JP2950135B2 - テープ巻き装置 - Google Patents

テープ巻き装置

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JP2950135B2
JP2950135B2 JP6012927A JP1292794A JP2950135B2 JP 2950135 B2 JP2950135 B2 JP 2950135B2 JP 6012927 A JP6012927 A JP 6012927A JP 1292794 A JP1292794 A JP 1292794A JP 2950135 B2 JP2950135 B2 JP 2950135B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の電線が束ねられ
た電線束の外周に、テープを一定のピッチで、自動的に
螺旋状に巻くテープ巻き装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば自動車用のワイヤーハーネスは、
所定長さの複数の電線が集束されテープ等で固定され、
各電線の両端部には端子が取り付けられて、各端子がコ
ネクタに挿入されてなる。上記ワイヤーハーネスの製作
においては、組み上げたワイヤーハーネスを作業台から
取り出す際、電線束がばらばらにならないように、複数
本の電線が束ねられた電線束の外周に、テープを一定の
ピッチで螺旋状に巻き付け固定する、いわゆるテープ巻
き作業がある。このテープ巻き作業は、テープに一定の
張力を与えつつ、テープを電線束の外周に螺旋状に巻き
付けていくことで達成される。そのため、テープ巻き作
業者は、常に手首に力を入れつつ巻き付け動作を繰り返
し行う必要がある。このような巻き付け作業は、特に手
首に大きな負担をかける作業である。そのため、テープ
巻き作業の自動化及び機械化が計られている。
【0003】そこで、従来より、上記テープ巻き作業時
の問題点を解消すべく、例えば特開平4−54417号
公報で開示されているようなテープ巻き装置が種々提案
されている。この公開公報で開示されているテープ巻き
装置の構成を図8及び図9に示す。図8は、従来のテー
プ巻き装置の構成を示す斜視図、図9は、同じく正面図
である。これらの図を参照して、従来のテープ巻き装置
には、把持部1a,1b,1c及び駆動モータMが取り
付けられた基台1と、基台1の下方に垂直固定され、円
形リングをなし、そのリングの下方側の一部に切欠(図
示せず。)を設けたガイドリング2と、ガイドリング2
に摺動可能に保持され、駆動モータMによって、ガイド
リング2の中心を回転軸として旋回運動し、かつ、その
一部に切欠31が形成された回転体3と、略L字状の切
欠を有し、このL字の角部41が回転体3の回転軸から
半径方向に移動調整できるようにして、回転体3に取り
付けられた位置決め板4と、回転体3の半径方向外側に
取り付けられ、回転体3と共に回転するようにされたテ
ープ保持体5と、テープ保持体5に軸支され、テープリ
ールTRの支持ローラ6及び案内ローラ7が取り付けら
てた揺動板8とが備えられている。
【0004】つまり、上記従来のテープ巻き装置は、ス
イッチをONして駆動モータMを駆動させると、その駆
動力が回転体3に伝達され、これによって、位置決め板
4、テープ保持体5及びテープリールTRが、回転体3
の回転軸を中心として旋回運動するように構成されてい
る。この従来のテープ巻き装置を使用する場合、まずテ
ープリールTRをテープホイール9を介して支持ローラ
6に取り付ける。次に、基台1の前方左右の把持部1
b,1cのいずれかと、前後方向の把持部1aとを保持
しながら、ガイドリング2の切欠と、回転体3の切欠3
1とを一致させて、電線束WBを回転体3の中心に位置
させる。このとき、電線束WBの太さに合わせて、位置
決め板4を調節してスライドさせ、電線束WBが回転体
3の中心にくるようにする。次に、テープリールTRか
らテープTを繰り出し、案内ローラ7に引っ掛けた後、
電線束WBに巻き付ける。この状態から、駆動モータM
を駆動させて回転体3を回転させながら、かつ把持部1
a,1b,1cで水平を維持しながら一定の移動量で電
線束WBを後方に移動させる。これにより、テープTが
一定のピッチで順次電線束WBの外周に螺旋状に巻き付
けられることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】テープ巻き作業は、テ
ープに一定の張力を付与しつつ、テープを電線束に巻き
付ける。そのため、電線束は、テープの張力により外周
方向に振れる力を受けることになる。このとき、従来の
テープ巻き装置において、電線束を位置決めする位置決
め板は、略L字形状を有しており、片側からのみ電線を
ガイドしている。そのため、電線束が回転中心にガイド
されない。その結果、テープ巻き時にテープの張力によ
って電線束が振れる。したがって、テープ巻き作業時に
は、この外力に打ち勝って、電線束及びテープ巻き装置
を固定するようにしなければ、テープを所定の状態でき
れいに巻けない。このような電線束及びテープ巻き装置
を固定する動作は、テープ巻き作業者に特別な負担をか
けることになり、作業効率の低下に繋がっている。ま
た、位置決め板は、上辺部が強度的に弱く損傷し易くな
っており、この点でも作業効率の低下の一因となってい
る。
【0006】本発明は、上記に技術的課題に鑑みなされ
たもので、電線束の振れ回りを防止しできるテープ巻き
装置の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明請求項1による課
題解決手段は、テープを一定のピッチで順次電線束の外
周に螺旋状に巻き付けるための装置であって、駆動源が
内装された装置本体と、上記装置本体内の駆動源に連結
されており、上記駆動源によって旋回運動し、かつ、そ
の一部に電線束を挿入するための挿入用切欠が形成され
ている回転体と、上記回転体に半径方向外側において、
上記回転体と共に回転するようにされており、テープ巻
き体を保持するテープ保持体と、上記テープ保持体の下
側において、上記回転体と共に回転するようにされてお
り、上記回転体の切欠と略一致する位置に、電線束を回
転中心に案内するための略U字形の案内用切欠が形成さ
れている案内体とを含み、 上記案内体は、それぞれ、略
L字形に切欠を有し、かつ、各切欠の角部が円弧状をな
している一対の位置決め板を結合して、上記案内用切欠
が形成されるようになっており、 上記各位置決め板の結
合部には、電線束の太さに応じて上記案内用切欠の幅間
隔を調整するための調整手段が備えられていることを特
徴とするものである。
【0008】請求項2による課題解決手段は、請求項1
記載のテープ巻き装置において、上記調整手段は、上記
各位置決め板の結合部に、それぞれ、電線束と交差する
方向に開けられた長孔と、この各長孔に挿通されて上記
回転体に螺合される調整ねじとを含むことを特徴とす
る。
【0009】
【作用】 上記請求項1による課題解決手段において、駆
動源を駆動させると、その駆動力が回転体に伝達され、
案内体及びテープ保持体が回転体と共に回転する。これ
により、テープが一定のピッチで順次電線束の外周に螺
旋状に巻き付けられる。
【0010】このとき、案内体の電線案内用切欠を略U
字形に形成して、両側から電線束を位置決めするように
しているので、電線束は、常に回転中心に案内されるよ
うになる。その結果、電線束の振れ周りを防止すること
ができる。加えて、調整手段により、案内体の案内用切
欠の幅間隔を電線束の太さに応じて調整できる。その結
果、太さの異なる電線束に対しても容易に対処すること
ができる。
【0011】請求項2による課題解決手段では各位置
決め板の結合部に開けられた長孔に調整ねじを挿通して
回転体に螺合するだけで、案内用切欠の幅間隔を電線束
の太さに応じて調整できる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づき
詳細に説明する。図1は、本発明の一実施例に係るテー
プ巻き装置の構成を示す正面図、図2は、同じくその断
面図である。本実施例のテープ巻き装置は、布線板(図
示せず。)上に布線された電線束WB1(図6参照)の
外周に、テープを自動的に一定のピッチで順次螺旋状に
巻き付けるためのものであって、そのテープ巻き速度
は、布線ライン上で搬送移動される布線板の搬送速度に
合わせて調整できるようになっている。
【0013】図1及び図2において、10はテープ巻き
装置本体である。装置本体10は、前面の開口を有する
箱形に形成されており、布線ラインに沿って橋架された
ガイドレール(図示せず。)に沿って移動するように、
当該ガイドレールから吊り下げられている。この装置本
体10には、テープ巻き時の駆動源となる駆動モータM
1が内装されている。そして、装置本体10のテープ巻
き作業者側側面には、把持杵20が取り付けられてお
り、装置本体10の前面開口は、装置本体10より長い
ブラケット30により閉塞されている。
【0014】把持杵20は、装置本体10の水平度を維
持するためのものであって、電線束WB1と交差する方
向に延ばされてた棒状体である。この把持杵20の先端
部には、グリップ201が嵌められている。テープ巻き
装置がガイドレールに沿って移動する際に、把持杵20
を作業者が把持することによって、装置本体10は水平
に保たれる。その結果、テープ巻き作業がスムーズに行
うことができ、テープが所定の状態できれいに巻かれ
る。
【0015】ブラケット30は、所定形状をした板状体
であって、その下部には、略U字形の切欠301が形成
されている。この切欠301は、電線束WB1を挿入す
るためのものである。ブラケット30の上部には、駆動
モータM1の出力軸OSが貫通されており、出力軸OS
には駆動ギヤG1及び出力ギヤG2が同軸回転可能に取
り付けられている。出力ギヤG2は、駆動ギヤG1と一
体回転するように、ピンP1を介して駆動ギヤG1に固
定されている。ブラケット30の下部には、駆動モータ
M1によって旋回運動する回転体40が備えられてい
る。そして、出力ギヤG2と回転体40との間には、出
力ギヤG2及び回転体40と噛合回転する一対の中間ギ
ヤG3(図には一側のみ現れている。)が備えられてい
る。駆動モータM1の駆動力は、駆動ギヤG1、出力ギ
ヤG2及び中間ギヤG3を介して回転体40に伝達さ
れ、その結果回転体40は旋回運動する。そして、駆動
ギヤG1、出力ギヤG2及び中間ギヤG3は、カバー5
0で覆われている。
【0016】カバー50の上部には、駆動ギヤG1及び
出力ギヤG2の回転パルスを取り出し、テープの巻き付
け量を検出するエンコーダEが取り付けられている。こ
のエンコーダEは、近接センサであって、駆動ギヤG1
と出力ギヤG2とを結合するピンP1が近接することに
よりONし、駆動ギヤG1及び出力ギヤG2の回転パル
スを取り出す構成となっている。
【0017】回転体40は、その半径方向内側でブラケ
ット30の電線束挿入用切欠301と略一致するように
略U字形の切欠401が形成されており、略馬蹄形をな
している。この回転体40の切欠401は、電線束WB
1を挿入するためのものである。そして、回転体40の
半径方向外側の斜め上方には、テープ保持体60が備え
られている。
【0018】テープ保持体60は、ブラケット601
と、ブラケット601の上部にボルトBを介して取り付
けられたベース板602と、ベース板602の略中央部
に取り付けられた筒体603と、筒体603に挿通され
た操作杵604と、操作杵604の先端部に取り付けら
れたノブ605と、ベース板602と操作杵604の下
端との間に介装され、操作杵604をノブ605側に付
勢する圧縮コイルばね606と、、筒体603とテープ
巻き体TR1との隙間に着脱自在に差し込まれ、テープ
巻き体TR1を係止しベース板602に固定するための
テープホイール607とが備えられている。筒体603
は、弾性変形可能な合成樹脂でできており、その上部
は、操作杵604の移動に伴って縮径するようにスリッ
ト(図示せず。)が形成されて、ピンP2,P3を介し
てベース602に固定されている。このスリットにより
二分割されている筒体603の上部内面には、それぞ
れ、操作杵604の形状に対応したテーパ面603a,
603bが形成されている。それゆえ、ノブ605を押
すと、その押圧力に伴って操作杵604がベース602
側に移動し、ばね606が短縮する。その結果、筒体6
03のテーパ面603a,603bと操作杵604との
接触が解かれ、筒体603の上部が縮径するので、テー
プホイール607及びテープ巻き体TR1の取り出しが
容易となる。そして、テープ保持体60の下側には、電
線束WB1を回転中心に案内するための案内体70が備
えられている。
【0019】案内体70は、ナイロン樹脂、テフロン樹
脂等の電線束WB1との摩擦抵抗の小さい合成樹脂でで
きており、その半径方向内側には、回転体40の電線束
挿入用切欠401と略一致するように略U字形の切欠7
01(図3参照)が形成されている。この切欠701
は、電線束WB1の振れ周りを防止して電線束WB1を
回転中心に案内するためのものである。そして、案内体
70は、調節ねじN1,N2,N3を挿通して回転体4
0に螺合することによってブラケット30に固定されて
いる。
【0020】つまり、上記テープ巻き装置では、スイッ
チをONして駆動モータM1を駆動させると、駆動モー
タM1に結合された駆動ギヤG1,出力ギヤG2が回転
し、つづいて出力ギヤG2に噛み合った中間ギヤG3が
回転することによって、駆動モータM1の駆動力が回転
体40に伝達される。その結果、案内体70及びテープ
保持体60は、回転体40に一体に取り付けられている
ため、回転体40と共に回転する。
【0021】図3は、案内体の構成を示す正面図であ
る。同図を参照して、案内体70は、一対の位置決め板
71,72を結合して、回転体40の略U字形の切欠4
01に対応する電線束案内用切欠701が形成されるよ
うになっている。図4は、第1位置決め板の構成を示し
ており、同図(a)はその正面図、同図(b)はその側
面図である。また、図5は、第2位置決め板の構成を示
しており、同図(a)はその正面図、同図(b)はその
側面図である。図4を参照して、第1位置決め板71
は、略C字形に形成されており、その内側の案内辺は、
略L字形の切欠711を有し、かつ、切欠711の角部
が円弧状をなしている。この第1位置決め板71の結合
部及び電線束案内部には、それぞれ、電線束WB1と交
差する方向に長孔712,713が開けられている。さ
らに、第1位置決め板701の結合部には、第2位置決
め板72の結合部の挿入を許す透孔714が形成されて
いる。
【0022】図5を参照して、第2位置決め板72は、
略C字形に形成されており、その内側の案内辺は、略L
字形の切欠721を有し、かつ、切欠721の角部が円
弧状をなしている。この第2位置決め板72の結合部及
び電線束案内部には、それぞれ、電線束WB1と交差す
る方向に長孔722,723が開けられている。つま
り、上記案内体70は、位置決め板71,72を電線束
WB1の太さと合致するように結合した後、各位置決め
板71,72の結合部に穿設された長孔712,722
に調整ねじN1を挿通して回転体40に螺合し、各位置
決め板71,72の電線案内部に穿設された長孔713
及び723に、それぞれ、調整ねじN2及びN3を挿通
して回転体40に螺合することにより、電線束案内用切
欠701の幅間隔を電線束WB1の太さに応じて調整で
きるようになっている。
【0023】上記テープ巻き装置を使用する場合、まず
テープ巻き体TR1をテープホイール607を介して筒
体603に取り付ける。次に、回転体40の切欠401
に電線束WB1と一致させて、電線束WB1を回転体4
0の中心に位置させる。このとき、電線束WB1の太さ
に合わせて、案内体70の位置決め板71,72をスラ
イドさせて電線束案内用の切欠701の幅間隔を調整
し、電線束WB1が回転体40の中心にくるようにす
る。次に、テープ巻き体TR1からテープを繰り出し、
電線束WB1に巻き付ける。この状態から、駆動モータ
M1を駆動させて回転体40を回転させながら、かつ把
持杵20で水平を維持しながら一定の移動量で装置本体
10を移動させる。これにより、テープが一定のピッチ
で順次電線束WB1の外周に螺旋状に巻き付けられるこ
とになる。
【0024】図6は、テープ巻き状態を図解的に示す図
である。回転体40を回転させることにより、電線束W
B1にテープが巻き付け始める。同時に、テープに一定
の張力が与えられてテープが電線束WB1に巻き付けら
れる。これによりテープ巻き作業が達成される。このと
き生じるテープ解除張力と電線束WB1とにかかる重力
の合力は、テープ解除張力が電線束WB1にかかる重力
に比べて十分に大きい。そのため、その合力の成分を軸
A−A方向とその垂直方向との成分に分けて考えた場合
には、軸A−A方向の力の成分の方が優位となる。
【0025】また、力の方向としては、電線束WB1の
中心からテープ巻き体TR1の中心の向かう方向とな
る。よって、テープ巻き体TR1と案内体70との1回
転によって、力の大きさは変動するが、力の方向は、主
として軸A−A方向で電線束WB1を案内体70の電線
案内用切欠701に押し付けるような力が働くことにな
る。
【0026】また、上記でテープ解除張力が電線束WB
1にかかる重力に比べて十分に大きいとしたのは、電線
束WB1の質量がワイヤーハーネス図板上では、多数の
組立治具により支えられているため、テープ巻き装置で
テープを巻いているときの特定の区間の電線束WB1の
質量は、ワイヤーハーネス全体の質量に比べても十分小
さくなっている等を考慮して、経験的ではあるが、電線
束WB1にかかる重力はテープ解除張力に対して十分に
小さいと考えているとによる。
【0027】また、電線案内用切欠701は、略U字形
に形成され、両側から電線束WB1を位置決めするよう
になっているので、電線束WB1は、図6に示すよう
に、常に回転中心に案内されるようになる。その結果、
電線束WB1の振れ回りを吸収することができる。この
ように、略U字形の電線案内用切欠701を有する案内
体70を使用することにより、テープ解除張力に起因す
る電線束WB1の振れ回りを防止することができる結
果、作業者の負担が軽減され、かつ、スムーズなテープ
巻き作業が可能となって、より高品質のテープ巻き作業
が実現される。特に、回転体40の高速回転による高能
率化に最適となる。
【0028】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではなく、本発明の範囲内で多くの修正及び変更を
加え得ることは勿論である。上記実施例では、案内体7
0を一対の位置決め板71,72を結合して構成する例
について記載したが、図7に示すように、案内体70を
単一の位置決め板とし、電線案内用切欠701を電線束
WB1の太さに合わせて形成したものを複数用意してお
くようにしても本発明の目的は十分に達成し得る。
【0029】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明請
求項1によると、案内体の電線案内用切欠を略U字形に
形成して、両側から電線束を位置決めするようにしてい
るので、電線束は、常に回転中心に案内されるようにな
る。その結果、電線束の振れ回りを吸収することができ
ると共に、テープ巻きの状態を一定に保つことができ、
テープ巻きの品質が向上する。また、作業者の負担も軽
減することができる。
【0030】加えて、調整手段により、案内体の案内用
切欠の幅間隔を電線束の太さに応じて調整できる結果、
太さの異なる電線束に対しても容易に対処することがで
きる。請求項では、各位置決め板の結合部に開けられ
た長孔に調整ねじを挿通して回転体に螺合するだけで、
案内用切欠の幅間隔を電線束の太さに応じて調整でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るテープ巻き装置の構成
を示す正面図である。
【図2】同じくその断面図である。
【図3】案内体の構成を示す正面図である。
【図4】第1位置決め板の構成を示しており、同図
(a)はその正面図、同図(b)はその側面図である。
【図5】第2位置決め板の構成を示しており、同図
(a)はその正面図、同図(b)はその側面図である。
【図6】テープ巻き状態を図解的に示す図である。
【図7】他の案内体の構成を示す平面図である。
【図8】従来のテープ巻き装置の構成を示す斜視図であ
る。
【図9】同じく正面図である。
【符号の説明】
10 装置本体 M1 駆動モータ 20 把持杵 40 回転体 401 挿入用切欠 60 テープ保持体 TR1 テープ巻き体 70 案内体 71,72 位置決め板 712,713,722,723 長孔 N1,N2,N3 調整ねじ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テープを一定のピッチで順次電線束の外周
    に螺旋状に巻き付けるための装置であって、 駆動源が内装された装置本体と、 上記装置本体内の駆動源に連結されており、上記駆動源
    によって旋回運動し、かつ、その一部に電線束を挿入す
    るための挿入用切欠が形成されている回転体と、 上記回転体に半径方向外側において、上記回転体と共に
    回転するようにされており、テープ巻き体を保持するテ
    ープ保持体と、 上記テープ保持体の下側において、上記回転体と共に回
    転するようにされており、上記回転体の切欠と略一致す
    る位置に、電線束を回転中心に案内するための略U字形
    の案内用切欠が形成されている案内体とを含み、 上記案内体は、それぞれ、略L字形に切欠を有し、か
    つ、各切欠の角部が円弧状をなしている一対の位置決め
    板を結合して、上記案内用切欠が形成されるようになっ
    ており、 上記各位置決め板の結合部には、電線束の太さに応じて
    上記案内用切欠の幅間隔を調整するための調整手段が備
    えられている ことを特徴とするテープ巻き装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のテープ巻き装置において、上記調整手段は、上記各位置決め板の結合部に、それぞ
    れ、電線束と交差する方向に開けられた長孔と、この各
    長孔に挿通されて上記回転体に螺合される調整ねじとを
    含むことを特徴とするテープ巻き装置
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