JPS6321146Y2 - - Google Patents

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JPS6321146Y2
JPS6321146Y2 JP6405981U JP6405981U JPS6321146Y2 JP S6321146 Y2 JPS6321146 Y2 JP S6321146Y2 JP 6405981 U JP6405981 U JP 6405981U JP 6405981 U JP6405981 U JP 6405981U JP S6321146 Y2 JPS6321146 Y2 JP S6321146Y2
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capacitor
resistor
current
transistor
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は静止形過電流継電器に関し、特に、
たとえば主回路に過大電流が流れたとき、瞬時も
しくは所定の遅延時間後に引きはずし装置を駆動
して主回路をしや断するような静止形過電流継電
器に関する。
従来より、たとえば主回路の電流が所定値以上
になると、ある限時を有してあるいは瞬時に、こ
の主回路をしや断する静止形過電流継電器が実用
に供されている。
第1図はこの考案の背景となる静止形過電流継
電器の限時特性を示すグラフの一例であり、横軸
に定格電流に対する百分率「%」、縦軸に引きは
ずし動作時間を示す。この一例の3要素引きはず
し特性においては、長限時および瞬時引きはずし
要素の設定値は固定されており、短限時要素の設
定値は500〜1000%の範囲で可変となつている。
また、各要素の時限は固定されている。
第2図は第1図に示す限時特性を有する静止形
過電流継電器の一例を示す電気回路図である。こ
の第2図に示す例では、主回路として三相交流回
路を示す。したがつて、主回路には三相の電線1
a〜1cが設けられ、この各線1a〜1cには、
後述の引きはずしコイル10によつて駆動される
回路しや断器2が介挿される。そして、これら各
線1a〜1cには、それぞれの線に流れる電流を
検出するための変流器3a〜3cが個別的に設け
られる。各変流器3a〜3cの出力端には、その
出力電流をさらに小さくするため飽和型の中間ト
ランス4a〜4cの1次側が接続される。この中
間トランス4a〜4cの2次巻線の各一方端は、
整流回路5を構成するダイオード51a,52
a,51b,52b,51c,52cに接続され
る。そして、この中間トランス4a〜4cの2次
巻線の各他方端は、個別的に2つのダイオード5
3,54に接続される。これらの変流器3a〜3
cおよび中間トランス4a〜4cならびに整流回
路5によつて入力回路が構成される。この入力回
路は、三相の電線1a〜1cを流れる各相電流の
うち、最大の絶対値を有する電流に相関する入力
電流を後続の回路に与えるためのものである。
前記整流回路5からの最大電流に相関する直流
電流は、ダイオード701と可変抵抗器625と
抵抗601とダイオード702とを介してコンデ
ンサ801を充電するとともに、ダイオード70
6を介してコンデンサ806を充電する。ここ
で、ダイオード706およびコンデンサ806の
直列回路と、可変抵抗器625,抵抗601およ
びダイオード702の直列回路とが並列接続され
ていることにより、コンデンサ806の両端電圧
は可変抵抗器625と抵抗601との両端電圧波
高値に等しくなる。なお、可変抵抗器625と抵
抗601との直列回路には、直列接続された3個
のツエナーダイオード703〜705が並列接続
されているため、可変抵抗器625と抵抗601
との両端電圧はツエナーダイオード703〜70
5のツエナー電圧の和によつて規定される。
前記コンデンサ801の充電電圧がトランジス
タ901のベースとアースとの間に接続されてい
るツエナーダイオード707,708のツエナー
電圧の和に達したとき、ダイオード702を介し
た入力電流は、前記トランジスタ901のエミツ
タ−ベース間に接続された抵抗603を介してツ
エナーダイオード707および708を経てアー
スに至る。抵抗603に電流が流れたことによつ
て、その両端に電圧が生じ、コンデンサ801に
対して並列的に接続されたトランジスタ901が
導通する。トランジスタ901が導通状態になる
と、入力電流はトランジスタ901のエミツタ−
コレクタを介して抵抗602に流れる。また、抵
抗603による電圧降下は、トランジスタ901
のエミツタ−ベース間電圧降下VEBのほぼ0.6Vに
保持される。したがつて、コンデンサ801の端
子電圧は一定の値(ツエナーダイオード707,
708のツエナー電圧の和+0.6V)に保持され
る。この電圧は入力電流の大きさに関係なく一定
電圧であり、このコンデンサ801の端子電圧が
後述のコンパレータ904,905の電源電圧と
なる。また、前述の抵抗603およびツエナーダ
イオード707を経て流れる電流によつてコンデ
ンサ802が充電され、その端子電圧はツエナー
ダイオード708のツエナー電圧によつて規定さ
れる一定電圧ES2となる。この電圧ES2は後述
のプログラマブルユニジヤンクシヨントランジス
タ(PUT)907の基準ゲート電圧になり、こ
の電圧ES2を可変抵抗器605と抵抗604と
によつて分圧された電圧ES1はコンパレータ9
04と905との基準電圧になる。
一方、コンデンサ806は、可変抵抗器602
と抵抗601との直列回路の両端電圧波高値に等
しい純直流電圧で充電され、その電圧は主回路の
大きさに比例する。その結果、トランジスタ90
2のエミツタ側に接続されている可変抵抗器60
7と抵抗606およびトランジスタ906のエミ
ツタ側抵抗613の両端に電圧が生じる。この場
合、可変抵抗器607と抵抗606とによる電圧
降下は抵抗613の電圧降下に等しく、その値は
コンデンサ806の両端電圧よりほぼ0.6V低い
値になる。この第2図においては、主回路に過電
流が流れた場合、コンデンサ806の両端電圧を
0.6Vに比べてかなり大きくとつているので、結
果的に可変抵抗器607と抵抗606とによる電
圧降下および抵抗613による電圧降下の大きさ
は、ほぼ主回路電流に比例した大きさとなる。し
たがつて、トランジスタ902のエミツタ電流
は、ほぼ主回路電流の大きさに比例して流れ、ほ
ぼエミツタ電流に等しいコレクタ電流がトランジ
スタ902のコレクタ側に接続されている抵抗6
09に流れる。
その結果、抵抗609の両端に生じる電圧が長
限時信号として、コンパレータ904の比較入力
端に与えられる。この信号すなわち抵抗609の
両端に生じた電圧が、コンパレータ904の基準
電圧ES1より小さい場合(主回路電流が長限時
引きはずしの設定値以下であることを意味する)
と、コンパレータ904からローレベルの出力信
号が導出される。したがつて、ダイオード709
を介して直列接続された抵抗620と623との
接続点もローレベル以下の信号となる。このロー
レベル信号はツエナーダイオード720を介して
トランジスタ909のベースに与えられるが、ツ
エナーダイオード720が導通しないためトラン
ジスタ909も非導通になる。トランジスタ90
9が非導通であるため、ツエナーダイオード70
7を側路するためのトランジスタ910のベース
には抵抗621,622およびダイオード721
を介してハイレベル信号が与えられる。それによ
つて、トランジスタ910が導通してツエナーダ
イオード707を無効化する。したがつて、コン
デンサ801の端子電圧はツエナーダイオード7
08のツエナー電圧とトランジスタ901のベー
ス−エミツタ間電圧との和としての比較的低い電
圧(たとえば10V)になる。この電圧は定常状態
においてコンパレータ904,905を駆動する
だけであるため、このような低い電圧であつても
問題になることはない。
次に、長限時信号がコンパレータ904の基準
電圧ES1より大きくなる(主回路電流が長限時
引きはずしの設定値を越えることを意味する)
と、コンパレータ904からハイレベル信号が出
力され、ダイオード709と抵抗620と623
とに流れる。そして、抵抗620と623とによ
つて分圧された電圧はツエナーダイオード720
のツエナー電圧以上になるように選定されている
のでトランジスタ909が導通する。トランジス
タ909が導通したことによつて、そのコレクタ
はローレベルとなり、トランジスタ910が非導
通になる。トランジスタ910が非導通となつた
ことによつて、ツエナーダイオード707の側路
状態が解除される。したがつて、コンデンサ80
1の端子電圧はツエナーダイオード707と70
8とのツエナー電圧およびトランジスタ901の
ベース−エミツタ間電圧の和としての比較的高い
電圧(たとえば30V)になる。
一方、コンパレータ904の出力信号がハイレ
ベルになると、後述の限時用コンデンサ803は
充電可能の状態となる。逆に、抵抗609の両端
に生じた電圧がコンパレータ904の基準電圧
ES1より小さい(主回路電流が長限時回路の設
定値以下であることを意味する)場合、コンパレ
ータ904の出力信号がローレベルとなり、コン
デンサ803に充電されている電荷がダイオード
710と抵抗620と623とを介して放電され
る。前述のごとく、主回路電流が長限時回路の設
定値を超え、コンデンサ803が充電可能状態に
あるとき、前記トランジスタ906のコレクタ電
流がコンデンサ803の充電電流となる。トラン
ジスタ906のコレクタ電流はほぼ自身のエミツ
タ電流に等しく、この場合、トランジスタ906
のエミツタ抵抗613によつて生じる電圧降下
は、前述のごとくほぼ主回路電流の大きさに比例
している。
一方、PUT907のゲート電極には、抵抗6
16を介してゲート電圧ES2が印加される。し
たがつて、PUT907はコンデンサ803の両
端電圧がゲート電圧に達したとき導通して、カソ
ードから抵抗617を介してサイリスタ908の
制御電極に制御電圧を印加する。それによつて、
サイリスタ908がターンオンして、コンデンサ
801に充電している電荷を引きはずしコイル
(ShT)10に放出する。
このように、コンデンサ801の端子電圧を高
くしたことによつて引きはずしコイル10を充分
に駆動することができるので、回路しや断器2に
よつて主回路を確実にしや断することができる。
また、定常状態においてツエナーダイオード70
7が側路されているため、コンデンサ801の端
子電圧を低くすることができ、トランジスタ90
1で消費される電力を小さくできる。したがつ
て、トランジスタ901は小形のものであつても
充分に用いることができる。
なお、ツエナーダイオード707の側路状態を
解除したとき、コンデンサ801の端子電圧が高
くなつてトランジスタ901にも高い電圧が印加
されるが、この場合には回路しや断器2によつて
主回路がしや断されるので、トランジスタ901
に高い電圧が印加される時間がきわめて短くな
る。そのため、トランジスタ901の温度上昇が
それほど大きくはならない。
ところで、サイリスタ908の制御電極とアー
ス間に接続されている抵抗618とコンデンサ8
04との並列回路は、サイリスタ908のサージ
により誤作動を防止するためのものであり、サイ
リスタ908のアノードとカソードとに並列接続
されている抵抗619とコンデンサ805との直
列回路はサイリスタ908に流れる電流を素早く
保持電流以上にするためのものである。また、サ
イリスタ908のアノードと引きはずしコイル1
0との間に介挿されているダイオード711は、
引きはずしコイル10の残留エネルギを放電させ
るためのものである。
ここで少しさかのぼつて、再度コンデンサ80
3への充電回路を考えてみる。前記トランジスタ
906のエミツタ抵抗613の両端電圧は、前述
のごとくほぼ主回路電流の大きさに比例し、もし
この抵抗613に並列接続されている抵抗614
とツエナーダイオード715および抵抗615と
ツエナーダイオード716がない場合、その充電
速度は回路電流に比例することとなり、結果的に
長限時回路の動作特性はIt=一定の反限時特性と
なる。しかしながら、保護対象機器の熱特性より
考えて、過電流継電器の保護特性はほぼI2t=一
定であることが望ましい。この実施例において
は、抵抗614とツエナーダイオード715およ
び抵抗615とツエナーダイオード716を抵抗
613に有機的に結びつけることにより、簡易的
にほぼI2t=一定の反限時回路を得ている。
次に、短限時検出回路について説明する。前記
トランジスタ902のエミツタ側に接続されてい
る可変抵抗器607は短限時引きはずし設定値調
整範囲を規定するものである。この可変抵抗器6
07によつて電圧が分圧されてトランジスタ90
3のベースに与えられる。トランジスタ903の
エミツタ側にはツエナーダイオード714と抵抗
608とが接続されている。したがつて、トラン
ジスタ903はコンデンサ806の端子電圧があ
る値になり、前記分圧された電圧がツエナーダイ
オード714のツエナー電圧を超えたとき、エミ
ツタ−コレクタを介して抵抗610に電流を流
す。この抵抗610の両端電圧は短限時検出回路
を構成するコンパレータ905の比較入力端に与
えられる。この信号すなわち抵抗610の両端に
生じた電圧がコンパレータ905の基準電圧ES
1より大きくなる(主回路電流が短限時引きはず
しの設定値を超えることを意味する)と、コンパ
レータ905からハイレベル信号が出力され、ダ
イオード712と抵抗611とを介して前記コン
デンサ803を充電する。なお、短限時引きはず
しの設定値は、長限時引きはずしの設定値より大
きいので、前記の状態においては長限時用コンパ
レータ904の出力がハイレベルにあり、コンデ
ンサ803と充電可能状態にしていることは当然
である。
次に、瞬時しや断回路について説明する。前記
トランジスタ901のコレクタと抵抗602との
接続点には、ツエナーダイオード718のカソー
ドが接続され、このツエナーダイオード718の
アノードは抵抗624を介して前記サイリスタ9
08のゲート電極に接続される。このツエナーダ
イオード718は抵抗602の両端に生じた電圧
が自身のツエナー電圧を超えたとき導通してサイ
リスタ908にゲート電圧を与える。前記ツエナ
ーダイオード718のツエナー電圧は、瞬時引き
はずし設定値に相当する入力電流が前記抵抗60
2を流れたとき、その両端に発生する電圧に等し
く選定される。同時に、前記ツエナー電圧は、制
御電源部に含まれるツエナーダイオード707と
708とによるツエナー電圧の和に比べて小さく
選ばれている。
したがつて、瞬時しや断電流が抵抗602に流
れても、トランジスタ901が飽和することなく
常に導通状態にあり、コンデンサ801の端子電
圧は常に一定に保たれ、引きはずしコイル10の
駆動用電源ととして用いることができる。
ここで、ツエナーダイオード719を設けてい
る理由について説明する。もし、このツエナーダ
イオード719が接続されていなくて、長限時引
きはずしの設定値を越えている場合、コンデンサ
801はほぼ30V程度に充電されている。そし
て、ある時点において主回路電流が長限時引きは
ずしの設定値以下になつたとき、トランジスタ9
09が非導通になるので、抵抗621と622と
の両端には瞬時的にほぼ30−ES2に近い電圧が
印加される。すると、トランジスタ910にはそ
れに見合うベース電流が流れて導通する。このた
め、トランジスタ910のコレクタには、その電
流増幅率に見合う電流が流れる。このコレクタ電
流の大部分はトランジスタ901のベース電流と
なり、またトランジスタ901の電流増幅率に見
合う電流がトランジスタ901のコレクタ電流と
なる。すなわち抵抗602には瞬時的に大きな電
流が流れる。
第3図は抵抗602の両端に生じる電圧降下を
図示したものである。この第3図から明らかなよ
うに、主回路電流が長限時引きはずしの設定値以
上であれば、抵抗602の電圧降下は第3図aに
示すごとくになるが、主回路電流が長限時引きは
ずしの設定値以下になると、第3図bに示すごと
くになる。すなわち、主回路電流が長限時引きは
ずしの設定値を越えると、抵抗602の両端には
ツエナーダイオード718のツエナー電圧以上の
高い電圧が瞬間的に現われる。すなわち、結果的
には約30Vに充電されていたコンデンサ801の
電荷が、瞬時に10数Vの電圧に低下しようとし
て、トランジスタ901を通じて放電される。し
たがつて、ツエナーダイオード718を介してサ
イリスタ908のゲートに電圧が印加され、引き
はずしコイル10を動作させることになる。すな
わち、誤動作を生じる結果となる。
一方、ツエナーダイオード719を接続する
と、このツエナーダイオード719のツエナー電
圧がES2よりも約3V程度高く設定されていると
すると、前述のような動作においても抵抗622
の両端にはわずかな電圧しか印加されない。すな
わち、トランジスタ910にはベース電流が流れ
るが、ツエナーダイオード719がない場合に比
べてかなり小さい。したがつて、コンデンサ80
1の放電電荷がトランジスタ901を介して放電
されても抵抗602の両端に生じる電圧はそれほ
ど大きくならない。
第4図はツエナーダイオード719を接続した
場合における抵抗602の両端電圧を示す波形図
であり、第4図aは主回路電流が長限時設定値以
上の場合を示し第4図bは主回路電流が長限時設
定値以下になつた場合を示す。この第4図から明
らかなように、主回路電流が長限時設定値を越え
てもサージ電圧は一応ツエナーダイオード719
のツエナー電圧以下におさえることができる。し
かしながら、ツエナーダイオード719を接続し
たとしても、主回路電流が長限時設定値以下にな
つたとしても、抵抗602の両端電圧のピーク値
を完全におさえることができない。
それゆえに、この考案の主たる目的は、主回路
電流が長限時引きはずしの設定値以下の場合は、
回路の電源コンデンサの端子電圧を低く抑え、設
定値を越えた場合に該コンデンサの端子電圧をを
高くするように構成した回路において、主回路電
流が一旦長限時引きはずしの設定値を越えても、
しや断器が動作する前に長限時引きはずしの設定
値以下になつた場合、誤動作を起してしや断器を
動作させることのない静止形過電流継電器を提供
することである。
この考案を要約すれば、主回路に接続された変
流器よりの2次電流を受けて、それに応じた大き
さの入力電流を発生する入力電流発生手段出力の
一方端より、ダイオード,抵抗器,逆流防止用ダ
イオードおよびコンデンサを経て他方端に帰る回
路において、定電圧回路部を構成するトランジス
タおよびトランジスタのコレクタ側に接続された
抵抗の直列回路が前記逆流防止用ダイオードとコ
ンデンサとの直列回路に対して並列に接続し、逆
流防止用ダイオードによつてコンデンサに充電さ
れた電荷が前記トランジスタに放電されるのを阻
止して、このコンデンサの端子電圧を制御電源と
して用いるように構成したものである。
この考案の上述の目的およびその他の目的と特
徴は以下に図面を参照して行なう詳細な説明から
一層明らかとなろう。
第5図はこの考案の一実施例を示す具体的な電
気回路図である。この第5図は以下の点を除いて
前述の第2図と同じである。すなわち、トランジ
スタ901のエミツタと抵抗603の一方端とが
直接コンデンサ801に接続されずに、ダイオー
ド702を介してコンデンサ801の一方端に接
続される。すなわち、入力電流発生手段としての
整流回路5の出力端には、ダイオード701と可
変抵抗器625と抵抗601とダイオード702
とコンデンサ801との直列回路が接続される。
ダイオード702は整流回路5の出力をコンデン
サ801に充電するための経路を形成するととも
に、コンデンサ801の充電電荷が定電圧回路部
を構成するトランジスタ901を通して放電する
のを阻止する逆流防止用ダイオードとして作用す
る。そして、コンデンサ801の端子電圧がコン
パレータ904,905およびその他の回路の制
御電源用として用いられる。
このようにして、トランジスタ901のエミツ
タおよび抵抗603を、ダイオード702を介し
てコンデンサ801に接続したことにより、主回
路電流が長限時引きはずしの設定値以下になつた
ときに誤動作するのを防止することができる。す
なわち、主回路電流が一旦長限時設定値以上とな
り、コンデンサ801が比較的高い電圧(約
30V)になつた後、しや断器が動作する前に主回
路電流が長限時設定値以下になつた場合、コンパ
レータ904の出力はハイレベルからローレベル
に切りかわる。その結果、トランジスタ909は
非導通状態となり、コンデンサ801の充電電荷
は抵抗621,ダイオード721を経てトランジ
スタ910に放電される。ところが、トランジス
タ910のコレクタには整流回路5より可変抵抗
器625,抵抗601および抵抗603を経て電
流は流れるが、コンデンサ801の充電電荷が放
出されることはない。同様にトランジスタ901
に対しても、コンデンサ801からの放電電流が
流れることはない。すなわち、コンパレータ90
4の出力がハイレベルからローレベルに移行した
とき、コンデンサ801の端子電圧は比較的高い
電圧(約30V)から比較的低い電圧(約10V)に
なるよう放電されるが、この放電電荷は決して抵
抗602を流れることはない。したがつて、主回
路電流が長限時設定値以下になつたとしても、抵
抗602の両端にはサージ電圧は発生せず、コイ
ル10を励磁して誤動作させることはない。
以上のように、この考案によれば、主回路電流
に応じた入力電流を発生する入力電流発生手段出
力の一方端より、ダイオード,抵抗器,逆流防止
用ダイオードおよびコンデンサの直列回路を経て
他端に接続され、電源の定電圧回路部の構成要素
であるトランジスタおよびトランジスタのコレク
タ側に接続された抵抗の直列回路が前記逆流防止
用ダイオードとコンデンサの直列回路と並列にな
るように構成されているため、コンデンサに充電
された電荷は定電圧回路部を構成するトランジス
タおよびそのコレクタ側に接続された抵抗に放出
されることはなく、回路しや断器が誤動作するの
を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の先行技術となる静止形過電
流継電器の限時特性を示すグラフである。第2図
は第1図に示す限時特性を有しかつこの考案の先
行技術となる静止形過電流継電器の電気回路図で
ある。第3図および第4図は主回路電流が長限時
設定値以上の場合および以下になつたときにおけ
る電流波形を示す図である。第5図はこの考案の
一実施例の具体的な電気回路図である。 図において、1a〜1cは主回路の線路導体、
2は回路しや断器、3a〜3cは変流器、4a〜
4cは中間トランス、5は整流回路、601〜6
24は抵抗、701,702,706,709〜
713,717,721,723はダイオード、
703〜705,707,708,714〜71
6,718,720,722はツエナーダイオー
ド、801〜806はコンデンサ、901〜90
3,906,909,910はトランジスタ、9
04,905はコンパレータ、907はプログラ
マブルユニジヤンクシヨントランジスタ、908
はサイリスタ、10は引きはずしコイルを示す。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 主回路に流れる電流が予め定められた設定値を
    越えたとき、瞬時もしくは所定の遅延時間後に引
    きはずし装置を作動させて前記主回路をしや断す
    るための静止形過電流継電器において、 前記主回路に接続された変流器よりの2次電流
    を受け、それに応じた大きさの入力電流を発生す
    る入力電流発生手段を含み、 前記入力電流発生手段出力の一方端よりダイオ
    ードと抵抗と逆流防止用ダイオードおよびコンデ
    ンサを経て他方端に帰る回路において、定電圧回
    路部を構成するトランジスタおよび抵抗の直列回
    路が前記逆流防止用ダイオードおよびコンデンサ
    の直列回路と並列に接続され、前記コンデンサに
    充電された電荷が前記定電圧回路部に放電される
    のを阻止して、該コンデンサの端子電圧を制御電
    源として用いるようにしたことを特徴とする、静
    止形過電流継電器。
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