JP2943783B2 - 床の軸組構造 - Google Patents

床の軸組構造

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JP2943783B2 JP27717497A JP27717497A JP2943783B2 JP 2943783 B2 JP2943783 B2 JP 2943783B2 JP 27717497 A JP27717497 A JP 27717497A JP 27717497 A JP27717497 A JP 27717497A JP 2943783 B2 JP2943783 B2 JP 2943783B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば半導体製
造工場などのように、特に微細な加工作業が行われる建
物の床に代表される床の軸組構造に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、半導体製造工場などの建物のよ
うに、微細な加工作業が行われる建物は一般の建物と異
なり、特に製造ラインの床は振動レベルを可能な限り低
減できる構造とする必要がある。また最近では、広い工
場用敷地の確保が難しい等の理由からこの種の建物は多
層化の傾向にある。
【0003】ところで、図4(a) 〜(c) に図示するもの
はいずれも、床の振動レベルを可能な限り低減できるよ
うにした床の軸組構造の従来例を示し、このうち図4
(a) に図示するものは、床20を多数の柱21で支持するよ
うにしたものであるが、柱21が下の階に多数乱立して柱
が邪魔になるため、下の階を有効に利用できない等の課
題があった。また、図4(b) に図示するものは、床20を
梁剛性の大きいトラスばり22で支持するようにしたもの
であるが、トラスばり22が邪魔になってトラスばり22の
軸直角方向に必要な装置類を自由に設置できず、床下を
有効に利用できない等の課題があった。さらに、図4
(c) に図示するものは、床20を梁剛性の大きい形鋼ばり
23で支持するようにしたものであるが、形鋼ばり23の梁
成が大きくなって鉄骨数量が増え、また階高も増してき
わめて不経済な設計になる等の課題があった。
【0004】この発明は、以上の課題を解決するために
なされたもので、振動レベルを可能な限り低減できるよ
うにした床の軸組構造を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、この発明に係る床の軸組構造は、柱を所定間隔に
立設し、各柱の周囲に大引きを複数架け渡し、かつ前記
柱と前記大引き間に大引きを支持する束材を斜めに設置
して構成されている。
【0006】また、各階の床スラブをそれぞれ構築し、
かつ前記柱の周囲に大引きを前記各階の床スラブの上側
に位置してそれぞれ複数架け渡し、かつ前記柱と前記大
引き間に大引きを支持する束材を斜めにそれぞれ設置し
て多層に構成されている。
【0007】その際、束材は各階の柱の柱脚部と大引き
間に、柱脚部から大引き側に放射状に複数設置する。ま
た、大引きは一方向に複数架け渡し、かつ前記複数の大
引き間に、その軸直角方向につなぎ梁を所定間隔に複数
架け渡す。
【0008】
【発明の実施の形態】図1〜図3は、この発明の実施の
一形態を示し、図において、複数の柱1とはり2とから
なる複数層・複数スパンの構造架構が、S構造、RC構
造またはSRC構造などで構築され、また、はり2と同
じレベルに各階の床スラブ3が、例えばRC構造などで
それぞれ構築されている。さらに、各階の床スラブ3の
上側に大引き4が複数架け渡され、大引き4は複数の束
材5で支持されている。そして、大引き4の上に作業床
6がそれぞれ構築され、かつ床スラブ3と作業床6間に
人が自由に行き来できるような床下空間7が形成されて
いる。
【0009】特に、大引き4は一方向に架け渡され、複
数の大引き4の間に、その軸直角方向につなぎ梁8が所
定間隔に複数架け渡されている。
【0010】また、束材5は各階の柱1の柱脚部aと大
引き4間に、柱脚部aから大引き4側に平面視して、例
えば略45°方向に放射状にそれぞれ立設されている。そ
して、各束材5の上端部は大引き4とつなぎ梁8との接
合部にそれぞれ接合されている。なお、大引き4、束材
5および、つなぎ梁8にはH形鋼などの形鋼や木製角材
などが使用され、さらに束材5には鋼管や木製丸太など
が使用されることもある。
【0011】作業床6は、例えば大引き4の上に根太材
9を所定間隔に架け渡し、その上に床パネル10を敷き込
む等して構成されている。その際、床パネル10を着脱自
在に敷き込んで床下の作業空間7に自由に出入りできる
ようにすれば、床下を有効に利用できる。
【0012】ところで、床の振動性状(揺れやすさ)は
一般にスパンの4乗に比例する。すなわち、同じ断面の
はりであれば、スパンが2倍になれば、24 =16倍変形
することになる。したがって、本願発明の採用により作
業床6の振動性状を決定する有効スパンを、例えばX方
向、Y方向それぞれ、LX /2、LY /2とすることに
より大引き4の断面を小さくすることができ、それによ
りきわめて経済的に振動を低減できる作業床6を提供す
ることができる。
【0013】
【発明の効果】この発明は以上説明した構成からなり、
特に各柱の周囲に架け渡された大引きが柱と大引き間に
斜めに設置された束材によって支持され、ほとんどの床
荷重は束材の軸力で処理できるので、剛性のきわめて高
い振動レベルのきわめて小さい作業床を経済的に構築で
き、階高の低減も図れる効果がある。また、同じ構成で
容易に多層化も可能なことにより建設コストの大幅なコ
ストダウンも図れる効果がある。また、複数の束材は各
階の柱の柱脚部と大引き間に、柱脚部から大引き側に放
射状に設置してあるので、作業床の床下に可能な限りの
床下空間を確保でき、また束材が特に邪魔になることも
ないので、床下を有効に利用できる効果がある。さら
に、複数の大引き間にその軸直角方向につなぎ梁を所定
間隔に複数架け渡せば、水平剛性が高くなり、耐震性を
高めることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】床の軸組構造の一例を示す一部斜視図である。
【図2】(a) は床の軸組構造の一例を示す一部平面図、
(b) はその側面図である。
【図3】複数層・複数スパンに構築された架構構造の側
面図である。
【図4】床の軸組構造の従来例を示す架構構造の側面図
である。
【符号の説明】
1 柱 2 はり 3 床スラブ 4 大引き 5 束材 6 作業床 7 床下空間 8 つなぎ梁 9 根太材 10 床パネル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長屋 善雄 東京都港区元赤坂1丁目2番7号 鹿島 建設株式会社内 (72)発明者 安藤 啓 東京都調布市飛田給2丁目19番1号 鹿 島建設株式会社技術研究所内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04B 5/43 E04B 5/02 E04F 15/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柱を所定間隔に立設し、各柱の周囲に大
    引きを複数架け渡し、かつ前記柱と前記大引き間に大引
    きを支持する束材を斜めに設置してなることを特徴とす
    る床の軸組構造。
  2. 【請求項2】 柱を所定間隔に立設し、各階の床スラブ
    をそれぞれ構築し、かつ前記柱の周囲に大引きを前記各
    階の床スラブの上側に位置してそれぞれ複数架け渡し、
    かつ前記柱と前記大引き間に大引きを支持する束材を斜
    めにそれぞれ設置してなることを特徴とする床の軸組構
    造。
  3. 【請求項3】 束材は各階の柱の柱脚部と大引き間に、
    柱脚部から大引き側に放射状に複数設置してあることを
    特徴とする請求項第1項または第2項記載の床の軸組構
    造。
  4. 【請求項4】 大引きは一方向に複数架け渡し、かつ前
    記複数の大引き間に、その軸直角方向につなぎ梁を所定
    間隔に複数架け渡してなることを特徴とする請求項第1
    項、第2項または第3項記載の床の軸組構造。
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