JP2945679B2 - 回線転送回路 - Google Patents

回線転送回路

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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は一な電話回線と他の電話回線との間の信号伝
送を司る回線転送回路に関するものである。
(従来の技術) 従来、一の電話回線と他の電話回線との間における安
定した良好な通話を達成するための第3図に示すような
回線転送回路がある。
この第3図において、L1,L2は電話回線、301はかかる
回線転送回路、302,304はハイブリッド回路である。
電話回線L1からなる2線通話路はハイブリッド回路30
2により4線に変換され、電話回線L2からなる2線通話
路はハイブリッド回路304により4線に変換される。こ
れらハイブリッド回路302,304はその4線側で相互に結
合されその結合部である4線通話路は、その一方が一の
転送路305とされ、他方が他の転送路307とされる。
一の転送路305は、増幅回路306を備え、電話回線L1か
らの信号を、この増幅回路306を通して電話回線L2に送
出するものとなっている。他の転送路307は、増幅回路3
08を備え、電話回線L2からの信号を、この増幅回路308
を通して電話回線L1に送出するものである。
この構成により、電話機Aと電話機Bとが、この回転
転送回路301を介して通話を行う場合、回線L1,L2におけ
るロス分が増幅回路306,308により補償され、良好な通
話レベルを確保することができる。
しかしながら、この回線転送回路301にあっては、回
線L1と回線L2とのインピーダンス不整合により、転送路
306及び転送路307のうち一方の信号の一部がハイブリッ
ド回路302または304を通じて他方へ回り込み、回路302,
304,306,308によりループが形成されることがある。
また、電話機310,312におえる受話器と送話器との音
響結合により、電話機310,312のうち一方から発せられ
他方の受話器で出力された音声が、その電話機の送話器
に入り、これが上記一方の電話器により出力されるとい
うループが形成されることもある。
これらループのループゲインが1倍以上となると、そ
の系で発振が起り、通話不可能になるという問題を生ず
る。
そのため、増幅回路306,308のゲインが制約され、良
好な通話品質の確保を困難にする原因となっている。
(発明が解決しようとする課題) このように従来の回線転送回路にあっては、伝送路に
おけるループのトータルゲインが1倍以上になる虞れが
あった。
本発明は、上記従来技術の有する問題点に鑑みてなさ
れたもので、その目的とするところは、ループゲインが
1倍以上にならないようにした回線転送回路を提供する
ことにある。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) 本発明の回線転送回路は、一方の電話回線からの音声
信号レベルと他方の電話回線からの音声信号レベルとを
比較し、一方の電話回線からの音声信号レベルが他方の
電話回線からの音声信号レベルよりも上回るとき該他方
の電話回線からの音声信号伝送路である第2の転送路の
損失回路の損失量が上記一方の電話回線からの音声信号
伝送路である第1の転送路における損失回路の損失量を
上回る一の状態となり且つ上記他方の電話回線からの音
声信号のレベルが上記一方の電話回線からの音声信号レ
ベルよりも上回るときには第1の転送路の損失回路にお
ける損失量の第2の転送路の損失回路における損失量を
上回る他の状態となるように両転送路の損失回路の損失
量を相反的に増減制御する手段と、第1の転送路の損失
回路及び第2の転送路の損失回路が上記一の状態にある
とき上記一方の電話回線からの騒音信号レベルに比例し
た量だけ第1の転送路損失回路の損失量を大きくし第2
の転送路の損失回路における損失量を小さくするととも
に、両転送路の損失回路が上記他の状態にあるとき上記
他方の電話回線からの騒音信号レベルに比例した量だけ
第2の転送路の損失回路における損失量を大きくし第1
の転送路における損失回路の損失量を小さくするよう
に、これら損失回路の損失量を相反的に増減制御する手
段とを設けたものである。
(作 用) 本発明の回線転送回路は、一方の電話回線からの音声
信号レベルと他方の電話回線からの音声信号のレベルと
を比較し、レベルが大きい法の音声信号が通る損失回路
の損失量をレベルが小さい方の音声信号が通る損失回路
の損失量よりも小さくするように両損失回路の損失量を
相反的に制御するようにしたので、音声信号伝送路にお
けるループのトータルゲインが1倍以上にならないよう
にすることができる。
また、各電話回線から騒音信号が入力されたときに
は、損失量が小さい方の損失回路の損失量を増加させる
ようにしたので、相手に対し騒音を抑えた音声信号を送
ることができる。
これにより、受話器において騒音を抑えることができ
通話のスイッチング感を極力なくすことができる。
(実施例) 以下に本発明の実施例について図面を参照しつつ説明
する。
第1図は本発明の一実施例に係る回線転送回路のブロ
ック図である。
この図において、電話回線L1からなる2線通話路はハ
イブリッド回路4により4線に変換される。これらハイ
ブリッド回路2により4線に変換され、電話回線L2から
なる2線通話路はハイブリッド回路2,4はその4線側で
相互に結合されその結合部である4線通話路は、その一
方が一と転送路5とされ、他方は他の転送路9とされ
る。転送路5は、第1の損失回路としての損失回路6,8
を備え、電話回線L1からの音声信号をそれらの損失回路
6,8を通して電話回線L2に送出するものとなっている。
転送路9は、第2の損失回路としての損失回路10,12を
備え、電話回線L2からの音声信号をこれらの損失回路1
0,12を通して電話回線L1に送出するものである。
損失回路6は電話回線L1からの音声信号を増幅し、損
失回路8は損失回路6からの信号を増幅する。つまり、
損失回路6,8は電話回線L1における音声信号のロス分を
補足するようなゲインを持たされるもので、そのゲイン
は可変とされており、したがって、換言すればそのゲイ
ンの損失量が可変とされているものである。
損失回路12は電話回線L2からの音声信号を増幅し、損
失回路10は損失回路12からの信号を増幅することによ
り、電話回線L2における音声信号のロス分を補足するよ
うなゲインが持たされる。このゲインの損失量は送話側
のものと同様に可変とされている。
14,16は音声レベル検出回路である。音声レベル検出
回路14は転送路5における音声信号レベルが検出し、音
声レベル検出回路16は転送路9における音声信号レベル
を検出する。
18は損失量制御回路である。この損失量制御回路18は
音声レベル検出回路14,16から出力される信号のレベル
を比較し、音声レベル検出回路14からのレベルが音声レ
ベル検出回路16からのレベルよりも上回るとき損失回路
10の損失量が損失回路6の損失量を上回る一と状態とな
り且つ音声レベル検出回路16からのレベルが音声レベル
検出回路14からのレベルを上回るときには損失回路6の
損失量が損失回路10の損失量を上回る他の状態となるよ
うに損失回路6,10の損失量を相反的に増減制御するもの
である。この損失量制御回路18による制御は、損失回路
6,10を一の状態及び他の状態のうち何れの状態にするか
を表すとともに両入力端子のレベルの差に比例した損失
量を表す制御信号によりなされるものである。
20,26は騒音レベル検出回路である。騒音レベル検出
回路20は転送路5における騒音信号のレベルを検出し、
騒音レベル検出回路26は転送路9における騒音信号のレ
ベルを検出するものである。ここで、これら騒音レベル
検出回路20,26と音声レベル検出回路14,16とはその時定
数が相違している。すなわち、騒音は比較的長時間に亘
ってほぼ一定のレベルにある。これに対し、音声は短時
間でレベルが変動する。そのため、騒音レベル検出回路
20,26は音声信号は検出しないように長い時定数に設定
され、音声レベル検出回路14,16は音声信号を検出すべ
く短い時定数に設定されている。
22は騒音しきい値発生回路、24は比較回路である。こ
の比較回路24は音声レベル検出回路14からの音声レベル
と騒音レベルとを比較し何れがどの程度大きいかを表す
比較信号を出力する。ここでは、騒音レベル検出回路20
からの騒音レベル検出信号に対し騒音しきい値発生回路
22によるしきい値が設定されており、騒音レベル検出信
号におけるそのしきい値を越えた分が比較回路24におけ
る騒音レベルとされるようになっている。これにより、
耳障りにならない程度の雑音は騒音レベルとして判断し
ないようにしている。
28は騒音しきい値発生回路、30は比較回路である。比
較回路30は音声レベル検出回路14からの音声レベルと騒
音レベル検出回路26からの騒音レベルと騒音しきい値発
生回路28からのしきい値レベルとを入力として比較回路
24と同様の動作を行う。
32は他の損失量制御回路である。この損失量制御回路
32は、損失量制御回路18からの制御信号により損失回路
8,12の損失量を相反的に増減制御する機能を有し、かつ
それにあたり、比較回路24,30からの比較信号に応じて
その制御量を増減するようになっている。
すなわち、損失量制御回路18からの制御信号が上記の
一の状態を表しているときに比較回路24からの比較信号
が騒音レベルの方が大きいことを表している場合には、
その騒音が上回っている分だけ、損失回路8の損失量を
増加させ、かつ損失回路12の損失量を減少させる。
また、同様に、損失量制御回路18からの制御信号が上
記他の状態を表しているときに比較回路30からの比較信
号が騒音レベルの方が大きいことを表している場合に
は、その騒音が上回っている分だけ、損失回路12の損失
量を増加させ、かつ損失回路8の損失量を減少させる。
ここにおいて、損失回路8,12に対する損失量の増減制
御量は損失回路6,10に対する損失量の増減制御量よりも
小さいものとされる。例えば、損失回路6,10に対する損
失量の増減制御量が最大40dBとするならば、損失回路8,
12に対する損失量の増減制御量は最大10dB程度とされ
る。これにより、騒音によって、電話回線L1から電話回
線L2へ、または電話回線L2から電話回線L1への通話状態
が切替わらないようにされているものである。
次に第2図をも参照しつつ回線転送回路1の各種機能
について説明する。
この第2図は回線転送回路1による通話状態の切替わ
り特性を示したものである。
まず、回線L1,L2からの騒音が無い場合を考える。こ
の場合、騒音レベル検出回路20,26の出力レベルはそれ
ぞれ音声レベル検出回路14,16の出力レベルより低くな
り、この情報が比較回路24,30から損失量制御回路32に
供給され、この損失量制御回路32は損失量制御回路18か
らの制御信号に応じて損失量の制御を行う。
つまり、電話回線L1からの音声信号が無く、電話回線
L2からの音声信号がある場合には、音声レベル検出回路
16の出力レベルは音声レベル検出回路14のそれより大き
くなるために、損失量制御回路18が損失回路6の損失量
を増加させると同時にその増加分と同量だけ損失回路10
の損失量を減少させ、また、損失量制御回路32が損失回
路8の損失量を増加させると同時にその増加分と同量だ
け損失回路12の損失量を減少させる。これにより、回路
1は電話回線L2からの音声信号を転送路9を通じて電話
回線L1に向けて伝送する状態になる。ここで、その時の
電話回線L2からの音声信号のレベルをR1と仮定する。
この状態で、電話回線L1からの音声信号が上昇し、損
失量制御回路18への入力のうち音声レベル検出回路14側
の入力レベルが音声レベル検出回路16側の入力レベル
(第2図中のT2のレベル)に到達し、これを上回るよう
になると、損失量制御回路18が損失回路6の損失量を減
少させると同時に損失回路10の損失量を増加させ、一
方、損失量制御回路32は損失回路8の損失量を減少させ
ると同時に損失回路12の損失量を増加させる。これによ
り、通話状態は電話回線L1からの音声信号を転送路5を
通じて電話回線L2に向けて伝送する状態に切替わる。こ
の切替わり曲線は符号Cで示すものである。
そして、電話回線L1からの音声レベルがT2から下降
し、損失量制御回路18への入力のうち音声レベル検出回
路16側の入力レベルが音声レベル検出回路14側の入力レ
ベル(第2図中のT1のレベル)に到達し、これを上回る
ようになると、損失量制御回路18が損失回路10の損失量
を減少させると同時に損失回路6の損失量を増加させ、
一方、損失量制御回路32は損失回路12の損失量を減少さ
せると同時に損失回路8の損失量を増加させる。これに
より、通話状態は電話回線L2からの音声信号を転送路9
を通じて電話回線L1に向けて伝送する状態に切替わる。
この切替わり曲線は符号Dで示すものである。
次に、電話回線L1,L2からの騒音がある場合について
考える。
まず、電話回線L1からの音声信号を転送路5を通じて
電話回線L2に向けて伝送する状態にあるとき電話回線L1
から騒音しきい値発生回路22からのしきい値レベルを越
える騒音信号が入力されている場合には、損失量制御回
路32は損失量制御回路18からの制御信号により増減する
損失量を比較回路24からの比較信号に応じて加減した制
御信号により損失回路8の損失量を減少させると同時に
損失回路12の損失量を増加させる。
つまり、比較回路24からの比較信号が送話レベル検出
回路14からの出力レベルの方が騒音レベルよりも上回っ
ていることを表している場合、損失量制御回路32は損失
回路8への損失量減少分そして損失回路12への損失量増
加分となる制御量を増加させ、損失回路8はより損失量
が減少させられ、損失回路12はより損失量が増加させら
れる。
また、比較回路24からの比較信号において騒音レベル
の方が送話レベル検出回路14からの出力レベルを上回っ
ていることを表している場合、損失量制御回路32は制御
量を減少させ、その分、損失回路8の損失量は小さく減
少させられ、損失回路12の損失量も小さく増加させられ
る。
これにより、電話回線L2からの音声信号の増幅度はそ
の損失量の増加が小さくなった分だけ大きくなり、音声
レベル検出回路16への入力が大きくなるから、通話状態
が電話回線L2からの音声信号を転送路9を通じて電話回
線L1に向けて伝送する状態に切替わり易くなる。その切
替わり曲線は符号Aで示すものである。
また、損失回路8の損失量の減少分が小さくされるこ
とから、電話回線L1の音声信号が騒音に十分打勝つ程度
のレベルでない場合にはその騒音を押えた信号を回線L2
に送出することができる。
他方、電話回線L2からの音声信号を転送路9を通じて
電話回線L1に向けて伝送する状態にあるとき電話回線L2
から騒音しきい値発生回路28からのしきい値レベルを越
える騒音信号が入力されている場合には、損失量制御回
路32は損失量制御回路18からの制御信号により増減する
損失量を比較回路30からの比較信号に応じて加減した制
御信号により損失回路8の損失量を増加させると同時に
損失回路12の損失量を減少させる。
つまり、比較回路30からの比較信号において音声レベ
ル検出回路16からの出力レベルの方が騒音レベルよりも
上回っていることを表している場合、損失量制御回路32
は損失回路8への損失量増加分そして損失回路12への損
失量減少分となる制御量を増加させ、損失回路8はより
損失量が増加させられ、損失回路12はより損失量が減少
させられる。
また、比較回路30からの比較信号において騒音レベル
の方が音声レベル検出回路16からの出力レベルを上回っ
ていることを表している場合、損失量制御回路32は制御
量を減少させ、その分、損失回路8の損失量は小さく増
加させられ、損失回路12の損失量も小さく減少させられ
る。
これにより、電話回線L2からの音声信号の増幅度は損
失回路12の損失量の減少分が小さくなった分だけ小さく
なり、音声レベル検出回路16への入力レベルが小さくな
るから、通話状態が電話回線L1からの音声信号を転送路
5を通じて電話回線L2に向けて伝送する状態に切替わり
易くなる。その切替わり曲線は符号Bで示すものであ
る。
また、損失回路12の損失量の減少分が小さくされるこ
とから、電話回線L2の音声信号が騒音に十分打勝つ程度
のレベルでない場合にはその騒音を押えた信号を回線L1
に送出することができる。
尚、上記実施例では騒音レベル検出回路20,26からの
出力レベルが騒音しきい値発生回路22,28からのしきい
値を上回った分を騒音レベルとし、耳障りにならない程
度の雑音は騒音レベルとして判断しないようにしている
が、この騒音しきい値を設けることなく、騒音レベル検
出回路20,26からの出力レベルの絶対値を騒音レベルと
しても良い。
また、比較回路24,30においてそれぞれ音声レベル検
出回路14,16からの出力レベルと騒音レベルとを比較
し、何れがどの程度上回っているかにより損失量制御回
路32は損失回路8,12への制御量を加減したが、騒音レベ
ルのみに応じて加減するようにしても良い。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明によれば、一の損失量制御
回路を備えることにより、一方の電話回線からの音声信
号のレベルと他方の電話回線からの音声信号のレベルと
を比較し、その比較結果に応じて第1及び第2の損失回
路の損失量を相反的に増減制御するようにしたので、音
声信号伝送路におけるループのトータルゲインが1倍以
上にならないようにすることができ、発振の無い良好な
通話を提供することができる。
また、一方の電話回線または他方の電話回線から騒音
信号が入力されたときには、損失量が小さい方の損失回
路の損失量を増加させるようにしたので、一方の電話回
線から他方の電話回線に騒音を抑えた音声信号を送るこ
とができる。
これにより、受話器において騒音を抑えることがで
き、通話のスイッチング感を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る回線転送回路のブロッ
ク図、第2図はその通話状態切替わり特性の曲線図、第
3図は従来の回線転送回路のブロック図である。 L1,L2……電話回線、1……回線転送回路、2,4……ハイ
ブリッド回路、5,9……転送路、6,8,10,12……損失回
路、14,16……音声レベル検出回路、18……損失量制御
回路、20,26……騒音レベル検出回路、24,30……比較回
路、32……損失量制御回路。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一方の電話回線からの音声信号を第1の損
    失回路を通して他方の電話回線に転送する第1の転送回
    路と、 前記他方の電話回線からの音声信号を第2の損失回路を
    通して前記一方の電話回線に転送する第2の転送路と、 前記一方の電話回線からの音声信号レベルを検出し第1
    音声レベル検出信号を出力する第1音声レベル検出回路
    と、 前記他方の電話回線からの音声信号レベルを検出し第2
    音声レベル検出信号を出力する第2音声レベル検出回路
    と、 前記第1音声レベル検出信号が一の入力端子に入力さ
    れ、かつ前記第2音声レベル検出信号が他の入力端子に
    入力され、該一の入力端子のレベルが前記他の入力端子
    のレベルを上回るとき前記第2の損失回路の損失量が前
    記第1の損失回路の損失量を上回る一の状態となり且つ
    前記他の入力端子のレベルが前記一の入力端子のレベル
    を上回るときには前記第1の損失回路の損失量が前記第
    2の損失回路の損失量を上回る他の状態となるように前
    記第1の損失回路及び第2の損失回路の損失量を相反的
    に増減制御する一の損失量制御回路と、 前記一方の電話回線からの騒音信号レベルを検出し第1
    騒音レベル検出信号を出力する第1騒音レベル検出回路
    と、 前記他方の電話回線からの騒音信号レベルを検出し第2
    騒音レベル検出信号を出力する第2騒音レベル検出回路
    と、 前記第1の損失回路及び第2の損失回路が前記一の状態
    にあるとき前記第1騒音レベル検出信号のレベルに比例
    した量だけ前記第1の損失回路の損失量を大きくし且つ
    前記第2の損失回路の損失量を小さくするとともに、前
    記第1の損失回路及び第2の損失回路が前記他の状態に
    あるとき前記第2騒音レベル検出信号のレベルに比例し
    た量だけ前記第2の損失回路の損失量を大きくし且つ前
    記第1の損失回路の損失量を小さくするように該第1の
    損失回路及び第2の損失回路の損失量を相反的に増減制
    御する他の損失量制御回路と、 を備えている回線転送回路。
  2. 【請求項2】前記第1の損失回路は、直列接続された第
    1および第2の増幅回路からなり、 前記第2の損失回路は、直列接続された第3および第4
    の増幅回路からなり、 前記第1の増幅回路は、一方の電話回線からの音声信号
    を増幅し、 前記第2の増幅回路は、前記第1の増幅回路の出力信号
    に増幅し、 前記第3の増幅回路は、他方の電話回線からの音声信号
    を増幅し、 前記第4の増幅回路は、前記第3の増幅回路の出力信号
    を増幅し、 前記一の損失量制御回路は、前記第1および第3の増幅
    回路の増幅率を相反的に増減制御し、 前記他の損失量制御回路は、前記第2および第4の増幅
    回路の増幅率を相反的に増減制御することをことを特徴
    とする請求項1に記載の回線転送回路。
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