JPS6026999Y2 - 深絞り成形用複合フィルム - Google Patents
深絞り成形用複合フィルムInfo
- Publication number
- JPS6026999Y2 JPS6026999Y2 JP8484179U JP8484179U JPS6026999Y2 JP S6026999 Y2 JPS6026999 Y2 JP S6026999Y2 JP 8484179 U JP8484179 U JP 8484179U JP 8484179 U JP8484179 U JP 8484179U JP S6026999 Y2 JPS6026999 Y2 JP S6026999Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- composite film
- layer
- boiling
- resin
- deep drawing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
- Wrappers (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案はホイル殺菌可能な深絞り成形角の複合フィルム
に関し、更に詳しくはスライスハム等の内容物をパック
した包装体を得るために深絞り成形の底材用に使用した
場合において、深絞り成形性、酸素や水分に対するバリ
ア性が良くかつボイル殺菌可能であって特にボイル殺菌
後において内容物を充填した包装体の天部にシワの発生
がなく更にカール防止された包装体が得られることを特
徴とする複合フィルムに関する。
に関し、更に詳しくはスライスハム等の内容物をパック
した包装体を得るために深絞り成形の底材用に使用した
場合において、深絞り成形性、酸素や水分に対するバリ
ア性が良くかつボイル殺菌可能であって特にボイル殺菌
後において内容物を充填した包装体の天部にシワの発生
がなく更にカール防止された包装体が得られることを特
徴とする複合フィルムに関する。
なお深絞り成形とは深絞り成形機例えは大森機械工業(
mFV−600シリーズ等の機械によって複合フィルム
を一定の深さを持った所定形状に成形した後スライス/
1ム等の内容物を充填した後、ふた材用の複合フィルム
とシールし包装体を得るために底材用複合フィルムを前
述のような機械により成形することを言い、又ここで言
うフィルムとは一般的にシートと呼ばれる所の比較的厚
いシートを含めた総合呼称として使っている。
mFV−600シリーズ等の機械によって複合フィルム
を一定の深さを持った所定形状に成形した後スライス/
1ム等の内容物を充填した後、ふた材用の複合フィルム
とシールし包装体を得るために底材用複合フィルムを前
述のような機械により成形することを言い、又ここで言
うフィルムとは一般的にシートと呼ばれる所の比較的厚
いシートを含めた総合呼称として使っている。
スライスハム等の包装体の場合一般の室内でハムを充填
するためボイル殺菌した包装体と無菌包装室内で包装し
たノンボイル包装体があるが本考案の底材用複合フィル
ムはボイル殺菌できるためどちらにも用いることができ
る複合フィルムである。
するためボイル殺菌した包装体と無菌包装室内で包装し
たノンボイル包装体があるが本考案の底材用複合フィル
ムはボイル殺菌できるためどちらにも用いることができ
る複合フィルムである。
なおここで言っているボイル殺菌とは80℃以上の温度
で10〜3吋位包装体を加熱し殺菌することを言う。
で10〜3吋位包装体を加熱し殺菌することを言う。
現在スライスハム等の食品包装においては深絞り包装が
多く採用されてきていて使う包装材もドライラミネーシ
ョン、ニーラム、タンデムあるいは共押出しの方法によ
って作られているが本考案の複合フィルムはこれらのい
ずれの方法あるいはこれらの方法を組合わせた方法によ
っても作ることは可能であるが、後述するように共押出
しによって作られた複合フィルムが目的とする性能つま
り成形性、充填部の天部のシワ、カール防止作用が他の
製法によって作られたものより望ましい効果が得られる
ため本考案の複合フィルムは共押出しによって作ること
が望ましい。
多く採用されてきていて使う包装材もドライラミネーシ
ョン、ニーラム、タンデムあるいは共押出しの方法によ
って作られているが本考案の複合フィルムはこれらのい
ずれの方法あるいはこれらの方法を組合わせた方法によ
っても作ることは可能であるが、後述するように共押出
しによって作られた複合フィルムが目的とする性能つま
り成形性、充填部の天部のシワ、カール防止作用が他の
製法によって作られたものより望ましい効果が得られる
ため本考案の複合フィルムは共押出しによって作ること
が望ましい。
従来ホイル殺菌できる深絞り成形角の複合フィルムとし
てドライラミネーションの方法により作られたシール性
樹脂層/接着剤/PVDCコートポリアミド樹脂層(K
Ny) /接着剤/ポリプロピレン樹脂層(pp)より
なる複合フィルムであるが該フィルムは表−■に見られ
るように充填部のコーナー1が金型どおりに再現されな
くて丸味をおひでおり、フィルムと内容物との密着性が
悪いため天部2にシワが発生腰製品として見ばえのしな
いものになっていて、更に接着剤層が成形時の伸びを阻
害し均一な厚みの深絞り成形品が得にくいためガスバリ
ア性の低下が大きくてバリア性が今ひとつ良くなかった
。
てドライラミネーションの方法により作られたシール性
樹脂層/接着剤/PVDCコートポリアミド樹脂層(K
Ny) /接着剤/ポリプロピレン樹脂層(pp)より
なる複合フィルムであるが該フィルムは表−■に見られ
るように充填部のコーナー1が金型どおりに再現されな
くて丸味をおひでおり、フィルムと内容物との密着性が
悪いため天部2にシワが発生腰製品として見ばえのしな
いものになっていて、更に接着剤層が成形時の伸びを阻
害し均一な厚みの深絞り成形品が得にくいためガスバリ
ア性の低下が大きくてバリア性が今ひとつ良くなかった
。
なおボイル殺菌後のカール、陳列時におけるカールは特
に問題なかった。
に問題なかった。
本考案の複合フィルムは従来用いられている複合フィル
ムの欠点をなくしたものであって該フィルムは深絞り成
形性が良く、酸素や水分に対するバリア性が良好でかつ
ボイル殺菌可能であって、特に充填部のコーナーが金型
どおりに再現されかつスライスノ)ム等の内容物との密
着性が良くてボイル殺菌後において包装体のシワが発生
せず、ホイル殺菌及び陳列時において包装体がカールし
ないことを特徴とするものであってその構成はシール性
樹脂層3、ポリオレフィン系樹脂接着層4、エチレン−
酢酸ビニル共重合体けん化物層5、ポリアミド樹脂層6
、ポリオレフィン系樹脂接着層7、ポリプロピレン樹脂
層8の順に積層された複合フィルムであって、個々の層
について述べればシール性樹脂層3としてはエチレン−
酢酸ビニル共重合体樹脂(EVA)ポリエチレン樹脂(
PE)あるいはアイオノマー樹脂よりなる層であって、
蓋材10のシール面のフィルム構成によっていずれかの
樹脂が用いられる。
ムの欠点をなくしたものであって該フィルムは深絞り成
形性が良く、酸素や水分に対するバリア性が良好でかつ
ボイル殺菌可能であって、特に充填部のコーナーが金型
どおりに再現されかつスライスノ)ム等の内容物との密
着性が良くてボイル殺菌後において包装体のシワが発生
せず、ホイル殺菌及び陳列時において包装体がカールし
ないことを特徴とするものであってその構成はシール性
樹脂層3、ポリオレフィン系樹脂接着層4、エチレン−
酢酸ビニル共重合体けん化物層5、ポリアミド樹脂層6
、ポリオレフィン系樹脂接着層7、ポリプロピレン樹脂
層8の順に積層された複合フィルムであって、個々の層
について述べればシール性樹脂層3としてはエチレン−
酢酸ビニル共重合体樹脂(EVA)ポリエチレン樹脂(
PE)あるいはアイオノマー樹脂よりなる層であって、
蓋材10のシール面のフィルム構成によっていずれかの
樹脂が用いられる。
ポリオレフィン系接着性樹脂層(4及び7)はポリアミ
ド樹脂やEVAけん化物あるいはポリプロピレン樹脂(
pp)と接着性を有する樹脂であってPPやPE等のポ
リオレフィン樹脂をカルホン酸で変性した樹脂である。
ド樹脂やEVAけん化物あるいはポリプロピレン樹脂(
pp)と接着性を有する樹脂であってPPやPE等のポ
リオレフィン樹脂をカルホン酸で変性した樹脂である。
この樹脂のグレードの選択により温水殺菌、ボイル殺菌
、レトルト殺菌可能というように区分わけできるが、本
考案の複合フィルムにおいてはボイル殺菌(80°C以
上の温度で10〜30/73′−殺菌)可能なグレード
以上のものを使う必要がある。
、レトルト殺菌可能というように区分わけできるが、本
考案の複合フィルムにおいてはボイル殺菌(80°C以
上の温度で10〜30/73′−殺菌)可能なグレード
以上のものを使う必要がある。
ポリアミド樹脂(Ny) 6としては6ナイロン、66
ナイロン等の単体のものでもそれなりの性能は発揮でき
るが本考案の意図する性能つまり深絞り性がよくホイル
殺菌後において天部のシワが発生しないようにするには
共重合ナイロン例えば6ナイロン70%以上、66ナイ
ロン5〜30%の構成よりなる共重合ナイロンが適して
いる。
ナイロン等の単体のものでもそれなりの性能は発揮でき
るが本考案の意図する性能つまり深絞り性がよくホイル
殺菌後において天部のシワが発生しないようにするには
共重合ナイロン例えば6ナイロン70%以上、66ナイ
ロン5〜30%の構成よりなる共重合ナイロンが適して
いる。
共重合ナイロンを使うことにより深絞り成形性が一段と
向上し、更に本考案の複合フィルムは共押出し底形によ
って作られているためドライラミネーションのように接
着剤を使つてキユアリングさせて層間接着していないた
め層間の伸びに無理がないため成形性がよく金型どおり
の再現性を得られることにより深絞り成形性にすぐれて
いる。
向上し、更に本考案の複合フィルムは共押出し底形によ
って作られているためドライラミネーションのように接
着剤を使つてキユアリングさせて層間接着していないた
め層間の伸びに無理がないため成形性がよく金型どおり
の再現性を得られることにより深絞り成形性にすぐれて
いる。
エチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物層(EVAけん
化物層)5はエチレン含有率25〜75モル%、ケン化
度90モル%以上であって、該フィルム層はバリア性が
あって吸湿性が非常に少なくカール防止作用もあって包
装機械への適性を向上させる層でもある。
化物層)5はエチレン含有率25〜75モル%、ケン化
度90モル%以上であって、該フィルム層はバリア性が
あって吸湿性が非常に少なくカール防止作用もあって包
装機械への適性を向上させる層でもある。
ポリプロピレン樹脂層(pp) Bは耐熱性があって吸
湿性が少ないため先のEVAけん化物層5と共に包装体
に適度の腰と柔軟性を付与すると共に耐ピンホール性を
向上さすために中間層に使ったポリアミド樹脂層が吸湿
により包装体が常温及びボイル殺菌後においてカールす
るのを防ぐ作用があり、店頭陳列時においてもカール防
止された包装体を得るために必要な層である。
湿性が少ないため先のEVAけん化物層5と共に包装体
に適度の腰と柔軟性を付与すると共に耐ピンホール性を
向上さすために中間層に使ったポリアミド樹脂層が吸湿
により包装体が常温及びボイル殺菌後においてカールす
るのを防ぐ作用があり、店頭陳列時においてもカール防
止された包装体を得るために必要な層である。
PP樹脂としてはホモタイプ、コーポリマータイプ、コ
ーポリマータイプでもランダムコーポリマーやブ陥ツク
コーポリマーというように種々あるが、耐熱性、防湿性
あるいは透明性のどの性質を重視するかによって適宜選
択される。
ーポリマータイプでもランダムコーポリマーやブ陥ツク
コーポリマーというように種々あるが、耐熱性、防湿性
あるいは透明性のどの性質を重視するかによって適宜選
択される。
このような構成よりなる本考案の複合フィルムはそれぞ
れの層の特徴を生かして目的とする性能を得られるが、
そのうちEVAけん化物/Ny/ポリオレフィン系樹脂
接着層/PP層を共押出しにより層間接着したことによ
り各層間の伸ひが接着剤によりキユアリングさせて接着
した場合に比べ均一なため伸びが良く金型にそった形で
深絞り底形できるためコーナ一部の成形がシャープでか
つスライスハム等の内容物と包材がぴったりした形で包
装されているためホイル殺菌後において天部にシワの発
生がなくかつボイル殺菌前後においてカールのない又店
頭においてもカールのない包装体を得ることができる。
れの層の特徴を生かして目的とする性能を得られるが、
そのうちEVAけん化物/Ny/ポリオレフィン系樹脂
接着層/PP層を共押出しにより層間接着したことによ
り各層間の伸ひが接着剤によりキユアリングさせて接着
した場合に比べ均一なため伸びが良く金型にそった形で
深絞り底形できるためコーナ一部の成形がシャープでか
つスライスハム等の内容物と包材がぴったりした形で包
装されているためホイル殺菌後において天部にシワの発
生がなくかつボイル殺菌前後においてカールのない又店
頭においてもカールのない包装体を得ることができる。
比較例としてPPポレフレフィン系樹脂接着層(P・接
)/EVAけん化物/P・接/シール性樹脂(フィルム
A)、Ny/P・接/EVAけん化物/P・接/シール
性樹脂(フィルムB)について見ると表−1に見られる
ようにフィルムAは成形性、天部のシワ及びバリア性、
カールについては問題ないが耐ピンホール性については
問題がある。
)/EVAけん化物/P・接/シール性樹脂(フィルム
A)、Ny/P・接/EVAけん化物/P・接/シール
性樹脂(フィルムB)について見ると表−1に見られる
ようにフィルムAは成形性、天部のシワ及びバリア性、
カールについては問題ないが耐ピンホール性については
問題がある。
フィルムBは耐ピンホール性、バリア性は良いが成形性
、カール性については問題があるというようにボイルタ
イプの深絞り成形用複合フィルムとしては問題のある構
成のフィルムである。
、カール性については問題があるというようにボイルタ
イプの深絞り成形用複合フィルムとしては問題のある構
成のフィルムである。
本考案の複合フィルムはノンボイル及びボイルいずれに
も用いることができる深絞り成形性の複合フィルムであ
って、深絞り成形性良好でバリア性もよく包装体の天部
にシワの発生もなくカールのない包装体を得るのに適し
た複合フィルムである。
も用いることができる深絞り成形性の複合フィルムであ
って、深絞り成形性良好でバリア性もよく包装体の天部
にシワの発生もなくカールのない包装体を得るのに適し
た複合フィルムである。
第1図は本考案の複合フィルムを使った包装体の断面図
。
。
Claims (1)
- シール性樹脂層、ポリオレフィン系樹脂接着層、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体けん化物層、ポリアミド樹脂層
、ポリオレフィン系樹脂接着層、ポリプロピレン樹脂層
の順に積層され、成形性、バリア性がよくかつボイル殺
菌可能であって、ボイル殺菌後位装体の天部にシワの発
生がなくカールのない包装体を得るのに適することを特
徴とする深絞り成形用複合フィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8484179U JPS6026999Y2 (ja) | 1979-06-22 | 1979-06-22 | 深絞り成形用複合フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8484179U JPS6026999Y2 (ja) | 1979-06-22 | 1979-06-22 | 深絞り成形用複合フィルム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS563637U JPS563637U (ja) | 1981-01-13 |
JPS6026999Y2 true JPS6026999Y2 (ja) | 1985-08-14 |
Family
ID=29318031
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8484179U Expired JPS6026999Y2 (ja) | 1979-06-22 | 1979-06-22 | 深絞り成形用複合フィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6026999Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5814744A (ja) * | 1981-07-20 | 1983-01-27 | 住友ベークライト株式会社 | 包装体の製造方法 |
JP4987412B2 (ja) * | 2006-10-03 | 2012-07-25 | 三菱樹脂株式会社 | 深絞り成形用フィルム、深絞り包装体用底材、及び深絞り包装体 |
-
1979
- 1979-06-22 JP JP8484179U patent/JPS6026999Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS563637U (ja) | 1981-01-13 |
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