JP6488257B2 - 仮設足場支持用金具 - Google Patents

仮設足場支持用金具 Download PDF

Info

Publication number
JP6488257B2
JP6488257B2 JP2016111417A JP2016111417A JP6488257B2 JP 6488257 B2 JP6488257 B2 JP 6488257B2 JP 2016111417 A JP2016111417 A JP 2016111417A JP 2016111417 A JP2016111417 A JP 2016111417A JP 6488257 B2 JP6488257 B2 JP 6488257B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
main body
connector main
support shaft
temporary scaffolding
around
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016111417A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017218725A (ja
Inventor
太一 白波瀬
太一 白波瀬
Original Assignee
株式会社国元商会
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社国元商会 filed Critical 株式会社国元商会
Priority to JP2016111417A priority Critical patent/JP6488257B2/ja
Publication of JP2017218725A publication Critical patent/JP2017218725A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6488257B2 publication Critical patent/JP6488257B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Clamps And Clips (AREA)
  • Standing Axle, Rod, Or Tube Structures Coupled By Welding, Adhesion, Or Deposition (AREA)

Description

本発明は、仮設足場を建屋構造体に連結して支持させるための仮設足場支持用金具に関するものである。
上記のような仮設足場支持用金具としては、特許文献1にも記載されるように、仮設足場の垂直支柱部材に対するクランプ、仮設足場を支持させる建屋構造体への取付け部、及び前記クランプと前記取付け部とを連結する長さ調整可能な連結具本体から成り、前記連結具本体が、建屋構造体に取り付けられている前記取付け部に対して、当該連結具本体の長さ方向に対して直交する支軸の周りに揺動自在に連結されている仮設足場支持用金具が知られている。
このような仮設足場支持用金具の使用状態では、建屋構造体と仮設足場との間で、当該建屋構造体に取り付けるべき部材、例えば、建屋構造体としての鉄骨構造体に取り付ける壁パネルを吊り下げて、所定高さまで降ろす場合、当該壁パネルの吊り降ろし空間内に位置する仮設足場支持用金具は、邪魔になるので外しておく必要がある。この場合、仮設足場支持用金具を完全に取り外すのではなく、壁パネル吊り降ろし作業が済むまでの間、仮設足場の垂直支柱部材を把持しているクランプを、当該垂直支柱部材から外して、この仮設足場支持用金具の連結具本体とクランプとを、建屋構造体に取り付けられている取付け部に対し、前記支軸の周りに下方へ揺動垂下させておくことが行われている。換言すれば、このような使用方法が可能なように、前記取付け部と連結具本体とを連結する支軸が水平向きとなるように、取付け部が構成されている。勿論、後述する実施例のように、前記取付け部が、建屋構造体に取り付けられる取付け部材のネジ孔に捻じ込む螺軸部が設けられた構造のものであるときは、前記支軸が水平向きとなるように、前記取付け部が建屋構造体側の取付け部材に取り付けられる。
特開平11−256813号公報
しかしながら上記のような従来周知の仮設足場支持用金具では、一端の取付け部に対し、仮設足場支持用金具の全体(連結具本体とクランプ)が、取付け部との間の支軸の周りに自由に揺動し得る状態にあるので、建屋構造体と仮設足場とをこの仮設足場支持用金具で連結する作業を行うとき、取付け部と連結具本体の両方を手で把持して、取付け部を建屋構造体に取り付け、この後、クランプを仮設足場の垂直支柱部材に結合させる作業を行うときも、連結具本体を手で支持しておかなければならない。又、先に説明したように、取付け部の螺軸部を、建屋構造体に取り付けられた取付け部材のネジ孔に捻じ込むタイプの仮設足場支持用金具では、取付け部と連結具本体とが一直線状態に保持しながら、捻じ込み作業を行わなければならず、作業性が非常に悪い。
本発明は、上記のような従来の問題点を解消することのできる仮設足場支持用金具を提案するものであって、本発明に係る仮設足場支持用金具は、後述する実施例との関係を理解し易くするために、当該実施例の説明において使用した参照符号を括弧付きで付して示すと、仮設足場(3)の垂直支柱部材(4a)に対するクランプ(8)、仮設足場(3)を支持させる建屋構造体(2)への取付け部(7)、及び前記クランプ(8)と前記取付け部(7)とを連結する連結具本体(9)から成り、前記連結具本体(9)が、建屋構造体(2)に取り付けられている前記取付け部(7)に対して、当該連結具本体(9)の長さ方向に対して直交する支軸(23)の周りに揺動自在に連結されている仮設足場支持用金具(1)であって、前記取付け部(7)と前記連結具本体(9)との間に、この両者の前記支軸(23)の周りの相対揺動を抑制して、両者を水平一直線状態に保持する揺動抑制手段(24)が介装され、この揺動抑制手段(24)は、前記クランプ(8)が仮設足場(3)の垂直支柱部材(4a)に連結されていない状態で、前記連結具本体(9)が、水平向きになっている前記支軸(23)の周りに重力によって下方へ揺動するのを阻止出来る揺動抑制力を有するが、この揺動抑制力を超える大きさの下向きの操作力を受けたときは、前記連結具本体(9)の前記支軸(23)の周りの下方への揺動を許す構成となっている仮設足場支持用金具において、
前記連結具本体(9)の前記取付け部(7)側の端部は、円筒状鋼管から構成され、前記取付け部(7)には、前記連結具本体(9)の前記取付け部(7)側の端部に外嵌するコ字形部材(10)設けられ、このコ字形部材(10)とその内側に位置する前記連結具本体(9)の端部とが、前記支軸(23)によって揺動自在に連結され、前記揺動抑制手段(24)は、前記コ字形部材(10)の両側板部(10a,10b)の内、少なくとも一方の側板部の内側の前記支軸(23)の周りの二か所に突設された突起部(25a,25b)と、前記連結具本体(9)の円筒状鋼管の周面とで構成して、前記連結具本体(9)と前記取付け部(7)とが一直線状態にあるとき、前記二か所の突起部(25a,25b)が、前記連結具本体(9)の円筒状鋼管の周面を両側から挟むように構成し、前記操作力で前記連結具本体(9)を前記取付け部(7)に対して前記支軸(23)の周りに揺動させるとき、少なくとも1つの前記突起部(25b)を介して、当該突起部(25b)を有する前記コ字形部材(10)の側板部(10a)を弾性に抗して外向きに押し広げながら、当該突起部(25b)の位置を連結具本体(9)が通過出来る構成となっている。
上記本発明の仮設足場支持用金具によれば、仮設足場と建屋構造体とを連結するのに先立って、取付け部と連結具本体とを、揺動抑制手段で保持される一直線状態にしておけば、取付け部が取付け用螺軸部を有する捻じ込みタイプのものであっても、連結具本体のみを手で持って先端の取付け部を、連結具本体の長さ方向と平行な軸心の周りで容易に回転操作することが出来、取付け部を建屋構造体側の取付け部材のネジ孔に容易に捻じ込んで取り付けることが出来る。勿論、取付け部が捻じ込みタイプのものではなく、特許文献1に記載のようなクランプタイプのものであっても、当該クランプタイプの取付け部と連結具本体とが一直線状態に保持されているので、連結具本体のみを手で持った状態で、先端のクランプタイプの取付け部を建屋構造体側の所定位置に容易に嵌合させることが出来、取付け部を建屋構造体側に、容易且つ確実に取り付けることが出来る。この後、クランプを仮設足場の垂直支柱部材に把持させて固定するのであるが、このときも、建屋構造体に取り付けられている取付け部によって、連結具本体が水平姿勢に保持されていることになるので、手で水平姿勢に保持しておかなければならない場合と比較して、仮設足場への取付け作業も容易且つ確実に行える。
しかも、仮設足場支持用金具によって仮設足場と建屋構造体とを連結した状態において、この仮設足場と建屋構造体との間で壁パネルなどを吊り降ろす場合、この吊り下ろしに邪魔になる位置にある仮設足場支持用金具を仮設足場側から切り離して垂下させる必要があるが、このときは、クランプを仮設足場の垂直支柱部材から外した後、揺動抑制手段の揺動抑制力に打ち勝つだけの操作力で連結具本体を下向きに押し下げることにより、当該連結具本体を先端のクランプと共に重力で垂下させ、壁パネルなどの吊り下ろし空間を、仮設足場と建屋構造体との間に確保することが出来る。又、上記本発明の構成によれば、前記連結具本体の前記取付け部側の端部を構成している円筒状鋼管の円柱状周面を利用して、前記揺動抑制手段を簡単且つ安価に実施することが出来る。
上記本発明を実施する場合、前記上下二か所の突起部は、前記連結具本体(9)と前記取付け部(7)とが一直線状態にあるとき、前記支軸(23)に対して前記連結具本体(9)の長さ方向の両側に振り分けられるように二組(25a,25b/25c,25d)設けることが出来る。この構成によれば、前記連結具本体が重力によって前記取付け部に対し下向きに揺動するのを、前記支軸に対する前下側の突起部と、前記支軸に対する後ろ上側の突起部とで、確実に防止させることが出来、前記揺動抑制手段の揺動抑制力を高めることが出来る。
尚、前記揺動抑制手段(24)の揺動抑制力に打ち勝つ操作力で、前記連結具本体(9)を前記取付け部(7)に対し下向きに揺動させたとき、90度又はこれを超える角度まで前記連結具本体が慣性で揺動しても良いが、前記取付け部(7)に対して水平の一直線状態にある前記連結具本体(9)を前記支軸(23)の周りに下向きに揺動させたとき、当該連結具本体(9)の前記支軸(23)の周りの回転角度を90度未満に制限するストッパー(10d,10e)を設けることが出来る。この構成によれば、資材などの吊り下ろしのために、仮設足場から取り外して建屋構造体側に沿うように垂下させる仮設足場支持用金具の連結具本体の下端になるクランプが、建屋構造体に慣性で勢い良くぶつかって、建屋構造体側に損傷を与えることになるのを防止出来る。
前記支軸(23)は、ボルトナットのボルト(23a)で構成するのが簡単であるが、この場合、このボルトナットのナット(23b)は、前記連結具本体(9)を前記支軸(23)の周りに前記操作力で揺動させるときの、前記コ字形部材(10)の側板部(10a,10b)の弾性に抗する外向きの開動に必要な遊び代を確保する位置で、前記ボルトナットのボルト(23a)にカシメ(23c)ておくが望ましい。
図1Aは、建屋構造体と仮設足場とを仮設足場支持用金具によって連結した状態を示す側面図、図1Bは、壁パネルを吊り降ろす状態を示す側面図である。 図2は、図1Aの要部の拡大側面図である。 図3Aは、仮設足場支持用金具の平面図、図3Bは、同側面図である。 図4Aは、仮設足場支持用金具の要部の一部縦断側面図、図4Bは、同要部の変形状態を示す一部縦断側面図である。 図5は、仮設足場支持用金具の要部の拡大正面図である。
図1において、1は本発明に係る仮設足場支持用金具であって、建屋構造体2と仮設足場3とを連結することにより、当該仮設足場3を支持するものである。図示の建屋構造体2は、建屋の鉄骨構造体であり、仮設足場3は、門形の建て枠4と足場板5とによって組み立てられた従来周知のものである。仮設足場支持用金具1は、仮設足場3の全体を安全に鉛直姿勢に保持させることが出来るように配置されるものであって、図では、1つの建て枠4の建屋構造体2側の垂直支柱部材4aと、建屋構造体2の水平梁材を構成するH型鋼2aとを連結する1つの仮設足場支持用金具1が示されている。建屋構造体2のH型鋼2aには、仮設足場支持用金具1を連結するための連結部材6が取り付けられている。
図2に示すように、連結部材6は、H型鋼2aの直下を横断する棒状本体6aと、H型鋼2aの下側左右両側辺を挟持する一対の挟持片6b,6cと、この両挟持片6b,6c間の間隔を縮小拡大するために、外側の挟持片6bを内側の挟持片6cに対する遠近方向に移動させるためのネジ機構を備えた従来周知のものであって、当該ネジ機構は、棒状本体6aに内装されたもので、その回転操作螺軸6dの外端部に、当該回転操作螺軸6dを回転操作するための長尺ナット6eが固着され、この長尺ナット6eの外端側のネジ孔が仮設足場支持用金具1を結合するためのネジ孔として使用される。
仮設足場支持用金具1は、図3に示すように、内端の取付け部7、外端のパイプクランプ8、及び連結具本体9から構成されたものであって、取付け部7は、コ字形部材10の両側板部10a,10bをつなぐ底板部から取付け用螺軸11が突設されたものである。図4及び図5に示すように、取付け用螺軸11は、ボルト11aとナット11bとで構成されたもので、コ字形部材10の底板部に設けられた貫通孔にボルト11aをコ字形部材10の内側から外向きに挿通させたとき、当該ボルト11aの角形頭部11cの一部が嵌合して当該ボルト11aの回り止めとなる角形凹部10cが、コ字形部材10の底板部に形成されている。ナット11bは、ボルト11aの外端側から捻じ込まれ、ボルト角形頭部11cとの間でコ字形部材10の底板部(角形凹部10cの底部)を挟持した状態で、カシメ11dによりボルト11aに固定されている。コ字形部材10には、両側板部10a,10bが折曲連設されていない底板部両側辺からも、巾高さとも両側板部10a,10bより小さなストッパー用板片10d,10eが、両側板部10a,10bと同一側に折曲連設されている。
パイプクランプ8は、パイプ受け座12の一端にパイプ押さえ具13が開閉自在に支軸14により軸支され、パイプ受け座12の他端に支軸15により揺動自在に軸支された締結用螺軸16を、パイプ押さえ具13の遊端二股部13aに嵌合させた状態で、当該締結用螺軸16にナット16aを螺合締結することにより、パイプ押さえ具13をパイプ受け座12側に締め付けて、この両者間に挟まれた鋼管を締結するものである。
連結具本体9は、円筒状鋼管の一端部を部分球面状に絞り加工した外筒体17、この外筒体17に対して出し入れ自在であって、外筒体17に、その軸心方向適当間隔おきに設けられた固定孔18の間隔で、外筒体17に固定される内筒体19、及び、この内筒体19の外筒体17から突出する小径絞り端部19aの内側の貫通ネジ孔部に螺合貫通して、内筒体19内に出し入れ自在に挿入されている螺軸20から構成されたもので、この螺軸20の外端に前記パイプクランプ8のパイプ受け座12が、当該螺軸20の軸心の周りに相対回転自在に、継手部材21を介して取り付けられている。前記外筒体17と内筒体19との固定には、内筒体19に直径方向に出退自在に内蔵されて、外端部が外筒体17の固定孔18の1つに、内蔵のスプリングによって内側から嵌合する固定ピン22が使用されている。従って、固定孔18に嵌合している固定ピン22を指先で押し込んだ状態で、パイプクランプ8を持って螺軸20及び内筒体19を外筒体17に対し出し入れし、別の固定孔18の1つに固定ピン22を内側から嵌合させることにより、連結具本体9の全長の大まかな長さ調整が行える。連結具本体9の全長のより細かい長さ調整は、内筒体19に対して螺軸20を正逆回転操作して出し入れすることにより行える。以上の連結具本体9の構造と機能は、従来周知のものである。
取付け部7と連結具本体9とは、取付け部7におけるコ字形部材10の両側板部10a,10b間を貫通する支軸23によって連結されている。図4及び図5に示すように、前記支軸23は、ボルト23aとナット23bとで構成され、ボルト23aがコ字形部材10の一方の側板部10aから連結具本体9の外筒体17の端部(内筒体19及び螺軸20の内端から外れた位置)を直径方向に貫通し、更に、コ字形部材10の他方の側板部10bを貫通し、この側板部10bから突出するボルト23aにナット23bが螺嵌されている。取付け部7におけるコ字形部材10の両側板部10a,10bの間隔は、この両側板部10a,10bの互いに対面する内側面に、連結具本体9の外筒体17の外側面の直径方向の2か所が、外筒体17の軸心と平行な線状に隣接する間隔であり、このコ字形部材10の両側板部10a,10bと連結具本体9の外筒体17との間に、揺動抑制手段24が設けられている。
この実施例における前記揺動抑制手段24は、コ字形部材10の両側板部10a,10bそれぞれに、支軸23(ボルト23a)の周囲4か所で内側に突出するようにプレス加工で形成された、突起部25a〜25dを備えている。これらそれぞれ4つの突起部25a〜25dは、図4Aに示すように、取付け部7の取付け用螺軸11と連結具本体9とが水平一直線状態にあって且つ支軸23が水平向きにあるとき、支軸23の前側(連結具本体9の先端のパイプクランプ8のある側)の上下2つの突起部25a,25bと、支軸23の後ろ側の上下2つの突起部25c,25dが、連結具本体9の外筒体17の円柱状周面を上下両側から挟むように配置されている。
従って、図4Aに示すように、取付け部7の取付け用螺軸11と連結具本体9とが水平一直線状態にあって且つ支軸23が水平向きにあるときは、取付け部7に対して連結具本体9が支軸23の周りに下方へ揺動することを、支軸23の前下側の突起部25bと支軸23の後ろ上側の突起部25cとが、連結具本体9の外筒体17の円柱状周面に圧接して阻止する状態になり、揺動抑制手段24として機能している。換言すれば、パイプクランプ8と連結具本体9とに作用する重力では、取付け部7に対して連結具本体9が支軸23の周りに下方へ揺動することはない。このように揺動抑制手段24が機能して、取付け部7の取付け用螺軸11と連結具本体9とが一直線状態に保持されている状態において、取付け部7におけるコ字形部材10の両側板部10a,10bが弾性に抗して外側に開動出来るように、前記支軸23のボルト23a及びナット23bと、コ字形部材10の両側板部10a,10bとの間に、遊び代d(図5参照)が確保されている。具体的には、ボルト23aの頭部と側板部10aとの間の遊び代dと、ナット23bと側板部10bとの間の遊び代dとの合計が、高さの等しい突起部25a〜25dの1つの突起部の高さの2倍程度となるように、ナット23bの位置が定められた状態で、ボルト23aに、カシメ23cによりナット23bがボルト23aに固定されている。
上記構成によれば、取付け部7の取付け用螺軸11と連結具本体9とが水平一直線状態にあって且つ支軸23が水平向きにあるとき、パイプクランプ8と連結具本体9とに作用する重力によって、取付け部7に対して連結具本体9が支軸23の周りに下方へ揺動することは、揺動抑制手段24の揺動抑制力、即ち、突起部25a〜25dと、連結具本体9の外筒体17の円柱状周面との間の、支軸23の周りの相対的な乗り上げ抵抗力によって阻止されるが、その揺動抑制力に打ち勝つ大きさの操作力を連結具本体9に下向きに与えて、連結具本体9を支軸23の周りに下方へ揺動させようとすれば、支軸23の前下側の突起部25bと支軸23の後ろ上側の突起部25cとに対し、連結具本体9の外筒体17の円柱状周面が、コ字形部材10の両側板部10a,10bを弾性に抗して外側へ開動させながら、通過することが出来る。このときのコ字形部材10の両側板部10a,10bの弾性に抗する開動変形は、先に説明した、ボルト23aの頭部と側板部10aとの間の遊び代dと、ナット23bと側板部10bとの間の遊び代dの存在で、問題なく行われる。
上記強制操作により、取付け部7の取付け用螺軸11と連結具本体9とが水平一直線状態にあって且つ支軸23が水平向きにある状態から、取付け部7に対し連結具本体9を支軸23の周りに下方へ揺動させることが出来るが、図4Bに示すように、連結具本体9が支軸23の直下に垂れ下がる90度の回転に達する前に、当該連結具本体9が、取付け部7におけるコ字形部材10の上下に位置するストッパー用板片10c,10dの一方に当接して、それ以上の連結具本体9の揺動が阻止される構成になっている。
以上のような構成の仮設足場支持用金具1の具体的な使用方法を、図1及び図2に基づいて説明すると、建屋構造体2の外側一定距離を隔てた位置に仮設足場3が組み立てられるが、この仮設足場3と建屋構造体2とは、当該仮設足場3を鉛直起立状態に安全に支持出来る配置で、仮設足場支持用金具1によって連結される。このとき、建屋構造体2の仮設足場支持用金具1を連結する箇所には、H型鋼2aの下側に連結部材6が取り付けられ、この連結部材6の仮設足場3側に突出している長尺ナット6eのネジ孔に、仮設足場支持用金具1の取付け部7における取付け用螺軸11(ボルト11a)を螺合して、仮設足場支持用金具1の取付け部7を建屋構造体2に連結させる。この作業を行うとき、この仮設足場支持用金具1が備える前記揺動抑制手段24により、取付け部7の取付け用螺軸11と連結具本体9とが一直線状態に保つことが出来るので、連結具本体9を回転操作して取付け用螺軸11を、連結部材6の長尺ナット6eのネジ孔に容易に捻じ込むことが出来る。
上記のようにして建屋構造体2に仮設足場支持用金具1の取付け部7を連結したならば、仮設足場3における建て枠4の垂直支柱部材4aに、仮設足場支持用金具1のパイプクランプ8を結合するのであるが、この段階では、パイプクランプ8は連結具本体9の螺軸20に対して、その軸心の周りに回転自由であるから、仮設足場支持用金具1の取付け部7と連結具本体9との間の支軸23の向きを考える必要は無い。パイプクランプ8で建て枠4の垂直支柱部材4aを把持固定する操作は、従来周知の通りであり、パイプ受け座12とパイプ押さえ具13とで垂直支柱部材4aを把持させた状態で、締結用螺軸16をパイプ押さえ具13の遊端二股部13aに嵌合し、ナット16aを締結すれば良い。勿論、このようにパイプクランプ8で建て枠4の垂直支柱部材4aを把持固定する前に、連結具本体9の全長(取付け部7とパイプクランプ8との間の距離)は大まかに調整されているので、最終的に螺軸20を回転して連結具本体9の長さを、仮設足場3の垂直支柱部材4aを、建屋構造体2に対する水平遠近方向に遊びの無い状態に微調整することになる。
以上にして、仮設足場支持用金具1を介して仮設足場3を建屋構造体2にしっかりと支持させた状態で建設作業が進められるが、この建設作業の過程において、図1Bに示すように、建屋構造体2と仮設足場3との間の空間を利用して、パネル材などPを吊り降ろす必要が生じたときは、その吊り降ろし作業の邪魔になる位置に配置されている仮設足場支持用金具1は、仮設足場3からパイプクランプ8を外して、建屋構造体2に取り付けられている取付け部7に対し連結具本体9を支軸23の周りに下方へ揺動垂下させる。即ち、パイプクランプ8の締結用螺軸16のナット16aを弛め、パイプ押さえ具13をパイプ受け座12に対し開動させて、仮設足場3の垂直支柱部材4aから外す。次に、支軸23が水平向きとなっていないときには、連結具本体9を取付け部7と共にその軸心の周りに少し回転操作し、支軸23を水平向きにする。係る状態で、手で把持している連結具本体9を、水平向きの支軸23の周りで強く下向きに押し下げる。この押し下げ操作力が、揺動抑制手段24の揺動抑制力よりも強ければ、先に説明したようにパイプクランプ8と共に連結具本体9を、支軸23の周りで下方に揺動垂下させることが出来る。この結果、図1Bに示すように、仮設足場3から外されて垂下する仮設足場支持用金具1と仮設足場3との間に、パネル材などPを吊り降ろす空間が確保され、この空間を利用して、パネル材などPの吊り降ろし作業を支障なく行える。
パネル材などPの吊り降ろし作業が済んだ後は、仮設足場3から外されて垂下する仮設足場支持用金具1を、揺動抑制手段24の揺動抑制力よりも強い操作力で、支軸23の周りに上方へ揺動させると、取付け部7の取付け用螺軸11と連結具本体9とが一直線状態になったところで、揺動抑制手段24により自動的のその状態が保持されるので、後は最初と同じように、パイプクランプ8で仮設足場3の垂直支柱部材4aを把持固定させれば良い。尚、使用状態にある仮設足場支持用金具1の連結具本体9を下方に揺動垂下させるとき、比較的大きな下向きの操作力をもって連結具本体9を下方に押し下げるので、揺動抑制手段24による揺動抑制が解除させたとき、連結具本体9は勢い良く下方へ揺動することになるので、連結具本体9が取付け部7に対して90度以上の角度で建屋構造体2側へ揺動することになると、図1Bに仮想線で示すように、仮設足場支持用金具1の直下で建屋構造体2の外側面に壁パネル2bが既に張設されているような場合、勢い良く下方へ揺動する連結具本体9の先端のパイプクランプ8が、その壁パネル2bの表面に衝突し、損傷させてしまう恐れが考えられる。然るに、上記本発明の実施例に係る仮設足場支持用金具1では、取付け部7側に設けられたストッパー用板片10d,10eによって、連結具本体9の揺動が90度未満に制限されるので、前記のような不都合な事態が生じるのを回避出来る。
尚、本発明の仮設足場支持用金具1を実施する場合、取付け部7、連結具本体9、及びパイプクランプ8は、如何なる構造のものであっても良く、実施例に示した構造に限定されない。又、揺動抑制手段24も、実施例に示した構造に限定されない。
本発明の仮設足場支持用金具は、建屋構造体に仮設足場を連結支持させるための取付け作業が簡単容易に行え、しかも、使用状態において、仮設足場から外して下方へ揺動垂下させることも可能な金具として活用出来る。
1 仮設足場支持用金具
2 建屋構造体
2a H型鋼
3 仮設足場
4 門形の建て枠
4a 垂直支柱部材
5 足場板
6 連結部材
6e 仮設足場支持用金具を連結させるための長尺ナット
7 取付け部
8 パイプクランプ
9 連結具本体
10 コ字形部材
10a,10b 両側板部
10d,10e ストッパー用板片
11 取付け用螺軸
17 外筒体
19 内筒体
20 螺軸
21 継手部材
22 固定ピン
23 支軸
23a ボルト
23b ナット
24 揺動抑制手段
25a〜25d 突起部
d 遊び代

Claims (4)

  1. 仮設足場の垂直支柱部材に対するクランプ、仮設足場を支持させる建屋構造体への取付け部、及び前記クランプと前記取付け部とを連結する連結具本体から成り、前記連結具本体が、建屋構造体に取り付けられている前記取付け部に対して、当該連結具本体の長さ方向に対して直交する支軸の周りに揺動自在に連結されている仮設足場支持用金具であって、前記取付け部と前記連結具本体との間に、この両者の前記支軸の周りの相対揺動を抑制して、両者を水平一直線状態に保持する揺動抑制手段が介装され、この揺動抑制手段は、前記クランプが仮設足場の垂直支柱部材に連結されていない状態で、前記連結具本体が、水平向きになっている前記支軸の周りに重力によって下方へ揺動するのを阻止出来る揺動抑制力を有するが、この揺動抑制力を超える大きさの下向きの操作力を受けたときは、前記連結具本体の前記支軸の周りの下方への揺動を許す構成となっている仮設足場支持用金具において、
    前記連結具本体の前記取付け部側の端部は、円筒状鋼管から構成され、前記取付け部には、前記連結具本体の前記取付け部側の端部に外嵌するコ字形部材が設けられ、このコ字形部材とその内側に位置する前記連結具本体の端部とが、前記支軸によって揺動自在に連結され、前記揺動抑制手段は、前記コ字形部材の両側板部の内、少なくとも一方の側板部の内側の前記支軸の周りの二か所に突設された突起部と、前記連結具本体の円筒状鋼管の周面とで構成して、前記連結具本体と前記取付け部とが一直線状態にあるとき、前記二か所の突起部が、前記連結具本体の円筒状鋼管の周面を両側から挟むように構成し、前記操作力で前記連結具本体を前記取付け部に対して前記支軸の周りに揺動させるとき、少なくとも1つの前記突起部を介して、当該突起部を有する前記コ字形部材の側板部を弾性に抗して外向きに押し広げながら、当該突起部の位置を連結具本体が通過出来るように構成されている、仮設足場支持用金具。
  2. 前記二か所の突起部は、前記連結具本体と前記取付け部とが一直線状態にあるとき、前記支軸に対して前記連結具本体の長さ方向の両側に振り分けられるように二組設けられている、請求項1に記載の仮設足場支持用金具。
  3. 前記取付け部に対して水平の一直線状態にある前記連結具本体を前記支軸の周りに下向きに揺動させたとき、当該連結具本体の前記支軸の周りの回転角度を90度未満に制限するストッパーが設けられている、請求項1又は2に記載の仮設足場支持用金具。
  4. 前記支軸は、ボルトナットのボルトで構成され、このボルトナットのナットは、前記連結具本体を前記支軸の周りに前記操作力で揺動させるときの、前記コ字形部材の両側板部の弾性に抗する外向きの開動に必要な遊び代を確保する位置で、前記ボルトナットのボルトにカシメられている、請求項1〜3の何れか1項に記載の仮設足場支持用金具。
JP2016111417A 2016-06-03 2016-06-03 仮設足場支持用金具 Active JP6488257B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016111417A JP6488257B2 (ja) 2016-06-03 2016-06-03 仮設足場支持用金具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016111417A JP6488257B2 (ja) 2016-06-03 2016-06-03 仮設足場支持用金具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017218725A JP2017218725A (ja) 2017-12-14
JP6488257B2 true JP6488257B2 (ja) 2019-03-20

Family

ID=60658885

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016111417A Active JP6488257B2 (ja) 2016-06-03 2016-06-03 仮設足場支持用金具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6488257B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102276051B1 (ko) * 2019-08-09 2021-07-12 정대일 시스템비계

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5011720Y1 (ja) * 1970-05-02 1975-04-11
JP2945899B1 (ja) * 1998-01-06 1999-09-06 卓哉 須藤 足場固定工法及び足場固定具
JP3122672U (ja) * 2006-04-04 2006-06-29 和彦 外田 単管クランプ
US20080179477A1 (en) * 2007-01-31 2008-07-31 Regency Innovations, Llc Scaffolding securement system

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017218725A (ja) 2017-12-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5697814B1 (ja) 自在手摺り
JP5857105B2 (ja) 振れ止め用金具の固定部構造
JP2018519437A (ja) 足場保持具受け部を用いた足場及び足場支柱内の開孔の使用方法
JP6488257B2 (ja) 仮設足場支持用金具
JP2017048602A (ja) 足場における横架材の支持構造及び足場
JP4807827B2 (ja) チエン吊り具
JPH02266063A (ja) 支柱
JP5643595B2 (ja) 振れ止め用金具
JP6011834B1 (ja) 振れ止め用金具
JP2007138413A (ja) 振止め具およびその取り付け方法
JP6140912B1 (ja) 仮設足場用取付金具
KR20190009587A (ko) 건축물 부착 유닛 및 이를 포함하는 지진 버팀 장치
JP3178781U (ja) スタンション
JP2016011504A (ja) アンカーボルトの施工方法
JP3215705U (ja) 飛散防止体支持具
JP2019007519A (ja) 吊りボルト固定金具及びブレース連結金具
JP2022129468A (ja) 単管把持構造、単管クランプ及び踏板
JP6210613B1 (ja) 仮設足場用連結具
JP2014134011A (ja) ブレース固定金具
JP5550795B1 (ja) 足場固定具用のブラケット
JP3180878U (ja) パイプ組立体用クランプ装置、仮設足場パイプ用クランプ装置、パイプ組立体及び仮設足場
JP5816208B2 (ja) 仮設用朝顔装置
JP6445103B1 (ja) 管体固定具
JP3180084U6 (ja) パイプ組立体用クランプ装置及び仮設足場パイプ用クランプ装置
JP3180084U (ja) パイプ組立体用クランプ装置及び仮設足場パイプ用クランプ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180116

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181018

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181026

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181126

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190208

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190225

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6488257

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350