JP2948050B2 - 導電粉および該導電粉を使用した導電性ペースト - Google Patents

導電粉および該導電粉を使用した導電性ペースト

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、抵抗体用の抵抗ペース
トや導電用の導電ペースト等として利用される導電粉お
よび該導電粉を使用した導電性ペーストに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、抵抗体用の抵抗ペーストや導電用
の導電ペースト等として利用される導電粉として、A
g,AgとPdなどの貴金属からなる導電粉があった。ま
た、卑金属導電粉の表面を貴金属で被覆し上記の貴金属
からなる導電粉より安価な導電粉を得ることが従来から
行われており、代表的なものとしてCu粉,Ni粉などの
表面にAgなどの貴金属をメッキにより被覆した導電粉
があった。また、これらの導電粉を有機バインダーに分
散して導電性ペーストとしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来技
術では、前述のように導電粉の全体もしくは被覆材とし
て、比較的安価な貴金属であるAgを使用しているが、
Agを使用すると、Agの表面が硫化などにより導電性が
低下するという欠点があった。また、Au,Pdなどの環
境変化に対して最も安定した金属を使用すると、全体と
して高価となるという欠点があった。したがって、これ
らの導電粉を使用した導電性ペーストについても、Ag
導電粉またはAgを被覆した導電粉を使用したものは硫
化などにより導電性が低下し、Au,Pd導電粉またはA
u,Pdを被覆材とした導電粉を使用した導電ペーストは
やはり高価となるという欠点があった。また、Agのみ
を使用した導電性ペーストは高温多湿環境下でマイグレ
ーションを起こしやすいという致命的な欠陥があった。
【0004】本発明はこのような背景に基づいてなされ
たものであり、上記従来技術の欠点を解消し、硫化など
の環境変化に対して安定なかつ安価な導電粉を提供する
ことを目的とする。
【0005】また、本発明は、硫化などの影響を受けな
い安定した導電性を得ることができる安価な導電性ペー
ストを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的は、粒径が0.3
〜100μmのNi粉もしくはNi合金粉の表面に粒径が0.05
〜20μmのAg−Pd合金粉(Pdの重量%が30〜99%)を
50:50ないし99:1の混合比で混合し、乾式固相法によ
り機械的に押圧融合してなる第1の手段により達成され
る。
【0007】前記目的は、粒径が0.3〜100μmのNi粉も
しくはNi合金粉の表面に粒径が0.05〜20μmのAg−Pd
合金粉(Pdの重量%が30〜99%)を50:50ないし99:1
の混合比で混合し乾式固相法により機械的に押圧融合し
てなる導電粉 100重量部と、有機バインダー 5〜100重
量部とを0重量部を超え200重量部以下の溶剤に分散して
なる第2の手段により達成される。
【0008】
【作用】本発明者らの実験によると、AgとPdの組成比
を粒径が0.3〜100μmのNi粉もしくはNi合金粉の表面
に粒径が0.05〜20μmのAg−Pd合金粉(Pdの重量%が
30〜99%)を50:50〜99:1の混合比で設定すること
で、Au、Pdなど酸化、硫化の影響が少ないが高価な貴
金属を被覆材として使用する導電粉に比べて安価で、A
gなどの比較的安価であるが、硫化の影響を受け易い貴
金属を使用する導電粉と比べて高価ではあるが、Pdの
みを使用する場合に近い耐酸化、硫化の特性を得ること
が確認でき、実用的なかつ安価な導電粉を得ることがで
きた。また、Agが含有されているにもかかわらず、マ
イグレーションが極めて起きにくいという特徴があるこ
とが確認できた。また、AgとPdとの合金層をメッキに
よって得ることは従来の技術では複雑な条件設定を必要
とし、量産レベルの実用化はされていないが、乾式固相
法によりそれを実現することができた。
【0009】本発明においては、導電粉(機械的表面融
合粉)は、母材(核)としてNi粉もしくはNi合金粉
(粒径0.3〜100μm、形状,球状,フレーク状,塊状
等)を使用し、子材(被覆材)としてAg−Pd合金粉
(組成比Pdが1〜80wt%、粒径0.05〜20μm)を使用
し、そして、粒径比を母材:子材=100:0.1〜50、混合
比を母材:子材=50:50〜99:1(wt%)として混合
し、粉体層に圧縮/剪断応力を印加するための図1に示
すメカノフュージョン システムに投入している。な
お、回転数を0〜4000r.p.m,槽温度をMAX 300℃以内,
処理時間を1〜200min,処理雰囲気をAr,N2,He等の
不活性ガス雰囲気としてある。これにより、粒子新生表
面の再結合、粒子接触点での塑性変形、局所的発熱によ
る結合などメカノケミカルな作用を含めた様々な要因が
関与して強固な結合を持つ複合粒(Ag−PdコートNi
粉)となる。
【0010】粒径の異なる2種の粉体材料の乾式固相法
による機械的押圧融合(複合化)を図1を参照して説明
する。図1はメカノフュージョン システムのメカノフ
ュージョン作用を示す説明図である。
【0011】メカノフュージョン システムは、例え
ば、いわゆる超微粉砕機として開発されたオングミルと
同様の機構を持った装置で、図1に示すように、粉末材
料1を投入した円筒状のケーシング2が高速で回転して
おり、ケーシング2の内部にはケーシング2の曲率半径
よりも小さな半径の面を持った半月型のインナーピース
3が回転不能に固定されている。インナーピース3の凸
面はケーシング2の内壁に対面しているため、インナー
ピース3の中央部においては、ケーシング2の内壁との
間隔が最も狭くなっている。
【0012】このようなメカノフュージョン システム
の作用を説明すると、円筒状のケーシング2に一定量の
粒径の異なる2種の粉末材料1を投入しケーシング2を
高速回転させると、粒子群は遠心力を受けてケーシング
2の内壁面に圧密され、更にインナーピース3とケーシ
ング2内壁の間において強い圧縮力と摩擦剪断力を受け
る。また、これと同時に粒子は転がり作用を受ける。粒
径の異なる2種の粉体材料の複合化においては、大きい
粒子が核となり、小さな粒子が表面層となるのが一般的
な複合化の形態である。
【0013】本発明においては、導電性ペーストは、A
g−Pd表面融合Ni粉 100重量部と、有機バインダー
(硬化剤も含む) 5〜100重量部と、溶剤 0〜200重量部
と、その他添加剤とを、ボールミル,三本ロール,ミキ
サー(撹拌機),自動乳鉢(らいかい機),遊星ボール
ミル等により混合、分散させている。
【0014】本発明において、有機バインダーとして
は、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、
アルキッド樹脂、酢酸ビニル樹脂、スチレン樹脂、塩化
ビニル−酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共
重合体、または、これら前記した樹脂の一部をエポキシ
基,フェノール基等で変性させた変性タイプ樹脂、ポリ
カーボネート樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、メ
ラミン樹脂、ポリイミド樹脂、メラミンアルキッド樹脂
及びそれらの変性樹脂の1種以上の組合せを使用しても
よい。また、シリコン系樹脂等でもよい。
【0015】本発明において、溶剤としては、公知の溶
剤でかまわない。例えば、トルエン,キシレンなどの芳
香族類、メチルエチルケトン,メチルイソブチルケト
ン,アセトアルデヒドなどのケトン類、酢酸ブチル,酢
酸エチル,二塩基酸エステルなどのエステル類、ブチル
セロソルブ,エチルセロソルブなどのセロソルブ類、α
−テルベノール,イソブロパノール,ブタノールなどの
アルコール類、フェノール,クロルフェノール等のフェ
ノール類、ブチルカルビトール,ブチルカルビトールア
セテート等のアセテート類を1種あるいは複数を使用し
てもよい。
【0016】したがって、AgとPdの組成比を粒径が0.
3〜100μmのNi粉もしくはNi合金粉の表面に粒径が0.0
5〜20μmのAg−Pd粉(Pdの重量%が30〜99%)を5
0:50〜99:1の混合比で設定することで、Pdのみを使
用する場合に近い耐硫化の特性を得ることができ、実用
的なかつ安価な導電粉を得ることができ、また、Agが
含有されているにもかかわらず、マイグレーションが極
めて起きにくいという特徴がある導電粉を得ることがで
きる。また、AgとPdとの合金層をメッキによって得る
ことは従来の技術では複雑な条件設定を必要とし、量産
レベルの実用化はされていないが、乾式固相法によりそ
れを実現することができる。また、この導電粉を有機バ
インダーに分散された導電性ペーストは安価であり、塗
膜として形成した場合には導電粉の表面が硫化の影響を
受けないので安定した導電性を得ることができた導電性
ペーストを得ることができる。
【0017】
【実施例】
〔実施例1〕実施例1では、核(母材)としてNi粉
(粒径3〜6μm)、被覆材(子材)としてAg−Pd(Pd
40%)粉(粒径0.4〜1μm)を、母材:子材=10:1(w
t)で混合し、高速回転によって粉体層に圧縮/剪断応
力を印加するため図1に示すメカノフュージョン シス
テムに投入、槽内雰囲気をArに置換し、回転数を徐々
に上げて、MAXで2000r.p.m、槽内温度をMAX 105℃にて4
5分間処理を行った。
【0018】これにより、粒子新生表面の再結合、粒子
接触点での塑性変形、局所的発熱による結合などメカリ
ケミカルな作用を含めた様々な要因が関与して強固な結
合を持つ複合粒(Ag−PdコートNi粉)となる。
【0019】〔実施例2〕この実施例2では、核(母
材)としてNiフレーク粉(平均粒径10〜20μm)、被覆
材(子材)としてAg−Pd(Pd40%)粉(粒径0.4〜1
μm)を、母材:子材=10:1(wt)で混合し、高速回
転によって粉体層に圧縮/剪断応力を印加するため図1
に示すメカノフュージョン システムに投入、槽内雰囲
気をArに置換し、回転数を徐々に上げて、MAXで1500
r.p.m、槽内温度をMAX 120℃にて50分間処理を行った。
【0020】〔実施例3〕この実施例3では、核(母
材)としてNi粉(粒径4〜6μm)、被覆材(子材)とし
てAg−Pd(Pd30%)粉(粒径0.5〜1.0μm)を、母
材:子材=10:1(wt)で混合し、高速回転によって粉
体層に圧縮/剪断応力を印加するため図1に示すメカノ
フュージョン システムに投入、槽内雰囲気をArに置
換し、回転数を徐々に上げて、MAXで2000r.p.m、槽内温
度をMAX105℃にて45分間処理を行った。
【0021】〔実施例4〕この実施例4では、核(母
材)としてNi粉(粒径1〜2μm)、被覆材(子材)とし
てAg−Pd(Pd30%)粉(粒径0.4〜1μm)を、母材:
子材=10:1(wt)で混合し、高速回転によって粉体層
に圧縮/剪断応力を印加するため図1に示すメカノフュ
ージョン システムに投入、槽内雰囲気をArに置換し、
回転数を徐々に上げて、MAXで1500r.p.m、槽内温度をMA
X 110℃にて50分間処理を行った。
【0022】〔粉体特性測定について〕前記実施例1〜
4のAg−Pdコート(表面融合)Ni粉、比較として実
施例1〜4に使用したNi粉及び市販のAg粉をそれぞれ
エアー雰囲気室温で24時間、100℃で1時間、200℃で1時
間、300℃で1時間、又は、H2S 3ppm、40℃、70%RH
雰囲気で48時間放置した後、図2に示す粉体抵抗測定治
具に、粉体を充填させ、上部より1.5kg/cm2の圧力を加
えた状態で4端子抵抗測定を行った。なお、図2におい
て、a,bは電流端子、c,dは電圧端子である。この
粉体抵抗測定治具による実施例1〜4の粉体特性測定の
結果を図3に示してあり、前記実施例1〜4におけるサ
ンプルは、各放置条件(室温20℃で24hr,100℃で1hr,
200℃で1hr,300℃で1hr、H2S 3ppm、40℃、70%RH
で48hr)で各Ni粉のサンプルに比べて抵抗値が低く、
Ni粉に比べて非常に酸化されにくく、かつAg粉より硫
化しにくいことが図3から明かである。
【0023】次に、導電性ペーストの実施例について説
明する。 〔実施例5〕この実施例5では、前記実施例1で得られ
た粉末 10gと、ポリエステル樹脂 1.2gと、イソシアネ
ート 0.2gと、カルビトールアセテート 4gと、メチルエ
チルケトン 2gを混合し、ガラス不織布強化型エポキシ
樹脂基板上へ塗布し、塗膜を150℃で30分間加熱硬化し
た。硬化後の膜厚は48μmであった。
【0024】〔実施例6〕この実施例6では、前記実施
例2で得られた粉末 8gと、ポリエステル樹脂 1.2gと、
イソシアネート 0.2gと、カルビトールアセテート 4g
と、メチルエチルケトン 2gを混合し、PETフィルム
上へ塗布し、塗膜を150℃で30分間加熱硬化した。硬化
後の膜厚は42μmであった。
【0025】〔実施例7〕この実施例7では、実施例3
で得られた粉末 10gと、ポリエステル樹脂 1.2gと、イ
ソシアネート 0.2gと、ブチルカルビトール 4gと、酢酸
ブチル 2gを混合し、PETフィルム上へ塗布し、塗膜
を150℃で30分間加熱硬化した。硬化後の膜厚は50μmで
あった。
【0026】〈比較例1〉この比較例1では、市販の銀
粉末(平均粒径3μm) 6gと、ポリエステル樹脂1.2g
と、イソシアネート 0.2gと、カルビトールアセテート
4gと、メチルエチルケトン 2gを混合し、ガラス不織布
強化型エポキシ樹脂基板上へ塗布し、塗膜を150℃で30
分間加熱硬化した。硬化後の膜厚は40μmであった。
【0027】〈比較例2〉この比較例2では、市販の銀
フレーク粉末 6gと、ポリエステル樹脂 1.2gと、イソシ
アネート 0.2gと、カルビトールアセテート 4gと、メチ
ルエチルケトン 2gを混合し、PETフィルム上へ塗布
し、塗膜を150℃で30分間加熱硬化した。硬化後の膜厚
は32μmであった。
【0028】〈比較例3〉この比較例3では、実施例2
で使用Niフレーク粉 8gと、ポリエステル樹脂 1.2g
と、イソシアネート 0.2gと、カルビトールアセテート
4gと、メチルエチルケトン 2gを混合し、PETフィル
ム上へ塗布し、塗膜を150℃で30分間加熱硬化した。硬
化後の膜厚は48μmであった。
【0029】〈比較例4〉この比較例4では、実施例2
で使用したAg−Pd(Pd40%)合金粉 8gと、ポリエス
テル樹脂 1.2gと、イソシアネート 0.2gと、カルビトー
ルアセテート 4gと、メチルエチルケトン 2gを混合し、
ガラス不織布強化型エポキシ樹脂基板上へ塗布し、塗膜
を150℃で30分間加熱硬化した。硬化後の膜厚は30μmで
あった。
【0030】〈比較例5〉この比較例5では、前記実施
例3で使用したAg−Pd(Pd30%)合金粉 8gと、ポリ
エステル樹脂 1.2gと、イソシアネート 0.2gと、カルビ
トールアセテート4gと、メチルエチルケトン 2gを混合
し、PETフィルム上へ塗布し、塗膜を150℃で30分間
加熱硬化した。硬化後の膜厚は32μmであった。
【0031】次に、Ag−Pd表面融合Ni系導電性ペー
スト評価方法について説明する。塗膜の導電性は4端子
法を用いて測定し、マイグレーションは、0.3mm間隔に
塗布した2本の塗膜(幅2mm、長さ40mm)を作製し、約0.
1mlの水滴を塗膜のどちらにも接触するようにする。直
流の電圧5Vを2本の塗膜に印加し、塗膜間に流れる直流
電流を測定する。電流値が100μAを越える場合をマイ
グレーションが生じたものとする。
【0032】図4は実施例5〜7のAg−Pd表面融合N
i系導電性ペースト及び比較例1〜5による導電性ペー
スト評価を示す説明図であり、マイグレーション試
験,高温放置試験(70℃1000時間後),及び硫化試験
(H2S 3ppm 40℃ 70%RH 250時間後)の評価結果で
ある。この図4から明らかなように、実施例5〜7では
マイグレーションは比較例1,2や子材として使用した
Ag−Pd合金粉のもの(比較例1〜5)よりも起こりに
くく、また、実施例5〜7では高温放置試験においても
Niよりもほぼ抵抗値が低く酸化されにくいことが認め
られる。また、硫化試験では、比較例1,2は変色があ
り、かつ比較例1〜5は抵抗値が増大しているが、実施
例5〜7は変色も起こらず、抵抗値も安定している。
【0033】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、母材とし
ては最も安価なNi粉を使用し、被覆材として高価なPd
と比較的安価なAgの合金粉を使用し、かつメッキによ
っては被覆が極めて困難な組成の被覆を乾式固相法によ
り量産可能な安定したかつ安価とすることができる。
【0034】請求項2記載の発明によれば、この導電粉
を有機バインダーに分散された導電性ペーストは安価で
あり、塗膜として形成した場合には導電粉の表面が酸化
または硫化の影響を受けないので安定した導電性を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る導電粉および該導電粉を使用した
導電性ペーストの製造装置の要部を示す説明図である。
【図2】本発明に係る導電粉に対する粉体抵抗測定治具
を示す説明図である。
【図3】本発明に係る導電粉の実施例1〜4の粉体特性
測定の結果を示す説明図である。
【図4】本発明に係る導電粉を使用した導電性ペースト
の実施例5〜7及び比較例1〜5による導電性ペースト
評価結果を示す説明図である。
【符号の説明】
1 粉末材料 2 ケーシング 3 インナーピース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−185806(JP,A) 特開 平2−66101(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01B 1/00 B22F 1/02 H01B 1/22 H01C 7/00 H05K 1/09

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒径が0.3〜100μmのNi粉もしくはNi
    合金粉の表面に粒径が0.05〜20μmのAg−Pd合金粉
    (Pdの重量%が30〜99%)を50:50ないし99:1の混合
    比で混合し、乾式固相法により機械的に押圧融合してな
    ることを特徴とする導電粉。
  2. 【請求項2】 粒径が0.3〜100μmのNi粉もしくはNi
    合金粉の表面に粒径が0.05〜20μmのAg−Pd合金粉
    (Pdの重量%が30〜99%)を50:50ないし99:1の混合
    比で混合し乾式固相法により機械的に押圧融合してなる
    導電粉 100重量部と、有機バインダー 5〜100重量部
    0重量部を超え200重量部以下の溶剤に分散してなるこ
    とを特徴とする導電性ペースト。
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