JP2938350B2 - クレーン装置 - Google Patents

クレーン装置

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JP2938350B2
JP2938350B2 JP23374994A JP23374994A JP2938350B2 JP 2938350 B2 JP2938350 B2 JP 2938350B2 JP 23374994 A JP23374994 A JP 23374994A JP 23374994 A JP23374994 A JP 23374994A JP 2938350 B2 JP2938350 B2 JP 2938350B2
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弘一 寺内
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Hino Jidosha Kogyo KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の荷台に重量物
を積み下ろしするために、自動車に搭載するクレーン装
置として開発された装置であるが、広くクレーン装置に
利用することができる。本発明は、レジャー用の小型自
動車に設置するに適する。
【0002】本発明は、クレーン装置の仕様規格を超え
て重量物を吊り上げるなどの操作が行われた場合に作動
する安全装置に関する。
【0003】
【従来の技術】小型トラックの荷台に簡便なクレーン装
置を装備して、その荷台に重量物を積み下ろすために利
用する技術が知られている。本願出願人は実開平5−3
7882号公報によりこのためのクレーン装置を開示し
た。この装置は、図7に示すように、基台1に対して垂
直面内にその起伏角が調節できるように枢支されたブー
ム2と、このブーム2の先端近傍に取付けられた滑車3
と、この滑車3に掛けられたワイヤ4と、このワイヤ4
を巻取る電動ウインチ5と、ブーム2の基端近傍に枢支
され伸縮することによりブーム2を上下に転向させるジ
ャッキ6と、ワイヤ4の先端に固着され、荷物を掛止す
るフック9と、操作にしたがって電動ウインチ5に正逆
回転用の電流を供給する電気回路10とが備えられてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このクレーン装置は、
レジャー用として好評を得た。しかし、レジャー用に利
用されると、取扱説明書に表示した注意書きを守らずに
無理な操作が行われることがある。その一つの例は、ブ
ームの起伏角が小さいときに重量物を吊り上げる、ある
いはクレーン・フックが固定物に引っ掛かっている状態
で電動ウインチを巻き取るなどの操作である。
【0005】このような操作が行われたときに、電動ウ
インチの電気回路では、過電流を検出して電流を遮断す
る過電流遮断回路を設けることは行われるが、遮断を要
する過電流の値を安全を重視するために低く設定する
と、しばしば過電流遮断回路が作動することになってク
レーン装置の円滑な利用には不便である。また、起伏角
に合わせて、遮断を要する過電流の値を変更することも
考えられる。しかし、このクレーン装置の利用を終え
て、このクレーン装置を所定位置に格納するときの最終
段階では、起伏角をきわめて小さくしてから、ワイヤ先
端に取付けられたフックを固定金具に係止し、電動ウイ
ンチを巻き取る方向に操作することが必要である。この
操作により、ワイヤの弛みがなくなって自動車が走行状
態でもクレーン装置がガタガタするようなことがなくな
る。すなわち、起伏角がきわめて小さい状態でも、電動
ウインチを巻取り方向に操作しなければならない正常な
操作があるから、これを電気回路に設けた付加回路によ
り禁止することはできない。
【0006】本発明は、このような背景に行われたもの
であって、正常な操作を可能とするとともに、正常な範
囲を超える操作に対してはその動作を強制的に禁止する
ことができる簡単な付加回路を提供することを目的とす
る。本発明は、正常な範囲を超える操作に対して自動的
に警報を送出する装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、正常な範囲外
の状態で重量物を吊り上げるなどの操作が行われた場合
にその動作を強制的に禁止できるようにするもので、基
台に対して垂直面内にその起伏角が調節できるように枢
支されたブームと、このブームの先端近傍に取付けられ
た滑車と、この滑車に掛けられたワイヤと、このワイヤ
を巻取る電動ウインチと、操作にしたがってこの電動ウ
インチに正逆回転用の電流を供給する電気回路とを備え
たクレーン装置において、前記起伏角が所定値以下であ
ることを検出する検出手段を設け、前記電気回路には、
この検出手段に検出出力がありかつ前記電動ウインチが
前記ワイヤの巻取り方向に操作されると前記電動ウイン
チに対して数秒程度の時間だけ巻取り方向に電流を供給
して自動的に前記電動ウインチの巻取りを停止させる手
段を備えたことを特徴とする。
【0008】この検出手段に検出出力がありかつ前記電
動ウインチが前記ワイヤを巻取る方向に操作されると警
報を送出する警報回路を備え、前記警報回路には音響警
報手段を含み、この音響警報手段は前記停止させる手段
により前記電動ウインチの巻取りが停止された後に再度
巻取り方向の操作が行われると鳴音送出を継続するよう
に構成することが望ましい。ここで、「所定値」とはそ
の値以下に使用を禁止した範囲を全てまたは大部分含む
ように設定された値をいう。
【0009】
【作用】ブームの起伏角が正常な範囲外になったときに
検出手段が検出出力を電気回路に送出する。電気回路
は、起伏角が正常な範囲を超えるときに電動ウインチに
よるワイヤの巻取り操作が行われた場合には、電動ウイ
ンチに対してあらかじめ設定された数秒間程度の時間だ
けワイヤを巻取る方向に電流を供給させ、その設定時間
経過後に自動的に電動ウインチの巻取り動作を禁止する
とともに、警報回路から警報を発生させてブームの起伏
角が正常でない状態にあることを通報する。警報回路か
らの警報発生は鳴音送出により行われ、電動ウインチに
よるワイヤの巻取りが自動的に停止した後に再度巻取り
の操作が行われたときにも鳴音が送出され異常操作が行
われたことを通報する。電動ウインチへの電源が遮断さ
れれば鳴音送出は停止する。
【0010】これにより、ブームの起伏角が正常でない
状態で荷物の吊り上げ操作が行われるようなことがある
と、直ちに警報が発生されるとともに、その数秒後に電
動ウインチの動作が自動的に禁止され、ブームを含むク
レーンの破損を未然に防止することができる。また、ク
レーンを利用する作業が終了し、ブームを格納したとき
にはその起伏角がほぼ水平状態になるが、数秒間は電動
ウインチに電源を供給することができるので、その間ワ
イヤの巻取りが可能となり、フックをガタのない状態で
固定金具に係止することができる。
【0011】クレーン装置の取扱い上の注意は取扱説明
書に詳しく記載されているが、レジャー用として使用さ
れる場合は、不特定多数の利用者により使用されるため
に、注意書きを守らずに無理な操作が行われることがあ
る。本発明はこのような注意書きを守らない操作が行わ
れようとしたときに、それを事前に通報するとともに、
通報を無視しての操作が行われた場合には動作を強制的
に禁止してブームなどの破損を防止しようとするもので
ある。
【0012】
【実施例】次に、本発明実施例を図面に基づいて説明す
る。図1は本発明実施例の構成を示す斜視図、図2は本
発明実施例の電気回路の構成を示す図、図3は本発明実
施例における検出手段の構成を示す分解斜視図、図4は
本発明実施例における検出手段の検出動作を説明するブ
ーム基端部の正面図、図5は本発明実施例における図4
に示すA矢視図である。
【0013】本発明実施例は、基台1に対し垂直面内に
その起伏角が調節できるように枢支されたブーム2と、
このブーム2の先端近傍に取付けられた滑車3と、この
滑車3に掛けられたワイヤ4と、このワイヤ4を巻取る
電動ウインチ5と、ブーム2の基端近傍に枢支され伸縮
することによりブーム2を上下に転向させるジャッキ6
と、ワイヤ4の先端に固着され荷物を掛止するフック9
と、操作にしたがって電動ウインチ5に正逆回転用の電
流を供給する電気回路20とが備えられる。ブーム2は
基台1に枢支されるアウターブーム2bと、このアウタ
ーブーム2b内に収容され摺動自在に支持されたインナ
ーブーム2aとにより構成される。
【0014】さらに、本発明の特徴として、ブーム2の
起伏角が所定値以下の正常でない状態にあることを検出
する検出手段11が設けられ、電気回路20には、この
検出手段11に検出出力がありかつ電動ウインチ5がワ
イヤ4の巻取り方向に操作されたときに、電動ウインチ
5に対して数秒程度の時間だけ巻取り方向に電流を供給
して自動的に電動ウインチ5の巻取りを停止させる巻取
停止手段12と、検出手段11に検出出力がありかつ電
動ウインチ5がワイヤ4を巻取る方向に操作されると警
報を送出する警報回路13および警報ランプ14とが備
えられる。警報回路13には音響警報手段を含み、この
音響警報手段は巻取停止手段12により電動ウインチ5
の巻取りが停止された後に再度巻取り方向の操作が行わ
れたときも鳴音が送出される。
【0015】検出手段11は、図3、図4および図5に
示すように、基台1の上端部に固定されるマイクロスイ
ッチ11aと、アウターブーム2bを基台1に回動自在
に連結させる軸と同心に固定され起伏角が所定値以下の
正常な範囲を超えるときにマイクロスイッチ11aを閉
状態にするカム11bとにより構成される。
【0016】また、巻取停止手段12は、図2に示すよ
うに、タイマ12aと、このタイマ12aから励磁電流
の供給を受けたときに、開状態となるリレー回路12b
とにより構成される。
【0017】なお、その他の回路構成は従来と同様であ
り、図2に示すように、バッテリからの電源の供給また
は遮断を行うウインチメインリレー回路21aおよびワ
イパーヒューズからの電源供給路を含む電源回路21
と、図1に示すアウトリガー32がジャッキ31に取付
けられ、アウトリガーサポート33に挿入されてハンド
ルエクステンション35およびハンドル34により車体
が支持されたときに閉状態となるアウトリガースイッチ
22と、荷重リミットスイッチ23aを含むリフト制御
回路23と、ワイヤ4の巻取りまたは巻戻しの切替えを
行う切替スイッチ24a、電源供給時に吹鳴するブザー
24b、電源供給時に点灯する電源供給通報ランプ24
c、および過熱警報ランプ24dを含むウインチ制御回
路24と、ワイヤ4を巻取りフック9を上昇させるとき
に閉成する上昇側リレー回路25aおよびワイヤ4を巻
き戻してフック9を下降させるときに閉成する下降側リ
レー回路25bを含む昇降用リレー回路25と、ワイヤ
4の巻取りまたは巻戻しを行う電動機5aおよび温度が
定められた値を超えたときに開放する温度スイッチ5b
を含む電動ウインチ5とが備えられる。
【0018】次に、このように構成された本発明実施例
の動作について説明する。
【0019】ブーム2が格納されているときは、アウタ
ーブーム2bは図4の実線で示すようにほぼ平行状態に
あり、マイクロスイッチ11aはカム11bに押圧され
て閉状態になっている。この状態で切替スイッチ24a
がアップ側またはダウン側に操作されると、電源回路2
1から電流が上昇側リレー回路25aまたは下降側リレ
ー回路25bに供給され閉状態となるが、このときはま
だ、アウトリガー32がアウトリガーサポート33に挿
入されていないのでアウトリガースイッチ22は開放さ
れている。したがってウインチメインリレー回路21a
は開状態にあって電動機5aおよび警報回路13へは電
源は供給されない。
【0020】ここで、荷物の積みおろしを行うために、
ジャッキ31に取付けられたアウトリガー32がアウト
リガーサポート33に挿入されハンドルエクステンショ
ン35およびハンドル34によって車体が支持される
と、アウトリガースイッチ22が閉状態となり、ウイン
チメインリレー回路21aに電流が供給されて閉状態と
なる。
【0021】次いで、手動操作によりブーム2が図1の
2点鎖線で示すように持ち上げられ、その起伏角が正常
な範囲(例えば25度)を超えると、図4の2点鎖線で
示すように、カム11bがマイクロスイッチ11aから
外れて開状態となり警報回路13および警報ランプ14
への電流供給がなくなる。
【0022】ブーム2が手動操作により旋回され、フッ
ク9を下降させるためにリモートコントロールスイッチ
30が操作されて切替スイッチ24aがダウン側に切替
えられると、電源回路21から下降側リレー回路25b
に電流が供給され閉状態になる。電源回路21のウイン
チメインリレー回路21aはすでに閉成されているの
で、電動機5aに電源が供給されフック9を下降させ
る。フック9が適当な位置に達したときに切替スイッチ
24aが中立位置に戻されると、下降側リレー回路25
bが開状態となって電動機5aへの電源供給が遮断され
フック9の下降動作が停止する。
【0023】次いで、フック9に荷物が掛けられ切替ス
イッチ24aがアップ側に操作されると、電源回路21
から上昇側リレー回路25aに電流が供給され閉状態と
なり、ウインチメインリレー回路21aからの電源が電
動機5aに供給されてフック9を上昇させる。荷物の高
さが荷積みあるいは荷おろしに適当な位置に達したとき
に切替スイッチ24aが中立位置に戻されると、下降側
リレー回路25bが開状態となって電動機5aの駆動は
停止する。
【0024】荷物の積みおろしは、車体がアウトリガー
32により支持されていても、図6(a)に示すように
ブーム2の起伏角が小さい状態で行われる場合と、同図
(b)に示すように起伏角が大きい状態で行われる場合
とでは、起伏角が小さい場合の方が車体に働くモーメン
トが大きくなりブームを含むクレーンに作用する負荷が
大きくなるため、ブーム2の起伏角が正常な範囲外の状
態で荷物の積みおろしを行うことは好ましくない。
【0025】本発明は、このような正常な範囲を超える
起伏角で荷物の積みおろしが行われようとしたときに、
その状態を直ちに検出し電動ウインチ5が操作されるこ
とを禁止してクレーンの破損を防止するもので、ここで
その禁止動作について詳しく説明する。
【0026】ブーム2の起伏角が正常な範囲内にあると
きは、アウターブーム2bに固定されたカム11bは図
4の実線で示す位置にあり、マイクロスイッチ11aは
このカム11bによって閉状態に設定されている。この
状態で荷物を吊り上げるために切替スイッチ24aがア
ップ側に操作されると、電源回路21からの電流が上昇
側リレー回路25aの励磁コイルに供給され閉状態とな
る。アウトリガースイッチ22はすでに閉状態にあるの
でウインチメインリレー回路21aは閉成されていて電
源回路21からの電源は警報回路13、警報ランプ1
4、およびタイマ12aに供給される。
【0027】この電源供給により警報回路13が警報音
を発生するとともに、警報ランプ14が点灯して起伏角
が正常な範囲外で切替スイッチ24aが操作されたこと
を通報する。同時にタイマ12aが作動して所定時間
(例えば3秒)経過したときにリレー回路12bの励磁
コイルに電流を供給し開状態にする。リレー回路12b
が開状態になると、電源回路21から上昇側リレー回路
25aを経由して電動機5aに供給されていた電源が遮
断される。
【0028】次に、ブーム2を格納するときの動作につ
いて説明する。ブーム2は、図1の実線で示すように車
体に対しほぼ平行な状態で格納されるが、ブーム2の起
伏角が所定値に達したときに、アウターブーム2bに固
定されているカム11bが図4の実線で示すようにマイ
クロスイッチ11aに当接して閉状態となり警報回路1
3、警報ランプ14、およびタイマ12aに電源が供給
される状態になる。ブーム2はさらに倒されフック9が
固定金具36に係止されるが、このときワイヤ4には弛
みがあるので、この弛みをなくすためにリモートコント
ロールスイッチ30が操作されて切替スイッチ24aが
アップ側に切替えられると、電源回路21から上昇側リ
レー回路25aに電流が供給され閉状態になる。
【0029】これにより、電源回路21からの電源が警
報回路13、警報ランプ14、およびタイマ12aに供
給されて警報を発生させるとともにタイマ12aを作動
させる。このときリレー回路12bはタイマ12aの遅
延動作によりまだ電流が供給されていないので閉状態に
ある。そのため電動機5aに電源回路21からの電源が
供給され、ワイヤ4の弛み分が巻取られる。この巻取り
によりフック9は張力を受けてガタのない状態で固定金
具36に係止される。所定時間(約3秒)が経過すると
タイマ12aからリレー回路12bに電流が供給され、
リレー回路12bは開状態となって電動機5aへの電源
が遮断される。
【0030】この巻取り動作の停止後に再度切替スイッ
チ24aがアップ側に切替えられた場合には、電源回路
21からの電源が上昇側リレー回路25aおよびマイク
ロスイッチ11aを経由して警報回路13および警報ラ
ンプ14に供給されるので、警報が継続して発生し異常
操作が行われたことを通報する。タイマ12aは切替ス
イッチ24aが中立位置に戻されるか、マイクロスイッ
チ11aが開状態になったときにリセットされる。ブー
ム2の格納が終了しアウトリガー32が取り外される
と、アウトリガースイッチ22が開状態となってウイン
チメインリレー回路21aが開放され電源の供給はなく
なる。
【0031】次に、このようにして格納されたブーム2
を取出すときの動作について説明する。車体を支持する
ためにアウトリガー32がアウトリガーサポート33に
挿入されるとアウトリガースイッチ22が閉状態とな
り、ウインチメインリレー回路21aに電流が供給され
て閉状態となる。続いて、切替スイッチ24aがダウン
側に操作されると下降側リレー回路25bに電流が供給
され閉状態となる。これにより電源回路21からの電源
がこの下降側リレー回路25bを経由して電動機5aに
供給されワイヤ4が巻戻されて弛みが与えられ、フック
9は固定金具36から容易に取り外せる状態になる。こ
の場合、ブーム2の起伏角は正常範囲外にあって、かつ
マイクロスイッチ11aは閉状態にあるが、上昇側リレ
ー回路25aが開状態にあるので警報は発生されない。
【0032】なお、積みおろしを行う荷物の重量が定め
られた値を超えている場合は、リフト制御回路23の荷
重リミットスイッチ23aが開状態となって、切替スイ
ッチ24aがアップ側に操作されても上昇側リレー回路
25aへは電流は供給されず電動機5aへの電源供給は
遮断される。また、電動ウインチ5の温度が上昇し定め
られた温度を超えたときには温度スイッチ5bが開状態
となって切替スイッチ24aがアップ側またはダウン側
に操作されても、上昇側リレー回路25aおよび下降側
リレー回路25bへの電流供給はなく電動機5aへの電
流供給は遮断される。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ブ
ームの起伏角が小さい正常な範囲外の荷物の吊り上げ操
作が行われようとしたときに警報を発生して異常操作が
行われようとしていることを通報するとともに、その操
作による起動を強制的に禁止し、起伏角が正常な範囲外
で操作されることを未然に防止すことができる。また、
ブームの起伏角がほぼ零度となる格納時に短い時間だけ
ワイヤの巻取りを行うことができるので、フックを固定
金具に強く係止することができ、走行中のガタつきを防
止することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の構成を示す斜視図。
【図2】本発明実施例の電気回路の構成を示す図。
【図3】本発明実施例における検出手段の構成を示す分
解斜視図。
【図4】本発明実施例における検出手段の検出動作を説
明する図。
【図5】本発明実施例における図4に示すA矢視図。
【図6】(a)はブームの起伏角が小さい状態での荷物
の吊り上げを示す図、(b)はブームの起伏角が大きい
状態での荷物の吊り上げを示す図。
【図7】従来例クレーン装置の構成を示す断面図。
【符号の説明】 1 基台 2 ブーム 2a インナーブーム 2b アウターブーム 3 滑車 4 ワイヤ 5 電動ウインチ 5a 電動機 5b 温度スイッチ 6、31 ジャッキ 9 フック 10、20 電気回路 11 検出手段 11a マイクロスイッチ 11b カム 12 巻取停止手段 12a タイマ 12b リレー回路 13 警報回路 14 警報ランプ 21 電源回路 21a ウインチメインリレー回路 22 アウトリガースイッチ 23 リフト制御回路 23a 荷重リミットスイッチ 24 ウインチ制御回路 24a 切替スイッチ 24b ブザー 24c 電源供給通報ランプ 24d 過熱警報ランプ 25 昇降用リレー回路 25a 上昇側リレー回路 25b 下降側リレー回路 30 リモートコントロールスイッチ 32 アウトリガー 33 アウトリガーサポート 34 ハンドル 35 ハンドルエクステンション 36 固定金具

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台に対して垂直面内にその起伏角が調
    節できるように枢支されたブームと、このブームの先端
    近傍に取付けられた滑車と、この滑車に掛けられたワイ
    ヤと、このワイヤを巻取る電動ウインチと、操作にした
    がってこの電動ウインチに正逆回転用の電流を供給する
    電気回路とを備えたクレーン装置において、 前記起伏角が所定値以下であることを検出する検出手段
    を設け、 前記電気回路には、この検出手段に検出出力がありかつ
    前記電動ウインチが前記ワイヤの巻取り方向に操作され
    ると前記電動ウインチに対して数秒程度の時間だけ巻取
    り方向に電流を供給して自動的に前記電動ウインチの巻
    取りを停止させる手段を備えたことを特徴とするクレー
    ン装置。
  2. 【請求項2】 この検出手段に検出出力がありかつ前記
    電動ウインチが前記ワイヤを巻取る方向に操作されると
    警報を送出する警報回路を備えた請求項1記載のクレー
    ン装置。
  3. 【請求項3】 前記警報回路には音響警報手段を含み、
    この音響警報手段は前記停止させる手段により前記電動
    ウインチの巻取りが停止された後に再度巻取り方向の操
    作が行われると鳴音送出を継続する構成である請求項2
    記載のクレーン装置。
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