JP2942365B2 - 木材組成物ボードの改良製造方法 - Google Patents

木材組成物ボードの改良製造方法

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    • C08L61/20Condensation polymers of aldehydes or ketones with only compounds containing hydrogen attached to nitrogen

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】本発明は、繊維またはチップ(chip
s)を加熱および加圧下で固めて成形させ、一体のボー
ド〔Board(厚板)〕材料を形成させる、木材組成
物ボード例えばハードボード〔hardboard(硬
質繊維板)〕の製造方法に関する。この方法は、繊維マ
ット(mat)を高温および加圧処理にかける前に、該
マットの表面に、水性重合体組成物〔これは、予備プレ
スシーラー(prepress sealer)〕とし
て知られている〕を適用することを組み入れている。
【0002】木材組成物ボード例えばハードボードは、
解繊維化した木材チップを、加熱(約450°Fまで)
および加圧下(約1000p.s.i まで)で再固化させる
ことによって製造する。先ず、粒子繊維を単一のマット
に形成し、次いで加熱および加圧して固体ボードに固め
る。固める前に、重合体水分散液、アミノプラスト樹
脂、フェノール−ホルムアミド樹脂、ワックス等を含有
する組成物をマットに適用して、強度を増加させ、表面
の結着性を改良させ、かつ耐水性を強化させる。これら
の組成物は“予備プレスシーラー”と称されている。し
かし、木材組成物ボード類は、まだ技術的諸問題、例え
ば、プレス板への粘着、プレス板鮮鋭度(press
plate definition)の損失、ボード表
面の靱性および均質性の不足、過度の吸水性、および変
退色等を受けている。更に、繰り返して固化させるサイ
クルは、プレス板上に予備プレスシーラーおよび繊維を
堆積させる原因となる。これらの堆積により、しばし
ば、プレス板を清掃することが必要となり、そのための
中断時間が増加する結果として製造速度を低下させる。
【0003】従来技術 英国特許第1,484,053号には、紙キャリヤーウ
ェブにアミノプラスト樹脂の水溶液を含浸させ、この含
浸されたウェブを、紙の重量に関連してアミノプラスト
樹脂初期縮合物の40〜60重量%を含有するようなや
り方で乾燥し、この乾燥した含浸ウェブを、(A) ある種
の単量体の共重合によって得られた硬質かつもろい共重
合体、および(B) ガラス転移温度+10℃以下を有し、
かつ分子中に少なくとも2つの反応性非共役二重結合を
有する架橋性単量体の0〜2重量%を含有するある種の
単量体の共重合によって得られたゴム状弾性共重合体の
混合物である硬化性樹脂組成物から成る水性分散物で、
被覆することが記載されている。更に、含浸された紙ウ
ェブを被覆し、結果的に得られたフィルムをプレスボー
ドシート上に加圧することが記載されている。しかし、
この文献には、圧縮前に繊維マットに重合体分散液/ア
ミノプラスト混合物を適用することは記載されていな
い。
【0004】米国特許第4,201,802号には、乳
化した脂肪酸またはエステル類、揮発性アミン、および
ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸亜鉛またはス
テアリン酸カルシウム、所望によりドライヤー(dri
er)または触媒、と共にポリビニルアルコールを含有
する水性予備プレスシーラーを使用することを包含して
いる、予備仕上げのハードボードの製造方法が記載され
ている。ポリビニルアルコールは、好ましくは「炭素−
炭素二重結合不飽和を含有する他のエチレン性不飽和単
量体の約5%までの非常に少量を含有する共重合体を使
用できるが、重合体を供するために共重合したポリビニ
ルアルコールの単独重合体」であると記載されている。
更に記載されていることは、ポリビニルアルコールは、
部分的に加水分解された、好ましくは80〜95%加水
分解されたものとして記載されている。この文献は、分
散された重合体のゲル含量の重要性について教示または
示唆はしていない。
【0005】米国特許第4,238,438号には、繊
維マットの表面繊維に、水50〜95%、約212〜6
00°Fの沸点を有し、かつアルコール類およびそれら
のエステル類の群から選ばれたヒドロキシ基含有化合物
4〜25%、およびポリ酢酸ビニル1〜25%(なお、
これら被覆剤成分の%は、被覆剤の重量に基づいてい
る)から成る表面を固める剤の被覆を、8〜30g/ft
2 で適用することから成る予備プレスハードボード処理
が記載されている。記載されているポリ酢酸ビニル乳濁
液は市販の材料である。しかし、この文献には、ポリ酢
酸ビニルラテックスの特定の組成およびゲル含量に関し
ては何も記載されていない。
【0006】米国特許第4,336,174号および同
第4,374,899号には、予備プレスハードボード
処理用組成物、および湿ったフェルトのマット、または
ラップ(lap)、またはシートを、固めたり乾燥した
りする前に、本質的に、(a) 水溶性メラミン−ホルムア
ルデヒド共重合体、(b) スチレン−アクリル系共重合体
乳濁液、(c) 結果的に得られる乳濁液のpHを調節するこ
とが可能なアミンの少量、および(d) 組成物を架橋する
ことが可能な架橋性酸から成る水性シーラー組成物を用
いて被覆することによって製造した改良されたハードボ
ードシートが記載されている。市販の酢酸ビニルおよび
アチレン/アクリル系共重合体乳濁液を使用することも
記載されている。しかし、この文献には、使用された共
重合体乳濁液の組成またはそれらのゲル含量に関しては
なにも記載されていない。
【0007】米国特許第4,517,288号には、6
0ポンド/ft2以下の密度を有する組成物マットに、加
熱および加圧をする前に、ヒドロキシルまたはカルボン
酸含有アクリル系ビヒクル、高融点ワックス、ビヒクル
用のメラミンベースの架橋剤、および小板状のタルクか
ら成る被覆性組成物を適用する、独特な工程を使用する
組成物ボード製品を製造するための従来法が記載されて
いる。しかし、ヒドロキシルまたはカルボン酸含有アク
リル系ビヒクルに、任意のゲル含量を含ませることは記
載されていない。
【0008】米国特許第4,517,240号には、繊
維ボードパネル(fiberboard panel)
に、それを圧縮する前に、アクリル系または酢酸ビニル
の乳濁液重合体または溶液重合体約3〜20重量%、お
よびジメチルポリシロキサンとポリオキシアルキレンエ
ーテル(ただし、アルキレン部分は、エチレン、または
プロピレン、またはそれらの混合物である)との流体、
水溶液のオルガノシリコーン共重合体約0.05〜3.
0重量%を含有する水性処理用組成物の有効量を適用す
る工程を包含し、かつこの処理用組成物が、圧縮中に熱
盤剥離剤(platen release agen
t)として、かつ耐水性を付与するための調質剤(te
mpering agent)としての両方に機能する
ことを特徴とする、繊維ボードパネルを同時に圧縮し、
調質する一段法が記載されている。アクリル系重合体に
は、例えばメタクリル酸アルキル/アクリル酸アルキル
/N−アルキロールアクリルアミド/アクリル酸または
メタクリル酸の共重合体が包含されている。しかし、こ
れらの重合に、任意のゲル含量を含ませることは記載さ
れていない。
【0009】米国特許第4,075,141号には、架
橋した重合体の微粒子、およびアミノプラスト樹脂架橋
剤と結合させることができるカルボン酸アミド共重合体
(interpolymer)を含有する被覆性組成物
が記載されている。この組成物は、例えば、紙、金属、
木材、ペーパーボード(paper board)、プ
ラスチック、発泡物(foam)、押出しゴム等のよう
な基体に適用するために有用であることが記載されてい
る。しかし、特定のゲル含量も記載されていないし、ま
た木材組成物ボードについても記載されていない。
【0010】米国特許第4,062,823号には、ア
クリル系単量体の少なくとも2種の共重合体、架橋され
たラテックス、アミン、アミノ樹脂架橋剤、および水ま
たは水と有機溶媒の混合物を組み入れている組成物が記
載されている。しかし、水ベースのペイントとしてこれ
らの組成物を使用することは記載されていない。また、
架橋されたラテックスの特定のゲル含量も記載されてい
ないし、木材組成物ボードについての使用も記載されて
いない。これらの文献のいずれにも、木材組成物ボード
を固める前に、繊維マットに適用するために、アミノプ
ラスト樹脂、および約70%以上のゲル含量を有するア
クリル系粒子の水性分散液を含有する予備プレスシーラ
ーを使用することは教示されていない。
【0011】それ故、本発明の目的は、木材組成物ボー
ドを製造するプロセス中で改良されたプレス板剥離性を
示す予備プレスシーラーを提供することである。更に、
本発明の目的は、予備プレスシーラーを使用することに
より、秀れた耐水性および表面靱性(surface
toughness)を有する改良されたハードボード
を提供することである。
【0012】発明の概要 本発明により予備プレスシーラーが提供される。この予
備プレスシーラーを木材組成物ボードを製造するプロセ
ス中で使用したときは、その結果として、そのプロセス
は、形成された木材組成物ボードをプレス板から極めて
容易に剥離することにより改良される。また、この予備
プレスシーラーを使用したときは、形成されたボードの
耐水性および表面靱性等の性質が改良される。
【0013】発明の詳細 本発明は、本明細書において「予備プレスシーラー」と
して定義されている水性組成物を、加熱および加圧下
で、木材繊維およびチップから成る繊維マットを一体シ
ートに固める前に、このマットに適用する、木材組成物
ボードの改良された製造方法に関する。この予備プレス
シーラーには、架橋性樹脂例えばアミノプラスト樹脂、
および約70%以上のTHF(テトラヒドロフラン)ゲ
ル含量を有するアクリル系重合体粒子が組み入れられて
いる。
【0014】本明細書において用いられている用語「木
材組成物ボード(wood composition
board)」には、種々なハードボード、繊維ボー
ド、粒子ボード、ウェファボード(wafer boa
rds)、およびストランドボード(strand b
oards)、例えばウエット加工ハードボード(we
t processed hardboards)、ド
ライ加工ハードボード(dry processed
hardboards)、ウエット/ドライ加工ハード
ボード、中密度繊維ボード、配向ストランドボード(o
rientedstrand board)、およびメ
ンデボード(mende boards)等が包含され
る。
【0015】本発明の予備プレスシーラーには、架橋剤
すなわち、木材組成物ボードの製造中に達成されている
条件下で、アクリル系重合体粒子に入れられた官能基ま
たは該粒子と会合している官能基と反応するのに適合す
る種である架橋剤が組み入れられている。本発明の使用
のために適した架橋性樹脂の1つのクラスは、アミノプ
ラスト樹脂、例えばメラミン−ホルムアルデヒド架橋
剤、尿素−ホルムアルデヒド架橋剤、またはそれらの混
合物である。本発明を実施するのに使用できる他の架橋
性樹脂は、多官能性樹脂、例えば多官能性ヒドロキシア
ルキルアミドおよび多官能性N−アルキロールアミドで
ある。
【0016】本発明の予備プレスシーラーには、約70
%以上のTHFゲル含量を有するアクリル系重合体粒子
の水性分散液を組み入れる。このアクリル系重合体粒子
の水性分散液は、当業界において知られている任意の水
性重合技術、例えば懸濁重合および乳化重合によって造
ることができる。乳化重合が好ましい。アクリル系重合
体粒子は、重合体の全重量の少なくとも約20重量%の
アクリル系含量を有する。好ましくは、重合体の全重量
の少なくとも約40重量%のアクリル系含量を有する。
アクリル系重合体粒子はエチレン性不飽和単量体の重合
によって造ることができる。アクリル系含量は、アクリ
ル酸またはメタクリル酸のエステル、アミド、酸等の重
合から結果的に生じる。これらの例には、例えば、アク
リル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、
アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸デシル、メ
タクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸
ブチル、メタクリル酸i−ブチル、メタクリル酸i−ボ
ルニル、アクリルアミド、アクリロニトリル、メタクリ
ル酸ヒドロキシエチル、メタクリル酸ヒドロキシプロピ
ル、メチロール(メタ)アクリルアミド、メチロール化
メタクリル酸ウレイドエチル、メタクリル酸N,N−ジ
メチルアミノエチル、アクリル酸、メタクリル酸、およ
びアクリルオキシプロピオン酸等がある。アクリル系重
合体の非アクリル系部分は、スチレニックス(styr
enics)およびその他のエチレン性不飽和単量体の
重合から結果的に生じる。これらの例には、例えば、ス
チレン、置換スチレン、ブタジエン、酢酸ビニル、ビニ
ルバーサテイト(vinylversatate)、ク
ロトン酸エステル、マレイン酸、フマル酸、およびイタ
コン酸等がある。
【0017】アクリル系重合体粒子のゲル含量は、粒子
内の重合体分子の架橋に関係する。そのような架橋は、
粒子の製造中にまたは製造後に、またはそれらの組み合
せによって生起する。架橋は、多エチレン性不飽和単量
体を重合に組み入れることによって行うことができる。
多エチレン性不飽和単量体は、アクリル系、例えばジメ
タクリル酸1,4−ブチレングリコール、トリアクリル
酸トリメチロールプロパン、およびメタクリル酸アリ
ル、または非アクリル系、例えばフタル酸ジアリルおよ
びジビニルベンゼン等である。ゲル含量は、好ましく
は、メタクリル酸アリルを、重合体粒子の重量に基づい
て約0.2〜約5重量%のレベルで、アクリル系重合体
粒子中に組み入れることによって果たすことができる。
更に好ましくは、メタクリル酸アリルを、重合体粒子の
重づいて約0.3〜約2.0重量%のレベルで、アクリ
ル系重合体粒子中に組み入れることである。
【0018】アクリル系重合体粒子のガラス転移温度
(Tg)は、差動走査熱量計法(differenti
al scanning calorimetry)に
より測定して、約15〜約100℃の範囲である。好ま
しくは、約20〜約50℃のTgである。アクリル系重
合体粒子には、重合体の混合物が包含される。該混合物
の中に、約50℃以上のTgを有する重合体を組み入れ
ることは、結果的に得られるボードの表面硬度を増加さ
せるのに有用である。
【0019】アクリル系重合体粒子は、約70%以上の
THFゲル含量を有することが必要である。本明細書で
定義しているTHFゲル含量は、1オンスのテトラヒド
ロフラン中に、重合体粒子の固体の2%を入れた混合物
を造ることによって測定した。この混合物の正確な固体
は、この混合物溶液を150℃で30分間乾燥すること
によって測定した。この2%混合物を一夜かくはんし、
風袋(tare)の遠心分離用チューブ(tube)に
移した。このチューブを50,000rpm で2.5時間
超遠心分離機で回転させた。上澄み液をデカントし(d
ecant off)、THFの大部分を室温で蒸発さ
せ、次いで150℃で30分間乾燥させた。2回この実
験を行った。THFゲル画分(fraction)は、
上澄み液中に溶解していない重合体の割合である。
【0020】また、本発明の予備プレスシーラーには、
ワックス、顔料、充填剤、強化剤、流れ調整剤、剥離剤
例えばスチアリン酸カルシウム、消泡剤等を混合させる
ことができる。本発明の予備プレスシーラーは、従来技
術例えば噴霧法等によってマット表面に適用することが
できる。
【0021】次の実施例は、本発明が指向している木材
組成物ボードの改良製造方法を例示している。これらの
実施例は、本発明を限定するものではない。何故なら、
本発明をこれら実施例より他に適用できることは当業者
にとって明らかであることだからである。
【0022】実施例1水性共重合体分散液の製造 試料No. 1の製造 脱イオン水(DI水)1006.26g、アニオン性界
面活性剤(活性成分58%)4.0g、およびイタコン
酸27.4gを含有し、かつ85.2℃に加熱し、かく
はんした1ガロンの反応器に、予め生成した乳濁液(p
reformemulsion)128.3gおよび過
硫酸アンモニウム4.6gをDI水29.8gに溶かし
た溶液を加えた。温度は80.5℃に下がり、次いで青
色および激しい還流と共に発熱し83.2℃になるのが
観察された。予め生成した乳濁液の添加後15分して、
温度は81℃に上り、単量体乳濁液(ME#1)、およ
び過硫酸アンモニウム2.7gをDI水98.7gに溶
かした溶液の添加を始めた。ME#1の添加を142分
間かけて完了し、DI水22.3gですすぎ加えた。過
硫酸アンモニウム溶液の添加完了の38分間後に温度は
81℃になり、冷却を始めた。9分後に温度は74.2
℃になり、DI水37.2gを加え、冷却を続けた。6
分後に温度は60℃になり、次の3種の溶液を加えた:
t−ブチルハイドロパーオキサイド0.9gおよびアニ
オン性界面活性剤(活性成分58%)0.15gをDI
水9.3gに溶かした液;スルホキシル酸ナトリウムホ
ルムアルデヒド0.5gをDI水14.0gに溶かした
液;および硫酸第一鉄七水和物の0.15%水溶液の
4.65g。15分後に温度は55℃になり、前記3種
の溶液の最初の2種と同じ溶液を加えた。22分後に温
度は50℃になり、DI水53.9g、ジメチルアミノ
エタノール36.7g、およびアニオン性界面活性剤1
5.35gを加えた。最終生成物は、固体含量46.8
%、pH=8.75、粘度435センチポイズ、粒径12
1ナノメーター、およびTHFゲル含量67を有してい
た。
【表1】 第1−1表 単量体乳濁液ME#1 アクリル酸ブチル 780.3g メタクリル酸メチル 477.1g スチレン 459.4g メタクリル酸ヒドロキシエチル 92.1g メタクリル酸アリル 4.6g アニオン性界面活性剤(活性成分58%) 27.5g (ALIPAL CO436) DI水 688.2g
【0023】実施例2水性共重合体分散液の製造 試料No. 2〜4および比較試料Aの製造 これらの試料は、各ケースにおいて、第2−1表に示し
たような別の単量体乳濁液(ME#1)を用い、かつ試
料No. 2の重合は全ての成分の量を5倍に増加させた量
を有する5ガロンの反応器で行った以外は、実施例1の
方法に従って造った。得られた分散液は第2−2表に表
示した性質を示した。
【表2】 第2−1表 単量体乳濁液(全ての量はgである) 試料No. 2 3 4 比較試料A アクリル酸ブチル 3901.4 780.3 780.3 780.3 メタクリル酸メチル 2385.5 477.1 477.1 477.1 スチレン 2297.1 459.4 459.4 459.4 メタクリル酸ヒドロキシエチル 460.4 92.1 92.1 92.1 メタクリル酸アリル 45.9 18.4 36.7 − アニオン性界面活性剤 137.7 27.5 27.5 27.5 (ALIPAL CO436) DI水 3441.0 688.2 688.2 688.2
【表3】 第2−2表 実施例2の水性分散液の性質 試料No. 2 3 4 比較試料A 固体(重量%) 46.8 47.0 47.1 46.0 pH 8.6 8.8 8.7 8.5 粘度(cps.) 325 450 495 215 粒径(nm. ) 124 118 113 125 THFゲル含量(%) 85 92 92 3
【0024】実施例3全てアクリル系水性分散液の製造 試料No. 5〜8および比較試料Bの製造 脱イオン水(DI水)1113g、アニオン性界面活性
剤(活性成分58%)4.1g、およびイタコン酸2
8.3gを含有し、かつ85℃に加熱し、かくはんした
1ガロンの反応器に、予め生成した乳濁液130gおよ
び過硫酸アンモニウム4.7gをDI水30gに溶かし
た溶液を加えた。温度は80.5℃に下がり、次いで青
色および激しい還流と共に発熱し85℃になるのが観察
された。予め生成した乳濁液の添加後15分して、温度
は81℃に上り、単量体乳濁液(ME#1)、および過
硫酸アンモニウム2.8gをDI水106.2gに溶か
した溶液の添加を始めた。ME#1の添加を171分間
かけて完了し、DI水40gですすぎ加えた。過硫酸ア
ンモニウム溶液の添加完了の5分後に温度は81℃にな
った。15分後に温度は81℃になり、DI水40gを
加え、冷却を始めた。6分後に温度は54.5℃にな
り、次の3種の溶液を加えた:t−ブチルハイドロパー
オキサイド0.95gをDI水10gに溶かした液;ス
ルホキシル酸ナトリウムホルデアルデヒド0.5gをD
I水15gに溶かした液;および硫酸第一鉄七水和物の
0.15%水溶液の5g。15分後に温度は50.5℃
になり、前記3種の溶液の最初の2種と同じ溶液を加え
た。25分後に温度は44.5℃になり、DI水70.
7g、ジメチルアミノエタノール37.7g、およびア
ニオン性界面活性剤15.7gを加えた。
【表4】 第3−1表 実施例3において使用した単量体乳濁液(ME#1) 試料No. 5 6 7 8 比較試料B アクリル酸ブチル 802 802 802 802 802 メタクリル酸メチル 962 962 962 962 962 メタクリル酸ヒドロキシエチル 94.3 94.3 94.3 94.3 94.3 メタクリル酸アリル 4.7 9.4 18.9 37.7 − アニオン性界面活性剤 (ALIPAL CO436) 28.5 28.5 28.5 28.5 28.5 DI水 704 704 704 704 704
【表5】 第3−2表 実施例の水性分散液の性質 試料No. 5 6 7 8 比較試料B 固体(重量%) 45.4 45.5 45.9 45.7 46.0 pH 8.75 8.8 8.8 8.75 8.6 粘度(cps.) 210 150 115 160 - 粒径(nm. ) 165 130 110 135 127 THFゲル含量(%) 89 91 94 94 4
【0025】実施例4高ヒドロキシル含量の水性分散液の製造 試料No. 9〜10および比較試料Cの製造 脱イオン水(DI水)1300g、酸化防止剤(MAR
OXOL 20)4.0g、およびイタコン酸30gを
含有し、かつ85℃に加熱し、かくはんした1ガロンの
反応器に、予め生成した乳濁液(固体45.5%)15
0gおよび過硫酸アンモニウム5gをDI水50gに溶
かした溶液を加えた。温度は81℃に下がり、次いで激
しい還流と共に発熱し83℃になるのが観察された。予
め生成した乳濁液の添加後5分して、温度は83℃にな
り、単量体乳濁液(ME#1)、および過硫酸アンモニ
ウム3gをDI水150gに溶かした溶液を添加し始め
た。ME#1および過硫酸アンモニウム溶液の添加を1
80分かけて完了し、DI水50gですすぎ加えた。3
0分後に温度は79℃になり、DI水50gを加え、冷
却を始めた。35分後に温度は55℃になり、次の3種
の溶液を加えた:t−ブチルハイドロパーオキサイド
1.0gをDI水5.0gに溶かした液;スルホキシル
酸ナトリウムホルムアルデヒド0.6gをDI水15.
0gに溶かした液;および硫酸第一鉄七水和物の0.1
5%水溶液の7g。10分後に温度は53℃になり、前
記3種の溶液の最初の2種と同じ溶液を加えた。26分
後、温度は45℃になり、DI水50g、ジメチルアミ
ノエタノール30g、およびアニオン性界面活性剤15
gを加えた。
【表6】 第4−1表 実施例4のための単量体乳濁液(ME#1) 試料No. 9 10 比較試料C アクリル酸ブチル 850 850 850 メタクリル酸メチル 210 180 220 スチレン 500 500 500 メタクリル酸ヒドロキシエチル 400 400 400 メタクリル酸アリル 10 40 − アニオン性界面活性剤 33 33 33 (TRITON XN−45S;活性成分60%) DI水 1300 1300 1300
【表7】 第4−2表 実施例4の水性分散液の性質 試料No. 9 10 比較試料C 固体(重量%) 46.1 46.1 46.1 pH 7.4 7.5 7.5 粘度(cps.) 403 259 647 粒径(nm. ) 256 282 284 THFゲル含量(%) 90 95 32
【0026】実施例5中間のヒドロキシルレベルの水性分散液の製造 試料No. 11〜14の製造 脱イオン水(DI水)700g、酸化防止剤(MARO
XOL 20:0.5%)4.0g、およびイタコン酸
30gを含有し、かつ85℃に加熱し、かくはんした1
ガロンの反応器に、予め生成した乳濁液150gおよび
過硫酸アンモニウム5gをDI水50gに溶かした溶液
を加えた。温度は75℃に下がった。反応混合物を82
℃に加熱した。予め生成した乳濁液の添加後4分して、
温度は82℃になり、単量体乳濁液(ME#1)および
過硫酸アンモニウム3gをDI水150gに溶かした液
を添加し始めた。ME#1および過硫酸アンモニウム溶
液の添加を180分かけて完了し、DI水50gですす
ぎ加えた。30分後に冷却を始めた。次いで、DI水5
0gを加え、冷却を続けた。20分後に温度は55℃に
なり、次の3種の溶液を加えた:t−ブチルハイドロパ
ーオキサイド(活性70%)1.0gをDI水10gに
溶かした液;スルホキシル酸ホルムアルデヒド0.6g
をDI水15gに溶かした液;および硫酸第一鉄七水和
物の0.15%水溶液の7g。10分後に温度は55℃
になり、前記3種の溶液の最初の2種と同じ溶液を加え
た。20分後、温度は45℃になり、DI水50g、ジ
メチルアミノエタノール30g、およびアニオン性界面
活性剤(活性成分30%)を加えた。
【表8】 第5−1表 実施例5のために単量体乳濁液(ME#1) 試料No. 11 12 13 14 アクリル酸ブチル 850 850 850 850 メタクリル酸メチル 510 480 410 380 スチレン 500 500 500 500 メタクリル酸ヒドロキシエチル 100 100 200 200 メタクリル酸アリル 10 40 10 40 アニオン性界面活性剤 33 33 33 33 (TRITON XN−45S;活性成分60%) DI水 600 600 600 600
【表9】第5−2表 実施例5の水性分散液の性質 試料No. 11 12 1
3 14固体(重量%) 53.5
53.5 53.5 53.5pH
7.7 7.6 7.8 7.4粘度(cps.)
165 202 1432 740粒径
(nm. ) 293 306 271
283 THFゲル含量(%) 87 93 88
91
【0027】実施例6プレス剥離性(press release)の評価 水性分散固体100gに、アミノプラスト樹脂(CYM
EL303:活性成分100%)10gおよびステアリ
ン酸カルシウム10gをかくはんしながら加えた。この
混合物(“予備プレスシーラー”)を、DI水を用いて
20%全固体になるまで希釈した。この予備プレスシー
ラーを、10g/ft2 の含浸量で、樹脂結合剤、ワック
ス、および湿分を含有するドライプロセス繊維マット上
に均一に噴霧した。この繊維マットを450°Fプラテ
ン温度(platten temperature)を
有するプレス中に置き、380p.s.i.圧力に1分間加圧
した。その結果得られたボード製品は、密度約1.05
を有し、かつ厚さ約1/8インチであった。プレス剥離
性能は、加圧サイクルの完了後直ちに等級分けした。す
なわち、プレス圧力が0になった時、次の尺度を用い
た:
【表10】等 級 観 察 10 ボードが剥離し、直ちに落ちる。 9 ボードが粘着し、次いで落ちる。 8 ボードが粘着する、しかし容易に放すことができる。 7 ボードが粘着する、しかし放すためには中程度の力を必要とする。 6 ボードが粘着し、てこで引き放さなければならない。 3 非常に強固に粘着する。 1 非常に粘着し、プレス板を清浄にするためには化学的浸漬またはサ ンドブラスト(sandblasting)をかけることが必要で ある。
【表11】 第6−1表 実施例1および2の水性分散液の評価 試料No. 1 2 3 4 比較試料A プレス剥離性の等級 9 9.5 10 10 7.5
【0028】本発明の試料は、秀れたプレス剥離性を示
した。
【表12】 第6−2表 実施例3の水性分散液の評価 試料No. 5 6 7 8 比較試料B プレス剥離性の等級 8.5 9.5 10 10 7
【0029】本発明の全てアクリル系試料は、秀れたプ
レス剥離性を示した。
【表13】 第6−3表 実施例4および5の水性分散液の評価 試料No. 9 10 11 12 13 14 比較試料C プレス剥離性の等級 10 10 10 10 10 10 8
【0030】高ヒドロキシル官能基は、アミノプラスト
樹脂を用いて高レベルの架橋へと導き、本発明試料の秀
れたプレス剥離性を達成しない。
【0031】実施例7木材組成物ボードの吸水性の評価 木材組成物ボードの吸水性はコブ試験(Cobb te
st)によって測定した。コブ単位(Cobb uni
t)は、24時間あたりのg/100インチ2 (表面
積)における蒸溜水の重量増加の量として定義する。測
定用ボードを5インチ平方に切断した。内径4インチ、
壁の厚さ3/8インチ、および高さ1インチのアルミニ
ウム環を、(重量変化に寄与しないように決定されてい
る)ブチルコーキング材(butyl cauk)のビ
ーズを用いて試験用ボードにはり付けた。この環のある
ボードと環のない対照ボードとを、65〜75℃および
50〜60%R.H.において7日間平衡状態にさせ
た。次いで、環のあるボードと対照ボードとを秤量し
た。この環に蒸溜水を約1/2インチ満たした。24時
間後に水を注ぎ、環の表面を柔い紙タオルで吸取って乾
かし、環のあるボードを秤量した。次いで対照ボードを
秤量した。もし対照ボードの重量が0.20g以上に変
ったならば、全試験を捨てた。環のあるボードの重量変
化に7.96を掛けてコブ単位値をだした。
【表14】 第7−1表 コブの水含浸量の評価 試料No. 9〜14および比較試料Cは、実施例6の方法によって予備プレスシー ラーに配合し、コブ水含浸量を評価した。 試料No. 9 10 11 12 13 14 比較試料C 水コブ単位 21.79 22.65 17.71 23.25 15.20 22.65 17.40 34.04
【0032】予備プレスシーラーの全ては、水が予備プ
レスシーラーとして用いられたときよりも、実質的によ
り低い吸水性を有する。すなわち、形成されたボードを
より多く耐水性にする全ての機能がある。
【0033】実施例8表面結着性(surface integrity)の
評価 予備プレスシーラーを適用した木材組成物ボードの表面
結着性をテープ接着試験によって評価した。テープのス
トリップ(strip)(3Mテープ#610を使用し
た)を、ボード表面上に置き、それをテープロールを用
いてこすって表面上に圧し付けた。次いで、テープの一
端を引き剥がし、ボードに接着しているテープに対して
90度角にテープの引き剥がされた一端を用いて速いし
っかりした動作で更に引き剥がした。繊維引き剥がしの
%を視覚で評価した。
【表15】 第8−1表 予備プレスシーラーで処理したボードの表面結着性の評価 試料No. 9 10 比較試料C 11 12 13 14繊維の引き剥がし 0 0 20 0 5 0 2
【0034】本発明の試料は、表面結着性試験において
繊維引き剥がしの低レベルによって示されているよう
に、比較試料よりも高い表面結着性を示している。
【0035】実施例9異った酸を組み入れた水性共重合体分散液に基づいた予
備プレスシーラー試料No. 15および16の製造 脱イオン水(DI水)1063gおよびアニオン性界面
活性剤(活性成分60%)4.0gを含有し、かつ85
℃に加熱し、かくはんした1ガロンの反応器に、予め生
成した乳濁液82g、DI水8g、および過硫酸アンモ
ニウム4gをDI水40gに溶かした溶液を加えた。温
度は下がった。次いで発熱し86.5℃になるのが観察
された。予め生成した乳濁液の添加後24分して、温度
は82.5℃になり、単量体乳濁液(ME#1)、およ
び過硫酸アンモニウム2.4gをDI水120gに溶か
した溶液の添加を始めた。ME#1および過硫酸アンモ
ニウム溶液の添加を180分間かけて完了し、DI水1
0gを加えた。30分後に温度は84℃になり、冷却を
始めた。9分後に温度は74.2℃になり、DI水3
7.2gを加え、冷却を続けた。39分後に温度は5
4.5℃になり、次の3種の溶液を加えた:t−ブチル
ハイドロパーオキサイド0.8gをDI水4gに溶かし
た液;スルホキシル酸ナトリウムホルムアルデヒド0.
48gをDI水12gに溶かした液;および硫酸第一鉄
七水和物の0.15%水溶液の5.6g。17分後に温
度は51.5℃になり、前記3種の溶液の最初の2種と
同じ溶液を加えた。20分後に温度は44℃になり、D
I水40g、ジメチルアミノエタノール28g、および
アニオン性界面活性剤(活性成分30%)12gを加え
た。
【表16】 第9−1表 実施例9のための単量体乳濁液(ME#1) 試料No. 15 16 アクリル酸ブチル 680 680 メタクリル酸メチル 384 384 スチレン 400 400 メタクリル酸ヒドロキシエチル 80 80 メタクリル酸アリル 32 32 メタクリル酸 24 - アクリル酸 - 24 アニオン性界面活性剤 22.7 22.7 (TRITON XN−45S;固体成分60%) DI水 420 420
【表17】 第9−2表 実施例9の水性分散液の性質 試料No. 15 16 固体(重量%) 45.8 45.9 pH 9.3 9.0 粘度(cps.) 413 388 粒径(nm. ) 111 115 THFゲル含量(%) 90 92
【表18】 第9−3表 実施例9の予備プレスシーラーの性質 試料No. 15,16および4を予備プレスシーラーに配合し、実施例6に記載し たようにしてプレス剥離性を評価した。 試料No. 15 16 4 共重合した酸 メタクリル酸 アクリル酸 イタコン酸 THFゲル含量 90 92 92 プレス剥離性 10 10 10
【0036】本発明の試料における共重合した酸の性質
は、該試料の秀れたプレス剥離性を充分に減少させるほ
どプレス板に対するそれらの接着性に影響を与えない。
【0037】実施例10他の架橋剤に基づいた予備プレスシーラー 試料No. 17および18の製造 脱イオン水(DI水)1000gおよびアニオン性界面
活性剤(活性成分60%)0.6gを含有し、かつ8
4.5℃に加熱し、かくはんした1ガロンの反応器に、
予め生成した乳濁液100g、および過硫酸アンモニウ
ム4.25gをDI水25gに溶かした溶液を加えた。
温度は78℃に下がり、次いで発熱し84℃になるのが
観察された。予め生成した乳濁液の添加後17分して、
温度は83℃になり、単量体乳濁液(ME#1)、およ
び過硫酸アンモニウム2.7gをDI水100gに溶か
した溶液の添加を始めた。ME#1および過硫酸アンモ
ニウム溶液の添加を180分間かけて完了し、DI水1
00gを加えた。30分後に温度は84℃になり、冷却
を始めた。10分後に温度は60℃になり、DI水10
0gを加え、冷却を続けた。12分後に温度は50℃に
なり、次の3種の溶液を加えた:tーブチルハイドロパ
ーオキサイド1.0gをDI水10gに溶かした液;イ
ソアスコルビン酸0.5gをDI水15gに溶かした
液;および硫酸第一鉄七水和物の0.15%水溶液の5
g。20分後に温度は42℃になり、前記3種の溶液の
最初の2種と同じ溶液を加えた。20分後に温度は44
℃になり、アンモニア水25gをDI水100gで希釈
した液を加えた。
【表19】 第10−1表 実施例10のための単量体乳濁液(ME#1) 試料No. 17 18 アクリル酸ブチル 786.6 786.6 メタクリル酸メチル 498.6 462.6 スチレン 450 450 メタクリル酸アリル - 36 アクリル酸 64.8 64.8 アニオン性界面活性剤 29.4 29.4 (TRITON XN−45S;活性成分60%) DI水 650 650
【表20】 第10−2表 実施例10の水性分散液の性質 試料No. 17 18 固体(重量%) 45.1 45.2 pH 7.4 7.8 粘度(cps.) 306 200 粒径(nm. ) 159 165 HFゲル含量(%) 17 95
【表21】 第10−3表 ヒドロキシアルキルアミド架橋性樹脂を使用した プレス剥離性 試料No. 17および18を予備プレスシーラーに配合
し、架橋性樹脂として、CYMEL 303の代りにビ
ス(N,N−ジ(b−ヒドロキシエチル))アジパミド
(“HEA”)を置き換えた。アジパミドの製造方法は
米国特許第4,076,917号に記載されており、こ
の特許明細書の記載は本明細書の記載に組み入れる。 試料No. 17 17 18 18 架橋剤 なし HEA なし HEA プレス剥離性 1 2 7 10
【0038】本発明の範囲外のゲル含量を有している試
料No. 17は、架橋性樹脂があっても、またはなくて
も、非常に貧弱なプレス剥離性を示した。本発明の試料
No. 18は、架橋性樹脂がないと貧弱なプレス剥離性を
示したが、架橋性樹脂を有する予備プレスシーラーに配
合したときは、秀れたプレス剥離性を示した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B27K 5/00 B27N 3/00 - 3/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維マットを提供し、前記マットの表面
    を処理し、高温および加圧下において、前記マットを熱
    圧して固体組成物ボード製品にし、前記プレスから前記
    組成物ボードを剥離することを含む、加熱および加圧下
    で木材組成物ボードを製造する方法であって、前記マッ
    トの表面を、アミノプラスト樹脂、多官能性ヒドロキシ
    アルキルアミド、または多官能性N−アルキロールアミ
    ドを含む架橋性樹脂、および67%以上のTHFゲル含
    量を有し、重合体の全重量の少なくとも20重量%のア
    クリル系含量を有するアクリル系重合体粒子の水性分散
    液を含有する組成物で処理することを特徴とする、前記
    木材組成物ボードの製造方法。
  2. 【請求項2】 アミノプラスト樹脂、多官能性ヒドロキ
    シアルキルアミド、または多官能性N−アルキロールア
    ミドである架橋性樹脂、および67%以上のTHFゲル
    含量を有し、重合体の全重量の少なくとも20重量%の
    アクリル系含量を有する、メタクリル酸アリルを1成分
    として含むモノマー混合物から形成されたアクリル系重
    合体粒子の水性分散液を含有する、請求項1記載の製造
    方法において使用される組成物。
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