JP3000736U - 電動リールのモータ制御装置 - Google Patents
電動リールのモータ制御装置Info
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- JP3000736U JP3000736U JP1994001509U JP150994U JP3000736U JP 3000736 U JP3000736 U JP 3000736U JP 1994001509 U JP1994001509 U JP 1994001509U JP 150994 U JP150994 U JP 150994U JP 3000736 U JP3000736 U JP 3000736U
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- voltage
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 簡単な操作によって見かけ上でほぼ無段階に
モータの駆動を調節することができる電動リールのモー
タ制御装置を提供する。 【構成】 可変抵抗手段と、この可変抵抗手段の可変出
力電圧をデジタル量に変換するA/D変換器と、このデ
ジタル量を予め上記中点電圧の最大電圧と最小電圧の差
を多段階に量子化した値に照合し、最大量に対するディ
ユーティを演算し、この演算したディユーティに対応す
るパルスを出力するディユーティ演算回路と、上記パル
スを増幅してパルス状の駆動電圧を間欠的に上記モータ
に与えるモータ駆動回路とからなる。可変抵抗手段とし
て、ロータリボリウム、あるいはスライドボリウムを用
いる。
モータの駆動を調節することができる電動リールのモー
タ制御装置を提供する。 【構成】 可変抵抗手段と、この可変抵抗手段の可変出
力電圧をデジタル量に変換するA/D変換器と、このデ
ジタル量を予め上記中点電圧の最大電圧と最小電圧の差
を多段階に量子化した値に照合し、最大量に対するディ
ユーティを演算し、この演算したディユーティに対応す
るパルスを出力するディユーティ演算回路と、上記パル
スを増幅してパルス状の駆動電圧を間欠的に上記モータ
に与えるモータ駆動回路とからなる。可変抵抗手段とし
て、ロータリボリウム、あるいはスライドボリウムを用
いる。
Description
【0001】
本考案は、魚釣り用の電動リールにおいて、スプールを回転させるための駆動 モータを制御する構成に関するものである。
【0002】
従来から魚釣り用の電動リールは知られている。基本的な構成としては、糸を 巻回したスプールを繰り出し時は自由回転させ、巻き取り時にモータを駆動して ギアを介してスプールを強制回転させるものである。出願人も電動リールのモー タ制御装置を既に開発しており、モータをパルス幅変調する構成を開示している (特願平3−350857)。
【0003】
上記従来例では、モータ駆動の加速を行うための加速スイッチと、減速を行う ための減速スイッチによって駆動速度を逓増、あるいは逓減している。そして、 逓増、逓減はモータに流れる電流のディユーティ比を段階的に変更することで行 っている。
【0004】 ところで、電動リールを用いて釣りを行う場合には、魚がかかればその引きの 強さに応じてドラグレバーを操作し、スプールの回転抵抗を調整したり、スプー ルの巻き取り速度を調整するのが一般である。しかし、従来の技術ではモータ駆 動の可変はスイッチによって逓減、あるいは逓増できるだけなので、最高速度か ら急激に低速に落とすことはできず、減速スイッチを小刻みに押さなければなら なかった。この場合、魚が予想外に大きければ高速巻き取りによって糸が切れて しまうおそれもあった。また、ドラグの調整とモータの速度調整を並行して行わ なければならないので、初心者の技量では失敗することも多かった。
【0005】 本考案は上述した従来の課題を解決するもので、簡単な操作によって見かけ上 でほぼ無段階にモータの駆動を調節することができる電動リールのモータ制御装 置を提供することを目的とする。
【0006】
本考案では上述した目的を達成するために、基本的には従来技術と同様にパル ス幅変調を行う。具体的には、電動リールのモータを駆動する回路において、可 変抵抗手段と、この可変抵抗手段の可変出力電圧をデジタル量に変換するA/D 変換器と、このデジタル量を予め上記中点電圧の最大電圧と最小電圧の差を多段 階に量子化した値に照合し、最大量に対するディユーティを演算し、この演算し たディユーティに対応するパルスを出力するディユーティ演算回路と、上記パル スを増幅してパルス状の駆動電圧を間欠的に上記モータに与えるモータ駆動回路 によってこれを達成した。
【0007】 可変抵抗手段として、具体的にはロータリボリウム、あるいはスライドボリウ ムを一例として用いる。ただし、可変抵抗手段とは、機能的には定められた範囲 の抵抗値をリニアに変化させることができる手段は全て含む概念である。例えば 多数の抵抗でラダーを組み、任意の点から出力を取り出す回路などもこの考案の 範囲に含まれる。
【0008】
可変抵抗手段はモータ駆動においてパルス幅変調をする際のディユーティの最 大・最小値を設定する作用を行い、可変出力位置がディユーティを決定する機能 を有している。ディユーティの精度はA/D変換器のデジタルビット数に依存す る。また、量子化する手段は、デジタル的にディユーティを決定するための有効 な手段である。ディユーティ演算回路は量子化した値を予め多段階の値と照合す る機能を有するもので、量子化段階の尺度として作用する。そして、この尺度に 応じて出力パルスのディユーティが演算、出力される。ロータリボリウムあるい はスライドボリウムは、可変抵抗手段の具体的な手段であり、この中点を移動さ せることによって釣人がディユーティ比を決定する。
【0009】
以下、本考案の実施例を、添付した図面に従って詳述する。図1はモータの制 御回路の一例であり、1は制御用CPU、2は可変抵抗手段として一般的な可変 抵抗器を用いたもの、3は制御用CPUのクロック回路、4はモータ駆動回路、 5はモータ、6はモータ5の過負荷検出回路、7は各種情報を表示するための表 示部で、本実施例では液晶表示盤を用いる。8はキャッシュメモリとして機能す るEEPROMである。可変抵抗器2はリニアに抵抗値が変化するものであれば 、スライド抵抗器でもロータリ抵抗器でも何れでもよく、リールの外形や取付位 置に応じて操作しやすい方を採用する。この構成において、モータ5はモータ駆 動回路4から与えられる電流によって駆動されるが、モータ駆動回路4は可変抵 抗器2の中点2aに発生する電圧値に応じてディユーティ比でパルス幅変調(P WM)を行う。
【0010】 図2はPWMによってモータ5を駆動する回路をより詳細に説明したブロック 図であって、可変抵抗器の中点2aに発生した電圧はA/D変換器11でデジタ ル量に変換され、ディユーティ演算回路12でディユーティ比を演算する。ディ ユーティ演算回路12では、予め可変抵抗器2に発生する最大電圧と最小電圧の 差を多段階に区分しておき、入力されたデジタル量をその区分に照合して量子化 する。即ち、最大電圧に対する入力値のディユーティを算出するのである。たと えばA/D変換器11において8ビットのデジタル変換を行うのであれば、最大 256段階のディユーティを演算することができ、モータ5は段階数に応じた細 かさで変速することが可能となる。そして、ディユーティ演算回路12からはモ ータ駆動回路4に対して演算されたディユーティに従ってパルスを出力し、これ によってモータ5が間欠的に駆動される。なお、モータ5の駆動は直接上記パル スによって行うのではなく、パルス電流をFETで昇圧して適正な駆動電圧とす ることはもちろんである。13は液晶表示盤7に対してモータ5の現在の回転数 を表示するための表示制御回路である。回転数の表示に関しては、例えば最大回 転数と最小回転数の間のどの位置にあるかをグラフで表示することも可能であり 、一方最大回転数を100パーセントとした百分率表示も可能であるが、どのよ うな表示を採用するかは自由である。なお、図2に示したA/D変換器11、デ ィユーティ演算回路12、および表示制御回路13は図1において制御用CPU 1の内部回路として存在する。
【0011】 上記構成において、ディユーティに対するモータ5の回転数はリニアに変化す るが、最小ディユーティのときの回転数および最大ディユーティのときの回転数 は任意に設定することができる。即ち、中点2aの電圧が最低のときはモータ回 転をゼロにしてもよいし、50rpmに設定してもよい。一方、中点電圧が最大 のときには採用するモータの能力の最大限の回転数とすることができる。一般的 には、最小ディユーティのときにモータを停止させる設定であれば、ボリウムの 誤操作によってモータに突然の逆負荷をかけることになり、悪影響を与えるので 、数十rpmに設定する。また、中点2aの電圧が最低のときにモータの回転数 を最大にすることもある。
【0012】 次に、図1において過負荷検出回路6の機能を説明すると、モータ5が最高速 度で駆動中に過負荷が生じるほどに大きい魚が掛かった場合、モータ5の焼き付 きを防止するために基準値以上の負荷が数秒以上継続した場合、モータ5を停止 させるものである。このために、本実施例ではモータ駆動回路4のFETのゲー ト電圧を一定の基準値と絶えず比較し、ゲート電圧が基準値を越える状態が設定 秒数以上継続すればモータ駆動回路4に対する電流供給を停止するようにしてい る。
【0013】
本考案では、上述したように電動リールの外側に用意に取り付けることができ る可変抵抗手段によってPWM制御のためのディユーティを瞬時に変更すること ができるようにしたので、魚が掛かったときの釣人の作業が非常に楽になり、ド ラグの調整とモータの回転の調節を容易に併用することが可能である。従って、 熟練者はもとより、初心者でも高度な釣り技術を駆使することができる。
【0014】 また、可変抵抗手段ではリールの形状や構造、さらには取り付け位置に応じて ロータリ式、スライド式を任意に設置することができ、取り扱いやすい電動リー ルとすることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の制御装置の一実施例を示すブロック
図、
図、
【図2】同、詳細なブロック図である。
1 制御用CPU 2 可変抵抗器 3 クロック回路 4 モータ駆動回路 5 モータ 6 過負荷検出回路 7 液晶表示盤 8 EEPROM 11 A/D変換器 12 ディユーティ演算回路 13 表示制御回路
Claims (3)
- 【請求項1】電動リールのモータを駆動する回路におい
て、可変抵抗手段と、この可変抵抗手段の可変出力電圧
をデジタル量に変換するA/D変換器と、このデジタル
量を予め上記中点電圧の最大電圧と最小電圧の差を多段
階に量子化した値に照合し、最大量に対するディユーテ
ィを演算し、この演算したディユーティに対応するパル
スを出力するディユーティ演算回路と、上記パルスを増
幅してパルス状の駆動電圧を間欠的に上記モータに与え
るモータ駆動回路とからなることを特徴とする電動リー
ルのモータ制御装置。 - 【請求項2】可変抵抗手段として、ロータリボリウムを
用いた請求項1記載の電動リールのモータ制御装置。 - 【請求項3】可変抵抗手段として、スライドボリウムを
用いた請求項1記載の電動リールのモータ制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994001509U JP3000736U (ja) | 1994-02-03 | 1994-02-03 | 電動リールのモータ制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994001509U JP3000736U (ja) | 1994-02-03 | 1994-02-03 | 電動リールのモータ制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3000736U true JP3000736U (ja) | 1994-08-16 |
Family
ID=43136740
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1994001509U Expired - Lifetime JP3000736U (ja) | 1994-02-03 | 1994-02-03 | 電動リールのモータ制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3000736U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013220087A (ja) * | 2012-04-19 | 2013-10-28 | Miyamae:Kk | 魚釣用リール |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05161439A (ja) * | 1991-12-12 | 1993-06-29 | Daiwa Seiko Inc | 魚釣用電動リール |
-
1994
- 1994-02-03 JP JP1994001509U patent/JP3000736U/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05161439A (ja) * | 1991-12-12 | 1993-06-29 | Daiwa Seiko Inc | 魚釣用電動リール |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013220087A (ja) * | 2012-04-19 | 2013-10-28 | Miyamae:Kk | 魚釣用リール |
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