JP2942595B2 - 接着部を有する材料の切削加工方法 - Google Patents
接着部を有する材料の切削加工方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、接着部を有する材料を当該接着部を含む状
態で切削加工するか、当該接着部のうち材料からはみ出
した部分を切削加工する方法に関するものである。
態で切削加工するか、当該接着部のうち材料からはみ出
した部分を切削加工する方法に関するものである。
従来の技術 木材、プラスチックス、金属をはじめとする種々の材
料を用いて製品を作製するにあたっては、同種または異
種の材料を接着剤により接着することが多い。この場
合、接着後の材料をさらに切削加工することもある。
料を用いて製品を作製するにあたっては、同種または異
種の材料を接着剤により接着することが多い。この場
合、接着後の材料をさらに切削加工することもある。
接着剤は多種知られているので、材料の材質、接着強
度、接着作業性、安全性、コスト等を総合考慮して最適
のものを選択する。
度、接着作業性、安全性、コスト等を総合考慮して最適
のものを選択する。
市販の接着剤のうち2−シアノアクリレート系瞬間接
着剤は、木材、プロスチックス、金属を問わず大部分の
材料に対して接着力が大きくかつ異種材料間の接着にも
適用でき、しかも秒速接着が可能であるという特性を有
している。2−シアノアクリレート系瞬間接着剤は他の
汎用の接着剤に比すれば高価であるが、上記のような大
きなメリットがあるので、その使用量は年々着実に増加
している。
着剤は、木材、プロスチックス、金属を問わず大部分の
材料に対して接着力が大きくかつ異種材料間の接着にも
適用でき、しかも秒速接着が可能であるという特性を有
している。2−シアノアクリレート系瞬間接着剤は他の
汎用の接着剤に比すれば高価であるが、上記のような大
きなメリットがあるので、その使用量は年々着実に増加
している。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、2−シアノアクリレート系瞬間接着剤
を用いて接着を行うと、硬化後の接着部は強固ではある
が硬くかつ脆いという性質を有するため、接着した材料
を当該接着部を含む状態でさらに切削加工に供したり、
当該接着部のうち材料からはみ出した部分を切削除去し
たりする場合、接着部にひび割れや欠けを生ずることが
ある。このようなひび割れや欠けは、接着部の接着力の
低下の原因となる上、製品の外観の点でもマイナスに作
用する。
を用いて接着を行うと、硬化後の接着部は強固ではある
が硬くかつ脆いという性質を有するため、接着した材料
を当該接着部を含む状態でさらに切削加工に供したり、
当該接着部のうち材料からはみ出した部分を切削除去し
たりする場合、接着部にひび割れや欠けを生ずることが
ある。このようなひび割れや欠けは、接着部の接着力の
低下の原因となる上、製品の外観の点でもマイナスに作
用する。
本発明者らは、2−シアノアクリレート系瞬間接着剤
に可塑剤や軟質樹脂などの柔軟化剤を配合することによ
り切削加工性を改善することを試みたが、これらの柔軟
化剤を少量配合しただけでは改善効果が不足し、一方、
柔軟化剤を多量配合すると(柔軟化剤によっては溶解性
が劣り、多量配合できない場合もある)、速硬化性が損
なわれたり、接着力が不足するようになったり、保存安
定性が低下したりするという問題を生ずるのみならず、
期待するほどの切削加工性が得られないという事態に直
面した。
に可塑剤や軟質樹脂などの柔軟化剤を配合することによ
り切削加工性を改善することを試みたが、これらの柔軟
化剤を少量配合しただけでは改善効果が不足し、一方、
柔軟化剤を多量配合すると(柔軟化剤によっては溶解性
が劣り、多量配合できない場合もある)、速硬化性が損
なわれたり、接着力が不足するようになったり、保存安
定性が低下したりするという問題を生ずるのみならず、
期待するほどの切削加工性が得られないという事態に直
面した。
本発明は、このような状況に鑑み、2−シアノアクリ
レート系瞬間接着剤のすぐれた性質を損なうことなく良
好な切削加工性を付与することを目的になされたもので
ある。
レート系瞬間接着剤のすぐれた性質を損なうことなく良
好な切削加工性を付与することを目的になされたもので
ある。
なお、本出願人の出願にかかる特開昭62−153370号公
報には、2−シアノアクリレートにカーボネート化合物
を配合した組成物が示されているが、切削加工について
は何ら開示がない。
報には、2−シアノアクリレートにカーボネート化合物
を配合した組成物が示されているが、切削加工について
は何ら開示がない。
課題を解決するための手段 本発明の接着部を有する材料の切削加工方法は、接着
部を有する材料を当該接着部を含む状態で切削加工する
か、当該接着部のうち材料からはみ出した部分を切削加
工するにあたり、その接着部を、ジアルキルカーボネー
ト、アルキレンカーボネート、アルキレングリコールビ
スアルキルカーボネートおよび3価アルコールトリスア
ルキルカーボネートよりなる群から選ばれたカーボネー
ト化合物を配合した2−シアノアクリレート系瞬間接着
剤により形成したことを特徴とするものである。
部を有する材料を当該接着部を含む状態で切削加工する
か、当該接着部のうち材料からはみ出した部分を切削加
工するにあたり、その接着部を、ジアルキルカーボネー
ト、アルキレンカーボネート、アルキレングリコールビ
スアルキルカーボネートおよび3価アルコールトリスア
ルキルカーボネートよりなる群から選ばれたカーボネー
ト化合物を配合した2−シアノアクリレート系瞬間接着
剤により形成したことを特徴とするものである。
以下本発明を詳細に説明する。
材料としては、木・竹材、紙、皮革、繊維、布、畳
表、プラスチックス、ゴム、金属、塗装面、メッキ面を
はじめとする種々の有機質材料および無機質材料が用い
られる。このように被着材の材質を選ばないこと、同種
のみならず異種の材質間の接着も可能であることが、2
−シアノアクリレート系瞬間接着材の特長点でもある。
ポリエチレン、ポリプロピレン等の無極性材料は、2−
シアノアクリレート系瞬間接着剤によっては通常では接
着力が小さいが、添加剤の工夫や材料面へのプライマー
の塗布により、かなりの接着力が得られるようになって
きている。2−シアノアクリレート系瞬間接着剤によっ
て接着しがたい材料は、剥離処理面など特殊な場合だけ
になってきている。
表、プラスチックス、ゴム、金属、塗装面、メッキ面を
はじめとする種々の有機質材料および無機質材料が用い
られる。このように被着材の材質を選ばないこと、同種
のみならず異種の材質間の接着も可能であることが、2
−シアノアクリレート系瞬間接着材の特長点でもある。
ポリエチレン、ポリプロピレン等の無極性材料は、2−
シアノアクリレート系瞬間接着剤によっては通常では接
着力が小さいが、添加剤の工夫や材料面へのプライマー
の塗布により、かなりの接着力が得られるようになって
きている。2−シアノアクリレート系瞬間接着剤によっ
て接着しがたい材料は、剥離処理面など特殊な場合だけ
になってきている。
2−シアノアクリレート系瞬間接着剤の主剤である2
−シアノアクリレートとしては、メチル 2−シアノア
クリレート、エチル 2−シアノアクリレート、プロピ
ル 2−シアノアクリレート、ブチル 2−シアノアク
リレート、アリル 2−シアノアクリレート、メトキシ
エチル 2−シアノアクリレート、エトキシエチル 2
−シアノアクリレート、2−クロロエチル 2−シアノ
アクリレート、シクロヘキシル 2−シアノアクリレー
トをはじめとする種々の2−シアノアクリレートが用い
られ、特にエチル 2−シアノアクリレートが重要であ
る。
−シアノアクリレートとしては、メチル 2−シアノア
クリレート、エチル 2−シアノアクリレート、プロピ
ル 2−シアノアクリレート、ブチル 2−シアノアク
リレート、アリル 2−シアノアクリレート、メトキシ
エチル 2−シアノアクリレート、エトキシエチル 2
−シアノアクリレート、2−クロロエチル 2−シアノ
アクリレート、シクロヘキシル 2−シアノアクリレー
トをはじめとする種々の2−シアノアクリレートが用い
られ、特にエチル 2−シアノアクリレートが重要であ
る。
カーボネート化合物としては、ジアルキルカーボネー
ト、アルキレンカーボネート、アルキレングリコールビ
スアルキルカーボネートおよび3価アルコールトリスア
ルキルカーボネートよりなる群から選ばれたカーボネー
ト化合物が用いられる。
ト、アルキレンカーボネート、アルキレングリコールビ
スアルキルカーボネートおよび3価アルコールトリスア
ルキルカーボネートよりなる群から選ばれたカーボネー
ト化合物が用いられる。
ここでジアルキルカーボネートとしては、同種または
異種のアルキル基(狭義のアルキル基だけでなく、アリ
ール基、アラルキル基を含む広義のアルキル基を言うも
のとする)を2個有するカーボネート、たとえば、ジメ
チルカーボネート、ジエチルカーボネート、ジプロピル
カーボネート、ジブチルカーボネート、ジヘキシルカー
ボネート、ジオクチルカーボネート、ジアリルカーボネ
ート、ジベンジルカーボネート、ジフェニルカーボネー
ト、メチルエチルカーボネート、メチルプロピルカーボ
ネート、メチルブチルカーボネート、メチルアリルカー
ボネート、メチルベンジルカーボネート、メチルフェニ
ルカーボネート、エチルプロピルカーボネート、エチル
ブチルカーボネート、エチルアリルカーボネート、エチ
ルベンジルカーボネート、エチルフェニルカーボネー
ト、ブチルアリルカーボネート、ブチルベンジルカーボ
ネート、ブチルフェニルカーボネートなどがあげられ
る。
異種のアルキル基(狭義のアルキル基だけでなく、アリ
ール基、アラルキル基を含む広義のアルキル基を言うも
のとする)を2個有するカーボネート、たとえば、ジメ
チルカーボネート、ジエチルカーボネート、ジプロピル
カーボネート、ジブチルカーボネート、ジヘキシルカー
ボネート、ジオクチルカーボネート、ジアリルカーボネ
ート、ジベンジルカーボネート、ジフェニルカーボネー
ト、メチルエチルカーボネート、メチルプロピルカーボ
ネート、メチルブチルカーボネート、メチルアリルカー
ボネート、メチルベンジルカーボネート、メチルフェニ
ルカーボネート、エチルプロピルカーボネート、エチル
ブチルカーボネート、エチルアリルカーボネート、エチ
ルベンジルカーボネート、エチルフェニルカーボネー
ト、ブチルアリルカーボネート、ブチルベンジルカーボ
ネート、ブチルフェニルカーボネートなどがあげられ
る。
アルキレンカーボネートとしては、たとえば、エチレ
ンカーボネート、プロピレンカーボネート、シクロヘキ
センカーボネート、テトラメチルエチレンカーボネート
などがあげられる。
ンカーボネート、プロピレンカーボネート、シクロヘキ
センカーボネート、テトラメチルエチレンカーボネート
などがあげられる。
アルキレングリコールビスアルキルカーボネートとし
ては、たとえば、エチレングリコール、ジエチレングリ
コール、トリエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、1,3−プロパンジオー
ル、1,4−ブタンジオール、1,3−ブランジオール、2,3
−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、2−エチ
ル−1,3−ヘキサンジオールなどのジオールのビスアル
キルカーボネートであって、アルキル基がメチル、エチ
ル、プロピル、ブチル、ヘキシル、オクチル、アリル、
ベンジル、フェニルなどであるものがあげられる。
ては、たとえば、エチレングリコール、ジエチレングリ
コール、トリエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、1,3−プロパンジオー
ル、1,4−ブタンジオール、1,3−ブランジオール、2,3
−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、2−エチ
ル−1,3−ヘキサンジオールなどのジオールのビスアル
キルカーボネートであって、アルキル基がメチル、エチ
ル、プロピル、ブチル、ヘキシル、オクチル、アリル、
ベンジル、フェニルなどであるものがあげられる。
3価アルコールトリスアルキルカーボネートとして
は、グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロー
ルプロパンなどのトリオールなどのトリスアルキルカー
ボネートであって、アルキル基がメチル、エチル、プロ
ピル、ブチル、ヘキシル、オクチル、アリル、ベンジ
ル、フェニルなどであるものがあげられる。
は、グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロー
ルプロパンなどのトリオールなどのトリスアルキルカー
ボネートであって、アルキル基がメチル、エチル、プロ
ピル、ブチル、ヘキシル、オクチル、アリル、ベンジ
ル、フェニルなどであるものがあげられる。
これらのカーボネート化合物は、2−シアノアクリレ
ートにそれぞれ単独で配合することができ、2種以上を
配合することもできる。
ートにそれぞれ単独で配合することができ、2種以上を
配合することもできる。
カーボネート化合物の配合量は、2−シアノアクリレ
ート100重量部に対して20〜400重量部、殊に25〜300重
量部、なかんずく30〜200重量部とするのが適当であ
る。カーボネート化合物の配合量が余りに少ないときは
切削加工性が不足し、一方極端に多いときは接着力が低
下する。
ート100重量部に対して20〜400重量部、殊に25〜300重
量部、なかんずく30〜200重量部とするのが適当であ
る。カーボネート化合物の配合量が余りに少ないときは
切削加工性が不足し、一方極端に多いときは接着力が低
下する。
2−シアノアクリレートには、カーボネート化合物の
ほか、保存安定剤、有機溶剤、可塑剤、増粘剤、充填
剤、チクソトロピー性改善剤、耐熱性付与剤、極性低下
剤、接着強化剤、硬化促進剤、硬化抑制剤、着色剤など
の添加剤を適宜添加することができる。
ほか、保存安定剤、有機溶剤、可塑剤、増粘剤、充填
剤、チクソトロピー性改善剤、耐熱性付与剤、極性低下
剤、接着強化剤、硬化促進剤、硬化抑制剤、着色剤など
の添加剤を適宜添加することができる。
本発明においては、カーボネート化合物を配合した2
−シアノアクリレート系瞬間接着剤を用いて同種または
異種の材料の接着を行い、接着部を形成させる。接着操
作は塗布、注入、噴霧などにより行われる。
−シアノアクリレート系瞬間接着剤を用いて同種または
異種の材料の接着を行い、接着部を形成させる。接着操
作は塗布、注入、噴霧などにより行われる。
そして、接着部を有する材料を当該接着部を含む状態
で切削加工する。
で切削加工する。
切削加工は、カッター、鋸、カンナ、ヤスリ、キリ、
グラインダー、ドリル、サンドペーパー、フライス盤、
砥石粉などを用いて行われる。切削加工とは、研削、研
磨、切断、穿孔、溝あけなどを含む概念である。
グラインダー、ドリル、サンドペーパー、フライス盤、
砥石粉などを用いて行われる。切削加工とは、研削、研
磨、切断、穿孔、溝あけなどを含む概念である。
作用および発明の効果 本発明は、接着部を有する材料を当該接着部を含む状
態で切削加工するか、当該接着部のうち材料からはみ出
した部分を切削加工するにあたり、その接着部を特定の
カーボネート化合物を配合した2−シアノアクリレート
系瞬間接着剤により形成するものである。
態で切削加工するか、当該接着部のうち材料からはみ出
した部分を切削加工するにあたり、その接着部を特定の
カーボネート化合物を配合した2−シアノアクリレート
系瞬間接着剤により形成するものである。
本発明によれば、2−シアノアクリレート系瞬間接着
剤により接着部を形成しているにかかわらず、研削、研
磨、切断、穿孔、溝あけなどの切削加工をひび割れや欠
けを生ずることなく円滑に行うことができる。しかも、
2−シアノアクリレート系瞬間接着剤の本来有するすぐ
れた性質(速硬化性、種々の材質に対する接着力等)は
損なわれない。
剤により接着部を形成しているにかかわらず、研削、研
磨、切断、穿孔、溝あけなどの切削加工をひび割れや欠
けを生ずることなく円滑に行うことができる。しかも、
2−シアノアクリレート系瞬間接着剤の本来有するすぐ
れた性質(速硬化性、種々の材質に対する接着力等)は
損なわれない。
2−シアノアクリレート系瞬間接着剤を柔軟化するこ
とと切削加工性との間にはある程度の相関関係が見られ
る。しかしながら、2−シアノアクリレート系瞬間接着
剤に一般の可塑剤や軟質樹脂などの柔軟化剤を配合して
柔軟化しただけでは期待するほどの切削加工性が得られ
ないことから、カーボネート化合物の配合は予期せぬ作
用効果を発揮したものと言うことができる。
とと切削加工性との間にはある程度の相関関係が見られ
る。しかしながら、2−シアノアクリレート系瞬間接着
剤に一般の可塑剤や軟質樹脂などの柔軟化剤を配合して
柔軟化しただけでは期待するほどの切削加工性が得られ
ないことから、カーボネート化合物の配合は予期せぬ作
用効果を発揮したものと言うことができる。
実施例 次に実施例をあげて本発明をさらに説明する。以下
「部」、「%」とあるのは重量基準で示したものであ
る。
「部」、「%」とあるのは重量基準で示したものであ
る。
実施例1 安定剤を含むエチル 2−シアノアクリレート100部
に対し、ジエチルカーボネートを25部、50部、100部、1
50部または200部配合した後、平坦なパレットに約7mm厚
さに流し込み、硬化促進のために先端にチオコールを付
着させた細棒で撹拌し、静置した。チオコールにより強
制硬化させたのは、流し込み厚さが厚いので、瞬間接着
剤であっても完全硬化に長時間を要するからである。
に対し、ジエチルカーボネートを25部、50部、100部、1
50部または200部配合した後、平坦なパレットに約7mm厚
さに流し込み、硬化促進のために先端にチオコールを付
着させた細棒で撹拌し、静置した。チオコールにより強
制硬化させたのは、流し込み厚さが厚いので、瞬間接着
剤であっても完全硬化に長時間を要するからである。
16時間後、64時間後、6日後および12日後に、パレッ
トから硬化シートを取り出して裏面側からカッターで削
り、その際の切削加工性を次の3段階で判定した。結果
を第1表に示す。
トから硬化シートを取り出して裏面側からカッターで削
り、その際の切削加工性を次の3段階で判定した。結果
を第1表に示す。
○:ナラ材の切削感覚 △:力が必要だが音を出さずに削れる ×:削れるがパリパリ音がする 実施例2 第1図は突き合わせ接着の場合の接着板の断面図、第
2図は積層接着の場合の接着板の断面図である。(1)
は板、(2)は接着部、(3)は孔である。
2図は積層接着の場合の接着板の断面図である。(1)
は板、(2)は接着部、(3)は孔である。
安定剤を含みかつ増粘剤としてのポリメチルメタクリ
レートを20%含むエチル 2−シアノアクリレート系瞬
間接着剤100部に、ジメチルカーボネート、ジエチルカ
ーボネート、エチレンカーボネート、プロピレンカーボ
ネート、ジフェニルカーボネートまたはジエチレングリ
コールビスアリルカーボネートを50部または100部混合
し、接着剤を調製した。
レートを20%含むエチル 2−シアノアクリレート系瞬
間接着剤100部に、ジメチルカーボネート、ジエチルカ
ーボネート、エチレンカーボネート、プロピレンカーボ
ネート、ジフェニルカーボネートまたはジエチレングリ
コールビスアリルカーボネートを50部または100部混合
し、接着剤を調製した。
この接着剤を用い、厚さ8mmの木材板(1a)と、オガ
クズを配合したポリ塩化ビニルからなる厚さ8mmのオガ
クズ入りポリ塩化ビニル板(1b)とのコグチ同士を突き
合わせ接着した。接着後の複合板の接着部には盛り上が
りを生じたので、表面側からかんながけおよびグライン
ダーによる研磨加工を行って、かんながけおよび研磨加
工時の接着部のひび割れや欠けの有無を調べた。
クズを配合したポリ塩化ビニルからなる厚さ8mmのオガ
クズ入りポリ塩化ビニル板(1b)とのコグチ同士を突き
合わせ接着した。接着後の複合板の接着部には盛り上が
りを生じたので、表面側からかんながけおよびグライン
ダーによる研磨加工を行って、かんながけおよび研磨加
工時の接着部のひび割れや欠けの有無を調べた。
またこの接着剤を用い、上記の木材板(1a)とオガク
ズ入りポリ塩化ビニル板(1b)との積層接着を行った。
接着後の積層板にハンドドリルを用いて穿孔を行った
後、その孔を含む位置で複合板を鋸で切断し、切断後の
断面の接着部(穿孔部分および切断部分)を観察し、接
着部のひび割れや欠けの有無を調べた。
ズ入りポリ塩化ビニル板(1b)との積層接着を行った。
接着後の積層板にハンドドリルを用いて穿孔を行った
後、その孔を含む位置で複合板を鋸で切断し、切断後の
断面の接着部(穿孔部分および切断部分)を観察し、接
着部のひび割れや欠けの有無を調べた。
また別途、上記接着剤のセットタイム、保存安定性お
よび引張剪断強度を測定した。
よび引張剪断強度を測定した。
以上の結果を第2表に示す。
比較例1 比較のため、カーボネート化合物に代えて可塑剤であ
るジブチルフタレートまたはジオクチルフタレートを50
部または100部混合した接着剤についても実施例2と同
様の実験を行った。
るジブチルフタレートまたはジオクチルフタレートを50
部または100部混合した接着剤についても実施例2と同
様の実験を行った。
結果を第2表に併せて示す。
第1図は突き合わせ接着の場合の接着板の断面図、第2
図は積層接着の場合の接着板の断面図である。 (1)……板、(1a)……木材板、(1b)……オガクズ
入りポリ塩化ビニル板、(2)……接着部、(3)……
孔
図は積層接着の場合の接着板の断面図である。 (1)……板、(1a)……木材板、(1b)……オガクズ
入りポリ塩化ビニル板、(2)……接着部、(3)……
孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08J 4/04 - 4/06 B29C 65/48 - 65/52
Claims (1)
- 【請求項1】接着部を有する材料を当該接着部を含む状
態で切削加工するか、当該接着部のうち材料からはみ出
した部分を切削加工するにあたり、その接着部を、ジア
ルキルカーボネート、アルキレンカーボネート、アルキ
レングリコールビスアルキルカーボネートおよび3価ア
ルコールトリスアルキルカーボネートよりなる群から選
ばれたカーボネート化合物を配合した2−シアノアクリ
レート系瞬間接着剤により形成したことを特徴とする接
着部を有する材料の切削加工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17582290A JP2942595B2 (ja) | 1990-07-02 | 1990-07-02 | 接着部を有する材料の切削加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17582290A JP2942595B2 (ja) | 1990-07-02 | 1990-07-02 | 接着部を有する材料の切削加工方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0470323A JPH0470323A (ja) | 1992-03-05 |
JP2942595B2 true JP2942595B2 (ja) | 1999-08-30 |
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ID=16002831
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17582290A Expired - Fee Related JP2942595B2 (ja) | 1990-07-02 | 1990-07-02 | 接着部を有する材料の切削加工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2942595B2 (ja) |
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JP4688108B2 (ja) * | 2007-10-26 | 2011-05-25 | 株式会社デンソー | 種結晶の固定状態の評価方法 |
JP5971002B2 (ja) * | 2012-07-24 | 2016-08-17 | 東亞合成株式会社 | 発泡スチロール用2−シアノアクリレート系接着剤組成物 |
WO2019156228A1 (ja) * | 2018-02-09 | 2019-08-15 | 東亞合成株式会社 | 2-シアノアクリレート化合物、及び、接着剤組成物 |
WO2019156227A1 (ja) * | 2018-02-09 | 2019-08-15 | 東亞合成株式会社 | 水易解体性接着剤組成物 |
JP7188159B2 (ja) * | 2018-02-09 | 2022-12-13 | 東亞合成株式会社 | 仮固定用水易解体性接着剤組成物 |
JP2019137859A (ja) * | 2018-02-09 | 2019-08-22 | 東亞合成株式会社 | 水易解体性接着剤組成物 |
JP7151528B2 (ja) * | 2018-02-09 | 2022-10-12 | 東亞合成株式会社 | 教材用水易解体性接着剤組成物 |
WO2021025037A1 (ja) * | 2019-08-08 | 2021-02-11 | 東亞合成株式会社 | 水易解体性接着剤組成物 |
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