JP2937515B2 - パワートレインのケース構造 - Google Patents

パワートレインのケース構造

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JP2937515B2 JP6053091A JP6053091A JP2937515B2 JP 2937515 B2 JP2937515 B2 JP 2937515B2 JP 6053091 A JP6053091 A JP 6053091A JP 6053091 A JP6053091 A JP 6053091A JP 2937515 B2 JP2937515 B2 JP 2937515B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、4輪駆動車に搭載され
るエンジン及び変速機等からなるパワートレインのケー
ス構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、4輪駆動車やFF(フロントエン
ジン・フロントドライブ)型車等の車両において、車体
前部のエンジンルーム内にエンジン及び変速機を配置す
るに当っては、これらを縦置きまたは横置きのいずれで
搭載するかで種々の態様がある。これらのうち、特に、
エンジン及び変速機を共に横置きに配置する場合、この
両者を直列に配置するとパワートレイン全体の軸方向長
さがかなり長くなるという不具合がある。このため、例
えば特開昭63−103735号公報及び特開平1−3
16560号公報等に開示されるように、エンジンの前
方又は後方に変速機を並列に配置し、その両者をギヤや
チェーン等の動力伝達手段により動力伝達可能に連結す
るようにしたものが開発され、実用化されている。
【0003】一方、FF型車又はFR(フロントエンジ
ン・リヤドライブ)型車において、パワートレイン全体
のコンパクト化等を図る観点から、例えば実公昭48−
22886号公報に開示されるように、エンジンのクラ
ンクケースと変速機及びフロントディファレンシャルを
納めるケースとを一体構造に構成する一方、エンジンの
クランクシャフトの軸支部と変速機の軸又は前輪の駆動
車軸とを同一の合わせ面上に設けたものは知られてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、4輪駆動車
の場合、パワートレインにおいては、変速機から出力さ
れる駆動力を前輪に伝達する動力伝達系の他に、上記駆
動力をプロペラシャフトに伝達する動力伝達ギヤ装置も
エンジンルーム内に設けられるが、この動力伝達ギヤ装
置を含めてパワートレイン全体のケースを一体構造にし
たものはない。また、このパワートレイン全体のケース
の一体構造化をするに当たっては、動力伝達ギヤ装置の
車幅方向に延びるギヤドライブシャフトの軸支部を合わ
せ面に設けることが組立て性の面から要請されるが、こ
の合わせ面を、クランクシャフトの軸支部の合わせ面と
交わるように設けた場合には、三つのケースを相互に位
置合わせして結合しなければならず、組立て作業が面倒
なものとなる。
【0005】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、特に、上記ギヤドライ
ブシャフトの軸支部の合わせ面の位置を適切に設定する
ことにより、組立て性に優れたパワートレインのケース
構造を提供せんとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、車体前部のエンジンルーム
内に、エンジンがそのクランクシャフトを車幅方向に向
けて横置きに配置されているとともに、該エンジンの後
方に変速機がエンジンと並列に配置されており、前輪の
駆動車軸及びこれと同軸線上に位置するフロントディフ
ァレンシャルの軸心が、上記エンジンのクランクシャフ
トよりも車体後方に配置され、この軸心よりも後方に、
変速機側から駆動力をプロペラシャフトへ伝達する動力
伝達ギヤ装置のギヤドライブシャフトが車幅方向に延び
て設けられた4輪駆動車を対象とする。そして、上記エ
ンジン、変速機、フロントディファレンシャル及び動力
伝達ギヤ装置のケースを一体構造に構成する一方、該ケ
ースに対する上記クランクシャフトの軸支部と上記変速
機の軸または前輪駆動車軸の支軸部とを、同一の合わせ
面上に設け、上記動力伝達ギヤ装置のギヤドライブシャ
フトの軸支部を、上記合わせ面とは交叉しない別のケー
スの合わせ面上に設ける構成とする。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明に従属し、上記エンジンを、その上部側を後方に傾斜
させた状態で横置きに配置し、上記クランクシャフトの
軸支部の合わせ面の後端位置よりも上方に上記ギヤドラ
イブシャフトの軸支部の合わせ面を設ける構成とする。
【0008】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明に従属し、上記変速機のシャフトと同軸線上に、前輪
と後輪との間の回転差を許容するセンタディファレンシ
ャルを設ける構成とする。
【0009】請求項4記載の発明は、請求項1記載の発
明に従属し、上記エンジンを、その上部側を前方に傾斜
させた状態で横置きに配置し、上記クランクシャフトの
軸支部の合わせ面の後端位置よりも下方に上記ギヤドラ
イブシャフトの軸支部の合わせ面を設ける構成とする。
【0010】請求項5記載の発明は、請求項4記載の発
明に従属し、上記前輪駆動車軸上に、前輪と後輪との間
の回転差を許容するセンタディファレンシャルを設ける
構成とする。
【0011】請求項6記載の発明は、請求項1記載の発
明と同じ4輪駆動車を対象とし、上記エンジン、変速
機、フロントディファレンシャル及び動力伝達ギヤ装置
のケースを一体構造に構成する一方、該ケースに対する
上記クランクシャフトの軸支部と上記変速機の軸又は前
輪駆動車軸の支軸部とを同一の合わせ面上に設け、上記
動力伝達ギヤ装置のギヤドライブシャフトの軸支部も同
じ合わせ面上に設ける構成とする。
【0012】請求項7記載の発明は、請求項6記載の発
明に従属し、上記エンジンを、その上部側を後方に傾斜
させた状態で横置きに配置し、上記プロペラシャフトの
軸線を、上記動力伝達ギヤ装置のギヤドライブシャフト
の中心よりも上方にオフセットする構成とする。
【0013】請求項8記載の発明は、請求項7記載の発
明に従属し、上記前輪駆動車軸上に、前輪と後輪との間
の回転差を許容するセンタディファレンシャルを設ける
構成とする。
【0014】請求項9記載の発明は、請求項1,2,
3,4,5,6,7又は8記載の発明に従属し、上記ク
ランクシャフトの軸支部の合わせ面を、エンジンのシリ
ンダ軸に対して直交させる構成とする。
【0015】
【作用】上記の構成により、請求項1〜5記載の発明で
は、いずれも、パワートレインのケースの組立て時に
は、クランクシャフトの軸支部と変速機の軸または前輪
駆動車軸の支軸部とを通る合わせ面でケース同士を結合
するとともに、上記合わせ面とは交叉しない別に設けら
れたギヤドライブシャフトの軸支部を通る合わせ面でケ
ース同士を結合することにより、パワートレインのケー
スの組立てを行うことができ、上記両合わせ面が交叉す
る場合の如く三つのケースを互いに位置合わせして組付
けるという厄介な作業は必要としない。
【0016】また、請求項6〜8記載の発明では、いず
れも、クランクシャフトの軸支部と変速機の軸又は前輪
駆動車軸の支軸部と動力伝達ギヤ装置のギヤドライブシ
ャフトの軸支部とが全て同一の合わせ面上に設けられて
いるので、この合わせ面でケース同士を結合するだけで
ケースの組立てを容易に行うことができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0018】図1〜図3は本発明の第1実施例に係わる
ケース構造を備えた4輪駆動車のパワートレインを示
す。これらの図において、1は車体、2は車体1の前部
に設けられたエンジンルームであり、該エンジンルーム
2は、ダッシュパネル3により車室4と仕切られてい
る。上記エンジンルーム2内には、その前側にラジエー
タ5が配設されているとともに、該ラジエータ5の後方
にエンジン6及び変速機7が配設されている。上記エン
ジン6は、4気筒のレシプロエンジンでクランクシャフ
ト8を車幅方向に向けて横置きに配置されており、上記
変速機7は、該エンジン6の後方でかつクランクシャフ
ト11と並列に横置きに配置されている。
【0019】また、11は上記エンジン6のクランクシ
ャフト8の一端部に設けられたクラッチ、12は該クラ
ッチ11を通して出力されるエンジン6の駆動力(クラ
ンクシャフト8の回転力)を上記変速機7の入力軸21
に伝達する動力伝達手段である。上記クラッチ11は、
上記クランクシャフト8と回転一体に連結されたサポー
トディスク13と、該サポートディスク13と対向して
配置されたクラッチディスク14と、該クラッチディス
ク14を上記サポートディスク13に押圧せしめるプレ
ッシャプレート15とを備えている。また、上記動力伝
達手段12は、上記クラッチ11のクラッチディスク1
4に回転一体に連結されたドライブスプロケット16
と、変速機7の入力軸21に回転一体に設けられたドリ
ブンスプロケット17と、上記両スプロケット16,1
7間に巻き掛けられたチェーン18とからなる。しかし
て、上記クラッチ11が接続されるとき(つまりクラッ
チディスク14がサポートディスク13に押圧される状
態のとき)、エンジン6の駆動力が上記動力伝達手段1
2を介して変速機7の入力軸21に伝達され、該入力軸
21が回転する。
【0020】上記変速機7は、同軸線上に位置する入力
軸21及び出力軸22と、これらと平行なカウンタシャ
フト23とを有する。上記入力軸21とカウンタシャフ
ト23とは、一対の減速ギヤ24を介して駆動連結され
ている一方、上記出力軸22とカウンタシャフト23と
の間には変速用ギヤ列25が配設されている。しかし
て、入力軸21に入力されたエンジン駆動力は、該入力
軸21から減速ギヤ24を介してカウンタシャフト23
に伝達され、該カウンタシャフト23から変速用ギヤ列
25のいずれか一つのギヤを介して出力軸22に伝達さ
れるとともに、この間に適宜減速されるようになってい
る。
【0021】上記変速機7の出力軸22の軸延長線上に
は、変速機7から出力される駆動力を前輪側と後輪側と
に分割するセンタディファレンシャル31が配置されて
おり、該センタディファレンシャル31は、プラネタリ
ギヤ式のものであり、上記出力軸22と回転一体に連結
された入力部としてのリングギヤ32と、該リングギヤ
32と同心軸状に設けられ、後輪側出力ギヤ33と回転
一体に連結されたサンギヤ34と、上記リングギヤ32
及びサンギヤ34の両方に噛合するプラネタリギヤ35
と、該プラネタリギヤ35を支持し、かつ前輪側出力ギ
ヤ36と回転一体に連結されたキャリア37とからな
る。上記センタディファレンシャル31の側方には、そ
のサンギヤ34とキャリア37との相対回転を規制して
該センタディファレンシャル31の差動を制限するビス
カスカップリングよりなる差動制限装置38が配置され
ている。
【0022】そして、上記センタディファレンシャル3
1で分割される前輪側の駆動力は、前輪側出力ギヤ36
からベベルギヤ式のフロントディファレンシャル41に
伝達され、該フロントディファレンシャル41で左右に
分割された後、各々駆動車軸42L,42Rを介して左
右の前輪9に伝達される。一方、後輪側の駆動力は、後
輪側出力ギヤ33からアイドルギヤ43、動力伝達ギヤ
装置44及びプロペラシャフト45を介して車体後部の
リヤディファレンシャル(図示せず)に伝達される。上
記動力伝達ギヤ装置44は、車幅方向に延びるギヤドラ
イブシャフト46と、該ギヤドライブシャフト46の一
端に設けられ、かつ上記アイドルギヤ43と噛合するギ
ヤ47と、上記ギヤドライブシャフト46の他端及びプ
ロペラシャフト45と連結されるシャフト49の前端に
各々設けられた一対のハイポイドギヤ48,48とを備
える。
【0023】ここで、上記エンジン6、変速機7その他
のパワートレインの各部品・部材の配置関係について詳
細に説明するに、図2に示すように、エンジン6は、そ
の上部側(シリンダヘッド側)を後方に45度程度傾け
た状態で横置きに配置されている。このエンジン6のク
ランクシャフト8の軸心P1 よりも後方の位置に変速機
7の入・出力軸21,22及びセンタディファレンシャ
ル31の軸心P2 が設定されており、変速機7のカウン
タシャフト23の軸心P3 は、入・出力軸21,22の
軸心P2 よりも前方かつ下方の位置に設定されている。
また、フロントディファレンシャル41及び前輪9の駆
動車軸42L,42Rの軸心P4 は、入・出力軸21,
22及びセンタディファレンシャルの軸心P2 の略真下
の位置に設定されている。さらに、上記センタディファ
レンシャル31等の軸心P2 から後方に向かう直線上に
アイドルギヤ43の軸線P5 と動力伝達ギヤ装置44
(ギヤドライブシャフト46)の軸心P6 とが設けられ
ており、該動力伝達ギヤ装置44の軸心P6 の若干下方
位置からシャフト49ないしプロペラシャフト45が後
方に向かって略直線上に延びている。
【0024】図2及び図3に示すように、上記変速機7
及びこれと一体化されたフロントディファレンシャル4
1の後方近傍には閉断面構造のクロスメンバ51が車幅
方向に延びて配置されているとともに、該クロスメンバ
51の閉断面内にはその長手方向つまり車幅方向に延び
るステアリングラック52が配置され、該ステアリング
ラック52のハウジング52aは、クロスメンバ51の
上面に固定されている。上記クロスメンバ51は、その
左右両端部にそれぞれ上方に立上がって延びる立上り部
51aを有し、該立上り部51aにて車体前後方向に延
びるフレーム53に連結支持されている。また、上記ス
テアリングラック52は、ピニオン54を介してステア
リング操舵力を受けて軸方向(車幅方向)に移動可能に
設けられ、該ステアリングラック52の左右両端部は、
それぞれクロスメンバ51の各立上り部51aからクロ
スメンバ51外に延出し、タイロッド55を介して前輪
9に操舵可能に連結されている。上記クロスメンバ51
及びステアリングラック52は、フロントディファレン
シャル41及び前輪9の駆動車軸42L,42Rの軸心
P4 よりも低い位置に設定され、このクロスメンバ51
の上方にプロペラシャフト45の動力取出し部であるハ
イポイドギヤ48ないし動力伝達ギヤ装置44の軸心P
6 が設けられている。
【0025】また、61はエンジン6の各気筒の吸気口
に連通して接続された吸気管、62はエンジン6の各気
筒の排気口に連通して接続された排気管であり、該排気
管62は、エンジン6の各気筒の排気口に各々独立して
連通する4本の第1排気管63,63,…と、これらの
第1排気管63,63,…と集合管64を介して接続さ
れた第2排気管65とからなる。上記4本の第1排気管
63,63,…は、長さが略等しく設定されているとと
もに、エンジン6のシリンダヘッド側である上部の後方
から変速機7の後方を下向きに傾斜した状態で通って第
2排気管65に接続されており、該第2排気管65は、
車体の車幅方向中央部を車体後方に延びて配置されてい
る。
【0026】図4は上記エンジン6及び変速機7等から
なるパワートレインのケース構造を示す。このケース構
造の場合、上記エンジン6のケース70は、上側からヘ
ッドカバー71とシリンダヘッド72と上部クランクケ
ース73と下部クランクケース74とオイルパン75と
により構成されており、上記上部クランクケース73と
下部クランクケース74との合わせ面F1 は、クランク
シャフト8の軸心P1を通る平面でシリンダ軸L1 と略
直交して設けられている。上記変速機7及びセンタディ
ファレンシャル31は、主として上記エンジン6の上部
クランクケース73内に収納されて、これらの三者6,
7,31のケースが一体構造とされている。
【0027】また、上記フロントディファレンシャル4
1は、上記エンジン6の上部クランクケース73内と下
部クランクケース74内とに跨がって収納されて、この
デフケースがエンジン6のケースと一体構造とされてお
り、上部クランクケース73と下部クランクケース74
との合わせ面F1 は、フロントディファレンシャル41
及び駆動車軸42L,42Rの軸心P4を通っている。
上記動力伝達ギヤ装置44は、上記上部クランクケース
73内とギヤケース76内とに跨がって収納されてお
り、上部クランクケース73とギヤケース76との合わ
せ面F2 は、動力伝達ギヤ44のギヤドライブシャフト
46の軸心P5 を通る略鉛直な平面であって、上記上部
クランクケース73と下部クランクケース74との合わ
せ面F1 の後端よりも上方に位置している。以上によっ
て、パワートレインを構成するエンジン6、変速機7、
センタディファレンシャル31、フロントディファレン
シャル41及び動力伝達ギヤ装置44のケース全てが一
体構造とされている。
【0028】したがって、上記第1実施例のパワートレ
インのケース構造においては、パワートレインを構成す
るエンジン6、変速機7、センタディファレンシャル3
1、フロントディファレンシャル41及び動力伝達ギヤ
装置44のケース全てを一体構造としたことにより、各
装置同士を互いに近接さることができるので、パワー
トレインのコンパクト化を図ることができる。
【0029】また、パワートレインのケースの組立て時
には、上部クランクケース73と下部クランクケース7
4との合わせ面F1 上にクランクシャフト8及び前輪の
駆動車軸42L,42Rを、上部クランクケース73と
ギヤケース76との合わせ面F2 上にギヤドライブシャ
フト46をそれぞれ挟み込んで軸支するようケース同士
を結合することにより、上記3種のシャフト8,42
L,42R,46の組付けをも同時に行うことができ、
組立て作業の簡略化を図ることができる。
【0030】しかも、上記両合わせ面F1 ,F2 を含め
パワートレインのケース71〜76の全ての合わせ面は
互いに交叉しないように設けられているので、ケース同
士の結合を比較的に容易に行うことができ、組立て作業
の簡易化をより図ることができる。
【0031】さらに、本実施例の場合、エンジン6の上
部を後方に傾けた状態でエンジン6を横置きに配置し、
ギヤドライブシャフト46の軸支部の合わせ面(上部ク
ランクケース73とギヤケース76との合わせ面)F2
をクランクシャフト8及び駆動車軸42L,42Rの軸
支部の合わせ面(上部クランクケース73と下部クラン
クケース74との合わせ面)F1 の後端よりも上方に設
けることにより、上記合わせ面F2 を略鉛直面としてケ
ース同士の結合を容易に行うことができる。また、上記
ギヤドライブシャフト46と共にプロペラシャフト45
の先端を高い位置に設けることができるので、プロペラ
シャフト45の地上高を確保しつつ、プロペラシャフト
45を上下に屈折することなく後輪側のリヤディファレ
ンシャルへ直線状に延ばして配置することができ、プロ
ペラシャフト45での動力伝達ロスの低減化及び車体振
動の防止を図ることができる。
【0032】図5〜図9は本発明の第2実施例に係わる
4輪駆動車のパワートレイン構造及びそのパワートレイ
ンのケース構造を示す。この第2実施例の場合、エンジ
ン6及び変速機7等のパワートレインの基本的構成は、
第1実施例の場合のそれと同じであるが、変速機7から
出力される駆動力を前輪及び後輪に伝達する構成が第1
実施例の場合のそれと異なる。
【0033】すなわち、図8に詳示するように、変速機
7の出力軸22の端部には、変速機7から駆動力を出力
する出力ギヤ26がスプライン結合27により装着さ
れ、該出力ギヤ26は、その両側で各々軸受部としての
ベアリング28a,28bにより回転自在に支持されて
いる。上記出力ギヤ26から出力される駆動力は、セン
タディファレンシャル31に伝達され、該センタディフ
ァレンシャル31で前輪側と後輪側とに分割される。そ
して、前輪側の駆動力は、前輪側の車輪間ディファレン
シャルであるフロントディファレンシャル41に伝達さ
れ、該フロントディファレンシャル41で左右に分割さ
れた後、各々駆動車軸42L,42Rを介して左右の前
輪9に伝達される。一方、後輪側の駆動力は、動力伝達
ギヤ装置44及びプロペラシャフト45を介して車体後
部の後輪側の車輪間ディファレンシャルであるリヤディ
ファレンシャル(図示せず)に伝達される。
【0034】上記センタディファレンシャル31及びフ
ロントディファレンシャル41は、上記変速機7の出力
軸22とは別軸の上記駆動車軸42L,42R上に並列
に配置されており、上記フロントディファレンシャル4
1は駆動車軸42L,42R上の変速機7寄りの車体前
後中心線に近い位置(この位置は上記出力ギヤ26の変
速機7側のベアリング28bに対応する車幅方向の位置
に相当する)に、上記センタディファレンシャル31は
該フロントディファレンシャル41を挟んで変速機7と
反対側の位置にそれぞれ配置されている。また、上記セ
ンタディファレンシャル31は、プラネタリギヤ式のも
のであり、外周に上記出力ギヤ26と噛合するギヤ部を
有する入力部としてのリングギヤ32と、該リングギヤ
32と同心軸状に設けられ、かつ後輪側出力ギヤ33と
回転一体に連結されたサンギヤ34と、上記リングギヤ
32及びサンギヤ34の両方に噛合するプラネタリギヤ
35と、該プラネタリギヤ35を支持し、かつ上記フロ
ントディファレンシャル41のデフケース41aに回転
一体に連結されたキャリア37とからなる。一方、上記
フロントディファレンシャル41は、ベベルギヤ式のも
のであり、このフロントディファレンシャル41のデフ
ケース41aの一端部(変速機7とは反対側の端部)に
は、上記センタディファレンシャル31のサンギヤ34
及び該サンギヤ34と一体に形成されかつ上記動力伝達
ギヤ装置44のギヤ47と噛合する出力ギヤ33が回転
自在に装着されているとともに、油圧クラッチよりなる
差動制限装置38が設けられている。上記差動制限装置
38は、上記出力ギヤ33とデフケース41aとの相対
回転ひいてはセンタディファレンシャル31のサンギヤ
34とキャリア36との相対回転を規制して該センタデ
ィファレンシャル31の差動を制限するようになってい
る。上記動力伝達ギヤ装置44は、車幅方向に延びるギ
ヤドライブシャフト46と、該ギヤドライブシャフト4
6の一端に設けられ、かつ上記出力ギヤ33と噛合する
ギヤ47と、上記ギヤドライブシャフト46の他端及び
プロペラシャフト45と連結されるシャフト49の先端
に各々に設けられた一対のハイポイドギヤ48,48と
を備えている。
【0035】また、上記エンジン6、変速機7その他の
パワートレインの各部品・部材の配置関係も、第1実施
例の場合のそれと若干異なる。すなわち、図6に示すよ
うに、エンジン6は、その上部側(シリンダヘット側)
を前方に若干傾けた状態で横置きに配置されている。こ
のエンジン6のクランクシャフト8の軸心P1 よりも後
方でかつ若干上側の位置に変速機7の入・出力軸21,
22の軸心P2 が設定されており、変速機7のカウンタ
シャフト23の軸心P3 は、入・出力軸21,22の軸
心P2 よりも後方かつ下方の位置に設定されている。ま
た、センタディファレンシャル31、フロントディファ
レンシャル41及び前輪9の駆動車軸42L,42Rの
軸心P4 は、上記入・出力軸21,22の軸心P2 の略
真下の位置に設定されている。さらに、上記センタディ
ファレンシャル31等の軸心P4よりも後方かつ下方の
位置に動力伝達ギヤ装置44(ギヤドライブシャフト4
6)の軸心P6 が設けられており、該動力伝達ギヤ装置
44の軸心P6 の若干下方位置つまりパワートレインの
底面に近い位置からシャフト49及びプロペラシャフト
45が後方に向かって延びている。
【0036】尚、第2実施例の場合、ステアリングラッ
ク52を内蔵する閉断面構造のクロスメンバ51は、プ
ロペラシャフト45の動力取出し部である動力伝達ギヤ
装置44の上方で排気管62との間を車体前後方向に延
びて配置されている。上記ステアリングラック52、ク
ロスメンバ51及び排気管62等のその他の構成は、第
1実施例の場合と同じであり、同一部材には同一符号を
付してその説明は省略する。
【0037】一方、パワートレインのケース構造は、図
9に示すように、基本的には第1実施例の場合と同じで
あり、エンジン6、変速機7、センタディファレンシャ
ル31、フロントディファレンシャル41及び動力伝達
ギヤ装置44のケース全てが一体構造に構成されてい
る。
【0038】すなわち、上記エンジン6のケース70
は、上側からヘッドカバー71とシリンダベッド72と
上部クランクケース73と下部クランクケース74とに
より構成されており、第1実施例の場合におけるオイル
パンは下部クランクケース74と一体成形されている。
上記上部クランクケース73と下部クランクケース74
との合わせ面F1 は、クランクシャフト8の軸心P1 と
変速機7の入・出力軸21,22の軸心P1 とを通る平
面でシリンダ軸L1 と略直交して設けられており、変速
機7は、上部クランクケース73内と下部クランクケー
ス74内とに跨がって収納されている。
【0039】また、上記センタディファレンシャル31
及びフロントディファレンシャル41は上記下部クラン
クケース74内に収納されており、この両ディファレン
シャル31,41と同心軸状に位置する前輪の駆動車軸
42L,42Rは下部クランクケース74を貫通して設
けられている。上記動力伝達ギヤ装置44は、上記下部
クランクケース74内とギヤケース76内とに跨がって
収納されており、下部クランクケース74とギヤケース
76との合わせ面F2 は、動力伝達ギヤ44のギヤドラ
イブシャフト46の軸心P5 を通って略鉛直に延びる平
面であって、上記上部クランクケース73と下部クラン
クケース74との合わせ面F1 の後端よりも下方に位置
している。
【0040】そして、上記第2実施例のパワートレイン
のケース構造においても、エンジン6、変速機7、セン
タディファレンシャル31、フロントディファレンシャ
ル41及び動力伝達ギヤ装置44のケース全てを一体構
造とする一方、エンジン6のクランクシャフト8の軸支
部及び変速機7の入・出力軸21,22の軸支部となる
上部クランクケース73と下部クランクケース74との
合わせ面F1 と、動力伝達ギヤ装置44のギヤドライブ
シャフト46の軸支部となる下部クランクケース74と
ギヤケース76との合わせ面F2 とを交叉させずに設け
たことにより、第1実施例の場合と同じく、パワートレ
インのコンパクト化を図ることができるとともに、ケー
スの組立て作業の簡易化を図ることができる。
【0041】しかも、第2実施例の場合、エンジン6の
上部を前方に傾けた状態でエンジン6を横置きに配置
し、ギヤドライブシャフト46の軸支部の合わせ面(下
部クランクケース74とギヤケース76との合わせ面)
F2 をクランクシャフト8及び変速機7の入・出力軸2
1,22の軸支部の合わせ面(上部クランクケース73
と下部クランクケース74との合わせ面)F1 の後端よ
りも下方に設けることにより、上記合わせ面F2 を略鉛
直な平面としてケース同士の結合を容易にすることがで
きるとともに、動力伝達ギヤ装置44を低い位置に設け
てその潤滑を容易かつ良好に行うことができる。
【0042】図10は本発明の第3実施例に係わるパワ
ートレインのケース構造を示す。この第3実施例の場
合、パワートレインの機械的構成は、図示していない
が、第2実施例の場合と同じであり、また、パワートレ
インの構成部材・部品の配置レイアウトは、エンジン6
が上部を後方に傾斜させた状態で横置きに配置されてい
ること以外は、第2実施例の場合と殆ど同じであり、以
下の説明では、第2実施例を示す図中の部材符号をも用
いるそして、パワートレインのケース構造においては、
エンジン6、変速機7、センタディファレンシャル3
1、フロントディファレンシャル41及び動力伝達ギヤ
装置44のケース全てが一体構造に構成されている。す
なわち、上記エンジン6のケース70は、上側からヘッ
ドカバー71とシリンダベッド72と上部クランクケー
ス73と下部クランクケース74とオイルパント75と
により構成されている。上記上部クランクケース73と
下部クランクケース74との合わせ面F1 は、クランク
シャフト8の軸心P1 とセンタディファレンシャル3
1、フロントディファレンシャル41及び駆動車軸42
L,42Rの軸心P4 と動力伝達ギヤ装置44のギヤド
ライブシャフト46の軸心P6 とを通る後方下向きに傾
斜する平面でシリンダ軸L1 と略直交して設けられてい
る。また、上記変速機7は、主として上記上部クランク
ケース73内に収納されており、上記センタディファレ
ンシャル31、フロントディファレンシャル41及び動
力伝達ギヤ装置44は、上記上部クランクケース73内
と上記下部クランクケース74内とに跨がって収納され
ている。上記動力伝達ギヤ装置44のシャフト49ない
しプロペラシャフト45の軸線L2 は、上記ギヤドライ
ブシャフト46の軸心P6よりも上方にオフセットされ
ている。
【0043】このようなケース構造においては、特に、
上部クランクケース73と下部クランクケース74との
合わせ面F1 が、クランクシャフト8の軸心P1 と駆動
車軸42L,42Rの軸心P4 とギヤドライブシャフト
46の軸心P6 とを通って設けられ、この一つの合わせ
面F1 上で上記三種類のシャフト8,42L,42R,
46が共に軸支されるので、シャフトの組付けを容易に
するためにケースを分割する分割数を少なくすることが
でき、その分コストの低廉化及び組立て性の向上を図る
ことができる。
【0044】また、第3実施例の如くプロペラシャフト
45の軸線L2 を上記ギヤドライブシャフト46の軸心
P6よりも上方にオフセットすると、プロペラシャフト
45の地上高を確保しつつ、プロペラシャフト45を上
下に屈折することなく後輪側のリヤディファレンシャル
へ直線状に延ばして配置することができるので、プロペ
ラシャフト45での動力伝達ロスの低減化及び車体振動
の防止を図ることができる。
【0045】尚、上記第1〜第3実施例では、いずれ
も、本発明を、前輪と後輪との回転差を許容するセンタ
ディファレンシャル31を備える4輪駆動車のパワート
レインに対して適用した場合について述べたが、このセ
ンタディファレンシャル31を備えていない4輪駆動車
のパワートレインに対しても同様に適用することができ
るのは勿論である。
【0046】
【発明の効果】以上の如く、請求項1〜5記載の発明で
は、エンジン及び変速機を横置きかつ並列に搭載するタ
イプの4輪駆動車において、エンジン、変速機、フロン
トディファレンシャル及び動力伝達ギヤ装置のケースを
一体構造とする一方、該ケースに対する上記クランクシ
ャフトの軸支部と上記変速機の軸または前輪駆動車軸の
支軸部とを同一の合わせ面上に設け、上記動力伝達ギヤ
装置のギヤドライブシャフトの軸支部を、上記合わせ面
とは交叉しない別のケースの合わせ面上に設けることに
より、パワートレインのコンパクト化を図ることができ
るとともに、ケースの組立て作業の簡易化を図ることが
できる。
【0047】特に、請求項2記載の発明では、エンジン
上部を後方に傾けた状態でエンジンを横置きに配置し、
そのクランクシャフトの軸支部の合わせ面の後端よりも
上方に上記ギヤドライブシャフトの軸支部の合わせ面を
設けることにより、プロペラシャフトの地上高を確保し
ながら、プロペラシャフトを上下に屈折することなく後
輪側のリヤディファレンシャルへ直線状に延ばして配置
することができ、動力伝達ロスの低減化及び車体振動の
防止に寄与できるという効果をも有する。
【0048】また、請求項4記載の発明では、エンジン
上部を前方に傾けた状態でエンジンを横置きに配置し、
そのクランクシャフトの軸支部の合わせ面の後端よりも
下方に上記ギヤドライブシャフトの軸支部の合わせ面を
設けることにより、動力伝達ギヤ装置の潤滑を容易かつ
良好に行うことができる。
【0049】請求項6〜8記載の発明では、いずれも、
エンジン及び変速機を横置きかつ並列に搭載するタイプ
の4輪駆動車において、エンジン、変速機、フロントデ
ィファレンシャル及び動力伝達ギヤ装置のケースを一体
構造とする一方、該ケースに対する上記クランクシャフ
トの軸支部と上記変速機の軸または前輪駆動車軸の支軸
部と上記動力伝達ギヤ装置のギヤドライブシャフトの軸
支部とを同一の合わせ面上に設けることにより、ケース
の分割数を少なくしながら、パワートレインのコンパク
ト化及びケースの組立て作業の簡易化を図ることができ
る。
【0050】特に、請求項7記載の発明では、プロペラ
シャフトの軸線を上記ギヤドライブシャフトの中心より
も上方にオフセットすることにより、プロペラシャフト
の地上高を確保しつつ、プロペラシャフトの直線化を図
ることができ、動力伝達ロスの低減化及び車体振動の防
に寄与できるという効果をも有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係わる車両のパワートレ
インの全体構成を示すスケルトン図である。
【図2】車体前部におけるパワートレインの配置状態を
示す側面図である。
【図3】同じくパワートレインの配置状態を示す一部を
切開して見た平面図である。
【図4】パワートレインのケース構造を示す断面図であ
る。
【図5】本発明の第2実施例を示す図1相当図である。
【図6】同じく図2相当図である。
【図7】同じく図3相当図である。
【図8】パワートレインの主要部の構成を示す断面図で
ある。
【図9】図4相当図である。
【図10】本発明の第3実施例を示す図4相当図であ
る。
【符号の説明】
2 エンジンルーム 6 エンジン 7 変速機 8 クランクシャフト 31 センタディファレンシャル 41 フロントディファレンシャル 42L,42R 前輪の駆動車軸 44 動力伝達ギヤ装置 45 プロペラシャフト 46 ギヤドライブシャフト 70 ケース F1 ,F2 合わせ面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 広瀬 一郎 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (72)発明者 芥川 等 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−349030(JP,A) 実公 昭48−22886(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60K 17/04 B60K 17/06 F02B 61/06

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体前部のエンジンルーム内に、エンジ
    ンがそのクランクシャフトを車幅方向に向けて横置きに
    配置されているとともに、該エンジンの後方に変速機が
    エンジンと並列に配置されており、前輪の駆動車軸及び
    これと同軸に位置するフロントディファレンシャルの軸
    心は、上記エンジンのクランクシャフトよりも車体後方
    に配置され、この軸心よりも後方に、変速機側から駆動
    力をプロペラシャフトへ伝達する動力伝達ギヤ装置のギ
    ヤドライブシャフトが車幅方向に延びて設けられた4輪
    駆動車において、 上記エンジン、変速機、フロントディファレンシャル及
    び動力伝達ギヤ装置のケースは一体構造に構成されてお
    り、該ケースに対する上記クランクシャフトの軸支部と
    上記変速機の軸または前輪駆動車軸の支軸部とは、同一
    の合わせ面上に設けられており、上記動力伝達ギヤ装置
    のギヤドライブシャフトの軸支部は、上記合わせ面とは
    交叉しない別のケースの合わせ面上に設けられているこ
    とを特徴とするパワートレインのケース構造。
  2. 【請求項2】 上記エンジンは、その上部側を後方に傾
    斜させた状態で横置きに配置されており、上記クランク
    シャフトの軸支部の合わせ面の後端位置よりも上方に上
    記ギヤドライブシャフトの軸支部の合わせ面が設けられ
    ている請求項1記載のパワートレインのケース構造。
  3. 【請求項3】 上記変速機のシャフトと同軸線上に、前
    輪と後輪との間の回転差を許容するセンタディファレン
    シャルが設けられている請求項2記載のパワートレイン
    のケース構造。
  4. 【請求項4】 上記エンジンは、その上部側を前方に傾
    斜させた状態で横置きに配置されており、上記クランク
    シャフトの軸支部の合わせ面の後端位置よりも下方に上
    記ギヤドライブシャフトの軸支部の合わせ面が設けられ
    ている請求項1記載のパワートレインのケース構造。
  5. 【請求項5】 上記前輪駆動車軸上に、前輪と後輪との
    間の回転差を許容するセンタディファレンシャルが設け
    られている請求項4記載のパワートレインのケース構
    造。
  6. 【請求項6】 車体前部のエンジンルーム内に、エンジ
    ンがそのクランクシャフトを車幅方向に向けて横置きに
    配置されているとともに、該エンジンの後方に変速機が
    エンジンと並列に配置されており、前輪の駆動車軸及び
    これと同軸線上に位置するフロントディファレンシャル
    の軸心は、上記エンジンのクランクシャフトよりも車体
    後方に配置され、この軸心よりも後方に、変速機側から
    駆動力をプロペラシャフトへ伝達する動力伝達ギヤ装置
    のギヤドライブシャフトが車幅方向に延びて設けられた
    4輪駆動車において、 上記エンジン、変速機、フロントディファレンシャル及
    び動力伝達ギヤ装置のケースは一体構造に構成されてお
    り、該ケースに対する上記クランクシャフトの軸支部と
    上記変速機の軸又は前輪駆動車軸の支軸部とは同一の合
    わせ面上に設けられ、上記動力伝達ギヤ装置のギヤドラ
    イブシャフトの軸支部も同じ合わせ面上に設けられてい
    ることを特徴とするパワートレインのケース構造。
  7. 【請求項7】 上記エンジンは、その上部側を後方に傾
    斜させた状態で横置きに配置されており、上記プロペラ
    シャフトの軸線は、上記動力伝達ギヤ装置のギヤドライ
    ブシャフトの中心よりも上方にオフセットされている請
    求項6記載のパワートレインのケース構造。
  8. 【請求項8】 上記前輪駆動車軸上に、前輪と後輪との
    間の回転差を許容するセンタディファレンシャルが設け
    られている請求項7記載のパワートレインのケース構
    造。
  9. 【請求項9】 上記クランクシャフトの軸支部の合わせ
    面は、エンジンのシリンダ軸に対して略直交している請
    求項1,2,3,4,5,6,7又は8記載のパワート
    レインのケース構造。
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