JP2937474B2 - レセプター誘導結合部位に対するモノクローナル抗体 - Google Patents

レセプター誘導結合部位に対するモノクローナル抗体

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Description

【発明の詳細な説明】 (関連分野) 本発明はリガンドがレセプターと結合しレセプター−
リガント複合体が形成される際リガンド上に誘導される
抗体結合部位に関する。また該レセプター誘導結合部位
と免疫反応するモノクローナル抗体および該モノクロー
ナル抗体を用いる治療法および診断法に関する。
(関連技術) 細胞表面レセプター分子とリガンドとの相互作用は生
物学的過程のホールマークである。このような相互作用
の例にはT細胞上のCD4レセプターとAIDSウィルス(HI
V)の外皮たんぱく質(gp140)の一部によって形される
リガンドの結合、免疫系における自己/非自己識別過程
における多数のリガンドと相互作用する主要組織適合性
複合体のレセプターおよび血小板上のGP II b/III a細
胞性レセプターとフィブリノーゲンリガンドとの相互作
用がある。フィブリノーゲン:GP II b/III aリガンド−
レセプターペアは凝血、血栓形成において特に興味深く
本明細書でリガンドおよびレセプターの例として使用す
る。
本分野においてレセプター:リガンド複合体形成によ
る生理学的メガニズムの状態の測定を可能にするという
意味でリガンドおよびレセプターの結合型および非結合
型を区別する免疫型的方法が求められてきた。最近まで
生物学的サンプルが結合型および遊離型のリガンドおよ
びレセプターを含むことから免疫的方法による測定は困
難であった。
たとえば血栓を起こしている人の血液は表面にフィブ
リノーゲン:GP II b/III a複合体を含む血小板と同時に
非結合型のフィブリノーゲンおよびGP II b/III aを含
んでいる。このフィブリノーゲンGP II b/III a複合体
は非結合型のフィブリノーゲンおよび非結合型のGP II
b/III aに共通する抗原決定基を発現しているので既存
の免疫学的方法で血栓状態または血栓の位置を同定する
のは困難である。
最近、フレリンガー(Frejinger)等(J.Biol.Chem.2
63:1239712402(1988))はGP II b/III aがリガンドに
結合したときのみGP II b/III aによって発現される抗
原決定基を同定したことを報告した。すなわちフレリン
ガー(Frelinger)等によって報告された抗原決定基は
レセプター、リガンド複合体のレセプターによって発現
された。
別の研究者は人工の非レセプター表面に結合するリガ
ンドで発現される抗原決定基と免疫反応するモノクロー
ナル抗体の調製を報告している。ソリア(Soria)等
(J.Colloid Interface Sci.107,204−208(1985))は
架橋フィブリンフラグメントとの免疫反応で誘導され、
かつプラスチック吸着フィブリノーゲンに結合し、また
プラスチック上に吸着されるかまたは溶液中に遊離した
いわゆるフィブリノーゲンDフラグメントに結合するが
溶液相フィブリノーゲンまたは溶液中のいわゆるフィブ
リノーゲンEフラグメントとは結合しないDSB2と呼ばれ
る特定のモノクローナル抗体について報告している。
ニルソン(Nilsson)等(Molec.Immunul.,24:487−9
4,1987)は粒子がザイモサンAと結合している時補体C3
フラグメントと免疫反応するが可溶性C3フラグメントと
は反応しないモノクローナル抗体の調製について報告し
ている。アイモサンAに結合するたんぱく質の性質には
共有化学結合を含んでいる。
別の報告でアブラムス(Abrams)等(Blood(Suppl
1)70:355a(1987年12月))は血小板結合フィブリノー
ゲンに結合することが概要で述べられている9F9と命名
されているモノクローナル抗体について簡単に議論して
いる。しかしこの報告はモノクローナル抗体9F9の特異
的結合性についての特性は明らかにしていない。
可溶性フィブリノーゲンと免疫反応する多くのモノク
ローナル抗体が報告されてきた。その1つの報告はリン
ドン(Lindon)等、Blood,68:355−362(1988年8月)
である。この報告はDおよびEフラグメントに対しアフ
ィニティー精製したポリクローナル抗体同様市販の抗ヒ
トフィブリノーゲンモノクローナル抗体の使用について
報じている。
(本発明の概要) 現在レセプターに特異的に結合するリガンドはレセプ
ター結合リガンドによって発現されるレセプター誘導抗
体結合部位(RIBS)の存在により非結合リガンドと区別
し得ることが分ってきた。すなわちあるクラスの抗原決
定基はレセプターにリガンドが特異的に結合したときに
発現されるが非結合レセプターまたは非結合リガンドで
は発現されないことが発見された。
RIBSがその同系のレセプターに結合するリガンドの特
異的相互作用によりリガンド上に発現される。RIBSはた
んばく質がプラスチック吸着たんばく質のように他の表
面に非特異的に相互作用を起こしたとき、またはたんぱ
く質が共有化学結合により表面と相互作用を起こすとき
に露呈する抗原決定基ではない。これら後者の2つの例
は上述の参考文献ソリア(Siria)等およびニルソン(N
ilsson)等により議論されており、ここで報告している
RIBSを生ずる特異的レセプターリガンド結合相互作用を
含まない。
本発明はレセプターと結合したときリガンド、特にフ
ィブリノーゲンとは免疫反応を起こすがたとえば血漿中
のフィブリノーゲンとは免疫反応を起こさない抗体分子
に関する。
これらの抗体は血小板上のたんぱく質、好ましくはGP
II b/III aとのフィブリノーゲンの相互作用の結果誘
導されるRIBSを認識する。本発明の抗体は大過剰の血漿
フィブリノーゲンの存在下でも結合フィブリノーゲンに
選択的に作用する。それゆえこれらの抗体のユニークな
性質は広範囲な診断法および治療法に応用し得る。
本発明の1つの態様はレセプターリガンド複合体と免
疫反応を起こすモノクローナル抗体に関する。このモノ
クローナル抗体は2G5、2F10、3G11および4G10からなる
群から選ばれることが好ましい。
このモノクローナル抗体はハイブリドーマ2G5、2F1
0、3G11および4G10からなる群から選ばれたハイブリド
ーマにより生産される。
本発明の別の態様は a) GP II b/III a:フィブリノーゲン複合体により発
現されるレセプター誘導結合部位と免疫反応する抗体を
産生するハイブリドーマで、ハイブリドーマ2G5、2F1
0、3G11および4G10からなる群から選ばれるハイブリド
ーマ、 b) そのハイブリドーマから分泌される抗体、および c) そのハイブリドーマの培養培地 を含む細胞培養混合物である。
さらに本発明はその系がレセプターリガンド複合体に
よって発現されるが非結合レセプターおよび非結合リガ
ンドによっては発現されないレセプター誘導結合部位と
免疫反応するモノクローナル抗体を含むレセプターリガ
ンド複合体の検出法に関する。このレセプター複合体は
GP II b/III aフィブリノーゲンであることが好まし
い。またこのモノクローナル抗体がインビボでの支持手
段に結合していることが好ましい。
本発明のもう1つの特徴にはGP II b/III a:フィブリ
ノーゲン複合体によって発現されるRIBSと免疫反応する
モノクローナル抗体を含む血液サンプル中の該複合体の
検出を行なうキット型の診断システムがある。
また本発明の別の態様には、 a) GP II b/III a:フィブリノーゲン複合体により発
現されるレセプター誘導結合部位と免疫反応するモノク
ローナル抗体−プラスミノーゲン活性化酵素結合体の効
果量を哺乳類に静脈投与することを含む哺乳類の血栓を
インビボで分散させる方法がある。このプラスミノーゲ
ン活性化酵素は組織プラスミノーゲン活性化因子であ
り、かつこのモノクローナル抗体2G5、2F10、3G11およ
び4G10からなる群から選ばれるものであることが好まし
い。
本発明の抗体のインビボにおける診断および治療への
応用にはその他に、 a) GP II b/III a:フィブリノーゲン複合体によって
発現されるレセプター誘導結合部位と免疫反応する効果
量のモノクローナル抗体を哺乳類に静脈投与する工程、 b) その抗体が複合体と免疫反応し、免疫反応産物を
形成するのに十分な所定の時間投与した哺乳類を維持す
る工程、および c) ステップb)で形成した免疫反応産物の存在、す
なわち血栓の存在を検定する工程、 を含む哺乳類における血栓の検定およびその存在部位の
決定を行う方法がある。
この抗体はインビボでの指示手段と結合していること
が望ましい。
(発明の詳細な説明) A.定義 レセプター;本明細書で使用しているレセプターおよ
びレセプターたんぱく質とはリガンドと呼ばれる別の分
子に特異的に結合しレセプターリガンド複合体を形成す
る生物学的に活性のあるたんぱく質性の分子を示してい
る。
リガンドおよび同系リガンド:リガンドとは特定のレ
セプターたんぱく質と特異的相互作用により結合する構
造を含む分子である。
レセプター誘導結合部位(RIBS);RIBSはレセプター
−リガンド複合体のリガンド部分によって発現されるが
非結合リガンドまたは非占有レセプターによっては発現
されない新抗原決定基である。RIBSは、“構造的”でも
“配列的”でもよい。RIBSはレセプター結合によって誘
導されるリガンドの特異的変化の結果生成する、すなわ
ち“潜在的抗原決定基”である。
潜在的抗原決定基;これはリガンドたんぱく質がその
同系の(特異的)レセプターに結合することによるその
構造の変化によって形成される新抗原決定基である。し
たがって、ここで述べているリガンドはレセプターに特
異的に結合しない限り潜在的抗原決定基を発現しない。
本発明の接種物に対して用いられている“単位投与量”
とは必要とする希釈剤、すなわちキャリヤーまたはベヒ
クルと合せて望ましい免疫原的効果を生むよう計算され
た所定量の活性物質を含む動物対する単位投与量として
適する物理的に分離された単位を示している。本発明に
おける新しい単位投与量の明細は(a)活性物質独特の
特性および達成すべく特定の免疫学的効果、および
(b)本発明の特徴でありここで詳細に示されているよ
うな動物への免疫用途に使用するための活性物質の調合
技術に関する制約に直接依存する。
単位投与型は一般に凍結または乾燥した抗体を水、生
理食塩水、またはリン酸緩衝液など生理的に許容可能な
希釈剤またはベヒクルに分散し水性組成物を作ることに
より調製する。これらの希釈剤は当分野でよく知られて
おり、たとえばレミントファ−マシュ−ティカルサイエ
ンス(第16編、マック出版社、イーストン、PA(198
0)、pp1465−1467)で議論されている。
また投与物は希釈剤の一部としてアジュバントを含み
得る。完全フロイントアジュバント(CFA)、不完全フ
ロイントアジュバント(IFA)および明ばんなどのアジ
ュバントは当分野でよく知られた物質であり市販されて
いる。
抗原決定基または抗原;抗原決定基または抗原は抗体
結合部位により免疫学的に結合される抗原の構造的に活
性な領域を示す。またこの語句はエピトープと同義的に
使われる。
新−抗原;ここで定義される新−抗原とはリガンド−
レセプター複合体では発現されるがレセプターに結合す
る前のリガンドには発現されない新しい抗原決定基であ
る。
抗体:種々の文法型の抗体という語は免疫グロブリン
分子または免疫グロブリン分子の免疫学的に活性な領
域、すなわち抗体結合部位またはパラトープを含む分子
を示している。代表的抗体分子には本来の免疫グロブリ
ン実質的な免疫グロブリンおよび当分野でFab、Fab′、
F(ab′)およびF(V)として知られている領域を
含む免疫グロブリンの一部がある。
抗体結合部位;抗体結合部位は抗原を特異的に結合す
る重鎖および軽鎖の可変および超可変領域を含む抗体分
子の一部分である。種々の文法型の免疫反応という語は
抗原決定基含有分子と抗体分子全体またはその一部のよ
うな抗体結合部位を含む分子の間の特異的結合を意味す
る。
モノクローナル抗体;種々の文法型のモノクローナル
抗体という語句は特定の抗原と免疫反応し得る唯一種の
抗体結合部位を含む抗体集団を意味する。したがって一
般にモノクローナル抗体はそれが免疫反応する抗原に対
する単一の結合アフィニティーを示す。それゆえモノク
ローナル抗体はたとえば二特異的モノクローナル抗体な
ど種々の抗原に対して各々が免疫特異的な複数の抗体結
合部位を有する抗体分子も含む。
一般的にモノクローナル抗体は唯一種の抗体分子を分
泌するハイブリドーマのような単一細胞のクローンによ
って生産される抗体分子から成る。このハイブリドーマ
は抗体産生細胞とミエローマまたは自己増殖細胞系列と
の融合により形成される。このような抗体はケラー(Ko
hler)およびミルシュタイン(Milstein)(Nature,25
6:495〜497(1975)、参考として引用した)によって始
めて報告された。
B.リガンド−レセプター相互作用 先に示されたようにリガンド−レセプター複合体形成
は多くの生物学的過程の中心にある。そのような相互作
用が存在する事実とは別に、これらの相互作用はその複
合体形成を開始ステップとする生物学的過程で重要な次
の事象へと誘導する。
現在リガンド−レセプター形成に伴なう生物学的機能
に沿ってより精妙な変化が起こることが分かってきた。
この変化はレセプターとの結合相互作用および複合体形
成から発生するリガンド分子の構造の変化である。リガ
ンドの構造の変化は複合体の形成によってのみ実質的に
発現される新−抗原を形成させる。先に示したようにこ
の新−抗原はレセプター誘導結合部位またはRIBSと呼ば
れる。
レセプターGP II b/III aへのリガンドフィブリノー
ゲンの結合により形成される複合体によって発現される
RIBSを用いてRIBS形成現象を説明する。フィブリノーゲ
ン−GP II b/III a複合体とは免疫反応するが複合体と
して存在しないリガンドまたはレセプターとは実質的に
反応しないモノクローナル/抗体を抗RIBS(より簡略し
てRIBS)モノクローナル抗体の例として用いる。
本明細書で特に議論する代表的RIBSおよびRIBSモノク
ローナル抗体に加えて、いくつかのリガンド−レセプタ
ー複合体が文献的に報じられている。これらの複合体も
RIBSを形成し、ここで示した方法を用いてこれらのRIBS
に対するモノクローナル抗体を作製し得る。これらのモ
ノクローナル抗体はリガンド結合レセプター複合体のリ
ガンド部分とのみ免疫反応し、遊離したレセプターまた
はリガンドとは反応しない。これらのRIBSモノクローナ
ル抗体を用いて、リガンド−レセプター複合体すなわち
占有されたレセプターまたは占有されたリガンドの存在
および量を遊離したレセプターおよびリガンドの存在下
で検定し得る。
RIBS形式リガンドおよびレセプターのその他の代表的
ペアを以下の第1表に示す。これらのペアは形成し得る
RIBSを説明するものであってこれを制限するものではな
い。
C.モノクローナル抗体 本発明のモノクローナル抗体(MAb)はリガンドのレ
セプター誘導結合部位と免疫反応する抗体分子を含むこ
とを特徴とする。
レセプター誘導結合部位(RIBS)はリガンドがレセプ
ターに結合したときにリガンドによって発現されるが遊
離した(非結合)リガンドによって発現されない新−抗
原決定基である。すなわちレセプター−リガンド複合体
はRIBSを発現するが非占有レセプターおよび非結合リガ
ンドは発現しない。本発明のMAbはRIBSと免疫反応する
がリガンドまたはレセプターが溶液中で遊離している非
結合(遊離)のリガンドまたはレセプターとは実質的に
免疫反応せず、それゆえこれがレセプター結合リガンド
とは免疫反応し、遊離のリガンドとは反応しないことか
らレセプター結合型と非結合型のリガンドを区別し得
る。
非結合(遊離)のリガンドまたはレセプターと実質的
に免疫反応しない”という語句はモノクローナル抗体−
(リガンド−レセプター)免疫反応が遊離のリガンドま
たはレセプターとの競合的結合により約15パーセンド、
望ましくはそれ以下の妨害しか受けないこと示してい
る。
1つの好ましい態様において、本MAbはサイトアドヘ
シン−リガンド複合体によって発現されるRIBSと免疫反
応する抗体分子を含んでいる。サイトアドヘシンはアミ
ノ酸残基配列アルギニン−グリシン−アスパラギン酸ま
たはRDGを含むリガンドに結合するレセプター分子のス
ーパーファミリーに与えられた名称である。プロー(Pl
ow)等、Proc.Natl.Acad.Sci,USA,83;6002(1986)。こ
のスーパーファミリーはインテグリンという名前でも呼
ばれる。ロースラーチ(Rorslahti)等、Science,238;4
91−497(1987)。ここで特に興味深いサイトアドヘシ
ンは血小板レセプターとしても知られているGP II b/II
I aである。
本発明の好ましいモノクローナル抗体は以下の各ハイ
ブリドーマから分泌(産生)される。ATCC名HB9847のハ
イブリドーマ2G5、ATCC名HB9844のハイブリドーマ2F1
0、ATCC面HB9845のハイブリドーマ3G11およびATCC名HB9
846のハイブリドーマ4G10。上記ハイブリドーマはブタ
ペスト協定に基づき1988年9月29日アメリカンタイプカ
ルチャーコレクション(12301、パークローンドライ
ブ、ロックビル、MD、20852、USA)に登録された。
D.モノクローナル抗体組成物の作製方法 本発明はレセプター誘導結合部位と免疫反応するモノ
クローナル抗体作成法に関する。本方法には、次のステ
ップが含まれる。
(a) レセプター−リガンド複合体による動物の免疫
化。一般的にこのことは免疫学的受容動物に免疫学有効
量、すなわち免疫応答を起こすのに十分な量の免疫原を
投与することにより行なう。動物としてはウサギ、ラッ
トまたはマウスなどのけっ歯類が好ましいがヤギ、ウマ
またはサルなどのその他の哺乳類も使用し得る。この哺
乳動物がレセプター−リガンド複合体と免疫反応する抗
体分子を分泌する細胞を生産するのに十分な時間この哺
乳動物を維持する、 (b) 免疫化動物から取り出した抗体分泌細胞の懸濁
液を調製する。一般的にこれは哺乳動物の脾臓を採取
し、従来法を用いて生理学的に許容可能な培地中個々の
脾細胞を機械的に分離する、 (c) 懸濁した抗体産生細胞をトランスホーム(“不
朽化”)した細胞系列を生産し得るトランスホーム剤で
処理する。トランスホーム剤および不朽化細胞系列生産
のためのその使用法は当分野ではよく知らており、それ
らにはエプスタインバーウィルス(EBV)、シミアンウ
ィルス40(SV40)、ポリオマウィルスなどのDNAウィル
ス、モロニームライン白血病ウィルス(Mo−MuLV)、ロ
ウスザルコーマウィルスなどのRNAウィルス、P3×63−A
g8.653、Sp2/O−Ag14などのミエローマ細胞などが含ま
れる。
好ましい態様において、トランスホーム剤による処理
で適当な融合促進剤を使用することによる適当な細胞系
列からのマウスミエローマ細胞と懸濁した脾臓細胞の融
合からハイブリドーマが生産される。ミエローマ細胞に
対する脾細胞の比は約5であることが望ましい。総容積
には108個の脾細胞が含まれる。
使用する細胞系列はいわゆる“薬剤耐性”であること
が好ましく、その結果未融合のミエローマ細胞は選択培
地中で生残できず、ハイブリドーマは生残することにな
る。最も一般的クラスは8−アザグアニン耐性細胞系列
であり、これは酵素ヒポキサンチングアニンホスホリボ
シルトランスフェラーゼを欠いており、HAT(ヒポキサ
ンチン、アミノプテリンおよびチミジン)培地では生き
ていけない。また一般的に使用するミエローマ細胞系列
はいわゆる“非分泌”型でそれ自体抗体を生産しないも
のが望ましいが分泌型のものも使用できる。しかし分泌
型ミエローマの方が好ましい場合もある。好ましい融合
促進剤には平均分子量約1000〜約4000のポリエチレング
リコール(例えばPEG1000として市販されているもの)
があるが当分野で知られている他の促進剤も使用し得
る。
(d) それからこのトランスホームした細胞をクロー
ン化(好ましくは単クローンに)する。このクローニン
グは非トランスホーム細胞は生育しない組織培養培地で
行ったことが望ましい。トランスホーム細胞がハイブリ
ドーマのとき、これは一般に分離した容器内で非融合細
胞が死滅するのに十分な時間(約1週間)非融合ミエロ
ーマ細胞を生育させない選択培地中で非融合脾細胞、非
融合ミエローマ細胞および融合細胞(ハイブリドーマ)
の混合物を希釈、培養することによって行う。希釈およ
び培養は分離した容器内で行ない、その希釈は各分離容
器(たとえばマイクロプレートの各ウェル)内に特定数
の細胞(たとえば1〜4個)が含まれるような希釈剤容
積を算出する限界希釈を行う。この培地は薬剤耐性(た
とえば8−アザグアニン耐性)非融合ミエローマ細胞系
列を生育させないもの(たとえばHAT培地)である。
(e) クローン化したトランスホーマントの組織培養
培地をレセプター−リガンド複合体の一部として存在す
るリガンドとは免疫反応するが遊離のリガンドとは免疫
反応しない分泌された抗体分子の存在について調べる。
この評価は以後述べられる従来の免疫学的方法によって
行なわれる。
(f) ステップ(e)で一度望ましいトランスホーマ
ントが同定されれば適応な時間適当な組織培養培地中で
選択かつ生育させ、ついでその培養上清から目的とする
抗体を回収する。適当な培地および培養時間は当分野で
はよく知られており、また容易に決定される。
わずかに純度の劣るモノクローナル抗体をより高い濃
度で産生させるため望ましいハイブリドーマをそれが生
育し得るマウスまたは他の哺乳類、好ましくは同系マウ
スまたは準同系マウスに注入する。適当なインキュベー
ションの後、このハイブリドーマは抗体産生腫瘍を形成
し、宿主マウスの血液および末梢分泌液(腹水)中に高
濃度の目的抗体(約5〜20mg/ml)を生成する。
これらの組成物の調製に有効な媒体は当分野でよく知
られており、また市販されている。それらには合成培養
培地、近交系マウスなどが含まれる。代表的合成培地に
4.5g/グルコース、20mmグルタミン、および20%ウシ
胎児血清を捕ったダルベッコ最小基礎培地〔DMEM;ダル
ベッコ(Dulbecco)等、Virol.:396(1959)〕があ
る。代表的近交系マウスには Balb/cがある。
上述の方法で産生したモノクローナル抗体はたとえば
後に詳しく議論されるようなRIBS含有免疫反応産物の形
成が望まれる診断および治療法で使用し得る。それらの
用途にはたとえばインビボにおける血栓の検出、血栓の
分散または血栓像の描写を目的とした生体サンプル中の
フィブリノーゲン−結合血小板を検出するための本発明
の診断法および診断システムがある。
一般にRIBS.モノクローナル抗体は水性組成物中で使
用される。この組成物は組織培養培地または腹水液その
ものまたは希釈物である。一般にこれらの組成物はイン
ビトロで使用される。インビボでの使用のためRIBSモノ
クローナル抗体は一般に硫安沈殿、アフィニティー精製
操作などで精製し、医薬的に許容可能な希釈剤の水性組
成物として使用する。その水性組成物中のRIBSモノクロ
ーナル抗体濃度は目的とする用途に適するように調製す
る。
E.治療法および治療組成物 先に示した登録済のハイブリドーマのいずれかによっ
て分泌されたモノクローナル抗体および同様の免疫特異
性を有する抗体は凝血または血栓に関する分野で特に有
用である。これはこのタイプの抗−RIBSモノクローナル
抗体は結合フィブリノーゲンを含む活性化血小板上に存
在するフィブリノーゲンGP II b/III aレセプター複合
体と免疫反応し、かつ血小板結合フィブリノーゲンは血
栓形成に関係するからである。さらに定義よりこれらの
RIBSモノクローナル抗体はインビボの循環血液中に存在
する可溶性フィブリノーゲンとは免疫反応しないので1
つ以上のこれらのモノクローナル抗体を使用することに
より高度な特異性をもつ免疫反応が達成される。
1. 血栓分散 このように本発明の1つの特徴は血栓の分散法に関す
る。ここでATCC登録のハイブリドーマの少なくとも1つ
によって産生されるモノクローナル抗体の抗体分子をプ
ラスミノーゲン活性化酵素に科学的に結合させ、その結
合体の抗体部分のRIBSへの接合が実質的にそこなわず、
かつその酵素のプラスミノーゲン活性化活性も実質的に
そこなわれない結合体を形成させる。その結合体の両部
分の活性が実質的にそこなわれない抗体−たんぱく質結
合体の調製法は当分野でよく知られている。
プラスミノーゲン活性化酵素とは全身性フィブリン分
解またはフィブリノーゲン分解を伴なわない血栓分解を
誘導する組織プラスミノーゲン活性化因子などのトロン
ポリシスにおけるフィブリン分解試薬を意味する。関連
するその他のフィブリン分解試薬はプロアクチベーター
プラスミノーゲンと相互作用し、これらに限定されるわ
けではないがストレプトキナーゼウロキナーゼ(u−P
A)および組織プラスミノーゲン活性化因子(t−PA)
などを含むものである。
本方法に従がい血栓分散量の先に述べた結合体を含む
医薬的に許容し得る水性組成物を分散すべき血栓を有す
るヒトなどの哺乳動物に静脈注射または注入などにより
投与する。このような治療を受けた哺乳動物(投与を受
けた哺乳動物)をその結合体の抗体部分が血栓中の血小
板結合フィブリノーゲン複合体と免疫反応し、かつ結合
体のプラスミノーゲン活性化酵素部分がプラスミノーゲ
ンを活性化するのに十分な時間維持する。結合体の除去
は困難であり、時間がかかるのでそれ自体の体がその結
合体を通常の手段で一掃するのに必要な十分な時間その
哺乳動物を維持する。
2. 血栓形成の阻害 本発明は冠状動脈バイパス手術のような重要な手術を
して数日後の患者のように血栓形成の危険がある動物に
有用なもう1つの治療法に関する。
ここでは医薬的に許容し得る水性組成物中に存在する
ATCC登録のハイブリドーマ2G5、2F10、3G11および4C10
の少なくとも1つによって生産される抗体を含む血栓阻
害量のモノクローナル抗体を血栓を阻害すべきヒトなど
の哺乳動物に投与する。この治療哺乳動物(投与された
哺乳動物)を投与されたRIBSモノクローナル抗体が通常
の方法でその身体から一掃されるのに十分な時間維持す
る。
この方法では係合したフィブリノーゲンを含む活性化
した血小板とRIBSモノクローナル抗体との免疫反応が血
栓形成を阻害する。もちろんRIBSモノクローナル抗体は
血小板上のフィブリノーゲンGP II b/III a複合体と免
疫反応するが血液中のフィブリノーゲンとは反応しない
ので、治療を受けた動物の正常な機能な損なわれない。
関連する態様において血小板含有溶液にATCC登録のハ
イブリドーマ2G5、2F10、3G11および4C10の少なくとも
1つによって生産されるモノクローナル抗体を含む医薬
的に許容可能な水性組成物を投与することを含む血小板
凝集を防ぐ方法に関する。血小板凝集を阻害する量の抗
体をインビボで血小板凝集の阻害を必要とする動物に投
与するか、またはインビトロで血漿または血液など血小
板含有溶液と混合する。RIBSモノクローナル抗体と血小
板上のフィブリノーゲン−GP II b/III a複合体との免
疫反応は血小板凝集を阻害する免疫反応産物を生成す
る。
先に述べた単一のRIBSモノクローナル抗体は上述の各
方法で使用でき、またそれらを1つ以上含む混合物も使
用し得る。したがって4つのATCC登録のハイブリドーマ
によって生産される各モノクローナル抗体はRIBSモノク
ローナル抗体の性質を共有しているが各抗体結合部位は
同じエピトープとは免疫反応しない。したがって単一の
結合フィブリノーゲン分子への結合部位の多重結合が起
こるような、これらのモノクローナル抗体の混合物(単
離物または結合体として)を用いる利点がある。
上述の2つの方法はフィブリノーゲン−GP II b/III
a複合体と特異的に免疫反応するRIBSモノクローナル抗
体について説明されているが、同様の方法はRIBSを含む
他のリガンド−レセプター複合体についても応用し得る
ことは理解されよう。
活性成分として抗体分子を含む医薬的な許容可能な水
性組成物の調合法は当分野でよく知られている。一般
に、このような組成物は溶液または懸濁液など注射液と
して調製されるが注射前に溶液や懸濁液とするのに適す
る固型物としても調製される。またこの調製物がエマル
ジョンのこともある。
単独または結合体のモノクローナル抗体はしばしば医
薬的に許容可能で結合体またはモノクロナル抗体自身に
適合する当分野でよく知られている賦形剤と混合する。
適当な賦形剤には水、食塩水、デキストロース、グリセ
ロール、エタノールなどおよびそれらの組合せ物があ
る。
さらに望ましい場合、その組成物は湿潤剤またはエマ
ルジョン剤、pH緩衝剤など活性成分の効果をあげる小量
の補助物質を含むことがある。
結合体またはモノクローナル抗体は中性の医薬的に許
容可能な塩として上述の水性組成物中に成形し得る。医
薬的に許容可能な塩にはたとえば塩酸またはリン酸など
の無機酸または酢酸、酒石酸、マンデル酸などの有機酸
と形成される酸付加塩(酵素または抗体分子の遊離アミ
ノ基と形成される)が含まれる。遊離カルボキシル基で
形成される塩がナトリウム、カリウム、アンモニウム、
カルシウムまたは鉄水酸化物などの無機塩基またはイソ
プロピルアミン、トリメチルアミン、2−エチルアミノ
エタノール、ヒスチジン、プロカインなどの有機塩基か
ら誘導し得る。
治療用抗体分子含有組成物は従来たとえば単一投与量
の静脈注射などにより投与される。組成物は投与物成型
に適した方法でかつ治療に有効な、すなわち血栓分散ま
たは血栓阻害に有効な量が投与される。
投与量はとりわけ治療する動物検体の種類、検体動物
のサイズ、(もし分子なら)血栓のサイズ、存在するフ
ィブリノーゲン結合血小板の量、および結合体またはモ
ノクローナル抗体を使用できる検体の容量に依存する。
また投与するのに必要な結合体またはモノクローナル抗
体の精密な量は担当医の判断や、特に検体がヒトである
場合には各個人に左右される。しかし、投与量の範囲は
治療に有効な血液内濃度で特徴づけられ、本発明の抗体
含有結合体または抗体単独の濃度は約0.01μMから約10
0μM、好ましくは約0.1μMから10μMの範囲にある。
また最初の投与および二次注射に適する投与様式も様
々であるが一般的には最初の投与の後1時間以上の間隔
をおいて次の注射または投与法で投与が繰り返される。
または、血中で治療に有効な濃度が維持できる連続的静
脈注入もあり得る。
F.診断システム 本発明はキット型の診断システムは分包された形で4
つのATCC登録のハイブリドーマの1つによって生産され
る本発明のRIBSモノクローナル抗体の少なくとも1回の
検定に十分な量を含んでいる。またRIBSおよびRIBSモノ
クローナル抗体の免疫反応の存在を示すラベルも同じか
または別のパッケージ内に含めることが好ましい。一般
にパッケージされた試剤の使用説明も含められる。
一般に使用説明には試薬と投与を受けるサンプルの相
対量、試薬/サンプル混合物の維持時間、温度、バッフ
ァ条件など少なくとも1回の検定に必要なパラメーター
やその試薬濃度を示す実質的表示が含まれている。
本発明の1つの態様は血液または血漿など血小板含有
血液サンプル中のフィブリノーゲン結合血小板を検定す
るキット型の診断システムである。このシステムにはレ
セプター−リガンド複合体により発現されるRIBSと免疫
反応するモノクローナル抗体を含むパッケージが含まれ
る。このモノクローナル抗体の抗−RIBS抗体分子は以下
に示すハイブリドーマ、ハイブリドーマ2G5、2F10、3G1
1および4G10のうちの1つによって生産されることが望
ましい。この抗体分子は1つ以上の特定のモノクローナ
ル抗体を含むモノクローナル抗体組成物として存在する
ことが望ましい。さらに放射性標識した抗体分子、好ま
しくは125I標識した抗体分子を含むキットであることが
望ましい。有効なラベルを後に議論する。
別の態様において本発明の診断システムはインビボで
血栓の存在を検定するのに適する。このシステムはレセ
プター−リガンド複合体によって発現されるRIBSと免疫
反応するモノクローナル抗体分子のパッケージを含む。
存在する抗体分子はハイブリドーマ2G5、2F10、3G11お
よび4C10からなる群から選ばれるハイブリドーマから分
泌されるものであることが望ましい。またこの抗体分子
はインビボでのラベルまたは指示手段に結合しているこ
とが好ましい。
しばしばインビボイメージング用のキットをインビト
ロでの検定にも使用し得るが、逆は必ずしも正しくない
ことは理解されよう。たとえばインビボで使用されるモ
ノクローナル抗体は水性組成物のバッファ塩や試薬と同
様に発熱物質を含んでいてはならない。発熱物質含量が
ないことはインビトロ検定には必ずしも必要ではない。
さらにインビボイメージングに有用な指示手段は一般に
以後議論するようにインビトロで使用するものとは異な
る。したがってこの検定システムはインビボイメージン
グに“適して”おり、同じ、または別のパッケージ内キ
ットの1部として“適当な”バッファ塩、水性溶液およ
び指示手段を供給し得る。
好ましい態様において、本発明の診断システムはさら
に本発明の抗体分子を含む複合体の形成を知らせるラベ
ルまたは指示手段を含む。本明細書で用いられているよ
うに種々の文法型のラベルおよび指示手段という語句は
複合体の存在を示す検出可能なシグナルの生産に直接的
あるいは間接的に関係する単一の原子および分子を意味
する。インビボのラベルまたは指示手段とはヒト検体の
体内で有用なものであり、それらには111In、99Tc、67G
a、186Reおよび132Iが含まれる。
ラベルまたは指示手段は本発明の結合またはモノクロ
ーナル抗体組成物の一部である抗体分子に結合もしくは
組込み得る。そしてこれらの原子または分子は単独もし
くは他の試薬と合せて使用される。このようなラベルは
医療診断化学の分野でよく知られており、それらをその
他の新しいたんぱく質を用いた方法、および、またはシ
ステムで使用する場合のみ本発明の一部を構成する。
ラベルの結合、すなわち抗体の標識化は当分野でよく
知られている。たとえば、ハイブリドーマによって生産
される抗体分子は培養培地中の成分として提供されるラ
ジオアイソトープ含有アミノ酸の代謝的取り込みでラベ
ルし得る。たとえばガルフレ(Galfre)等、Meth.Enzym
ol.73:3−46(1981)参照。活性化した官能基を介して
のたんばく質結合技術が特に使用可能である。たとえば
オーラミアス(Aurameas)等、Scandz.J.Immunol.,Su
ppl 7:7−23(1978)、ロッドウェル(Rodwell)等、Bi
otech,3:889−894(1984)および米国特許No.4,493,795
参照。
またインビトロ診断システムは好ましくは分包形で特
異的結合剤を含み得る。“特異的結合剤”とは本発明の
モノクローナル抗体を選択的に結合し得るがそれ自身は
本発明の抗体分子ではない分子である。代表的な特異的
結合剤には、二次抗体、補体たんぱく質またはそのフラ
グメント、S.オーレウス(aureus)プロテインAなどが
ある。この特異的結合剤はリガンド−レセプター複合体
との免疫複合体の一部として本発明のRIBSモノクローナ
ル抗体が存在するとき本モノクローナル抗体と結合す
る。好ましい態様においてはこの特異的結合剤はラベル
化してある。しかし、この診断システムがラベル化して
いない特異的結合剤を含む場合、この特異的結合剤は一
般に増巾手段または増巾剤として用いられ、かつラベル
化した第2の試薬がその特異的結合剤(増巾剤)に結合
する。これらの態様においてそのラベル化した第2の試
薬はその増巾手段がRIBSモノクローナル抗体含有免疫複
合体に結合するときの増巾手段に特異的に結合し得る。
本発明の診断キットは“イライザ(ELISA)”形式で
使用し血清、血漿または尿などの体液サンプル中のフィ
ブリノーゲン結合血小板のようなリガンド−レセプター
複合体の存在や量を検出し得る。“イライザ”とは、固
体サポートと酵素−抗原または酵素−抗体結合体を形成
する固相マトリクスに結合する抗体または抗原(ここで
はRIBS含有リガンド−レセプター複合体)を利用しサン
プル中の抗原または抗体の検出や定量を行う酵素結合免
疫吸着検定法である。イライザ法の説明は参考として本
明細書で引用する1982年CA、ロスアルトスのレンジメデ
ィカルパブリケーション社から出版されたD.P.サイツ
(Sites)等著の基礎および臨床免疫第4編、第22章お
よび米国特許No.3,654,090、No.3,850,752およびNo.4,0
16,043に報告されている。
好ましいイライザキット態様物においては本発明の抗
体分子が固体マトリックスに固定され、本診断システム
において別々にパッケージされている固体サポートを形
成している。一般にこの抗体は水性媒体からの吸着によ
り固体マトリクスに固定されているが当分野でよく知ら
れている他の様式の固定も使用し得る。
複合体またはその構成物質に結合する標識化した特異
的結合剤、または標識されていない特異的結合剤とこれ
に結合する標識化した二次試薬もキット中、各々1つま
たは2つの別々のパッケージに含まれている。マトリク
ス結合抗体の例としてATCC登録ハイブリドーマの1つに
よって生産されるモノクローナル抗体の1つを用いると
き、市販されている標識化した抗フィブリノーゲン抗体
が特異的結合剤の例となる。
有用な固体マトリクスは当分野でよく知られている。
このような物質にはファルマシア社(ピスカタウェイ、
NJ)の商標SEPHADEXとして市販されている架橋デキスト
ラン、アガロース、アボットラボラトリース(北シカ
ゴ、IL)から市販されている約1ミクロンから約5ミリ
メートル径のポリスチレンビーズ、ポリ塩化ビニル、ポ
リスチレン、架橋ポリアクリルアミド、ニトロセルロー
スまたはナイロン製のシート、リボンまたはヘラ状のも
の、またはポリスチレンまたはポリ塩化ビニル製のマイ
クロプレートのウェル、チューブ、プレートなどが含ま
れる。
本診断システムのモノクローナル抗体(標識化または
非標識化)、標識化特異的結合剤または増巾剤は液体分
散物などの溶液として、または凍結乾燥体などの実質的
乾燥粉末として提供される。指示手段が酵素の場合、そ
の酵素の基質もキットシステムの別のパッケージに含め
られる。先に述べたマイクロプレートなどの固体サポー
トマトリクスや1つ以上のパッフアもこの診断検定シス
テム中別々にパッケージした要素として含められる。
診断システムについてこゝで議論したパッケージは診
断システムで通常使用されているものである。このよう
なパッケージにはガラスやプラスチック製(たとえばポ
リエチレン、ポリプロピレン、およびポリカーボネー
ト)のビン、バイアル、プラスチック製またはプラスチ
ックコートした包装物が含まれる。
G.検定法 本発明はたとえば血栓またはフィブリノーゲン結合血
小板中に見られるようなレセプター・リガンド複合体、
好ましくはGP II b/III a:フィブリノーゲン複合体の検
出法に関する。この方法はレセプター−リガンド結合部
位(RIBS)の発現およびレセプター・リガンド複合体の
リガンド部分のRIBSとは免疫反応するが非結合レセプタ
ーまたは非結合レセプターとは反応しないモノクローナ
ル抗体を利用している。当業者はこれらの免疫複合体を
形成するのに利用し得る多くの臨床診断化学的方法があ
ることを理解できよう。したがって代表的検定法をここ
で示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。
1. 血栓検出 本発明は特にヒトなどの哺乳動物中の血栓の検出法に
関する。インビボ指示手段に結合した抗体分子を含むイ
メージング有効量の本発明のモノクローナル抗体を含む
水性組成物を治療を必要とするヒトなどの哺乳動物に静
脈注射で投与する。投与した哺乳動物は標識化した抗体
分子が血栓の一部として存在する血小板結合フィブリノ
ーゲン複合体と免疫反応するのに十分な所定の時間維持
する。それからこの検体哺乳動物について形成される標
識化した免疫複合体の存在、好ましくは位置を検定し、
それにより血栓の有無およびその位置を検定する。通常
標識したRIBSモノクローナル抗体は標識または指示手段
として放射性核種を含むのでイメージング検定は通常よ
く知られているラジオイメージング技術で行なわれる。
これらの技術は血栓にある比較的高濃度のラジオラベル
を比較的低い全身のラジオラベルから区別し得る。比較
的長寿命のラジオアイソトープを用いる場合、投与した
哺乳動物を標識化した抗体が実質的に全身から一掃され
るのに十分な時間維持し、ラジオラベルからのバックグ
ラントシグナルをより低くし得る。
2. 身体サンプル中のフィブリノーゲン結合血小板の検
出 血小板含有および、または遊離フィブリノーゲン含有
身体サンプル中のフィブリノーゲン結合血小板の存在、
好ましくはその量を検出するために、競合的または非競
合的な種々の異種および同種検定品プロトコールを使用
し得る。その身体サンプルは好ましくは血液または血液
の血小板含有部分のような体液サンプルである。たとえ
ばヘパリン保存(非凝血)血液サンプルと標識化した先
に示した登録RIBS抗体分子の1つを混合する。もちろん
意味のある結果が得られるようなサンプルおよび標識化
モノクローナル抗体の量および濃度を採用する。このよ
うにして作った免疫反応混合物をサンプル中に存在する
フィブリノーゲン結合血小板が標識化抗体と免疫反応を
起こし、標識化された免疫反応産物が生成するのに十分
な時間、生物学的検定条件下に維持する。存在する場合
その標識化免疫反応産物を未反応の標識化抗体と分離す
る。均一系検定の場合一般に分離はサンプル中にある全
ての血小板をペレット化する遠心により行なう。イライ
ザ法のような不均一系の検定の場合、その免疫反応産物
は固体サポートに結合しており、その分離は一般に未結
合RIBS抗体は廃棄され、固体サポート結合免疫産物は維
持される洗浄ステップで行なう。
非標識化RIBSモノクローナル抗体を用いてRIBS含有リ
ガンド−レセプター複合体と免疫反応させる場合、先に
述べた分離した免疫複合体および標識化結合剤・または
増巾手段として用いられる非標識化結合剤で第2の混合
物が作られることを理解すべきである。第2結合複合体
が最初に形成された免疫複合体と特異的結合剤との間で
形成されるのに十分な時間この反応物を生物学的条件下
に維持する。(この特異的結合剤が抗体分子を含む場
合、その第2の結合複合体は第2の免疫複合体である。
たとえばS.オーレウス(aureus)プロテインAを用いる
場合、第2の結合複合体はその抗体結合部位における結
合によるものではなく、またその複合体はよく結合複合
体と呼ばれる。免疫複合体は特異的結合複合体であるの
で、特異的結合剤と第1の免疫複合体との間で形成され
る複合体は第2の結合複合体である。)その後この第2
結合複合体を先に述べた方法などにより存在する未反応
の特異的結合剤から分離し、その標識の存在、すなわ
ち、免疫複合体の存在、好ましくはその量を検定する。
特異的結合剤が標識されておらず増巾手段として用い
られている場合、存在する場合上述のように分離した第
2結合複合体および標識含有第2結合剤から第3混合物
を作る。もちろん第2結合複合体中の標識の存在は標識
化した結合剤が含まれない上述の方法では測定できな
い。標識を含む第3結合複合体が形成維持されるよう本
方法の先に述べた維持および分離ステップを反復する。
その後この標識の存在、好ましくはその量を検定する。
このように、本検定法の上述の各場合において標識の
存在、好ましくはその量はフィブリノーゲン結合血小板
の存在好ましくはその量を測定する上での基礎を提供す
る。
通常先に述べた検定を行う研究者は1つ以上の免疫複
合体または結合複合体が存在する標識量が測定されるま
で実際に形成しているかどうか分からないことに注意せ
よ。それにもかかわらず所定の検定操作の全てのステッ
プはRIBS含有複合体が実際に存在すると想定して行なわ
れる。
RIBSモノクローナル抗体のユニークの特異体のためフ
ィブリノーゲン結合血小板のための上述の検定法および
血栓のための前述のイメージング検定法は遊離の血小板
および遊離のフィブリノーゲン、すなわち非複合体化血
小板およびフィブリノーゲンの存在下で行ない得ること
が強調される。結果として分離および洗浄ステップなど
の特別な取扱い操作を検定に使用する前に身体サンプル
に行う必要はない。この特徴はRIBSモノクローナル抗体
を用いる全ての検定に共通している。
生物学的検定条件とは本発明の抗体分子の生物学的活
性および検定されるフィブリノーゲン結合血小板または
その他のRIBS含有複合体を維持する条件である。これら
の条件には約4℃から約45℃の範囲、好ましくは約37℃
の温度、約5から約9の範囲、好ましくは約7のpHおよ
び蒸留水から約1モルの食塩水の範囲、好ましくは生理
食塩水のイオン強度が含まれる。これらの条件を至適化
する方法は当分野でよく知られている。
(実施例) 以下の実施例は本発明を説明するものでこれを制限す
るものではない。
1.ハイブリドーマおよびモノクローナル抗体の生産 モノクローナル抗体は標準的ハイブリドーマ技術を用
いて生産した。簡単に云うと、シエルニエスキー(Cier
niwski)等(Thromb.Haemostas.)48:33−37(1982))
によって報告された方法で調製したフィブリンD−ダイ
マー免疫原をBalb/cマウス1匹当り約50マイクログラム
(μg)を用いて免疫化し、つづいて3回二次免疫化し
た。
つづいて、抗体がその免疫原と免疫反応を起こした1
匹の免疫化マウス由来の1.23×108個の脾細胞を細胞融
合促進剤であるポリエチレングリコール4000の存在下、
2.46×107個のP3Ag8653.1マウスミエローマ細胞と混合
した。このようにトランスホームした抗体産生細胞をウ
ェル当り約3×104個の密度でマイクロプレートに移し
培養した。
約14日の培養後生存するハイブリドーマを含むと考え
られる235個のウェルに由来する組織培養上清を抗−RIB
S抗体分子の存在についてラジオ免疫検定法でスクリー
ニングした。簡単に云うと1μg/mlのフィブリノーゲン
または低密度リポたんぱく質(LDL)(コントロール)
を含む100マイクロリットル(μ)のリン酸緩衝液(P
BS)を固相マトリクスとして平底96穴ポリビニルマイク
ロプレートのウェルに入れた。その後このプレートを4
℃に約16〜20時間維持し、ウェルの表面にフィブリノー
ゲンまたはLDLを吸着させて固体サポートを作った。振
ってコート溶液を除き、ウェルをすすいで100μのブ
ロッキング溶液(5%正常ヤギ血清)を各ウェルに入れ
て過剰のたんぱく質結合部位をブロックした。
そのウェルを37℃に約30分間維持し、その後ブロッキ
ング溶液を除いた。各ウェルに100μの(a)PBSで1:
10に希釈したハイブリドーマ組織培養上清、または
(b)競合的インヒビターとして100μg/mlのフィブリ
ノーゲンを含むPBSで1:10に希釈したハイブリドーマ上
清を入れた。このようにして作った免疫反応混合物を4
℃の室温下に約16〜20時間維持し固相結合免疫反応産物
および非結合モノクローナル抗体分子を含む液相を形成
させた。
それから各ウェルに100μの125I−標識ヤギ抗マウ
スIgGを加えた。このようにして作った標識化免疫反応
混合物を4℃に約6〜20時間維持し、125I−標識化第2
固相免疫反応産物を形成させた。固相と液相を分離し非
結合125I−ヤギ抗マウスIgGを除去した。各ウェルへの
125I−結合量はガンマシンチレーションによって測定し
た。
フィブリノーゲンコートウェル中に、LDLコートウェ
ルで測定される非特異的に結合する125I量の少なくとも
3倍が存在することはその組織培養上清中に抗フィブリ
ン抗体が存在することを示している。免疫混合物中液相
フィブリノーゲン競合物が存在することにより(上記パ
ート(b))固相結合125Iが約15%減少することはその
組織培養上清中に抗RIBS抗体の存在を示している。
上述のスクリーニング操作でフィブリノーゲン:GP II
b/III a複合体を結合する抗−RIBS抗体を産生する2G
5、2F10、3G11および4G10と命名される4種のハイブリ
ドーマの同定される。4つの上述のハイブリドーマは各
々限界希釈により2度クローン化し、これを用いて腹水
を生産する。その後プロテインAセファロースを用いて
その腹水から抗体を単離した。
モノクローナル抗体(Mab)2F10のFab フラグメント
を含む組成物はメージ(Mage)等(Methods in Enzymol
ogy,70:142−50(1980))の方法に従がいプロテインA
セファロース単離したMab2F10をパパイン(Mab:パパイ
ン200:1(重量比))により37℃で6時間消化すること
により調製した。末消化の抗体およびFcフラグメントを
プロティンAセファロースクロマトグラフィーを用いて
Fabフラグメントから除去した。セファロースからFabフ
ラグメントを回収し2F10Fab調製物とした。
2. 活性化血小板上のフィブリノーゲン:GP II b/III a
RIBSの検出 ハイブリドーマ2G5、2F10および3G11によって産生さ
れるモノクローナル抗体、すなわち各々MAb 2G5、MA
b 2F10およびMAb 3G11を細胞表面結合RIBSと免疫反
応する能力について試験した。4種のモノクローナル抗
体の各々を標準的なクロラミン−T法を用いて125I標識
化した。グリーンウッド(Greenwood)等、Bio.Chem.
J.,89:114−123(1963)。
0.06ユニット/ml(U/ml)の濃度のヒルジン(シグマ
ケミカル社、セントルイス、Mo)を含む5mlのACD(0.06
5Mクエン酸0.085Mクェン酸ナトリウム、2%デキストロ
ース)にヒトの血液60ミリリットル(ml)を採取し、12
0×gで15分間遠心した。高血小板血漿と命名したこの
上清を回収、単離し、さらに1200×gで15分間遠心し単
離血小板のペレットを作った。
この単離血小板を1mg/mlのウシ血清アルブミン(BS
A)および1mg/mlのデキストロースを含む2mlの無カルシ
ウムタイローズバッファ(0.13M NaCl、0.0026M KCl、
0.002M MgCl2−6H2O、5mMヘペス、0.012M NaHCO3、pH7.
2)に再懸濁する。それからこの血小板懸濁液を同じタ
イローズバッファで平衡化したセファロースCL2Bカラム
(ヘッドボリウム40ml、ファルマシァ社、ピスカタウェ
イ、NJ)。洗浄した血小板を最終体積約4〜5mlのCL2B
カラムのボイド容積から回収した。洗浄血小板サンプル
を10マイクロモル濃度(μM)のアデノシン二リン酸ま
たは0.1ユニット/mlのトロンビンを混合することにより
刺激(活性化)した。またADP刺激血小板の一部のサン
プルを1mMのフィブリノーゲンと混合した。
いくつかの非刺激コントロールサンプルを含む血小板
の各サンプルに10ナノモル濃度となるように(nM)125I
標識MAbを加えた。この免疫反応混合物を20%スクロー
ス0.3mlを通過させる遠心により非結合125I−MAbと分
離した。血小板ペレットに会合している125I−MAb量を
シンチレーションスペクトロメトリーで測定した。
第1表に示すこの実験の結果は抗−RIBSモノクローナ
ル抗体は実質的に非刺激血小板と免疫反応しないことを
示している。しかしこの血小板をADPまたはトロンビン
などのアゴニストで刺激したとき、細胞上のフィブリノ
ーゲン:GP II b/III a複合体とMAbとの有意な免疫反応
が得られた。ADPまたはトロンビンによる血小板の刺激
で血小板内在性フィブノーゲンの分泌とGP II b/III a
との表面での結合が起こる。外外フィブリノーゲンの付
加は刺激血小板への125I−MAbの係合を中和(阻害)せ
ず、このことはMAbがRIBS特異的、すなわちこれらは溶
液中に遊離するフィブリノーゲンとは免疫反応しないこ
とを示している。同様の結果がMAb4G10でも得られた。
外から加えたフィブリノーゲンは細胞と会合していな
いが(すなわち細胞レセプター−リガンド複合体の一部
ではない)、MAb2G5、2F10、3G11および4G10のフィブ
リノーゲン:GP II b/III a複合体との免疫反応は中和し
ないことを強調するためにこれらMAbの血小板との免疫
反応性を2〜2mg/mlフィブリノーゲンを含む高血小板血
漿を用いて試験した。
第2表に示されているように大過剰の遊離フィブリノ
ーゲンがあるにもかかわらず4種の125I−MAbの各々は
血小板表面のフィブリノーゲン:GP II b/III a RIBSと
免疫反応した。
RIBSに対する4種の登録MAbの特異性を示すためGP I
I b/III a血小板糖たんぱく質レセプターではなくMac−
1レセプターを含む細胞を用いて同様のMAb結合実験を
行った。Mac−1およびGP II b/III aは両方ともレセプ
ター−リガンド様式でフィブリノーゲンに特異的に結合
するが、この2つの相互作用は異なる生物学的結果を産
む。結合実験で、4つの登録RIBSはフィブリノーゲン−
Mac−1複合体との免疫反応を示さなかったがフィブリ
ノーゲン−GP II b/III a複合体のフィブリノーゲンと
は免疫反応する。それゆえ、テストした4種のMAbはGP
II b/III aとの複合体中に発現されるフィブリノーゲ
ンのRIBSとは特異的に免疫反応するがMac−1との複合
体のフィブリノーゲン上のRIBSとは反応しない。
3. RIBS抗体による血小板凝集の阻害 実施例2で示したように調製した単離血小板200μ
をBSAおよびデキストロース(各1mg/ml)、フィブリノ
ーゲン(1mM)、カルシウム(5mM)および実施例2で調
製し、第3表に示すように種々の濃度のMAb2F10のFab
フラグメントを含む190μのタイローズバッファに添
加した、それから10μのADP(タイローズバッファ中8
0μM)を加え血小板凝集を刺激した。この混合物を37
℃に維持する一方デュアルサンプルアグリゲーションメ
ーター(モデルDP−247E、シエンコ社、モリソン、CO)
を用い経済的にその混合物の光透過率をモニターした。
アグリゲーションメーターは200μのPRPおよび200
μのタイローズバッファを含む溶液を用いた光透過の
ベースラインをコントロール凝集を5パーセントおよび
抗体存在下での凝集を10%に設定する校正を行った。上
限は100mlPRPおよび300μのタイローズバッファを用
いて校正した。
抗体による血小板凝集阻害を測定して得た結果を第3
表に示した。ADPを加えて約3〜4分後に測定する抗体
なしで得られた光透過率(100%)に対する割合で表わ
した。
第3表の結果はMab2F10フラグメントが血小板凝集の
投与量依存の阻害を起こすことを示している。したがっ
て、この結果はフィブリノーゲン:GP II b/III a複合体
に特異的なRIBSと免疫反応する本発明の抗体を用いた場
合、血小板凝集や血栓形成など血小板凝集に関する過程
を阻害するのに有用な効果的投与量を示している。
特定の態様を含むこれまで述べてきた明細事項は本発
明を説明するためのものであり、これを制限するもので
はない。本発明の新しい概念の精神および範囲を逸脱す
ることなしに数多くの変化および修正を行ない得る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G01N 33/53 G01N 33/577 A 33/531 B 33/577 C12P 21/08 C12N 5/00 B // C12P 21/08 A61K 49/02 A (C12P 21/08 C12R 1:91) 微生物の受託番号 ATCC HB 9845 微生物の受託番号 ATCC HB 9846 微生物の受託番号 ATCC HB 9847 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) WPI(DIALOG) BIOSIS(DIALOG)

Claims (24)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リガンドがレセプター−リガンド複合体と
    して存在する場合の該リガンドによって発現されるレセ
    プター誘導結合部位とは免疫反応するが、該リガンドま
    たは該レセプターが溶液中で遊離している場合の該リガ
    ンドまたは該レセプターとは免疫反応しないモノクロー
    ナル抗体であって、前記レセプターがGP II b/III aで
    あり、前記リガンドがフィブリノーゲンであることを特
    徴とするモノクローナル抗体。
  2. 【請求項2】前記抗体がハイブリドーマ2G5(ATCC受託N
    o.HB9847)、ハイブリドーマ2F10(ATCC受託No.HB984
    4)、ハイブリドーマ3G11(ATCC受託No.HB9845)および
    ハイブリドーマ4G10(ATCC受託No.HB9846)からなる群
    から選ばれるハイブリドーマによって分泌される請求項
    1記載のモノクローナル抗体。
  3. 【請求項3】リガンドがレセプター−リガンド複合体中
    に存在する場合のリガンドに発現されるレセプター誘導
    結合部位とは免疫反応するが、該リガンドまたは該レセ
    プターが溶液中に遊離している場合の該レセプターまた
    は該リガンドとは免疫反応しないモノクローナル抗体を
    分泌するハイブリドーマであって、前記レセプターがGP
    II b/III aであり、前記リガンドがフィブリノーゲン
    であることを特徴とするハイブリドーマ。
  4. 【請求項4】前記ハイブリドーマが、ハイブリドーマ2G
    5(ATCC受託No.HB9847)、ハイブリドーマ2F10(ATCC受
    託No.HB9844)、ハイブリドーマ3G11(ATCC受託No.HB98
    45)およびハイブリドーマ4G10(ATCC受託No.HB9846)
    からなる群から選ばれる請求項3記載のハイブリドー
    マ。
  5. 【請求項5】細胞培養組成物であって、 a) リガンドがレセプター−リガンド複合体として存
    在する場合のリガンドに発現されるレセプター誘導結合
    部位とは免疫反応するが、該リガンドまたは該レセプタ
    ーが溶液中に遊離している場合の該リガンドまたは該レ
    セプターとは免疫反応しないモノクローナル抗体を分泌
    するハイブリドーマであって、前記レセプターがGP II
    b/III aであり、前記リガンドがフィブリノーゲンであ
    るハイブリドーマ、 b) 該ハイブリドーマによって分泌される抗体分子、
    および c) 該ハイブリドーマ用の培養培地、 を含むことを特徴とする組成物。
  6. 【請求項6】前記ハイブリドーマが、ハイブリドーマ2G
    5(ATCC受託No.HB9847)、ハイブリドーマ2F10(ATCC受
    託No.HB9844)、ハイブリドーマ3G11(ATCC受託No.HB98
    45)およびハイブリドーマ4G10(ATCC受託No.HB9846)
    からなる群から選ばれる請求項5記載の組成物。
  7. 【請求項7】リガンドレセプター−リガンド複合体とし
    て存在する場合のリガンドに発現されるレセプター誘導
    結合部位とは免疫反応するが、該リガンドまたは該レセ
    プターが溶液中で遊離している場合の該リガンドまたは
    該レセプターとは免疫反応しないモノクローナル抗体を
    含むキット型の診断システムであって、パッケージ中、
    少なくとも1回の検定を行うのに十分な量のモノクロー
    ナル抗体を含み、前記レセプターがGP II b/III aであ
    り、前記リガンドがフィブリノーゲンであることを特徴
    とする診断システム。
  8. 【請求項8】前記モノクローナル抗体がハイブリドーマ
    2G5(ATCC受託No.HB9847)、ハイブリドーマ2F10(ATCC
    受託No.HB9844)、ハイブリドーマ3G11(ATCC受託No.HB
    9845)およびハイブリドーマ4G10(ATCC受託No.HB984
    6)からなる群から選ばれるハイブリドーマから分泌さ
    れる請求項7記載の診断システム。
  9. 【請求項9】前記モノクローナル抗体が指示手段と結合
    している請求項8記載の診断システム。
  10. 【請求項10】前記指示手段が前記モノクローナル抗体
    とは別にパッケージされている請求項9記載の診断シス
    テム。
  11. 【請求項11】前記指示手段が前記モノクローナル抗体
    に係合しており、かつインビボ指示手段である請求項9
    記載の診断システム。
  12. 【請求項12】哺乳動物の血栓を分散させるための水性
    組成物であって、医薬的に許容可能な希釈剤および該血
    栓を分散させるのに有効な量のモノクローナル抗体−プ
    ラスミノーゲン活性化酵素結合体を含み、該結合体のモ
    ノクローナル抗体がGP II b/III a:フィブリノーゲン複
    合体のフィブリノーゲン部分に発現されるレセプター誘
    導結合部位は免疫反応するが、溶液中で遊離するGP II
    b/III aまたはフィブリノーゲンとは免疫反応しないこ
    とを特徴とする、哺乳動物の血栓を分散させるための水
    性組成物。
  13. 【請求項13】前記複合体の前記プラスミノーゲン活性
    化酵素部分がストレプトキナーゼ、ウロキナーゼおよび
    組織プラスミノーゲン活性化因子からなる群から選ばれ
    る請求項12記載の組成物。
  14. 【請求項14】前記結合体の前記モノクローナル抗体部
    分がハイブリドーマ2G5(ATCC受託No.HB9847)、ハイブ
    リドーマア2F10(ATCC受託No.HB9844)、ハイブリドー
    マ3G11(ATCC受託No.HB9845)およびハイブリドーマ4G1
    0(ATCC受託No.HB9846)からなる群から選択されるハイ
    ブリドーマから分泌される請求項13記載の方法。
  15. 【請求項15】ヒト以外の哺乳動物中、インビボで血栓
    を検出する方法であって、以下の工程を含むことを特徴
    とする方法。 a) 医学的に許容可能な希釈剤およびGP II b/III a
    −フィブリノーゲン複合体のフィブリノーゲン部分のレ
    セプター誘導結合部位とは免疫反応するが、溶液中に遊
    離しているGP II b/III aまたはフィブリノーゲンとは
    免疫反応しないモノクローナル抗体であって、インビボ
    でラジオアイソトープラベルに結合したイメージング効
    果量のモノクローナル抗体を含む水性組成物を該哺乳動
    物に静脈投与する工程、 b) 該投与哺乳動物を該モノクローナル抗体が存在す
    る該複合体と免疫反応し免疫反応産物を形成するのに十
    分な時間維持する工程、および c) 形成された免疫反応産物中の該ラジオアイソトー
    プラベルの存在を検出する該哺乳動物のラジオイメージ
    ングを行ない、血栓の存在を検出する工程。
  16. 【請求項16】前記モノクローナル抗体がハイブリドー
    マ2G5(ATCC受託No.HB9847)、ハイブリドーマ2F10(AT
    CC受託No.HB9844)、ハイブリドーマ3G11(ATCC受託No.
    HB9845)およびハイブリドーマ4G10(ATCC受託No.HB984
    6)かるなる群から選ばれるハイブリドーマから分泌さ
    れる請求項15記載の方法。
  17. 【請求項17】ハイブリドーマ2G5(ATCC受託No.HB984
    7)、ハイブリドーマ2F10(ATCC受託No.HB9844)、ハイ
    ブリドーマ3G11(ATCC受託No.HB9845)およびハイブリ
    ドーマ4G10(ATCC受託No.HB9846)からなる群から選ば
    れるハイブリドーマから分泌される少なくとも2種のモ
    ノクローナル抗体であって、GP II b/III a:フィブリノ
    ーゲン複合体のフィブリノーゲン部分に発現されるレセ
    プター誘導結合部位とは免疫反応するが、溶液中で遊離
    するGP II b/III aまたはフィブリノーゲンとは免疫反
    応しないモノクローナル抗体を含むことを特徴とする抗
    体組成物。
  18. 【請求項18】医薬的に許容可能な希釈剤およびGP II
    b/III a:フィブリノーゲン複合体のフィブリノーゲン部
    分に発現されるレセプター誘導結合部位とは免疫反応す
    るが溶液中で遊離しているGP II b/III aまたはフィブ
    リノーゲンとは免疫反応しないモノクローナル抗体で血
    栓形成阻害に効果的な量の該モノクローナル抗体を含む
    ことを特徴とする、患者内で血栓の形成を阻害するため
    の水性組成物。
  19. 【請求項19】前記モノクローナル抗体が、ハイブリド
    ーマ2G5(ATCC受託No.HB9847)、ハイブリドーマ2F10
    (ATCC受託No.HB9844)、ハイブリドーマ3G11(ATCC受
    託No.HB9845)およびハイブリドーマ4G10(ATCC受託No.
    HB9846)からなる群から選択されるハイブリドーマによ
    って産生される請求項18記載の組成物。
  20. 【請求項20】試薬的に許容可能な希釈剤およびGP II
    b/III a:フィブリノーゲン複合体のフィブリノーゲン部
    分に発現されるレセプター誘導結合部位とは免疫反応す
    るが溶液中で遊離しているGP II b/III aまたはフィブ
    リノーゲンとは免疫反応しないモノクローナル抗体であ
    って、血小板凝集阻害に効果的な量の該モノクローナル
    抗体を含むことを特徴とする、患者内で血小板の凝集を
    阻害するための水性組成物。
  21. 【請求項21】前記モノクローナル抗体が、ハイブリド
    ーマ2G5(ATCC受託No.HB9847)、ハイブリドーマ2F10
    (ATCC受託No.HB9844)、ハイブリドーマ3G11(ATCC受
    託No.HB9845)およびハイブリドーマ4G10(ATCC受託No.
    HB9846)からなる群から選択されるハイブリドーマによ
    って産生される請求項20記載の組成物。
  22. 【請求項22】フィブリノーゲンに特異的に結合したGP
    II b/III aを含むGP II b/III a:フィブリノーゲン複
    合体によって発現されるGP II b/III a誘導結合部位と
    免疫反応するモノクローナル抗体の生成方法であって、
    以下の工程を含むとを特徴とする方法。 a) 該複合体を含む組成物でヒト以外の哺乳動物を免
    疫化する工程、 b) 該免疫化哺乳動物から抗体産生細胞を採取し、該
    細胞の懸濁液を調製する工程、 c) 該細胞をトランスホーム剤で処理し、トランスホ
    ームした抗体産生細胞を調製する工程、 d) 工程cで処理した細胞を非トランスホーム細胞は
    生育できない組織培養培地による限界希釈でクローニン
    グし、クローン化トランスホーマントを調製する工程、 e) クローン化したトランスホーマントの組成培養培
    地を検定し、該複合体中のフィブリノーゲン上に存在す
    るGP II b/III a誘導結合部位とは免疫反応するが、い
    ずれも非結合型のGP II b/III aまたはフィブリノーゲ
    ンとは免疫反応しない分泌された抗体分子の存在を検定
    し、それにより該抗体分子を産生するクローン化トラン
    スホーマントを同定する工程、 f) 同定された該クローン化トランスホーマントを該
    分泌抗体分子の産生に適した条件下、組織培養培地中で
    生育される工程、および、 g) ステップf)の培養培地から該分泌抗体分子を回
    収する工程。
  23. 【請求項23】血液サンプル中フィブリノーゲンに特異
    的に結合したGP II b/III aを含むGP II b/III a:フィ
    ブリノーゲン複合体の存在を検定する方法であって、以
    下の工程を含むことを特徴とする方法。 a) 該複合体中のフィブリノーゲン上にあるGP II b/
    III a誘導結合部位とは免疫反応するが、いずれも非結
    合型のGP II b/III aまたはフィブリノーゲンとは免疫
    反応しない抗体分子を含むモノクローナル抗体組成物を
    血液サンプルと混合することにより免疫反応混合物を調
    製する工程、 b) この混合物を該抗体がサンプル中に存在する前記
    複合体と免疫反応し、免疫反応産物を形成するのに十分
    な時間維持する工程、および c) 工程bで形成された免疫反応産物の存在を検出
    し、それにより該サンプル中の該複合体の存在を検出す
    る工程。
  24. 【請求項24】前記抗体分子が、ハイブリドーマ2G5(A
    TCC受託No.HB9847)、ハイブリドーマ2F10(ATCC受託N
    o.HB9844)、ハイブリドーマ3G11(ATCC受託No.HB984
    5)およびハイブリドーマ4G10(ATCC受託No.HB9846)か
    らなる群から選ばれるハイブリドーマによって産出され
    る抗体分子である請求項23記載の方法。
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