JP2939639B2 - ハロゲン化銀写真感光材料用固形定着剤及び定着液使用液 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料用固形定着剤及び定着液使用液

Info

Publication number
JP2939639B2
JP2939639B2 JP2125925A JP12592590A JP2939639B2 JP 2939639 B2 JP2939639 B2 JP 2939639B2 JP 2125925 A JP2125925 A JP 2125925A JP 12592590 A JP12592590 A JP 12592590A JP 2939639 B2 JP2939639 B2 JP 2939639B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acid
silver halide
mol
solid
fixing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2125925A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0419739A (ja
Inventor
真理子 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2125925A priority Critical patent/JP2939639B2/ja
Publication of JPH0419739A publication Critical patent/JPH0419739A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2939639B2 publication Critical patent/JP2939639B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はハロゲン化銀写真感光材料用固形定着剤及び
定着液使用液(ハロゲン化銀写真感光材料の処理時に使
用される定着液のこと。以下、定着液という。)に関
し、詳しくは軽量でコンパクトな固形をなし、使用時の
亜硫酸ガス発生が抑制され、沈澱発生のない、かつ乾燥
性が良好なハロゲン化銀写真感光材料用定着液、及び該
定着液を得る固形定着液に関する。
〔従来の技術〕
ハロゲン化銀写真感光材料を現像した後、チオ硫酸塩
を含有する定着液、さらにはチオ硫酸塩及び該チオ硫酸
塩の分解を防ぐために亜硫酸塩を含有する定着液で定着
することが行なわれている。
定着液として使用する前の状態は、通常、濃縮液(液
状)になっており、容器に入った1個当りの大きさとし
ては、大きいものになると300×300×300mm、重さで20K
gぐらいになり、大きさ、重さ共に使用者に苦痛を与え
てきた。また在庫を置くスペースも必要となり、この問
題の解決が強く望まれていた。
このため定着液として使用する前の状態を固形にする
ことが提案されている。固形にすることで重さと大きさ
を共に減少できるが、使用の際の溶解性が問題となる。
また、通常亜硫酸ナトリウムと酢酸の組み合わせによ
って定着液を酸性にしているが、液状薬品を使用できな
い場合、酢酸を使用できないので、亜硫酸水素ナトリウ
ム、異性重亜硫酸カリウム、あるいは亜硫酸ナトリウム
と硫酸水素ナトリウムを組み合わせたものなどが用いら
れるのが一般的である。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、酢酸から亜硫酸水素ナトリウム等に代えるこ
とは、亜硫酸ガスの発生を増やし、この亜硫酸ガスはハ
ロゲン化銀写真感光材料の露光・処理施設や冷暖房設備
等の腐蝕を起こすだけでなく、作業環境の悪化をもたら
す。
また、別の問題として、自動現像処理装置の定着槽及
び循環系において白色の沈澱が多量に発生し、感光材料
膜面に付着するばかりでなく、循環系を詰まらせるとい
う事態が発生する。
そこで、本発明の目的は、上記問題を解決することに
あり、溶解使用前の包装形態が軽量かつコンパクト可能
であり、使用時に溶解性がよく、かつ沈澱発生のない定
着液であり、しかも定着性、定着硬膜性が良好でpH緩衝
性に優れ、亜硫酸ガスの発生の少ないハロゲン化銀写真
感光材料用定着液ないし固形定着剤を提供することにあ
る。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成する本発明に係る固形定着剤は、水系
溶媒に対する溶解性を有する、ハロゲン化銀写真感光材
料用固形定着剤において、少なくともチオ硫酸塩、亜硫
酸塩を含有すると共に、クエン酸、酒石酸、りんご酸、
こはく酸、フェニル酢酸ならびにこれらの化合物の塩か
ら選ばれた少なくとも1種の化合物を含有し、前記亜硫
酸塩の溶媒溶解時の濃度が0.2モル/以下となり、か
つ前記クエン酸、酒石酸、りんご酸、こはく酸、フェニ
ル酢酸ならびにこれらの化合物の塩から選ばれた少なく
とも1種の化合物の溶媒溶解時の濃度が0.05モル/以
上となるように含有量を調整されていることを特徴とす
る。但し、定着剤が真空包装処理剤であって、前記構成
成分のうち少なくとも一種が水に易溶な無機化合物の粒
子表面に被覆されたものである場合を除く 上記目的を達成する本発明に係る定着液(使用液)
は、少なくともチオ硫酸塩、亜硫酸塩を含有すると共
に、クエン酸、酒石酸、りんご酸、こはく酸、フェニル
酢酸ならびにこれらの化合物の塩から選ばれた少なくと
も1種の化合物を含有する固形物を水系溶媒に溶解して
得られる定着液使用液であって、前記亜硫酸塩の濃度が
0.2モル/以下であり、かつ前記クエン酸、酒石酸、
りんご酸、こはく酸、フェニル酢酸ならびにこれらの化
合物の塩から選ばれた少なくとも1種の化合物の濃度が
0.05モル/以上であることを特徴とする。但し、前記
固形物が真空包装処理剤であって、前記構成成分のうち
少なくとも一種が水に易溶な無機化合物の粒子表面に被
覆されたものである場合を除く 〔発明の具体的構成〕 以下、本発明について詳説する。
本発明の定着液はチオ硫酸塩を含有する。チオ硫酸塩
は固体として供給され、具体的にはリチウム、カリウ
ム、ナトリウム、アンモニウム塩などとして供給され、
これらは溶解して用いられる。中でも好ましくはナトリ
ウム、アンモニウム塩として供給され、溶解して用いら
れることであり、さらに好ましくはアンモニウム塩とし
て供給され溶解して用いられることにより、定着速度の
速い定着液が得られる。チオ硫酸塩の濃度は好ましくは
0.1〜5モル/であり、より好ましい濃度は0.5〜2モ
ル/であり、さらに好ましい濃度は0.7〜1.8モルで
ある。
本発明の定着液は、亜硫酸塩を含有し、かかる亜硫酸
塩の濃度は、チオ硫酸塩と亜硫酸塩の水系溶媒に対する
溶解混合時において、0.2モル/以下であり、好まし
くは0.1モル/以下である。亜硫酸塩としては、固体
のリチウム、カリウム、ナトリウム、アンモニウム塩等
が用いられ、前記の固体チオ硫酸塩と共に溶解して用い
られる。
本発明の定着液に用いられるクエン酸、酒石酸、りん
ご酸、こはく酸、フェニル酢酸としては、クエン酸、イ
ソクエン酸、りんご酸、酒石酸、こはく酸及びこれらの
光学異性体などが含まれる。
これらの塩としては、クエン酸カリウム、クエン酸リ
チウム、クエン酸ナトリウム、クエン酸アンモニウム、
酒石酸水素リチウム、酒石酸水素カリウム、酒石酸カリ
ウム、酒石酸水素ナトリウム、酒石酸ナトリウム、酒石
酸水素アンモニウム、酒石酸アンモニウムカリウム、酒
石酸ナトリウムカリウム、りんご酸ナトリウム、りんご
酸アンモニウム、こはく酸ナトリウム、こはく酸アンモ
ニウムなどに代表されるリチウム、カリウム、ナトリウ
ム、アンモニウム塩などが好ましい物として挙げられ、
これらの中から1種または2種以上を組合せ使用でき
る。
前記化合物の中でより好ましいものとしては、クエン
酸、イソクエン酸、りんご酸、フェニル酢酸及びこれら
の塩であり、本発明の効果が高く得られる。
前記クエン酸、酒石酸、りんご酸、こはく酸等は固体
として供給され、水系溶媒に溶解して用いられ、溶解後
の定着液中における好ましい含有量は0.05モル/以上
であり、最も好ましい含有量は0.2モル〜0.6モル/で
ある。
本発明の定着液には、前記化合物の他の、種々の酸、
塩、キレート剤、界面活性剤、湿潤剤、定着促進剤など
の添加剤を含有させることができる。
酸としては、例えば硫酸、塩酸、硝酸、ほう酸のごと
き無機酸類や、蟻酸、プロピオン酸、シュウ酸、りんご
酸などの有機酸類などが挙げられる。
塩としては、例えばこれらの酸のリチウム、カリウ
ム、ナトリウム、アンモニウムなどの塩が挙げられる。
キレート剤としては、例えばニトリロ三酢酸、エチレ
ンジアミン四酢酸などのアミノポリカルボン酸類及びこ
れらの塩などが挙げられる。
界面活性剤としては、例えば硫酸エステル化物、スル
ホン化物などのアニオン界面活性剤、ポリエチレングリ
コール系、エステル系などのノニオン界面活性剤、特開
昭57−6840号公報(発明の名称、「写真用定着液」)記
載の両性界面活性剤などが挙げられる。
湿潤剤としては、例えばアルカノールアミン、アルキ
レングリコールなどが挙げられる。
定着促進剤としては、例えば特公昭45−35754号、特
公昭58−122535号、同58−122536号記載のチオ尿素誘導
体、分子内に三重結合を有するアルコール、米国特許4,
126,459号記載のチオエーテルなどが挙げられる。
前記添加剤の中で、硫酸、ほう酸、アミノポリカルボ
ン酸類などの酸及び塩は本発明の効果を助長するため好
ましい。添加剤の好ましい添加量は、0.5〜20g/であ
る。
通常は液状である前記定着液を固形化し、本発明の固
形定着剤とする方法としては、水溶性ポリマーを添加し
て、型に流し込んだ後、乾燥させる方法などがある。
さらに、一度粉末化した前記定着液を固形化する方法
としては、直接粉末圧縮法、乾式顆粒圧縮法、湿式顆粒
圧縮法、水溶性ポリマーを添加して、型に流し込んだ
後、乾燥させる方法、粉体表面を水溶性ポリマーでコー
ティングした後、加圧圧縮して固形化する方法などがあ
る。
ここでいう水溶性ポリマーとは、具体的には、ゼラチ
ン、ペクチン、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸塩、ポ
リビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニ
ルピロリドン・ビニルアセテート共重合体、ポリエチレ
ンオキサイド、カルボキシメチルセルロースナトリウ
ム、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロー
ス、エチルセルロース、アルギン酸塩、キサンタンガ
ム、アラビアガム、トラガサントガム、カラカヤガム、
カラゲナン、メチルビニルエーテル・無水マレイン酸共
重合体等の合成、半合成及び天然水溶性高分子物質から
選ばれる1種又は2種以上を用いることができる。本発
明においてはポリビニルピロリドン、ヒドロキシプロピ
ルセルロース、メチルセルロース、アラビアガム及びカ
ラゲナンの1種又は2種以上を使用することが特に好ま
しい。
固形化された定着剤の形状は問わないが、直方体、立
方体、円柱体ないし円筒体等が好ましく、1回の使用に
1個宛とすることもできるし、1回の使用に2個以上の
複数個宛とすることもできる。また、前記定着液を2以
上のパーツに分け、各々を固形化してもよい。
本発明において水系溶媒とは、水、又は水と混和性の
ある溶媒と水との混合物をいう。
本発明の定着液のpHは、3.0〜6.0が望ましい。ハロゲ
ン化銀写真感光材料膜面のより高い硬膜性能及び沈澱発
生防止性能としては、pHが4.0〜5.3の範囲である。最も
好ましくは、pHが4.1〜5.0である。
本発明の定着液を適用できるハロゲン化銀写真感光材
料は、その構成ないし組成等には特別の制限はなく、当
業界で公知の方法で製造できる。
本発明の定着液が適用されるハロゲン化銀写真感光材
料の好ましい塗布銀量は、1〜25g/m2である。さらに好
ましくは1.5〜12g/m2であり、最も好ましくは2.0〜6g/m
2である。
上記に例示したハロゲン化銀写真感光材料はその用途
によってハロゲン化銀組成、添加剤及び支持体の種類な
どを異にするが、本発明の定着液が適用されるハロゲン
化銀写真感光材料には、黒白写真感光材料(例えば医療
用または工業用X線写真感光材料、写真製版用感光材
料、マイクロ写真感光材料、X−レイ用マイクロ反転写
真感光材料、電算写植ペーパー、一般撮影用ネガ写真感
光材料、印画紙など)及びカラー写真感光材料がある。
本発明の定着液を用いて処理するのに好ましいハロゲ
ン化銀写真感光材料は、定着硬膜の必要となる黒白写真
感光材料である。さらに好ましくは写真製版用感光材料
であり、膜面の膨潤が大きくないため好適である。最も
好ましくは特公昭52−18317号公報、同53−95618号公
報、同58−173737号公報、同58−106493号公報に記載さ
れているごとく、テトラゾリウム塩を含有する写真製版
感光材料、及び特開昭61−223734号公報、同61−223834
号公報記載のごとくヒドラジン誘導体含有の写真製版用
感光材料である。
以上に述べたハロゲン化銀写真感光材料は、本発明の
定着液で処理される迄に現像液で現像される。現像液
は、以下の現像主薬を含有する液が好ましい。
すなわち黒白現像主薬としては、ジヒドロキシベンゼ
ン類(例えば、ハイドロキノン、クロロハイドロキノ
ン、ブロモハイドロキノン、イソプロピルハイドロキノ
ン、メチルハイドロキノン、2,3−ジクロロハイドロキ
ノン、2,5−ジメチルハイドロキノン、ハイドロキノン
モノスルホン酸カリウム、ハイドロキノンモノスルホン
酸ナトリウムなど)、3−ピラゾリドン類(例えば、1
−フェニル−3−ピラゾリドン、1−フェニル−4−メ
チル−3−ピラゾリドン、1−フェニル−4−ジメチル
−3−ピラゾリドン、1−フェニル−4−エチル−3−
ピラゾリドン、1−フェニル−5−メチル−3−ピラゾ
リドン、1−フェニル−4−メチル−4−ヒドロキシメ
チル−3−ピラゾリドン、1−フェニル−4,4−ジヒド
ロキシメチル−3−ピラゾリドンなど)、アミノフェノ
ール類(例えば、o−アミノフェノール、p−アミノフ
ェノール、N−メチル−o−アミノフェノール、N−メ
チル−p−アミノフェノール、2,4−ジアミノフェノー
ルなど)、1−アリール−3−アミノピラゾリン類(例
えば、1−(p−ヒドロキシフェニル)−3−アミノピ
ラゾリン、1−(p−アミノ−m−メチルフェニル)−
3−アミノピラゾリンなど)等あるいはこれらの混合物
がある。
発色現像主薬としては、一級芳香族アミン現像剤、例
えば、フェニレンジアミン類(例えば、4−アミノ−N,
N−ジエチルアニリン、3−メチル−4−アミノ−N,N−
ジエチルアニリン、4−アミノ−N−エチル−N−β−
ヒドロキシエチルアニリン、3−メチル−4−アミノ−
N−エチル−N−β−ヒドロキシエチルアニリン、3−
メチル−4−アミノ−N−エチル−N−β−メタンスル
ホンアミドエチルアニリン、4−アミノ−3−メチル−
N−エチル−β−メトキシエチルアニリンなど)等が挙
げられる。
この他L.F.A.Mason著“Photographic Processing Che
mistry"(Focal Press刊、1966年)の226〜229頁、特開
昭48−64833号などに記載のものを用いてよい。
これらの現像主薬は、好ましくは通常0.1〜80g/程
度、より好ましくは0.2〜50g/程度の濃度で用いられ
る。
現像液にはその他必要により保恒剤(例えば、亜硫
酸、重亜硫酸塩など)、緩衝剤(例え炭酸塩、硼酸、硼
酸塩、アルカノールアミンなど)、アルカリ剤(例え
ば、水酸化物、炭酸塩など)、溶解助剤(例えばポリエ
チレングリコール類、これらのエステルなど)、pH調整
剤(例えば、酢酸の如き有機酸など)、増感剤(例え
ば、四級アンモニウム塩など)、現像促進剤、硬膜剤
(例えばグルタルアルデヒドなどのジアルデヒト類な
ど)、界面活性剤などを含有させることができる。現像
液には、更にカブリ防止剤(例えば臭化カリウム、臭化
ナトリウムの如きハロゲン化物や、ベンゾトリアゾー
ル、ベンゾチアゾール、テトラゾールチアゾールな
ど)、キレート化剤(例えばエチレンジアミン四酢酸、
これらのアルカリ金属塩、ポリリン酸塩、ニトリロ酢酸
塩など)を含有させることができる。
〔実施例〕
以下、実施例により、本発明を更に具体的に説明す
る。
ヘキサクロロロジウム塩を物理熟成時に添加した平均
粒径0.30μmの塩臭化銀乳剤をチオ硫酸ナトリウム、4
−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3a,7−テトラザインデ
ンを加えて化学熟成し、感光色素、2,3,5−トリフェニ
ル−2H−テトラゾリウムクロリド、ジプロピル−ナフタ
レンジスルホン酸ナトリウムを添加してポリエチレンテ
レフタレートフィルム上に銀量4.0g/m2、ゼラチン量3.3
g/m2となるように塗布し、写真製版用感光材料を作成し
た。
次いで溶解前に固形を成す定着剤を用意し、この定着
剤を、水系溶媒としての純水に溶解して下記の定着液を
作成した。このとき溶解性を目視にて評価した。その結
果を表1に示す。
次いで下記現像液と、下記本発明の定着液を自動現像
機GR27R(コニカ(株))にセット(定着工程28℃20
秒)し、上記感光材料を公知の手段で露光し、現像処理
を行なった。定着液の補充量は25ml/4切1枚とした。
現像液 エチレンジアミン四酢酸・二ナトリウム 2g 亜硫酸カリウム 50g 炭酸カリウム 70g ハイドロキノン 15g フェニドン 0.4g 5−ニトロインダゾール 0.12g 1−フェニル−5−メルカプトテトラゾール 0.03g ジエチレングリコール 120ml 純水にて1に仕上げた。
定着液 定着剤(固形) チオ硫酸アンモニウム 3000g 亜硫酸ナトリウム 170g ホウ酸 140g 酢酸ナトリウム・三水塩 100g クエン酸ナトリウム・二水塩 40g 表1の化合物 表1に記載の添加量 固形化用水溶性ポリマー(ポリビニルピロリドン)適
宜量 以上の固形定着剤の形状は200×150×250mmの直方体
で、重さは5Kg以下であり、軽量でかつコンパクトであ
った。
定着液の作成 上記の固形定着剤を純水にて溶解し、20に仕上げ
た。
<評価方法> (亜硫酸ガス発生濃度) 100mlの定着液を450mlの容器に入れ28℃で1時間密閉
後、ガステック(北沢産業株式会社製)にて測定した。
発生量が50ppmを越えると実用上問題となる。
(乾燥性) 自動現像機の出口から出た直後の感光材料の表面を手
でさわり、乾燥具合を確認する。
(沈澱) 自動現像機の定着槽底部における沈澱を目視にて判定
した。
(溶解性) 撹拌用ヘラで撹拌したとき、 ○:60秒未満で溶解、 △:60秒以上〜300秒未満で溶解、 ×:300秒以上でも溶けない、 の3段階法で判定した。
以上の測定結果を表1に示す。
<測定結果> 表1から明らかなように、試料No.1〜4はガスの発生
量は50ppm以下と少なく、3週間経過しても沈澱の発生
はみられなかった。また試料No.1〜4はいずれも溶解性
が良好で、乾燥性も良好であった。
これに対し、比較試料No.5では沈澱の発生はみられ
ず、乾燥性は良好であったが、亜硫酸ガス発生量が著し
く多かった。また比較試料No.6では添加量を減少して、
亜硫酸ガスの量を50ppmまで下げたが、沈澱が発生しか
つ乾燥性も不良であった。
さらに比較試料No.7では、溶解せず白濁してしまっ
た。
さらにまた、クエン酸ナトリウムの添加量が0.05モル
/未満の比較試料No.8では、乾燥性が不良で、かつ沈
澱の発生が僅かに見られる。
また上記実施例の試料No.2において、クエン酸ナトリ
ウムをこはく酸ナトリウム、酒石酸ナトリウム、クエン
酸、酒石酸、またはりんご酸に各々代えて同様に実験
し、評価したところ、本発明の効果が得られることがわ
かった。
〔発明の効果〕
本発明によれば、溶解使用前の包装形態が軽量かつコ
ンパクト化可能であり、使用時に溶解性がよく、かつ沈
澱発生のない定着液であり、しかも定着性、定着硬膜性
が良好でpH緩衝性に優れ、亜硫酸ガスの発生の少ないハ
ロゲン化銀写真感光材料用定着液及び固形定着剤を提供
することができる。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水系溶媒に対する溶解性を有する、ハロゲ
    ン化銀写真感光材料用固形定着剤において、少なくとも
    チオ硫酸塩、亜硫酸塩を含有すると共に、クエン酸、酒
    石酸、りんご酸、こはく酸、フェニル酢酸ならびにこれ
    らの化合物の塩から選ばれた少なくとも1種の化合物を
    含有し、前記亜硫酸塩の溶媒溶解時の濃度が0.2モル/
    以下となり、かつ前記クエン酸、酒石酸、りんご酸、
    こはく酸、フェニル酢酸ならびにこれらの化合物の塩か
    ら選ばれた少なくとも1種の化合物の溶媒溶解時の濃度
    が0.05モル/以上となるように含有量を調整されてい
    ることを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料用固形定
    着剤(但し、前記定着剤が真空包装処理剤であって、前
    記構成成分のうち少なくとも一種が水に易溶な無機化合
    物の粒子表面に被覆されたものである場合を除く)。
  2. 【請求項2】少なくともチオ硫酸塩、亜硫酸塩を含有す
    ると共に、クエン酸、酒石酸、りんご酸、こはく酸、フ
    ェニル酢酸ならびにこれらの化合物の塩から選ばれた少
    なくとも1種の化合物を含有する固形物を水系溶媒に溶
    解して得られる定着液使用液であって、前記亜硫酸塩の
    濃度が0.2モル/以下であり、かつ前記クエン酸、酒
    石酸、りんご酸、こはく酸、フェニル酢酸ならびにこれ
    らの化合物の塩から選ばれた少なくとも1種の化合物の
    濃度が0.05モル/以上であることを特徴とするハロゲ
    ン化銀写真感光材料用定着液使用液(但し、前記定着剤
    が真空包装処理剤であって、前記構成成分のうち少なく
    とも一種が水に易溶な無機化合物の粒子表面に被覆され
    たものである場合を除く)。
JP2125925A 1990-05-15 1990-05-15 ハロゲン化銀写真感光材料用固形定着剤及び定着液使用液 Expired - Fee Related JP2939639B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2125925A JP2939639B2 (ja) 1990-05-15 1990-05-15 ハロゲン化銀写真感光材料用固形定着剤及び定着液使用液

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2125925A JP2939639B2 (ja) 1990-05-15 1990-05-15 ハロゲン化銀写真感光材料用固形定着剤及び定着液使用液

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0419739A JPH0419739A (ja) 1992-01-23
JP2939639B2 true JP2939639B2 (ja) 1999-08-25

Family

ID=14922347

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2125925A Expired - Fee Related JP2939639B2 (ja) 1990-05-15 1990-05-15 ハロゲン化銀写真感光材料用固形定着剤及び定着液使用液

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2939639B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5270154A (en) * 1992-01-31 1993-12-14 Fuji Hunt Photographic Chemicals Inc. Method of making flowable alkaline thiosulfate/alkaline sulfite and the product thereof
EP0726491B1 (en) * 1995-02-10 2003-04-16 Eastman Kodak Company Photographic fixer composition with reduced sulphur dioxide emissions
US5932400A (en) * 1998-02-19 1999-08-03 Varichem Corporation Odorless fixing solution

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
IT1022356B (it) * 1974-09-26 1978-03-20 Veronesi Fiorenzo Compressa di composti chimici par tioclarmente per il trattamento di materiale sensibile per uso fotografico
JPS63284546A (ja) * 1987-05-15 1988-11-21 Konica Corp 沈澱や酢酸ガスの発生しにくいハロゲン化銀写真感光材料用定着液
JPS64853A (en) * 1987-06-23 1989-01-05 Toshiba Corp Intellectual work station
JPH0415641A (ja) * 1990-05-09 1992-01-21 Fuji Photo Film Co Ltd 真空包装処理剤

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0419739A (ja) 1992-01-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0778617B2 (ja) ハロゲン化銀写真感光材料
JPH08248583A (ja) アルカリ性ヒドロキノン・フリー水性黒白放射線写真用現像液
US4371610A (en) Process for development-processing silver halide light-sensitive material
US3994729A (en) Method for processing photographic light-sensitive material
JP2939639B2 (ja) ハロゲン化銀写真感光材料用固形定着剤及び定着液使用液
US4391900A (en) Process for development-processing silver halide light-sensitive material
US3189454A (en) Method of photographic development and fixing
JP3038414B2 (ja) 写真用処理剤
EP0514070B1 (en) Developing solutions for silver halide materials
US5629138A (en) Photographic fixer composition and method
JP3030581B2 (ja) 写真用処理剤
JP2929339B2 (ja) 白黒写真用処理剤
JPH0485533A (ja) 写真用処理剤の固形化方法
JPH04172341A (ja) 写真用処理剤の固形化方法及び写真用処理剤
JPH03196140A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料用定着液
GB2335999A (en) Method of making uniformly mixed dry photographic processing composition using hot melt binder
JP3225369B2 (ja) ハロゲン化銀写真感光材料用固形定着剤
JP2843877B2 (ja) 写真用処理剤
JP3225370B2 (ja) ハロゲン化銀写真感光材料用処理剤
JPS63289549A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料用定着液
US5922521A (en) Uniformly mixed dry photographic processing composition and method of preparation
JP3243669B2 (ja) 単一固形定着剤
JP3184896B2 (ja) 黒白ハロゲン化銀写真感光材料の現像処理方法
EP0877287A1 (en) Developer for silver halide light sensitive photographic material and processing method by use thereof
JPH0429137A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料用定着液

Legal Events

Date Code Title Description
S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees