JPH01225774A - 高硬度多結晶ダイヤモンド工具 - Google Patents

高硬度多結晶ダイヤモンド工具

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Publication number
JPH01225774A
JPH01225774A JP5245688A JP5245688A JPH01225774A JP H01225774 A JPH01225774 A JP H01225774A JP 5245688 A JP5245688 A JP 5245688A JP 5245688 A JP5245688 A JP 5245688A JP H01225774 A JPH01225774 A JP H01225774A
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JP
Japan
Prior art keywords
polycrystalline diamond
diamond
thickness
substrate
tool
Prior art date
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Pending
Application number
JP5245688A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsutomu Nakamura
勉 中村
Tetsuo Nakai
哲男 中井
Shuji Yatsu
矢津 修示
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH01225774A publication Critical patent/JPH01225774A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 イ1発明の目的 (a)  産業上の利用分野 本発明は切削工具或いは耐摩工具として用いられるダイ
ヤモンド工具に関するものである。
ら) 従来の技術 ダイヤモンド微粉末を超高圧下で焼結してなるダイヤモ
ンド焼結体は、既に非鉄金属間の切削加工用工具、ドリ
ルビットあるいは線引ダイスなどに広く使用されている
たとえば特公昭52−12126号公報には、この種の
焼結体の製法が開示されており、そこではダイヤモンド
の粉末をW C−Co超硬合金の成形体または焼結体に
接するように配置し、超硬合金の液相が生じる温度以上
の温度ならびに超高圧下で焼結が行なわれる。このとき
、超硬合金中のCoの一部は、ダイヤモンド粉末層中に
侵入し、結合金属として作用する。この先行技術に開示
された方法で作られたダイヤモンド焼結体は、約10〜
15体積%のC。
を含有する。
(C)  発明が解決しようとする課題上記した焼結体
は、非鉄金属などの切削加工用工具としては十分実用的
な性能を有する。しかしながら、耐熱性において劣ると
いう欠点があった。
たとえば、この焼結体を750℃以上の温度に加熱する
と、耐摩耗性および強度の低下が見られ、さらに900
℃以上の温度では焼結体が破壊することになる。これは
、ダイヤモンド粒子と結合材であるMoとの界面におい
てダイヤモンドの黒鉛化が生じること、ならびに両者の
加熱時における熱膨張率の差に基づく熱応力によるもの
と考えられている。
また、Coを結合材とした焼結体を熱処理して大部分の
結合金属相を除去したものでは、焼結体の耐熱性が向上
することが知られている。
たとえば特開昭’53−114589号公報には、耐熱
性の改善されたダイヤモンド焼結体の製造方法が開示さ
れている。しかしながら、この先行技術では、除去され
た結合金属相の部分は空孔となるため、耐熱性こそ向上
するが、強度が低下するという問題があった。
他方、ダイヤモンドの粉末のみを超高圧下で焼結する試
みも行なわれているが、ダイヤモンド粒子自身が変形し
難いため、粒子の間隙には圧力が伝達されず、したがっ
て黒鉛化が生じ、ダイヤモンド−黒鉛の複合体しか得ら
れていない。
さらにダイヤモンドのみからなる多結晶体を薄膜として
コーティングした工具は知られているが、この種の工具
は膜厚が薄く、かつ基板との密着強度が不十分であった
ため、十分な性能が得られていない。
それゆ゛えに、この発明の目的は、耐熱性および強度の
双方に優れた多結晶ダイヤモンド工具を提供することに
ある。
口9発明の構成 (a)  課題を解決するための手段 本発明者達は、上記の問題点を鋭意検討した結果、下記
の発明をなしたものである。
すなわち、低圧気相法により合成された実質的にダイヤ
モンドのみからなる多結晶ダイヤモンドの厚さが0.1
〜3.0mmで、かつこの多結晶体が、厚さ1〜500
μmのMo或いはWからなる基板に直接接合しているこ
とを特徴とする高硬度多結晶ダイヤモンド工具である。
ら)作用 この発明による多結晶ダイヤモンド工具は、従来の焼結
ダイヤモンドに比べて耐熱性が大幅に改善されており、
約1300℃の温度への加熱に対しても耐え得ることが
わかった。耐熱性が著しく向上した理由としては、実質
的にダイヤモンドのみからなり、熱劣化を促進させる結
合相が存在しないことが考えられる。
また、このことは強度の点からも従来の焼結ダイヤモン
ドより優れるという特徴を付与している。
この発明の実施に際し、多結晶ダイヤモンドの合成は、
ダイヤモンドが熱力学的に準安定な低圧条件下で気相か
ら析出させる方法による。この低圧気相法は■化学蒸着
法(CVD)  ■プラズマCVD  ■イオンビーム
蒸着法に大別されるが、所望の方法を選択して実施する
ことができる。
これらの方法により0.1〜3.0mmの厚さの実質的
にダイヤモンドのみからなる多結晶体を作製する。
ここで厚さ0.1mm以上とするのは実際に切削工具と
して使用した場合、工具寿命時の逃げ面摩耗幅が0.1
1IIff+以上となることが多いことによる。また3
、0mm以下とするのは一般的に使用される工具厚さを
示すもので、特に限定されるものではない。
さらに、耐摩耗性を特に要求する場合には、その厚さを
0.5mm以上とすればよい。これは多結晶体の厚さが
厚くなれば放熱特性が良好となり、工具使用時の刃先温
度の上昇が防止されるためと考えられる。通常使用され
る多結晶体の厚さとしては、0.5〜1.0mm程度が
一般的である。
上記の多結晶体は、厚さ1〜500μmのMo或いはW
を基板として、その上に析出させて直接接合体を得る。
ここでMo、  Wを基板として用いる理由は、ダイヤ
モンドとの熱膨張率差が少ないため接合強度が高められ
る他、剛性率が高くまた、ろう付けもしやすいので工具
基材として相応しい材質で、上記の方法により得られた
多結晶体工具は基板のMo或いはWを支持部材とし、そ
のまま工具として使用することができるが、通常はこの
基板を鋼或いは焼結金属炭化物にろう付けして工具とし
て使用する。
尚、基板の厚さを上記の範囲にする理由は、1μm未満
であるき薄すぎて接合強度が不十分であること、また5
00μmを越えるき、コストが高くなる点が問題となる
通常、好ましくはその厚さを10〜100μmとする。
さらに、多結晶ダイヤモンドと基板との接合強度を高め
るためには、使用する基板を予めRmaxで0.1〜2
.0μmの面状態としておくことが重要である。ここで
その範囲を上記のように限定するのは、0.1μm以下
ではダイヤモンドの析出が少なくなること、また2、0
μm以上では表面の凹凸が著しく、深い谷の部分にダイ
ヤモンドが析出せず、接合強度が低下するためである。
(C)  実施例 以下、実施例に基づきこの発明の詳細な説明する。
(実施例1) マイクロ波プラズマCVD法により表面粗度をRmax
o、 5μmにした基板に厚さ50μmのMoを使用し
て、7時間で0.8mmの厚さの多結晶ダイヤモンドを
合成した。
合成は以下の条件に従って行った。
圧力 :  300Torr マイクロ波発振機出力 780W 得られた多結晶ダイヤモンドは粒径2μm程度で、測定
の結果比重は3.51を示し、またラテン分光分析によ
る同定ではダイヤモンド単相からなることが明らかきな
った。
この方法により得られた工具素材を超硬合金にろう付け
した後、研削加工して切削チップを作製した。比較とし
て ■CofelO容量%含有する市販の焼結ダイヤモ
ンドならびに ■これを酸処理してCoを抽出したもの
についても切削゛チップを作製し、性能を評価した。評
価結果を第1表示す。
尚、この評価は被削材にヴイッカース硬度2000のア
ルミナ焼結体を用い、切削速度:  30 m/min
及び80m / min、  切り込み: 0.2mm
、送り0.025mm/ rev、  ならびに切削長
:400m、湿式の条件で行った。
この結果、■は■に比べて耐熱性が向上しているため、
80m / minの切削速度条件で摩耗量が小さくな
っていると考えられるが、切削抵抗(特に背分力)が増
大する30m / minの切削速度条件では、強度不
足のためすくい面が剥離状に欠損したと思われる。本発
明の多結晶ダイヤモンド工具は、■、■に比べ強度・耐
摩耗性・耐熱性のいずれもが向上しているため、切削速
度に依存せず、摩耗量がはるかに少ないものであること
が明らかとなった。
(実施例2) 実施例1と同様のマイクロ波プラズマCVDにより第2
表に示した条件で、多結晶ダイヤモンドを合成した。(
A−1)このうちHはダイヤモンドの析出が少なく膜厚
が50μmと薄かった。またIは合成後、反応容器から
とり出す際に基板から剥離してしまった。H,Iを除い
たものについて超硬合金製の台金に銀ろうでロウ付は後
、研削して切削チップを作製して性能評価を行った。
比較として、coを含有する市販の焼結ダイヤモンド(
J、K)超硬合金に薄膜ダイヤモンドコーティングした
もの(L、M)も工具作製を行った本発明によるもの(
A−G)は、いずれもダイヤモンド単相からなりグイッ
カース硬度10000〜12000Kg/ mm2を示
したが、このうち基板にTiを用いたDは工具作製時に
剥離してしまった。
第3表に切削試験の結果を示す。尚、切削条件は被削材
にAl−20%Siを用いて、切削速度:  500m
m/ rev、切り込み: 0.4mm 、送り: O
0ioom/ rev。
切削時間: 30m1n 、乾式外周長手方向旋削によ
り行った。
従来の焼結ダイヤモンドは摩耗が大きく、また薄膜ダイ
ヤモンドコーティング工具はコーテイング膜の密着強度
が弱いため剥離が生じたのに対し、本発明による工具は
、欠損・剥離等が生ずることなく、極めて高い耐摩耗特
性を有することが判明した。
(実施例3) 高周波プラズマCVD及び熱フィラメン)CVDにより
多結晶ダイヤモンドを合成した。
前者の方法では基板に面粗度がRmaxで0.3μm。
厚さ50μmのMoを用い、真空排気した後、これを9
00℃に加熱した。その後モル比でCH,:H2=1+
300の混合ガスを40cc/ minで流し、バルブ
調整を行って反応室内の圧力を35Torrにした。次
に高周波発振機により 850Wの出力を付与し、プラ
ズマの誘起を行って厚さ0.8mmの多結晶ダイヤモン
ドを合成した。
後者の方法では基板に面粗度がRmaxで0.6μm。
厚さ25μmのWを使用して、真空排気後950℃に加
熱した。これに上記と同組成の混合ガスを70cc/ 
minで流した。尚、圧力は50Torr一定となるよ
う調整を行った。次にW製フィラメントに電流を流し、
フィラメント温度を2100℃としてダイヤモンドを析
出させた。
上記の方法により、厚さ0.8mmの多結晶ダイヤモン
ドを合成した後、切削チップ作製し、実施例1と同じ評
価方法により切削性能を調べた。
第4表にその結果を示す。これより合成法によらず優れ
た工具が得られることが明らかとなった。
ハ、 発明の効果 上述の如く、本発明によれば低圧気相法により合成され
た実質的にダイヤモンドのみからなる多結晶ダイヤモン
ドの厚さが0.1〜3.Ommで、かつこの多結晶体が
厚さ1〜500AimのMo或いはWからなる基板に直
接接合していることを特徴とする高硬度多結晶ダイヤモ
ンド工具を得ることができるので、切削工具、掘削工具
、ドレッサーなどの各種工具材料として、強度、耐摩耗
性、耐熱性に優れた多結晶ダイヤモンド工具が得られる
特に、従来の焼結ダイヤモンドと異なり、強度を低下さ
せることなく耐熱性を大幅に改善することができるため
、工具材としての適性範囲を飛躍的に拡大することがで
きる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)低圧気相法により合成された実質的にダイヤモン
    ドのみからなる多結晶ダイヤモンドの厚さが0.1〜3
    .0mmで、かつこの多結晶体が、厚さ1〜500μm
    のMo或いはWからなる基板に直接接合していることを
    特徴とする高硬度多結晶ダイヤモンド工具。(2)多結
    晶ダイヤモンドの厚さが0.5〜1.0mmであること
    を特徴とする特許請求の範囲第(1)項記載の高硬度多
    結晶ダイヤモンド工具。 (3)Mo或いはWからなる基板の厚さが10〜100
    μmであることを特徴とする特許請求の範囲第(1)項
    および第(2)項記載の高硬度多結晶ダイヤモンド工具
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0597445A2 (en) * 1992-11-10 1994-05-18 Norton Company Method of making synthetic diamond film
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US9194189B2 (en) 2011-09-19 2015-11-24 Baker Hughes Incorporated Methods of forming a cutting element for an earth-boring tool, a related cutting element, and an earth-boring tool including such a cutting element

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