JP2949635B2 - 解体装置 - Google Patents
解体装置Info
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- JP2949635B2 JP2949635B2 JP9339890A JP9339890A JP2949635B2 JP 2949635 B2 JP2949635 B2 JP 2949635B2 JP 9339890 A JP9339890 A JP 9339890A JP 9339890 A JP9339890 A JP 9339890A JP 2949635 B2 JP2949635 B2 JP 2949635B2
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- guide body
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- disk
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、鋼製ないしコンクリート製の煙突など直
立状態で構築されている円筒状構築物の解体装置に関す
るものである。
立状態で構築されている円筒状構築物の解体装置に関す
るものである。
(従来の技術) 例えば、煙突のような直立円筒状構築物を撤去する場
合、従来は、次の二つの方法のいずれかによって行って
いるのが一般的である。
合、従来は、次の二つの方法のいずれかによって行って
いるのが一般的である。
(1) 引き倒し工法……いわゆる木を切り倒す要領で
解体撤去する工法である。
解体撤去する工法である。
(2) 頂部からの解体工法……撤去すべき直立円筒状
構築物の頂部に作業足場を仮設するとともに、この作業
足場を利用して解体作業を行う工法である。
構築物の頂部に作業足場を仮設するとともに、この作業
足場を利用して解体作業を行う工法である。
なお解体物は、その解体する構築物の筒身内部を通し
て落下させ、仮設足場は解体作業の進捗状態に合わせて
降下させるようにしている。
て落下させ、仮設足場は解体作業の進捗状態に合わせて
降下させるようにしている。
(発明が解決しようとする課題) ところで前記第1の工法である引き倒し工法は、作業
現場の周辺に充分な空地が確保できることが条件とな
る。すなわち周知に、他の構築物等がある場合は、危険
がともないこの工法を採ることはできない。
現場の周辺に充分な空地が確保できることが条件とな
る。すなわち周知に、他の構築物等がある場合は、危険
がともないこの工法を採ることはできない。
また第2の工法である頂部からの解体工法は、前記第
1の工法のように作業現場周辺の状況に制約されること
はない。しかし作業足場の仮設であるとか、人手による
高所作業を必要とするなど、作業の安全性,能率性に問
題がある。
1の工法のように作業現場周辺の状況に制約されること
はない。しかし作業足場の仮設であるとか、人手による
高所作業を必要とするなど、作業の安全性,能率性に問
題がある。
そこで、この発明は、作業現場周辺の状況に支配され
ることがなく、かつ人手による高所作業をなくして遠隔
操作によって安全な解体・撤去作業のできる直立円筒状
構築物の解体装置を提供することを目的とするものであ
る。
ることがなく、かつ人手による高所作業をなくして遠隔
操作によって安全な解体・撤去作業のできる直立円筒状
構築物の解体装置を提供することを目的とするものであ
る。
(課題を解決するための手段) 前記目的を達成する手段として、この発明は、解体・
撤去すべき直立円筒状構築物の筒身内に、クレーン等の
揚重機にて吊下されるガイド本体と、このガイド本体の
軸心まわりを旋回するとともに、放射方向に移動自在に
したカッタユニットからなる切断装置と、同じく前記ガ
イド本体の軸心から放射方向に張り出す伸縮自在な複数
本のアームを有し、各アームの先端には、穿孔用錐を有
する穿孔装置とを前記ガイド本体に穿孔装置が前記切断
装置の上位にあるようにして、一体的に組み合わせ装備
した構成としたことにある。
撤去すべき直立円筒状構築物の筒身内に、クレーン等の
揚重機にて吊下されるガイド本体と、このガイド本体の
軸心まわりを旋回するとともに、放射方向に移動自在に
したカッタユニットからなる切断装置と、同じく前記ガ
イド本体の軸心から放射方向に張り出す伸縮自在な複数
本のアームを有し、各アームの先端には、穿孔用錐を有
する穿孔装置とを前記ガイド本体に穿孔装置が前記切断
装置の上位にあるようにして、一体的に組み合わせ装備
した構成としたことにある。
また、前記ガイド本体の軸心まわりを旋回するととも
に、放射方向に移動自在にしたカッタユニットからなる
切断装置は、前記ガイド本体の軸心を中心として回転す
る回転円板と、水平状態で回転駆動される円盤状鋸歯を
有するカッタユニットからなり、このカッタユニット
は、前記回転円板の上面に中心から放射方向に向けて設
けたスライドガイドに沿って移動自在に装備したことに
ある。
に、放射方向に移動自在にしたカッタユニットからなる
切断装置は、前記ガイド本体の軸心を中心として回転す
る回転円板と、水平状態で回転駆動される円盤状鋸歯を
有するカッタユニットからなり、このカッタユニット
は、前記回転円板の上面に中心から放射方向に向けて設
けたスライドガイドに沿って移動自在に装備したことに
ある。
なお前記穿孔装置における穿孔用錐は、その先端部形
状が円錐状を呈する錐としたことにある。さらに前記カ
ッタユニットは、前記回転円板上に複数ユニットを配備
した構成としたことにある。
状が円錐状を呈する錐としたことにある。さらに前記カ
ッタユニットは、前記回転円板上に複数ユニットを配備
した構成としたことにある。
(作用) 本発明による解体装置は、以上説明したように構成し
ているため、装置全体のクレーン等の揚重機を用いて吊
り揚げ、ついで撤去すべき直立円筒状構築物の筒身内に
吊り下ろす。
ているため、装置全体のクレーン等の揚重機を用いて吊
り揚げ、ついで撤去すべき直立円筒状構築物の筒身内に
吊り下ろす。
すならち装置を構成するガイド本体を案内として装置
全体を筒身内に吊り下ろす。所定高さ位置に吊り下ろし
た時点で、まず装置に組み込んだ穿孔用錐を有する穿孔
装置のアームを放射方向に張り出すとともに、前記穿孔
用錐を回転駆動し、直立円筒状構築物の筒身周壁に孔を
あける。
全体を筒身内に吊り下ろす。所定高さ位置に吊り下ろし
た時点で、まず装置に組み込んだ穿孔用錐を有する穿孔
装置のアームを放射方向に張り出すとともに、前記穿孔
用錐を回転駆動し、直立円筒状構築物の筒身周壁に孔を
あける。
穿孔用錐は放射方向に張り出される複数本のアーム
に、それぞれ取り付けてあるため、その本数に対応し、
一度に筒身周壁の放射位置を穿孔する。すると装置全体
は、前記アームを介して筒身周壁に保持された形とな
る。
に、それぞれ取り付けてあるため、その本数に対応し、
一度に筒身周壁の放射位置を穿孔する。すると装置全体
は、前記アームを介して筒身周壁に保持された形とな
る。
穿孔作業が終了した時点で、穿孔装置の下位に位置す
る切断装置のカッタユニットを駆動する。すなわち直立
円筒状構築物の筒身周壁を内側から切断する。カッタユ
ニットは水平状態で回転駆動される円盤状鋸歯を有し、
しかも前記ガイド本体の軸心まわりを旋回するととも
に、放射方向に移動できるような構成となっているの
で、旋回と放射方向への移動操作とを併行して行えば、
前記円盤状鋸歯によって直立円筒状構築物の筒身は、上
下に切断分離されることになる。
る切断装置のカッタユニットを駆動する。すなわち直立
円筒状構築物の筒身周壁を内側から切断する。カッタユ
ニットは水平状態で回転駆動される円盤状鋸歯を有し、
しかも前記ガイド本体の軸心まわりを旋回するととも
に、放射方向に移動できるような構成となっているの
で、旋回と放射方向への移動操作とを併行して行えば、
前記円盤状鋸歯によって直立円筒状構築物の筒身は、上
下に切断分離されることになる。
切断作業が終了した時点で、クレーン等の揚重機を操
作し、装置全体を直立円筒状構築物の筒身内より引き揚
げる要領で吊り上げる。すると切断された上部の筒身部
分は、前記したようにアームにて保持されているため装
置と一緒に引き揚げられることになる。この引き揚げた
筒身部分を吊り下し、以下前記操作を繰り返し、円筒部
を上位から幾つかに分割した形で取り除けば、全筒身は
分割撤去することができる。
作し、装置全体を直立円筒状構築物の筒身内より引き揚
げる要領で吊り上げる。すると切断された上部の筒身部
分は、前記したようにアームにて保持されているため装
置と一緒に引き揚げられることになる。この引き揚げた
筒身部分を吊り下し、以下前記操作を繰り返し、円筒部
を上位から幾つかに分割した形で取り除けば、全筒身は
分割撤去することができる。
(実施例) さらに図面に示す実施例に基づいて、この発明による
解体装置の構成と使用要領を具体的に説明する。
解体装置の構成と使用要領を具体的に説明する。
第1図は解体装置を分解した状態で示す斜視図であ
る。
る。
すでに説明したとおり、本発明解体装置はガイド本体
Aと、カッタユニットからなる切断装置Bと、穿孔用錐
を有する穿孔装置Cの三つの主要装置をもって構成され
ている。
Aと、カッタユニットからなる切断装置Bと、穿孔用錐
を有する穿孔装置Cの三つの主要装置をもって構成され
ている。
まずガイド本体Aは、第1図で示すように外形を円錐
形状に構成したもので、解体すべき直立円筒状構築物の
筒身内にクレーン等によって吊り下げ降下できるサイズ
のものとして構成している。
形状に構成したもので、解体すべき直立円筒状構築物の
筒身内にクレーン等によって吊り下げ降下できるサイズ
のものとして構成している。
次に切断装置Bは、カッタユニット11bと、このカッ
タユニット11bを前記ガイド本体Aの軸心まわりで旋回
させるための回転円板12bとをもって構成している。
タユニット11bを前記ガイド本体Aの軸心まわりで旋回
させるための回転円板12bとをもって構成している。
なおカッタユニット11bは、水平状態で回転駆動され
る円盤状鋸歯13bと、この円盤状鋸歯13bを回転駆動する
ためのモータ14bと、このモータ14bのトルクを前記円盤
状鋸歯13bに伝導するためのベルト15bをもって構成して
いる。
る円盤状鋸歯13bと、この円盤状鋸歯13bを回転駆動する
ためのモータ14bと、このモータ14bのトルクを前記円盤
状鋸歯13bに伝導するためのベルト15bをもって構成して
いる。
他方、前記回転円板12bの上面には、中心から放射方
向にスライドガイド16bを設け、このスライドガイド16b
に前記カッタユニット11bを摺動自在にして装備するよ
うに構成している。すなわち、カッタユニット11bを、
スライドガイド16bに沿って移動操作できるように、回
転円板12b上に組み付けている。
向にスライドガイド16bを設け、このスライドガイド16b
に前記カッタユニット11bを摺動自在にして装備するよ
うに構成している。すなわち、カッタユニット11bを、
スライドガイド16bに沿って移動操作できるように、回
転円板12b上に組み付けている。
なおその移動操作するための手段構成については、図
面上に表示していないが、前記カッタユニット11bに別
途モータを組み込み、このモータによって前記スライド
ガイド16b上を適宜往復移動操作できる構成としてい
る。また、そのモータは後述するように前記円盤状鋸歯
13bを回転駆動するためのモータ14bと同様に遠隔制御方
式によってコントロールできるように構成している。
面上に表示していないが、前記カッタユニット11bに別
途モータを組み込み、このモータによって前記スライド
ガイド16b上を適宜往復移動操作できる構成としてい
る。また、そのモータは後述するように前記円盤状鋸歯
13bを回転駆動するためのモータ14bと同様に遠隔制御方
式によってコントロールできるように構成している。
さらに、このカッタユニット11bを組み付けた前記回
転円板12bを、前記ガイド本体Aの軸心まわりに旋回駆
動させるための手段としては、第1図に示すように、ガ
イド本体Aの上面に円形のラックギヤ1aを設け、他方回
転円板12b側に、ピニオン17bを設け、このピニオン17b
を前記ガイド本体A側のラックギヤ1aに噛み合わせ、こ
のピニオン17bを回転されることにより、回転円板12b自
体をガイド本体Aの中心軸2aまわりに旋回させることが
できるように構成している。
転円板12bを、前記ガイド本体Aの軸心まわりに旋回駆
動させるための手段としては、第1図に示すように、ガ
イド本体Aの上面に円形のラックギヤ1aを設け、他方回
転円板12b側に、ピニオン17bを設け、このピニオン17b
を前記ガイド本体A側のラックギヤ1aに噛み合わせ、こ
のピニオン17bを回転されることにより、回転円板12b自
体をガイド本体Aの中心軸2aまわりに旋回させることが
できるように構成している。
第1図で18bは前記ピニオン17bに回転力を伝導するた
めの出力ギヤで、図面上には表示していないが、この出
力ギヤ18bにモータを接続させて回転駆動させることが
できるように構成している。
めの出力ギヤで、図面上には表示していないが、この出
力ギヤ18bにモータを接続させて回転駆動させることが
できるように構成している。
なお、この第1図で示す回転円板12bには、カッタユ
ニット11bのスライドガイド16bを放射方向に4本設けて
いる。これは後述するように4台のカッタユニット11b
を回転円板12b上に配備し、その切断作業をより効率的
にするためである。
ニット11bのスライドガイド16bを放射方向に4本設けて
いる。これは後述するように4台のカッタユニット11b
を回転円板12b上に配備し、その切断作業をより効率的
にするためである。
次に穿孔装置Cは、同じく第1図に示すように放射状
に4本の伸縮自在なアーム21cを張り出し、各アーム21c
の先端に、錐先を円錐状にした穿孔用錐22cを装備した
構成としている。なおアーム21cの伸縮手段と、穿孔用
錐22cを回転駆動するための手段構成については図面上
表示していないが、前記アーム21cを張り出す中心部の
円筒部23c内に、伸縮および回転駆動機構を組み込むよ
うにしている。また、前記錐先を円錐状にした穿孔用錐
22cは、錐先の基端部に段部が形成されるようにロッド
部分を細くしている。これは穿孔後、その錐先部分が筒
身側に対して確実に係止されることを狙ってのことであ
る。
に4本の伸縮自在なアーム21cを張り出し、各アーム21c
の先端に、錐先を円錐状にした穿孔用錐22cを装備した
構成としている。なおアーム21cの伸縮手段と、穿孔用
錐22cを回転駆動するための手段構成については図面上
表示していないが、前記アーム21cを張り出す中心部の
円筒部23c内に、伸縮および回転駆動機構を組み込むよ
うにしている。また、前記錐先を円錐状にした穿孔用錐
22cは、錐先の基端部に段部が形成されるようにロッド
部分を細くしている。これは穿孔後、その錐先部分が筒
身側に対して確実に係止されることを狙ってのことであ
る。
次に各アーム21cの伸縮操作と、穿孔用錐22cの回転駆
動は、前記カッタユニット11bの放射方向への移動操作
や旋回操作と同様に遠隔制御方式により運転制御できる
ように構成している。
動は、前記カッタユニット11bの放射方向への移動操作
や旋回操作と同様に遠隔制御方式により運転制御できる
ように構成している。
第1図で31は、それらの制御信号を送り込むための制
御信号用のケーブルと各モータへの給電を行うための同
軸ケーブルである。また32は前記ガイド本体Aおよび切
断装置B、穿孔装置Cを一体的に組み合わせ、全体を吊
下する場合に使用する吊り保持具である。すなわちワイ
ヤ掛け33によってクレーン等の揚重機に吊下させるため
のものである。
御信号用のケーブルと各モータへの給電を行うための同
軸ケーブルである。また32は前記ガイド本体Aおよび切
断装置B、穿孔装置Cを一体的に組み合わせ、全体を吊
下する場合に使用する吊り保持具である。すなわちワイ
ヤ掛け33によってクレーン等の揚重機に吊下させるため
のものである。
第2図は第1図で示した切断装置Bを組み立てた状態
で示す平面図である。実施例では、この図で示すように
4台のカッタユニット11bを配備し、切断作業が効率的
にできるようにしている。第3図は前記切断装置Bにお
ける回転円板12bのスライドガイド16bに対し、カッタユ
ニット11bを移動自在に組み付け配備するための構成を
示す斜視図である。
で示す平面図である。実施例では、この図で示すように
4台のカッタユニット11bを配備し、切断作業が効率的
にできるようにしている。第3図は前記切断装置Bにお
ける回転円板12bのスライドガイド16bに対し、カッタユ
ニット11bを移動自在に組み付け配備するための構成を
示す斜視図である。
次に、この装置による直立円筒状構築物(煙突)の解
体・撤去作業の要領を第4図に基づいて概略説明する。
まず、解体装置40をクレーン等の揚重機41をもって吊り
込み、撤去すべき煙突42の頂部から筒身内に吊り下ろ
す。そして頂部から一定深さ位置まで吊り下ろした時点
で、穿孔装置Cを始動する。すると、すでに説明したよ
うにその穿孔装置Cの4本の錐が筒身に突きささり解体
すべき直立円筒状構築物の筒身に固定される。すなわち
穿孔装置Cの4本のアーム21cを放射方向に伸張させる
とともに、先端の穿孔用錐22cを回転駆動させて、筒身
の周壁42aに孔を穿ける。
体・撤去作業の要領を第4図に基づいて概略説明する。
まず、解体装置40をクレーン等の揚重機41をもって吊り
込み、撤去すべき煙突42の頂部から筒身内に吊り下ろ
す。そして頂部から一定深さ位置まで吊り下ろした時点
で、穿孔装置Cを始動する。すると、すでに説明したよ
うにその穿孔装置Cの4本の錐が筒身に突きささり解体
すべき直立円筒状構築物の筒身に固定される。すなわち
穿孔装置Cの4本のアーム21cを放射方向に伸張させる
とともに、先端の穿孔用錐22cを回転駆動させて、筒身
の周壁42aに孔を穿ける。
ちなみに第5図は筒身の周壁42aに孔を穿けるととも
に、切断装置Bによって周壁42aを切断している状態を
示す縦断正面図である。穿孔装置Cは、前記したよう
に、それぞれ先端に穿孔用錐22cを有する4本のアーム2
1cを装備しているため、周壁42aの直交する4ヶ所を同
時に穿孔する。その結果、第5図で示すように解体装置
40全体は、放射状に張り出したアーム21cを介して筒身
内に固定された状態となる。
に、切断装置Bによって周壁42aを切断している状態を
示す縦断正面図である。穿孔装置Cは、前記したよう
に、それぞれ先端に穿孔用錐22cを有する4本のアーム2
1cを装備しているため、周壁42aの直交する4ヶ所を同
時に穿孔する。その結果、第5図で示すように解体装置
40全体は、放射状に張り出したアーム21cを介して筒身
内に固定された状態となる。
そこで、次に切断装置Bを構成する回転円板12bを回
転駆動するとともに、この回転円板12b上に配備したカ
ッタユニット11bの円盤状鋸刃13bを回転させながら筒身
の周壁42a側へ移動させると、そのカッタユニット11bの
円盤状鋸歯13bによって前記周壁42aは内側から切断され
はじめる。
転駆動するとともに、この回転円板12b上に配備したカ
ッタユニット11bの円盤状鋸刃13bを回転させながら筒身
の周壁42a側へ移動させると、そのカッタユニット11bの
円盤状鋸歯13bによって前記周壁42aは内側から切断され
はじめる。
そこで回転円板12bの回転と、カッタユニット11bの運
転を併行して行えば、筒身の切断作業が継続される。し
かもカッタユニット11bは、すでに説明したように回転
円板12b上に4台配備されているため切断作業は効率的
に行われる。
転を併行して行えば、筒身の切断作業が継続される。し
かもカッタユニット11bは、すでに説明したように回転
円板12b上に4台配備されているため切断作業は効率的
に行われる。
切断作業が終了すると、揚重機42を操作し、操作40全
体を吊り揚げる。すると切断された筒身は、穿孔装置C
の4本のアーム21cによって保持され未切断部分より分
離される。その状態で装置40ごと地上に吊り下ろし穿孔
装置Cのアーム21cの中心方向に縮めるとともに、カッ
タユニット11bも同様に中心方向へ移動させると、一段
目の筒身の切断・分離が完了する。
体を吊り揚げる。すると切断された筒身は、穿孔装置C
の4本のアーム21cによって保持され未切断部分より分
離される。その状態で装置40ごと地上に吊り下ろし穿孔
装置Cのアーム21cの中心方向に縮めるとともに、カッ
タユニット11bも同様に中心方向へ移動させると、一段
目の筒身の切断・分離が完了する。
以下前記要領で、解体装置40の筒身内への吊り込み
と、穿孔・切断・分離の作業を繰り返すことにより、撤
去すべき直立円筒状構築物は、幾つかに分割して解体す
ることができる。
と、穿孔・切断・分離の作業を繰り返すことにより、撤
去すべき直立円筒状構築物は、幾つかに分割して解体す
ることができる。
もちろん筒身自体を排煙速度の確保のため、やや先細
り状にした、いわゆるテーパ状の円筒状構造物であって
も、この装置の適用は可能である。すなわち穿孔装置C
にあけるアーム21cおよび切断装置Bにおけるカッタユ
ニット11bのラジアル方向の移動量を調整すればよい。
り状にした、いわゆるテーパ状の円筒状構造物であって
も、この装置の適用は可能である。すなわち穿孔装置C
にあけるアーム21cおよび切断装置Bにおけるカッタユ
ニット11bのラジアル方向の移動量を調整すればよい。
また、解体装置40を筒身内に吊り込み、所定の高さ位
置に設定するため、あらがじめ第5図で示すように吊り
保持具32の側端部に、フックゲージ43を取り付けておく
と、筒身内に解体装置40を吊り込んだ際の位置決めが容
易となり作業を効率的に行うことができる。
置に設定するため、あらがじめ第5図で示すように吊り
保持具32の側端部に、フックゲージ43を取り付けておく
と、筒身内に解体装置40を吊り込んだ際の位置決めが容
易となり作業を効率的に行うことができる。
この発明による直立円筒状構築物の解体装置は、以上
説明したようにクレーン等による揚重機を使って撤去作
業を行うことができるので、従来の撤去作業に比較し
て、下記のような効果をもたらすことができる。
説明したようにクレーン等による揚重機を使って撤去作
業を行うことができるので、従来の撤去作業に比較し
て、下記のような効果をもたらすことができる。
(1) 解体装置をクレーン等の揚重機により筒身内に
吊り込み、まず解体装置における穿孔装置により、装置
全体を筒身内に固定させ、しかるのち切断装置により、
筒身の内周壁側より切断し、分離解体することができる
ため、作業周辺の構築物等に影響されることなく、安全
に撤去作業を行うことができる。
吊り込み、まず解体装置における穿孔装置により、装置
全体を筒身内に固定させ、しかるのち切断装置により、
筒身の内周壁側より切断し、分離解体することができる
ため、作業周辺の構築物等に影響されることなく、安全
に撤去作業を行うことができる。
(2) 撤去作業のために、特別な仮設足場等を必要と
しない。そのため能率的で経済的に撤去作業ができる。
特に複数のカッタを装備させ、これを同時駆動して切断
作業ができるようにしているため、作業の能率が高い。
しない。そのため能率的で経済的に撤去作業ができる。
特に複数のカッタを装備させ、これを同時駆動して切断
作業ができるようにしているため、作業の能率が高い。
(3) 解体装置を構成する切断装置および穿孔装置
の、それぞれを駆動するモータ等を遠隔制御方式に、例
えばシーケンス方式に制御できるように構成しておけ
ば、人手による高所作業はなくなり、しかも少人数によ
る撤去作業が可能となる。
の、それぞれを駆動するモータ等を遠隔制御方式に、例
えばシーケンス方式に制御できるように構成しておけ
ば、人手による高所作業はなくなり、しかも少人数によ
る撤去作業が可能となる。
以上説明したように、この発明による解体装置は、従
来の直立円筒状構築物の撤去作業に比較し、安全で効率
的で、しかも経済的な撤去作業を保証してくれるもので
ある。
来の直立円筒状構築物の撤去作業に比較し、安全で効率
的で、しかも経済的な撤去作業を保証してくれるもので
ある。
図面は、この発明による解体装置の構成を示す実施例
と、その使用要領を示すもので、第1図は装置を分解し
た状態で示す斜視図、第2図は切断装置を組み立てた状
態で示す平面図、第3図は切断装置における回転円板の
スライドガイドに対し、カッタユニットを移動自在に組
み付けた状態で示す斜視図、第4図は解体装置を揚重機
を用いて、撤去すべき煙突の筒身に頂部より吊り込む状
態を示す正面図、第5図は解体装置を筒身内に設定し、
穿孔作業を行い、しかるのち切断作業を行っている状態
を示す縦断正面図である。 A……ガイド本体、B……切断装置 C……穿孔装置、1a……ラックギヤ 2a……中心軸 11b……カッタユニット 12b……回転円板、13b……円盤状鋸歯 14b……モータ、15bベルト 16b……スライドガイド 17b……ピニオン、18b……出力ギヤ 21c……アーム、22c……穿孔用錐 23c……円筒部、31……ケーブル 32……吊り保持具、33……吊りワイヤ 40……解体装置、41……揚重機 42……煙突(直立円筒状構築物) 42a……筒身の周壁、43……フックゲージ
と、その使用要領を示すもので、第1図は装置を分解し
た状態で示す斜視図、第2図は切断装置を組み立てた状
態で示す平面図、第3図は切断装置における回転円板の
スライドガイドに対し、カッタユニットを移動自在に組
み付けた状態で示す斜視図、第4図は解体装置を揚重機
を用いて、撤去すべき煙突の筒身に頂部より吊り込む状
態を示す正面図、第5図は解体装置を筒身内に設定し、
穿孔作業を行い、しかるのち切断作業を行っている状態
を示す縦断正面図である。 A……ガイド本体、B……切断装置 C……穿孔装置、1a……ラックギヤ 2a……中心軸 11b……カッタユニット 12b……回転円板、13b……円盤状鋸歯 14b……モータ、15bベルト 16b……スライドガイド 17b……ピニオン、18b……出力ギヤ 21c……アーム、22c……穿孔用錐 23c……円筒部、31……ケーブル 32……吊り保持具、33……吊りワイヤ 40……解体装置、41……揚重機 42……煙突(直立円筒状構築物) 42a……筒身の周壁、43……フックゲージ
Claims (4)
- 【請求項1】解体・撤去すべき直立円筒状構築物の筒身
内部に、クレーン等の揚重機にて吊下されるガイド本体
と、 このガイド本体の軸心まわりを旋回するとともに、放射
方向に移動自在にしたカッタユニットからなる切断装置
と、 同じく前記ガイド本体の軸心から放射方向に張り出す伸
縮自在な複数本のアームを有し、各アームの先端には穿
孔用錐を有する穿孔装置とを、 前記ガイド本体に穿孔装置が前記切断装置より上位にあ
るようにして一体的に組み合わせたことを特徴とする解
体装置。 - 【請求項2】前記切断装置は、前記ガイド本体の軸心を
中心として回転する回転円板と、水平状態で回転駆動さ
れる円盤状鋸歯を有するカッタユニットからなり、この
カッタユニットは、前記回転円板の上面に、中心から放
射方向に設けたスライドガイドに沿って移動自在に装備
されていることを特徴とする請求項1記載の解体装置。 - 【請求項3】前記穿孔装置の穿孔用錐は、その先端部形
状が円錐状であることを特徴とする請求項1記載の解体
装置。 - 【請求項4】前記カッタユニットは、前記回転円板状に
複数ユニットを配備されていることを特徴とする請求項
1又は2記載の解体装置。
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---|---|---|---|
JP9339890A JP2949635B2 (ja) | 1990-04-09 | 1990-04-09 | 解体装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9339890A JP2949635B2 (ja) | 1990-04-09 | 1990-04-09 | 解体装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03290566A JPH03290566A (ja) | 1991-12-20 |
JP2949635B2 true JP2949635B2 (ja) | 1999-09-20 |
Family
ID=14081196
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9339890A Expired - Lifetime JP2949635B2 (ja) | 1990-04-09 | 1990-04-09 | 解体装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2949635B2 (ja) |
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-
1990
- 1990-04-09 JP JP9339890A patent/JP2949635B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JPH03290566A (ja) | 1991-12-20 |
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