JP2941078B2 - プラスチック用難燃剤 - Google Patents
プラスチック用難燃剤Info
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- JP2941078B2 JP2941078B2 JP6737091A JP6737091A JP2941078B2 JP 2941078 B2 JP2941078 B2 JP 2941078B2 JP 6737091 A JP6737091 A JP 6737091A JP 6737091 A JP6737091 A JP 6737091A JP 2941078 B2 JP2941078 B2 JP 2941078B2
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- Japan
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- flame retardant
- nitrilotris
- phosphonic acid
- methylene
- melamine
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は新規なリン系難燃剤に関
する。さらに詳しくは、それはポリプロピレン（ＰＰ）
及びポリフェニレンオキサイド(PPO) 等のプラスチック
の難燃化に有用である。
する。さらに詳しくは、それはポリプロピレン（ＰＰ）
及びポリフェニレンオキサイド(PPO) 等のプラスチック
の難燃化に有用である。
【０００２】
【従来の技術】これまで、プラスチックの難燃剤として
は、塩素、臭素などのハロゲン化物、リン系化合物、チ
ッソ系化合物、あるいはアンチモン、ホウ素系の無機化
合物等が使用されて来た。最近、安全性を考慮し、プラ
スチック類の難燃化規制が強化されており、特に臭素、
塩素を含む難燃剤は、プラスチックの燃焼時に有毒なガ
スを発生するのでその規制が特に強化されつつある。
は、塩素、臭素などのハロゲン化物、リン系化合物、チ
ッソ系化合物、あるいはアンチモン、ホウ素系の無機化
合物等が使用されて来た。最近、安全性を考慮し、プラ
スチック類の難燃化規制が強化されており、特に臭素、
塩素を含む難燃剤は、プラスチックの燃焼時に有毒なガ
スを発生するのでその規制が特に強化されつつある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記ハロゲ
ン系の代用物として、安全なリン系難燃剤が最近注目さ
れている。本発明は、分子中にリンとチッソ原子を含
み、ＰＰ及びＰＰＯ等の難燃化に有効な新規な難燃剤の
提供を実現しようとするものである。
ン系の代用物として、安全なリン系難燃剤が最近注目さ
れている。本発明は、分子中にリンとチッソ原子を含
み、ＰＰ及びＰＰＯ等の難燃化に有効な新規な難燃剤の
提供を実現しようとするものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記式：
【化２】 〔式中、Ｍはメラミンを表す〕で表わされるニトリロト
リス（メチレン）ホスホン酸のメラミン塩からなるプラ
スチック用難燃剤を提供する。
リス（メチレン）ホスホン酸のメラミン塩からなるプラ
スチック用難燃剤を提供する。
【０００５】本発明の難燃剤を構成する化合物は、亜燐
酸、ホルマリン及びアンモニアを原料として得られると
ころのニトリロトリス（メチレン）ホスホン酸を適当な
溶媒に溶解し、これにメラミンをほぼ６倍当量添加する
ことにより容易に得ることができる。さらに詳細には、
ニトリロトリス（メチレン）ホスホン酸を適量の溶媒に
溶解し、常温〜90℃にて撹拌しながらメラミンの６倍当
量を添加する。使用する溶媒としては水、水−アセト
ン、水−アルコール類混合物が好ましい。使用する溶媒
量は撹拌効率を考慮するとニトリロトリス（メチレン）
ホスホン酸の30〜40倍量が好ましい。析出した結晶を濾
過し、加熱真空乾燥すると目的のニトリロトリス（メチ
レン）ホスホン酸のメラミン塩を高収率で得ることがで
きる。
酸、ホルマリン及びアンモニアを原料として得られると
ころのニトリロトリス（メチレン）ホスホン酸を適当な
溶媒に溶解し、これにメラミンをほぼ６倍当量添加する
ことにより容易に得ることができる。さらに詳細には、
ニトリロトリス（メチレン）ホスホン酸を適量の溶媒に
溶解し、常温〜90℃にて撹拌しながらメラミンの６倍当
量を添加する。使用する溶媒としては水、水−アセト
ン、水−アルコール類混合物が好ましい。使用する溶媒
量は撹拌効率を考慮するとニトリロトリス（メチレン）
ホスホン酸の30〜40倍量が好ましい。析出した結晶を濾
過し、加熱真空乾燥すると目的のニトリロトリス（メチ
レン）ホスホン酸のメラミン塩を高収率で得ることがで
きる。
【０００６】
【実施例】次の例は、本発明をさらに説明するものであ
る。例１ 攪拌器付き２ｌの四口フラスコにニトリロトリス（メチ
レン）ホスホン酸50ｇ及び水1800ｇを充填し、70〜80℃
に加熱し、そしてメラミン 126ｇを徐々に添加する。70
〜80℃にて１時間の攪拌後、20〜30℃に冷却し、析出し
た白色結晶を濾過し、そして加熱真空乾燥することによ
り 162ｇのニトリロトリス（メチレン）ホスホン酸のメ
ラミン塩を得た。収率は92.0％であった。次に、得られ
た化合物の元素分析を行なった。結果は、下記の通りで
ある：
る。例１ 攪拌器付き２ｌの四口フラスコにニトリロトリス（メチ
レン）ホスホン酸50ｇ及び水1800ｇを充填し、70〜80℃
に加熱し、そしてメラミン 126ｇを徐々に添加する。70
〜80℃にて１時間の攪拌後、20〜30℃に冷却し、析出し
た白色結晶を濾過し、そして加熱真空乾燥することによ
り 162ｇのニトリロトリス（メチレン）ホスホン酸のメ
ラミン塩を得た。収率は92.0％であった。次に、得られ
た化合物の元素分析を行なった。結果は、下記の通りで
ある：
【０００７】
【表１】
【０００８】例２ 攪拌器付き２ｌの四口フラスコにニトリロトリス（メチ
レン）ホスホン酸50ｇ及び水−メタノール（70：30Wt
％）混合溶媒1500ｇを充填し、50〜60℃に加熱し、そし
てメラミン 126ｇを除々に添加する。50〜60℃にて１時
間の攪拌後、例１と同様の操作にて 165ｇのニトリロト
リス（メチレン）ホスホン酸のメラミン塩を得た。収率
は93.8％であった。次に、得られた化合物の元素分析を
行なった。結果は、下記の通りである：
レン）ホスホン酸50ｇ及び水−メタノール（70：30Wt
％）混合溶媒1500ｇを充填し、50〜60℃に加熱し、そし
てメラミン 126ｇを除々に添加する。50〜60℃にて１時
間の攪拌後、例１と同様の操作にて 165ｇのニトリロト
リス（メチレン）ホスホン酸のメラミン塩を得た。収率
は93.8％であった。次に、得られた化合物の元素分析を
行なった。結果は、下記の通りである：
【０００９】
【表２】
【００１０】例３ 攪拌器付き３ｌの四口フラスコにニトリロトリス（メチ
レン）ホスホン酸50ｇ及び水−アセトン（70：30Wt％）
混合溶媒2000ｇを充填し、以下例２と同様の操作にて 1
64ｇのニトリロトリス（メチレン）ホスホン酸のメラミ
ン塩を得た。収率は93.2％であった。次に、得られた化
合物の元素分析を行なった。結果は、下記の通りであ
る：
レン）ホスホン酸50ｇ及び水−アセトン（70：30Wt％）
混合溶媒2000ｇを充填し、以下例２と同様の操作にて 1
64ｇのニトリロトリス（メチレン）ホスホン酸のメラミ
ン塩を得た。収率は93.2％であった。次に、得られた化
合物の元素分析を行なった。結果は、下記の通りであ
る：
【００１１】
【表３】
【００１２】例４ 下記難燃試験を行なった： １）試験項目：UL94HB ２）試験材料、方法及び条件 １．材料：ＰＰ及びＰＰＯ ２．混練方法 難燃剤配合量：樹脂 100部当たり15部 混練装置：ロール ６×12インチのミキシングロール ３．プレス成形 生成したシートをプレス成形して平版を生成する。 平版形状：1.６× 150×150mm 装置：油圧プレス50トン ３）燃焼試験の結果は下記の通りである：
【００１３】
【表４】 （尚、UL94HB規格によれば、76.2mm／分以下の燃焼速度
であれば、燃焼試験規格を満たす。）
であれば、燃焼試験規格を満たす。）
【００１４】
【発明の効果】上記結果から、本発明の難燃剤化合物、
ニトリロトリス（メチレン）ホスホン酸のメラミン塩を
添加されたＰＰ及びＰＰＯ共に、添加されなかった樹脂
に比べて卓越した難燃効果が得られた。
ニトリロトリス（メチレン）ホスホン酸のメラミン塩を
添加されたＰＰ及びＰＰＯ共に、添加されなかった樹脂
に比べて卓越した難燃効果が得られた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) C09K 21/12 ＣＡ（ＳＴＮ) ＲＥＧＩＳＴＲＹ（ＳＴＮ)
Claims (1)
- 【請求項１】 下記式： 【化１】 〔式中、Ｍはメラミンを表わす〕で示されるニトリロト
リス（メチレン）ホスホン酸のメラミン塩からなるプラ
スチック用難燃剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6737091A JP2941078B2 (ja) | 1991-03-30 | 1991-03-30 | プラスチック用難燃剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6737091A JP2941078B2 (ja) | 1991-03-30 | 1991-03-30 | プラスチック用難燃剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH054997A JPH054997A (ja) | 1993-01-14 |
| JP2941078B2 true JP2941078B2 (ja) | 1999-08-25 |
Family
ID=13343062
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6737091A Expired - Fee Related JP2941078B2 (ja) | 1991-03-30 | 1991-03-30 | プラスチック用難燃剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2941078B2 (ja) |
Families Citing this family (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB2306477A (en) * | 1995-10-21 | 1997-05-07 | Albright & Wilson | Flame retardant compositions containing a non-salt ammonia neutralisate of a nitrilotris(alkylenephosphonic acid) |
| EP1116773B1 (en) * | 1998-08-24 | 2003-11-19 | Nippon Chemical Industrial Company Limited | Flame retardant composition and flame-retardant resin composition |
| EP1116772A4 (en) * | 1998-08-24 | 2003-03-19 | Nippon Chemical Ind Company Lt | FLAME RETARDANT COMPOSITION AND FLAME RETARDANT RESIN COMPOSITION |
| JP3598033B2 (ja) | 1999-10-28 | 2004-12-08 | ソニーケミカル株式会社 | 難燃性接着剤及びこれを用いた回路材 |
| KR20030005934A (ko) * | 2001-07-11 | 2003-01-23 | 주식회사 두본 | 난연성이 우수한 디사이클릭 포스포러스-멜라민 화합물의제조방법 및 이를 이용하는 고분자 난연제 |
| US9200122B2 (en) | 2007-08-01 | 2015-12-01 | J. M. Huber Corporation | Triazine compounds containing phosphorous as flame retardants |
| DE102007036465A1 (de) * | 2007-08-01 | 2009-02-05 | Catena Additives Gmbh & Co. Kg | Phosphorhaltige Triazin-Verbindungen als Flammschutzmittel |
| CN106046049B (zh) * | 2016-07-01 | 2018-04-27 | 武汉科技大学 | 苄胺-n,n-双亚甲基膦酸三聚氰胺盐及其制备方法与应用 |
| CN110066293A (zh) * | 2018-01-24 | 2019-07-30 | 金发科技股份有限公司 | 一种氨基三亚甲基膦酸铝及其制备方法和应用 |
-
1991
- 1991-03-30 JP JP6737091A patent/JP2941078B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH054997A (ja) | 1993-01-14 |
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