JP2942139B2 - ポリマー碍子用コロナリングの取付方法及び取付構造並びにコロナリング - Google Patents

ポリマー碍子用コロナリングの取付方法及び取付構造並びにコロナリング

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JP2942139B2
JP2942139B2 JP5949994A JP5949994A JP2942139B2 JP 2942139 B2 JP2942139 B2 JP 2942139B2 JP 5949994 A JP5949994 A JP 5949994A JP 5949994 A JP5949994 A JP 5949994A JP 2942139 B2 JP2942139 B2 JP 2942139B2
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corona
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 この発明は、ポリマー碍子にコ
ロナリングを取り付けるためのポリマー碍子用コロナリ
ングの取付方法及び取付構造並びにコロナリングに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】 一般に、ポリマー碍子においては、F
RP(繊維強化樹脂)よりなる絶縁棒の外周にゴム製の
絶縁被覆が形成されるとともに、絶縁棒の先端に把持金
具が嵌着固定されている。そして、従来のこの種のポリ
マー碍子においては、把持金具の基部外周に一側方から
コロナリングの取付部が接合され、ボルトによって固定
されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 ところが、この従来
のコロナリングの取付方法においては、把持金具の基部
外周に一側方からコロナリングの取付部を接合して、ボ
ルトにより固定しているため、ボルトが緩んでコロナリ
ングに位置ずれが生じやすいという問題があった。
【0004】この発明は、このような従来の技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その目的と
するところは、コロナリングをポリマー碍子の把持金具
に、位置ずれが生じることなく堅固に取り付けることが
できるポリマー碍子用コロナリングの取付方法及び取付
構造並びにコロナリングを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】 上記の目的を達成する
ために、請求項1に記載のポリマー碍子用コロナリング
の取付方法の発明においては、コロナリング本体の一部
に形成した係合凹部を、ポリマー碍子の把持金具に形成
された膨径部に係合させて、コロナリング本体をポリマ
ー碍子の把持金具に取り付けるものである。
【0006】また、請求項2に記載のポリマー碍子用コ
ロナリングの取付構造の発明においては、コロナリング
本体の一部に係合凹部を形成し、この係合凹部をポリマ
ー碍子の把持金具に形成された膨径部に係合させた状態
で、コロナリング本体をポリマー碍子の把持金具に取り
付けるものである。
【0007】さらに、請求項3に記載の発明では、請求
項2に記載のポリマー碍子用コロナリングの取付構造に
おいて、前記コロナリング本体を複数の部材に分割して
構成し、各分割部材の内周面には係合凹部を形成し、そ
の係合凹部を把持金具の膨径部に係合させた状態で、分
割部材をボルト及びナットにより相互に結合したもので
ある。
【0008】しかも、請求項4に記載の発明では、請求
項3に記載のポリマー碍子用コロナリングの取付構造に
おいて、前記コロナリング本体の外周面には、ボルトの
頭部及びナットを収容するための収容凹部を形成したも
のである。
【0009】そして、請求項5に記載の発明では、請求
項2に記載のポリマー碍子用コロナリングの取付構造に
おいて、前記コロナリング本体を一部が開口した円環状
に形成し、そのコロナリング本体の内周面には把持金具
に対する取付部を突設し、その取付部の先端に係合凹部
を形成し、この係合凹部を把持金具の膨径部に係合させ
た状態で、締付金具により取付部を把持金具に固定した
ものである。
【0010】加えて、請求項6に記載の発明では、コロ
ナリング本体を複数の部材に分割して構成し、各分割部
材の内周面には係合凹部を形成し、分割部材を相互に結
合するためのボルト及びナットを設け、コロナリング本
体の外周面には、ボルトの頭部及びナットを収容するた
めの収容凹部を形成したものである。
【0011】
【作用】 請求項1及び請求項2に記載のポリマー碍子
用コロナリングの取付方法及び取付構造においては、コ
ロナリング本体の係合凹部を把持金具の膨径部に係合さ
せた状態で、コロナリング本体をポリマー碍子の把持金
具に取り付ける。このため、コロナリングをポリマー碍
子の把持金具に堅固に固定することができて、コロナリ
ングに位置ずれが生じるおそれを防止することができ
る。
【0012】また、請求項3に記載のポリマー碍子用コ
ロナリングの取付構造においては、コロナリング本体の
複数の分割部材をボルト及びナットにて相互に結合する
ことにより、コロナリング本体を把持金具の膨径部に固
定することができる。このため、締付金具等の他の部材
を必要とせず、ボルト及びナットのみによりコロナリン
グ本体を把持金具に取り付けることができて、取付構造
を簡素化することができる。
【0013】さらに、請求項4に記載のポリマー碍子用
コロナリングの取付構造においては、コロナリング本体
を把持金具に取り付けた状態で、ボルトの頭部及びナッ
トがコロナリング本体の外周面の収容凹部内に収容配置
される。このため、ボルトの頭部及びナットがコロナリ
ング本体の外周面に突出配置されるのを防ぐことができ
て、コロナ防止効果を高めることができる。
【0014】しかも、請求項5に記載のポリマー碍子用
コロナリングの取付構造においては、コロナリング本体
が一部を開口した円環状に形成され、そのコロナリング
本体の内周面には把持金具に対する取付部が突設されて
いる。このため、コロナリング本体の軽量化を図ること
ができて、コロナリングの取り付けに伴いポリマー碍子
に加わる荷重を軽減することができる。
【0015】加えて、請求項6に記載のコロナリングに
おいては、コロナリング本体の複数の分割部材をボルト
及びナットにて相互に結合することにより、コロナリン
グ本体を把持金具の膨径部に固定することができる。こ
のため、締付金具等の他の部材を必要とせず、ボルト及
びナットのみによりコロナリング本体を把持金具に取り
付けることができる。また、コロナリング本体を把持金
具に取り付けた状態で、ボルトの頭部及びナットがコロ
ナリング本体の外周面の収容凹部内に収容配置される。
このため、コロナ防止効果を高めることができる。
【0016】
【実施例】 (第1実施例)以下、この発明を具体化し
た第1実施例を、図1〜図7に基づいて詳細に説明す
る。
【0017】図1に示すように、ポリマー碍子1は中心
にFRPよりなる絶縁棒2を備えている。ゴム製の絶縁
被覆3は絶縁棒2の外周にモールドされ、その外周には
複数の絶縁ひだ4が形成されている。把持金具5は絶縁
棒2の先端に嵌着固定され、その先端の二叉部には把持
ボルト6が挿通されるとともに、基端外周には膨径部7
が形成されている。コロナリング8は膨径部7に係合す
るように、把持金具5の基端外周に取り付けられてい
る。
【0018】そこで、このコロナリング8について詳述
すると、図1〜図7に示すように、アルミニウム又はア
ルミニウム合金よりなるコロナリング本体9はほぼ半円
板状をなす2つの部材10,11に分割して構成されて
いる。両部材10,11はその外周面が断面円形をなす
とともに、外周面と内周面との間の境界にエッジが形成
されないように丸みを帯びている。挿通孔12は両部材
10,11の対向面の中央に形成され、両部材10,1
1を把持金具5の基端外周に両側方から接合させたと
き、この挿通孔12内に把持金具5が挿通配置される。
係合凹部13は挿通孔12の内周面に形成され、両部材
10,11を把持金具5の基端外周に両側方から接合さ
せたとき、この係合凹部13が把持金具5の膨径部7に
係合される。
【0019】各一対のボルト挿入孔14は前記コロナリ
ング本体9の両部材10,11に対応して形成され、両
部材10,11を把持金具5の基端外周に両側方から接
合させたとき、両部材10,11のボルト挿入孔14が
互いに連通される。一対のボルト15は両部材10,1
1のボルト挿入孔14に挿入され、このボルト15にナ
ット16を螺合することによって、両部材10,11が
相互に結合固定される。各一対の収容凹部17はボルト
挿入孔14の外端に位置するように両部材10,11の
外周面に形成され、この収容凹部17内には各ボルト1
5の頭部及びナット16が収容配置される。この収容凹
部17の開口端縁はエッジが形成されないように丸みを
帯びている。
【0020】さて、前記のように構成されたコロナリン
グ8をポリマー碍子1の把持金具5に取り付ける場合に
は、コロナリング本体9の両部材10,11を把持金具
5の基端外周に両側方から接合させる。すると、両部材
10,11の挿通孔12内に把持金具5が挿通配置され
るとともに、両部材10,11の係合凹部13に把持金
具5の膨径部7が係合される。この状態で、両部材1
0,11のボルト挿入孔14にボルト15を挿入すると
ともに、そのボルト15の先端にナット16を螺合する
と、両部材10,11が相互に結合固定されて、コロナ
リング本体9が把持金具5の基端外周に取り付けられ
る。従って、外周面が円形をなすコロナリング8により
把持金具5の膨径部7が覆われるため、膨径部7からの
コロナ放電の発生を防止できる。
【0021】このコロナリング本体9の取り付け状態に
おいては、両部材10,11の内周面の係合凹部13が
把持金具5の膨径部7に係合しているため、コロナリン
グ本体9は把持金具5の外周面に軸線方向へ移動するこ
となく堅固に固定されている。従って、従来構成のよう
にボルトの緩みに伴い、コロナリングに位置ずれが生じ
るおそれを確実に防止することができる。
【0022】また、この実施例においては、コロナリン
グ本体9が2つの部材10,11に分割して構成されて
いる。そして、この両部材10,11をボルト15及び
ナット16にて相互に結合することにより、コロナリン
グ本体9を把持金具5の膨径部7に固定できるようにな
っている。従って、締付金具等の他の部材を必要とせ
ず、ボルト15及びナット16のみにより、コロナリン
グ本体9を把持金具5に取り付けることができて、取付
構造を簡素化することができる。
【0023】さらに、この実施例においては、コロナリ
ング本体9を把持金具5に取り付けた状態で、ボルト1
5の頭部及びナット16が両部材10,11の外周面の
収容凹部17内に収容配置される。従って、ボルト15
の頭部及びナット16がコロナリング本体9の外周面に
突出配置されるのを防ぐことができて、突出したボルト
15の頭部やナット16からコロナ放電が発生するおそ
れを防止することができる。
【0024】加えて、この実施例においては、両コロナ
リング部材10,11の内周面と外周面との間の境界、
及び各収容凹部13の開口端縁がエッジとならないよう
に丸みを帯びている。このため、これらの境界及び開口
端縁からコロナ放電が発生するのを防止することができ
る。
【0025】
【別の実施例】 (第2実施例)次に、この発明を具体
化したポリマー碍子用コロナリングの取付方法及び取付
構造の第2実施例を、図8〜図10に基づいて説明す
る。
【0026】さて、この第2実施例のコロナリング21
においても、前述した第1実施例のコロナリング8と同
様に、把持金具5の膨径部7に係合させた状態で、その
把持金具5の基端外周に取り付けられる。
【0027】そこで、このコロナリング21について詳
述すると、コロナリング本体22はほぼ円環状に形成さ
れ、その一部には取付用の開口23が形成されている。
コロナリング本体22の外周面はその下部を含む大部分
が半円状をなし、その半円の端部が上方へ向かって若干
延長されている。肉盗み用の凹所24はコロナリング本
体22の上面に沿って円弧状に延長形成され、この凹所
24の形成によってコロナリング本体22の軽量化が図
られている。コロナリング本体22の外周面と内周面と
の間の境界はエッジが形成されないように丸みを帯びて
いる。取付部25は開口23に対向するように、コロナ
リング本体22の内周面から中心付近に向かって突出形
成されている。
【0028】接合凹溝26は前記取付部25の先端に形
成され、把持金具5を開口23からコロナリング本体2
2内へ相対的に挿入して、コロナリング本体22を把持
金具5に取り付ける際に、この接合凹溝26に把持金具
5の基端外周が接合される。係合凹部27は接合凹溝2
6の内周面に形成され、接合凹溝26に把持金具5の基
端外周が接合されたとき、この係合凹部27に把持金具
5の膨径部7が係合される。
【0029】一対のボルト挿入孔28は前記取付部25
の両側に形成され、このボルト挿入孔28にはボルト2
9が挿入されている。締付金具30は取付部25の接合
凹溝26に対向するように、両ボルト29の先端に挿通
支持され、接合凹溝26に把持金具5を接合させた状態
で、ボルト29にナット31を螺合することによって、
締付金具30が把持金具5の外周面に圧接される。
【0030】さて、前記のように構成されたコロナリン
グ21をポリマー碍子1の把持金具5に取り付ける場合
には、把持金具5をコロナリング本体22内へ一側の開
口23から相対的に挿入する。そして、把持金具5の基
端外周に取付部25の接合凹溝26を接合させると、係
合凹部27が把持金具5の膨径部7に係合される。この
状態で、ボルト29及びナット31により取付部25の
先端に締付金具30を締め付け固定すると、その締付金
具30と接合凹溝26との間に把持金具5が挟着保持さ
れて、コロナリング本体22が把持金具5の基端外周に
取り付けられる。従って、把持金具5の膨径部7がコロ
ナリング21によって包囲され、その膨径部7からコロ
ナ放電が生じるのを防止できる。
【0031】このコロナリング本体22の取り付け状態
においては、取付部25の先端の係合凹部27が把持金
具5の膨径部7に係合しているため、コロナリング本体
22は把持金具5の外周面に軸線方向へ移動することな
く堅固に固定されている。従って、この第2実施例にお
いても、前述した第1実施例の場合と同様に、ボルトの
緩みに伴ってコロナリングに位置ずれが生じるおそれを
確実に防止することができる。
【0032】また、この第2実施例のコロナリングの取
付構造においては、コロナリング本体22が一部を開口
した円環状に形成され、そのコロナリング本体22の内
周面には把持金具5に対する取付部25が1箇所より突
設されている。従って、コロナリング本体22の軽量化
を図ることができて、コロナリング21の取り付けに伴
いポリマー碍子1に加わる荷重を軽減することができ
る。また、コロナリング本体22が一部を開口した円環
状に形成されているため、このコロナリング21をポリ
マー碍子1に取り付ける際、そのポリマー碍子1を鉄塔
などに取付た状態で外すことなく、かつ活線状態でコロ
ナリング21の取付を行うことができる。 (第3実施例)次に、この発明を具体化した第3実施例
について、図11〜13に基づいて説明する。この実施
例においては、コロナリング本体22の取付部25と締
付金具30を変更した例について説明する。
【0033】さて、この実施例ではコロナリング本体2
2の取付部25における接合凹溝26が平面V字状をな
すとともに、締付金具30の接合凹部32が同じく平面
V字状に形成されている。そして、接合凹溝26と接合
凹部32との間に把持金具5が挟着される。すなわち、
取付部25の係合凹部27が把持金具5の膨径部7に係
合される。
【0034】この実施例では、互いにV字状をなす接合
凹溝26と係合凹部27により把持金具5を挟着するよ
うに構成したことから、図12に二点鎖線で示すよう
に、いずれの径の把持金具5に対しても自在に対応する
ことができる。ちなみに、締付金具30は容易に製作さ
れるため、第2実施例のように締付金具30のみを把持
金具5の径に対応させてその都度円弧状に形成してもよ
い。 (第4実施例)次に、この発明を具体化した第4実施例
について、図14〜17に基づいて説明する。
【0035】この第4実施例のコロナリング35におい
ても、前記各実施例と同様に、把持金具5の膨径部7に
係合させた状態で、その把持金具5の基端外周に取付け
られる。
【0036】そこで、このコロナリング35について説
明すると、図14〜16に示すように、コロナリング本
体36は円環状に形成され、その周壁部37の内側には
肉盗み用の凹所38が形成されている。この凹所38に
より、コロナリング本体36の軽量化が図られている。
図17に示すように、コロナリング本体36の周壁部3
7の外周面は、基端側が所定の半径Dを有する円弧状に
形成され、先端側が2種類の楕円、つまり長径、短径の
長い楕円Mと長径、短径の短い楕円Nの一部により構成
されている。すなわち、周壁部37の外周面がいわゆる
インボリュート曲線に近い曲面を描いている。そして、
周壁部37の最大外径面となる円弧状に形成された部分
より、周壁部37の先端側が外側へはみ出さないように
し、周面からのコロナ放電の発生を抑制している。
【0037】把持金具5を挿通するための開口39は、
コロナリング本体36の中心部に設けられている。取付
部25はコロナリング本体36の内底面の中央付近より
上方へ突出形成されている。接合凹溝26は取付部25
の先端に形成され、コロナリング本体36を開口39に
挿通された把持金具5に取付けるときに、この接合凹溝
26に把持金具5の基端外周が接合される。係合凹部2
7は接合凹溝26の内周面に形成され、接合凹溝26に
把持金具5の基端外周が接合されたとき、この係合凹部
27に把持金具5の膨径部7が係合される。
【0038】さて、この実施例においても、取付部25
の先端の係合凹部27が把持金具5の膨径部7に係合さ
れるため、コロナリング本体36が移動することなく堅
固に固定され、コロナリング35の位置ずれを防止する
ことができる。加えて、この実施例では、コロナリング
本体36の周壁部37の外周面を、基端側が円弧状に、
先端側が2種類の楕円M,Nの一部となるように構成し
た。このため、周壁部37の最大外径面より、周壁部3
7の先端側が外側へはみ出さず、その周面からのコロナ
放電の発生を効果的に防止することができる。
【0039】なお、この発明は前記各実施例の構成に限
定されるものではなく、例えば、前記第1実施例におい
てボルト15の先端のエッジを覆うための袋ナットをボ
ルト15の先端に螺合する等、各部の構成を任意に変更
して具体化することも可能である。
【0040】特許請求の範囲に記載された技術的思想以
外に、前記両実施例から把握される技術的思想を効果と
ともに述べれば以下の通りである。 (1)収容凹部の開口端縁が丸みを帯びている請求項4
に記載のポリマー碍子用コロナリングの取付構造。 (2)収容凹部の開口端縁が丸みを帯びている請求項6
に記載のポリマー碍子用コロナリング。
【0041】これら(1),(2)の構成により、開口
端縁からのコロナ放電を阻止できる。 (3)コロナリング本体の外周面と内周面との間の境界
が丸みを帯びている請求項4又は5に記載のポリマー碍
子用コロナリングの取付構造。 (4)コロナリング本体の外周面と内周面との間の境界
が丸みを帯びている請求項6に記載のポリマー碍子用コ
ロナリング。
【0042】これら(3),(4)の構成により、境界
からのコロナ放電を防止できる。
【0043】
【発明の効果】 この発明は、以上詳述したように構成
されているため、次のような優れた効果を奏する。請求
項1及び請求項2に記載の発明によれば、コロナリング
をポリマー碍子の把持金具に堅固に固定することができ
て、コロナリングに位置ずれが生じるおそれを防止する
ことができる。
【0044】請求項3に記載の発明によれば、締付金具
等の他の部材を必要とせず、ボルト及びナットのみによ
りコロナリング本体を把持金具に取り付けることができ
て、取付構造を簡素化することができる。
【0045】請求項4に記載の発明によれば、ボルトの
頭部及びナットがコロナリング本体の外周面に突出配置
されるのを防ぐことができて、コロナ防止効果を高める
ことができる。
【0046】請求項5に記載の発明によれば、コロナリ
ング本体の軽量化を図ることができて、コロナリングの
取り付けに伴いポリマー碍子に加わる荷重を軽減するこ
とができる。
【0047】請求項6に記載の発明によれば、前記と同
様にボルトの頭部及びナットがコロナリング本体の外周
面に突出配置されるのを防ぐことができて、コロナ防止
効果を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明のポリマー碍子用コロナリングの取
付方法及び取付構造を具体化した第1実施例を、部分的
に断面にして示す正面図である。
【図2】 そのコロナリングの構造を示す平面図であ
る。
【図3】 同じくコロナリングの正面図である。
【図4】 同じくコロナリングの底面図である。
【図5】 同じくコロナリングの左側面図である。
【図6】 同じくコロナリングの右側面図である。
【図7】 図3のA−A線における断面図である。
【図8】 この発明のポリマー碍子用コロナリングの取
付方法及び取付構造を具体化した第2実施例を示す断面
図である。
【図9】 同じくコロナリングの構造を示す平面図であ
る。
【図10】 同じくコロナリングを部分的に断面にして
示す左側面図である。
【図11】 この発明を具体化した第3実施例を表し、
把持金具に対するコロナリングの取付構造を示す部分平
面図である。
【図12】 コロナリングの取付部と把持金具との関係
を示す平面図である。
【図13】 コロナリングの取付部と把持金具との連結
関係を示す断面図である。
【図14】 この発明を具体化した第4実施例のコロナ
リングを示す平面図である。
【図15】 図14のB−B線における断面図である。
【図16】 図14のC−C線における断面図である。
【図17】 コロナリングの周壁部の先端を示す部分拡
大図である。
【符号の説明】 1…ポリマー碍子、5…把持金具、7…膨径部、8…第
1実施例のコロナリング、9…コロナリング本体、10
…分割した部材、11…分割した部材、13…係合凹
部、15…ボルト、16…ナット、17…収容凹部、2
1…第2実施例のコロナリング、22…コロナリング本
体、23…取付用の開口、25…取付部、27…係合凹
部、29…ボルト、30…締付金具、31…ナット、3
5…コロナリング、36…コロナリング本体、39…取
付用の開口。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コロナリング本体の一部に形成した係合
    凹部を、ポリマー碍子の把持金具に形成された膨径部に
    係合させて、コロナリング本体をポリマー碍子の把持金
    具に取り付けるポリマー碍子用コロナリングの取付方
    法。
  2. 【請求項2】 コロナリング本体の一部に係合凹部を形
    成し、この係合凹部をポリマー碍子の把持金具に形成さ
    れた膨径部に係合させた状態で、コロナリング本体をポ
    リマー碍子の把持金具に取り付けるポリマー碍子用コロ
    ナリングの取付構造。
  3. 【請求項3】 前記コロナリング本体を複数の部材に分
    割して構成し、各分割部材の内周面には係合凹部を形成
    し、その係合凹部を把持金具の膨径部に係合させた状態
    で、分割部材をボルト及びナットにより相互に結合した
    請求項2に記載のポリマー碍子用コロナリングの取付構
    造。
  4. 【請求項4】 前記コロナリング本体の外周面には、ボ
    ルトの頭部及びナットを収容するための収容凹部を形成
    した請求項3に記載のポリマー碍子用コロナリングの取
    付構造。
  5. 【請求項5】 前記コロナリング本体を一部が開口した
    円環状に形成し、そのコロナリング本体の内周面には把
    持金具に対する取付部を突設し、その取付部の先端に係
    合凹部を形成し、この係合凹部を把持金具の膨径部に係
    合させた状態で、締付金具により取付部を把持金具に固
    定した請求項2に記載のポリマー碍子用コロナリングの
    取付構造。
  6. 【請求項6】 コロナリング本体を複数の部材に分割し
    て構成し、各分割部材の内周面には係合凹部を形成し、
    分割部材を相互に結合するためのボルト及びナットを設
    け、コロナリング本体の外周面には、ボルトの頭部及び
    ナットを収容するための収容凹部を形成したポリマー碍
    子用コロナリング。
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