JP2946249B2 - アルミ成形体と鉄成形体の組合せ製品の表面処理、塗装方法 - Google Patents

アルミ成形体と鉄成形体の組合せ製品の表面処理、塗装方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アルミ成形体と鉄成形
体を組み合わせてなる製品にクロメート処理、化成処
理、電着塗装、および塗装を施すための方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の車体には、アルミ材と鉄材とを
各々所定形状の成形体に加工し、それらアルミ成形体と
鉄成形体を組合せたものがある。かかるアルミ成形体と
鉄成形体の組合せ製品の表面処理方法として、特開昭6
4−68493号公報に記載されたものが知られてい
る。
【0003】すなわち、前記公報に記載された方法にお
いては、所定形状に成形したアルミ成形体をクロム酸を
含む処理液によってクロメート処理し、そのクロメート
処理したアルミ成形体に電着塗装を施す一方、所定形状
に成形した鉄成形体と前記電着塗装したアルミ成形体と
を組合せ、組合せた製品を鉄成形体にリン酸亜鉛膜を形
成する化成処理液によって化成処理した後、その化成処
理した鉄成形体に電着塗装を施すようにしたものであ
る。
【0004】この方法によれば、クロメート処理によっ
てアルミ成形体に形成されたクロム酸皮膜が電着塗装に
よって形成された塗膜によって被覆される結果、前記ク
ロム酸皮膜が後工程である化成処理工程において流出す
ることが防止され、アルミ成形体の外観品質や防錆効果
の低下を回避することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の方法では、電着塗装済のアルミ成形体に電着塗装前の
鉄成形体を組合せた状態で該鉄成形体に化成処理および
電着塗装が施されるため、鉄成形体のアルミ成形体によ
って覆われた部分の化成処理および電着塗装が不十分に
なり、防錆効果の面で問題が生じる不都合がある。
【0006】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、鉄成形体の全面に化成処理および電着塗装を施すこ
とを可能として前記防錆効果の低下を防止することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明のアルミ成形体と鉄成形体の組合せ製品の表
面処理、塗装方法は、所定形状に成形したアルミ成形体
をクロメート処理する工程と、クロメート処理したアル
ミ成形体を電着塗装する工程と、所定形状に成形した鉄
成形体を化成処理する工程と、化成処理した鉄成形体を
電着塗装する工程と、電着塗装済の鉄成形体に治具を介
して電着塗装済の前記アルミ成形体を仮付けした状態で
前記鉄成形体とアルミ成形体を塗装する工程とを備えた
ことを特徴とする。
【0008】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。
【0009】図1〜図5は本発明の第1実施例を示すも
ので、図1はその工程を示すフローチャート、図2は図
1のクロメート処理工程の詳細を示すフローチャート、
図3は図1の化成処理工程の詳細を示すフローチャー
ト、図4は仮付工程における車体の全体斜視図、図5は
仮付工程における車体の部分断面図である。
【0010】本実施例では、自動車のルーフ1のみがア
ルミ材で形成されるとともに、そのボディ本体2が鉄材
により形成され、最終的に前記ルーフ1はボディ本体2
に対して一体に結合される。
【0011】図1のフローチャートにおいて、先ずステ
ップAのプレス工程でアルミ材からアルミ成形体として
のルーフ1が成形される。続くステップBのクロメート
処理工程は、塗膜の密着性が悪いアルミ材に鉄材と同様
の塗膜の密着性と防錆性を持たせるためのもので、その
詳細は図2のフローチャートに示される。すなわち、脱
脂工程(ステップB1 )でプレス加工の際にルーフ1に
付着した油脂成分の除去をアルカリ水溶液を用いて行っ
た後、第1水洗工程(ステップB2 )、および第2水洗
工程(ステップB3 )でルーフ1の洗浄を行う。続いて
クロム酸処理工程(ステップB4 )でルーフ1をクロム
酸、フッ化水素、フェリシアン化カリの溶液に浸漬した
後、第3水洗工程(ステップB5 )、4水洗工程(ステ
ップB6 )、および純水洗工程(ステップB7 )で洗浄
し、乾燥工程(ステップB8 )で乾燥させる。上記ステ
ップBのクロメート処理工程により、アルミ材のルーフ
1の表面にクロム酸の皮膜が形成される。そして、クロ
メート処理されたルーフ1には、ステップCの電着工程
で電着塗装が施される。
【0012】一方、ステップDのプレス工程で鉄材から
鉄成形体としてのボディ本体2が形成されると、ステッ
プEの化成処理工程で前記ボディ本体2に塗膜の密着性
と防錆性を向上させるための化成処理が施される。すな
わち図3のフローチャートに示すように、前記プレス工
程Dでボディ本体2に付着した油脂成分を脱脂工程(ス
テップE1 )においてアルカリ水溶液により除去した
後、第1水洗工程(ステップE2 )で洗浄する。続いて
表面調整工程(ステップE3 )でフィキソジンによる中
和を行い、更にリン酸亜鉛処理工程(ステップE4 )で
フッソ水素酸塩、硝酸塩、塩素酸等を含有するリン酸亜
鉛溶液中に浸漬することによりボディ本体2にリン酸亜
鉛皮膜を形成する。上述のようにボディ本体2をルーフ
1とは独立に化成処理することにより、ルーフ1に形成
されたクロム酸皮膜が化成処理のリン酸亜鉛溶液中に溶
出することが防止されるだけでなく、リン酸亜鉛溶液中
にクロム酸の溶出によるスラッジが混入することが防止
される。
【0013】上述のようにしてボディ本体2にリン酸亜
鉛皮膜が形成されると、第2水洗工程(ステップ
5 )、第3水洗工程(ステップE6 )、第4水洗工程
(ステップE7 )、純水洗工程(ステップE8 )、およ
び乾燥工程(ステップE9 )を経てステップEの化成処
理工程を終了する。そして、化成処理されたボディ本体
2には、ステップFの電着工程で電着塗装が施される
が、前記ステップEの化成処理工程とステップFの電着
工程は未だボディ本体2にルーフ1が結合されていない
状態で行われるため、そのボディ本体2の全面にわたっ
て化成処理と電着塗装を施して防錆性を向上させること
ができる。
【0014】続くステップGの仮付工程では、電着塗装
済のボディ本体2に電着塗装済のルーフ1が4個の治具
3を用いて仮付けされる。図4および図5から明らかな
ように、治具3は棒材を屈曲形成したクランプアーム4
を備え、そのクランプアーム4の下端には、ルーフ1が
装着されるボディ本体2のルーフ開口部の前縁21 およ
び後縁22 に嵌合してネジ5で固定される係止部材6が
設けられる。前側の2個の治具3のクランプアーム4の
上端には、ルーフ1の前縁に形成した支持部1 1 を下方
から受止する支持台7が設けられる。また後側の2個の
治具3のクランプアーム4の上端には、ルーフ1の後縁
に形成した支持部12 に嵌合してネジ8で固定される係
止部材9が上下方向に回動自在に設けられる。したがっ
て、ルーフ1は前記治具3によってボディ本体2のルー
フ開口部から僅かに離間した状態で支持され、そのルー
フ1は後続の塗装工程での作業を容易化すべく、後側の
係止部材9を中心にして上下に開閉することができる。
【0015】続いて、仮付けされたボディ本体2とルー
フ1にステップHの塗装工程で中塗りおよび上塗りが施
される。その際にボディ本体2のルーフ開口部とルーフ
1は治具3により相互に離間した状態にあるため、その
接合部にも塗装が行き渡って防錆効果が向上する。
【0016】而して、ステップIの部品組付工程で、塗
装が終了したルーフ1にルーフロック部材、ルーフライ
ニング等の部品の組付けを行うとともに、ステップJの
部品組付工程で、塗装が終了したボディ本体2に内装部
品、ルーフロック部材、ルーフライニング、電装部品、
足回り部品等の組付けを行った後、ステップKの組付工
程でボディ本体2のルーフ開口部にルーフ1を最終的に
取り付ける。
【0017】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は、前記実施例に限定されるものでなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく、種々の小
設計変更を行うことが可能である。
【0018】例えば、アルミ成形体はルーフに限定され
ず、ボンネットやトランク等の車体の他の部分であって
も良い。また、本発明は自動車以外のものの表面処理お
よび塗装に対しても適用可能である。
【0019】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、アルミ成
形体をクロメート処理および電着塗装する一方、鉄成形
体を前記アルミ成形体とは独立に化成処理および電着塗
装し、それら電着塗装したアルミ成形体と鉄成形体を仮
付けして塗装しているので、アルミ成形体のクロム酸皮
膜が化成処理の際に溶出することが防止されるだけでな
く、鉄成形体の全表面すなわち最終的な組立後にアルミ
成形体によって覆われる部分をも完全に化成処理および
電着塗装することができる。その結果、鉄成形体のアル
ミ成形体との接合部における防錆効果が高められ、その
耐久性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の工程を示すフローチャート
【図2】クロメート処理工程の詳細を示すフローチャー
【図3】化成処理工程の詳細を示すフローチャート
【図4】仮付工程における車体の全体斜視図
【図5】仮付工程における車体の部分断面図
【符号の説明】
1・・・・ルーフ(アルミ成形体) 2・・・・ボディ本体(鉄成形体) 3・・・・治具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C23C 22/73 B05D 7/14 B05D 7/14 101 C25D 13/00 308 C25D 13/20

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定形状に成形したアルミ成形体(1)
    をクロメート処理する工程と、クロメート処理したアル
    ミ成形体(1)を電着塗装する工程と、所定形状に成形
    した鉄成形体(2)を化成処理する工程と、化成処理し
    た鉄成形体(2)を電着塗装する工程と、電着塗装済の
    鉄成形体(2)に治具(3)を介して電着塗装済の前記
    アルミ成形体(1)を仮付けした状態で前記鉄成形体
    (2)とアルミ成形体(1)を塗装する工程とを備え
    た、アルミ成形体と鉄成形体の組合せ製品の表面処理、
    塗装方法。
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