JP2940177B2 - プリント基板サポート装置およびプリント基板サポート方法並びにこれらを用いた部品実装機および部品実装方法 - Google Patents

プリント基板サポート装置およびプリント基板サポート方法並びにこれらを用いた部品実装機および部品実装方法

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JP2940177B2
JP2940177B2 JP3027289A JP2728991A JP2940177B2 JP 2940177 B2 JP2940177 B2 JP 2940177B2 JP 3027289 A JP3027289 A JP 3027289A JP 2728991 A JP2728991 A JP 2728991A JP 2940177 B2 JP2940177 B2 JP 2940177B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリント基板に部品
実装する場合、部品実装前にプリント基板の種類ごと
に、サポートピンを任意の位置に自動切り替えをするプ
リント基板サポート装置およぴプリント基板サポート方
法、並びにこれらを用いた部品実装機および部品実装方
に関する。
【0002】
【従来の技術】図4に示すように、従来自動実装機にお
いて、部品実装時にプリント基板を支持するためのプリ
ント基板サポート部1は、自動実装機上の図に示される
位置にあった。2はXYテーブル、3は装着ヘッドであ
る。
【0003】以下図面を参照しながら、従来のプリント
基板サポート部1の一例について説明する。
【0004】図5は、従来のプリント基板サポート部1
を示すものである。図5において、搬送レール4はプリ
ント基板(図示省略)を水平方向に搬送するレールであ
る。サポートピン6は、サポートブロック5に設けられ
た複数個の穴の任意の位置に差し込み可能なピンであ
り、プリント基板の厚さに応じて複数のピンを使い分け
る。サポートブロック上下シリンダ7はサポートブロッ
ク5を上下に移動させるエアーシリンダである。
【0005】以上のように構成されたプリント基板サポ
ート部1について、以下その動作について説明する。
【0006】まず、プリント基板が搬送レール4を通し
てプリント基板サポート部1の所定の位置に搬送され
る。次にサポートブロック上下シリンダ7により、サポ
ートブロック5が上昇し、プリント基板の種類に応じて
あらかじめ所定の位置にセットされたサポートピン6
で、プリント基板を下方より支持する。その後、基板サ
ポート部1全体がXYテーブル2によって、装着ヘッド
3の下方の所定の位置に移動され、部品が実装される。
実装終了後、再びプリント基板サポート部1を元の位置
に戻し、サポートブロック5を下降させた後、搬送レー
ル4を通して基板を排出する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成では、プリント基板の生産機種が変った時には
実装機を停止させ人手によりサポートピンの差し替えを
行わなければならず、多品種少量生産、ランダムミック
ス生産に対応する上で、機種切り替えに伴う段取り替え
ロスの増大,実装機の稼働率低下といった生産性ダウン
を引き起こす大きな要因となる。そのため、生産設備の
自動段取り替えを行うFMS(フレキシブル・マニファ
クチャリング・システム)化が難しいという課題を有し
ていた。
【0008】本発明は上記課題に鑑み、サポートピンを
プリント基板の種類によって、人手を介さず自動的に切
り替えることができるプリント基板サポート装置および
実装機を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、前記サポートピンを上下駆動するサポー
トピンアクチュエータと、個別に所定位置のサポートピ
ンを上下駆動するためのサポートピンデータを記憶する
記憶手段と、前記サポートピンデータにもとづきサポー
トピンアクチュエータを制御する制御手段とを備え、前
記制御手段は、プリント基板の各機種と前記サポートピ
ンデータとの割付を予め入力し、プリント基板の機種の
切り替えのタイミングを予め入力するタイミング入力手
段と、プリント基板の機種の切り替えのタイミングを判
定する判定手段と、前記判定手段が切り替えのタイミン
グと判定した場合、次に生産するプリント基板の機種に
割付られたサポートピンデータを前記記憶手段から取り
出し、取り出した前記サポートピンデータにもとづき前
記サポートピンアクチュエータを駆動する切り替え手段
とを有するように構成したものである。
【0010】
【作用】本発明は、前記した構成によって、プリント基
板の機種の切り替えを判定し、プリント基板の機種毎の
サポートピンデータを利用することにより、サポートピ
ンの自動切り替えを容易に実現することができる。その
結果、プリント基板アセンブリ工程での、プリント基板
機種切り替えの自動化が実現でき、多品種少量生産にお
いての、機種切り替えによる生産効率低減を防ぐことが
できる
【0011】
【実施例】以下に、本発明をその実施例を示す図面を参
照しながら説明する。
【0012】図1に本実施例の概要図を示す。プリント
基板搬送レール部4の間にプリント基板8が配され、そ
のプリント基板8には部品が実装される。サポートピン
10はプリント基板8をサポートする手段である。サポ
ートピンアクチュエータ11はサポートピン10を上下
させるたとえばソレノイドなどの手段であり、記憶装置
12は任意のプリント基板8に対応したサポートピンデ
ータ15を格納したRAMなどのメモリ手段である。駆
動するサポートピン10のデータは、データの持ち方に
より、サポートピン1本単位の駆動から任意のグループ
単位の駆動まで行うためのデータである。制御手段の一
例としてのアクチュエータ切り替えコントローラ13
は、記憶装置12内のサポートピンデータ15にもとづ
いて、サポートピンアクチュエータ11の上下駆動を制
御する手段である。サポートブロックアクチュエータ1
4はサポートブロック5を上下駆動する手段であり、図
示しない制御手段で駆動される。
【0013】以上のように構成されたプリント基板サポ
ート装置について、図2を用いてその動作を説明する。
【0014】図2は、本発明の一実施例であるランダム
ミックス生産における動作の流れ図である。
【0015】あらかじめプリント基板の機種に対応した
サポートピンデータを、生産するプリント基板全種類に
対して作成し、記憶装置12に登録する(ステップS
1)。次に、アクチュエータ切り替えコントローラ13
にプリント基板(P板)の機種の切り替えタイミングを
入力する(ステップS2)。プリント基板の機種の切り
替えタイミングとは、例えば、各機種のプリント基板生
産枚数を入力し、生産枚数達成すると切り替えを行うと
か、プリント基板にバーコードを貼付け、バーコードと
サポートピンデータの割付を入力し、バーコードを読み
込み、切り替えを行うような切り替えタイミングデータ
を入力する。
【0016】そして、アクチュエータ切り替えコントロ
ーラ13が、今から生産するプリント基板に対応するサ
ポートピンデータを記憶装置12内より取り出し、その
データにもとづいてサポートピンアクチュエータ11を
駆動し、サポートピン10を押し出す(ステップS
3)。その後、プリント基板8を搬送レール4に従い、
所定の位置まで搬送する(ステップS4)。
【0017】この後、サポートブロックアクチュエータ
でサポート部を移動し(ステップS5)、装着ヘッド3
により部品9を実装して(ステップS6)、また元の位
置へ戻す(ステップS7)。最後にプリント基板8を搬
出する(ステップS8)。
【0018】次に生産するプリント基板が同じ機種のも
のであれば(ステップS9)、アクチュエータ切り替え
コントローラ13によるサポートピン切り替えの必要が
ないので、次のプリント基板を搬送して、以下同様に繰
り返す。プリント基板の機種が異なる場合は(ステップ
S9,S10)、アクチュエータ切り替えコントローラ
13により、次のプリント基板に対応するサポートピン
10の切り替えを行う。
【0019】図2における一連の動作を自動で行うこと
により、サポートピン10をプリント基板の機種によっ
て自動的に設定できる。
【0020】当然ながら本実施例では、記憶装置12内
のサポートピンデータ15で動作する切り替え装置を説
明したが、図3に示すようにオペレータ17がアクチュ
エータ切り替えコントローラ13に直接指示するスイッ
チまたは操作盤16からのサポートピンデータ15を入
力するものであってもよい。
【0021】また本発明のプリント基板サポート装置で
は、サポートブロックアクチュエータ14を省略するこ
とも可能である。すなわちプリント基板搬送時のサポー
トブロック上下動作(ステップS5)を行わず、サポー
トピンアクチュエータにてサポートピンを上下させるこ
とで搬送動作が可能となる。
【0022】またプリント基板の厚さ変更に対しては従
来はピンを取り替えていたが、本発明ではサポートブロ
ックアクチュエータ14の上下動作の位置を任意に制御
することで、プリント基板の厚さに適したサポート部の
高さに切り替えることもできる。
【0023】
【発明の効果】以上のように本発明は、プリント基板の
機種の切り替えを判定し、プリント基板の機種毎のサポ
ートピンデータにもとづいて、制御手段がサポートピン
アクチュエータを制御することにより、サポートピンを
プリント基板の機種毎に自動的に配置することができ
る。
【0024】これによって、ミックスランダム生産の中
で、プリント基板の機種の変更の際、サポートピンの交
換を自動的に行えるため、生産機種切り替えに伴う段取
り替えロスの減少や実装機の稼働率が向上し、より効率
的な生産が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるプリント基板サポー
ト装置の概略正面図
【図2】同実施例における主要な動作の流れを示すフロ
ーチャート
【図3】他の実施例におけるプリント基板サポート装置
の概略正面図
【図4】実装機におけるプリント基板サポート装置の位
置を示す斜視図
【図5】従来のプリント基板サポート装置の斜視図
【符号の説明】
5 サポートブロック 8 プリント基板 10 サポートピン 11 サポートピンアクチュエータ 12 記憶装置 13 アクチュエータ切り替えコントローラ(制御手
段) 14 サポートブロックアクチュエータ 15 サポートピンデータ

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プリント基板をサポートピンにて支持する
    プリント基板サポート装置であって、前記サポートピン
    を上下駆動するサポートピンアクチュエータと、個別に
    所定位置のサポートピンを上下駆動するためのサポート
    ピンデータを記憶する記憶手段と、前記サポートピンデ
    ータにもとづきサポートピンアクチュエータを制御する
    制御手段とを備え、前記制御手段は、プリント基板の各
    機種と前記サポートピンデータとの割付を予め入力し、
    プリント基板の機種の切り替えのタイミングを予め入力
    するタイミング入力手段と、プリント基板の機種の切り
    替えのタイミングを判定する判定手段と、前記判定手段
    が切り替えのタイミングと判定した場合、次に生産する
    プリント基板の機種に割付られたサポートピンデータを
    前記記憶手段から取り出し、取り出した前記サポートピ
    ンデータにもとづき前記サポートピンアクチュエータを
    駆動する切り替え手段とを有することを特徴とするプリ
    ント基板サポート装置。
  2. 【請求項2】タイミング入力手段は、各機種のプリント
    基板生産枚数を入力し、判定手段は、生産枚数に達成す
    るとプリント基板の機種の切り替えのタイミングと判定
    する請求項1記載のプリント基板サポート装置。
  3. 【請求項3】タイミング入力手段は、プリント基板に貼
    付けたバーコードとサポートピンデータとの割付を入力
    し、判定手段は、読み込んだバーコードが切り替わった
    時プリント基板の機種の切り替えのタイミングと判定
    し、切り替え手段は、前記判定工程が切り替えのタイミ
    ングと判定した場合、前記読み込んだバーコードに割付
    られたサポートピンデータにもとづきサポートピンアク
    チュエータを駆動する請求項1記載のプリント基板サポ
    ート装置。
  4. 【請求項4】部品供給部と、前記部品供給部より部品を
    保持してプリント基板上に部品を実装する装着ヘッド
    と、プリント基板を搬入するための搬送手段とを備えた
    部品実装機であって、請求項1ないし請求項3のいずれ
    か1項記載のプリント基板サポート装置を備え、前記搬
    送手段に、プリント基板の機種の切り替えのタイミング
    を判定する判定手段を備えた部品実装機
  5. 【請求項5】 プリント基板をサポートピンにて支持する
    プリント基板サポート方法であって、個別に所定位置の
    サポートピンを上下駆動するためのサポートピンデータ
    を記憶する記憶工程と、プリント基板の各機種と前記サ
    ポートピンデータとの割付を予め入力し、プリント基板
    の機種の切り替えのタイミングを予め入力するタイミン
    グ入力工程と、プリント基板の機種の切り替えのタイミ
    ングを判定する判定工程と、前記判定工程の結果切り替
    えのタイミングと判定した場合、次に生産するプリント
    基板の機種に割付られ前記記憶工程にて記憶されたサポ
    ートピンデータを取り出し、取りだした前記サポートピ
    ンデータにもとづき前記サポートピンアクチュエータを
    駆動する切り替え工程とを有することを特徴とするプリ
    ント基板サポート方法。
  6. 【請求項6】 タイミング入力工程は、各機種のプリント
    基板生産枚数を入力し、判定工程は、生産枚数達成す
    るとプリント基板の機種の切り替えのタイミングと判定
    する請求項5記載のプリント基板サポート方法。
  7. 【請求項7】 タイミング入力工程は、プリント基板に貼
    付けたバーコードとサポートピンデータとの割付を入力
    し、判定工程は、読み込んだバーコードが切り替わった
    時にプリント基板の機種の切り替えのタイミングと判定
    し、切り替え工程は、前記判定工程の結果切り替えのタ
    イミングと判定した場合、前記読み込んだバーコードに
    割付られたサポートピンデータにもとづきサポートピン
    アクチュエータを駆動する請求項5記載のプリント基板
    サポート方法。
  8. 【請求項8】 プリント基板上に部品を実装する部品実装
    方法であって、プリント基板を搬入する時にプリント基
    板1枚毎に機種の切り替えのタイミングを判定する判定
    工程を有し、請求項5ないし請求項7のいずれか1項記
    載のプリント基板サポート方法を用いて支持したプリン
    ト基板に部品を実装する部品実装方法。
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