JP2936008B2 - アニゾールの臭素化方法 - Google Patents

アニゾールの臭素化方法

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JP2936008B2 JP2255002A JP25500290A JP2936008B2 JP 2936008 B2 JP2936008 B2 JP 2936008B2 JP 2255002 A JP2255002 A JP 2255002A JP 25500290 A JP25500290 A JP 25500290A JP 2936008 B2 JP2936008 B2 JP 2936008B2
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C41/00Preparation of ethers; Preparation of compounds having groups, groups or groups
    • C07C41/01Preparation of ethers
    • C07C41/18Preparation of ethers by reactions not forming ether-oxygen bonds
    • C07C41/22Preparation of ethers by reactions not forming ether-oxygen bonds by introduction of halogens; by substitution of halogen atoms by other halogen atoms

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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の背景] 本発明は芳香族化合物の臭素化に関するものであっ
て、さらに詳しくは、アニゾール化合物、殊にアルキル
化アニゾールの臭素化に係る。これらの臭素化化合物
は、様々な生成物を製造する上で、とりわけ各種染料の
ような有機化合物を合成する上で、商業的に有用であ
る。
[関連技術の記述] 3−アルキルアニゾール、特に3−メチルアニゾール
を臭素化する現在の方法によれば、3−メチルアニゾー
ルと臭素は液相で反応せしめられている。この反応は典
型的には反応物の一方または両方を、ヘプタン、四塩化
炭素、酢酸又は約48%の臭化水素水溶液に溶解させて、
昇温下で行なわれる。
西独公開公報第29 19 234号には、臭化水素水溶液中
でアニゾールを臭素の溶液と反応させて、p−ブロモア
ニゾールを製造する方法が記載されている。この方法は
2,4−ジブロモアニゾールの副生化率を減少させるもの
であるとされている。前記の西独公開公報にはまた、鉄
触媒を使用して無溶媒でp−ブロモアニゾールを製造す
る方法や、氷酢酸溶媒中でアニゾールを反応させる従来
法が先行技術として記載されている。しかし、これらの
従来法には目的生成物がかなりの量の2,4−ジブロモア
ニゾールで汚染されるとの不都合がある。
前記西独公開公報が提案する方法は、そこに記載され
た先行技術を改良したものであるが、不純物であるジブ
ロモアニゾールの量が、期待値(2.5wt%)より以前と
して多いという欠点がある。
従来法でのジブロモアニゾールの生成量は、2.5〜10
%程度である。
3−アルキルアニゾールから4−ブロモ−3−アルキ
ルアニゾールを製造するに当たって、望ましくないジブ
ロモ不純物の量を減少させ得る方法の開発は、当業界に
とって極めて有意義である。
本発明の目的は、低廉にして且つ高収率で4−ブロモ
−3−アルキルアニゾールを製造する方法を提供するこ
とにある。
本発明の方法は、溶媒による希釈が無く、生成量が多
く、しかも生成物の爾後の精製を省略又は軽減できると
いう利点を有している。
[発明の概説] 本発明は4−ブロモ−3−アルキルアニゾール(アル
キル基は低級アルキル基から選ぶことができる)、特に
4−ブロモ−3−メチルアニゾールを製造する新規な方
法を提供するものである。低級アルキル基は炭素数8又
はそれ以下、好ましくは炭素数5又はそれ以下のアルキ
ル基として定義される。この方法は反応器の反応帯域
に、過剰モルの3−アルキルアニゾールを蒸気として存
在させることを包含する。臭素(沸点331゜K)も反応帯
域に蒸気の状態で反応帯域に導入され、3−アルキルア
ニゾール蒸気と混合される。3−アルキルアニゾール蒸
気は、僅かに高い温度で反応帯域に導入される。これに
より完全な気化が保証され、生成物たる4−ブロモ−3
−アルキルアニゾールの二臭化物による汚染を回避する
ことができる。
[発明の詳述] 本発明の方法によれば、3−メチルアニゾール又は炭
素数1〜8の他のアルキル置換アニゾールのような3−
アルキルアニゾールが、反応器へと導入される。次い
で、3−アルキルアニゾールは気化せしめられて、反応
器の反応帯域へと導かれる。この気化は加熱及び/又は
選択的な器内圧力の減少などの通常の手段で遂行させる
ことができる。好ましくは加熱と減圧を併用する。臭素
の蒸気は液体Br2をその沸点331゜K以上に加熱して気化
させることによって発生させる。臭素蒸気は反応器に導
かれ、気化した3−アルキルアニゾールが気相状態に保
持されている反応帯域に導入される。3−アルキルアニ
ゾールをガス状に保持することは、部分的に反応した反
応帯域流出物を、リボイラー付きの精留塔に還流させ、
リボイラーの加熱を継続し、反応帯域を導入蒸気の温度
より約10゜〜30℃高く維持することで容易に実現可能で
ある。
こうして混合された蒸気は、3−アルキルアニゾール
が反応して4−ブロモ−3−アルキルアニゾールに転化
するのに充分な時間、例えばリフラックス(還流)を行
うことで気相状態に保持される。
第1図には本発明の方法によりアニゾールを気相で臭
素化するのに好適な反応装置が示されている。
丸底フラスコ(1)には温度計(8)とリフラックス
カラム(2)が設けられている。電磁混合機(9)で撹
拌される臭素源(3)は、水浴(10)内に保持され、そ
こからのガスは調節弁(4)を経て、最終的にリフラッ
クスカラム(2)の頂部に入る。
−15℃のグリコールを冷却用流体に使用するコンデン
サー(5)を介して真空環境(減圧環境)が反応系に与
えられる。コンデンサーにはガラスウールのデミスター
(7)を取り付けることができる。任意にウォーターコ
ンデンサー(6)を付設することも可能である。3−ア
ルキルアニゾールはフラスコ(1)に供給され、約90〜
150℃に加熱される。臭素源(3)は水浴により加熱さ
れる。カラム(2)は3−アルキルアニゾールが3−メ
チルアニゾールである場合であれば、好ましくは約90〜
100℃に維持される。この温度は系の圧力が約50mmHgで
ある場合であって、勿論より高い減圧度の場合には、上
記の温度は異なったものとなる。
第1図の符号Hを付した領域には、加熱テープが巻き
付けられ、符号Iを付した領域は断熱されている。
[実施例] 第1図に示すような装置を使用して、丸底フラスコ
(1)のリボイラーに、329gの3−メチルアニゾールを
仕込んだ。この仕込み量はリボイラー容量の範囲内で変
えることができる。
臭素気化器に当初100mlのBr2を仕込み、その後、残り
の28.5mlの臭素を仕込んだ。
系内は10mm乃至約200mmHgに減圧することが可能であ
るが、本例では系内を50mmHgに減圧した。
リボイラーを約5.5ml/min.の還流が行えるよう加熱し
た。許容される還流速度範囲は、1分当り約1ml乃至約8
mlである。
気相反応器の加熱テープに通電し、気相反応器中で3
−メチルアニゾールが決して凝縮しないように充分な高
温となるように、加熱テープの電圧を調節した。
Br2供給弁を開放して毎分0.2mlの蒸気が得られるよう
に弁を調節した。好ましいシステム圧力である圧力50mm
Hgで許容できる範囲は、毎分0乃至0.5mlの間である。
臭素化が進行する間、カラム上部の温度は一定であり
(約90℃)、一方リボイラー温度は約97℃から徐々に上
昇する。
反応が終了に近付くと、カラム温度が上昇し始める。
この時点よりカラム温度を100℃以下に保持するために
臭素の添加速度を減少させる(カラムに対する許容最大
温度上昇は10℃)。
カラムの温度上昇が10℃を越えた時点で臭素の供給速
度を実現可能な最少速度として反応を終了する。
この時のリボイラー温度は約150℃である。本例装置
での例示量での全反応時間は11時間である。
粗生成物の重量は522gである。
残留3−メチルアニゾール(約1〜5%)は、還流に
よって留去し、次回の臭素化過程用に循環した。
粗生成物から得られる典型的なプリカットは、粗生成
物の4.6%に相当する24gであるが、このものには循環さ
れるべき約22gの3−メチルアニゾールが含まれてい
た。
残余の生成物(498g)の分析値は次の通りである。
98% 4−ブロモ−3−メチルアニゾール 0.1% ジブロモアニゾール 1.0% 3−メチルアニゾールの2量体及び3量体 0.9% ブロモクレゾールを含む他の不純物(3−
メチルアニゾール中のクレゾールに由来する) 最終的な分析によると、反応した307gの3−メチルア
ニゾールから488gの目的生成物が得られ、反応収率は9
6.6%であった。
以上実施例を説明したが、本発明はこれに限定される
ものではない。本発明の技術思想及びその範囲を逸脱し
ない範囲で、幾つかの変更を加えることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の方法を実施するに適した気相臭素化装
置の説明図である。 1;丸底フラスコ、2;リフラックスカラム 3;臭素源、4;調節弁 5,6;コンデンサー、7;デミスター 8;温度計、9;電磁混合機 10;水浴

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】反応帯域を備えた反応器に3−アルキルア
    ニゾールを導入してこれを蒸気として反応帯域に維持
    し、臭素供給源から臭素蒸気を、気化した3−アルキル
    アニゾールが存在する反応帯域に導入して混合蒸気を形
    成させ、この混合蒸気を3−アルキルアニゾールが4−
    ブロモ−3−アルキルアニゾールに転化するに充分な温
    度で気相状態に保持して充分な時間を経過させることか
    らなる、4−ブロモ−3−アルキルアニゾールの製造方
    法。
  2. 【請求項2】反応器の反応帯域が10〜200mmHgの圧力に
    保持される請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】反応器の反応帯域が約50mmHgの圧力に保持
    される請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】3−アルキルアニゾールを反応器に還流す
    ることによって、混合蒸気を気相状態に保持する請求項
    1記載の方法。
  5. 【請求項5】反応帯域の温度が100℃以下に保持される
    請求項1記載の方法。
  6. 【請求項6】反応器の反応帯域が約50mmHgの圧力に保持
    される請求項5記載の方法。
  7. 【請求項7】反応帯域を備えた反応器に3−メチルアニ
    ゾールを導入してこれを蒸気として反応帯域に維持し、
    臭素供給源から臭素蒸気を、気化した3−メチルアニゾ
    ールが存在する反応帯域に導入して混合蒸気を形成さ
    せ、この混合蒸気を3−メチルアニゾールが4−ブロモ
    −3−メチルアニゾールに転化するに充分な温度で気相
    状態に保持して充分な時間を経過させることからなる、
    4−ブロモ−3−メチルアニゾールの製造方法。
  8. 【請求項8】反応器の反応帯域が10〜200mmHgの圧力に
    保持される請求項7記載の方法。
  9. 【請求項9】反応器の反応帯域が約50mmHgの圧力に保持
    される請求項8記載の方法。
  10. 【請求項10】3−メチルアニゾールを反応器に還流す
    ることによって、混合蒸気を気相状態に保持する請求項
    7記載の方法。
  11. 【請求項11】反応帯域の温度が100℃以下に保持され
    る請求項7記載の方法。
  12. 【請求項12】反応器の反応帯域が約50mmHgの圧力に保
    持される請求項7記載の方法。
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CA2023977A1 (en) 1991-03-28
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