JP2945530B2 - 魚釣用電動リール - Google Patents

魚釣用電動リール

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JP2945530B2 JP3328876A JP32887691A JP2945530B2 JP 2945530 B2 JP2945530 B2 JP 2945530B2 JP 3328876 A JP3328876 A JP 3328876A JP 32887691 A JP32887691 A JP 32887691A JP 2945530 B2 JP2945530 B2 JP 2945530B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動シャクリ制御装置
を備えた魚釣用電動リールの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】波,水温,潮流,水深といった海の状況
や対象魚種の変化に対応するため、釣り人が経験的に身
に付けたシャクリ動作を手動操作で入力して、このシャ
クリ作動パターンを再現できるようにした魚釣用電動リ
ールが、特開平3−119941号公報に開示されてい
る。
【0003】この魚釣用電動リールは、工場出荷段階で
予め記憶部に記憶されたスプール駆動モータ(以下「モ
ータ」という)の幾通りかのシャクリ作動パターンとは
別に、モータの回転速度を高・中・低の3段階に選択的
に切り換える変速用スライドスイッチのスライド操作
と、モータの駆動スイッチのON/OFF操作の両操作
を併用し乍ら、釣糸の巻上げ時間や停止時間,巻上げ速
度等を釣り人が経験的に身に付けた勘で調整してその作
動パターンを記憶部に記憶させ、その作動パターンに従
って仕掛けが自動的にシャクられるようにしたものであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】然し、上記魚釣用電動
リールは、変速用スライドスイッチのスライド操作と、
モータ駆動スイッチのON/OFF操作の両操作を併用
し乍ら、シャクリ作動パターンを入力させなければなら
ないため、揺れる船上に於て入力操作性が悪いといった
欠点があった。
【0005】又、上記魚釣用電動リールは、スライドス
イッチの高・中・低の各変速設定位置でのモータ駆動で
あり、モータの回転速度を微調整することができない。
そのため、釣り人が経験的に身に付けた勘で求めるモー
タの最適なシャクリの作動パターンが、モータ出力とモ
ータの作動時間との関係から例えば図5の太線で示すパ
ターンであるとすると、図5の細線で示すように釣り人
が実際に入力した作動パターンとの間にズレを生じてし
まうことが多く、釣り人は求める作動パターンと一致す
るまで何度も入力操作を繰り返さなければならなかっ
た。
【0006】加えて、上記魚釣用電動リールは、入力し
たシャクリ作動パターンをそのまま再現する構造である
ため、実際の釣り場に於て現実的ではなかった。即ち、
釣り人は様々なシャクリ操作を行い乍ら適切な作動パタ
ーンに合わせていくため、入力パターンをそのまま再現
することは、適切なパターンに合わせるまでの不要なパ
ターンまで実際に再現することとなり、無駄が多くなっ
てしまう。
【0007】請求項1に係る発明は斯かる実情に鑑み案
出されたもので、釣り人が記憶部にシャクリ作動パター
ンを入力する際の操作性に優れ、然も、求める作動パタ
ーンまでの調整部分を極力少なくして作動パターンを速
やかに一致させることのできる魚釣用電動リールを提供
することを目的とする。
【0008】又、請求項2に係る発明は、上記目的に加
えて、不要な作動パターンの再現をなくして、最適なパ
ターンのみをシャクリ作動パターンとして再現できる魚
釣用電動リールを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、リール本体に回転可能に支
持されたスプールと、当該スプールを巻上げ駆動する
ータを備えた魚釣用電動リールに於て、上記リール本体
の側部前方に、一つのモータ出力調節レバーを回転可能
に装着すると共に、リール本体内に、当該モータ出力調
節レバーの操作でモータのモータ出力をゼロから最大値
まで連続的に増減させるモータ出力調節手段と、モータ
のモータ駆動作動パターンを記憶する記憶手段と、当該
モータ駆動作動パターンに基づきモータの駆動を制御す
る制御手段とを設け、上記モータ出力調節レバーの回転
操作によりモータのモータ出力を増減又は停止させて、
モータ駆動作動パターンを記憶手段に入力するようにし
たものである。
【0010】そして、請求項2に係る発明は、制御手段
が、記憶手段に入力されるモータ駆動作動パターンの入
力調整部分を補正回路により整理,補正処理して、適切
なシャクリ作動パターンとして出力することを特徴とす
る。
【0011】
【作用】請求項1に係る発明によれば、リール本体に装
着した一つのモータ出力調節レバーをリール本体の前後
方向へ回転操作すると、その操作量に応じモータのモー
タ出力が連続的に増減して、スプールの巻上げ速度がゼ
ロから最大値まで変化するので、釣り人がモータ出力調
レバーを操作し乍ら、スプールの巻上げ時間や停止時
間,巻上げ速度等を経験に基づいてこれを記憶手段に入
力すれば、これがモータ駆動作動パターンとして記憶さ
れることとなる。
【0012】そして、この作動パターンに基づきモータ
が制御手段で制御されて、この作動パターンが再現され
ることとなる。又、請求項2に係る発明によれば、記憶
手段に入力されるモータ駆動作動パターンの入力調整部
分が補正回路で整理,補正処理されて、これが適切なシ
ャクリ作動パターンとして出力されるので、例えば釣り
人が適切なパターンに合わせるまでの不要なパターンが
再現されることがない。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。図1は請求項1の一実施例に係る魚釣用電動
リールの平面図を示し、図に於て、1はリール本体、
3,5はリール本体1の左右両側に固着したリール側
枠、7は釣糸9を巻回したスプールで、当該スプール7
は、その一端が図示しないブラケットを介してリール本
体1に回転可能に支持され、又、他端はこれに固定した
ブラケット11と、リール本体1に取り付けたセットプ
レート13の軸受15によって回転可能に支持されてい
る。
【0014】そして、スプール7内には軸線を一致させ
てスプール駆動用のモータ17が配置されており、当該
モータ17の回転軸17aとスプール7間は減速歯車機
構19により互いに連結されて、モータ17の回転をス
プール7に伝達できるようになっている。尚、減速歯車
機構19を構成するギヤキャリィ21のボス部21a
は、スプール7を支持するブラケット11のボス11a
内に相対回転可能に嵌合されている。
【0015】23はスプール巻上げ用の手動ハンドル
で、当該手動ハンドル23は、セットプレート13に回
転可能に取り付けたハンドル軸25のリール側枠5外突
出端に連結されている。そして、ハンドル軸25にはス
プール逆転止め用の爪車27がリール側枠5内で固着さ
れ、更にドライブギヤ29が回転可能に取り付けられて
いる。そして、ドライブギヤ29とハンドル軸25間
は、ハンドル軸25にセットしたドラグ装置31により
摩擦結合されて、手動ハンドル23の回転がドライブギ
ヤ29に伝達できるようになっている。
【0016】又、33は上記ドライブギヤ29に噛合す
るピニオンギヤで、当該ピニオンギヤ33は、スプール
7の軸線上に於て、ギヤキャリィ21のボス部21aの
中心とリール側枠5間に横架状態に支持したピニオン軸
35に回転可能且つその軸方向へ移動可能に支持されて
おり、ピニオンギヤ29とこれに対向するギヤキャリィ
21のボス部21a間には、モータ17からスプール7
への巻取り動力を伝達又は遮断させるクラッチ板37が
設けられている。
【0017】一方、リール本体1の右側部前方には、実
釣時に釣人がリール本体1の両側部を両手で保持した状
態のまま、右手の親指と人差し指で操作可能な一つのモ
ータ出力調節レバー(以下「レバー」という)39が
約120°の範囲に亘ってリール本体1の前後方向へ回
転可能に装着されており、当該レバー39はリール本体
1に内蔵された回転形ポテンショメータ41に連結され
ている。
【0018】周知のように、ポテンショメータ41は与
えられた機械的変位でブラシを動かし、固定した抵抗体
の上を摺動させ、その抵抗値を変化させることによって
ブラシの位置に対応する電圧を取り出すもので、上述の
如くレバー39をポテンショメータ41に連結し、レバ
ー39の回転操作によってポテンショメータ41内のブ
ラシの位置を変化させることで、図2に示すようにレバ
ー39の作動によるポテンショメータ41の抵抗値の変
化を制御装置43に入力し、レバー39の操作量に応じ
たパルス信号のデューテー比としてモータ17への駆動
電源通電時間率を当該制御装置43で可変制御して、モ
ータ17の回転をゼロから最大値(0〜100%)まで
連続して増減変更できるようになっている。
【0019】上記制御装置43は制御ユニット45内に
収納されており、当該制御ユニット45は、図1に示す
ようにリール側枠3,5と一体構造の水密収納部47内
に装着されてリール本体1に組み付けられている。そし
て、制御ユニット45の操作パネル49上には、魚釣用
電動リールのメインスイッチ51やモータ17のON/
OFFスイッチ52,シャクリ作動パターン選択スイッ
チ(以下「選択スイッチ」という)53,シャクリ作動
パターン入力スイッチ(以下「入力スイッチ」という)
55,デジタル表示部57等が配設されており、デジタ
ル表示部57には、レバー39の操作によるモータ出力
を表示する表示器59や作動パターンの選択表示器(図
示せず)等が設けられている。そして、モータ出力の調
節に応じて上記表示器59のバー表示量の目盛りが、
“0”から“100”まで逐次変化するようになってお
り、又、上記ON/OFFスイッチ52のON操作によ
りレバー39の現在位置のモータ出力で釣糸9の巻上げ
が開始され、以後はレバー39の作動に応じてモータ1
7の出力を連続的に制御できるようになっている。
【0020】一方、上記制御装置43には、図2に示す
ように記憶部61が接続されている。この記憶部61に
は、従来と同様、工場出荷段階で予め幾通りかのシャク
リ作動パターンが記憶されており、釣り人の選択スイッ
チ53のON操作によって作動パターンが選択できるよ
うになっている。そして、斯様に作動パターンを選択す
ると、選択した作動パターンが選択表示器に表示され、
そして、釣り人がON/OFFスイッチ52をON操作
すると、制御装置43からモータ駆動回路63に指令が
送られてモータ17がその作動パターン通りに駆動する
ようになっている。
【0021】更に又、本実施例に係る魚釣用電動リール
は、釣り人が、モータ17の駆動作動パターンをシャク
リ作動パターンとして記憶部61に記憶させることがで
きるようになっている。
【0022】即ち、入力スイッチ55のON操作によっ
て、制御装置43が入力モードに切り換わり、そして、
この状態で釣り人が上記レバー39を操作し乍ら、スプ
ール7の巻上げ時間や停止時間,巻上げ速度等を経験に
基づいて作動パターンを記憶部61に入力し、最後に入
力スイッチ55を押せば、入力モードが解除されてシャ
クリ作動パターンが記憶部61に記憶されるようになっ
ている。この入力モードの間、レバー39を操作してい
る時間がモータ駆動回路63の作動時間として、レバー
39をゼロの状態にしている時間がモータ駆動回路63
の作動停止時間として、又、レバー39の操作量に応じ
た可変制御が、モータ17の作動速度として記憶される
のである。
【0023】そして、釣り人の選択スイッチ53のON
操作でこの記憶させた作動パターンを選択してON/O
FFスイッチ52をON操作すると、制御装置43から
モータ駆動回路63に指令が送られて、記憶させたその
作動パターン通りにシャクリが再現されるようになって
いる。
【0024】その他、図1中、65はコネクタ67を介
してリール本体1に接続された電源コードで、この電源
コードを鰐口クリップ等により船上に配置したバッテリ
等の直流電流に接続して上記メインスイッチ51をON
操作することで、モータ17や制御装置43が起動する
ようになっている。
【0025】本実施例はこのように構成されているか
ら、シャクリ作動パターンによらずに魚釣を行っている
ときに魚の当たりがあって上記ON/OFFスイッチ5
2をON操作すると、レバー39の現在位置のモータ出
力でスプール7が回転して釣糸9が巻き上げられること
となる。そして、釣り人は表示器59を確認し乍ら、釣
糸9をゆっくり巻き上げたい場合には、例えば表示器5
9のバー表示量の目盛りが“20”となるようにレバー
39を操作し、魚の引きが強くてハリスが強い場合に
は、バー表示量の目盛りが“80”となるようにレバー
39を操作する等、巻上げの状況に応じてレバー39を
操作し乍らモータ17の出力を制御すれば、釣糸9は巻
上げに最適なモータ速度で巻き上げられることとなる。
そして、巻上げを止めたい場合には、バー表示量の目盛
りが“0”となるようにレバー39を戻せばよい。尚、
このとき、釣人はリール本体1の両側部を両手で保持し
た状態のまま、右手をずらすことなく親指と人差し指で
レバー39を操作すればよい。
【0026】又、記憶部61に予め記憶されているシャ
クリ作動パターンを再現させる場合には、選択スイッチ
53で作動パターンを選択してON/OFFスイッチ5
2をON操作すれば、制御装置43からモータ駆動回路
63に指令が送られてシャクリ作動パターンが再現され
ることとなる。
【0027】そして、上述したように釣り人がシャクリ
作動パターンを記憶部61に記憶させるには、入力スイ
ッチ55をON操作して制御装置43を入力モードに切
り換え、釣人はリール本体1の両側部を両手で保持した
状態のまま、右手をずらすことなく親指と人差し指で
バー39を操作し乍らスプール7の巻上げ時間や停止時
間,巻上げ速度等を調整して最後に入力スイッチ55を
押せば、入力モードが解除されてシャクリ作動パターン
が記憶部61に記憶されることとなる。
【0028】而して、既述したように特開平3−119
941号公報に開示された魚釣用電動リールにあっては
モータの回転速度を微調整することができないが、本実
施例ではモータ17の回転速度の微調整が可能なため、
図3の太線で示すようにモータ出力を徐々に変化させる
ことで、最適なシャクリ作動パターンにモータ出力を一
致させることが容易である。
【0029】そして、選択スイッチ53のON操作でこ
の記憶させた作動パターンを選択してON/OFFスイ
ッチ52をON操作すれば、制御装置43からモータ駆
動回路63に指令が送られて、記憶させたその作動パタ
ーン通りにシャクリが再現されることとなる。
【0030】従って、本実施例によれば、従来の如く釣
り人が実際に入力した作動パターンと図3の太線で示す
最適なシャクリの作動パターンとの間に大きなズレを生
じてしまうことがなく、図3に示すようにモータ出力を
徐々に変化させることで最適な作動パターンのモータ出
力に一致させることが容易であるから、従来と異なり所
謂“最適なシャクリ作動パターンに合わせるまでの無駄
な間”がなくなり、釣り人は求めるシャクリの作動パタ
ーンを速やかに入力することが可能となった。
【0031】加えて、特開平3−119941号公報に
開示された魚釣用電動リールでは、 スライドスイッチの
スライド操作と、手をずらしてのモータ駆動スイッチの
ON/OFF操作の両操作を併用し乍ら、シャクリ作動
パターンを入力させなければならないため、揺れる船上
に於て入力操作性が悪かったが、本実施形態にあって
は、入力スイッチ55をON操作した後は、リール本体
1に装着した単一のレバー39のみの操作でモータ出力
を停止を含め最大値まで変更して、求めるシャクリ作動
パターンを速やかに入力できるので、上述の如き従来例
に比し入力操作性も良好である。
【0032】ところで、上記実施例の魚釣用電動リール
は、釣り人が入力したモータ17の駆動作動パターンを
シャクリ作動パターンとして記憶部61に記憶させ、こ
れをそのまま再現する構造であるが、現実問題として、
実際の魚釣に必要な作動パターンは図3の太線で示す部
分である。
【0033】そこで、図示しないが上記制御装置43に
補正回路を設けて、制御装置43への入力データ中、図
4の太線で示す魚釣に必要な作動パターンに到る破線部
分、即ち、入力データ中所謂釣り人が“操作を迷ってい
る部分”,“調整中”の入力調整部分を、補正回路によ
り整理,補正処理した後、図4の太線で示す実際の魚釣
に必要な作動パターンのみをシャクリ作動パターンとし
て、制御装置43からモータ駆動回路63に出力させる
ようにしてもよい。 そして、補正処理の一例として、本
実施例では、釣人が図4に示すように一定時間に亘って
一定のモータ出力を維持したとき、そのモータ出力が実
際の魚釣に必要な作動パターンであるとして、これを記
憶部61にシャクリ作動パターンとして記憶させるよう
になっている。
【0034】而して、本実施例によれば、上記実施例の
効果に加えて、釣り人が記憶部61に記憶させたモータ
17の駆動作動パターンが補正回路で補正処理されてこ
れが適切なシャクリ作動パターンとして出力されるの
で、釣り人が入力したモータ駆動作動パターンがシャク
リ作動パターンとしてそのまま再現されることがなくな
り、その結果、“最適なシャクリ作動パターンに合わせ
るまでの無駄な間”が再 現されることがなくなった。
【0035】尚、上記実施例は、モータ17のモータ出
力を連続的に増減させるモータ出力調節手段としてポテ
ンショメータ41を用いたが、これに代えてボリューム
スイッチやホール素子等を用いてもよく、斯かる部品に
よっても、上記実施例と同様、所期の目的を達成するこ
とが可能である。
【0036】更に又、上記実施例では、ON/OFFス
イッチ52をON操作すると、レバー39の現在位置の
モータ出力で釣糸9の巻上げが開始され、以後はレバー
39の作動に応じてモータ17の出力を連続的に制御で
きるようにしたが、ON/OFFスイッチ52は省略し
てもよい。
【0037】而して、この場合には、電源スイッチをレ
バー39が兼ねることになるので、安全性を考慮して各
レバー39を一度“0”の位置に戻すと、スプール7の
巻上げが開始するようにすることが好ましい。
【0038】尚、上記実施例では、釣糸9の繰出し及び
巻取り糸長や巻上げ速度を計測する糸長計測については
図示せず、又、説明していないが、公知のように釣糸9
の繰出しに伴い回転する回転体(スプール,スプール連
動ギヤ,釣糸巻着面圧接ローラ等)の回転を検出して計
測される。又、シャクリ作動パターンとして巻上げ時間
と停止時間を、巻上げ糸長と停止時間に代えて入力し、
再現してもよい。
【0039】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1に係る発明
によれば、実釣時の巻上げ状況,条件を考慮し乍ら、リ
ール本体に装着した一つのレバーの操作でモータ出力を
ゼロから最大値まで連続的に制御してスプールの回転数
を増減変更することができるので、従来の魚釣用電動リ
ールに比し釣糸の巻上げ操作性が飛躍的に向上すること
となった。然も、一つのレバーの操作で、求めるモータ
駆動の作動パターンを、モータ出力ゼロから最大値に亘
って速やかに入力することが可能であるから、実釣性が
一段と向上すると共に、従来の魚釣用電動リールに比し
その入力操作性も良好である。
【0040】又、請求項2に係る発明によれば、上記効
果に加えて、記憶手段に入力されるモータ駆動作動パタ
ーンが補正回路で整理,補正処理されてこれが適切なシ
ャクリ作動パターンとして出力されるので、例えば釣り
人が適切なパターンに合わせるまでの不要なパターン
(入力調整部分)が再現されることがないため、無駄な
仕掛けのシャクリがなくなり、効率のよい魚の誘導操作
が行えて釣果が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の一実施例に係る魚釣用電動リールの
平面図である。
【図2】図1に示す魚釣用電動リールに於ける制御手段
の概略構成図である。
【図3】図1に示す魚釣用電動リールによるシャクリの
作動パターンの入力状態を示す説明図である。
【図4】請求項1及び請求項2の一実施例に於ける制御
手段による作動パターンの出力状態を示す説明図であ
る。
【図5】従来の魚釣用電動リールに於けるシャクリの作
動パターンの入力状態を示す説明図である。
【符号の説明】 リール本体 7 スプール 9 釣糸 17 モータ 39 レバー 41 ポテンショメータ 43 制御装置 51 メインスイッチ 52 ON/OFFスイッチ 53 選択スイッチ 55 入力スイッチ 61 記憶部 63 モータ駆動回路

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リール本体に回転可能に支持されたスプ
    ールと、当該スプールを巻上げ駆動するスプール駆動モ
    ータを備えた魚釣用電動リールに於て、上記リール本体
    の側部前方に、一つのモータ出力調節レバーを回転可能
    に装着すると共に、リール本体内に、当該モータ出力調
    節レバーの操作でスプール駆動モータのモータ出力をゼ
    ロから最大値まで連続的に増減させるモータ出力調節手
    段と、スプール駆動モータのモータ駆動作動パターンを
    記憶する記憶手段と、当該モータ駆動作動パターンに基
    づきスプール駆動モータの駆動を制御する制御手段とを
    設け、上記モータ出力調節レバーの回転操作によりスプ
    ール駆動モータのモータ出力を増減又は停止させて、モ
    ータ駆動作動パターンを記憶手段に入力するようにした
    ことを特徴とする魚釣用電動リール。
  2. 【請求項2】 制御手段は、記憶手段に入力されるモー
    タ駆動作動パターンの入力調整部分を補正回路により整
    理,補正処理して、適切なシャクリ作動パターンとして
    出力することを特徴とする請求項1記載の魚釣用電動リ
    ール。
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