JP2934787B2 - 乳化型の化粧料及び外用医薬品組成物 - Google Patents
乳化型の化粧料及び外用医薬品組成物Info
- Publication number
- JP2934787B2 JP2934787B2 JP30071690A JP30071690A JP2934787B2 JP 2934787 B2 JP2934787 B2 JP 2934787B2 JP 30071690 A JP30071690 A JP 30071690A JP 30071690 A JP30071690 A JP 30071690A JP 2934787 B2 JP2934787 B2 JP 2934787B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pharmaceutical composition
- topical pharmaceutical
- cream
- present
- amide derivative
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Cosmetics (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、安定性、使用感及び保湿性に優れる乳化型
の化粧料及び外用医薬品組成物に関する。
の化粧料及び外用医薬品組成物に関する。
乳化組成物は、一般に皮膚、毛髪等に外用した場合、
優れた閉塞効果等を示すことから、化粧料、外用医薬品
等の基剤として広く用いられている。しかしながら、油
特有のべたつき、ぎらつきが生じ、これを抑えるのは困
難であった。
優れた閉塞効果等を示すことから、化粧料、外用医薬品
等の基剤として広く用いられている。しかしながら、油
特有のべたつき、ぎらつきが生じ、これを抑えるのは困
難であった。
一方、環状シリコーンは油の一種でありながら、使用
感に優れ、しかも揮発性であることから、外用基材とし
て広く使用されるようになっている。しかしながら、乳
化組成物は、その乳化状態を安定に保つ必要があるが、
環状シリコーンを油相とした場合には、安定な乳化系を
得ることは困難であった。
感に優れ、しかも揮発性であることから、外用基材とし
て広く使用されるようになっている。しかしながら、乳
化組成物は、その乳化状態を安定に保つ必要があるが、
環状シリコーンを油相とした場合には、安定な乳化系を
得ることは困難であった。
従って、安定性、使用感及び保湿性に優れた乳化型の
化粧料及び外用医薬品組成物が望まれていた。
化粧料及び外用医薬品組成物が望まれていた。
かかる実情において、本発明者らは鋭意研究を行なっ
た結果、特定のアミド誘導体を用いれば、環状シリコー
ンを安定に乳化できることを見出し、本発明を完成し
た。
た結果、特定のアミド誘導体を用いれば、環状シリコー
ンを安定に乳化できることを見出し、本発明を完成し
た。
すなわち、本発明は、次の成分（Ａ）及び（Ｂ） （Ａ）環状シリコーン （Ｂ）一般式（Ｉ） （式中、R1は炭素数８〜20の炭化水素基を示し、R2は炭
素数７〜19の炭化水素基を示す） で表わされるアミド誘導体。
素数７〜19の炭化水素基を示す） で表わされるアミド誘導体。
を含有することを特徴とする乳化型の化粧料又は外用医
薬品組成物を提供するものである。
薬品組成物を提供するものである。
本発明で用いられる（Ａ）成分の環状シリコーンとし
ては、通常化粧品用等として用いられるものであれば特
に制限されないが、例えば次の一般式（II） （式中、は３〜８の数を示す） で表わされるものが好ましい。
ては、通常化粧品用等として用いられるものであれば特
に制限されないが、例えば次の一般式（II） （式中、は３〜８の数を示す） で表わされるものが好ましい。
これら環状シリコーンは、１種又は２種以上を組合わ
せて用いることができ、全組成中に５〜95重量％（以
下、単に「％」で示す）、特に10〜50％配合するのが使
用感などの点で好ましい。また、油相の50％以上が環状
シリコーンであるのが好ましい。
せて用いることができ、全組成中に５〜95重量％（以
下、単に「％」で示す）、特に10〜50％配合するのが使
用感などの点で好ましい。また、油相の50％以上が環状
シリコーンであるのが好ましい。
本発明において乳化剤として用いられる（Ｂ）成分の
アミド誘導体（１）は、保湿剤として公知の化合物であ
る。このアミド誘導体（Ｉ）は、例えばグリシジルエー
テルとエタノールアミンから得られる化合物をアシル化
し、次いでエステル基を選択的に加水分解することによ
って製造することができる（特開昭62−228048号公
報）。これらのうち、安定な乳化組成物を形成させるた
めに特に好ましい化合物は、式（Ｉ）においてR1が炭素
数10〜16の直鎖アルキル基、R2が炭素数９〜15の直鎖ア
ルキル基で示されるものである。
アミド誘導体（１）は、保湿剤として公知の化合物であ
る。このアミド誘導体（Ｉ）は、例えばグリシジルエー
テルとエタノールアミンから得られる化合物をアシル化
し、次いでエステル基を選択的に加水分解することによ
って製造することができる（特開昭62−228048号公
報）。これらのうち、安定な乳化組成物を形成させるた
めに特に好ましい化合物は、式（Ｉ）においてR1が炭素
数10〜16の直鎖アルキル基、R2が炭素数９〜15の直鎖ア
ルキル基で示されるものである。
これらアミド誘導体（Ｉ）は、１種又は２種以上を組
合わせて用いることができ、全組成中に0.5〜30％、特
に１〜20％配合するのが好ましい。特に、このアミド誘
導体（Ｉ）を大量に配合した場合には、乳化安定化、組
成物の固化及び皮膚の保湿作用を同時に発揮することが
できる。
合わせて用いることができ、全組成中に0.5〜30％、特
に１〜20％配合するのが好ましい。特に、このアミド誘
導体（Ｉ）を大量に配合した場合には、乳化安定化、組
成物の固化及び皮膚の保湿作用を同時に発揮することが
できる。
本発明の乳化型の化粧料及び外用医薬品組成物には、
油相として前記環状シリコーン以外に、通常化粧料等に
用いられる各種油剤、例えばワセリン、セレシン、パラ
フィン、マイクロクリスタリンワックス、流動パラフィ
ン、スクワラン等の炭化水素；オリーブ油、ホホバ油、
ラノリン、ヒマシ油、カカオ脂、マカデミアンナッツ
油、ミンク油等の天然動物油脂；ミリスチン酸オクチル
ドデシル、イソプロピルパルミテート（IPP）、イソプ
ロピルミリステート（IPM）などの合成エステル油等；
その他ジメチルポリシロキサン、高級脂肪酸、高級アル
コール等を配合することができる。
油相として前記環状シリコーン以外に、通常化粧料等に
用いられる各種油剤、例えばワセリン、セレシン、パラ
フィン、マイクロクリスタリンワックス、流動パラフィ
ン、スクワラン等の炭化水素；オリーブ油、ホホバ油、
ラノリン、ヒマシ油、カカオ脂、マカデミアンナッツ
油、ミンク油等の天然動物油脂；ミリスチン酸オクチル
ドデシル、イソプロピルパルミテート（IPP）、イソプ
ロピルミリステート（IPM）などの合成エステル油等；
その他ジメチルポリシロキサン、高級脂肪酸、高級アル
コール等を配合することができる。
また、乳化剤として、前記アミド誘導体（Ｉ）以外に
一般の界面活性剤、例えばソルビタン脂肪酸エステル、
グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒ
マシ油、α−モノイソステアリルグリセリルエーテル、
ポリエーテル変性シリコーンなどを併用することもでき
る。
一般の界面活性剤、例えばソルビタン脂肪酸エステル、
グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒ
マシ油、α−モノイソステアリルグリセリルエーテル、
ポリエーテル変性シリコーンなどを併用することもでき
る。
本発明の乳化型の化粧料及び外用医薬品組成物におい
て、水相としては、水、水とエタノール等の低級アルコ
ールとの混合媒体、あるいは水とグリセリン、プロピレ
ングリコール等のポリオールとの混合媒体などの水性媒
体を用いることができる。これら水性媒体は、全組成中
に５〜95％、特に20〜80％配合するのが好ましい。
て、水相としては、水、水とエタノール等の低級アルコ
ールとの混合媒体、あるいは水とグリセリン、プロピレ
ングリコール等のポリオールとの混合媒体などの水性媒
体を用いることができる。これら水性媒体は、全組成中
に５〜95％、特に20〜80％配合するのが好ましい。
さらに、本発明の乳化型の化粧料及び外用医薬品組成
物には、前記成分のほか、一般に使用されている紫外線
吸収剤、顔料、染料、香料、キレート剤、酸化防止剤、
防腐殺菌剤、ビタミン、ホルモン、抗炎症剤、養毛・育
毛剤、血行促進剤などを適宜配合することができる。
物には、前記成分のほか、一般に使用されている紫外線
吸収剤、顔料、染料、香料、キレート剤、酸化防止剤、
防腐殺菌剤、ビタミン、ホルモン、抗炎症剤、養毛・育
毛剤、血行促進剤などを適宜配合することができる。
本発明の乳化型の化粧料及び外用医薬品組成物は、通
常の方法に従って製造することができ、一般に油中水型
（W/0）の組成物として得られる。
常の方法に従って製造することができ、一般に油中水型
（W/0）の組成物として得られる。
本発明の乳化型の化粧料及び外用医薬品組成物は、安
定性、使用感及び保湿性に優れる。
定性、使用感及び保湿性に優れる。
次に、実施例を挙げ、本発明をさらに説明する。な
お、実施例において用いた環状シリコーン及びアミド誘
導体は以下の通りである。
お、実施例において用いた環状シリコーン及びアミド誘
導体は以下の通りである。
環状シリコーンA:式（II）中、＝４ 環状シリコーンB:式（II）中、＝５ アミド誘導体V:式（Ｉ）中、R1＝ｎ−C16H33 R2＝ｎ
−C15H31 アミド誘導体W:式（Ｉ）中、R1＝ｎ−C16H33 R2＝ｎ
−C9H19 アミド誘導体X:式（Ｉ）中、R1＝ｎ−C16H33 R2＝ｎ
−C11H23 アミド誘導体Y:式（Ｉ）中、R1＝ｎ−C14H29 R2＝ｎ
−C11H23 アミド誘導体Z:式（Ｉ）中、R1＝ｎ−C14H29 R2＝ｎ
−C9H19 実施例１ 汎用スキンケアクリーム： 50℃にて環状シリコーンＡ、Ｂ及びアミド誘導体Ｖ〜Ｚ
を混合、溶解し、これに撹拌下同温度の水を加えた後、
撹拌、冷却し、汎用スキンケアクリームを得た。得られ
たクリームはゲル〜白色クリーム状であり、ベたつきが
なく、さっぱりした使用感で安定性も良好なものであっ
た。
−C15H31 アミド誘導体W:式（Ｉ）中、R1＝ｎ−C16H33 R2＝ｎ
−C9H19 アミド誘導体X:式（Ｉ）中、R1＝ｎ−C16H33 R2＝ｎ
−C11H23 アミド誘導体Y:式（Ｉ）中、R1＝ｎ−C14H29 R2＝ｎ
−C11H23 アミド誘導体Z:式（Ｉ）中、R1＝ｎ−C14H29 R2＝ｎ
−C9H19 実施例１ 汎用スキンケアクリーム： 50℃にて環状シリコーンＡ、Ｂ及びアミド誘導体Ｖ〜Ｚ
を混合、溶解し、これに撹拌下同温度の水を加えた後、
撹拌、冷却し、汎用スキンケアクリームを得た。得られ
たクリームはゲル〜白色クリーム状であり、ベたつきが
なく、さっぱりした使用感で安定性も良好なものであっ
た。
実施例２ 高保湿性クリーム： 60℃にて成分１〜８を混合、溶解し、これに同温度に加
温した９〜10を加え、さらに撹拌、冷却して高保湿性ク
リームを得た。得られたクリームは白色クリーム状であ
り、豊な使用感と良好な安定性、優れた保湿能を示し、
特に老化肌に適したものであった。
温した９〜10を加え、さらに撹拌、冷却して高保湿性ク
リームを得た。得られたクリームは白色クリーム状であ
り、豊な使用感と良好な安定性、優れた保湿能を示し、
特に老化肌に適したものであった。
実施例３ 保湿ファンデーション： 65℃にて成分１〜10を混合、溶解し、これに撹拌下、同
温度に加温した12を加え、次いで冷却しつつ11を加え、
保湿ファンデーションを得た。
温度に加温した12を加え、次いで冷却しつつ11を加え、
保湿ファンデーションを得た。
このファンデーションはスキンケア効果とメクアップ
効果を同時に示し、かつ安定性、使用感も良好なもので
あった。
効果を同時に示し、かつ安定性、使用感も良好なもので
あった。
実施例４ UVケアクリーム： 60℃にて成分１〜９及び13を加温溶解し、これに撹拌
下、同温度に加温した10〜12及び15の混合物を加え、撹
拌下冷却しつつ14を加え、目的のクリームを得た。
下、同温度に加温した10〜12及び15の混合物を加え、撹
拌下冷却しつつ14を加え、目的のクリームを得た。
このクリームはUV吸収能とスキンケア効果を同時に示
し、かつ安定性、使用感も良好なものであった。
し、かつ安定性、使用感も良好なものであった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 敏幸 千葉県市川市本北方１―５―８ (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) A61K 7/00,7/06
Claims (1)
- 【請求項１】次の成分（Ａ）及び（Ｂ） （Ａ）環状シリコーン （Ｂ）一般式（Ｉ） （式中、R1は炭素数８〜20の炭化水素基を示し、R2は炭
素数７〜19の炭化水素基を示す） で表わされるアミド誘導体 を含有することを特徴とする乳化型の化粧料又は外用医
薬品組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30071690A JP2934787B2 (ja) | 1990-11-06 | 1990-11-06 | 乳化型の化粧料及び外用医薬品組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30071690A JP2934787B2 (ja) | 1990-11-06 | 1990-11-06 | 乳化型の化粧料及び外用医薬品組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04173714A JPH04173714A (ja) | 1992-06-22 |
| JP2934787B2 true JP2934787B2 (ja) | 1999-08-16 |
Family
ID=17888242
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30071690A Expired - Lifetime JP2934787B2 (ja) | 1990-11-06 | 1990-11-06 | 乳化型の化粧料及び外用医薬品組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2934787B2 (ja) |
-
1990
- 1990-11-06 JP JP30071690A patent/JP2934787B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04173714A (ja) | 1992-06-22 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP2656225B2 (ja) | 水中油型のクレンジング用エマルジョン | |
| JP3609834B2 (ja) | 皮膚外用剤 | |
| JPH0665596A (ja) | 新規複合体及び乳化組成物 | |
| US5599800A (en) | Organopolysiloxane composition of gel-like appearance, containing no gelling agent, which may be used in cosmetics and dermatology | |
| JP3894064B2 (ja) | 油性増粘ゲル状組成物、該組成物を用いた乳化組成物及びその調製法 | |
| JPH0745394B2 (ja) | 保湿用皮膚化粧料 | |
| JPH07149612A (ja) | 化粧料用又は皮膚科用組成物 | |
| US6242396B1 (en) | Cosmetic composition for removing make-up from and/or for cleansing the skin, in the form of a water-in-oil emulsion | |
| JP2001187711A (ja) | 化粧料 | |
| JP2001220311A (ja) | 高内水相油中水型乳化化粧料 | |
| JP4012139B2 (ja) | 水中油型乳化組成物 | |
| JPH0686373B2 (ja) | 化粧料 | |
| EP1486202B1 (en) | Water-in-oil emulsified composition comprising a sphingosine and a fatty acid | |
| CA2086689A1 (en) | Cosmetic or dermatological composition containing a diol ester | |
| JP3220177B2 (ja) | 油中水型乳化化粧料 | |
| JP2934787B2 (ja) | 乳化型の化粧料及び外用医薬品組成物 | |
| JPS6231975B2 (ja) | ||
| JP2000229810A (ja) | アセチレンジオール含有局所的使用組成物、並びに皮膚、粘膜、及び毛髪よりメークアップをクレンジング又は除去するためのその使用 | |
| JPH01266844A (ja) | 乳化組成物 | |
| JP2945704B2 (ja) | 下地化粧料 | |
| JP4104296B2 (ja) | 液状油性化粧料 | |
| JPH0632710A (ja) | 皮膚外用剤 | |
| JP3268504B2 (ja) | ゲル状組成物 | |
| JPH0517317A (ja) | 化粧料及び外用剤 | |
| JPH09268120A (ja) | 油中水乳化組成物 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 10 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090604 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100604 Year of fee payment: 11 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100604 Year of fee payment: 11 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110604 Year of fee payment: 12 |
|
| EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110604 Year of fee payment: 12 |