JP2945105B2 - 配管の内面をライニングする方法 - Google Patents

配管の内面をライニングする方法

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、地中に埋設されたガス導管、水道管等の内
面を、更生修理或いは部分修理等を行うために、液状の
ライニング材を利用して行うライニング方法に関するも
のである。
[従来の技術] 液状のライニング材を利用して管の内面にライニング
被膜をつくるライニング方法としては、対象管の内部に
ライニング材を一定量充填し、対象管の前後の差圧△P
の作用によりライニング材を移動させてライニングを行
うという方法(特願昭55−129602号公報、特開昭61−26
8386号公報、同63−69576号公報)が公知である。
しかし、上記公知例においては、ライニング作業を行
うためには対象管の前後を切断して一方にはライニング
材の注入機を、他方には排出機を取り付けたり、差圧発
生機を両端に取り付けたりする必要があることから、地
下埋設管の場合には作業溝を2ケ所に掘削する必要があ
る。
このため、作業溝掘削や埋め戻しに多くの時間、労
力、経費がかかるという問題があり、又、高所の配管に
おいては足場を組んだり撤去する作業にも同じように時
間、労力、経費がかかるという問題がある。
そこで、管の一端側からのみ作業ができるライニング
方法として、特公昭61−51952号公報には弾性中空体を
先ず管の奥まで挿入し、次にライニング材をこの中空体
の所に注入し、中空体を引き戻しながらライニングする
という方法が示されており、又、特公昭63−1913号公報
にはスポンジで作られた球形のライニング材含浸体を管
の奥まで挿入し、このライニング材含浸体を引き戻しな
がらライニングするという方法が示されている。
[従来技術の課題] しかし、上記特公昭61−51952号公報の場合には、中
空体に対する引き戻し兼用のエアーチューブとライニン
グ材注入用のチューブの少なくとも2本のチューブを管
内に挿入する必要があり、又特公昭63−1913号公報の場
合にも、同じように引き戻し用とライニング材注入用の
チューブ(但し、この公知例は1本にチューブ化されて
いる)を挿入する必要がある。
このため、次のような欠点がある。
a.大口径の管の場合には実用化できるが、都市ガスの屋
内管或いは内管のような小径管の場合には、チューブが
邪魔したり、絡んだりしてスムーズな作業がしにくい。
b.チューブは管内で擦れるために摩耗が激しく頻繁に交
換したりする必要があると共にこれを防ぐために丈夫な
チューブを作ると高価になる。
c.中空体やライニング含浸体は、ライニング被膜を所定
の厚さに形成するために管の内径との関係でその直径を
設定する必要があり、製作に手間がかかると共に管径ご
とに多数用意する必要がある。
d.ライニング含浸体の場合にはライニング材の送出圧力
の調整に微妙な制御が要求される。
e.装置全体が大型化する。
本発明は、上記a〜eに記した欠点を有しない、新規
なライニング法を提案するのが目的である。
[課題を解決するための手段] 本発明の構成は次のとおりである。
1.配管の一部を開口し、この開口部からライニングする
終端までの管内体積を測定する、 前記測定して得た管内体積と同量のライニング材を先
導ピグを先頭にして前記開口部から管内に充填する、 ライニング材を前記開口部から吸引して配管の内面に
付着したライニング材以外の残余のライニング材と先導
ピグを配管内から排除する、 ことを特徴とする配管の内面をライニングする方法。
2.先導ピグに測長紐を結び、この紐の長さからライニン
グ材の圧入先頭位置を探る請求項1記載の配管の内面を
ライニングする方法。
上記ライニング法において、体積の測定はどのような
方法でもよいが、例えば本件出願人が特許出願中の特願
平2−145677号を用いることができる。
この測定法は、対象配管の一部を開口し、この開口部
から測長用のガスを配管内に充填し、このガスの充填総
量から管内体積(総体積)を得る方法である。
先導ピグの形状や材質は特に問わないが、配管内から
吸引されて移動する際、管の内面に付着したライニング
材を削りとらず、梳効果を有するものが最良である。
ガス配管の補修に使用される場合のライニング材の粘
度は、5千〜5万cp、チクソトロピー2.0以上の常温硬
化型の液状樹脂が最適である。押圧流体としては気体、
液体、粒流体の何れでもよい。
[実施例] この実施例は、請求項1に対応するもので、先ず、ラ
イニング配管の総体積を求め、この総体積と同量のライ
ニング材を配管内に充填したのち、吸引排除を行うもの
である。
第1図において、先ず管長Lの総体積を求め、この総
体積から分岐部材3の長さL1の体積を引くことにより、
ライニング部材の総体積L2を求めることができる。
このようにして総体積L2を求めたのち、先ず先導ピグ
4を挿入し、続いてライニング材5を圧入機13を利用し
てホース14から配管1内に充填する。この状態は第1図
(イ)に示されている。
そして、先程求めたL2(総体積)に達するまでの量を
計測し、この量に達したところで圧入を止め、次に吸引
ポンプ15を利用してライニング材5を吸引する。この状
態は第1図(ロ)に示されている。図中16は受液タンク
である。
なお、実施例の場合において、先導ピグ4を使わない
でライニング材5のみを配管内充填することも可能であ
る。
第2図は先導ピグ4に測長用の紐4aを結んでおき、こ
の紐4aが管路1内に引き込まれる長さからライニング材
がライニング対象配管の先端に至ったことを判定しよう
とする請求項2の実施例である。
「本発明の効果] 本発明は以上のように、ライニング対象配管の長さを
求めてこのライニング材を配管の長さに合わせて充填
し、吸引するという方法でライニングを行うため、次の
如き効果を期待できる。
a.一端からのみ作業ができ、配管の終端側は掘削しない
でよい。
この結果、作業溝掘削に伴う時間と労力及び経費は半
減する。
b.2ヶ所を掘削しないため、道路上での作業時に、交通
障害の問題も殆ど起こらない。
c.配管内にチューブ類が入らないので、作業がしやす
い。
d.管の内径に関係なく作業ができると共に先導ピグの径
精度はそれ程要求されない。
e.作業がしやすく装置も小型のものでよい。
【図面の簡単な説明】
第1図(イ)(ロ)はライニング対象配管の体積と同量
のライニング材を充填して行う本発明のライニング方の
説明図、第2図は先導ピグに紐を取り付けた状態の説明
図である。 1……ライニング対象配管 2……本管 3……分岐部分 4……先導ピグ 5……ライニング材 13……圧入機 14……ホース 15……吸引ポンプ 16……受液タンク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B05D 1/00 - 7/26 F16L 1/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】配管の一部を開口し、この開口部からライ
    ニングする終端までの管内体積を測定する、 前記測定して得た管内体積と同量のライニング材を先導
    ピグを先頭にして前記開口部から管内に充填する、 ライニング材を前記開口部から吸引して配管の内面に付
    着したライニング材以外の残余のライニング材と先導ピ
    グを配管内から排除する、 ことを特徴とする配管の内面をライニングする方法。
  2. 【請求項2】先導ピグに測長紐を結び、この紐の長さか
    らライニング材の圧入先頭位置を探る請求項1記載の配
    管の内面をライニングする方法。
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DE69517393T2 (de) * 1994-11-28 2000-10-12 Tokyo Gas Co. Ltd., Tokio/Tokyo Verfahren zur Innenbeschichtung eines Rohres
JP3556041B2 (ja) * 1996-03-04 2004-08-18 東京瓦斯株式会社 既設管路の部分補修工法
JP3300268B2 (ja) 1997-12-10 2002-07-08 東京瓦斯株式会社 既設管路の更生修理工法

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