JP2936854B2 - インクリボン式記録装置 - Google Patents

インクリボン式記録装置

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JP2936854B2 JP3342245A JP34224591A JP2936854B2 JP 2936854 B2 JP2936854 B2 JP 2936854B2 JP 3342245 A JP3342245 A JP 3342245A JP 34224591 A JP34224591 A JP 34224591A JP 2936854 B2 JP2936854 B2 JP 2936854B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はマルチパスインクリボン
を用いるインクリボン式記録装置に関する。
【0002】
【従来技術とその課題】インクリボンを用いる現状の熱
転写型記録装置の問題点として、一般に普及しているシ
ングルパスのインクリボンを利用した場合、インクリボ
ンが一回の熱転写により使い捨てで消費されるため、ラ
ンニングコストが非常に割高につくことがある。
【0003】そこで、熱転写型ファクシミリ装置等に使
用するインクリボンとして、同一面を複数回反復して印
字可能なマルチパスインクリボンを利用することが提案
される。
【0004】その場合、解決すべき問題点として、1回
目と2回目以降との印字で印字濃度にバラツキを生じ、
特に2回目以降の印字で印字ムラや画質低下を生じやす
いことが指摘される。この原因については、マルチパス
インクリボンの特性として、熱転写条件が一様でも1回
目の印字と2回目以降との印字で印字濃度が変動するこ
とに加えて、リボン面に対する前回印字までの累積黒率
の大小が次回の印字濃度に影響を及ぼし、累積黒率の高
い部分ではインクの消耗が激しく、どうしても早期に印
字不良を惹起しやすいためと考えられる。
【0005】本発明は、マルチパスインクリボンを使用
する場合における上述した新たな課題を解決するため、
リボン面の累積黒率に応じて自動的に熱転写条件を可変
する濃度調整機能を有した記録装置を提供するものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記の目的
を達成するための手段として、マルチパスインクリボン
を用いる記録装置において、リボン面に対する前回印字
までの累積黒率を演算し、累積黒率の別に温度テーブル
を選択してサーマルヘッドに2回目以降の印字動作を行
わせる印字制御手段を設けている。
【0007】
【作用】この印字制御手段を設けたものであれば、リボ
ン面に対するサーマルヘッドの印字条件として、当該リ
ボン面に対する前回印字までの累積黒率が演算されて、
該累積黒率の別に選択される温度テーブルに基づいて適
性な熱転写条件が個別的に設定されることになるため、
累積黒率の大小による印字濃度のバラツキをなくし、印
字濃度を均一化できると共に、インクリボンの使用寿命
を最大限に活用できる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0009】まず、本発明が対象としているインクリボ
ン式記録装置の概要について説明する。図3は、一例と
してファクシミリ装置に搭載される熱転写型記録装置の
要部構造を図示し、プラテンローラ11とその上に圧接
されるサーマルヘッド(T/H)12との間に、リボン
パッケージ13から繰り出されるインクリボンRと記録
紙(普通紙)Pとが重ね合わせて図示矢印の方向に導通
され、サーマルヘッド12で記録紙Pに熱転写されたイ
ンクリボンRが、記録紙Pと分離されて巻取パッケージ
14に巻き取られるようになっている。
【0010】リボンパッケージ13と巻取パッケージ1
4とは、共に紙管15の上に捲回され、紙管15の両端
部をそれぞれ回転軸(図示せず)に取り付けて記録装置
にセットされる。記録装置は、プラテンローラ11、巻
取パッケージ14及びリボンパッケージ13の共通の駆
動源としてステッピングモータ20を備え、印字動作を
行う記録紙PとインクリボンRの繰出し時にはプラテン
ローラ11と巻取パッケージ14が正転方向(図示実線
矢印)に同調回転され、またインクリボンRの引戻し時
にはリボンパッケージ13が逆転方向(図示点線矢印)
に回転される。
【0011】図4は、参考として、マルチパスインクリ
ボンを使用した場合の印字状況を図示している。ここに
おいて、マルチパスインクリボンはベースBの転写面に
インク(ワックス)Wを厚手に塗着し両面を耐熱層S、
Sで被覆したリボン構造を具備し、図示の一回目の印字
では、サーマルヘッド12の熱画像に対応して記録紙P
にインクWonが熱転写される一方、耐熱層Sが欠損した
インクリボンRの熱転写部Wout には、再度の印字に耐
えるインク層Wsが残存している。但し、一度熱転写さ
れた熱転写部Wout は、表面の耐熱層Sが欠損している
ため、二回目以降は印字条件が同じでも印字濃度は変動
し、濃くなる傾向にある。そのため、前回印字までの累
積黒率が高い領域では、サーマルヘッド12の熱転写条
件が一様であると、次回の印字でインクの消耗が激しく
なり、相対的に早期に印字ムラや画質不良を生じやすく
なる。
【0012】しかして、本発明に係るインクリボン式の
記録装置では、マルチパスインクリボンを使用する場合
に不可避に生じる印字履歴による印字濃度の変動を防止
するため、リボン面に対する前回印字までの累積黒率を
演算し、累積黒率の別に温度テーブルを選択してサーマ
ルヘッド12に2回目以降の印字動作を行わせる印字制
御手段を設けている。
【0013】図1は、熱転写型ファクシミリ装置を例
に、記録装置に装置される印字制御手段10の実施例を
示している。同図において、1は装置の通信制御等を行
う主制御部(CPU)で、本発明に係る制御手段を兼ね
ている。主制御部1は、モデム2及びNCU3を介して
通信回線Lと接続されると共に、記憶装置として、適数
個のROM4及びRAM5を、また必要な制御出力装置
として、前記サーマルヘッド12と前記ステッピングモ
ータ20とを具備して構成されている。ここにおいて、
ROM4には、2回目以降の印字を行う際に演算される
累積黒率の別に作成して用意された複数の温度テーブル
が予め格納されている。
【0014】図2は主制御部1により実行される印字制
御動作のフローチャートを示している。但し、この制御
例は、説明の便宜上、マルチパスインクリボンRとして
2回印字が可能なものを使用する場合を例示している。
【0015】これによると、まずRAM5のカウンター
に記憶されているインクリボンRの走行位置情報に基づ
いて、当該リボン面の印字回数が判別される(ステップ
s1)。ステップs1で1回目の印字であることが判別
されると、ステップs2に進む。すなわち、1回目の印
字の場合は、ROM4に格納されている1回目用の専用
温度テーブルT1(図5参照)に基づいて設定される熱
転写条件の下にサーマルヘッド12の印字動作を制御し
て、印字処理を行わせて処理を終了する。
【0016】一方、ステップs1で2回目の印字である
ことが判別されたときには、ステップs3に進む。ステ
ップs3では、まず当該リボン面の1回目の印字の黒率
が演算して判別される。この黒率は、具体的には、例え
ばRAM5に蓄積されている前回の印字画像のデータ
(二値データ)を抽出し、その比率を取ることにより簡
単に演算される。そして、ステップs3で1回目の印字
の黒率がある任意の設定値;A%未満であることが判別
されると、ステップs4に進む。ステップs4では、R
OM4に格納されている温度テーブルから1回目の印字
の黒率がA%未満の場合に適用される専用温度テーブル
T2A(図5参照)を選択した後、ステップs10に進
み、当該温度テーブルT2Aに基づいて設定される熱転
写条件の下にサーマルヘッド12の印字動作を制御し
て、2回目の印字を実行する。
【0017】また、ステップs3で1回目の印字の黒率
がA%以上であると判別されたときには、ステップs5
に進み、今度は黒率がA%以上B%未満であるかどうか
判別され、該当する場合はステップs6に進み、その場
合にはROM4からA%以上B%未満の場合に適用され
る専用温度テーブルT2B(図5参照)を選択してから
2回目の印字を実行する(→ステップs10)。
【0018】さらに、ステップs5で1回目の印字の黒
率がB%以上であると判別されたときには、ステップs
7に進み、今度は黒率がB%以上C%未満であるかどう
か判別され、該当する場合はステップs8に進み、その
場合にはROM4からB%以上C%未満の場合に適用さ
れる専用温度テーブルT2C(図5参照)を選択してか
ら2回目の印字を実行する(→ステップs10)。
【0019】そして、ステップs7で1回目の印字の黒
率がC%以上であると判別されたときには、ステップs
9に進む。ステップs9では、1回目の印字の黒率がC
%以上の場合に適用される専用温度テーブルT2X(図
5参照)を選択して、2回目の印字を実行する(→ステ
ップs10)。すなわち、本実施例による場合は、1回
目の印字の黒率に応じて2回目の印字に適用される温度
テーブルが4段階に分けて選択されるようになってい
る。
【0020】このように、本発明に係る印字制御手段1
0を設けたものであれば、リボン面に対するサーマルヘ
ッド12の印字条件として、当該リボン面に対する1回
目の印字の黒率が演算されて、この黒率の別{(<
A)、(A〜B)、(B〜C)、(≧C)}に選択され
る温度テーブル(T2A、T2B、T2C、T2X)に
基づいて個別に熱転写条件が設定されるようになってい
るため、1回目の印字黒率の大小による印字濃度のバラ
ツキをなくし、印字濃度の均一化を図ることができる。
【0021】なお、黒率範囲の区分けや黒率別に選択可
能な温度テーブル数等については、随意に設定できる。
また、図5に例示したものは、あくまで温度テーブルの
個別的な選択可変状況を概念的に示したものに過ぎず、
必ずしも現実に採用される温度テーブルのパターンに即
応したものではない。
【0022】ところで、上記実施例の場合では、マルチ
パスとして最も簡単な2回パスの場合について説明した
が、本発明は3回以上使用可能なマルチパスインクリボ
ンを用いる場合についても、同様に適用し得る。その場
合、当該リボン面の前回印字までの累積黒率を演算し
て、次回印字の温度テーブルを個別的に選択することに
なる。そして、本発明に基づいて特に3回以上のマルチ
パスを行う場合には、2回目以降の印字の際に過度にイ
ンクが消費されることが防止されるため、3回目以降で
の印字不良や画質低下が抑制され、インクリボンの使用
寿命を最大限に活用できる利点が重畳される。
【0023】また、実施例では主にファクシミリ装置の
場合を想定して説明したが、本発明は熱転写型のインク
リボン式記録装置には一般的に適用可能である。
【0024】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、マルチパ
スインクリボンを用いる場合に生じやすい前回印字まで
の累積黒率の大小による2回目以降の印字濃度のバラツ
キをなくし、累積黒率に左右されず、適当な均一濃度を
確保することができ、かつ2回目印字以降の過度のイン
ク消費を抑えて、インクリボンの使用寿命を最大限に活
用できる濃度自動調整機能を有したマルチパスインクリ
ボン式の記録装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクリボン式記録装置の実施例を示すファク
シミリ装置における制御部のブロック図である。
【図2】実施例の制御動作を示すフローチャートであ
る。
【図3】インクリボン式記録装置の要部機構を示す斜視
図である。
【図4】マルチパスインクリボンを使用した場合での1
回目の印字状況の概要を示す断面図である。
【図5】ROMに前回の印字黒率別に格納される温度テ
ーブルの概要を示すグラフである。
【符号の説明】
1 主制御部 4 ROM 5 RAM 10 印字制御手段 11 プラテンローラ 12 サーマルヘッド 13 リボンパッケージ 14 巻取パッケージ 15 紙管 20 ステッピングモータ P 記録紙 R インクリボン T1 温度テーブル T2A、T2B、T2C、T2X 温度テーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41J 2/32 - 2/325 B41J 2/36 B41J 35/36 H04N 1/23 B41M 5/26

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マルチパスインクリボンを用いる記録装
    置において、リボン面に対する前回印字までの累積黒率
    を演算し、累積黒率の別に温度テーブルを選択してサー
    マルヘッドに2回目以降の印字動作を行わせる印字制御
    手段を設けたことを特徴とするインクリボン式記録装
    置。
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