JP2949863B2 - 高靱性多結晶ダイヤモンドおよびその製造方法 - Google Patents
高靱性多結晶ダイヤモンドおよびその製造方法Info
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Description
度を要求される分野に適した靭性の高い緻密な多結晶ダ
イヤモンド構造とおよびその気相合成による製造方法に
関するものである。
てなるダイヤモンド焼結体は、既に非鉄金属類の切削工
具、ドリルビット、線引きダイスなどに広く使用されて
いる。
にはこの種のダイヤモンド焼結体が開示されており、そ
こではダイヤモンド粉末をWC−Co超硬合金の成形体
または焼結体に接するように配置し、超硬合金の液相が
生じる温度以上の温度ならびに超高圧下で焼結する方法
がとられている。この方法により製造されたダイヤモン
ド焼結体は、約10〜15体積%のCoを含有し、非鉄
金属などの切削加工用工具としては十分実用的な性能を
有している。
性に劣り、たとえば700℃以上の温度に加熱すると耐
摩耗性および強度の低下が見られ、さらに900℃以上
の温度では焼結体が破壊されてしまう。これはダイヤモ
ンド粒子と結合材であるCoとの界面においてダイヤモ
ンドの黒鉛化が生じること、ならびに両者の加熱時にお
ける熱膨張率の差に基づく熱応力によるものと考えられ
る。
ンド焼結体を酸処理して大部分の結合金属層を除去する
と、焼結体の耐熱性が向上することが知られている。た
とえば、特開昭53−114589号公報には、このよ
うにして耐熱性を改善したダイヤモンド焼結体が開示さ
れている。しかしながら、この方法により除去された結
合金属層の部分は空孔となるため、耐熱性こそ向上する
ものの強度が低下するという問題があった。
モンド薄膜をコーティングした工具が知られている。し
かしながら、通常の気相合成法により形成したダイヤモ
ンド膜は膜厚が薄く、かつ基体との密着強度が不十分で
あるため、切削などに用いる工具としては十分な性能が
得られなかった。
た従来のダイヤモンド工具の問題点に検討を加え、特願
昭63−34033号および特願昭63−34034号
により強度、耐摩耗性および耐熱性を改善した実質的に
ダイヤモンドのみからなる多結晶体工具を提案した。
体工具においても、断続切削や硬質セラミックスの切削
などのように、刃先に高い押力や衝撃力が加わる場合に
は欠損しやすいという問題があった。
鑑み、工具としての使用に耐え得るような強度の高い高
靭性多結晶ダイヤモンドおよびその製造方法を提供する
ことを目的とする。
結晶ダイヤモンドは、相互に積層された第1の層と第2
の層とを含む。第1の層は、その結晶粒子が六面体また
は八面体のいずれかの形状を有する多結晶ダイヤモンド
層であり、また第2の層は、多結晶ダイヤモンドの結晶
粒子より粒径の小さい双晶ダイヤモンド層、または非晶
質ダイヤモンド層のいずれか一方から構成される。
は、第1の層の厚さが多結晶ダイヤモンドの結晶粒子の
粒子径のほぼ1〜2倍に形成されている。
は、第1の層の多結晶ダイヤモンド層の結晶粒子の粒子
径は、0.1μm〜10μmである。
は、第2の層の厚みが、第1の層の厚みの1/10〜1
/2である。
は、第1の層と第2の層とが相互に複数層積層されてお
り、その最下層と最上層とに積層された層は、第1の層
を構成する多結晶ダイヤモンド層である。
は、第2の層が、多結晶ダイヤモンド層の結晶粒子より
粒径の小さい双晶ダイヤモンド層から構成されている。
は、双晶ダイヤモンド層の結晶粒子の粒子径が0.05
μm〜8μmである。
は、積層された第2の層の厚みが50μm〜300μm
である。
は、第2の層が非晶質ダイヤモンド層から構成される。
ドは、非晶質ダイヤモンド層のヴィッカース硬度が、3
000〜10000kg/mm2 である。
ドの製造方法は、まず、基材表面上に低圧気相法を用い
て第1の合成条件下で、その結晶粒子が六面体または八
面体のいずれかの形状を有する多結晶ダイヤモンドの第
1層を形成する。次に、多結晶ダイヤモンドの第1層の
表面上に、低圧気相法を用いて第2の合成条件下で双晶
多結晶ダイヤモンド層または非晶質ダイヤモンド層のい
ずれか一方の第2層を形成する。
形成工程と、第2層の形成工程とが繰り返して行なわれ
る。
成条件と第2の合成条件とが10秒以内で変換される。
成条件と第2の合成条件とは基材の温度が異なる。
成条件と第2の合成条件とは、低圧気相法に用いる原料
ガス中の有機炭素化合物の濃度が異なる。
は、その膜厚が結晶粒径の1ないし2倍となるように合
成される。
成条件は第1層の結晶粒径が0.1〜10μmとなるよ
うに選ばれる。
厚が第1層の膜厚の1/10〜1/2となるように形成
される。
ヤモンド層の粒径が0.05μm〜8μmとなるような
第2の合成条件が選ばれる。
イヤモンド層のヴィッカース硬度が3000〜1000
0kg/cm2 となるように第2の合成条件が選ばれ
る。
2766号公報および特開平1−212767号公報に
開示した多結晶体の断面組織の観察を行なった。その結
果、断続切削などで欠損しやすいこれらの多結晶体に共
通する点として、 柱状晶であること 多結晶体の厚さが増大するとともに、析出する粒子
が粗大化することを見出した。これらの特徴は、多結晶
体の厚さ方向の強度低下を招き、かつ1つの粒子の脱落
が大きな欠損につながるということを示唆していると考
えられた。したがって、多結晶体の耐欠損性を向上させ
るためには、その構成粒子を粒状化させ、かつ粒径が小
さくなるように制御することが必要であると考察した。
は、まず多結晶ダイヤモンドの合成方法として低圧気相
法を用いている。この多結晶ダイヤモンドの合成手段と
しては、公知のあらゆる方法が可能であり、熱電子放射
やプラズマ放電を利用して原料ガスの分離・励起を生じ
させる方法や燃焼炎を用いた成膜方法などが有効であ
る。また、原料ガスとしては、有機炭素化合物と水素を
主成分とする混合ガスを用いることが一般的である。な
お、これら以外にアルゴンなどの不活性ガスや、酸素、
一酸化炭素、水なども多結晶ダイヤモンドの合成反応や
その特性を阻害しない範囲内であれば、原料中に含有さ
れていても差し支えない。
に合成される。使用される基材は、熱応力に起因する合
成膜の剥離を回避するために、できるだけダイヤモンド
と熱膨張率の差が小さいものが好ましい。たとえば、シ
リコン(Si)、モリブデン(Mo)、タングステン
(W)などが好ましい。これらの基材を用いた場合に
は、成膜後、酸への浸漬などの化学処理を施すことによ
って基材を溶解、除去せしめ、合成膜のみを回収するこ
とが可能である。
ドの製造方法では、合成する際に、その合成条件を間欠
的に変動させることにより結晶の粒状化ならびに粒成長
抑制を図っている。具体的な方法としては、ガス組成、
圧力を一定とした場合、基材温度を調整することによ
り、析出粒子の形態変化を生じさせることができる。ま
た、ガス組成、圧力および基材温度を一定とした場合、
原料ガス中の有機炭素化合物の濃度を調整することによ
り同様に形態変化を生じさせることができる。図1はこ
れらの方法により析出した3つの形態を示すものであ
り、図1(a)は結晶粒形が六面体および/または八面
体の自形を呈する多結晶ダイヤモンドを、また図1
(b)は(a)よりも微細な双晶ダイヤモンドを、図1
(c)は、さらに微細な非晶質ダイヤモンドの結晶構造
を示している。
で一定時間成膜し、図1(a)に示す多結晶ダイヤモン
ド層を合成した後、第2の合成条件に変換して(b)の
双晶ダイヤモンド層あるいは(c)の非晶質ダイヤモン
ド層を成膜する。その後、再び第1の合成条件に戻し、
(a)の多結晶ダイヤモンドを成膜する。この過程を繰
り返し、必要とする厚さになるまで連続することによ
り、多層積層型の多結晶体が得られる。第1の合成条件
を保持する時間は、合成される多結晶ダイヤモンド層
が、その結晶粒径の1〜2倍の膜厚を形成するのに要す
る時間とし、またその結晶粒径は0.1〜10μmの範
囲とすることが重要である。ここで、第1の合成条件を
保持する時間をこの範囲に規定するのは、この範囲より
も短時間であると、全面にわたって完全に成膜しきら
ず、粒状化しない可能性があるからである。また、上記
の範囲よりも長時間であると、そのダイヤモンド層が柱
状化してしまい、低強度となりやすいからである。さら
に、結晶の粒径を規定する理由は、粒径が0.1μmよ
りも小さい場合には耐摩耗性が低下するからであり、ま
た10μmより大きい場合には粒状化しても強度が低い
からである。
あるいは非晶質ダイヤモンド層を成膜する工程におい
て、この第2の合成条件を保持する時間をこの多結晶層
の厚さが、その下層の多結晶ダイヤモンド層の厚さの
0.1〜0.5倍となるのに要する時間とすることが重
要である。この双晶ダイヤモンドあるいは非晶質ダイヤ
モンド層の厚さを多結晶ダイヤモンド層の厚さの0.1
〜0.5倍の範囲に規定するのは以下の理由による。ま
ず、その下限は、多結晶ダイヤモンド層の全面にわたっ
て双晶ダイヤモンドあるいは非晶質ダイヤモンドが成膜
するのに要する最短時間で定められている。また、その
上限は、これより長時間成膜を続けると、下層の多結晶
ダイヤモンド層に比べて強度が低い双晶ダイヤモンドや
非晶質ダイヤモンドの層が、全体の多結晶体の中に占め
る割合が大きくなり、全体の強度が低下するからであ
る。
る層が双晶ダイヤモンドの場合には、その粒径が0.0
5〜8μmであることが好ましい。これは、粒径が0.
05μmよりも小さい場合には、多結晶体の強度は高い
が耐摩耗性が低下する。また、粒径が8μmより大きい
場合には、粒状化しても強度は低いからである。なお、
この双晶ダイヤモンドの粒径は、この双晶ダイヤモンド
層の上下に積層される多結晶ダイヤモンド層の粒径より
も小さく形成することが重要である。
を成膜する場合には、その表面のヴィッカース硬度が3
000〜10000kg/mm2 であることが好まし
い。これは、硬度が3000kg/mm2 よりも小さい
場合には非晶質ダイヤモンド層の強度および耐磨耗性が
ともに低下し、工具素材としての性能が損われるからで
ある。また、10000g/mm2の場合は、X線回折
あるいはラマン分光分析により非晶質ダイヤモンドと同
定されるもので最も高い硬度を示すものの一般的な値を
示している。
え、全体の層の厚さが50〜300μm、好ましくは1
00〜200μmとなるように成膜される。ここで、こ
の膜厚の下限値は、通常、工具は50μm程度の摩耗が
生じるまで使用されることから定められ、また上限は3
00μmよりも厚い膜を作製する場合にはコストが高く
つくことによって定められる。
る多結晶ダイヤモンド層の第1の合成条件と双晶あるい
は非晶質ダイヤモンド層を形成する第2の合成条件との
変化させるための時間は10秒以下で行なわれることが
好ましい。この条件の変化時間を長くすると、得られる
結晶組織の変化が緩慢で、望ましい粒状結晶が得られな
いからである。上記のような条件によって合成された多
結晶体は、微粒で粒状化した多層積層構造を有している
ため、高い強度を有し、工具素材などに適したものであ
る。
の一定条件で多結晶ダイヤモンドを10時間合成析出さ
せた。
断面を電子顕微鏡により観察したところ、直径が最大で
25μm、長さ約150μm程度の柱状結晶からなる組
織を呈していた。また、その成長上面の観察からは、粒
径約25μmの八面体結晶の集合体であることが判明し
た。
ガス圧力を上記の条件に保持し、マイクロ波の発振出力
を調整することにより、800Wと1200Wの2条件
を間欠的に変動させた。各出力の保持時間は、800W
を30分、1200Wを15分とし、かつ変動に要する
時間は5秒で行なった。この条件で10時間成膜して得
られた多結晶ダイヤモンド(B)は、厚さが180μm
であった。この多結晶体は、その断面観察から、径が約
5μm、長さが約8μmの八面体粒状結晶の集合体の層
と、径が約4μm、長さが4μmの双晶ダイヤモンドの
集合体の層が交互に積層した構造をとっていることが判
明した。
(A)、(B)の耐欠損性を評価するために、酸処理に
より基板を溶解除去し、超硬合金の台金にロウ付けした
後、研削加工を行なって切削チップを作製した。なお、
比較材として、従来の結合材Coを10容量%含有する
平均粒径10μmの超高圧焼結ダイヤモンドも上記と同
様に切削チップを作製した。
に延びる4本の溝が形成されたA390合金(Al−1
7Si)丸棒を用い、以下の条件で外周長手方向の切削
を行ない、評価結果を表1に示した。
モンド(B)は通常の柱状多結晶ダイヤモンド(A)に
比べ強度が向上して欠損しにくく、また従来の超高圧焼
結ダイヤモンドに比較して耐摩耗性が高いことが判明し
た。実施例2 熱電子放射材に直径0.5mm、長さ20mmの直線状
タングステンフィラメントを用いた熱CVD法により、
下記の表2に示す各々の条件によって10時間基板上に
多結晶ダイヤモンドを合成析出させた。
条件を変動させることにより八面体結晶と双晶とを交互
に積層させることを試みた。また素材Fは、有機炭素化
合物の濃度を変化させて六面体結晶と非晶質ダイヤモン
ドとを交互に積層させることを試みた。なお、素材Dは
比較のため一定条件での成膜を行なったものである。
黒色半透明であり、ラマン分光分析の結果からダイヤモ
ンド炭素であることがわかった。これらの断面組織を電
子顕微鏡により観察したところ、厚さ方向の粒径変化は
図2に示すとおりであった。図2を参照して、条件変更
に要する時間が長かった素材Hを除き、本発明の方法に
よる素材C、E、F、Gはいずれも粒成長抑制の効果
が、特に一定条件で成膜した素材Dに比べて顕著に現わ
れていることが明らかとなった。
例1と同様にして切削チップを作製し、同じ被削材を用
いてその外周旋削を行ない、切削性能を評価し、その結
果を表3に示した。
ガスを流量200cc/minで供給し、圧力を180
torrに調整した。次に、高周波発振器から900W
の出力で高周波(13.56MHz)を与え、混合ガス
を励起してプラズマを発生させた。
に(X)と(Y)の2条件に30分ごとに変動させて合
計20時間成膜を行なった。なお、条件変更に要した時
間は、いずれも5秒であった。また、成膜終了時は、い
ずれも条件(X)とした。
は、膜厚約0.2mmであり、電子顕微鏡観察により成
長上面の平均粒径が約5μmの微細結晶であることが判
明した。また、断面組織は層状であることが明らかにな
った。
度を1.2容量%(一定)とし、他の条件は上記と同様
に設定して20時間成膜を行なった。得られた多結晶ダ
イヤモンド(O)は、成長上面での平均粒径が50μm
で長さ250μmの柱状結晶であった。
付けし、刃先処理を行なってドレッシング工具を製作し
た。これらの工具により、アルミナ砥石のドレッシング
を実施したところ、素材I、J、K、L、Nの工具は3
0分間欠損することなく、さらに継続して使用可能であ
ったが、素材M、Oの工具ではドレッシング開始後、各
々25分および10分で欠損が生じた。
した非晶質ダイヤモンドの硬度が2000kg/cm2
と低かったため、全体の強度が低下したものと推定され
た。
ンドは、粒成長が抑制された微粒子からなる緻密で粒状
組織の多結晶体であり、特に高い強度を要求される工具
素材として好適である。
晶構造図であり、(a)は六面体あるいは八面体の結晶
形状を有する多結晶ダイヤモンドであり、(b)は
(a)よりも微細な結晶構造を有する双晶ダイヤモンド
であり、(c)はさらに微細な非晶質ダイヤモンド層を
示している。
晶ダイヤモンドの結晶粒径と膜厚との相関図である。
Claims (20)
- 【請求項1】 相互に積層された第1の層と第2の層と
を含み、前記第1の層は、その結晶粒子が六面体または
八面体のいずれかの形状を有する多結晶ダイヤモンド層
であり、前記第2の層は、前記多結晶ダイヤモンド層の
結晶粒子より粒径の小さい双晶ダイヤモンド層または非
晶質ダイヤモンド層のいずれか一方から構成された、高
靭性多結晶ダイヤモンド。 - 【請求項2】 前記第1の層の厚さは、前記多結晶ダイ
ヤモンド層の結晶粒子の粒子径のほぼ1以上2倍以内で
ある、請求項1記載の高靭性多結晶ダイヤモンド。 - 【請求項3】 前記第1の層の前記多結晶ダイヤモンド
の結晶粒子の粒子径は、0.1μm以上10μm以下で
ある、請求項1または2のいずれかに記載の高靭性多結
晶ダイヤモンド。 - 【請求項4】 前記第2の層の厚みは、前記第1の層の
厚みの1/10以上1/2以下である、請求項1ないし
請求項3のいずれかに記載の高靭性多結晶ダイヤモン
ド。 - 【請求項5】 前記第1の層と前記第2の層とは相互に
複数層積層されており、最下層と最上層に積層された層
は、前記第1の層を構成する多結晶ダイヤモンド層であ
る、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の高靭性
多結晶ダイヤモンド。 - 【請求項6】 前記第2の層は、前記多結晶ダイヤモン
ド層の結晶粒子より粒径の小さい双晶ダイヤモンド層か
らなる、請求項1または請求項5のいずれかに記載の高
靭性多結晶ダイヤモンド。 - 【請求項7】 前記双晶ダイヤモンド層の結晶粒子の粒
子径が0.05μm以上8μm以下である、請求項6記
載の高靭性多結晶ダイヤモンド。 - 【請求項8】前記積層された層の厚さが50μm以上3
00μm以下である、請求項5記載の高靭性多結晶ダイ
ヤモンド。 - 【請求項9】 前記第2の層は、前記非晶質ダイヤモン
ド層からなる、請求項1または請求項5のいずれかに記
載の高靭性多結晶ダイヤモンド。 - 【請求項10】 前記非晶質ダイヤモンド層のヴィッカ
ース硬度が3000kg/mm2 以上10000kg/
mm2 以下である、請求項9記載の高靭性多結晶ダイヤ
モンド。 - 【請求項11】 基材表面上に低圧気相法を用いて第1
の合成条件下でその結晶粒子が六面体または八面体のい
ずれかの形状を有する多結晶ダイヤモンドの第1層を形
成する工程と、前記多結晶ダイヤモンドの第1層の表面
上に、低圧気相法を用いて第2の合成条件下で双晶ダイ
ヤモンド層または非晶質ダイヤモンド層のいずれか一方
の第2層を形成する工程とを備えた、高靭性多結晶ダイ
ヤモンドの製造方法。 - 【請求項12】 前記第1層の形成工程と前記第2層の
形成工程が繰り返して行なわれる、請求項11記載の高
靭性多結晶ダイヤモンドの製造方法。 - 【請求項13】 前記第1の合成条件と前記第2の合成
条件とが10秒以内で変換される、請求項11または請
求項12のいずれかに記載の高靭性多結晶ダイヤモンド
の製造方法。 - 【請求項14】 前記第1の合成条件と前記第2の合成
条件とは前記基材の温度が異なる、請求項11ないし請
求項13のいずれかに記載の高靭性多結晶ダイヤモンド
の製造方法。 - 【請求項15】 前記第1の合成条件と前記第2の合成
条件とは、前記低圧気相法に用いる原料ガス中の有機炭
素化合物の濃度が異なる、請求項11ないし請求項14
記載の高靭性多結晶ダイヤモンドの製造方法。 - 【請求項16】 前記第1層は、その膜厚が結晶粒径の
1ないし2倍となるように合成される、請求項11ない
し請求項15のいずれかに記載の高靭性多結晶ダイヤモ
ンドの製造方法。 - 【請求項17】 前記第1の合成条件は、前記第1層の
結晶粒径が0.1μm以上10μm以下となるように選
ばれる、請求項11ないし請求項16のいずれかに記載
の高靭性多結晶ダイヤモンドの製造方法。 - 【請求項18】 前記第2層の膜厚は前記第1層の膜厚
の1/10倍ないし1/2倍となるように形成される、
請求項11ないし請求項17のいずれかに記載の高靭性
多結晶ダイヤモンドの製造方法。 - 【請求項19】 前記双晶ダイヤモンド層の粒径が0.
05μm以上8μm以下となるように前記第2の合成条
件が選ばれる、請求項11ないし請求項18のいずれか
に記載の高靭性多結晶ダイヤモンドの製造方法。 - 【請求項20】 前記非晶質ダイヤモンド層のヴィッカ
ース硬度が3000kg/cm2 以上10000kg/
cm2 以下となる前記第2の合成条件が選ばれる、請求
項11ないし請求項18のいずれかに記載の高靭性多結
晶ダイヤモンドの製造方法。
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