JP3617318B2 - テープ巻付け装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術的分野】
本発明はテープ巻付け装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般にワイヤハーネスの電線束へのテープ巻付け作業に代表されるように、線状のワークを束ねて一体化するためや、絶縁等の目的のためにテープ巻付け作業を施すことが多い。そのようなテープ巻付け作業を容易化するために、これまで種々のテープ巻付け装置が開発されてきた(例えば、特開平7−61415号公報、特開平7−101641号公報、特開平7−215598号、特開平7−215599号等)。
【0003】
これらは、いずれもモーターによって駆動される略ディスク状の回転部材にU字型の開口部を形成して、該回転部材の中央部分に線状のワークを導入可能なテープ巻付けヘッドと、テープ巻付けヘッドに付設されたテープホルダとを有している。これらのテープ巻付け装置では、テープホルダに保持された粘着テープを上記開口部内に導入されたワーク回りに繰り出して、ワークの周囲に貼着するに当たり、作業者が回転駆動源と一体(または回転駆動源のケースを兼ねる)のハンドルを保持して手作業でテープ巻付けヘッドをワークの長手方向に沿って移動させている。
【0006】
そして、特開平7−101641号公報の装置のように、モーターの姿勢がワークの長手方向に沿っている場合には、テープ巻付けヘッドの傾きが生じにくくなるので、作業性が向上する。尤もその場合においても、テープ巻付けヘッドの開口部に対して精緻にワークを位置決めするために、モーターによって回転されるテープ巻付けヘッドに延長ガイド部をモーターの軸線方向に沿って突設し、この延長ガイド部をワークの外周に沿わせてガイドすることにより、ワークの外周を保持させていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述のような延長ガイド部をテープ巻付けヘッドに取り付けた場合には、延長ガイド部によって重くなったテープ巻付けヘッドを回転させることになるので、振動等も大きくなり、使いづらくなるという不具合があった。
【0008】
また、比較的剛性の低い、従ってたわみやすい細身のワークにテープ巻付けする場合にも、延長ガイド部が回転しながらガイドするためにワークが変位しやすくなり、作業性が悪いという問題もあった。
【0009】
本発明は上記不具合に鑑みてなされたものであり、細身のワークにテープ巻付け作業を行う場合においても、より効率よくテープ巻付けすることのできるテープ巻付け装置を提供することを課題としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、
一方向に沿って張られた線状のワークを導入可能なU字型の開口部を有し、この開口部内に導入された上記ワークを中心として回転可能な回転部材と、
回転部材に取り付けられ、上記開口部内に導入されたワークの外周に巻回されるテープを担持するテープホルダと、
上記回転部材を回転駆動するためのモーターと
を備え、上記モーターが上記ワークの長手方向に概ね沿った姿勢で使用されるテープ巻付け装置において、
上記モーターに固定され、当該回転部材の開口部に導入されたワークの外周を長手方向に摺動可能にガイドするガイド部材を備えていることを特徴とするテープ巻付け装置である。 この特定事項を含む発明では、予め定めた方向(多くの場合、水平方向)にワークを張って固定し、テープ巻付け装置を把持してモーターに取り付けられたガイド部材にワークを沿わせながら配置し、回転部材を駆動しながら長手方向に変位させることにより、上記回転部材に取り付けられたテープホルダに担持されているテープロールからテープが繰り出される。これにより、ワークの外周に巻回されることになる。このとき、回転部材にはガイド部材が取り付けられていないことから、回転部材の回転による振動等を最小限に抑制することになる。
【0011】
また、ガイド部材をモーターに設けることにより、テープの巻回位置からガイド部材までの距離をワークの長手方向に長く設定することができることから、ワークが細身で剛性の低いものであっても、比較的容易にテープをワークに対して位置決めすることができる。しかも、このガイド部材は、テープ巻き作業時にワークの長手方向に概ね沿った姿勢で使用されるモーターに取り付けられているので、回転部材からガイド部材までの距離を長く設定することが可能になることから、ワークのガイド状態が安定し、装置全体の操作性が向上する。ここで、「ワークの長手方向に概ね沿った姿勢」は必ずしも平行であることを要しない。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施の形態について詳述する。
【0013】
図1は本発明の実施の一形態におけるテープ巻付け装置10の概略構成を示す斜視図であり、図2は図1の実施の形態に係るテープ巻付け装置10の側面略図である。
【0014】
これらの図を参照して、図示の実施の形態に係るテープ巻付け装置10は、モーター11を有している。モーター11は、その筐体部11aの長手方向一端部からモーター軸12を突出させており、このモーター軸12には、出力ギヤ13が固定されている。なお、以下の説明では、この出力ギヤ13が取り付けられている側を仮に前方とする。
【0015】
モーター11の筐体部11aの下面には、ブラケット14が固定されており、このブラケット14の前端部には、ギヤユニット15のケース16が固定され、モーター11の筐体部11aと一体に連結されている。
【0016】
上記ギヤユニット15は、回転部材19が回転中心Oの周りに回転するように、上記モーター11の動力を伝達するためのものであり、そのケース16内には、上記出力ギヤ13と噛合する伝達ギヤ17と、伝達ギヤ17と噛合する欠歯ギヤ面18を外周部分に有する回転部材19がそれぞれ回転自在に取り付けられている。
【0017】
回転部材19の欠歯ギヤ面18は、その欠歯部分に拘らず、少なくとも一部が上記伝達ギヤ17から動力を受けることができるようになっている。
【0018】
上記回転部材19は、中央部を通って径方向に延びるU字型の開口部21を備えた円盤部材であり、その裏面側のボス部22(図2参照)が上記ケース16に回転可能に支持されることにより、回転中心O回りに回転可能に支持されている。なお、上記ケース16にも上記回転中心Oに沿って上記開口部21と対向する凹部16aが形成されており、これら開口部21および凹部16aによって、ワーク(図示せず)との干渉を回避している。
【0019】
回転部材19の外面には、粘着テープTを回転可能に保持するためのテープホルダ23が取り付けられている。このテープホルダ23は、回転部材19の開口部21を開放可能な形状に形成された略スパナ形状のアーム24を備えている。アーム24の一端側に形成された二股部24aは、スタッドピン25により、回転中心O方向に回転部材19から間隔を隔てたところで固定されており、これによって回転部材19と一体に回転した際にケース16と干渉しないようになっている。
【0020】
また、アーム24の他端側に形成された自由端部24bには、連結部材26が固定されており、この連結部材26の端部には、該連結部材26の直径方向に貫通するピン27を介してシャフト26に対し揺動可能に連結される保持部材28が取り付けられている。そして、この保持部材28の外周に粘着テープTを装着することにより、粘着テープTを繰り出し可能に保持できるようになっている。
【0021】
なお、上記ケース16の前端部には、延設板29が固定されており、その裏面に把手30が、片持ち状に固定されているとともに、モーター11を駆動するためのスイッチ31が取り付けられている。スイッチ31は、把手30を把持した手で容易に押し込めるように傾斜している。
【0022】
次に、上記ブラケット14の後端部分の下面には、略Y字型のガイド部材32が垂下している。このガイド部材32は、棒状の部材を下向きに広がる二股に形成し、上端部をブラケット14の下面に溶接したものである。そして、ガイド部材32の二股部32aは、上記回転中心O上にある電線を位置決め可能な位置に設定されており、これによって、テープ巻付け作業時に電線をガイドしながら、テープ巻付け作業を行うことができるようになっている。図示の例では、ガイド部材32の溶接位置をブラケット14の後端近傍部分に設定して、ガイド部材32と回転部材19の開口部21との間隔を大きく設定している。
【0023】
以上の構成では、作業者が把手30を把持し、予め水平方向に張られた電線束の上にガイド部材32の二股部32aを沿わせながら、先端側の回転部材19の開口部21内に電線を導入する。次に、テープホルダ23に担持されている粘着テープTを繰り出して、その端部を電線上に仮止めする。その状態でスイッチ31を操作することによりモーター11の回転力が出力ギヤ13からギヤユニット15内の伝達ギヤ17を介して回転部材19の欠歯ギヤ面18に伝達され、回転部材19が回転する。これにより、回転部材19のテープホルダ23に取り付けられた粘着テープTが電線の周囲を回転することにより、電線の外周に巻回される。その後は、テープの巻き速さに合わせてテープ巻付け装置10全体を電線の長手方向にずらしていくことにより、テープ巻付けが行われ、所望の位置までテープ巻付けしたらスイッチ31を離してモーター11を停止し、テープTを切断する。
【0024】
ここで、図示の実施の形態では、ガイド部材32がブラケット14を介してモーター11と一体的に取り付けられ、回転部材19には取り付けられていないことから、回転部材19の回転による振動等を最小限に抑制することになる。
【0025】
また、ガイド部材32をブラケット14を介してモーター11の下部に設けることにより、テープの巻回位置からガイド部材までの距離をワークの長手方向に長く設定することができることから、電線が細身で剛性の低いものであっても、比較的容易にテープTを電線に対して位置決めすることができる。
【0026】
このように上述した実施の形態では、細身の電線にテープ巻付け作業を行う場合においても、より効率よくテープ巻付けすることができるという顕著な効果を奏する。
上述した実施の形態は、本発明の好ましい具体例を例示したものに過ぎず、本発明は上述した実施の形態に限定されない。本発明の特許請求の範囲内で種々の設計変更が可能であることは云うまでもない。
【0027】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、細身の電線にテープ巻付け作業を行う場合においても、より効率よくテープ巻付けすることができるという顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態におけるテープ巻付け装置の概略構成を示す斜視図である。
【図2】図1の実施の形態に係るテープ巻付け装置の側面略図である。
【符号の説明】
10 テープ巻付け装置
11 モーター
15 ギヤユニット
19 回転部材
32 ガイド部材

Claims (1)

  1. 一方向に沿って張られた線状のワークを導入可能なU字型の開口部を有し、この開口部内に導入された上記ワークを中心として回転可能な回転部材と、
    回転部材に取り付けられ、上記開口部内に導入されたワークの外周に巻回されるテープを担持するテープホルダと、
    上記回転部材を回転駆動するためのモーターと
    を備え、上記モーターが上記ワークの長手方向に概ね沿った姿勢で使用されるテープ巻付け装置において、
    上記モーターに固定され、当該回転部材の開口部に導入されたワークの外周を長手方向に摺動可能にガイドするガイド部材を備えていることを特徴とするテープ巻付け装置。
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