JP2580757Y2 - 蓋体付き容器 - Google Patents

蓋体付き容器

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JP2580757Y2
JP2580757Y2 JP6638492U JP6638492U JP2580757Y2 JP 2580757 Y2 JP2580757 Y2 JP 2580757Y2 JP 6638492 U JP6638492 U JP 6638492U JP 6638492 U JP6638492 U JP 6638492U JP 2580757 Y2 JP2580757 Y2 JP 2580757Y2
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孝光 野沢
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Yoshino Kogyosho Co Ltd
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Yoshino Kogyosho Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本案は化粧用のコンパクト容器
等、蓋体付きの容器に係る。
【0002】
【従来の技術】例えばコンパクト容器は、容器本体と蓋
体とを共に後部で枢着し、容器本体前壁に付設した係合
突条に、蓋体前部から垂下するフックを係合させて蓋体
閉塞状態を保持させ、容器本体前壁に付設した押釦押込
みにより上記フックの係合が外れて開蓋できるよう設け
ている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記容器本体の押釦お
よび蓋体のフック等は、眼に触れ易い部分に設けられて
いるため外見上好ましくない。
【0004】本案は、容器本体内へ配設したスプリング
両端を軸部としてこれ等両軸部を蓋体後部から垂下する
軸受けの軸孔両端部内へ嵌合させ、上記軸部を中心とす
る蓋体回動途中の思案点を挾んで、蓋体が弾性反転する
よう設けることで、上記欠点を除去すると共に開閉蓋の
各状態が確実となるよう設けたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】容器本体上面を開閉させ
る蓋体後部を容器本体後部へ枢着させた、平面四角形状
の蓋体付き容器において、容器本体1は、左右両側部
3,3を残して後壁の上半部を切欠きすると共に、該切
欠き下方の低後壁部分4の左右両部前面から支持板5,
5を、該支持板上面と低後壁部分4上面とを同一高さで
前方突出し、かつ左右両側壁6,6の前部内面に係合突
子7,7を付設しておき、蓋体8は、容器本体上面閉塞
状態で頂板9後部から垂下する軸受け10下面後部を上記
低後壁部分4上面へ載置させ、又平面ほぼコ字形状に、
連結部13の両端から棒部14,14を後方へ突出してそれ等
棒部の各先端部を対向方向へ屈曲して軸部15,15とした
スプリング12を、上記係合突子7,7下面へ棒部14,14
を係合させて容器本体の前壁および左右両側壁6,6の
下部内面へ後方移動不能に配設し、弾性に抗して棒部1
4,14後部を引上げた状態で上記軸部15,15を上記軸受
け10に穿設した軸孔11の左右両部内へ嵌合させ、上記両
軸部の軸線から、軸受け10の下面および後面までよりも
軸受けの下面後端縁10aまでの距離を大とした。
【0006】
【作用】図2が示す閉蓋状態で、蓋体8は軸受け10の下
面後部を容器本体の低後壁部分4上面へ載置させ、かつ
軸受けの軸孔11両端部内へ嵌合させたスプリング12の軸
部15,15により下方へ付勢され、該付勢により蓋体8は
容器本体1上面へ圧接する。該閉蓋状態から蓋体8前部
を容器本体1に対して押上げると、上記軸部15,15の軸
線を中心とする回動により上記軸受けの下面後部は、図
3が示すように軸線下方へ支持板5,5の上面に沿って
移動する。上記低後壁部分4と支持板5との各上面高さ
は等しく、かつ軸部15の軸線から軸受けの下面後端縁10
aまでの距離はその軸線から軸受け10の下面および後面
までの距離よりも大としてあるから、軸受けの下面後端
縁10aが軸線下方へ近づくに従って、スプリングの棒部
14,14の弾性に抗して軸部15,15は押上げられることと
なり、従って軸線の垂直下方に位置したときを思案点と
して上記軸受けの下面後端縁10aが前方へ位動すると、
上記スプリング棒部14,14の復元力により軸部15,15は
下方へ引き戻されることとなり、よって蓋体は図4のよ
うに弾性反転して開蓋する。閉蓋の際も同様に思案点を
過ぎると弾性反転により閉蓋する。
【0007】
【実施例】1は平面四角形状をなす容器本体で、底壁2
周縁から周壁を起立する。その後壁は、図1が示すよう
に左右両側部3,3を残して上半部を切欠きしている。
又該切欠き下方の低後壁部分4の左右両部前面からは、
支持板5,5を、該支持板上面と低後壁部分4上面とを
同一高さとして前方へ突出する。更に左右両側壁6,6
の前部内面には、後述スプリングの棒部上面を係合させ
るための係合突子7,7を付設している。
【0008】蓋体8は、容器本体1の上面を閉塞可能に
設けたもので、頂板9の後部から軸受け10を垂下し、該
軸受けの下面後部を既述切欠きの下方低後壁部分4上面
へ載置させている。軸受け10中央部には軸孔11が穿設し
てある。
【0009】既述容器本体内へは平面ほぼコ字形状のス
プリング12を装着させる。該スプリングは連結部13の両
端から棒部14,14を前方へ突出して平面コ字形状とし、
かつそれ等棒部先端を対向方向へ屈曲して軸部15,15と
し、容器本体の前壁および左右両側壁6,6の下部内面
へ配設し、棒部14,14を既述係合突子7,7下面へ係合
させ、かつ棒部の弾性に抗して軸部15,15を引きあげ、
それ等軸部を既述軸孔11の両端部内へ嵌合させる。棒部
14の後部は図示のように上方へ屈曲させるとよく、又図
示例では係合突子下面へ係合する棒部部分前部を屈曲1
6,16して係合突子前面にも係合させるが、該屈曲部は
蓋体回動による軸部15,15上昇に際してスプリング12が
後方へ移動することを防止するためのもので、該後方移
動防止用突子を別に設けることで、上記棒部部分前部の
屈曲は省略することが出来る。
【0010】尚17は容器体内へ嵌合させる化粧皿であ
る。
【0011】
【考案の効果】本案は既述構成としたから、閉蓋時に蓋
体の全下面は容器本体上面へ圧接することとなり、よっ
て従来のように容器本体および蓋体の前部に係合突条や
フック等の閉蓋状態保持のための手段を設ける必要がな
く、左右両側部3,3を残して容器本体後壁の上半部を
切欠くと共に、該切欠き部下方の低後壁部分4の左右両
部前面から、該低後壁部分の上面と同一高さの上面を有
する支持板5,5を突出し、又低後壁部分上面へ蓋体後
部から垂下する軸受け10の下面後部を載置し、その軸受
けの軸孔11両端部へ、弾性に抗して引上げられたスプリ
ングの棒部先端が形成する軸部15,15を嵌合させ、それ
等軸部の軸線から軸受け10a下面および後面までよりも
軸受けの下面後端縁10aまでの距離を大としたから、そ
の軸部15,15を中心とする蓋体回動の際、思案点を挾ん
で蓋体が弾性反転すると共に、軸受けは後壁の左右両側
部3,3間で回動することとなって蓋体が容器本体に対
して左右方向へ位置ずれすることがない。又上記軸部1
5,15を有するスプリング12は、平面コ字形状として容
器本体の前壁および左右両側壁の下部内面へ後方移動不
能に配置し、左右両側壁6,6の前部内面に付設した係
合突子7,7下面へスプリングの棒部14,14を係合させ
たから、蓋体を下方へ付勢することが容易で、しかもそ
の係合突子に係合する棒部分から棒部部分後端までの、
蓋体を下方へ付勢する弾性変形部を長くすることが出
来、よって蓋体の付勢を適度にすることが容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本案容器の分解斜視図である。
【図2】本案容器の断面図である。
【図3】蓋体が思案点に位置する状態で示す断面図であ
る。
【図4】開蓋状態を示す断面図である。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器本体上面を開閉させる蓋体後部を容
    器本体後部へ枢着させた、平面四角形状の蓋体付き容器
    において、容器本体1は、左右両側部3,3を残して後
    壁の上半部を切欠きすると共に、該切欠き下方の低後壁
    部分4の左右両部前面から支持板5,5を、該支持板上
    面と低後壁部分4上面とを同一高さで前方突出し、かつ
    左右両側壁6,6の前部内面に係合突子7,7を付設し
    ておき、蓋体8は、容器本体上面閉塞状態で頂板9後部
    から垂下する軸受け10下面後部を上記低後壁部分4上面
    へ載置させ、又平面ほぼコ字形状に、連結部13の両端か
    ら棒部14,14を後方へ突出してそれ等棒部の各先端部を
    対向方向へ屈曲して軸部15,15としたスプリング12を、
    上記係合突子7,7下面へ棒部14,14を係合させて容器
    本体の前壁および左右両側壁6,6の下部内面へ後方移
    動不能に配設し、弾性に抗して棒部14,14後部を引上げ
    た状態で上記軸部15,15を上記軸受け10に穿設した軸孔
    11の左右両部内へ嵌合させ、上記両軸部の軸線から、軸
    受け10の下面および後面までよりも軸受けの下面後端縁
    10aまでの距離を大としたことを特徴とする蓋体付き容
    器。
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