JP2934148B2 - 額縁における面方向に対するフレームの開閉装置 - Google Patents

額縁における面方向に対するフレームの開閉装置

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JP2934148B2
JP2934148B2 JP7987094A JP7987094A JP2934148B2 JP 2934148 B2 JP2934148 B2 JP 2934148B2 JP 7987094 A JP7987094 A JP 7987094A JP 7987094 A JP7987094 A JP 7987094A JP 2934148 B2 JP2934148 B2 JP 2934148B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、額縁において、作品
やキャンパス、ポスター展示物等の内装物を表面または
裏面から出し入れするために、その方向へ一部で開閉で
きるようにした額縁における面方向に対するフレームの
開閉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】額縁において、作品等の出し入れについ
ては、裏側から出し入れするようにしたもの、額縁の上
や横、下から出し入れするようにしたもの等があるが、
表面から出し入れするようにしたものは、作品を慎重に
取り扱いやすいというような利点があるために使用され
る。それには、実開昭61−23864号公報に記載さ
れたものを挙げることができる。
【0003】同公報に記載される額縁は、裏板と一体成
形されているフレーム側壁の表面側端に、揺動片の基端
となるヒンジ部を設けたもので、裏板の上面と揺動片の
下面とに閉時に互いに引っ掛かる係合部を突設し、裏板
の係合部に内装物の端面が当たるようになっている。ま
た、揺動片には内装物を押さえる突起片も形成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のフ
レームの開閉装置によれば、内装物を取り出す前方向と
は直角方向にヒンジ部が設けられていたから、揺動片が
内装物から開く方向へ直に力を受ける結果、両係合部の
結合が外れやすいばかりでなく、外れる方向が前方であ
ることもあって、外れると内装物が脱落する危険に直結
することになるという問題があった。
【0005】揺動片の開閉の中心となるヒンジ部は、プ
ラスチック成形における薄肉部として形成されるが、内
装物を押さえる反作用がヒンジ部にも直に強く作用する
ために、振動等でヒンジ部が傷みやすい。また、内装物
を出し入れするには、揺動片を少なくとも直角程度にま
で大きく開く必要がある。しかも、ヒンジ部の弾性によ
り揺動片が閉に保持されやすいために、内装物の出し入
れに不都合であった。
【0006】この発明は、上記のような実情に鑑みて、
内装物が脱落しないように安定して保持できることはも
ちろん、それを押さえる力がヒンジ部に無理に作用しな
く、また、内装物の出し入れが容易となる額縁における
面方向に対するフレームの開閉装置を提供することを目
的とした。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明は、枠組の主体となるフレーム本体と、
内装物をその端で押さえる揺動片とがヒンジ部により連
結されるフレームからなり、面方向へ内装物を出し入れ
し得るようにした額縁において、フレーム本体に内装物
の前記押さえに抗する受け段と、内装物の端面が当たる
支え壁とを形成し、揺動片の閉じにより支え壁が、それ
とでヒンジ部より前方へ離れた上端部で当接する接近し
た二重壁となるように、二重壁の後端にヒンジ部を設け
るととも に、そのヒンジ部をフレーム本体および揺動片
と一体成形された軟質プラスチック材となし、フレーム
本体と揺動片とのいずれか一方に、他方との係合部片を
突設し、他方には、係合部片が主にその弾性変形により
閉時に掛かる掛止部と、開時に掛かる掛止部とを設けて
面方向に対するフレームの開閉装置を構成した。
【0008】
【作 用】フレームの開閉装置を上記のように構成した
から、揺動片の閉の状態が係合部片と掛止部との係合関
係において保持される。また、開く回動方向が前方とい
うよりも寧ろそれと直角方向の側方であって、内装物が
脱出しようとする力が揺動片を開く力としてほとんど作
用しないから、内装物を確実に支持することができる。
【0009】ヒンジ部より前方へ離れた上端部で当接す
る接近する二重壁であることと、ヒンジ部が後方位置に
ある関係から、内装物の脱出方向の力は、ヒンジ部に余
り作用しない。むしろ、係合部片が掛かる箇所または前
記二重壁の上端当接部を支点として揺動片が支え壁へ接
合する力として作用する。つまり閉じの作用として働
く。そのため、内装物が不用意に脱出することは決して
なく、また、ヒンジ部にも無理な力が加わらない。
た、ヒンジ部が後方に位置することから、揺動片の開閉
角度が極めて僅少となる。
【0010】
【実施例】次に、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。
【0011】図1は、表面から内装物Wを出し入れする
ようにした表面開閉形式の額縁Gの例を示したもので、
矩形に枠組みされる各フレームF,F,F,Fがそれぞ
れ同一の断面形状であって、枠組みの主体となるフレー
ム本体1と、ヒンジ部3を介してそれと一体成形される
揺動片2とからなり、揺動片2に体裁と強度を高めるた
めに、金属製の薄板5が被着される。
【0012】フレーム本体1では、外側壁7の中段より
内装物Wの押さえに抗する受け段9を突設したもので、
それにより裏面に開口する蟻溝11が形成される。そし
て、外側壁7のうち、受け段9から前方へ突出する部分
が内装物Wの端面が当たる支え壁13となっている。な
お、蟻溝11にL字形の連結具10が挿入されることに
より、フレームFの枠組みがなされる。
【0013】外側壁7の下端には、揺動片2との間に間
隔を隔てるために切り欠かれ、そこにおいてフレームF
とは別のプラスチック材料からなる軟質のヒンジ部3が
形成される。また、外側壁7の上端には、内側を欠除す
ることにより薄肉となる突起状の係合部片17を形成し
てある。フレーム本体1に対するこの係合部片17の係
合により、揺動片2の開閉いずれの状態をも支持され
る。さらに、この外側壁7に揺動片2が密接して当たり
やすくするために、高さ中央部の外面に幅広く浅い凹溝
19が設けてある。そして、凹溝19の上(係合部片1
7も含む)が揺動片2に対する当接部20となってい
る。
【0014】揺動片2は、このようにフレーム本体1の
外側壁7に接合するもので、その接合部分の下端にヒン
ジ部3を有し、上端には内装物Wを表面で止める押え部
片21が反転形状にて連設される。この押え部片21の
突設により係合部片17が常時突入している揺動規制溝
23が形成されている。そして、揺動規制溝23の底面
には、巾中央を凸面に形成することにより、その両側に
係合部片17が掛かる細い溝形の掛止部25,27が設
けられている。
【0015】両掛止部25,27のうち、外側の掛止部
25では揺動片2が閉じたときに係合部片17が掛かっ
ており、押え部片21が内装物Wを押さえる反作用で揺
動片2が支え壁13に押し付けられ、従ってこの箇所に
おいては、安定した二重壁が保持される。また、ヒンジ
部3をその弾力に抗して圧縮する。そして、この弾力で
押え部片21が内装物Wに押す力として働く。また、他
方の掛止部27に係合部片17が掛かって、揺動片2の
開の状態が保持される。
【0016】図2は、裏面開放形式の額縁Gの場合の実
施例を示したもので、フレーム本体1は、L字形の連結
具10が挿入される空間を有する本体基部1aと、受け
段9および支え壁13を有する内装物Wの支持部1bと
を離して一体成形し、その間に裏側開口の深い揺動規制
溝29を設け、その揺動規制溝29の底部にヒンジ部3
を介して揺動片2が連結される。
【0017】本体基部1aには、一部裏面側へ突出する
形状により揺動片2の掛止部25,27が形成される。
その形状については、揺動規制溝29の底近くから傾斜
して高くなる斜面31の上端を平たく頂点面としてそこ
を閉の掛止部25となし、その頂点面から本体基部1a
の裏面に下りる斜面33があって、その斜面33をヒン
ジ部3を中心とする円弧の曲面に形成し、その下端を開
の掛止部27として段付きに形成したものである。
【0018】揺動片2は、T字形の言わば梃であって、
その断面形状における上端の一翼が内装物Wの押え部片
21として形成され、他翼が係合部片17として形成さ
れる。そして、内装物Wの厚みに対応しやすく、押え部
片21の先端部を半円の湾曲形状に形成し、また、係合
部片17の先端部を掛止部25,27と突き合う屈折形
状に形成し、先端部以外を弾性変形しやすく薄肉に形成
してある。ヒンジ部3については、弾力質として特に柔
軟に弾性変形しやすく長い突出形状に形成される。
【0019】支え壁13の上端には、突縁による当接部
20が形成されており、その当接部20が支点となる関
係から、係合部片17の先端がフレーム本体1の掛止部
25の平たい頂点面にあるときには、内装物Wの押さえ
の反作用としてその頂点面に係合部片17の先端が押し
付けられているために、内装物Wの押さえが保持され
る。そして、主に係合部片17の弾性とヒンジ部3の弾
性により弾力的に内装物Wが押さえられる。また、手に
より強制的に開いたときには、係合部片17が頂点面か
ら外れ、下の掛止部27の段付き箇所で止まる。この掛
止に至るまでに係合部片17やヒンジ部3の弾性変形が
必要であるので、不用意に復帰することがなく、揺動片
2の開いた状態が確実に保持される。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、次のような優れた効果がある。
【0021】揺動片の閉の状態が係合部片と掛止部との
係合関係において保持されることばかりでなく、ヒンジ
部の後方位置にある関係から、開く回動方向が内装物の
脱出方向に対して直角方向の側方であって、内装物が脱
出しようとする力が揺動片を開く力としてほとんど作用
しないことから、内装物を確実に支持することができ、
内装物から受ける力では揺動片が決して開かないので、
振動や衝撃を受けても、内装物の脱落を安全確実に防止
できる。
【0022】揺動片により内装物を押さえる力が、反作
用としてヒンジ部へは余り及ばないから、ヒンジ部が亀
裂する等の損傷を防止でき耐久性が良くなる。また、そ
の力で支え壁と揺動片との二重壁が保持されるので、内
装物の保持が安定する。
【0023】ヒンジ部が後方に位置することから、揺動
片の開閉角度がそれを少しスライドする程度に極めて僅
少となり、また、開き角度が保持されることから、内装
物の出し入れに好都合であって、その作業能率を高め得
る。
【0024】ヒンジ部を軟質プラスチック材で形成した
ので、揺動片による内装物の押さえや、そのフレーム本
体との係合具合が良くなり、上記目的を合理的に達し得
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】表面側開口形式の額縁の一部断面図である。
【図2】裏面側開口形式の額縁の一部断面図である。
【符号の説明】
F フレーム G 額縁 1 フレーム本体 2 揺動片 3 ヒンジ部 9 受け段 13 支え壁 17 係合部片20 当接部 25 閉時に掛かる掛止部 27 開時に掛かる掛止部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A47G 1/00 - 1/24

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 枠組の主体となるフレーム本体と、内装
    物をその端で押さえる揺動片とがヒンジ部により連結さ
    れるフレームからなり、揺動片の開きにより面方向へ内
    装物を出し入れし得るようにした額縁において、フレー
    ム本体に内装物の前記押さえに抗する受け段と、内装物
    の端面が当たる支え壁とを形成し、揺動片の閉じにより
    支え壁が、それとでヒンジ部より前方へ離れた上端部で
    当接する接近した二重壁となるように、二重壁の後端に
    ヒンジ部を設けるとともに、そのヒンジ部をフレーム本
    体および揺動片と一体成形された軟質プラスチック材と
    なし、フレーム本体と揺動片とのいずれか一方に、他方
    との係合部片を突設し、他方には、係合部片が主にその
    弾性変形により閉時に掛かる掛止部と、開時に掛かる掛
    止部とを設けたことを特徴とする面方向に対するフレー
    ムの開閉装置。
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