JP2941513B2 - 不足電圧引外し装置 - Google Patents

不足電圧引外し装置

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JP2941513B2
JP2941513B2 JP3246061A JP24606191A JP2941513B2 JP 2941513 B2 JP2941513 B2 JP 2941513B2 JP 3246061 A JP3246061 A JP 3246061A JP 24606191 A JP24606191 A JP 24606191A JP 2941513 B2 JP2941513 B2 JP 2941513B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、発電機又は負荷を保
護するために遮断等に付属された、不足電圧引外しコ
イルを制御する不足電圧引外し装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来例を説明する。図3は、例えば実公
昭58-18441号公報に示された従来の不足電圧引外し装置
を示す回路図である。同図において、1は制御電圧を発
生する制御電源、2は入力端子が制御電源1に接続さ
れ、負極出力端子が接地されている整流ダイオードブリ
ッジ(以下、ブリッジと略す)、3、4、5及び6はそれ
ぞれ一端が正極線aを介してブリッジ2の正極出力端子
に接続されている抵抗器、7は一端が抵抗器3の他端に
接続され、他端が負極線bを介してブリッジ2の負極出
力端子に接続されている可変抵抗器、8はゲートが抵抗
器3と可変抵抗器7との間の分圧点Aに接続され、アノ
ードが抵抗器4の他端に接続され、カソードが負極線b
を介してブリッジ2の負極出力端子に接続されているN
ゲートサイリスタ(以下、PUTと略す)、9はアノードが
負極線bを介してブリッジ2の負極出力端子に接続さ
れ、カソードがPUT8のアノードに接続されているツエ
ナーダイオード、10は一端がツエナーダイオード9のカ
ソードに接続され、他端が抵抗器5の他端に接続されて
いるコンデンサ、11はアノードがコンデンサ10の他端に
接続され、カソードが負極線bを介してブリッジ2の負
極出力端子に接続されているPゲートサイリスタ(以
下、サイリスタと略す)、12はアノードがサイリスタ11
のゲートに接続され、カソードが抵抗器6の他端に接続
されているツエナーダイオード、13は一端がツエナーダ
イオード12のカソードに接続され、他端が負極線bを介
してブリッジ2の負極出力端子に接続されている可変抵
抗器、14は一端がツエナーダイオード11のアノードに接
続されている抵抗器、15はエミッタが正極線aを介して
ブリッジ2の正極出力端子に接続され、ベースが抵抗器
14の他端に接続されているPNPトランジスタ(以下、トラ
ンジスタと略す)、そして16は一端がトランジスタ15の
コレクタに接続され、他端が負極線bを介してブリッジ
2の負極出力端子に接続さている不足電圧引外しコイル
である。
【0003】次に、従来例の動作を図3について説明す
る。制御電源1から出力される制御電圧が第1の所定電
圧まで上昇すると、抵抗器6と可変抵抗器13との間の分
圧点Bの電位がツエナーダイオード12のツエナー電圧よ
りも高くなり、ツエナーダイオード12が導通してサイリ
スタ11がオンする。サイリスタ11がオンすると、抵抗器
14を介してトランジスタ15にベース電流(吸引信号)が供
給されてトランジスタ15がオンし、不足電圧引外しコイ
ル16に電圧が印加される。不足電圧引外しコイル16の電
圧が吸引電圧に達すると、図示しない磁気回路の例えば
プランジャーの吸引を始動する。吸引電圧は、可変抵抗
器13により分圧点Bの電圧を変化させることによって任
意の値に設定されることができる。また、サイリスタ11
がオンしたことにより、コンデンサ10からPUT8に逆電
圧が印加され、PUT8は強制的にオフにされている。吸
引開始後は、不足電圧引外しコイル16の電圧が落下電圧
に低下するまでこの状態が維持される。
【0004】制御電圧が低下し、第2の所定電圧以下に
低下し、分圧点Aの電位つまりPUT8のゲート電圧がツ
エナーダイオード9の電圧つまりPUT8のアノード電圧
よりも低下すると、PUT8がオンし、PUT8がオンしたこ
とによってコンデンサ10が放電し、サイリスタ11に逆電
圧が印加されてサイリスタ11は強制的にオフされる。サ
イリスタ11がオフすると、トランジスタ15へのベース電
流の供給が遮断されてトランジスタ15はオフし、不足電
圧引外しコイル16の電圧が落下電圧に低下して不足電圧
引外しコイル16はプランジャーを釈放する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の不足電圧引外し
装置は上述したように構成され、不足電圧引外しコイル
16の励磁電流は制御電圧とコイルインピーダンスにより
決まる。吸引初期(吸引信号が出力されてから吸引が完
了するまでの期間)には、磁気回路の空隙が大きいこと
から吸引を始動するには大きい起磁力が必要であるため
に不足電圧引外しコイル16に制御電圧により大きな励磁
電流を流し、吸引継続期間(吸引が完了してから釈放す
るまでの期間)には、磁気回路の空隙が小さくなるので
不足電圧引外しコイル16がプランジャーを吸引して保持
するために必要な励磁電流は小さい値でよいにもかかわ
らず、不足電圧引外しコイル16に吸引初期と同じ制御電
圧により大きな励磁電流を流していた。そのため、不足
電圧引外しコイル16の消費電力が大きくなり、不足電圧
引外しコイル16の温度上昇が非常に高くなるので、不足
電圧引外しコイル16に耐熱性の良い高価な材料を用いる
か、あるいは放熱条件を満たすために非常に大形な不足
電圧引外しコイル16を使用しなければならないという問
題点があった。また、使用されている回路部品も耐
の高いものが必要であり、小型化及び低価格化ができな
いという問題点があった。
【0006】また、従来の不足電圧引外し装置は、遮断
器等に設けられて通常時は不足電圧引外しコイル16が常
に吸引状態にあるため、遮断器の開閉時の振動や衝撃や
遮断器が設置される配電盤以外の他の機器からの振動や
衝撃により吸引状態に変化が生じ、制御電源1から出力
される制御電圧が第2の所定電圧以下になっていないに
もかかわらず、不足電圧引外しコイル16が誤って釈放し
遮断器を誤動作させたりすることがあり、長時間の吸引
の信頼性が低いという問題点があった。
【0007】この発明は、このような問題点を解決する
ためになされたもので、安価な材料で形成された小形な
不足電圧引外しコイル及び耐圧性の低い安価な回路部品
を用い、小型で安価な不足電圧引外し装置を得ることを
目的とする。
【0008】また、吸引中に、遮断器の開閉時の振動や
衝撃や遮断器が設置される配電盤以外の他の機器からの
振動や衝撃があっても吸引状態を正常に保ち、長時間の
吸引の信頼性を向上させることができる不足電圧引外し
装置を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係る不足電圧
引外し装置は、センタタップ付の2次巻線を有し、この
2次巻線の両端に交流制御電源の出力に比例した2次電
圧を発生するトランス、第1の極及び第2の極を有し、
上記2次電圧を整流して上記第1の極及び上記第2の極
間に全波整流出力電圧を発生する全波整流回路、外部装
置の吸引を行う不足電圧引外しコイル、この不足電圧引
外しコイルへそれぞれ上記第1の極及び上記第2の極間
電圧の印加を制御する第1のスイッチング素子と、上記
トランスのセンタタップと上記第2の極間電圧の印加を
制御する第2のスイッチング素子、及び上記全波整流出
力電圧を上記不足電圧引外しコイルに上記第1のスイッ
チング素子を介して印加して吸引を始動し、吸引完了後
に上記第2のスイッチング素子を介して上記トランスの
センタタップ及び上記第2の極間電圧を上記不足電圧引
外しコイルに印加して吸引を継続させる第1の制御手
備えたものである。
【0010】また、センタタップ付の2次巻線を有し、
この2次巻線の両端に交流制御電源の出力に比例した2
次電圧を発生するトランス、第1の極及び第2の極を有
し、上記2次電圧を整流して上記第1の極及び上記第2
の極間に全波整流出力電圧を発生する全波整流回路、
部装置の吸引を行う不足電圧引外しコイル、この不足電
圧引外しコイルへそれぞれ上記第1の極及び上記第2の
極間電圧の印加を制御する第1のスイッチング素子と、
上記トランスのセンタタップと上記第2の極間電圧の印
加を制御する第2のスイッチング素子、及び、上記全波
整流出力電圧を上記不足電圧引外しコイルに上記第1の
スイッチング素子を介して印加して吸引を始動し、吸引
完了後に、上記第2のスイッチング素子を介して上記ト
ランスのセンタタップ及び上記第2の極間電圧を上記不
足電圧引外しコイルに印加し、上記全波整流出力電圧を
所定周期毎に所定時間上記不足電圧引外しコイルに印加
して吸引を継続させる第2の制御手段を備えたものであ
る。
【0011】
【作用】この発明においては、センタタップ付のトラン
スの2次巻線の両端にに交流制御電源の出力に比例した
2次電圧が発生し、第1の極及び第2の極を有する全波
整流回路によって上記2次電圧が整流されて上記第1の
極及び上記第2の極間に全波整流出力電圧が発生し、第
1の制御手段によってこの全波整流出力電圧が上記不足
電圧引外しコイルに印加されて吸引が始動し、吸引完了
後に上記トランスのセンタタップ及び上記第1の極間の
電圧と上記トランスのセンタタップ及び上記第2の極間
の電圧とが交互に上記不足電圧引外しコイルに印加さ
れ、さらに上記全波整流出力電圧を所定周期毎に所定時
間上記不足電圧引外しコイルに印加て吸引が継続され
る。
【0012】また、センタタップ付のトランスの2次巻
線の両端に交流制御電源に比例した2次電圧が発生し、
第1の極及び第2の極を有する全波整流回路によって上
記2次電圧が整流されて上記第1の極及び上記第2の極
間に全波整流出力電圧が発生し、第2の制御手段によっ
て、この全波整流出力電圧が上記不足電圧引外しコイル
に印加されて吸引が始動し、吸引完了後に上記トランス
のセンタタップ及び上記第1の極間の電圧と上記トラン
スのセンタタップ及び上記第2の極間の電圧とが交互に
上記不足電圧引外しコイルに印加され、さらに上記全波
整流出力電圧が所定周期毎に所定時間上記不足電圧引外
しコイルに印加され所定周期毎に上記不足電圧引外しコ
イルに所定時間印加されて吸引が継続される。
【0013】
【実施例】以下、この発明の諸実施例を図について説明
する。 実施例1.図1は、この発明の実施例1を示す回路図で
ある。同図において、1〜16は図3に示したもの同様の
ものであり、図3で正極線aを介してブリッジ2の第1
の極としての正極出力端子に接続されている抵抗器3〜
6の一端は、センタ接続線dに接続されている。17は一
次側巻線に複数個例えば4つのタップP0〜P3を有し、
1次巻線の両端のタップP0及びP1が制御電源1に接続
され、2次巻線の両端のタップS1及びS2がブリッジ2
の入力端子に接続され、タップS1とタップS2との中間
にセンタタップCを備えているセンタタップ付きトラン
ス、18はアノードがトランス17のセンタータップCに接
続され、カソードがセンタ接続線dに接続されたダイオ
ード、19は一端が正極線aを介してブリッジ2の正極出
力端子に接続された抵抗器、20はエミッタが正極線aを
介してブリッジ2の第2の極としての負極出力端子に接
続されたトランジスタ、21は一端が抵抗器19の他端に接
続され、他端がトランジスタ20のベースに接続された抵
抗器、22はアノードがトランジスタ20のコレクタに接続
され、カソードが不足電圧引外しコイル16の一端に接続
されたダイオード、23はアノードがトランジスタ15のコ
レクタに接続され、カソードが不足電圧引外しコイル16
の一端に接続されたダイオード、そして24は抵抗器19の
他端とダイオード11のアノードに接続されたダイオード
である。
【0014】また、ブリッジ2においては、ダイオード
25のアノード及びダイオード26のカソードがトランス17
の2次巻線のタップS1に接続され、ダイオード27のア
ノード及びダイオード28のカソードがトランス17の2次
巻線のタップS2に接続されている。そして、ダイオー
ド25のカソード及びダイオード27のカソードがブリッジ
2の負極出力端子に接続され、ダイオード26のアノード
及びダイオード28のアノードがブリッジ2の負極出力端
子に接続され、負極出力端子が接地されている。
【0015】次に、上述した実施例1の動作を図1につ
いて説明する。制御電源1の制御電圧がトランス17の一
次側のタップP1及びP0に入力されると、2次側におい
て、タップS1及びS2間、センタタップC及びタップS
1間並びにセンタタップC及びタップS2間に電圧が発生
する。センタタップCはタップS1とタップS2との中間
にあるので、タップS1及びS2間の電圧は、センタタッ
プC及びタップS1間の電圧並びにセンタタップC及び
タップS2の間の電圧の2倍である。負極線b及びセン
タ接続線d間には、ブリッジ2のダイオード26及び28に
よりトランス17のセンタタップC及びタップS1間の電
圧とセンタタップC及びタップS2間の電圧とが半波ず
つ交互に印加され、全体として全波整流された出力電圧
が得られる。
【0016】制御電源1の制御電圧が第1の所定電圧
(例えば、定格の80%)まで上昇すると、分圧点Bの電圧
も上昇し、分圧点Bの電圧がツエナーダイオード12のツ
エナー電圧よりも高くなり、ツエナーダイオード12が導
通してサイリスタ11がオンする。サイリスタ11がオンす
ると、トランス17のセンタタップCからダイオード18、
抵抗器5及び14を介してトランジスタ15にベース電流が
流れ、トランジスタ15がオンする。また、これと同時
に、サイリスタ11がオンすると、ブリッジ2の正極出力
端子から抵抗器19及びダイオード39を介してコンデンサ
24に電流が流れ、コンデンサ24が充電される。また、ブ
リッジ2の正極出力端子から抵抗器19及び21を介してト
ランジスタ20にベース電流が流れ、トランジスタ20がオ
ンする。また、サイリスタ11がオンすると同時に、PUT
8は、従来例と同様に、コンデンサ10の放電により、逆
電圧が印加されて強制的にオフされている。
【0017】トランジスタ15及び20がオンした後、トラ
ンジスタ15のコレクタ電圧はトランジスタ20のコレクタ
電圧よりも小さい(約1/2)ので、ダイオード23は導通せ
ず、トランジスタ20のコレクタ電圧がダイオード22を介
して不足電圧引外しコイル16に印加されて、不足電圧引
外しコイル16が図示しない磁気回路の外部装置例えばプ
ランジャーの吸引を始動する(吸引初期)。吸引は、コン
デンサ24が充電を完了してトランジスタ20にベース電流
が流れなくなるまで継続する。なお、コンデンサ24が充
電を完了するまでの時間は、抵抗器19及び21の抵抗値と
コンデンサ24の容量とに基づいて決まる。
【0018】コンデンサ24が充電を完了すると、トラン
ジスタ20はベース電流が供給されなくなり、カットオフ
する。トランジスタ20がカットオフすると、トランジス
タ20のコレクタ電圧が低下してトランジスタ15のコレク
タ電圧よりも低くなり、これによりダイオード23が導通
し、トランジスタ20に替わってトランジスタ15のコレク
タ電圧がダイオード23を介して不足電圧引外しコイル16
に印加され、吸引状態が維持される(吸引継続期間)。
【0019】次に、制御電源1の制御電圧が低下し、第
2の所定電圧(例えば、定格の50%)以下に低下すると、
分圧点Aの電圧がPUT8のアノード電圧よも低下し、PUT
8がオンし、コンデンサ10が放電してサイリスタ11に逆
電圧が印加される。これにより、サイリスタ11が強制オ
フされて、トランジスタ15がオフになり、不足電圧引外
しコイル16がプランジャーを釈放する。なお、ダイオー
ド18は、正極線aからトランジスタ20、ダイオード22、
不足電圧引外しコイル16、負極線b並びに負極線b及び
センタ接続線d間の回路を介してトランス20のセンタタ
ップCに電流が流れ込むことを防止するために挿入され
ている。
【0020】上述したように、実施例1では、吸引初期
には不足電圧引外しコイル16に高い電圧を印加して起磁
力を増大させ、吸引継続期間には不足電圧引外しコイル
16に低い電圧を印加して吸引に必要な最小限の起磁力を
発生し、吸引を保持する。また、センタ接続線dと負極
線bとの間にコンデンサ30を接続しているので、負荷に
応じて釈放までの時間遅れを容易に調節でき、誤動作を
防止することができる。
【0021】実施例2.図1は、この発明の実施例2を
示す回路図である。同図において、1〜28は図1に示し
たもの同様のものであり、29は、カソードがセンタ接続
線dを介してダイオード18のカソードに接続されたツエ
ナーダイオード、30は一端が抵抗器31を介してツエナー
ダイオード29のアノードに接続され、他端が負極線bに
接続されたコンデンサ、32はアノードがコンデンサ30の
一端に接続され、ゲートが抵抗器33及びセンタ接続線d
を介してダイオード18のカソードに接続されかつ抵抗器
34を介してコンデンサ10の他端に接続され、カソードが
抵抗器35及び36を介して負極線dに接続されたPUT、37
はベースが抵抗器36を介して負極線bに接続され、コレ
クタが抵抗器38及び19を介して正極線aに接続され、エ
ミッタが負極線bに接続されたトランジスタ、39はアノ
ードが抵抗器19を介して正極線aに接続され、カソード
がコンデンサ24の他端に接続されたダイオード、そして
40はコンデンサ24の一端及び他端間に接続された高抵抗
値をもつ放電用の抵抗器である。
【0022】次に、上述した実施例2の動作を図2につ
いて説明する。実施例1と同様にして、制御電源1の制
御電圧が第1の所定電圧(例えば、定格の80%)まで上昇
すると、サイリスタ11が導通してコンデンサ24が充電さ
れ、トランジスタ20のコレクタ電圧がダイオード22を介
して不足電圧引外しコイル16に印加され、不足電圧引外
しコイル16は図示しない磁気回路の外部装置例えばプラ
ンジャーの吸引を始動する(吸引初期)。
【0023】コンデンサ24の充電が完了すると、トラン
ジスタ20にベース電流が供給されなくなり、トランジス
タ20はカットオフする。トランジスタ20がカットオフす
ると、トランジスタ20のコレクタ電圧が低下してトラン
ジスタ15のコレクタ電圧よりも低くなり、これによりダ
イオード23が導通し、トランジスタ20に替わってトラン
ジスタ15のコレクタ電圧がダイオード23を介して不足電
圧引外しコイル16に印加され、吸引状態が維持される
(吸引継続期間)。
【0024】また、吸引継続期間中、サイリスタ11が導
通していることにより、抵抗器33及び34の分圧点Dの電
圧つまりPUT32のゲート電圧が所定電圧に低下し、ツエ
ナーダイオード29及び抵抗器31を介してコンデンサ30に
充分に電荷が充電されてPUT32のアノード電圧がゲート
電圧よりも高くなったときにPUT32がオンする。PUT32の
オンにより、コンデンサ30が放電を開始し、コンデンサ
30の電荷がPUT32及び抵抗器35を介してトランジスタ37
にベース電流として供給される。これにより、トランジ
スタ37がオンし、抵抗器19及び21を介してトランジスタ
20にベース電流が供給されてトランジスタ20がオンし、
トランジスタ20のコレクタ電圧が不足電圧引外しコイル
16に強制的に所定時間印加される。
【0025】コンデンサ30が放電を終えると、PUT32は
オフになり、トランジスタ37にベース電流が供給されな
くなってトランジスタ20がオフになる。このため、トラ
ンジスタ20にベース電流が供給されなくなってトランジ
スタ20がオフになるので、ダイオード23が導通し、トラ
ンジスタ15のコレクタ電圧がダイオード23を介して不足
電圧引外しコイル16に印加される状態に戻る。また、コ
ンデンサ30はツエナーダイオード29及び抵抗器31を介し
て再び充電される。そして、コンデンサ30が充電を完了
すると、上述と同様にPUT32が再びオンし、トランジス
タ20のコレクタ電圧が不足電圧引外しコイル16に所定時
間印加される。このようにして、吸引継続期間中、PUT3
2は所定周期でオン/オフを繰り返し、トランジスタ20を
オン/オフ制御して、トランジスタ20のコレクタ電圧を
所定周期で不足電圧引外しコイル16に所定時間印加す
る。なお、吸引継続期間中、トランジスタ20のコレクタ
電圧が不足電圧引外しコイル16に印加される所定時間
は、コンデンサ30の容量と抵抗器35の抵抗値とに基づい
て決まる。
【0026】次に、制御電源1の制御電圧が低下し、第
2の所定電圧(例えば、定格の50%)以下に低下すると、
実施例1と同様にして、サイリスタ11が強制的にオフさ
れ、トランジスタ15がオフされて、不足電圧引外しコイ
ル16がプランジャーを釈放する。
【0027】上述したように、実施例2では、吸引継続
期間に、不足電圧引外しコイル16に低い電圧を印加し、
この間に所定周期で吸引初期の高い電圧を不足電圧引外
しコイル16に所定時間印加する。また、センタ接続線d
と負極線bとの間にコンデンサ30を接続することによっ
て、負荷に応じて釈放までの時間遅れを容易に調節で
き、誤動作を防止することができる。
【0028】実施例3.上記実施例1及び上記実施例2
では、制御電源1をトランス17の1次巻線の両端のタッ
プP0及びP1に接続したが、他のタップに切り替えるこ
とにより、多種の制御電圧に対しても同じ定格の不足電
圧引外しコイル16を用いることができる。また、図1及
び2において負極線bをコモンとしたが、ダイオード18
の接続を逆にして、正極線aをコモンにしても同様の効
果を得ることができる。
【0029】
【発明の効果】この発明は、以上説明したとおり、セン
タタップ付の2次巻線を有し、この2次巻線の両端に交
流制御電源の出力に比例した2次電圧を発生するトラン
ス、第1の極及び第2の極を有し、上記2次電圧を整流
して上記第1の極及び上記第2の極間に全波整流出力電
圧を発生する全波整流回路、外部装置の吸引を行う不足
電圧引外しコイル、この不足電圧引外しコイルへそれぞ
れ上記第1の極及び上記第2の極間電圧の印加を制御す
る第1のスイッチング素子と、上記トランスのセンタタ
ップと上記第2の極間電圧の印加を制御する第2のスイ
ッチング素子、及び上記全波整流出力電圧を上記不足電
圧引外しコイルに上記第1のスイッチング素子を介して
印加して吸引を始動し、吸引完了後に上記第2のスイッ
チング素子を介して上記トランスのセンタタップ及び上
記第2の極間電圧を上記不足電圧引外しコイルに印加し
て吸引を継続させる第1の制御手段を備えたことによっ
て、安価な材料で形成された小型な不足電圧引外しコイ
ル及び安価で耐圧性の低い回路部品を用い、小型で安価
な不足電圧引外し装置を得ることができるという効果を
奏する。
【0030】また、センタタップ付の2次巻線を有し、
この2次巻線の両端に交流制御電源の出力に比例した2
次電圧を発生するトランス、第1の極及び第2の極を有
し、上記2次電圧を整流して上記第1の極及び上記第2
の極間に全波整流出力電圧を発生する全波整流回路、
部装置の吸引を行う不足電圧引外しコイル、この不足電
圧引外しコイルへそれぞれ上記第1の極及び上記第2の
極間電圧の印加を制御する第1のスイッチング素子と、
上記トランスのセンタタップと上記第2の極間電圧の印
加を制御する第2のスイッチング素子、及び、上記全波
整流出力電圧を上記不足電圧引外しコイルに上記第1の
スイッチング素子を介して印加して吸引を始動し、吸引
完了後に、上記第2のスイッチング素子を介して上記ト
ランスのセンタタップ及び上記第2の極間電圧を上記不
足電圧引外しコイルに印加し、上記全波整流出力電圧を
所定周期毎に所定時間上記不足電圧引外しコイルに印加
して吸引を継続させる第2の制御手段を備えたことによ
って、安価な材料で形成された小型な不足電圧引外しコ
イル及び安価で耐圧性の低い回路部品を用い、小型で安
価な不足電圧引外し装置を得ることができ、さらに吸引
中に遮断器の開閉時の振動や衝撃や遮断器が設置される
配電盤以外の他の機器からの振動や衝撃があっても吸引
状態を正常に保ち、長時間の吸引の信頼性を向上させる
ことができる不足電圧引外し装置を得ることができると
いう効果を奏する。ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1を示す回路図である。
【図2】この発明の実施例2のを示す回路図である。
【図3】従来の不足電圧引外し装置を示す回路図であ
る。
【符号の説明】
1 制御電源 2 整流ダイオードブリッジ 17 トランス 15、20、37 トランジスタ 16 不足電圧引外しコイル 24、30 コンデンサ 18、22、23、39 ダイオード 29 ツエナーダイオード 32 Nゲートサイリスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01H 83/12 H02H 3/24

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 センタタップ付の2次巻線を有し、この
    2次巻線の両端に交流制御電源の出力に比例した2次電
    圧を発生するトランス、 第1の極及び第2の極を有し、上記2次電圧を整流して
    上記第1の極及び上記第2の極間に全波整流出力電圧を
    発生する全波整流回路、 外部装置の吸引を行う不足電圧引外しコイル、この不足電圧引外しコイルへそれぞれ上記第1の極及び
    上記第2の極間電圧の印加を制御する第1のスイッチン
    グ素子と、上記トランスのセンタタップと上記第2の極
    間電圧の印加を制御する第2のスイッチング素子、 及び
    上記全波整流出力電圧を上記不足電圧引外しコイルに
    記第1のスイッチング素子を介して印加して吸引を始動
    し、吸引完了後に上記第2のスイッチング素子を介して
    上記トランスのセンタタップ及び上記第2の極間電圧を
    上記不足電圧引外しコイルに印加して吸引を継続させる
    第1の制御手段を備えたことを特徴とする不足電圧引外
    し装置。
  2. 【請求項2】 センタタップ付の2次巻線を有し、この
    2次巻線の両端に交流制御電源の出力に比例した2次電
    圧を発生するトランス、 第1の極及び第2の極を有し、上記2次電圧を整流して
    上記第1の極及び上記第2の極間に全波整流出力電圧を
    発生する全波整流回路、 外部装置の吸引を行う不足電圧引外しコイル、この不足電圧引外しコイルへそれぞれ上記第1の極及び
    上記第2の極間電圧の印加を制御する第1のスイッチン
    グ素子と、上記トランスのセンタタップと上記第2の極
    間電圧の印加を制御する第2のスイッチング素子、
    び、 上記全波整流出力電圧を上記不足電圧引外しコイルに
    記第1のスイッチング素子を介して印加して吸引を始動
    し、吸引完了後に、上記第2のスイッチング素子を介し
    上記トランスのセンタタップ及び上記第2の極間電圧
    上記不足電圧引外しコイルに印加し、上記全波整流出
    力電圧を所定周期毎に所定時間上記不足電圧引外しコイ
    ルに印加して吸引を継続させる第2の制御手段を備えた
    ことを特徴とする不足電圧引外し装置。
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