JPH05171822A - コンクリート壁解体方法とその解体装置 - Google Patents
コンクリート壁解体方法とその解体装置Info
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- JPH05171822A JPH05171822A JP35567691A JP35567691A JPH05171822A JP H05171822 A JPH05171822 A JP H05171822A JP 35567691 A JP35567691 A JP 35567691A JP 35567691 A JP35567691 A JP 35567691A JP H05171822 A JPH05171822 A JP H05171822A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は原子力施設やその他の一般構造物に
おけるコンクリート壁の解体装置に関し、切断装置の大
きさが切断対象のコンクリート壁の大きさに関わりなく
一定であって、更に切断したコンクリートブロックを前
記切断装置にて取り出すことのできるコンクリート壁解
体方法とそれに使用する解体装置を提供することを目的
とする。 【構成】 切断対象のコンクリート壁にその上方から吊
り下げられて跨設される断面コ字状の本体16と、該本
体の側壁に設けられ前記コンクリート壁を切断するブレ
ードを備えた切断装置17と、前記本体の側壁に設けら
れ該本体を前記コンクリート壁に固定させる固定手段1
8と、前記本体の上部に設けられた懸吊用の係合部21
とから形成したことに存する。
おけるコンクリート壁の解体装置に関し、切断装置の大
きさが切断対象のコンクリート壁の大きさに関わりなく
一定であって、更に切断したコンクリートブロックを前
記切断装置にて取り出すことのできるコンクリート壁解
体方法とそれに使用する解体装置を提供することを目的
とする。 【構成】 切断対象のコンクリート壁にその上方から吊
り下げられて跨設される断面コ字状の本体16と、該本
体の側壁に設けられ前記コンクリート壁を切断するブレ
ードを備えた切断装置17と、前記本体の側壁に設けら
れ該本体を前記コンクリート壁に固定させる固定手段1
8と、前記本体の上部に設けられた懸吊用の係合部21
とから形成したことに存する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原子力施設やその他の
一般構造物におけるコンクリート壁の解体方法と、この
方法に使用する解体装置に関する。
一般構造物におけるコンクリート壁の解体方法と、この
方法に使用する解体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、原子力施設における円筒形状のコ
ンクリート壁を廃炉等の理由により解体するときには、
放射能が人体に及ぼす危険に鑑みて、遠隔操作により切
断装置を作動させて行っていた。これを図3乃至図4に
示して説明すると、切断装置1は、その本体2に複数の
伸縮自在な固定用脚3,4,5が設けられ、本体2上部
に切断用支持アーム6が回転自在に支承されている。そ
して前記支持アーム6の先端部6aにはモータによって
回転されるブレード7が装着されている。
ンクリート壁を廃炉等の理由により解体するときには、
放射能が人体に及ぼす危険に鑑みて、遠隔操作により切
断装置を作動させて行っていた。これを図3乃至図4に
示して説明すると、切断装置1は、その本体2に複数の
伸縮自在な固定用脚3,4,5が設けられ、本体2上部
に切断用支持アーム6が回転自在に支承されている。そ
して前記支持アーム6の先端部6aにはモータによって
回転されるブレード7が装着されている。
【0003】また、前記本体2の上面には複数のフック
8,9,10が設けられ、これにはクレーン(図示せ
ず)のワイヤー11の端部が引っ掛けられ、切断装置1
を吊り上げるために使用されるものである。
8,9,10が設けられ、これにはクレーン(図示せ
ず)のワイヤー11の端部が引っ掛けられ、切断装置1
を吊り上げるために使用されるものである。
【0004】前記切断装置1を使用するには、図4に示
すように、切断対象の円筒状のコンクリート壁の中央上
部からクレーンで切断装置1を所定高さ位置に降ろし、
遠隔操作で固定用脚3,4,5を伸長させてコンクリー
ト壁内に位置固定する。
すように、切断対象の円筒状のコンクリート壁の中央上
部からクレーンで切断装置1を所定高さ位置に降ろし、
遠隔操作で固定用脚3,4,5を伸長させてコンクリー
ト壁内に位置固定する。
【0005】そして、遠隔操作により前記支持アーム6
のブレード7をモータで高速回転させながら徐々にコン
クリート内壁面へと支持アーム6を伸長させる。ブレー
ド7でコンクリート壁に所定切込み深さに達したら、次
に、支持アーム6をゆっくりと本体2を中心にして一定
方向に回転させたり上下方向に移動させたりして、コン
クリート壁を切断する。そして、前記切断装置1とは別
体の把持装置にて切断されたコンクリートブロックを外
部へ取出すものである。
のブレード7をモータで高速回転させながら徐々にコン
クリート内壁面へと支持アーム6を伸長させる。ブレー
ド7でコンクリート壁に所定切込み深さに達したら、次
に、支持アーム6をゆっくりと本体2を中心にして一定
方向に回転させたり上下方向に移動させたりして、コン
クリート壁を切断する。そして、前記切断装置1とは別
体の把持装置にて切断されたコンクリートブロックを外
部へ取出すものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
切断装置を使用したコンクリート壁切断方法では、円筒
状コンクリート壁の直径が大きくなると、切断装置1も
大きくならざるをえない。また、切断したコンクリート
ブロックの回収装置も別個に用意しなければならないと
言った欠点が存在した。
切断装置を使用したコンクリート壁切断方法では、円筒
状コンクリート壁の直径が大きくなると、切断装置1も
大きくならざるをえない。また、切断したコンクリート
ブロックの回収装置も別個に用意しなければならないと
言った欠点が存在した。
【0007】本発明は、上記の課題に鑑みてなされたも
ので、切断装置の大きさが切断対象のコンクリート壁の
大きさに関わりなく一定であって、更に切断したコンク
リートブロックを前記切断装置にて取り出すことのでき
るコンクリート壁解体方法とそれに使用する解体装置を
提供することを目的とする。
ので、切断装置の大きさが切断対象のコンクリート壁の
大きさに関わりなく一定であって、更に切断したコンク
リートブロックを前記切断装置にて取り出すことのでき
るコンクリート壁解体方法とそれに使用する解体装置を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題を解決
し上記目的を達成するための要旨は、コンクリート壁に
跨設されるとともに固定手段で固定される本体に切断装
置が設けられた解体装置を形成し、クレーン等の吊り下
げ手段で前記解体装置をコンクリート壁の切断対象部分
に降ろし、前記本体を跨設させるとともに前記固定手段
で固定し、前記解体装置の切断装置で前記コンクリート
壁の切断対象部分を切断し、これによってコンクリート
壁本体から分断されたコンクリートブロックがこれに固
定された前記解体装置を介して共々に前記吊下げ手段で
回収されるコンクリート壁解体方法に存する。
し上記目的を達成するための要旨は、コンクリート壁に
跨設されるとともに固定手段で固定される本体に切断装
置が設けられた解体装置を形成し、クレーン等の吊り下
げ手段で前記解体装置をコンクリート壁の切断対象部分
に降ろし、前記本体を跨設させるとともに前記固定手段
で固定し、前記解体装置の切断装置で前記コンクリート
壁の切断対象部分を切断し、これによってコンクリート
壁本体から分断されたコンクリートブロックがこれに固
定された前記解体装置を介して共々に前記吊下げ手段で
回収されるコンクリート壁解体方法に存する。
【0009】そして上述の解体方法に使用する解体装置
は、切断対象のコンクリート壁にその上方から吊り下げ
られて跨設される断面コ字状の本体と、該本体の側壁に
設けられ前記コンクリート壁を切断するブレードを備え
た切断装置と、前記本体の側壁に設けられ該本体を前記
コンクリート壁に固定させる固定手段と、前記本体の上
部に設けられた懸吊用の係合部とから形成したことに存
する。
は、切断対象のコンクリート壁にその上方から吊り下げ
られて跨設される断面コ字状の本体と、該本体の側壁に
設けられ前記コンクリート壁を切断するブレードを備え
た切断装置と、前記本体の側壁に設けられ該本体を前記
コンクリート壁に固定させる固定手段と、前記本体の上
部に設けられた懸吊用の係合部とから形成したことに存
する。
【0010】
【作用】本発明のコンクリート壁解体方法によれば、切
断して解体しようとするコンクリート壁のその本体全体
の大きさに関わりなく、切断対象部分にのみ解体装置を
跨設および固定させることとなり、解体装置の本体がコ
ンクリート壁の厚さより幅広いものであれば切断作業が
可能となる。また、コンクリート壁本体から分離された
コンクリートブロックを、固定手段で当該コンクリート
ブロックに固定された前記解体装置でクレーンなどによ
り回収できるので、解体装置がそのまま前記コンクリー
トブロック用の回収装置として使用することができる。
断して解体しようとするコンクリート壁のその本体全体
の大きさに関わりなく、切断対象部分にのみ解体装置を
跨設および固定させることとなり、解体装置の本体がコ
ンクリート壁の厚さより幅広いものであれば切断作業が
可能となる。また、コンクリート壁本体から分離された
コンクリートブロックを、固定手段で当該コンクリート
ブロックに固定された前記解体装置でクレーンなどによ
り回収できるので、解体装置がそのまま前記コンクリー
トブロック用の回収装置として使用することができる。
【0011】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。図1および図2は、本発明に係る実施例を示す斜視
図である。図において符号15は解体装置、16は本
体、17は切断装置、18は油圧シリンダー、19はコ
ンクリートブロック、20はコンクリート壁、21は係
合部、22はクレーンのワイヤ、23はブレード、24
は駆動用モータ、25は切断線、26はブレード用駆動
モータを各々示している。
る。図1および図2は、本発明に係る実施例を示す斜視
図である。図において符号15は解体装置、16は本
体、17は切断装置、18は油圧シリンダー、19はコ
ンクリートブロック、20はコンクリート壁、21は係
合部、22はクレーンのワイヤ、23はブレード、24
は駆動用モータ、25は切断線、26はブレード用駆動
モータを各々示している。
【0012】本発明の解体方法では、先に図1および図
2に示すような解体装置15,15aを形成する。図1
に示す解体装置15はコンクリート壁20を鉛直方向に
切断するためのものであり、図2に示す解体装置15a
はコンクリート壁20を水平方向に切断するためのもの
である。
2に示すような解体装置15,15aを形成する。図1
に示す解体装置15はコンクリート壁20を鉛直方向に
切断するためのものであり、図2に示す解体装置15a
はコンクリート壁20を水平方向に切断するためのもの
である。
【0013】前記解体装置15は、切断対象のコンクリ
ート壁20にその上方から吊り下げられて跨設される断
面コ字状の本体16と、該本体16の側壁に設けられ前
記コンクリート壁20を切断するブレード23を備えた
切断装置17と、前記本体16の側壁に設けられ該本体
16を前記コンクリート壁20に固定させる固定手段で
ある油圧シリンダー18,18と、前記本体16の上部
に設けられた懸吊用の係合部21とから形成されてい
る。
ート壁20にその上方から吊り下げられて跨設される断
面コ字状の本体16と、該本体16の側壁に設けられ前
記コンクリート壁20を切断するブレード23を備えた
切断装置17と、前記本体16の側壁に設けられ該本体
16を前記コンクリート壁20に固定させる固定手段で
ある油圧シリンダー18,18と、前記本体16の上部
に設けられた懸吊用の係合部21とから形成されてい
る。
【0014】前記切断装置17は、両側面を開口させた
匡体17aに、ガイド軸27とボールスクリュー28を
平行配置にして上下方向に架設する。該ボールスクリュ
ー28は駆動用モータ24によって正逆回転される。そ
してこれらガイド軸27とボールスクリュー28に摺動
自在になされた移動匡体17bが設けられている。
匡体17aに、ガイド軸27とボールスクリュー28を
平行配置にして上下方向に架設する。該ボールスクリュ
ー28は駆動用モータ24によって正逆回転される。そ
してこれらガイド軸27とボールスクリュー28に摺動
自在になされた移動匡体17bが設けられている。
【0015】前記移動匡体17bは、前記匡体17aの
駆動用モータ24の回動により図1において上下方向に
移動自在とされるものである。
駆動用モータ24の回動により図1において上下方向に
移動自在とされるものである。
【0016】更に、前記移動匡体17bにガイド軸27
aとボールスクリュー28aが架設され、移動匡体29
が設けられている。この移動匡体29も上述と同様にし
て駆動用モータ24aの回動により図1において前後方
向に移動自在とされるものである。
aとボールスクリュー28aが架設され、移動匡体29
が設けられている。この移動匡体29も上述と同様にし
て駆動用モータ24aの回動により図1において前後方
向に移動自在とされるものである。
【0017】そして、前記移動匡体29の一端部には回
転自在に切断用ブレード23が備えられている。このブ
レード23を回転させるのがブレード駆動用モータ26
である。
転自在に切断用ブレード23が備えられている。このブ
レード23を回転させるのがブレード駆動用モータ26
である。
【0018】このように前記ブレード23は、移動匡体
17bと移動匡体29の上下及び前後方向の移動によ
り、切断対象のコンクリート壁20に対して接近し上下
方向に切断し、そして切断後離間できるようになされて
いる。
17bと移動匡体29の上下及び前後方向の移動によ
り、切断対象のコンクリート壁20に対して接近し上下
方向に切断し、そして切断後離間できるようになされて
いる。
【0019】前記本体16の上面には、係合部21が4
箇所に取り付けられている。この係合部21はU字状の
金具を固定したものである。該係合部21によりクレー
ン(図示せず)のワイヤー22で懸吊されるようにした
ものである。また、油圧シリンダー18c,18dはそ
のロッドの伸縮によって、本体16のコンクリート壁2
0上面からの高さを調整するためのものである。
箇所に取り付けられている。この係合部21はU字状の
金具を固定したものである。該係合部21によりクレー
ン(図示せず)のワイヤー22で懸吊されるようにした
ものである。また、油圧シリンダー18c,18dはそ
のロッドの伸縮によって、本体16のコンクリート壁2
0上面からの高さを調整するためのものである。
【0020】前記本体16の一方の側壁16bには油圧
シリンダー18,18が設けられており、これは本体1
6の他方の側壁16aを油圧シリンダー18のロッドを
伸長させて片側に押圧することで、コンクリート壁20
に固定させるものである。
シリンダー18,18が設けられており、これは本体1
6の他方の側壁16aを油圧シリンダー18のロッドを
伸長させて片側に押圧することで、コンクリート壁20
に固定させるものである。
【0021】次に図2に示す解体装置15aは、これの
切断装置17が上述の解体装置15における切断装置1
7と同じ構成であってそれを水平に横倒しにして本体1
6に取付られた構成となっている。また、この解体装置
15aの本体16の上部には左右方向に突出したフラン
ジ16cが設けられ、その両端部にはボールスクリュー
30,31が上下方向に螺挿されている。
切断装置17が上述の解体装置15における切断装置1
7と同じ構成であってそれを水平に横倒しにして本体1
6に取付られた構成となっている。また、この解体装置
15aの本体16の上部には左右方向に突出したフラン
ジ16cが設けられ、その両端部にはボールスクリュー
30,31が上下方向に螺挿されている。
【0022】そして、前記螺挿されたボールスクリュー
30,31は、その上端部に設けられたモータ32の回
転駆動により前記本体16のフランジ16cに対して上
下方向で移動自在になされる。一方、ボールスクリュー
30,31の下端部には、断面コ字状の挟持部33が設
けられている。該挟持部33の側壁にはコンクリート壁
20に挟持作用させるための油圧シリンダー18a,1
8bが設けられている。
30,31は、その上端部に設けられたモータ32の回
転駆動により前記本体16のフランジ16cに対して上
下方向で移動自在になされる。一方、ボールスクリュー
30,31の下端部には、断面コ字状の挟持部33が設
けられている。該挟持部33の側壁にはコンクリート壁
20に挟持作用させるための油圧シリンダー18a,1
8bが設けられている。
【0023】このように、解体装置15aでは、前記ボ
ールスクリュー30,31によりコンクリート壁20に
対する高さ調整がなされ、前記本体16の側壁16bの
油圧シリンダー18,18により、切断させるコンクリ
ートブロック19と前記本体16との一体的な固定がな
される。
ールスクリュー30,31によりコンクリート壁20に
対する高さ調整がなされ、前記本体16の側壁16bの
油圧シリンダー18,18により、切断させるコンクリ
ートブロック19と前記本体16との一体的な固定がな
される。
【0024】このようにして形成された解体装置15,
15aを使用してコンクリート壁20を切断解体する方
法を説明する。
15aを使用してコンクリート壁20を切断解体する方
法を説明する。
【0025】まず大きな円筒状の解体対象のコンクリー
ト壁20に対して、クレーンで解体装置15を吊り降ろ
し、図1に示すようにコンクリート壁20の断面コ字状
の本体16を跨がせる。そして、油圧シリンダー18,
18,18c,18dを順次そのロッド伸長させて、前
記本体16をコンクリート壁20に固定する。
ト壁20に対して、クレーンで解体装置15を吊り降ろ
し、図1に示すようにコンクリート壁20の断面コ字状
の本体16を跨がせる。そして、油圧シリンダー18,
18,18c,18dを順次そのロッド伸長させて、前
記本体16をコンクリート壁20に固定する。
【0026】そして、切断装置17を遠隔操作によっ
て、駆動用モータ24,24aおよびブレード用駆動モ
ータ26を回転駆動させて、ブレード23を回転させな
がら移動匡体29を後方向に移動させ、そして移動匡体
17bを下方向に移動させることにより、コンクリート
壁20が切断線25で示すように切断される。
て、駆動用モータ24,24aおよびブレード用駆動モ
ータ26を回転駆動させて、ブレード23を回転させな
がら移動匡体29を後方向に移動させ、そして移動匡体
17bを下方向に移動させることにより、コンクリート
壁20が切断線25で示すように切断される。
【0027】そして、下方向へ所定位置まで切断線25
が形成されたら、前記移動匡体29を前方向に移動させ
て切断回転しているブレード23をコンクリート壁20
から離間させる。更に、ブレード用駆動モータ26の回
転を停止させ、続いて駆動モータ24を逆回転させて移
動匡体17bを上方向に移動させる。このように切断装
置17を初期状態にしておいてから、本体16の側壁1
6bの油圧シリンダー18,18のロッドを縮退させ
て、本体16とコンクリート壁20との固定を解除す
る。
が形成されたら、前記移動匡体29を前方向に移動させ
て切断回転しているブレード23をコンクリート壁20
から離間させる。更に、ブレード用駆動モータ26の回
転を停止させ、続いて駆動モータ24を逆回転させて移
動匡体17bを上方向に移動させる。このように切断装
置17を初期状態にしておいてから、本体16の側壁1
6bの油圧シリンダー18,18のロッドを縮退させ
て、本体16とコンクリート壁20との固定を解除す
る。
【0028】更に、クレーンでワイヤ22を介して解体
装置15を持ち上げて、これを次の切断箇所に移動させ
て、上述の切断作業を繰り返すものである。このように
して、コンクリート壁20の全周もしくは一部周囲に、
適宜間隔で上下方向に切断線25が多数形成されるもの
である。
装置15を持ち上げて、これを次の切断箇所に移動させ
て、上述の切断作業を繰り返すものである。このように
して、コンクリート壁20の全周もしくは一部周囲に、
適宜間隔で上下方向に切断線25が多数形成されるもの
である。
【0029】上述のように、コンクリート壁20の周壁
に上下方向の切断線25が形成されたら、次にクレーン
で解体装置15aを吊り下げ、図2に示すようにコンク
リートブロック19に対して跨らせて、左右のモータ3
2を適宜回転制御してボールスクリュー30,31のフ
ランジ16cから下の長さを調整して解体装置15aの
高さを調整する。次に、本体の側壁16bの油圧シリン
ダー18,18のロッドを伸長させてコンクリートブロ
ック19に本体16を固定させて一体化を図る。
に上下方向の切断線25が形成されたら、次にクレーン
で解体装置15aを吊り下げ、図2に示すようにコンク
リートブロック19に対して跨らせて、左右のモータ3
2を適宜回転制御してボールスクリュー30,31のフ
ランジ16cから下の長さを調整して解体装置15aの
高さを調整する。次に、本体の側壁16bの油圧シリン
ダー18,18のロッドを伸長させてコンクリートブロ
ック19に本体16を固定させて一体化を図る。
【0030】その後、油圧シリンダー18a,18bの
ロッドを伸長させて挟持部33をコンクリート壁20に
挟持させる。そして、解体装置15aの切断装置17を
作動させて、コンクリートブロック19をコンクリート
壁20から完全に切断分離させる。
ロッドを伸長させて挟持部33をコンクリート壁20に
挟持させる。そして、解体装置15aの切断装置17を
作動させて、コンクリートブロック19をコンクリート
壁20から完全に切断分離させる。
【0031】コンクリートブロック19が切断分離され
ても、このブロック19は解体装置15aの本体16と
一体化され、かつ、前記ボールスクリュー30,31を
介してコンクリート壁20で支承されているので、コン
クリート壁20から落下するようなことはない。
ても、このブロック19は解体装置15aの本体16と
一体化され、かつ、前記ボールスクリュー30,31を
介してコンクリート壁20で支承されているので、コン
クリート壁20から落下するようなことはない。
【0032】前記コンクリートブロック19に対する解
体装置15aでの水平方向の切断作業が終了したら、前
記挟持部33の油圧シリンダー18a,18bのロッド
を縮退させ、更にボールスクリュー30,31をモータ
32を逆回転させて上方向に移動させ、クレーンでワイ
ヤ22を介してこの解体装置15aとコンクリートブロ
ック19を共々外部へと運び出すものである。
体装置15aでの水平方向の切断作業が終了したら、前
記挟持部33の油圧シリンダー18a,18bのロッド
を縮退させ、更にボールスクリュー30,31をモータ
32を逆回転させて上方向に移動させ、クレーンでワイ
ヤ22を介してこの解体装置15aとコンクリートブロ
ック19を共々外部へと運び出すものである。
【0033】そしてコンクリートブロック19を外部の
所定の場所に運びだしたら、解体装置15aの油圧シリ
ンダー18,18のロッドを縮退させ、コンクリートブ
ロック19と本体16との固定を解除して、コンクリー
トブロック19を回収する。次に、この解体装置15a
をクレーンで吊り上げて再びコンクリートブロックの水
平切断作業を繰り返し、コンクリートブロックを回収す
るものである。
所定の場所に運びだしたら、解体装置15aの油圧シリ
ンダー18,18のロッドを縮退させ、コンクリートブ
ロック19と本体16との固定を解除して、コンクリー
トブロック19を回収する。次に、この解体装置15a
をクレーンで吊り上げて再びコンクリートブロックの水
平切断作業を繰り返し、コンクリートブロックを回収す
るものである。
【0034】このようにして、コンクリート壁20に対
し、鉛直方向に切断線を形成し、水平方向に切断してコ
ンクリートブロックをコンクリート壁から切断分離し
て、解体装置と共に外部へと運び出し、この切断作業を
コンクリート壁の上部周方向から順次下段の周方向へと
行い、やがてコンクリート壁20全体を解体撤去してし
まうものである。
し、鉛直方向に切断線を形成し、水平方向に切断してコ
ンクリートブロックをコンクリート壁から切断分離し
て、解体装置と共に外部へと運び出し、この切断作業を
コンクリート壁の上部周方向から順次下段の周方向へと
行い、やがてコンクリート壁20全体を解体撤去してし
まうものである。
【0035】このようにしてコンクリート壁の解体作業
が行われるが、上記一実施例に限定されるものではな
く、例えば、解体装置の鉛直方向と水平方向の切断作業
はいずれが先であってもよく、解体装置の切断装置でコ
ンクリート壁から切断分離されたコンクリートブロック
が解体装置の本体と共に外部へと運び出されて、コンク
リートブロックが回収されるようにした解体方法および
その解体装置であればよく、図1と図2の切断装置が入
れ替わった構造の解体装置とすることができる。また、
前記切断装置や油圧シリンダーによる固定手段は上記一
実施例に限定されず本願出願時の公知の他の装置や手段
を採用できるものである。
が行われるが、上記一実施例に限定されるものではな
く、例えば、解体装置の鉛直方向と水平方向の切断作業
はいずれが先であってもよく、解体装置の切断装置でコ
ンクリート壁から切断分離されたコンクリートブロック
が解体装置の本体と共に外部へと運び出されて、コンク
リートブロックが回収されるようにした解体方法および
その解体装置であればよく、図1と図2の切断装置が入
れ替わった構造の解体装置とすることができる。また、
前記切断装置や油圧シリンダーによる固定手段は上記一
実施例に限定されず本願出願時の公知の他の装置や手段
を採用できるものである。
【0036】本発明に係る解体装置はコンクリート壁の
周壁に跨設かつ固定させるものなので、円筒状のコンク
リート壁の直径が極めて大きくても何等切断作業に差障
りがなく、また、円筒状のコンクリート壁に限らず、平
面状のコンクリート壁であっても本発明の解体方法及び
解体装置を適用できるものである。
周壁に跨設かつ固定させるものなので、円筒状のコンク
リート壁の直径が極めて大きくても何等切断作業に差障
りがなく、また、円筒状のコンクリート壁に限らず、平
面状のコンクリート壁であっても本発明の解体方法及び
解体装置を適用できるものである。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のコンクリ
ート壁解体方法は、コンクリート壁に跨設されるととも
に固定手段で固定される本体に切断装置が設けられた解
体装置を形成し、クレーン等の吊り下げ手段で前記解体
装置をコンクリート壁の切断対象部分に降ろし、前記本
体を跨設させるとともに前記固定手段で固定し、前記解
体装置の切断装置で前記コンクリート壁の切断対象部分
を切断し、これによってコンクリート壁本体から分断さ
れたコンクリートブロックがこれに固定された前記解体
装置を介して共々に前記吊下げ手段で回収されることを
特徴とするので、解体しようとするコンクリート壁が大
きな円筒状のものであっても、容易に切断解体作業が可
能となり、しかも、切断されたコンクリートブロック
を、切断用の解体装置をそのまま回収装置に転用して回
収できるので、作業能率が大幅に向上する。
ート壁解体方法は、コンクリート壁に跨設されるととも
に固定手段で固定される本体に切断装置が設けられた解
体装置を形成し、クレーン等の吊り下げ手段で前記解体
装置をコンクリート壁の切断対象部分に降ろし、前記本
体を跨設させるとともに前記固定手段で固定し、前記解
体装置の切断装置で前記コンクリート壁の切断対象部分
を切断し、これによってコンクリート壁本体から分断さ
れたコンクリートブロックがこれに固定された前記解体
装置を介して共々に前記吊下げ手段で回収されることを
特徴とするので、解体しようとするコンクリート壁が大
きな円筒状のものであっても、容易に切断解体作業が可
能となり、しかも、切断されたコンクリートブロック
を、切断用の解体装置をそのまま回収装置に転用して回
収できるので、作業能率が大幅に向上する。
【0038】請求項2の解体装置は、切断対象のコンク
リート壁にその上方から吊り下げられて跨設される断面
コ字状の本体と、該本体の側壁に設けられ前記コンクリ
ート壁を切断するブレードを備えた切断装置と、前記本
体の側壁に設けられ該本体を前記コンクリート壁に固定
させる固定手段と、前記本体の上部に設けられた懸吊用
の係合部とから形成してなるので、解体しようとするコ
ンクリート壁が大きな円筒状のものであっても、その壁
厚さに対して跨設できる本体であれば切断作業が可能で
あり、当該解体装置がコンクリート壁の大きさに関わり
なくコンパクトにすることができる。また、解体装置の
固定手段で切断されたコンクリートブロックを挟持して
回収できるので、この解体装置をコンクリートブロック
用の回収装置に使用することができ作業能率の向上とな
る。
リート壁にその上方から吊り下げられて跨設される断面
コ字状の本体と、該本体の側壁に設けられ前記コンクリ
ート壁を切断するブレードを備えた切断装置と、前記本
体の側壁に設けられ該本体を前記コンクリート壁に固定
させる固定手段と、前記本体の上部に設けられた懸吊用
の係合部とから形成してなるので、解体しようとするコ
ンクリート壁が大きな円筒状のものであっても、その壁
厚さに対して跨設できる本体であれば切断作業が可能で
あり、当該解体装置がコンクリート壁の大きさに関わり
なくコンパクトにすることができる。また、解体装置の
固定手段で切断されたコンクリートブロックを挟持して
回収できるので、この解体装置をコンクリートブロック
用の回収装置に使用することができ作業能率の向上とな
る。
【図1】本発明に係る実施例を示す斜視図である。
【図2】本発明に係る実施例を示す斜視図である。
【図3】従来例に係る解体装置の斜視図である。
【図4】同じく従来例に係る解体装置の使用状態の平面
図である。
図である。
15,15a 解体装置、16 本体、17 切断装
置、18 油圧シリンダー、19 コンクリートブロッ
ク、20 コンクリート壁、21 係合部、22 クレ
ーンのワイヤ、23 ブレード、24 駆動用モータ、
25 切断線、26 ブレード用駆動モータ。
置、18 油圧シリンダー、19 コンクリートブロッ
ク、20 コンクリート壁、21 係合部、22 クレ
ーンのワイヤ、23 ブレード、24 駆動用モータ、
25 切断線、26 ブレード用駆動モータ。
フロントページの続き (72)発明者 小木 茂 東京都中央区京橋1丁目7番1号戸田建設 株式会社内 (72)発明者 吉原 長吉 東京都中央区京橋1丁目7番1号戸田建設 株式会社内 (72)発明者 尾崎 久夫 東京都中央区京橋1丁目7番1号戸田建設 株式会社内 (72)発明者 上林 智 東京都中央区京橋1丁目7番1号戸田建設 株式会社内 (72)発明者 八十島 治典 東京都中央区京橋1丁目7番1号戸田建設 株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 コンクリート壁に跨設されるとともに固
定手段で固定される本体に切断装置が設けられた解体装
置を形成し、クレーン等の吊り下げ手段で前記解体装置
をコンクリート壁の切断対象部分に降ろし、前記本体を
跨設させるとともに前記固定手段で固定し、前記解体装
置の切断装置で前記コンクリート壁の切断対象部分を切
断し、これによってコンクリート壁本体から分断された
コンクリートブロックがこれに固定された前記解体装置
を介して共々に前記吊下げ手段で回収されることを特徴
としてなるコンクリート壁解体方法。 - 【請求項2】 切断対象のコンクリート壁にその上方か
ら吊り下げられて跨設される断面コ字状の本体と、該本
体の側壁に設けられ前記コンクリート壁を切断するブレ
ードを備えた切断装置と、前記本体の側壁に設けられ該
本体を前記コンクリート壁に固定させる固定手段と、前
記本体の上部に設けられた懸吊用の係合部とから形成し
たことを特徴としてなる解体装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35567691A JPH05171822A (ja) | 1991-12-24 | 1991-12-24 | コンクリート壁解体方法とその解体装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35567691A JPH05171822A (ja) | 1991-12-24 | 1991-12-24 | コンクリート壁解体方法とその解体装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05171822A true JPH05171822A (ja) | 1993-07-09 |
Family
ID=18445203
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35567691A Pending JPH05171822A (ja) | 1991-12-24 | 1991-12-24 | コンクリート壁解体方法とその解体装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05171822A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001096366A (ja) * | 1999-09-27 | 2001-04-10 | Hitachi Ltd | 遠隔作業装置 |
JP2012031629A (ja) * | 2010-07-30 | 2012-02-16 | Japan Atom Power Co Ltd:The | 壁構造体の切断装置及び切断・解体方法 |
JP2013249595A (ja) * | 2012-05-30 | 2013-12-12 | Shimizu Corp | 原子炉格納容器内コンクリート構造物の解体方法及び原子炉格納容器内コンクリート構造物の解体装置 |
CN115110799A (zh) * | 2022-08-29 | 2022-09-27 | 宿迁两河实业发展有限公司 | 一种用于拆除回收砖墙的建筑物拆除装置 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62107168A (ja) * | 1985-11-01 | 1987-05-18 | 清水建設株式会社 | 壁状構造物の解体装置 |
-
1991
- 1991-12-24 JP JP35567691A patent/JPH05171822A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62107168A (ja) * | 1985-11-01 | 1987-05-18 | 清水建設株式会社 | 壁状構造物の解体装置 |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001096366A (ja) * | 1999-09-27 | 2001-04-10 | Hitachi Ltd | 遠隔作業装置 |
JP2012031629A (ja) * | 2010-07-30 | 2012-02-16 | Japan Atom Power Co Ltd:The | 壁構造体の切断装置及び切断・解体方法 |
JP2013249595A (ja) * | 2012-05-30 | 2013-12-12 | Shimizu Corp | 原子炉格納容器内コンクリート構造物の解体方法及び原子炉格納容器内コンクリート構造物の解体装置 |
CN115110799A (zh) * | 2022-08-29 | 2022-09-27 | 宿迁两河实业发展有限公司 | 一种用于拆除回收砖墙的建筑物拆除装置 |
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