JP2944320B2 - 車載用機器の防振装置 - Google Patents

車載用機器の防振装置

Info

Publication number
JP2944320B2
JP2944320B2 JP21831992A JP21831992A JP2944320B2 JP 2944320 B2 JP2944320 B2 JP 2944320B2 JP 21831992 A JP21831992 A JP 21831992A JP 21831992 A JP21831992 A JP 21831992A JP 2944320 B2 JP2944320 B2 JP 2944320B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vibration
vehicle
damper
housing
elastic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP21831992A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0644762A (ja
Inventor
毅 落合
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ARUPAIN KK
Original Assignee
ARUPAIN KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ARUPAIN KK filed Critical ARUPAIN KK
Priority to JP21831992A priority Critical patent/JP2944320B2/ja
Publication of JPH0644762A publication Critical patent/JPH0644762A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2944320B2 publication Critical patent/JP2944320B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車載用のCDプレー
ヤ,CDチェンジャ等の機器本体に外部からの振動が直
接伝達されるのを防止する車載用機器の防振装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の車載用機器の防振装置として、車
載用CDプレーヤの防振装置を図8に示す。図8は従来
の防振装置を適用した車載用のCDプレーヤを示す斜視
図、図9はオイルダンパの構造を示す拡大断面図であ
る。図8に示すCDプレーヤ1において、符号2は自動
車のコンソールボックス等に収納可能な筐体である。こ
の筐体2の内部にディスクDを駆動するドライブユニッ
ト3がコイルばね4およびオイルダンパ5により弾性支
持されている。前記コイルばね4は、外部からの比較的
低い周波数の振動がドライブユニット3に伝達されるこ
とを防止するためのものであり、オイルダンパ5は、比
較的高い周波数の振動がドライブユニット3に伝達され
ることを防止するためのものである。
【0003】図9に示すように、前記オイルダンパ5
は、固定片10を介して筐体2側に固定された剛体のシ
ャフト6と、弾性ゴム製の袋体7の中空部にオイル8な
どの流体を充填して密閉し固定片10aを介してドライ
ブユニット3側に固定されたダンパ部材9とを有し、こ
のダンパ部材9に前記シャフト6の先端部が挿入されて
いる。上記オイルダンパ5は、オイル8の粘性抵抗によ
り、前記筐体2から前記シャフト6を介して伝達される
振動が前記ドライブユニット3に直接伝達されることを
防止している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たように前記シャフト6が剛体であるため、筐体2から
の高周波振動の減衰効果に限界があり、前記ドライブユ
ニット3に振動の高周波振動成分が伝達されてしまい、
十分な防振効果を発揮できない問題がある。
【0005】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであり、筐体からの高周波振動成分を有効に
減衰させることができ、機器駆動部に対する振動抑制効
果を向上させることができる車載用機器の防振装置を提
供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による車載用機器
の防振装置は、筐体内にて、機器本体が弾性支持されて
いる車載用機器の防振装置において、筐体内の支持部
と、前記機器本体とのいずれか一方には内部に流体が封
入されたダンパが設けられ、他方にはこのダンパに連結
される弾性変形自在な支持部材が設けられていることを
特徴とするものである。
【0007】
【作用】上記手段によれば、オイルダンパなどのダンパ
に連結される支持部材が弾性変形できるような構造とな
っているため、この支持部材の弾性変形により、外部か
らの振動の抑制効果が高くなり、特に振動数の高い振動
成分の抑制効果が高くなる。
【0008】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて説明する。図
1は本発明の第1実施例に係る車載用機器の防振装置を
示す概略斜視図、図2は第2実施例に係る防振装置を示
す概略斜視図、図3は第3実施例に係る防振装置を示す
概略斜視図である。図1に示す防振装置15は、オイル
ダンパなどのダンパ部材9と、固定片10に固定支持さ
れた弾性支持部材となるシャフト16とから構成されて
いる。ダンパ部材9と固定片10のいずれか一方が、図
8に示す筐体2内の支持部に固定され、他方がドライブ
ユニット3側に固定されている。
【0009】ダンパ部材9は図9に示したように、ゴム
などの袋体7の内部にオイル8などの流体が封入されて
いるものである。あるいは内部にエアーが封入されたエ
アーダンパであってもよい。前記シャフト16はその先
部16bが、図9と同様にダンパ部材9の内部に嵌入さ
れている。このシャフト16の中間部にはコイルばね1
6aが設けられ、シャフト16の先部16bと基部16
cが分離され、この先端16bと基部16cとがコイル
ばね16aにより連結された構造となっている。
【0010】図2に示す防振装置25では、弾性支持部
材26が、ダンパ部材9に嵌入される嵌入部26cと、
この嵌入部26cを固定片10に対して弾性支持する板
ばね26aとから形成されている。この板ばね26aの
一部は切欠かれ且つ折曲げられ、その折曲げられたリブ
26bが下方に斜めに延びて、先端が固定片10に接し
ている。このリブ26bにより板ばね26aの剛性が補
強されている。
【0011】図3に示す防振装置35では、弾性支持部
材であるシャフト36が樹脂などの弾性材により形成さ
れている。そして弾性変形部36aがダンパ部材9への
嵌入部36bよりも細く形成され、この弾性変形部36
aが所定の弾性係数を有して変形できるように構成され
ている。
【0012】次に、上記構成の各実施例の弾性支持機能
を、振動モデルを用いたシミュレーション結果に基づい
て説明する。図4は本発明の車載用機器の防振装置の振
動モデル図、図5は従来の車載用機器の防振装置の振動
モデル図、図6および図7はそれぞれの振動モデルを用
いたシミュレーションによる防振効率を示す線図であ
る。
【0013】図4に示す本発明の振動モデルAと、図5
に示す従来の振動モデルBのそれぞれにおいて、M1は
前記ドライブユニット3の等価質量、K1は図8に示す
コイルばね4の総弾性定数であり、C1は複数のダンパ
部材9の総計の粘性係数である。また図4におけるK
は、図1ないし図3に示した弾性支持部材16,26,
36の弾性係数を示している。なおこのKは複数のダン
パ部材9に嵌入されている複数の弾性支持部材の総計の
弾性係数を示している。
【0014】また、図6および図7において、横軸は筐
体2に与えられる振動の周波数(Hz)を示し、縦軸は
被支持物であるドライブユニット3へ伝達される振動の
振幅減衰量(dB)を示している。さらに、本シミュレ
ーションでは、前記ドライブユニット3の等価質量M1
を0.25(kg)、コイルばね4の総計の弾性定数K
1を21762.5(N/m)(Nはニュートン)、ダ
ンパ部材9の総計の粘性係数C1を27.3319
((N・s/m)、ダンパ部材9の減衰比率ζ(ジー
タ)を0.58とする。また図6では、弾性部材の弾性
係数Kを総計で98000(N/m)とし、図7では、
この弾性係数Kを総計で9800(N/m)としてい
る。
【0015】上記条件に基づきシミュレーションを行っ
た結果、図6および図7に示すように、筐体2にかける
振動の周波数を高くしていくと、振動モデルAおよび振
動モデルBとも、ドライブユニット3に係る振動は減衰
量が高くなることが認められるが、図1ないし図3に示
す構造により弾性支持部材の弾性係数K(図4参照)を
設定した振動モデルBの方が、高い周波数における振動
の減衰量が高くなり、防振効果をより有効に発揮できる
ようになっていることが解る。例えば、図6に示すよう
に筐体2に200Hzの振動を与えた場合、弾性係数K
を98000(N/m)にした振動モデルAでは、減衰
量が約29.1dBであり、振動モデルBの減衰量20.
5dBに比べて約42%防振効率が向上する。
【0016】さらに、図7に示すように各弾性支持部材
の弾性係数Kを9800(N/m)にした場合は、振動
モデルAの減衰量が約41.1dBになり、振動モデル
Bに比べて約42%防振効率が向上する。また、図6お
よび図7において筐体2を30Hz以下の低周波数にて
振動させた場合、弾性係数Kが98000(N/m)お
よび9800(N/m)の場合とも、与えた振動以上の
振動がドライブユニット2に生じるような結果を示して
いる。しかし、実際車載用機器にてこのような場合が生
じたときには、前記コイルばね4の弾性係数を調整する
ことにより、容易に改善できる。
【0017】以上、シミュレーションの結果より判断す
れば、Kの値を小さくしたほうが振動防止効果が向上す
る。なお、上記実施例では、防振装置を車載用のCD装
置に適用する場合について説明したが、車載用の光ディ
スクの駆動装置等においても適用可能である。さらに、
本発明の防振装置を適用すれば、ハードディスクやフロ
ッピーディスクなどの磁気ディスクの駆動装置の車載化
も可能になる。
【0018】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、筐体から
の高周波領域の振動成分を減衰することができ、機器の
駆動部への防振効率が向上する車載用機器の防振装置を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る車載用機器の防振装
置を示す概略斜視図である。
【図2】第2実施例に係る防振装置を示す概略斜視図で
ある。
【図3】第3実施例に係る防振装置を示す概略斜視図で
ある。
【図4】本発明の車載用機器の防振装置の振動モデルを
示す図である。
【図5】従来の車載用機器の防振装置の振動モデルを示
す図である。
【図6】それぞれの振動モデルのシミュレーションによ
る防振効率を示す線図である。
【図7】それぞれの振動モデルにおけるシミュレーショ
ンによる防振効率を示す線図である。
【図8】従来の車載用機器の防振装置を適用した車載用
のCDプレーヤを示す斜視図である。
【図9】防振装置の構造を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
1 車載用CDプレーヤ 2 筐体 3 ドライブユニット 4 コイルばね 9 ダンパ部材 15,25,35 防振装置 6,16,26,36 シャフト

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐体内にて、機器本体が弾性支持されて
    いる車載用機器の防振装置において、筐体内の支持部
    と、前記機器本体とのいずれか一方には内部に流体が封
    入されたダンパが設けられ、他方にはこのダンパに連結
    される弾性変形自在な支持部材が設けられていることを
    特徴とする車載用機器の防振装置。
JP21831992A 1992-07-24 1992-07-24 車載用機器の防振装置 Expired - Lifetime JP2944320B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21831992A JP2944320B2 (ja) 1992-07-24 1992-07-24 車載用機器の防振装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21831992A JP2944320B2 (ja) 1992-07-24 1992-07-24 車載用機器の防振装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0644762A JPH0644762A (ja) 1994-02-18
JP2944320B2 true JP2944320B2 (ja) 1999-09-06

Family

ID=16717990

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21831992A Expired - Lifetime JP2944320B2 (ja) 1992-07-24 1992-07-24 車載用機器の防振装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2944320B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0644762A (ja) 1994-02-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3035334B2 (ja) ばね架装台
JP3425429B2 (ja) エンジン−ギヤユニットのマウント
WO1995007419A1 (fr) Support caoutchouc etanche au liquide
JP2944320B2 (ja) 車載用機器の防振装置
JPH0745057A (ja) 光ディスクプレーヤーの防振防衝装置
JP4339428B2 (ja) 減衰可変型粘性流体封入式ダンパー
JP4718137B2 (ja) 防振装置
JPH031484B2 (ja)
JP2986586B2 (ja) 流体封入式マウント
JPS60188637A (ja) 緩衝支持装置
JPH0356950Y2 (ja)
JPH04230477A (ja) ねじれ振動緩衝装置
JP3684469B2 (ja) 防振装置
JP3524121B2 (ja) シャーシ装置及び精密機器
JPS62180128A (ja) 防振装置
JPH0452877Y2 (ja)
JPS62288739A (ja) ダンパ−装置及びその製造方法
JPS5997343A (ja) エンジン等の防振支持装置
JPH0531753Y2 (ja)
JP3693062B2 (ja) 防振装置
JPH11247917A (ja) エンジンマウント
JPS60188638A (ja) 緩衝支持装置
JP3533509B2 (ja) 液体封入式マウント
JPH03282031A (ja) 防振ダンパー
JP4881810B2 (ja) 板ばね式制振装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19990615

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080625

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090625

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100625

Year of fee payment: 11