JP2002036467A - 化粧シート - Google Patents

化粧シート

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JP2002036467A JP2000224956A JP2000224956A JP2002036467A JP 2002036467 A JP2002036467 A JP 2002036467A JP 2000224956 A JP2000224956 A JP 2000224956A JP 2000224956 A JP2000224956 A JP 2000224956A JP 2002036467 A JP2002036467 A JP 2002036467A
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Takanori Matsuzawa
孝教 松沢
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長法 大濱
Tsutomu Saito
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Abstract

(57)【要約】 【課題】環境に優しいオレフィン系樹脂からなる化粧シ
ートにおいて、各種の基材への貼着後の切削加工の際の
バリや白化の問題を軽減することができ、Vカット加工
やラッピング加工等の折り曲げ加工適性にも優れた化粧
シートを提供する。 【解決手段】オレフィン系樹脂からなる化粧シートの総
厚を30〜100μmとする。表面にエンボス凹陥部を
設ける場合は、該凹陥部におけるシート残厚を20μm
以上とするのが良く、特に表面に透明樹脂層を有する複
層構成の化粧シートにあっては、前記凹陥部における透
明樹脂層の残厚を透明樹脂層の厚さの50%以上とする
のが良い。また、2層以上の積層構成とする場合は、最
上層の厚さを総厚の10〜35%とするのが良い。表面
にはオレフィン系樹脂より硬質の表面塗膜層を設けるの
が良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅等の建築物の
内外装材や、造作材、建具等の建築資材、家具什器類、
住設機器や家電製品等の表面化粧等に使用するための化
粧シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、係る用途に使用するための化粧シ
ートとしては、ポリ塩化ビニル樹脂フィルムに木目等の
印刷や表面エンボス加工等により装飾を施したものが、
最も一般的に使用されて来た。しかし、近年になって、
火災又は廃棄時の燃焼により塩化水素等の有毒ガスやダ
イオキシン類等の有毒物質を発生する場合があるという
問題が指摘されるようになり、環境問題の観点から、ポ
リ塩化ビニル樹脂の使用は敬遠されるようになってい
る。そして、これに代わるものとして、塩素を含有しな
いオレフィン系樹脂からなる化粧シートが開発され、急
速に置き換えが進行しつつある。
【0003】このように、ポリ塩化ビニル樹脂からなる
化粧シートを、オレフィン系樹脂からなる化粧シートで
置き換えることにより、上記した環境問題は確かに解決
することが出来た。しかしその一方で、ポリ塩化ビニル
樹脂とオレフィン系樹脂との物理的・化学的特性の差に
より、従来のポリ塩化ビニル樹脂からなる化粧シートで
は全く問題にならなかった事項でも、オレフィン系樹脂
からなる化粧シートでは、無視し得ない問題が発生する
場合があり、オレフィン系樹脂の改質等によりそれらを
改善する試みもなされているが、従来のポリ塩化ビニル
樹脂からなる化粧シートと完全に同等の特性を有するも
のは、現在なお得られていないのが実情である。
【0004】係る問題点の一つとして、化粧シートの切
削性を挙げることができる。すなわち、係る化粧シート
は一般に、合板や中密度繊維板(MDF)等の木質系基
材や、石膏板等の無機質系基材、発泡樹脂成形体や繊維
強化樹脂(FRP)成形体等の合成樹脂系基材等、各種
の基材の表面に接着剤等で貼着されて使用されるもので
あるが、こうして基材の表面に貼着された後に、例えば
ドリルによる穴開け加工や、鋸による正寸カット、ルー
ターによる溝加工等の、各種の切削加工が施される場合
が多い。
【0005】この様な切削加工の際に、従来のポリ塩化
ビニル樹脂からなる化粧シートは、ポリ塩化ビニル樹脂
の持つ優れた切削性により、容易に良好な製品を得るこ
とができたのであるが、オレフィン系樹脂からなる化粧
シートは、切削時の摩擦熱により軟化して切削部の周辺
で伸び変形を起こし易く、熱で軟化した樹脂が切削部の
端部からヒゲ状に伸びるバリや、切削部の周辺で樹脂が
大きく変形することによる白化などの現象が発生し易い
という問題がある。
【0006】そして、係る問題を回避するために、オレ
フィン系樹脂からなる化粧シートの貼着品の切削加工の
際には、切削時の摩擦熱を抑制するために切削工具の刃
を頻繁に新しい刃に交換したり、切削加工後に切削部に
発生したバリや白化部の除去作業(トリミング)を行っ
たり、切削部のバリや白化部が使用者の目に触れにくい
ように製品の仕様を変更するなどの対策を余儀なくさ
れ、生産性の低下や製造原価の上昇、製品仕様の自由度
の制約等、多くの問題を抱えたものであった。
【0007】オレフィン系樹脂からなる化粧シートの他
の問題点として、Vカット加工やラッピング加工等の折
り曲げ加工適性の問題がある。すなわち、化粧シート
は、各種の基材の表面に貼着された後に、該基材の裏面
にVカット加工が施されて折り曲げられたり、或いは、
表面に凹凸形状を有する長尺状の基材に、該凹凸形状の
表面に沿って折り曲げながら貼着するラッピング加工に
供せられる場合も多く、これらの折り曲げ加工の際に、
オレフィン系樹脂はポリ塩化ビニル樹脂と比較して柔軟
性に劣る為に、破断や亀裂、白化等の問題を発生する場
合がある。
【0008】この問題を解決するために、オレフィン系
樹脂に軟質のゴム状物質をブレンド及び/又は共重合さ
せることによって、オレフィン系樹脂を改質し、ポリ塩
化ビニル樹脂と同等の柔軟性を持たせる試みもなされて
いる。しかしながらこうした方法では、樹脂の耐熱性の
低下や表面強度の低下等の物性面の問題に加え、汎用性
の乏しい特殊な樹脂となることによる製造原価の上昇等
の経済面の問題もあり、化粧シート用としてあらゆる面
で理想的なオレフィン系樹脂が見出されるには至ってい
ないのが実情である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の技術
における上記の問題点を解決するためになされたもので
あり、その目的とするところは、環境に優しいオレフィ
ン系樹脂からなる化粧シートにおいて、各種の基材への
貼着後の切削加工の際のバリや白化の問題を軽減するこ
とができ、Vカット加工やラッピング加工等の折り曲げ
加工適性にも優れた化粧シートを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の化粧シートは、
オレフィン系樹脂からなる化粧シートにおいて、総厚が
30μm以上100μm以下であることを特徴とするも
のである。
【0011】また本発明の化粧シートは、前記化粧シー
トにおいて、表面側にエンボスによる凹陥部を有するも
のであって、該凹陥部における最深部の底面と化粧シー
トの裏面との間の距離で定義される凹陥部シート残厚
が、20μm以上であることを特徴とするものである。
【0012】また本発明の化粧シートは、前記化粧シー
トにおいて、オレフィン系樹脂基材シートに、1層若し
くは2層以上の積層体からなるオレフィン系透明樹脂層
が積層されてなり、該オレフィン系透明樹脂層の表面側
にエンボスによる凹陥部を有するものであって、前記凹
陥部における最深部の底面と前記オレフィン系透明樹脂
層の底面との間の距離で定義される凹陥部オレフィン系
透明樹脂層残厚が、オレフィン系透明樹脂層の厚さの5
0%以上であることを特徴とするものである。
【0013】また本発明の化粧シートは、前記化粧シー
トにおいて、2層以上のオレフィン系樹脂層の積層体か
らなるものであって、そのうち最上層のオレフィン系樹
脂層の厚さが、化粧シートの総厚の10%以上35%以
下であることを特徴とするものである。
【0014】また本発明の化粧シートは、前記化粧シー
トにおいて、表面に表面塗膜層を有し、該表面塗膜層
が、該表面塗膜層の直下のオレフィン系樹脂よりも硬質
であることを特徴とするものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の化粧シートの実
施の形態を、図面を参照しつつ詳細に説明する。図1〜
6は、それぞれ本発明の化粧シートの各種の実施の形態
を示す側断面図である。
【0016】図1に示す実施の形態は、透明なオレフィ
ン系樹脂からなる基材シート1の裏面に、木目柄又は抽
象柄等の絵柄印刷層2、及び隠蔽ベタ印刷層3を施し、
表面にはエンボスによる凹陥部4を施し、更に表面の平
坦部上に、表面塗膜層5を施して構成された化粧シート
である。また、図示されていないが、凹陥部4にはワイ
ピング法等により着色剤が充填されていてもよい。そし
てこの化粧シートは、総厚が30μm以上100μm以
下であることを特徴としている。
【0017】本発明の化粧シートは、オレフィン系樹脂
からなる化粧シートの総厚を、従来は150〜300μ
m程度であったのに対し、これよりも薄い30〜100
μmの範囲内としたことにより、厚い化粧シートよりも
切削加工時に切れ易くなることに加えて、切削加工時の
摩擦熱が速やかに基材へ伝達されて散逸し、シート内部
への熱の蓄積による温度上昇が少ないために、化粧シー
トの樹脂の軟化が少なく引き延ばされにくいので、ヒゲ
状のバリが発生しにくく、発生しても短くなる。
【0018】また、上記したとおり、切削部の端部近傍
で化粧シートが大きく引き延ばされる前に破断するため
に、切削部の周辺での白化も少なくなり、これに化粧シ
ート自体が薄いことも相俟って、白化の極めて目立ちに
くいものとなる。従って、バリや白化を抑制するための
切削工具の刃の頻繁な交換作業や、切削部のバリや白化
部のトリミング除去作業等の、煩雑な付帯作業も不要と
なる。
【0019】さらに、Vカット加工やラッピング加工等
の折り曲げ加工が施される場合にあっては、化粧シート
の総厚が薄いことにより柔軟性が増し、無理な折り曲げ
による割れや白化などの問題が発生しにくくなる。特
に、化粧シートを加熱により軟化させつつ基材に貼付し
たり折り曲げたりする場合には、化粧シートの熱容量が
小さく、裏面までの熱の伝達も速いことから、加熱不十
分による失敗の危険は極めて少なくなり、高速度での加
工が可能となって作業効率が向上する。
【0020】また、本発明の化粧シートをラッピング加
工に供する場合には、ラッピング加工時に各被ラッピン
グ基材間の化粧シートを裁断する方法として、ラッピン
グ貼着直後の被ラッピング基材間の化粧シートを熱風装
置等による熱で軟化させ、被ラッピング基材を引張るこ
とで化粧シートを破断させる、自動カットと言われる方
法があるが、本発明の化粧シートは総厚が30〜100
μmと薄いので、熱容量が小さいと共に、裏面まで熱が
伝達し易いため、加熱不十分による失敗の危険性は極め
て少なくなり、高速処理が可能となって作業効率が向上
する。
【0021】本発明の化粧シートには、既に言及したよ
うに、その表面側からエンボスによる導管溝模様状等の
凹陥部4を施すこともできる。この凹陥部4により、化
粧シートの表面に立体的な意匠感が付与されると共に、
切削加工時には、切削部の近傍で引き延ばされた樹脂が
該凹陥部4をきっかけとして破断することにより、バリ
の発生や化粧シートの白化が抑制される。また、ラッピ
ング貼着法における自動カット時には、加熱軟化した化
粧シートに掛かる引張応力に対して、該凹陥部4をきっ
かけとして化粧シート全体の引き裂きが発生し、より容
易な自動カットが可能になるという効果がある。
【0022】但し、凹陥部4の深度が深すぎると、凹陥
部4における最深部の底面と化粧シートの裏面との間の
距離で定義される凹陥部シート残厚が極端に薄くなり、
この部分で化粧シートが極端に破断し易くなって、通常
の取り扱い上の支障を発生したり、被貼着基材を外的な
刺激、例えば紫外線や溶剤、薬品、磨耗等、から十分に
保護することができないために、化粧シート貼着製品の
耐候性や耐久性が悪化したりするので、凹陥部4の深度
は、前記した凹陥部シート残厚が20μm以上となる範
囲内で設計することが望ましい。
【0023】本発明の化粧シートにおける、オレフィン
系樹脂からなる基材シート1、絵柄印刷層2、隠蔽ベタ
印刷層3、表面塗膜層5等の構成材料には特に制約はな
く、従来より同種の化粧シートの構成材料として使用さ
れているものと同様の材料を任意に使用することができ
る。
【0024】基材シート1を構成するオレフィン系樹脂
としては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
ブテン−1、ポリ−4−メチルペンテン−1等のホモポ
リマーやそれらの混合物等を使用することができ、ポリ
プロピレンであればホモポリプロピレン、ランダムポリ
プロピレン、ブロックポリプロピレン等のいずれか若し
くはそれらを適宜配合したものや、それらに更にアタク
チックポリプロピレンを適宜配合した樹脂等を使用する
ことができる。また、複数種類のオレフィン単量体の共
重合体であっても良く、例えばポリプロピレン系共重合
体であれば、プロピレン以外の炭素数2〜20のα−オ
レフィン、好ましくはエチレン、ブテン−1、4−メチ
ルペンテン−1、ヘキセン−1又はオクテン−1、のコ
モノマーの1種又は2種以上を15モル%以上共重合さ
せたプロピレン−α−オレフィン共重合体や、これに更
に例えばエチレン−α−オレフィン共重合体、エチレン
−プロピレン共重合ゴム、エチレン−プロピレン−非共
役ジエン共重合体ゴム等の改質剤を適宜添加した樹脂組
成物等を使用することができる。
【0025】基材シート1を構成するオレフィン系樹脂
には必要に応じて、例えば酸化防止剤、紫外線吸収剤、
光安定剤、熱安定剤、可塑剤、滑剤、帯電防止剤、難燃
剤、充填剤、減摩剤、艶消剤、体質顔料等の従来公知の
各種の添加剤の1種以上が添加されていても良い。ま
た、裏面に絵柄印刷層2が設けられていて透明性が要求
される場合であっても、絵柄印刷層2の模様が表面側か
ら透視可能な程度の透明性を少なくとも備えていればよ
く、その範囲内で着色顔料等の着色剤が添加されていて
もよい。
【0026】絵柄印刷層2及び隠蔽ベタ印刷層3は、着
色用の顔料等を適宜のバインダー樹脂中に分散してなる
従来公知の各種の印刷インキ又は塗料等を使用して、例
えばグラビア印刷法、オフセット印刷法、グラビアオフ
セット印刷法、スクリーン印刷法、ロータリースクリー
ン印刷法、フレキソ印刷法、ドライオフセット印刷法、
凸版印刷法、凹版印刷法、パッド印刷法、静電印刷法、
電子写真法、感熱転写印刷法、インクジェット印刷法等
の従来公知の任意の印刷方法や、例えばグラビアコート
法、ロールコート法、ナイフコート法、エアーナイフコ
ート法、リップコート法、コンマコート法、ダイコート
法、キスコート法、ロッドコート法、スプレーコート
法、フローコート法、ディップコート法等の従来公知の
任意の塗布方法から選択した1種又は2種以上の組合せ
により形成することができる。なお、化粧シートがその
用途により隠蔽性を必要としない場合には、隠蔽ベタ印
刷層3は設けなくてもよい。
【0027】表面塗膜層5の構成材料にも特に制約はな
いが、その直下のオレフィン系樹脂(図1に示す実施の
形態の場合は、基材シート1を構成するオレフィン系樹
脂)よりも硬質の材料から構成することが望ましい。そ
れは、切削加工時にその直下のオレフィン系樹脂からな
る層の伸びを抑制すると共に、ある一定以上伸びた時に
ます表面塗膜層5が破断し、それがきっかけとなってそ
の直下のオレフィン系樹脂からなる層が破断し、化粧シ
ートの破断が一気に進行することから、切削加工時にお
けるバリや白化の発生を抑制すると共に、ラッピング加
工の際の自動カット法による化粧シートの裁断を容易に
するからである。
【0028】上記表面塗膜層5の構成材料としては、上
記の目的から、硬化型樹脂を使用することが望ましい。
具体的には、例えばメラミン系樹脂、フェノール系樹
脂、尿素系樹脂、エポキシ系樹脂、不飽和ポリエステル
系樹脂、ジアリルフタレート系樹脂、ウレタン系樹脂、
アミノアルキド系樹脂等の熱硬型性樹脂や、(メタ)ア
クリレート系樹脂、ウレタン(メタ)アクリレート系樹
脂、エステル(メタ)アクリレート系樹脂、エポキシ
(メタ)アクリレート系樹脂等の紫外線又は電子線等の
照射により硬化する電離放射線硬化型樹脂等を使用する
ことができる。
【0029】本発明の化粧シートは、上記した如く、絵
柄印刷層2を基材シート1の裏面側に形成した構成に限
定されるものではなく、例えば図2に示すように、絵柄
印刷層2を基材シート1の表面側に形成した構成とする
こともできる。この構成の化粧シートは、隠蔽性が要求
される場合であっても、基材シート1に着色顔料等の着
色剤を十分な量添加して、基材シート1自体に隠蔽性を
持たせることにより、隠蔽ベタ印刷層3を省略すること
もできる。また特に、基材シート1を木目における導管
溝等の凹陥部4に対応した色彩に着色しておき、エンボ
スにより導管溝模様等の凹陥部4を施した後、凹陥部4
以外の平面部に木目等の絵柄模様層2を形成すると、凹
陥部4に対応した絵柄の印刷や凹陥部4へのワイピング
加工による着色剤の充填等を施さずとも、凹陥部4がそ
れに合致した色彩に着色された化粧シートを容易に得る
ことができる。
【0030】また、本発明の化粧シートは、2層以上の
オレフィン系樹脂層が積層されて構成されるものであっ
ても良い。図3に示したのがその例で、オレフィン系樹
脂からなる基材シート1上に、所望の柄の絵柄印刷層2
が施され、該絵柄印刷層2上に、オレフィン系樹脂から
なる透明樹脂層6が積層され、該透明樹脂層6の表面側
からエンボスによる凹陥部4が施され、該凹陥部4を除
く表面の平面部に表面塗膜層5が設けられた構成の化粧
シートである。この構成の化粧シートにあっても、絵柄
印刷層2の裏側に配置された基材シート1を隠蔽性とす
れば、隠蔽ベタ印刷層3を省略しても十分な隠蔽性を具
備させることができる。
【0031】上記化粧シートにあっては、透明樹脂層6
は、その裏面側の基材シート1や絵柄印刷層2を、例え
ば紫外線や溶剤、薬品、磨耗等の外的な刺激から保護す
る機能を有するものであるが、エンボスによる凹陥部4
において透明樹脂層6の残厚、すなわち該凹陥部4にお
ける最深部の底面と透明樹脂層6の底面との間の透明樹
脂層6の厚さが極端に薄くなっていると、こうした基材
シート1や絵柄印刷層2に対する保護機能が十分に達成
されず、化粧シートの耐候性や耐久性が悪化するので、
該凹陥部4における透明樹脂層6の残厚が、該凹陥部4
以外の部分における透明樹脂層6の厚さの50%以上と
なるように、該凹陥部4の深さを設計することが望まし
い。
【0032】なお、本発明の化粧シートは、透明樹脂層
6を2層以上の透明オレフィン系樹脂層の積層体から構
成することも可能である。例えば、図6に示す例では、
透明樹脂層6は下層透明樹脂層7及び上層透明樹脂層8
の2層から成っている。この様な場合には、エンボスの
凹陥部4における下層透明樹脂層7及び上層透明樹脂層
8の残厚の和が、該凹陥部4以外の部分における下層透
明樹脂層7及び上層透明樹脂層8の厚さの和の50%以
上となるように、該凹陥部4の深さを設計することが望
ましい。
【0033】係る如く、2層以上のオレフィン系樹脂層
が積層された構成の化粧シートにあっては、そのうち最
上層のオレフィン系樹脂層の厚さ、すなわち、図3に示
す例における透明樹脂層6の厚さや、図6に示す例にお
ける上層透明樹脂層8の厚さを、化粧シートの総厚の1
0%以上35%以下の範囲内とすることが望ましい。
【0034】この範囲内とすることによって、基材への
貼着後の切削加工時には、切削工具の刃によって引き延
ばされた切削部の化粧シートの内、最上層の薄い透明樹
脂層6において最初に破断が発生し、該破断部をきっか
けとして下層の基材シート1等へと破断が進行する結
果、切削部近傍の化粧シートの全体としての伸びが抑制
され、それに伴って切削部におけるバリや白化現象が抑
制されるからである。なお、最上層のオレフィン系樹脂
層の厚さが化粧シートの総厚の10%に満たない場合に
は、これが破断しても化粧シート全体の破断のきっかけ
とはなりにくくなり、上記した効果はあまり期待できな
くなる。
【0035】同様の効果は、図3や図6に示す形態のみ
に留まらず、2層以上のポリオレフィン系樹脂層の積層
による化粧シートであれば、いかなる形態であっても奏
されるものである。具体的には例えば、図4に示す様
に、透明なオレフィン系樹脂からなる基材シート1の裏
面に、絵柄印刷層2及び隠蔽ベタ印刷層3を施し、前記
基材シート1の表面に透明なオレフィン系樹脂からなる
透明樹脂層6を積層し、該透明樹脂層6の表面側からエ
ンボスによる凹陥部4を施し、該凹陥部4を除く平面部
に表面塗膜層5を施してなるものである。
【0036】また、図5に示す例では、着色された隠蔽
性のオレフィン系樹脂からなる基材シート1の表面に、
隠蔽性又は透明のオレフィン系樹脂からなる透明樹脂層
6を積層し、該透明樹脂層6の表面側からエンボスによ
る凹陥部4を施し、該凹陥部4を除く平面部に、絵柄印
刷層2及び表面塗膜層5を施してなるものである。これ
らのいずれの形態の化粧シートにあっても、また例示は
しないが3層以上のオレフィン系樹脂の積層構成の化粧
シートにあっても、最上層のオレフィン系樹脂層である
透明樹脂層6の厚さを化粧シートの総厚の10%以上3
5%以下とすることによって、前記した効果を達成する
ことができる。
【0037】なお、係る積層構成の化粧シートにあって
は、基材シート1や透明樹脂層6等の各オレフィン系樹
脂層の相互間の積層方法は特に限定されるものではな
く、例えば接着剤を介したウェットラミネート法若しく
はドライラミネート法や、接着剤を介するか若しくは介
さない熱ラミネート法、2層の間に他の熱可塑性樹脂を
加熱溶融して押し出して接着させるサンドラミネート
法、一方の層を加熱溶融してシート状に押し出すと同時
に他方の層に積層して接着する押出ラミネート法等が任
意に適用可能であり、また、複数の層をそれらの相互間
に絵柄印刷層2等を介在させずに積層する場合には、加
熱溶融共押出法の採用も可能である。
【0038】
【実施例】厚さ60μmの無延伸着色ランダムポリプロ
ピレン樹脂シートの表面をコロナ放電処理後、まず隠蔽
性の無機顔料(酸化鉄系、酸化チタン系)を含むウレタ
ン樹脂系インキを使用してグラビア印刷法により隠蔽ベ
タ印刷層を形成し、次に通常の建材用ウレタン樹脂系イ
ンキを使用してグラビア印刷法により木目柄の絵柄印刷
層を形成し、該印刷面にウレタン系感熱接着剤層を介し
て、厚さ25μmの両面コロナ放電処理済み透明ホモポ
リプロピレン樹脂シートを、該シートの融点以下の14
0〜150℃で熱ラミネートし、同時に最大深度50μ
mの木目導管柄のエンボスを施して凹陥部を形成し、さ
らに表面に2液ウレタン樹脂系トップコート樹脂をグラ
ビアコート法により乾燥硬化後の厚さ5μmに塗工し、
乾燥硬化させて、本発明の化粧シートを作製した。この
化粧シートの総厚は約95μmである。
【0039】上記化粧シートの裏面をコロナ放電処理
後、ウレタン系プライマー剤をグラビアコート法で乾燥
後の厚さ2μmに塗布した後、木工用の酢酸ビニル系エ
マルジョン接着剤を介してMDF基材に貼着し、化粧板
を作製した。この化粧板に対して、ルーター及びパネル
ソウによる切削加工を施したところ、切削加工時に発生
する糸状のバリの発生や、切削部の近傍の白化が、従来
品である総厚約180μmのオレフィン系化粧シートを
使用した化粧板と比較して、著しく少なくなった。
【0040】また、上記化粧シートを、表面に凹凸形状
を有する長尺柱状の形状に切削加工されたMDF基材の
表面に、ラッピング法により貼着したところ、MDF基
材の凹凸表面に対する化粧シートの追従性は、従来品で
ある総厚約180μmのオレフィン系化粧シートと比較
して、遥かに滑らかであり、折り曲げ部の白化や貼着後
のスプリングバック等も遥かに少なく、また貼着後の基
材間の化粧シートの自動カットも円滑であり、全体とし
て従来より高速度で進行することができた。
【0041】
【発明の効果】以上に詳述したように、本発明の化粧シ
ートは、オレフィン系樹脂からなる化粧シートの総厚
を、30μm以上100μm以下としたことにより、後
加工において各種基材への貼着後の切削加工時に、切削
部でのバリや白化を発生しにくく、また、Vカット加工
やラッピング加工等の折り曲げ加工時にも、折り曲げ部
での化粧シートの割れや白化を発生しにくく、最終製品
の外観品質が安定すると共に、これらの後加工の生産効
率を向上することができる。
【0042】また特に、表面側に施したエンボスによる
凹陥部において、その最深部の底面と化粧シートの裏面
との間の距離で定義される凹陥部シート残厚を20μm
以上としたことにより、化粧シートの取り扱い上必要と
される強度が十分に確保され、不慮の破断等の事故が防
止されると共に、エンボスの凹陥部においても被貼着基
材を紫外線や溶剤、薬品、磨耗等の外的刺激から十分に
保護し、被貼着基材の劣化や損耗を防ぐことにより、耐
候性や耐久性に優れた化粧シート貼着製品を得ることが
できる。
【0043】また特に、基材シート上に1層若しくは2
層以上の積層体からなるオレフィン系透明樹脂層を積層
して構成し、該透明樹脂層の表面側にエンボスによる凹
陥部を施した化粧シートにあっては、該凹陥部における
前記透明樹脂層の残厚を、前記透明樹脂層の厚さの50
%以上としたことにより、エンボスの凹陥部において
も、基材シートやその表面に通常形成される絵柄印刷層
を、紫外線や溶剤、薬品、磨耗等の外的刺激から十分に
保護し、化粧シートとして十分な耐候性や耐久性を確保
することができる。
【0044】また特に、化粧シートを2層以上のオレフ
ィン系樹脂層の積層構成とし、最上層の厚さを総厚の1
0%以上35%以下としたことにより、切削加工時の切
削部や自動カット時の裁断部で、厚さの薄い最上層がま
ず破断した衝撃で化粧シート全体が破断することによ
り、化粧シート全体の破断が容易となり、切削部でのバ
リや白化を更に抑制し、裁断部での裁断を更に円滑化す
ることができる。
【0045】また特に、最上層のオレフィン系樹脂層の
表面にそれよりも硬質の表面塗膜層を設けたことによ
り、該表面塗膜層が化粧シートの予期せぬ破断を防止す
ると共に、破断時は表面塗膜層の破断がきっかけとなっ
て化粧シート全体が速やかに破断することにより、切削
加工時は切削部でのバリや白化を更に抑制し、自動カッ
ト時は裁断部での裁断を更に円滑化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の化粧シートの実施の形態を示す側断面
図である。
【図2】本発明の化粧シートの実施の形態を示す側断面
図である。
【図3】本発明の化粧シートの実施の形態を示す側断面
図である。
【図4】本発明の化粧シートの実施の形態を示す側断面
図である。
【図5】本発明の化粧シートの実施の形態を示す側断面
図である。
【図6】本発明の化粧シートの実施の形態を示す側断面
図である。
【符号の説明】
1 基材シート 2 絵柄印刷層 3 隠蔽ベタ印刷層 4 凹陥部 5 表面塗膜層 6 透明樹脂層 7 下層透明樹脂層 8 上層透明樹脂層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大濱 長法 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 (72)発明者 齋藤 努 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 Fターム(参考) 4F100 AK03A AK03B AK07A AK07B AK51C AR00C BA02 BA03 BA10A BA10C BA26C CB00 CC00C EJ40B GB07 GB08 GB48 GB81 HB21B HB31C JA20 JK12C JL00 JL01 JL02 JL09 JN01B YY00 YY00B

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】オレフィン系樹脂からなる化粧シートにお
    いて、総厚が30μm以上100μm以下であることを
    特徴とする化粧シート。
  2. 【請求項2】前記化粧シートは、表面側にエンボスによ
    る凹陥部を有するものであって、該凹陥部における最深
    部の底面と化粧シートの裏面との間の距離で定義される
    凹陥部シート残厚が、20μm以上であることを特徴と
    する請求項1に記載の化粧シート。
  3. 【請求項3】前記化粧シートは、オレフィン系樹脂基材
    シートに、1層若しくは2層以上の積層体からなるオレ
    フィン系透明樹脂層が積層されてなり、該オレフィン系
    透明樹脂層の表面側にエンボスによる凹陥部を有するも
    のであって、前記凹陥部における最深部の底面と前記オ
    レフィン系透明樹脂層の底面との間の距離で定義される
    凹陥部オレフィン系透明樹脂層残厚が、オレフィン系透
    明樹脂層の厚さの50%以上であることを特徴とする請
    求項1又は2に記載の化粧シート。
  4. 【請求項4】前記化粧シートは、2層以上のオレフィン
    系樹脂層の積層体からなるものであって、そのうち最上
    層のオレフィン系樹脂層の厚さが、化粧シートの総厚の
    10%以上35%以下であることを特徴とする請求項1
    〜3のいずれかに記載の化粧シート。
  5. 【請求項5】前記化粧シートは、表面に表面塗膜層を有
    し、該表面塗膜層が、該表面塗膜層の直下のオレフィン
    系樹脂よりも硬質であることを特徴とする請求項1〜4
    のいずれかに記載の化粧シート。
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