JP2976005B2 - 樹脂エッジ付き天板の製造方法 - Google Patents

樹脂エッジ付き天板の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、周縁部に樹脂エッジが
一体化されて付設されている樹脂エッジ付き天板の製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】化粧ボードの裏面から溝付け加工し、化
粧材を残した形で溝7を形成し、該溝にウレタン樹脂な
どの合成樹脂を溝の上面へ溢出させるようにして充填
し、硬化後、該樹脂部を切削し、樹脂エッジを形成する
という切断断面の仕上方法が特公昭57−49392、
特公昭58−50589に記載されており、知られてい
る。この仕上方法は化粧ボード端面への外部からの水分
浸入をよく遮断するなどの利点があるため、図8のよう
な構成により化粧ボードを内抜きして、洗面用あるいは
キッチン用のシンクを取付ける際の切断面の仕上法とし
て利用されている。
【0003】一方、化粧ボードを平面部本体とする天板
のエッジの処理方法としては以下のような方法が知られ
ている。 (a)エッジ部を面加工し、塗装仕上げする方法。 (b)プラスチック製の押出成形材など、エッジ材を物
理的に本体に固定する方法、即ちエッジの後付け加工
法。 (c)金型を用いて、平面部本体のエッジ部にウレタン
樹脂などを圧入し、エッジと本体部を一体成形する方
法。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、店舗用カウンタ
ー、OAデスク天板、それに住宅用カウンターなど、天
板は消費者の嗜好の変化を背景として、商品の高級化や
平面形状の多様化が進み、曲線を多用した変形天板の需
要が高まりつつある。また、施工時や使用時の取扱いが
便利となるよう軽量化が要求されている。
【0005】本発明の第一の目的は化粧ボードを用いた
天板であって、しかも上記のニーズを満足しうる多様な
変形天板を提供することにある。
【0006】この観点から前述のエッジ処理方法をみる
と、以下に述べるように、いずれも満足しうるものでは
ない。
【0007】即ち、(a)の方法はたとえ塗装仕上げが
施してあっても、塗装下地が芯材であるため、質感と意
匠性が著しく劣るという欠点があり、(b)の方法は一
般に行なわれている方法であるが、本体とエッジ部との
一体感を欠いており、長期間の使用によって本体とエッ
ジ材との間に隙間を生じて、見苦しくなりやすいという
欠点がある。更に(c)の方法は本体とエッジ部が完全
に一体化されているという利点はあるものの、高価な金
型と圧入装置が必要となるため割高な商品となり、ま
た、高価な金型が制約となって、多品種少量生産が非常
に困難であるという欠点を持っている。
【0008】ここで、シンク取付け時に利用される特公
昭57−49392、特公昭58−50589のような
樹脂による切断端面の仕上方法(以下、従来法と称す
る)が、高価な金型を使わずに一体成形できることか
ら、前述した発明者らの第1の目的を達成し得るように
考えられる。しかしながら、従来法は、以下に述べる欠
点があるため、前記したこの発明の目的を達成すること
ができない。
【0009】第1の欠点は、面取りされた切削面に視認
できる程度の大きさの、多数の気泡跡が存在すること
と、面取加工時に刃物との摩擦によってこげ跡が生じや
すいという外観上の欠点である。気泡は主に樹脂の硬化
過程で発生し、ことに、硬化反応が急激な発熱を伴うと
きには無数の気泡を生じることになる。これには、硬化
の過程が、加圧下ではなく、常圧下で行なわれるため、
発泡を抑制することが難しいということなどが影響して
いる。
【0010】このような気泡跡は従来のような内抜き穴
にシンクを取り付ける用途に対しては、使用者の目に触
れる部分が小さく、また目に触れる機会も比較的少ない
ことから、許容することはできるものの、常時、使用者
の目に触れる天板の周縁部の場合は、使用者に嫌われる
ため、実質的に商品価値を失ってしまうのである。ま
た、面取加工時のこげ跡は、断面形状が曲面を成し、し
かも天板の平面形状においても曲線を多用する複雑な切
り廻し加工であるため、切削刃物との摩擦熱によって生
じるのである。
【0011】もちろん、気泡跡やこげ跡をサンドペーパ
ーやをパテ等を用いて補修することは不可能ではない
が、これに要する手間、違和感のない仕上りとする難し
さ、そして耐久性のある密着力を得ることの難しさなど
があるため、実用的ではなく、本発明の目的にかなうも
のではない。
【0012】更に、本発明による樹脂エッジは図5に例
示されるように、平面部本体から突起して配設されるも
ので、その奥行は通常10〜30mmに達するため、従来
法を適用すると、使用中上方より手やひじで樹脂エッジ
部を押さえつけるなどの力を加えた時、樹脂部と平面部
本体との接合面で破断が生じやすいという、強度に関す
る欠点がある。
【0013】従来法によるシンクの取付けにおいては、
図8に例示されるように樹脂部は化粧材によって上部を
覆われて保護されており、また、シンクフランジ部と木
ネジによって下面を支持されており、しかも、配設され
る樹脂は化粧ボード端面の保護を主要な目的としている
ため、その奥行は、通常10mm以下と小さいなど、構造
上の条件に恵まれているため、上記のような接合面での
破断は重大な問題とならない。
【0014】しかしながら、本発明においては、従来法
とは異なり、下面からの支持は無く、また、断面が曲面
であるため、化粧材による上面保護も従来法に比べる
と、その効果は著しく小さく、それ故、接合面での破断
が実用上の課題となる。また、従来法においては軽量化
に特別な工夫はされていない。
【0015】従って、本発明の目的は、上記の従来法の
欠点を解消することによって、前記の第1の目的を達成
することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上述の技術的課題を解決
するために、本発明は、天板のエッジとなる位置に沿っ
て、化粧ボードの化粧材を残して連続した溝を芯材に切
削し、該溝に硬化温度条件下での硬化時間が0.8〜5
時間で、しかも粘度5〜20ポイズの未硬化液状合成樹
脂を注入充填して硬化させた後、断面形状が曲面を成す
ように該合成樹脂部を面取加工するようにした。
【0017】
【作用】本発明におけるエッジ材料は硬化させる作業室
の温度下において、硬化時間が0.8〜5時間と長く、
粘度が5〜20ポイズと低いため、緩やかに硬化反応が
進行し、発熱性が小さく、発熱に伴う発泡が少ない。し
かも、流動時間が長く、比較的低い粘度に保持されるの
で、たとえ樹脂中に気泡が生じても、容易に大気中に揮
散し、樹脂中に残ることは著しく少ない。そして、芯材
部への樹脂の浸透があるため、得られた樹脂エッジと芯
材部の接合強度が大きくなる。
【0018】以下、本発明を図面を参照して詳細に説明
する。図1は、本発明により得られる任意の平面形状を
有する樹脂エッジ付き天板の斜視図である。図2ないし
図5は本発明の一例を示す工程図である。
【0019】図中、符号4が本発明の素材として使用さ
れる化粧ボードである。この化粧ボード4は、厚さ15
〜70mmの複合体であり、図2−Aのように芯材5と化
粧材2が構成要件となり、両者が接着され一体化されて
いる。芯材5には合板、パーチクルボード、MDFなど
の木質材料が使用されるが、これ以外にもハニカムコア
などの中空体や発泡ポリエチレン、発泡スチレン、フェ
ノール樹脂発泡体など合成樹脂発泡体などの軽量芯材も
使用することができ、天板の重量が低減されるため、取
扱いが容易になる。芯材として軽量芯材を使用する時
は、後にテーブル脚を取付ける際、取付金具の保持力を
確保するために、軽量芯材の裏面側が厚さ10mm程度の
木質材料となるように構成することが望ましい。芯材5
の裏面には裏打材6が接着されていてもよく、裏打材と
してはフェノール樹脂積層板、FRP板あるいは不織布
などが使用できる。図2−Bは裏打材と複数の芯材が使
用された化粧ボードの構成例である。そして天板の表面
材となる化粧材2はメラミン化粧板などの積層板、突板
化粧板などの木質板それに塩ビ鋼板などの金属化粧板な
ど、厚さ0.5〜3.0mm程度の化粧材料が使用され
る。
【0020】次いで、図3に示すように、化粧ボード4
の裏面に溝7を形成する。この溝7の形成方法は特に限
定されないが、切削手段としてNCルーターを使用すれ
ば、任意の形状を精度良く、短時間に加工し、溝を形成
することができる。
【0021】溝7の断面形状は、化粧ボードの裏面から
化粧材の裏面へ達する溝であればよく、コの字型あるい
はU字型の断面形状が好適である。樹脂エッジと芯材と
の接合力を高めるため、芯材の切断面へ、更に切り込み
溝をつけることもできる。溝7の幅は、樹脂エッジの幅
寸法に、削り代として7mm程度を化粧ボードの周縁部へ
向けて延長した寸法であり、深さは化粧ボード4の裏面
より切り込みを入れ、化粧材2を残した深さである。溝
は、化粧ボード4において、通常連続して1周するよう
に形成されるが、天板の全周にわたらず、部分的な加工
であってもよい。
【0022】次に、図4に示したように、溝7の内部に
合成樹脂充填材8を充填し、硬化させる。合成樹脂充填
材は作業を行う温度下で、硬化時間が0.8〜5時間、
粘度が5〜20ポイズの未硬化液状合成樹脂であって、
エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂などの
硬化性樹脂から適宜選択して使用する。これら樹脂の中
では、固形分が高く、芯材との接着力が大きいので、エ
ポキシ樹脂が好都合である。また、合成樹脂充填材には
充填剤、着色剤、消泡剤などの添加剤が含まれていても
よい。
【0023】粘度調整のため、あるいは、増量剤とし
て、炭酸カルシウム粉末を5〜60%添加できる。炭酸
カルシウム粉末は、他の無機質粉末を添加することにく
らべ、面加工時の切削用刃物の損傷が少なく、樹脂エッ
ジ表面への刃物の摩擦によるこげ跡がつきにくいという
効果をもたらす。
【0024】合成樹脂充填材を溝7の内部へ充填するに
先立って、溝の内壁にウレタン樹脂などから成るプライ
マーを塗布し、硬化させてもよい。プライマーの塗布に
より、液状合成樹脂充填材が芯材部へ過度に浸透するこ
とと、芯材部から気泡が充填材中へ移行することを抑制
することができる。
【0025】本発明における未硬化液状合成樹脂の充填
は、溝加工した化粧ボードを水平に保持し、溝から横溢
しない程度に、しかも化粧ボードの裏面と樹脂の界面が
同じ高さとなるように充填する。硬化に至るまでの間に
芯材部への樹脂の浸透があるので、図4に示したよう
に、樹脂の表面はやや凹状となり、上部に他の化粧ボー
ドを載置しても、空気の導通路が確保される効果を生
む。この凹状の部分は面形状によっては、後の面取加工
によって、部分的に削り残しとなることがあるが、使用
時には目視されない部分であるため、実用上の支障とは
ならない。
【0026】多数の化粧ボードを同時に水平に保持した
まま、合成樹脂を硬化させるには、一般には広いスペー
スが必要となるが、本発明においては、棚段など特別の
設備がなくても、直接化粧ボードを積み重ねておくこと
が可能であり、しかも樹脂中から出てくる気泡のために
大気中へ放散する導通路が前記したように確保されてい
る。
【0027】未硬化液状合成樹脂は前記した硬化時間と
粘度を有することにより、硬化反応が緩やかに進行する
ことになり、反応熱の発生に伴って生ずる気泡の発生が
軽微なものとなる。また、合成樹脂充填材を調合する
際、撹拌混合することによって巻き込まれる気泡や、芯
材部から樹脂部へ移行してくる気泡も、硬化するまでの
時間に、表面より大気中へ効果的に揮散していくので硬
化樹脂中に気泡が残存することが著しく少なくなる。硬
化時間が0.8時間より短い時、あるいは粘度が20ポ
イズを超える時は気泡の大気中へ揮散が著しく低下し、
実用に適さず、逆に、粘度が5ポイズ未満である時ある
いは硬化時間が5時間を超える時は充填された樹脂の芯
材部への浸透が大きくなる欠点があり、同じく実用に適
さない。
【0028】次に、硬化樹脂で充填されている溝の部分
を面取加工する。面取加工手段は特に限定されないが、
一般にはNCルーターに目的とする樹脂エッジの面形状
に応じたルータービットを装着し、溝部分を面取加工す
ることで達成することができる。この際、化粧材2と合
成樹脂充填材8が連続するよう面取加工し、中間に芯材
5が介在しないようにする。樹脂エッジの断面形状は図
5ないし図7に示すような任意の断面形状が可能であ
る。
【0029】面取加工した樹脂エッジの表面は、必要な
らば研磨紙やコンパウンドワックスにより研磨するか、
あるいは塗装するなどして仕上げる。本発明による樹脂
エッジ付き天板はカウンターやデスクの天板として利用
されるが、水平面用途だけでなく、間仕切材などの垂直
面用途にも利用可能である。以下、実施例を示して本発
明を説明する。
【0030】
【実施例】実施例1 厚さ1.2mmのメラミン化粧板の裏面に、厚さ29.8
mmのパーチクルボードを接着し、厚さ31mmの化粧ボー
ドを作成した。ストレート型のビットを装着したルータ
ーの加工定盤に化粧ボードのメラミン化粧板を下面にし
てセットし、幅25mm、半径(内径)580mm、深さが
メラミン化粧板の裏面に達する断面コの字型の円形の溝
をつけた。
【0031】次に、充填剤として炭酸カルシウム粉末を
45%含有し、トナーを添加してブラウン色に着色した
エポキシ樹脂、アイカアイボンEX−693A、100
部に、硬化剤としてアイカアイボンEX−693Bを2
0部加え、20℃の室内において撹拌混合した。調合後
の粘度は9ポイズであった。
【0032】レベル出しした作業台の上に、前記の溝加
工した化粧ボードを、メラミン化粧板を下面にして置
き、調合したエポキシ樹脂を溝の内部に充填した。エポ
キシ樹脂の界面が化粧ボードの裏面と同一レベルとな
り、溝から溢れ出ない程度に充填した。最初に樹脂を注
入してから60分後に樹脂が硬化した。翌日、半径1
5.5mmの半円用ドリルビットを装着したNCルーター
に、化粧ボードをセットし、ドリルビット回転数180
00r.p.m、送り速度6m/分で樹脂溝部分を面取
加工し、半径621mmの円形天板を作成した。
【0033】この樹脂エッジは表面の気泡跡が極く軽微
であり、こげ跡はなくブラウン色の美観を示し、表1の
ような実用的な強度を持つものであった。
【0034】
【表1】
【0035】実施例2 表2の構成により材料を接着一体化し、厚さ31mmの化
粧ボードを作成した。
【表2】
【0036】次に、実施例1と同様にして、NCルータ
ーを用いて溝付加工を行い、溝の内壁の木質材料部分に
材料の補強と充填樹脂の浸透を制御するためプライマー
として一液型ウレタン樹脂アイカジョリエースJU−1
270(アイカ工業(株)商品)を塗布した。プライマー
樹脂が硬化したのち、ポリウレタン樹脂タケラックP−
53(タケダ薬品工業(株)商品)55部に架橋用プレポ
リマーとしてタケネートF−136(タケダ薬品工業
(株)商品)100部と炭酸カルシウム粉末25部(調合
樹脂中の含有率12%)とウレタン用着色トナー(グレ
イ色)5部、それに粘度調整のために可塑剤DOP10
部を加え、撹拌混合した。この調合樹脂の粘度は20℃
で18ポイズであった。
【0037】次に、この調合した樹脂を実施例1と同様
にして、化粧ボードの溝の内部に充填し、室温下で硬化
させた。硬化に要した時間は約90分であった。以下、
実施例1と同様の加工を行い、樹脂エッジ付き天板を作
成した。樹脂エッジは表面の気泡跡が極く軽微であり、
こげ跡はなくグレイ色の美観を示し、表3のような実用
的な強度を持つものであった。
【0038】
【表3】
【0039】比較例1 実施例2に比べて、硬化時間が短いポリウレタン樹脂充
填材を使用した以外は実施例2と同様にして樹脂エッジ
付き天板を作成した。充填材は、ポリエーテルポリオー
ルを主成分とするアイカアイボンW−1900A、10
0部に充填剤としてクレーを15部加え、次いで、イソ
シアネート系の硬化剤60部を撹拌混合して使用した。
調合直後の粘度は、20℃において11ポイズ、硬化時
間は約3分であった。得られた樹脂エッジの表面には気
泡跡が目立ち、切削加工によるこげ跡が存在していた。
【0040】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば芯材部へ
の合成樹脂の浸透があり、投描効果を示すことになるた
め、平面部本体と樹脂エッジ部の接合力が大きくなり、
耐久性のある一体化が実現する。
【0041】しかも、樹脂部には気泡が極めて少なく、
そのため切削仕上げ加工面には気泡跡がほとんど存在せ
ず、滑らかな表面の樹脂エッジが得られる。また、表面
には切削加工によるこげ跡がなく、実用性に優れた、一
体化された樹脂エッジ付き天板が製造できる。更に、未
硬化液状合成樹脂を、表面へ溢出させることなく、溝の
深さと同一水準となるよう充填することにより、硬化中
の樹脂界面は、図4に示されるように上面が凹状とな
り、樹脂充填した後、多数枚を重ねて載置しても、上下
の化粧ボードが互いに樹脂で接合されてしまうことが避
けられる。しかも、樹脂中から浮き上がってくる気泡は
大気と連なっている凹部の溝を通って外部へ揮散するの
で、広い場所をとらずに硬化工程を行える生産上の効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による樹脂エッジ付き天板の一例を示
す斜視図。
【図2】天板の材料となる化粧ボードの例を示す構成断
面図。Aは本発明の実施例1に対応する構成断面図、B
は実施例2に対応する構成断面図。
【図3】化粧ボードに溝を切削した状態を示す部分断面
図。
【図4】溝に合成樹脂が充填され、硬化した状態を示す
部分断面図。
【図5】合成樹脂部を面取加工して、樹脂エッジを形成
した状態を示す部分断面図。
【図6】及び
【図7】樹脂エッジの他の断面形状。
【図8】従来法によるシンクの取付例を示す断面図。
【符号の説明】
1 樹脂エッジ付き天板 2 化粧材 3 樹脂エッジ 4 化粧ボード 5 芯材 5a、5b、5c 異なる材料から成る芯材 6 裏打材 7 溝 8 合成樹脂充填材 9 木ネジ 10 フランジ 11 シンク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // A47B 13/08 A47B 13/08 Z 審査官 加藤 志麻子 (56)参考文献 特開 昭54−124077(JP,A) 実開 平1−127735(JP,U) 特公 昭57−49392(JP,B2) 特公 昭58−50589(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29D 31/00 B32B 1/00 - 35/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天板のエッジとなる位置に沿って、化粧
    ボードの化粧材を残して連続した溝を芯材に切削し、該
    溝に硬化温度条件での硬化時間が0.8〜5時間で、し
    かも粘度5〜20ポイズの未硬化液状樹脂を注入充填し
    て硬化させた後、断面形状が曲面を成すよう該合成樹脂
    部を面取加工することを特徴とする樹脂エッジ付き天板
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記合成樹脂が、エポキシ樹脂である請
    求項1の樹脂エッジ付き化粧天板の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記合成樹脂が、無機質充填剤をとして
    炭酸カルシウム粉末を5〜60%含有する請求項1の樹
    脂エッジ付き天板の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記化粧ボードが、芯材に発泡体を含ん
    で構成されている。請求項1の樹脂エツジ付き天板の製
    造方法。
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