JP2951340B2 - 深絞り成形用複合フイルム - Google Patents

深絞り成形用複合フイルム

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は複合フイルムであって、特に深絞り成形によ
り得られた底材容器に、手づくりハム等の不定形ハムを
充填した後、水蒸気を外部から吹き付けて底材容器を収
縮させて充填した内容物との密着性を改良できるいわゆ
るスチームシュリンクタイプの包装方法に好適に使用で
きる深絞り成形用複合フィルムに関する。
(従来の技術及びその課題) 上記スチームシュリンクタイプの包装方法に使用され
る複合フイルムとしては6ナイロン等の通常の結晶性ポ
リアミド樹脂を最外層とした構成のもの、例えば6ナイ
ロン/エチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物/シール
材層が使用されている。
しかしながら、このような結晶性ポリアミド樹脂を使
用した複合フイルムでは深絞り成形する場合、成形温度
を高くする必要があり、そのため成形後の水蒸気の吹き
付けによるフイルムの収縮性が悪く、内容物との間の密
着が悪くなってフイルムに皺が入り易いという問題があ
った。
また、上記構成のフイルムでは最外層に設けたナイロ
ン層が水分と親和性を有するため水蒸気の影響を受け易
く、水蒸気を吹き付けた後の表面にラベル等を貼付する
とそのラベル等が剥げ易いという問題があった。
(課題を解決するための手段) 本発明は低温での成形加工性や収縮性に優れた深絞り
成形用複合フイルムを見出したものであって、その要旨
とするところは、 外層及び内層をポリオレフィン層とし、両層の中間に
バリアー性樹脂からなる中間層を積層してなる深絞り成
形用複合フイルムにおいて、中間層が6/66ナイロン100
重量部にヘキサメチレンジアミンとテレフタル酸及び/
又はイソフタル酸を重縮合してなる6T/6Iナイロンを10
〜40重量部の範囲で添加したポリアミド樹脂からなるこ
とを特徴とする深絞り成形用複合フイルムにある。
本発明の複合フイルムの中間層に使用するポリアミド
樹脂には、6/66ナイロン100重量部に6T/6Iナイロンを10
〜40重量部の範囲で添加したものを使用する必要があ
る。
ここで6/66ナイロンには66ナイロン含有率が15〜20モ
ル%のものが好適に使用でき、6T/6Iナイロンとして
は、ヘキサメチレンジアミンとテレフタル酸及び/又は
イソフタル酸を重縮合したものが好適に使用できる。
6T/6Iナイロンはアモルファスナイロンの一種であ
り、当該樹脂を通常の結晶性ナイロンの6/66ナイロンと
組合せて使用することにより低温での成形性を改良でき
る。ここで6T/6Iナイロンの添加量が10重量部未満では
低温での深絞り成形性が悪いため皺入りが発生し易く、
また40重量部を超えるものではピンホールが発生し易い
という問題がある。
上記ポリアミド樹脂層の厚みとしては30〜60μm程度
の範囲とするのが好ましい。
さらに中間層にはガスバリヤーを付与するために上記
ポリアミド樹脂層とエチレン−酢酸ビニル共重合体けん
化物(以下「EVOH」という)層との組合せも可能であ
り、EVOHとしては、エチレン含有率が38〜45モル%の範
囲でかつけん化度が95モル%以上のもので厚みが3〜10
μm程度のものが好適にし使用できる。エチレン含有率
が38%未満では低温成形性に劣る傾向にある。この中間
層には他のガスバリアー性樹脂や他の特性を有する樹脂
と組合せて使用することもできる。
本発明の複合フイルムでは外層及び内層をポリオレフ
ィン層とするが、ポリオレフィン層でポリアミド樹脂を
サンドイッチすることによりポリアミド樹脂の水蒸気に
よる影響を低減することができる。
外層には通常の各種ポリオレフィン樹脂が使用できる
が、特にメルトフローレート(MFR、JISK7210)が2.0〜
5.0の範囲のポリプロピレン(PP)や同一MFRの範囲の直
鎖低密度ポリエチレン(LLDPE)が好ましい。上記MFRが
2.0未満のものでは低温成形により透明度が悪くなる傾
向にあり、5.0を越えるものではフイルム製造がやりず
らいという傾向がある。外層の厚みはフイルム強度等か
ら15〜40μm程度の範囲が好ましい。
また、内層(シール材層)には低密度ポリエチレン、
LLDPE及びエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、特に
酢酸ビニルの含有率3〜8モル%の範囲のものが、シー
ル性が良好でボイル殺菌時に蓋材が剥れにくく好まし
い。内層の厚み範囲は50〜100μm程度の範囲のものが
好適に使用できる。
上述した各樹脂層の間には層間の接着性を改良するた
めカルボン酸変性ポリオレフィン等の各種接着性樹脂を
介在させることも可能である。
さらに本発明の複合フイルムは通常の製造方法により
製造できるが、共押出し法により積層し製膜する方法が
一般的である。
以下、本発明を実施例により説明する。
(実 施 例) 共押出し法により得られた後述の各構成の複合フイル
ムをスチームシュリンクタイプの成形用の深絞り包装機
(MULTIVAC R−7000)により各複合フイルムに適した
成形温度で深絞り成形し底材容器(直径100mmφ、深さ2
0mmの円柱形状)を得た。得られた容器内に不定形ハム
を充填し、水蒸気を吹き付けて容器を収縮させた後、容
器上部に蓋材をシールし、ついで底材底面にラベルを感
圧性接着剤により貼着し包装体を得た。得られた包装体
を用い、95℃で20分ボイル殺菌した。
実施例1 フイルムの構成; 外層PP(MFR=3.0)25μm/接着性樹脂10μm/中間体*
50μm/接着性樹脂10μm/内層(酢酸ビニル含有率5モル
%のEVA)75μm *中間層; 6/66ナイロン(66ナイロン含有率=15モル%)100重
量部に6T/6Iナイロンを15重量部混合。
上記構成の複合フイルムを用い、上述の方法で包装体
を得た。
その結果、深絞り成形時の成形温度は85℃未満で正確
な成形が可能であり、水蒸気吹き付けによる皺入りの発
生がなかった。またラベルの貼着についても剥れはほと
んどなく(不良率2%未満)問題なかった。
実施例2 4フイルムの構成; 外層PP(MFR=3.0)25μm/接着性樹脂5μm/中間体*
65μm/接着性樹脂10μm/内層(酢酸ビニル含有率5モル
%のEVA)70μm *中間層; (a)6/66ナイロン(66ナイロン含有率=15モル%)10
0重量部に6T/6Iナイロンを20重量部混合,50μm。
(b)エチレン含有率44モル%のEVOH、15μm。中間層
は(b)層を外層側に配した。
上記構成の複合フイルムを用い、上述の方法で包装体
を得た。実施例1と同様の評価を行なった結果、実施例
1と同一結果であり、問題がなかった。
比較例1 実施例1と同一フイルム構成で中間層の6T/6Iナイロ
ンの混合部数が5重量部である以外は実施例1と同一内
容で包装体を得た。
実施例1と同様の評価を行なった結果、深絞り成形温
度が90℃必要であり、水蒸気吹き付けによる皺入れの発
生が見られた。
比較例2 実施例1と同一フイルム構成で中間層の6T/6Iナイロ
ンの混合部数が45重量部である以外は実施例1と同一内
容で包装体を得た。
実施例1と同様の評価を行なった結果、深絞り成形温
度は85℃未満での低温成形が可能であったが、耐ピンホ
ール性に劣っていた。耐ピンホール性は包装体20個を段
ボール箱に入れ75cmの高さから6回落下させピンホール
の発生した包装体個数を調べたものであり、本試料では
2〜4個発生した。
比較例3 外層6/66ナイロン(66ナイロン含有率=15モル%)50
μm/EVOH(エチレン含有率44モル%)15μm/接着性樹脂
10μm/内層(酢酸ビニル含有率5モル%のEVA)90μ
m。
上記構成の複合フイルムを用い、実施例1と同様の評
価を行なった結果、深絞り成形温度が90℃以上必要であ
り、水蒸気吹き付けによる皺入りの発生が見られた。ま
たラベルの貼着について、剥れが発生し(不良率4%以
上)実用上問題があった。
(発明の効果) 上述したように本発明の複合フイルムによれば、低温
成形性に優れており、スチームシュリンクタイプの包装
方法に好適に使用でき手づくりハム等の不定形ハムの包
装材としての利用性が極めて大きい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29L 9:00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外層及び内層をポリオレフィン層とし、両
    層の中間にバリアー性樹脂からなる中間層を積層してな
    る深絞り成形用複合フイルムにおいて、中間層が6/66ナ
    イロン100重量部にヘキサメチレンジアミンとテレフタ
    ル酸及び/又はイソフタル酸を重縮合してなる6T/6Iナ
    イロンを10〜40重量部の範囲で添加したポリアミド樹脂
    からなることを特徴とする深絞り成形用複合フイルム。
JP30625589A 1989-11-24 1989-11-24 深絞り成形用複合フイルム Expired - Fee Related JP2951340B2 (ja)

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