JP2945899B1 - 足場固定工法及び足場固定具 - Google Patents
足場固定工法及び足場固定具Info
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Abstract
【要約】
【課題】 建築中の建物の周囲に配設する作業用足場を
支持する足場パイプを建物鉄骨に固定するための足場固
定具において、壁材を取り付ける段階で固定位置を変更
する際の作業効率を向上させる。 【解決手段】 建物鉄骨2に固定されるキャッチクラン
プ3に、アンカーナット6を上下に回動可能に取り付け
る。そのアンカーナット6に、パイプクランプ12によ
り足場パイプ1に取り付けられた連結具9のアンカーボ
ルト8を螺入させて、足場パイプ1を建物鉄骨2に固定
させる。足場を固定した後、建物に壁材を取り付ける段
階で、ボード状の壁材を順次取り付けながらキャッチク
ランプ3を取り外し、隣接する壁材の境界部でアンカー
ナット6と同様なアンカーナットを建物鉄骨2に溶接す
る。そして、アンカーボルト8,連結具9,パイプクラ
ンプ12等は、足場パイプ1への取り付け位置を多少移
動させるだけで、壁材取り付け後の足場パイプ1の固定
にも用いる。
支持する足場パイプを建物鉄骨に固定するための足場固
定具において、壁材を取り付ける段階で固定位置を変更
する際の作業効率を向上させる。 【解決手段】 建物鉄骨2に固定されるキャッチクラン
プ3に、アンカーナット6を上下に回動可能に取り付け
る。そのアンカーナット6に、パイプクランプ12によ
り足場パイプ1に取り付けられた連結具9のアンカーボ
ルト8を螺入させて、足場パイプ1を建物鉄骨2に固定
させる。足場を固定した後、建物に壁材を取り付ける段
階で、ボード状の壁材を順次取り付けながらキャッチク
ランプ3を取り外し、隣接する壁材の境界部でアンカー
ナット6と同様なアンカーナットを建物鉄骨2に溶接す
る。そして、アンカーボルト8,連結具9,パイプクラ
ンプ12等は、足場パイプ1への取り付け位置を多少移
動させるだけで、壁材取り付け後の足場パイプ1の固定
にも用いる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物の建築現場に
おいて、建築中の建物の周囲に配設する作業足場用の足
場パイプを建物に固定するための足場固定工法及びそれ
に用いる足場固定具に関するものである。
おいて、建築中の建物の周囲に配設する作業足場用の足
場パイプを建物に固定するための足場固定工法及びそれ
に用いる足場固定具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】建物の建築現場では、建物の骨組みとな
る鉄骨を組み立てた後、その周囲に、鉄パイプを使って
作業用の足場を組む。その際に、足場の安定を図るた
め、足場を支持する足場パイプを、足場固定具により建
物の鉄骨に固定するようにしている。
る鉄骨を組み立てた後、その周囲に、鉄パイプを使って
作業用の足場を組む。その際に、足場の安定を図るた
め、足場を支持する足場パイプを、足場固定具により建
物の鉄骨に固定するようにしている。
【0003】図3は、従来の足場固定具を示す図であ
る。図3において、1は足場パイプ、2は建物鉄骨、2
0はキャッチクランプ、21は締付ボルト、22は連結
パイプクランプ、23は連結パイプ、24は直交クラン
プ、25はパイプ締付ボルト、26はパイプ締付ナット
である。
る。図3において、1は足場パイプ、2は建物鉄骨、2
0はキャッチクランプ、21は締付ボルト、22は連結
パイプクランプ、23は連結パイプ、24は直交クラン
プ、25はパイプ締付ボルト、26はパイプ締付ナット
である。
【0004】キャッチクランプ20は、断面がコの字状
をしており、H形鋼よりなる建物鉄骨2に締め付け固定
するための締付ボルト21を具えている。また、キャッ
チクランプ20には、足場パイプ1と建物鉄骨2との連
結用の連結パイプ23を固定するための連結パイプクラ
ンプ22を具えている。そのようなキャッチクランプ2
0を建物鉄骨2の適宜の位置に固定し、その連結パイプ
クランプ22で、連結パイプ23を外側に突出させて水
平に取り付ける。そして、連結パイプ23の他端を直交
クランプ24により、足場パイプ1に固定することによ
り、足場パイプ1が建物鉄骨2に対して固定される。
をしており、H形鋼よりなる建物鉄骨2に締め付け固定
するための締付ボルト21を具えている。また、キャッ
チクランプ20には、足場パイプ1と建物鉄骨2との連
結用の連結パイプ23を固定するための連結パイプクラ
ンプ22を具えている。そのようなキャッチクランプ2
0を建物鉄骨2の適宜の位置に固定し、その連結パイプ
クランプ22で、連結パイプ23を外側に突出させて水
平に取り付ける。そして、連結パイプ23の他端を直交
クランプ24により、足場パイプ1に固定することによ
り、足場パイプ1が建物鉄骨2に対して固定される。
【0005】そのようにして、足場パイプ1を建物鉄骨
2に固定しながら、足場を組み終わったら、その足場を
使って建物外周部の作業を行い、最後に建物外壁の壁材
を取り付けることになる。その際に、キャッチクランプ
20は、壁材の配置とは無関係に取り付けられていて、
それに取り付けられる連結パイプ23が邪魔になるた
め、外壁を施工する段階で、キャッチクランプ20,連
結パイプ23及び直交クランプ24を取り外して、壁材
の間に配置可能な別の固定具に取り替えるようにしてい
る。
2に固定しながら、足場を組み終わったら、その足場を
使って建物外周部の作業を行い、最後に建物外壁の壁材
を取り付けることになる。その際に、キャッチクランプ
20は、壁材の配置とは無関係に取り付けられていて、
それに取り付けられる連結パイプ23が邪魔になるた
め、外壁を施工する段階で、キャッチクランプ20,連
結パイプ23及び直交クランプ24を取り外して、壁材
の間に配置可能な別の固定具に取り替えるようにしてい
る。
【0006】図4は、壁材取り付け後の足場固定具を示
す図である。図4において、30はアンカーナット、3
1は溶接部、32はアンカーボルト、33は連結具、3
4は連結ボルト、35はボルト頭部、36はパイプクラ
ンプである。
す図である。図4において、30はアンカーナット、3
1は溶接部、32はアンカーボルト、33は連結具、3
4は連結ボルト、35はボルト頭部、36はパイプクラ
ンプである。
【0007】アンカーナット30は、その先端部が壁材
と壁材の境界部に位置するように、建物鉄骨2に溶接さ
れる。また、連結ボルト34及びパイプクランプ36に
より、足場パイプ1のアンカーナット30と対向する位
置に連結具33を取り付けて、そのアンカーボルト32
をアンカーナット30に螺入させる。連結ボルト34は
ボルト頭部35がパイプクランプ36に対して回動自在
に取り付けられている。そして、ボルト頭部35に設け
ている孔に工具を差し込んで、連結ボルト34を回転さ
せることにより、連結ボルト34の連結具33へのねじ
込み深さを調節して、足場パイプ1と建物鉄骨2との間
の間隔を調整する。
と壁材の境界部に位置するように、建物鉄骨2に溶接さ
れる。また、連結ボルト34及びパイプクランプ36に
より、足場パイプ1のアンカーナット30と対向する位
置に連結具33を取り付けて、そのアンカーボルト32
をアンカーナット30に螺入させる。連結ボルト34は
ボルト頭部35がパイプクランプ36に対して回動自在
に取り付けられている。そして、ボルト頭部35に設け
ている孔に工具を差し込んで、連結ボルト34を回転さ
せることにより、連結ボルト34の連結具33へのねじ
込み深さを調節して、足場パイプ1と建物鉄骨2との間
の間隔を調整する。
【0008】このようにすれば、建物外周に壁材を取り
付けた後も、足場パイプ1の固定ができて、作業用の足
場を確保することができる。そして、工事が終了した後
は、アンカーナット30からアンカーボルト32を外し
て、足場パイプ1を撤去する。アンカーナット30は、
その後も残るが、隣接する壁材と壁材の境界部にあっ
て、最終的にはその上にコーキング材を施した上、ペン
キを塗って仕上げるため、外観上、問題なくなる。
付けた後も、足場パイプ1の固定ができて、作業用の足
場を確保することができる。そして、工事が終了した後
は、アンカーナット30からアンカーボルト32を外し
て、足場パイプ1を撤去する。アンカーナット30は、
その後も残るが、隣接する壁材と壁材の境界部にあっ
て、最終的にはその上にコーキング材を施した上、ペン
キを塗って仕上げるため、外観上、問題なくなる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の足場固定具では、最初にキャッチクランプ2
0,連結パイプ23,直交クランプ24を用いて足場パ
イプ1を固定した後、建物外周に壁材を取り付ける段階
で、それらを取り外してアンカーナット30,連結具3
3,パイプクランプ36に付け替える必要がある。そし
て、そのような付け替えを行うには、キャッチクランプ
20,連結パイプ23,直交クランプ24を取り外して
から、それらを下に降ろした後、アンカーナット30を
溶接し、さらに、アンカーボルト32,連結具33及び
パイプクランプ36等を下から上に引き上げて、取り付
ける必要があって、その作業に手間がかかって作業効率
が非常に悪いという問題点があった。
た従来の足場固定具では、最初にキャッチクランプ2
0,連結パイプ23,直交クランプ24を用いて足場パ
イプ1を固定した後、建物外周に壁材を取り付ける段階
で、それらを取り外してアンカーナット30,連結具3
3,パイプクランプ36に付け替える必要がある。そし
て、そのような付け替えを行うには、キャッチクランプ
20,連結パイプ23,直交クランプ24を取り外して
から、それらを下に降ろした後、アンカーナット30を
溶接し、さらに、アンカーボルト32,連結具33及び
パイプクランプ36等を下から上に引き上げて、取り付
ける必要があって、その作業に手間がかかって作業効率
が非常に悪いという問題点があった。
【0010】本発明は、そのような問題点を解決し、壁
材を取り付ける際に、固定具を取り替える必要がないよ
うにすることを目的とするものである。
材を取り付ける際に、固定具を取り替える必要がないよ
うにすることを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、請求項1に記載の足場固定工法は、建築中の建物の
周囲に配設する作業足場用の足場パイプを建物鉄骨に固
定する足場固定工法であって、建物鉄骨を組み立てた
後、該建物鉄骨の適宜位置に、先端軸方向にボルト穴を
有する第1のアンカーナットを取り付けたキャッチクラ
ンプを締め付けボルトにより固定し、一方、他端に連結
具を介して前記第1のアンカーナットに螺入可能なアン
カーボルトを有するパイプクランプを足場パイプに固定
し、かつ、前記第1のアンカーナットに前記アンカーボ
ルトを螺入することにより前記足場パイプを前記建物鉄
骨に固定し、前記建物鉄骨に建物外壁の壁材を取り付け
る際には、前記第1のアンカーナットから前記アンカー
ボルトを取り外し、かつ、前記建物鉄骨から前記キャッ
チクランプを取り外し、前記第1のアンカーナットと同
じサイズのボルト穴を先端軸方向に有する第2のアンカ
ーナットを、その先端が互いに隣接する壁材の境界部に
位置するように建物鉄骨に溶接し、前記パイプクランプ
を前記第2のアンカーナットと対向する位置に付け直し
た後、該パイプクランプに付いているアンカーボルトを
前記第2のアンカーナットのボルト穴に螺入することに
より前記足場パイプを前記建物鉄骨に固定するようにし
たことを特徴とする。このようにすると、壁材を取り付
ける際に、固定具を取り替える必要がなくなる。
め、請求項1に記載の足場固定工法は、建築中の建物の
周囲に配設する作業足場用の足場パイプを建物鉄骨に固
定する足場固定工法であって、建物鉄骨を組み立てた
後、該建物鉄骨の適宜位置に、先端軸方向にボルト穴を
有する第1のアンカーナットを取り付けたキャッチクラ
ンプを締め付けボルトにより固定し、一方、他端に連結
具を介して前記第1のアンカーナットに螺入可能なアン
カーボルトを有するパイプクランプを足場パイプに固定
し、かつ、前記第1のアンカーナットに前記アンカーボ
ルトを螺入することにより前記足場パイプを前記建物鉄
骨に固定し、前記建物鉄骨に建物外壁の壁材を取り付け
る際には、前記第1のアンカーナットから前記アンカー
ボルトを取り外し、かつ、前記建物鉄骨から前記キャッ
チクランプを取り外し、前記第1のアンカーナットと同
じサイズのボルト穴を先端軸方向に有する第2のアンカ
ーナットを、その先端が互いに隣接する壁材の境界部に
位置するように建物鉄骨に溶接し、前記パイプクランプ
を前記第2のアンカーナットと対向する位置に付け直し
た後、該パイプクランプに付いているアンカーボルトを
前記第2のアンカーナットのボルト穴に螺入することに
より前記足場パイプを前記建物鉄骨に固定するようにし
たことを特徴とする。このようにすると、壁材を取り付
ける際に、固定具を取り替える必要がなくなる。
【0012】そして、請求項2に記載の足場固定具は、
建築中の建物の周囲に配設する作業足場用の足場パイプ
を建物鉄骨に固定するための足場固定具であって、一端
が締付ボルトにより前記建物鉄骨に固定され、他端に上
下方向に回動自在に軸支されているアンカーナットを有
するキャッチクランプと、一端に前記アンカーナットに
螺入されるアンカーボルトを有し、他端に連結ボルトを
有する連結具と、前記連結ボルトを前記足場パイプに固
定するパイプクランプとを具えたことを特徴とする。こ
のようにすると、建物鉄骨がどの様な角度に固定されて
いても対応可能になる。
建築中の建物の周囲に配設する作業足場用の足場パイプ
を建物鉄骨に固定するための足場固定具であって、一端
が締付ボルトにより前記建物鉄骨に固定され、他端に上
下方向に回動自在に軸支されているアンカーナットを有
するキャッチクランプと、一端に前記アンカーナットに
螺入されるアンカーボルトを有し、他端に連結ボルトを
有する連結具と、前記連結ボルトを前記足場パイプに固
定するパイプクランプとを具えたことを特徴とする。こ
のようにすると、建物鉄骨がどの様な角度に固定されて
いても対応可能になる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の足場固定
具の一例を示す図である。図1において、1は足場パイ
プ、2は建物鉄骨、3はキャッチクランプ、4は締付ボ
ルト、5はアンカーナット連結部材、6はアンカーナッ
ト、7は支持軸、8はアンカーボルト、9は連結具、1
0は連結ボルト、11はボルト頭部、12はパイプクラ
ンプである。
に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の足場固定
具の一例を示す図である。図1において、1は足場パイ
プ、2は建物鉄骨、3はキャッチクランプ、4は締付ボ
ルト、5はアンカーナット連結部材、6はアンカーナッ
ト、7は支持軸、8はアンカーボルト、9は連結具、1
0は連結ボルト、11はボルト頭部、12はパイプクラ
ンプである。
【0014】建物鉄骨2に、断面コの字状をしているキ
ャッチクランプ3を締付ボルト4により締め付けて固定
する。キャッチクランプ3には、図2に示すように、先
端にボルト穴6aが切られているアンカーナット6が、
アンカーナット連結部材5,支持軸7により上下90度
以上回動可能に取り付けられている。そのように、アン
カーナット6の取り付け角度を変更できるようにしてい
るため、図1の場合のように、建物鉄骨2の平行な外板
が水平になっている場合でも、また、建物鉄骨2がそれ
から90度回転されて、平行な外板が垂直になっている
場合でも、同じキャッチクランプ3で対応可能になって
いる。
ャッチクランプ3を締付ボルト4により締め付けて固定
する。キャッチクランプ3には、図2に示すように、先
端にボルト穴6aが切られているアンカーナット6が、
アンカーナット連結部材5,支持軸7により上下90度
以上回動可能に取り付けられている。そのように、アン
カーナット6の取り付け角度を変更できるようにしてい
るため、図1の場合のように、建物鉄骨2の平行な外板
が水平になっている場合でも、また、建物鉄骨2がそれ
から90度回転されて、平行な外板が垂直になっている
場合でも、同じキャッチクランプ3で対応可能になって
いる。
【0015】そのようなキャッチクランプ3を建物鉄骨
に取り付けた状態で、外壁施工後に壁面がくる位置近く
にアンカーナット6の先端がくるようにする。通常、外
壁施工後の壁面は、建物鉄骨の端部から120mm程度離
れた位置になるので、その付近にアンカーナット6の先
端がくるようにアンカーナット6の長さを選定するとよ
い。
に取り付けた状態で、外壁施工後に壁面がくる位置近く
にアンカーナット6の先端がくるようにする。通常、外
壁施工後の壁面は、建物鉄骨の端部から120mm程度離
れた位置になるので、その付近にアンカーナット6の先
端がくるようにアンカーナット6の長さを選定するとよ
い。
【0016】アンカーナット6のボルト穴6aには、連
結具9のアンカーボルト8が螺入され、連結具9は、連
結ボルト10によりパイプクランプ12に連結されてい
る。したがって、パイプクランプ12を足場パイプ1に
締め付け固定することにより、足場パイプ1が建物鉄骨
2に連結される。連結ボルト10はボルト頭部11がパ
イプクランプ12に対して回動自在に取り付けられてい
る。そして、ボルト頭部11に設けている孔に工具を差
し込んで、連結ボルト10を回転させることにより、連
結ボルト10の連結具9へのねじ込み深さを調節して、
足場パイプ1と建物鉄骨2との間の間隔を調整する。
結具9のアンカーボルト8が螺入され、連結具9は、連
結ボルト10によりパイプクランプ12に連結されてい
る。したがって、パイプクランプ12を足場パイプ1に
締め付け固定することにより、足場パイプ1が建物鉄骨
2に連結される。連結ボルト10はボルト頭部11がパ
イプクランプ12に対して回動自在に取り付けられてい
る。そして、ボルト頭部11に設けている孔に工具を差
し込んで、連結ボルト10を回転させることにより、連
結ボルト10の連結具9へのねじ込み深さを調節して、
足場パイプ1と建物鉄骨2との間の間隔を調整する。
【0017】そのようにして、足場パイプ1を建物鉄骨
2に固定しながら、足場を組み終わったら、その足場を
使って建物外周部の作業を行い、最後に建物外壁の壁材
を取り付けることになる。その際に、キャッチクランプ
3は、壁材の配置とは無関係に取り付けられていて邪魔
になるため、外壁を施工する段階で、キャッチクランプ
3を1個ずつ取り外して、図4に示したアンカーナット
30と同様なアンカーナットを、その先端部が互いに隣
接する壁材と壁材の境界部に位置するように建物鉄骨2
に溶接する。
2に固定しながら、足場を組み終わったら、その足場を
使って建物外周部の作業を行い、最後に建物外壁の壁材
を取り付けることになる。その際に、キャッチクランプ
3は、壁材の配置とは無関係に取り付けられていて邪魔
になるため、外壁を施工する段階で、キャッチクランプ
3を1個ずつ取り外して、図4に示したアンカーナット
30と同様なアンカーナットを、その先端部が互いに隣
接する壁材と壁材の境界部に位置するように建物鉄骨2
に溶接する。
【0018】その際に、溶接するアンカーナットの先端
のボルト穴のサイズをアンカーナット6のボルト穴6a
と同じサイズにして、壁材の取り付け前に用いていたア
ンカーボルト8,連結具9,連結ボルト10及びパイプ
クランプ12は、壁材取り付け後も利用できるようにす
る。その結果、キャッチクランプ3を取り外してから別
のアンカーナットを建物鉄骨2に溶接した後、そのアン
カーナットと対向する位置にパイプクランプ12を付け
直すだけで、足場パイプ1の固定ができる。
のボルト穴のサイズをアンカーナット6のボルト穴6a
と同じサイズにして、壁材の取り付け前に用いていたア
ンカーボルト8,連結具9,連結ボルト10及びパイプ
クランプ12は、壁材取り付け後も利用できるようにす
る。その結果、キャッチクランプ3を取り外してから別
のアンカーナットを建物鉄骨2に溶接した後、そのアン
カーナットと対向する位置にパイプクランプ12を付け
直すだけで、足場パイプ1の固定ができる。
【0019】したがって、作業用の足場を固定した後、
建物に壁材を取り付ける段階で、足場固定具の付け替え
のため、従来の場合のように、いちいち、アンカーボル
ト8,連結具9,連結ボルト10及びパイプクランプ1
2等を下から上に引き上げて取り付けるというような面
倒な作業が必要なくなり、作業効率が大幅に向上する。
建物に壁材を取り付ける段階で、足場固定具の付け替え
のため、従来の場合のように、いちいち、アンカーボル
ト8,連結具9,連結ボルト10及びパイプクランプ1
2等を下から上に引き上げて取り付けるというような面
倒な作業が必要なくなり、作業効率が大幅に向上する。
【0020】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、次に記載するような効果を奏する。すなわ
ち、請求項1に記載の足場固定工法は、壁材を取り付け
る前と後とで、パイプクランプを共用するようにしたの
で、固定具の取り替えを最小限にすることができて、作
業効率を大幅に向上させることができる。
ているので、次に記載するような効果を奏する。すなわ
ち、請求項1に記載の足場固定工法は、壁材を取り付け
る前と後とで、パイプクランプを共用するようにしたの
で、固定具の取り替えを最小限にすることができて、作
業効率を大幅に向上させることができる。
【0021】そして、請求項2に記載の足場固定具は、
アンカーナットは、キャッチクランプに対して、上下方
向に回動自在に軸支されるようにしたので、建物鉄骨が
どの様な角度に固定されていても対応可能になる。
アンカーナットは、キャッチクランプに対して、上下方
向に回動自在に軸支されるようにしたので、建物鉄骨が
どの様な角度に固定されていても対応可能になる。
【図1】本発明の足場固定具の一例を示す図である。
【図2】キャッチクランプを示す図である。
【図3】従来の足場固定具を示す図である。
【図4】壁材取り付け後の足場固定具を示す図である。
1…足場パイプ 2…建物鉄骨 3…キャッチクランプ 4…締付ボルト 5…アンカーナット連結部材 6…アンカーナット 8…アンカーボルト 9…連結具 12…パイプクランプ
Claims (2)
- 【請求項1】 建築中の建物の周囲に配設する作業足場
用の足場パイプを建物鉄骨に固定する足場固定工法であ
って、 建物鉄骨を組み立てた後、該建物鉄骨の適宜位置に、先
端軸方向にボルト穴を有する第1のアンカーナットを取
り付けたキャッチクランプを締め付けボルトにより固定
し、一方、他端に連結具を介して前記第1のアンカーナ
ットに螺入可能なアンカーボルトを有するパイプクラン
プを足場パイプに固定し、かつ、前記第1のアンカーナ
ットに前記アンカーボルトを螺入することにより前記足
場パイプを前記建物鉄骨に固定し、 前記建物鉄骨に建物外壁の壁材を取り付ける際には、前
記第1のアンカーナットから前記アンカーボルトを取り
外し、かつ、前記建物鉄骨から前記キャッチクランプを
取り外し、前記第1のアンカーナットと同じサイズのボ
ルト穴を先端軸方向に有する第2のアンカーナットを、
その先端が互いに隣接する壁材の境界部に位置するよう
に建物鉄骨に溶接し、前記パイプクランプを前記第2の
アンカーナットと対向する位置に付け直した後、該パイ
プクランプに付いているアンカーボルトを前記第2のア
ンカーナットのボルト穴に螺入することにより前記足場
パイプを前記建物鉄骨に固定するようにしたことを特徴
とする足場固定工法。 - 【請求項2】 建築中の建物の周囲に配設する作業足場
用の足場パイプを建物鉄骨に固定するための足場固定具
であって、 一端が締付ボルトにより前記建物鉄骨に固定され、他端
に上下方向に回動自在に軸支されているアンカーナット
を有するキャッチクランプと、一端に前記アンカーナッ
トに螺入されるアンカーボルトを有し、他端に連結ボル
トを有する連結具と、前記連結ボルトを前記足場パイプ
に固定するパイプクランプとを具えたことを特徴とする
足場固定具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11279698A JP2945899B1 (ja) | 1998-01-06 | 1998-04-08 | 足場固定工法及び足場固定具 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10-545 | 1998-01-06 | ||
JP54598 | 1998-01-06 | ||
JP11279698A JP2945899B1 (ja) | 1998-01-06 | 1998-04-08 | 足場固定工法及び足場固定具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2945899B1 true JP2945899B1 (ja) | 1999-09-06 |
JPH11256813A JPH11256813A (ja) | 1999-09-21 |
Family
ID=26333551
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11279698A Expired - Fee Related JP2945899B1 (ja) | 1998-01-06 | 1998-04-08 | 足場固定工法及び足場固定具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2945899B1 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101230988B1 (ko) * | 2012-07-13 | 2013-02-07 | 이창수 | 휴대용 토치고정가공장치 |
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