JP2933819B2 - 画像形成装置の用紙穿孔装置 - Google Patents

画像形成装置の用紙穿孔装置

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JP2933819B2
JP2933819B2 JP6059304A JP5930494A JP2933819B2 JP 2933819 B2 JP2933819 B2 JP 2933819B2 JP 6059304 A JP6059304 A JP 6059304A JP 5930494 A JP5930494 A JP 5930494A JP 2933819 B2 JP2933819 B2 JP 2933819B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機等において画像
形成後の用紙に穴をあける画像形成装置の用紙穿孔装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年においては、普通紙複写機(PP
C)や、自動給紙装置(APF)等のシートを処理する
事務機器の広範な普及とその高速化、効率化に伴い、コ
ピー処理後にファイリングするためのパンチ処理(穿孔
処理)も迅速かつ能率的に行なう必要に迫られている。
【0003】この解決策として、例えば特開平3−19
0696号公報には、複写機の用紙排出側に、パンチ孔
間隔に対応して用紙の搬送方向に直交する方向に配設さ
れた2本の穿孔爪を有する用紙穿孔装置を付設し、コピ
ー処理されて排紙ローラにより順次一枚ずつ排出される
コピー用紙に、排出される用紙のタイミングに合わせて
上記排紙ローラに連動するカムにより両穿孔爪を同時に
作動させて処理する構成のものが開示されている。
【0004】しかしながら、ここに開示された構成で
は、穿孔を行なう穿孔爪は、用紙の搬送方向に直交する
方向にある穿孔位置に対応した所定位置に2本設けたも
のであり、パンチ孔間隔やパンチ孔数が異なるものには
対応できず、これに対応するためには、それぞれパンチ
孔間隔やパンチ孔数に応じた数の穿孔爪を設けなければ
ならず、構成が複雑になり、また、高価なものとなって
しまうという問題があった。しかも、パンチ孔形成に際
し、用紙を一旦停止させるので、画像形成やそれに伴う
処理速度を高めた場合、ある限界を超えると、先の用紙
の穿孔処理が終わっていないにも関わらず、次の用紙が
搬送されてきて紙詰まりなどの障害を招く虞れがあり、
そのため、処理の高速化も思うように図れないといった
問題もあった。
【0005】これに対し、例えば特開平4−10589
5号公報には、穿孔爪の駆動源に極めて高速な作動を成
しえる圧電素子を用い、用紙の搬送方向の前端縁の位置
検出を行なう用紙端縁検出センサを、穿孔爪から検出さ
れる用紙端縁と第1のパンチ孔との間の搬送方向に沿う
距離分離間した位置に設けると共に、パンチ孔検出セン
サを、穿孔爪から穿孔間隔と等しい距離分離間した位置
に設け、上記用紙端縁検出センサによる用紙前端縁の位
置検出に応じて上記穿孔爪にてシート上に第1のパンチ
孔を形成し、上記パンチ孔検出センサの第1のパンチ孔
の検出に応じて穿孔爪を作動させてシート上に第1のパ
ンチ孔に対して穿孔間隔を隔てて第2のパンチ孔を形成
する用紙穿孔装置が開示されている。
【0006】これによれば、例えば用紙上にパンチ孔を
2つ形成する場合は、搬送した用紙の前端縁がまず用紙
端縁検出センサで検出され、これに応じて穿孔爪が1回
動作して最初のパンチ孔が形成され、その後、用紙がさ
らに搬送されると、この第1のパンチ孔がパンチ孔検出
センサで検出され、これに応じて穿孔爪がさらに1回動
作して第2のパンチ孔が形成される。このような構成と
することで、パンチ孔間隔やパンチ孔数に応じた数の穿
孔爪を設けることなく、一つの穿孔爪にて、簡単かつ安
価にて、パンチ孔間隔やパンチ孔数が異なるものにも対
応でき、かつ、用紙の搬送を停止することなく用紙にパ
ンチ孔を形成することが可能となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の特開
平4−105895号公報に記載の装置構成では、穿孔
爪は、用紙の搬送方向に対して平行に、穿孔位置に対応
した所定位置に固定されているので、搬送方向に沿った
穿孔位置については、穿孔装置の駆動タイミングを変え
ることで、種々変更可能であるが、搬送方向に直交する
方向の穿孔位置については固定されており、任意の位置
に設定することができない。
【0008】このため、用紙を搬送路の一方向側に揃え
て搬送するタイプの複写機等には搭載可能であるが、用
紙を搬送路の中央に位置決めして搬送する、いわゆるセ
ンター基準型の複写機等には搭載できないといった問題
がある。
【0009】このような問題を解決するためには、用紙
の搬送方向に直交する方向に沿って穿孔爪を複数個、例
えば、センター基準で搬送される各用紙の用紙サイズに
対応する位置毎に設ける構成も提案されている。しかし
ながら、そうすると、穿孔爪を駆動する駆動部も個々に
必要となり、構造がまたしても複雑化し、しかも高価な
圧電素子が多く必要とされるので、コストも上昇するこ
ととなる。
【0010】本願発明は、上記課題に鑑みて成されたも
ので、その目的は、搬送方向を横切る方向に穿孔手段
(穿孔爪と駆動部とからなる)を可動にすることで、用
紙の搬送方向に沿ってパンチ孔を形成する場合も、一つ
の穿孔手段にて、コストアップや装置の複雑化を招くこ
となく、センター基準型の複写機等に搭載可能とし、さ
らには、一つの穿孔手段にて、用紙の搬送方向に直交す
る方向に沿って、任意の位置に、任意の個数、かつ、用
紙を停止させることなくパンチ孔を形成可能な用紙穿孔
装置を提供することにある。また、パンチ孔を形成する
にあたり、用紙サイズに応じてパンチ処理を実施するか
否かを決定することで、ミスパンチによるミスコピーの
発生を防止可能な用紙穿孔装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
画像形成装置の用紙穿孔装置は、上記課題を解決するた
めに、搬送路に沿って用紙を搬送させる搬送手段と、搬
送路中を送られる用紙にパンチ孔を形成するように動作
可能な穿孔手段とを備え、搬送中の用紙に穿孔処理を施
してパンチ孔を形成する画像形成装置の用紙穿孔装置に
おいて、上記穿孔手段に、穿孔手段を、搬送路の所定位
置から、搬送方向に直交する方向に対し所定角度傾斜し
た直線上を下流側へと、搬送方向の成分速度が用紙の搬
送速度以上となる速度で移動させる移動手段が備えられ
ていることを特徴としている。
【0012】本発明の請求項2記載の画像形成装置の用
紙穿孔装置は、上記課題を解決するために、上記請求項
1記載の画像形成装置の用紙穿孔装置において、搬送方
向に直交する方向に沿った用紙端縁を検出する用紙端縁
検出手段を備えると共に、上記用紙端縁検出手段の信号
に基づいて、上記移動手段にて上記穿孔手段を下流側へ
と移動させて用紙の所定位置に最初のパンチ孔を形成
し、その後、さらに穿孔手段を下流側へと移動させ、前
回に形成したパンチ孔と平行な位置関係となるように次
のパンチ孔を形成するように、上記穿孔手段及び移動手
段を制御する制御手段が備えられていることを特徴とし
ている。
【0013】本発明の請求項3記載の画像形成装置の用
紙穿孔装置は、上記課題を解決するために、上記請求項
2記載の画像形成装置の用紙穿孔装置において、上記穿
孔手段と共に、上記用紙端縁検出手段が移動可能となる
ように、穿孔手段と用紙端縁検出手段とがユニット化さ
れており、上記制御手段は、2つ目以降のパンチ孔の形
成に際しては、上記用紙端縁検出手段による再検出信号
に基づいて、前回に形成したパンチ孔と平行な位置関係
となるように次のパンチ孔を形成するように、上記穿孔
手段及び移動手段を制御することを特徴としている。
【0014】本発明の請求項4記載の画像形成装置の用
紙穿孔装置は、上記課題を解決するために、上記請求項
2記載の画像形成装置の用紙穿孔装置において、搬送さ
れる用紙のサイズを検出する用紙サイズ検出手段を備え
ると共に、上記用紙サイズ検出手段にて検出された用紙
サイズに基づいて、穿孔処理が可能であるか否かを判断
する判断手段を備え、上記制御手段は、上記判断手段の
判断結果に基づいて、穿孔手段及び移動手段を制御する
ことを特徴としている。
【0015】
【作用】請求項1記載の構成によれば、穿孔手段は、移
動手段にて、搬送路の所定位置から、搬送方向に直交す
る方向に対し所定角度傾斜した直線上を下流側へと、搬
送方向の成分速度が用紙の搬送速度以上となる速度で
動可能に構成されているので、用紙に対して可動とな
り、用紙の搬送方向に直交する方向の任意の位置にパン
チ孔を空けることができる。したがって、例えばこの構
成を、前述の公報(特開平4−105895号)に記載
の装置に採用することで、用紙の搬送方向に沿った用紙
側端部から任意の位置にパンチ孔を形成できるようにな
り、従来、搬送方向に沿ってパンチ孔を形成する構成の
用紙穿孔装置は、センター基準の複写機等(画像形成装
置)に搭載できなかったが、これにより、構造の複雑
化、コストアップを招来することなく、用紙を搬送路の
中央に位置決めして搬送するセンター基準型の複写機等
にも搭載できるようになる。また、用紙に対して可動と
なることで、用紙が搬送路内で搬送路の幅方向に位置ず
れしたとしても、その補正量を算出することで、穿孔手
段の位置を補正して、正確な位置にパンチ孔を形成でき
るようになる。さらに、従来は、搬送方向に直交する方
向に沿ってパンチ孔を形成する場合、パンチ孔の数だ
け、穿孔手段が必要とされていたが、例えば請求項2に
記載されているような構成とすることで、一つの穿孔手
段にて、搬送方向に直交する方向に沿って、任意の位置
に任意の個数、パンチ孔を形成することができる。
【0016】即ち、請求項2記載の構成によれば、搬送
方向に直交する方向に沿った用紙端縁を検出する用紙端
縁検出手段を備えており、上記移動手段は、穿孔手段
を、搬送路の所定位置から、搬送方向に直交する方向に
対し所定角度傾斜した直線上を下流側へと、搬送方向の
成分速度が用紙の搬送速度以上となる速度で移動させる
ように構成されている。そして、制御手段が、穿孔手段
及び移動手段の駆動を制御して、用紙端縁検出手段の信
号に基づいて、上記穿孔手段を下流側へと移動させて用
紙の所定位置に最初のパンチ孔を形成し、その後、さら
に穿孔手段を下流側へと移動させ、前回に形成したパン
チ孔と平行な位置関係となるように次のパンチ孔を形成
する。したがって、従来技術では、用紙の搬送方向に直
交する方向に沿って複数のパンチ孔を形成する場合、パ
ンチ孔の数に応じて穿孔手段が必要であったが、これに
より、一つの穿孔手段によって、搬送方向に直交する方
向に沿って、複数箇所、任意の位置にパンチ孔を形成す
ることができる。また、この場合、部材としては、一つ
の穿孔手段と、これを移動させる移動手段だけで構成で
きるので、安価にて構成できる。さらに、移動中の用紙
を停止させることなくパンチ孔を形成できるので、作業
速度が低下せず、高速度処理の複写機にも搭載できる。
【0017】請求項3記載の構成によれば、穿孔手段と
用紙端縁検出手段とをユニット化し、穿孔手段と一緒に
用紙端縁検出手段を移動させ、制御手段が、穿孔手段及
び移動手段の駆動を制御して、2つ目以降のパンチ孔の
形成に際しては、上記用紙端縁検出手段による再検出信
号に基づいて、前回に形成したパンチ孔と平行な位置関
係となるように次のパンチ孔を形成する。したがって、
毎回、用紙端縁から同じ位置にパンチ孔を形成でき、た
とえ用紙が斜めに傾いた状態で搬送されてきたとして
も、予め設定されている正確な位置に、パンチ孔を形成
することができる。
【0018】請求項4記載の構成によれば、判断手段
が、用紙サイズ検出手段にて検出された用紙サイズに基
づいて穿孔処理が可能であるか否かを判断し、制御手段
が、この判断結果に基づいて、穿孔手段及び移動手段を
制御する。したがって、用紙が小さすぎ、穿孔処理が不
可能である場合は穿孔処理を中止することで、パンチ孔
が用紙端ぎりぎりに形成され、使用に耐えないものとな
ったり、或いは、パンチ孔が用紙端にかかり、使用でき
ないものとなったりするミスパンチによるミスコピーの
発生を未然に防止することができる。この結果、用紙の
無駄を無くすと共に、やり直しによる作業効率の低下を
防止して、作業性を向上させることが可能となる。
【0019】
【実施例】
〔実施例1〕本発明の第1の実施例を図1ないし図34
に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0020】本実施例に係る複写機には、図2に示すよ
うに、本体1の上面に複写対象となる原稿を載置する透
明な原稿載置台2が設けられると共に、この原稿載置台
2を覆う原稿カバー3が設けられている。また、本体1
の上面には、図3に示す操作部100が設けられてい
る。
【0021】上記操作部100は、パンチモードを指定
するためのパンチキー101、メッセージ表示用の表示
パネル102、入力キー103、テンキー104、テン
キー用クリアキー105、解除キー106、及びプリン
トキー107を備えており、ユーザはこの操作部100
を操作することで、各種モード、コピー枚数、パンチモ
ードにおけるパンチ孔数、パンチ孔形成位置等を指定で
きるようになっている。
【0022】図2に示すように、上記原稿載置台2の下
方には、光学系4が配置されている。この光学系4は、
ハロゲンランプ等からなるコピーランプ5と、複数のミ
ラー6〜11と、レンズユニット12とを有している。
ミラー6〜11は、コピーランプ5から照射された光
が、原稿載置台2上に載置された原稿で反射した反射光
を後述する感光体13に一点鎖線で示すように導くよう
になっている。また、レンズユニット12は、この反射
光が感光体13で鮮明な像を結ぶように、反射光を屈折
・集光させる機能を有している。
【0023】光学系の下方には、上述の感光体13を中
心とする複写プロセス部が配置されており、この感光体
13の周囲には、メインチャージャユニット14、現像
ユニット15、転写チャージャ16、剥離チャージャ1
7、クリーニングユニット18等が配されている。ま
た、複写プロセス部には、感光体13の出紙側に設けら
れるベルト状のサクションユニット19や、サクション
ユニット19の出紙側に配される定着装置20も含まれ
ている。
【0024】一方、現像ユニット15の下方には、用紙
を適正なタイミングで感光体13に供給するレジストロ
ーラ21・21が配されている。そして、上記の複写プ
ロセス部の下方には、各サイズの用紙を収容可能な複数
の給紙カセット22・23が配されている。また、本体
1における現像ユニット15側の側壁には、手差しトレ
イ24が取り付けられている。さらに、レジストローラ
21・21と給紙カセット22・23と手差しトレイ2
4との間には、搬送ローラ25・25等を有して用紙を
搬送する搬送装置26が設けられている。そして、上記
のレジストローラ21・21、給紙カセット22・2
3、手差しトレイ24および搬送装置26により給紙部
が構成されている。また、この給紙部には、感光体13
に供給される用紙のサイズを検出する、後述の用紙サイ
ズ検出センサ(用紙サイズ検出手段)118(図10参
照)も備えられている。
【0025】定着装置20の出紙側には、本発明に係
り、詳細は後述する用紙穿孔装置27、及び用紙の搬出
を給紙カセット22と本体1の外側とに振り分ける分離
ゲート109が設けられている。さらに、本体1におけ
る用紙穿孔装置27の出紙側外壁面には、用紙を排出す
るステープルソータ29等が設置されている。
【0026】上記の複写プロセス部では、メインチャー
ジャユニット14により所定の電圧が印加されて帯電し
た感光体13に、光学系4により導かれた原稿からの反
射光が結像すると、感光体13には原稿画像に応じた静
電潜像が形成される。次いで、この静電潜像は、現像ユ
ニット15から与えられたトナーにより可視化されてト
ナー像となり、このトナー像は、給紙カセット22・2
3または手差しトレイ24からの用紙に転写チャージャ
16により転写される。トナー像が転写された用紙は、
剥離チャージャ17で感光体13から剥離された後、サ
クションユニット19により搬送され、定着装置20で
加熱されてトナー像が定着させられる。
【0027】上記のようにして複写が完了した用紙は、
用紙穿孔装置27でパンチ処理が施された後、分離ゲー
ト109によりステープルソータ29に導かれる。そし
て、用紙は、ステープルソータ29にてステープル処理
やソータ処理が施されて排出される。また、両面複写を
行なう場合、定着装置20を経た用紙は、分離ゲート1
09により、給紙カセット22に導かれ、裏面の複写に
供される。
【0028】尚、用紙穿孔装置27によるパンチ処理
は、上述の操作部100のパンチキー101が押圧され
て、パンチモードが設定されているときに実行されるよ
うになっている。
【0029】本実施例の複写機は、用紙穿孔装置27と
して、パンチユニット108を備えている。以下に、こ
のパンチユニット108の構成を、詳細に説明する。
【0030】パンチユニット108は、図1に示すよう
に、パンチ装置33、パンチ移動装置(移動手段)11
3、用紙検出センサ(用紙端縁検出手段)32、用紙側
端部検出センサ110、ホームポジションセンサ11
1、リターンポジションセンサ112、図4に示す搬送
ガイド(搬送路)31、搬送ローラ34・35(搬送手
段)、及び図8(a)に示すパンチ屑回収器28から構
成されている。
【0031】搬送ガイド31は、図4に示すように、用
紙Pの上下方向の変位を規制するように、上下に平行に
配された2枚の上プレート31aと下プレート31bと
からなる。この搬送ガイド31には、幅方向に延びる開
口部31cが形成されており、この開口部31cに、パ
ンチ装置33が移動自在に配設されている。
【0032】搬送ローラ34・35は、各々駆動ローラ
と従動ローラとからなる一対のローラで、上記搬送ガイ
ド31に設けられた開口部に配設されている。このう
ち、搬送ローラ35はパンチ装置33より下流側(ステ
ープルソータ29側)に、搬送ローラ34は上流側に配
されている。これら搬送ローラ34・35は、図示しな
いモータにより周速Vとなる回転数にて駆動されてお
り、これにより、上流側より搬送されてきた用紙Pを、
搬送速度Vで下流側へと搬送するようになっている。
【0033】用紙検出センサ32は、上記搬送ガイド3
1におけるパンチ装置33より上流側で、搬送ローラ3
4より下流側に設けられた図示しない開口部に配設され
ている。この用紙検出センサ32は、搬送ガイド31内
を通過する用紙Pの前端部を検出してから後端部を検出
するまでの間、ON信号を出力するようになっている。
【0034】用紙側端部検出センサ110は、図1に示
すように、パンチ装置33の進行方向側に取り付けられ
ている。この用紙側端部検出センサ110は、パンチ装
置33の進行中に、搬送ガイド31内を通過する用紙P
のスタート側端部を検出してからその反対側のリターン
側端部を検出するまでON信号を出力するようになって
いる。
【0035】ホームポジションセンサ111は、パンチ
装置33のスタート側における用紙Pの最大幅より外側
の位置に配設されている。このホームポジションセンサ
111は、パンチ装置33がスタート位置であるホーム
ポジションに位置しているときにON信号を出力するよ
うになっている。
【0036】リターンポジションセンサ112は、パン
チ装置33がリターン側における用紙Pの最大幅より外
側の位置に配設されている。このリターンポジションセ
ンサ112は、パンチ装置33がリターン位置に到達し
たときにON信号を出力するようになっている。
【0037】パンチ移動装置113は、プーリ114・
115と、ベルト116と、駆動モータ117とから構
成されている。ベルト116は、駆動モータ117から
の駆動力が伝達されるプーリ114と、プーリ115と
に掛け渡されており、このベルト116に、パンチ装置
33の上流側が固定されている。これらプーリ114・
115は、ベルト116を、用紙Pの搬送方向に対し
(90−θ)°の角度を成す方向に移動させるように設
けられており、これにて、ベルト116に固定されたパ
ンチ装置33を、ベルト116の移動に伴わせて、用紙
Pの搬送方向に対し(90−θ)°の角度を成す方向に
移動させるようになっている。この角度θが、パンチ装
置33の取付け角であり、その設定方法については後述
する。
【0038】また、上記駆動モータ117は、正逆回転
可能に構成されており、駆動モータ117が正回転され
ることで、パンチ装置33は進行方向に移動し、駆動モ
ータ117が逆回転されることで、退行方向に移動する
ようになっている。
【0039】パンチ装置33は、図5に示すように、パ
ンチ部30、このパンチ部30を駆動するパンチ駆動部
36、上プレート45aと下プレート45bとからなる
用紙ガイド45、及びこれらパンチ部30、パンチ駆動
部36、用紙ガイド45を収容するケース部41から構
成されている。上記パンチ部30、このパンチ部30を
駆動するパンチ駆動部36にて、穿孔手段47が構成さ
れている。尚、この図5は、用紙搬送方向上流側から見
た断面図である。
【0040】上記パンチ部30は、パンチ部材38、収
容ケース37、復帰スプリング39、及びパンチダイ4
0を備えており、収容ケース37は、内部に、パンチ部
材38が上下動可能となり、かつ復帰スプリング39を
一定範囲で伸縮させるような空間を有している。また、
収容ケース37は、上面と底面とにそれぞれパンチ部材
38の挿通し得る通過穴37a・37bが設けられてお
り、このうちの通過穴37bは、用紙ガイド45の上プ
レート45aに設けられた開口部45dに合致してい
る。
【0041】パンチ部材38は、全体が円柱の軸形状を
なしており、下端に穿孔刃38aが形成されると共に、
ほぼ中央部外周に鍔部38bが形成されている。上記穿
孔刃38aとしては、図6の(a)ないし(d)に示す
刃物43を採用している。この刃物43は、中心軸の回
りに4つの刃先43a…と、隣合う刃先43a・43a
同士の間に形成される4つの谷部43b…とを有してい
る。すなわち、刃先43a…と谷部43b…とは交互に
45°の間隔をおいて形成されている。この刃物43
は、一般の刃物よりも穴を空けるために必要な最少スト
ロークが小さく設定されており、刃物43により用紙P
に穴を空ける場合、刃先43a…が十字形状をなすこと
により同時に用紙Pに突き刺さるだけでなく、パンチ部
材38の駆動トルクとして必要な力を小さくすることが
でき、用紙Pを搬送させながら用紙Pの穿孔を高速で行
なうのに適している。
【0042】パンチダイ40は、図5に示すように、用
紙ガイド45の下プレート45bに取り付けられてい
る。このパンチダイ40は、中央部に上方に延びて開口
する管部40aを有している。管部40aは、パンチ部
材38の外径よりやや大きい内径となるように形成され
ており、開口部45dに対向するように下プレート45
bに設けられた開口部45eに嵌合されている。これに
より、パンチ部材38が下方に移動する際には、穿孔刃
38aが管部40a内に達するようになっている。
【0043】復帰スプリング39は、圧縮型のスプリン
グであり、パンチ部材38の回りに配されている。この
復帰スプリング39の両端部は、鍔部38bと収容ケー
ス37の底面とによって保持されている。復帰スプリン
グ39は、パンチ部材38に下方への外力が作用してい
ないとき、パンチ部材38を図に示すような待機位置に
付勢するようになっている。また、復帰スプリング39
は、パンチ部材38に作用する下方への外力が解除され
たとき、パンチ部材38を上記の待機位置に復帰させる
ようになっている。
【0044】パンチ駆動部36は、支持部材51と、押
圧バー52と、圧電素子53と、歪拡大機構54とによ
り構成されており、支持部材51は、用紙ガイド45上
に設けられ、ベース51aと、支柱51bとからなって
いる。ベース51aは、上プレート45a上に固定さ
れ、支柱51bは、ベース51aから垂直に上方へ延び
るように形成されている。押圧バー52は、基端が上記
の支柱51bの上端部にピン55にて回動自在に取り付
けられると共に、自由端がパンチ部材38の上端まで達
するように設けられている。
【0045】圧電素子53は、電圧が加えられると圧電
効果により寸法歪を発生するようになっている。その寸
法歪の方向は、図7に示すように、図中上下方向につい
て中心に向かう方向、かつ、図中左右方向について外方
に向かう方向である。
【0046】歪拡大機構54は、全体が5mm程度の厚
みの鋼により形成されており、圧電素子53の寸法歪に
より変形するように、局部的に変形しやすい部分を有し
ている。歪拡大機構54は、側部54a・54bと、上
部54cと、下部54dと、連結部54e・54fとか
らなっており、圧電素子53の周囲を取り囲んでいる。
【0047】側部54a・54bは、圧電素子53にお
ける図中左右方向の両端部と接続されている。上部54
cと下部54dとは、それぞれ両端が細く括れた部分を
介して側部54a・54bに接続されると共に、中央部
が大きく切り欠かれており、容易に変形するように形成
されている。すなわち、歪拡大機構54は、このような
形状により、図において一点鎖線で示した部位に変形を
生じるようになっている。また、上記の変形する部位
は、変形量がわずかであるので塑性ひずみを生じること
はない。
【0048】連結部54eは、上部54cの中央部上端
から上方に延びるように長く形成されており、上端が押
圧バー52において基端に近くかつ自由端から遠い位置
で軸着されている。一方、連結部54fは、下部54d
の中央部下端から下方に延びるように短く形成されてお
り、下端がベース51aに軸着されている。
【0049】上記のように構成されるパンチ駆動部36
においては、圧電素子53に生じた矢印方向の寸法歪
は、歪拡大機構54の変形でより大きな変位となって押
圧バー52に伝達される。すると、押圧バー52は、ベ
ース51a側に引き寄せられて、ピン55を中心に下方
に向けて回動する。これにより、押圧バー52の自由端
が下方に移動して、パンチ部材38を下方に押圧する。
【0050】パンチ屑回収器28は、図8(a)(b)に
示すように、パンチ屑受け部62と、パンチ屑回収容器
64と、パンチ屑清掃部材61とからなり、パンチユニ
ット108の下部側に、パンチ装置33の移動範囲に合
わせて備えられている。
【0051】上記パンチ屑受け部62は、パンチ装置3
3の移動方向に沿って配されており、パンチ装置33か
ら排出されるパンチ屑を受け取るようになっている。こ
のパンチ屑受け部62におけるパンチ装置33のリター
ン側には、上記パンチ屑回収容器64が配設されてい
る。このパンチ屑回収容器64は、パンチ屑受け部62
内に溜まったパンチ屑を収容するものである。
【0052】パンチ屑清掃部材61は、上記パンチ装置
33におけるケース部41の下面で、かつ、パンチ装置
33の後方側に、その先端部をパンチ屑受け部62の底
面に当接するように取り付けられており、パンチ装置3
3の進行方向への移動に伴って、パンチ屑受け部62内
に溜まったパンチ屑を上記パンチ屑回収容器64へと搬
送するようになっている。そして、パンチ屑受け部62
内の隅に溜まったパンチ屑も搬送できるように、その先
端部は、パンチ装置33がホームポジションで待機して
いる時には、パンチ屑受け部62のスタート側壁面に接
触するようになっている。
【0053】上記パンチ屑受け部62は、パンチ装置3
3のホームポジションから、ホームポジションより最も
離れた穿孔位置である最遠隔処理位置63まで、ほぼ水
平状に設けられ、最遠隔処理位置63にパンチ装置33
が位置した際にパンチ屑清掃部材61が到達する位置よ
りもわずか手前より、傾斜状に形成されている。この傾
斜状に形成された傾斜部62bにて、パンチ屑はパンチ
屑回収容器64内へと自然に転がり落ちるようになって
いる。さらに、本実施例では、この傾斜部62bに、図
示しない振動器にて振動が加えられるようになってお
り、振動と傾斜により、上記パンチ屑清掃部材61がパ
ンチ屑回収容器64の入り口まで達していなくとも、パ
ンチ屑をパンチ屑回収容器64内へ確実に送り込めるよ
うになっている。これにより、パンチ装置33の移動幅
は、ホームポジションから、最遠隔処理位置63までで
よいので、パンチ装置33がパンチ屑回収容器64の入
り口まで達する構成に比べて、パンチ屑をパンチ屑回収
容器64へと搬送する際の処理時間が短くなっている。
【0054】しかも、この傾斜部62bは、図8による
A−A線矢視断面図が図9(a)に示すように、V字形
状に形成されている。これにより、さらに、円形のパン
チ屑を転がり易くし、パンチ屑が途中で詰まるようなこ
とのないようになっている。また、このように傾斜部6
2bを振動させることにより、傾斜部62bの傾斜度を
大きく取れない場合でも、効果的にパンチ屑をパンチ屑
回収容器64へと落下させることができる。
【0055】また、パンチ屑受け部62の水平部62a
の底面には、図8によるB−B線矢視断面図が図9
(b)に示すように、パンチ屑の搬送方向に長手方向が
平行な突起部62a’が複数形成されている。この複数
の突起部62a’により、パンチ屑のパンチ屑受け部6
2底面への接触抵抗が小さくなり、パンチ屑をパンチ屑
回収容器64へと搬送し易くなっている。
【0056】続いて、上記パンチユニット108を駆動
するための制御系の概略について説明する。
【0057】図10に示すように、この制御系では、C
PU(Central Processing Unit)からなるコントローラ
(制御手段・判断手段)60が備えられている。このコ
ントローラ60には、上記した用紙検出センサ32、用
紙側端部検出センサ110、ホームポジションセンサ1
11、リターンポジションセンサ112、及び本体1側
の給紙部に備えられた前述の用紙サイズ検出センサ11
8が接続されており、各センサからの検出信号が入力さ
れるようになっている。また、このコントローラ60に
は、本体1側とも接続されており、用紙搬送の有無、搬
送される用紙Pに対してパンチ処理を実施するかどうか
(即ち、パンチモードが指定されているかどうか)、パ
ンチ孔の形成位置・個数等を知らせる信号が入力される
ようになっている。
【0058】また、コントローラ60には、後述のよう
にパンチユニット108の駆動を制御する際に動作タイ
ミングを図るためのタイマー部42、及びパンチ処理回
数をカウントするカウンタ部67も接続されている。さ
らに、このコントローラ60には、駆動回路119を介
してパンチ移動装置113の駆動モータ117、及び駆
動回路120を介してパンチ駆動部36の圧電素子53
がそれぞれ接続されている。
【0059】次に、本パンチユニット108の動作を説
明する。まず、用紙Pの後端側に端部に沿ってパンチ処
理を行う場合を、図1、図3、図10、図13〜図16
を用いて、図12のフローチャートと、図11のタイミ
ングチャートとを参照しながら説明する。
【0060】用紙Pの後端側に端部に沿ってパンチ処理
を行なう場合、上記パンチ装置33は、駆動モータ11
7の回転数が制御されることで、パンチ移動装置113
にて移動速度VP で移動される。この移動速度VP は、
搬送ガイド31内を搬送速度Vで搬送されている用紙P
にパンチ処理を可能とするために決定されるもので、用
紙Pの搬送速度Vと上述の取付け角θにより、次式で求
められる。
【0061】 VP =V/sinθ …(式1) まず、ユーザが、図3に示す操作部100のパンチキー
101をONし、続いて、所望のパンチ孔の個数と、各
パンチ孔の形成位置とをテンキー104等を用いて入力
する(S1)。この場合、操作部100のパンチキー1
01をONすることで、表示パネル102に所定のメッ
セージが表示され、ユーザは、このメッセージにしたが
ってパンチ孔の個数、及び各パンチ孔の形成位置を入力
する。パンチ孔の形成位置は、図1に示すように、用紙
Pの搬送方向をX軸(+)、用紙Pの搬送方向に直交す
る方向をY軸(+)とし、図に点Oにて示す用紙Pの四
隅の一つを、原点として座標入力される。ここでは、第
1パンチ孔A、及び第2パンチ孔Bを形成するものと
し、パンチ孔の個数N=2、第1パンチ孔Aの形成位置
は(X1 ,Y1 )、第2パンチ孔Bの形成位置は
(X1 ,Y2 )と入力される。即ち、第1パンチ孔Aの
形成位置は、用紙後端部より距離X1 、スタート側端部
より距離Y1 、第2パンチ孔Bの形成位置は、用紙後端
部より距離X1 、スタート側端部より距離Y2 である。
【0062】入力が完了した時点で、ユーザはプリント
キー107を押圧する。これにて、用紙Pの搬送が開始
される。尚、パンチ孔数やパンチ形成位置が入力されな
かった場合は、用紙サイズ検出センサ118にて検出さ
れた用紙Pのサイズに応じて、予め図示しない記憶部に
プリセットされている定形の個数・位置にパンチ処理が
施される。
【0063】上記パンチ装置33は、動作開始まで図1
に示すスタート側のホームポジションに待機されてい
る。このことは、ホームポジションセンサ111のON
にて検知される(図11(b)参照)。用紙Pが搬送ガ
イド31内を搬送されてくると、用紙検出センサ32が
用紙Pの前端部を検出してONし、さらに用紙Pが搬送
されて、図13に示すような位置にくると、用紙検出セ
ンサ32が用紙Pの後端部を検知してOFFとなる(図
11(a)参照、S2・S3)。この用紙後端部の検知
による信号のONからOFFへの立ち下りをトリガーと
してパンチ装置33が動作を開始する。まず、タイマー
部42のタイマーtx1がリセットされ(S4)、続い
て、パンチ装置33のスタート時間T0 が計算される
(S5)。
【0064】このスタート時間T0 は、用紙後端部の検
知からパンチ装置33をスタートさせるまでの待機時間
であり、図1に示す、第1及び第2パンチ孔A・Bの用
紙後端部からの距離X1 と、パンチ部材38のホームポ
ジションに対する用紙検出センサ32の搬送方向の取付
け距離XP と、用紙Pの搬送速度Vにより、次式で求め
られる。
【0065】 T0 =(XP −X1 )/V …(式2) この場合、上記X1 の範囲、即ち用紙後端部よりパンチ
孔形成可能な範囲は、 XMIN <X1 <XP となる。上記XMIN は、パンチ孔を所定の半径R+α
(誤差)で確実に空けることができ、しかも、用紙Pを
ファイルした時に、破れ等を生じることのない範囲とな
るように決定されており、例えばパンチ孔の半径R=3
mmの場合は、通常5〜10mmである。
【0066】このスタート時間T0 は、タイマーtx1
にて計時され、スタート時間T0 の計時が終了すると
(S6)、駆動モータ117が正回転駆動される(図1
1(c)参照)。これにて、パンチ装置33が進行方向
に移動する(S7)。このときの移動速度は、上記した
移動速度VP である。また、このパンチ装置33のスタ
ートにより、ホームポジションセンサ111はOFFと
なる(図11(b)参照)。
【0067】パンチ装置33のスタート後、用紙側端部
検出センサ110が用紙Pのスタート側端部を検出する
とONとなる(図11(e)参照、S8)。この用紙側
端部検出センサ110のOFFからONの立ち上がりを
トリガーとしてタイマー部42のタイマーty1・ty
2がそれぞれリセットされ(S9)、続いて、第1パン
チ孔A・第2パンチ孔Bまでの到達時間TY1・TY2がそ
れぞれ計算される(S10)。
【0068】これら到達時間TY1・TY2は、図1又は図
13に示す、パンチ部材38のホームポジションに対す
る用紙側端部検出センサ110の搬送方向に直交する方
向の取付け距離Ys と、各パンチ孔A・Bのスタート側
端部からの距離Y1 ・Y2 と、搬送方向に直交する方向
のパンチ装置33の成分速度VY により、以下の式で求
められる。
【0069】 TY1=(Y1 +YS )/VY … (式3) TY2=(Y2 +YS )/VY … (式4) VY =V/tanθ … (式5) これら到達時間TY1・TY2は、タイマーty1・ty2
にてそれぞれ計時され、タイマーty1による第1パン
チ孔Aまでの到達時間TY1の計時が終了すると(S1
1)、駆動回路120がONされ、圧電素子53に電流
が流される(図11(f)、S12)。これにより、図
14に示すように、第1パンチ孔Aの形成位置にパンチ
装置33が到達したと同時に、パンチ部材38が駆動さ
れて用紙Pに第1パンチ孔Aが形成される。
【0070】続いて、タイマーty2による第2パンチ
孔Bまでの到達時間TY2の計時が終了すると(S1
3)、駆動回路120がONされ、圧電素子53に電流
が流される(図11(f)、S14)。これにより、図
15に示す、第2パンチ孔Bの形成位置にパンチ装置3
3が到達したと同時に、パンチ部材38が駆動されて用
紙Pに第2パンチ孔Bが形成される。
【0071】こうして、最後のパンチ孔である第2パン
チ孔Bが形成されると、図10に示すカウンタ部67の
パンチカウンタのカウンタ値がカウントアップされる
(S15)。そして、このカウンタ値が予め設定されて
いる所定回数Zに達したかどうかが判断され(S1
6)、達している場合は、リターンポジションセンサ1
12がONするリターンポジションまでパンチ装置33
が移動する(S17)。これにより、パンチ装置33に
取り付けられたパンチ屑清掃部材61がパンチ屑受け部
62の傾斜部62bにまで達し、パンチ屑清掃部材61
にて搬送されてきたパンチ屑が、パンチ屑回収容器64
内に回収される。この後、カウンタ部67のパンチカウ
ンタがリセットされ(S18)、駆動モータ117が逆
回転駆動される(図11(d)参照)。一方、S16に
て、カウンタ値が所定回数Zに達していなかった場合
は、上記S17・S18を経ることなく、駆動モータ1
17が逆回転駆動される。これにより、パンチ装置33
が一旦停止し(S19)、退行方向へと移動する(S2
0)。その後、パンチ装置33がスタート位置まで復帰
すると、これを検知してホームポジションセンサ111
がONし(図11(b)参照、S21)、このホームポ
ジションセンサ111のONにより、駆動モータ117
が停止する。これにて、パンチ装置33が停止し(S2
2)、一連の動作を終了し、その後、次の用紙Pの搬送
が用紙検出センサ32にて検出されるまで待機する。
【0072】このようなパンチユニット108の動作に
て、搬送速度Vで移動している用紙Pに対し、図13に
斜線にて示す領域K、即ち、用紙Pの搬送方向に対して
はXMIN 〜XP の範囲、用紙Pの搬送方向に直交する方
向に対しては用紙Pの側端部からYMIN 内側の範囲であ
れば、任意の個数、任意の位置にパンチ孔を形成するこ
とが可能となる。上記YMIN は、前述のXMIN と同じよ
うに、パンチ孔を確実に空けることができ、用紙Pをフ
ァイルする場合、破れずに使用でき得る距離である。
【0073】そして、このように、用紙検出センサ32
にて用紙後端部を検出し、この信号に基づいてパンチ装
置33を移動させ、パンチ部材38を作動させることに
より、用紙Pの長さに関係なく用紙Pの後端部より一定
距離にパンチ孔を形成することができる。また、用紙P
のスタート側端部を用紙側端部検出センサ110にて検
出してから、その側端部を基準に端部から形成すべきパ
ンチ孔までの距離を計算して、この距離分パンチ装置3
3が移動した時点で、パンチ処理を実施するので、用紙
Pの幅に関係なく、用紙Pの搬送方向と平行なスタート
側端部より一定距離の複数の位置に、毎回パンチ孔を形
成することができる。
【0074】この結果、用紙サイズが同じであれば、複
数の用紙Pが搬送方向に直交する方向にばらついて搬送
されてきたとしても、同一位置にパンチ孔を形成するこ
とができる。
【0075】尚、上記においては、用紙Pのスタート側
端部より、Y1 ,Y2 の位置にパンチ孔を形成したが、
パンチ孔の一般に必要とされる位置は、用紙Pの中央か
ら等間隔ammの位置であるので、このY1 ,Y2 の位
置は、以下のようにして求めることができる。
【0076】即ち、制御系のコントローラ60の図示し
ない記憶部には、予め各定形サイズの用紙Pの寸法が登
録されると共に、コントローラ60には、本体1側に備
えられた給紙部の用紙サイズ検出センサ118からの信
号が入力されているので、予め用紙Pの幅を知ることが
できる。
【0077】したがって、例えば定形サイズ用紙の幅H
mmが、記憶部に登録されているとすると、搬送される
用紙Pのサイズを、用紙サイズ検出センサ118により
認識することにより、Y1 ,Y2 を以下の式で、演算に
て求めることができる。
【0078】 Y1 =H/2 − a … (式6) Y2 =H/2 + a … (式7) また、上記においては、パンチ処理回数が所定回数Zに
達した場合にのみ、パンチ装置33をリターン側の終点
まで移動して、パンチ屑受け部62に溜まったパンチ屑
を、パンチ屑回収容器64へと送りこむようにすること
で、毎回パンチ屑回収容器64付近にまで、パンチ装置
33を移動させる必要がなくなり、駆動手段への負荷を
軽減すると共に、制御を簡素化し、処理速度の向上が図
れ、高速度処理の複写機にも適応可能となる。
【0079】尚、上記の場合、パンチ処理回数が所定回
数Zに達していない場合は、最後のパンチ孔を形成した
後、パンチ装置33を停止して、後退させるようになっ
ているが、毎回、リターンポジションセンサ112がO
Nした位置で、パンチ装置33を停止させ、後退させる
ような構成としてもよく、そうすることで、確実にパン
チ装置33をホームポジションに復帰させることができ
る。
【0080】次に、このようにパンチユニット108を
動作させてパンチ孔を形成するにあたり、より効果的な
装置構成を部分的に説明する。
【0081】まずは、パンチ装置33の取付け角θの設
定方法を説明する。上記のようなパンチ装置33では、
パンチ部材38の動作時間は、約1msであることが確
認されている。これは、パンチ部材38の動作の駆動源
として圧電素子53の圧電効果による寸法歪を利用す
る、いわゆる圧電アクチュエータを用いることにより実
現されるものである。圧電アクチュエータでは、カム動
作やソレノイド駆動に比べて、極めて高速の作動を成し
得、その応答性は、ソレノイドを用いた場合にはmsオ
ーダであるのに対し、μsオーダである。本実施例では
歪拡大機構54を利用しているため、機構部の動作遅れ
により若干の遅れを生じるが、パンチ部材38の動作に
要する時間は実測にて約1msである。
【0082】これより、用紙Pとパンチ装置33との相
対速度は、1000mm/secが限界であることが実
験上確認されている。これは、パンチ部材38の動作に
伴って穿孔中に刃物43の先が移動し、この距離が大き
くなると、パンチ孔が変形し、パンチ孔不完全などの不
具合が生じるからである。このような不具合を生じる速
度を限界速度VL とする。
【0083】穿孔動作時間中の移動距離ΔLは、パンチ
部材38の動作時間をtとした場合、次式で求められ
る。
【0084】 ΔL=VY ×t … (式8) VY =1000mm/sec、上記t=1msとする
と、ΔL=1mmとなる。
【0085】このような場合、用紙Pが固定されている
と、パンチ孔は図17に示すような長円状となる。図
中、斜線にて示す部分が、パンチ部材38の移動にて広
がった部分である。尚、実際には、用紙Pの固定方法に
もよるが、用紙Pの撓み等により、軽減されるので、こ
れほど大きな変形とはならない。
【0086】用紙Pの後端側に端部に沿ってパンチ孔を
形成する場合、VY は、前述の式1で表されているた
め、VY は用紙Pの搬送速度Vが大きいほど、また、取
付け角θが小さいほど大きくなり、限界速度VL を超え
ることとなる。そこで、限界速度VL を超えないための
最小取付け角θMIN が、用紙Pの搬送速度Vに対して次
式で求められる。
【0087】 θMIN = tan-1 V/VL … (式9) このことから、取付け角θは、θMIN 以上なければなら
ないが、搬送方向のスペースをできるだけ小さくするた
めには、θはθMIN にするのが最適である。したがっ
て、本実施例のパンチユニット108では、取付け角θ
はθMIN に設定されている。
【0088】続いて、パンチ処理を施す際の用紙Pの搬
送方法・固定方法について説明する。前述したように、
本実施例のパンチユニット108では、用紙Pを、搬送
ローラ34・35にて搬送するようになっており、上流
側から搬送されてきた用紙Pは、まず、搬送ローラ34
にて搬送され、用紙Pの後端部が搬送ーラ34を通過し
た後は、搬送ローラ35のみで搬送されるようになる。
したがって、搬送ローラ34・35の間に配されたパン
チ装置33でのパンチ処理は、用紙Pの後端部が、用紙
検出センサ32を通過することで開始されるので、パン
チ処理を実施している間は、常に下流側の搬送ローラ3
5のみで搬送されることとなる。したがって、用紙Pの
後端側は固定されておらずフリー状態となるので、用紙
Pが撓み易くなり、上記の穿孔動作中の移動距離ΔLの
影響をこの撓みにて効果的に吸収してΔLの影響を最小
限にすることができる。つまり、パンチ処理時には、用
紙下流側のみに搬送ローラを設けるようにし、パンチ孔
形成より上流側では固定しないようにすることで、移動
しながらパンチ処理を行なうことによるパンチ孔の形状
の歪みを緩和することができる。
【0089】また、この場合、図4に示す各搬送ローラ
34・35間の距離LR は、取付け角θが大きくなり、
パンチ装置33の移動範囲が広くなると大きくなり、使
用する用紙Pの長さを超えてしまうという事態も起こり
得る。したがって、このことからも、上記した取付け角
θはできるだけ小さくする必要がある。
【0090】続いて、用紙Pのスタート側の側端部に沿
ってパンチ処理を行う場合を、図1、図3、図10、及
び図18を用いて、図19のフローチャートを参照しな
がら説明する。尚、パンチ装置33のパンチ屑回収のた
めの動作は、上述した用紙Pの後端側にパンチ孔を形成
する場合と同様であるので、ここでは省略する。
【0091】用紙Pのスタート側の側端部に沿ってパン
チ処理を行なう場合の上記パンチ装置33の移動速度V
P ”は、用紙Pの後端側にパンチ処理を実施する場合の
移動速度VP とは異なり、用紙Pの搬送速度Vとは独立
して設定できるものである。
【0092】まず、用紙Pの後端側にパンチ処理を実施
する場合と同じように、ユーザにて、所望のパンチ孔の
個数と、各パンチ孔の形成位置とが入力される(S3
1)。但し、パンチ孔の形成位置は、図18に示すよう
に、用紙Pの搬送方向をX軸(+)、用紙Pの搬送方向
に直交する方向をY軸(+)とし、用紙Pの四隅の一つ
である図に示す点O’を原点として座標入力される。こ
こでは、4つのパンチ孔を形成するものとし、パンチ孔
の個数N=4、第1パンチ孔Cの形成位置は(X2 ,Y
3 )、第2パンチ孔Dの形成位置は(X3 ,Y3 )、第
3パンチ孔Eの形成位置は(X4 ,Y3 )、第4パンチ
孔Fの形成位置は(X5 ,Y3 )とする。即ち、第1パ
ンチ孔Cの形成位置は、用紙後端より距離X2 、スター
ト側端より距離Y3 、第2パンチ孔Dの形成位置は、用
紙後端より距離X3 、スタート側端より距離Y3 、第3
パンチ孔Eの形成位置は、用紙後端より距離X4 、スタ
ート側端より距離Y3 、第4パンチ孔Fの形成位置は、
用紙後端より距離X5 、スタート側端より距離Y3 であ
る。
【0093】このようなユーザによる設定が終了する
と、本体1側の給紙部に備えられた図10に示す用紙サ
イズ検出センサ118から入力される用紙サイズ信号よ
り、用紙Pの幅を認識して、用紙幅の1/2のPW を計
算する(S32・S33)。そして、この得られたPW
と、パンチ孔の用紙Pのスタート側端よりの距離Y3
及び用紙Pの中央からパンチ部材38のホームポジショ
ンまでの距離YH に基づいて、パンチ装置33を移動さ
せる距離ΔYを計算する(S34)。この場合、上記Δ
Yは、次式で求められる。
【0094】 ΔY=YH −( PW −Y3 ) … (式10) このようにして、移動距離ΔYが計算されると、このΔ
Yだけパンチ装置33を移動させる(S35)。実際に
は、パンチ装置33をΔYだけ移動させるための駆動モ
ータ117の駆動時間TY3を計算し、駆動時間TY3秒間
だけ、駆動モータ117を正回転駆動することで移動さ
せる。駆動時間TY3は、以下の式で求められる。
【0095】 TY3=ΔY/VY ” … (式11) VY ”=VP ”cosθ … (式12) 上記VY ”は、パンチ装置33の移動速度VP ”の用紙
Pの搬送方向に直交する方向の速度である。
【0096】次に、用紙Pが搬送ガイド31内を搬送さ
れてきて、用紙検出センサ32がONすると(S3
6)、この用紙検出センサ32のOFFからONの立ち
上がりをトリガーとして、タイマー部42のタイマーt
x2をリセットし(S37)、第1パンチ孔C〜第4パ
ンチ孔Fまでの到達時間TX2・TX3・TX4・TX5がそれ
ぞれ計算される(S38)。
【0097】これら到達時間TX2・TX3・TX4・T
X5は、用紙前端部の検知から用紙Pの所定位置がパンチ
部材38の真下を通過するまでの時間であり、図18に
示す各パンチ孔の用紙前端部からの距離X2 ・距離X3
・距離X4 ・距離X5 と、パンチ部材38のホームポジ
ションに対する用紙検出センサ32の搬送方向の取付け
距離XP と、移動距離ΔXとにより、以下の式で求めら
れる。
【0098】 TX2 =(ΔX+XP +X2 )/V … (式13) TX3 =(ΔX+XP +X3 )/V … (式14) TX4 =(ΔX+XP +X4 )/V … (式15) TX5 =(ΔX+XP +X5 )/V … (式16) 尚、ΔXは、 ΔX=ΔY・tanθ … (式17) である。
【0099】計算されたこれらの到達時間は、タイマー
tx2にて順次継続して計時され、第1パンチ孔Cまで
の到達時間TX2が計時され、計時の終了を確認すると
(S39)、駆動回路120がONされ、圧電素子53
に電流が流される(S40)。
【0100】これにより、図18に示す、第1パンチ孔
Cの形成位置がパンチ装置33のパンチ部材38の真下
に到達した時点で、パンチ部材38が押圧されて、用紙
Pに第1パンチ孔Cが形成される。
【0101】続いて、タイマーtx2にて、第2パンチ
孔Dまでの到達時間TX3の計時を終了すると(S4
1)、駆動回路120がONされ、圧電素子53に電流
が流される(S42)。これにより、図18に示す、第
2パンチ孔Dの形成位置がパンチ装置33のパンチ部材
38の真下に到達した時点で、パンチ部材38が押圧さ
れて、用紙Pに第2パンチ孔Dが形成される。
【0102】以下同様にして、S43、S45にて第3
パンチ孔E・第4パンチ孔Fまでの到達時間TX4・TX5
の計時をそれぞれ終了すると、圧電素子53に電流が流
され(S44・S46)、図18に示す、第3パンチ孔
E、第4パンチ孔Fの形成位置がパンチ装置33のパン
チ部材38の真下に到達した時点で、パンチ部材38が
押圧されて、用紙Pに第3パンチ孔E・第4パンチ孔F
がそれぞれ形成される。
【0103】このようにして各パンチ孔を順に形成して
いき、用紙後端部を検出して用紙検出センサ32がOF
Fすると(S47)、駆動モータ117が逆回転駆動さ
れて、パンチ装置33が退行方向へと移動する(S4
8)。そして、パンチ装置33がスタート位置に復帰
し、ホームポジションセンサ111が再度ONすると
(S49)、パンチ装置33が停止し(S50)、一連
の動作を終了する。その後、次の用紙Pの搬送が用紙検
出センサ32にて検出されるまで待機状態となる。
【0104】このようなパンチユニット108の動作に
て、図18に斜線にて示す領域J内の任意の位置に、任
意の個数のパンチ孔を形成することが可能となる。この
領域Jの用紙Pのスタート側端部からの距離Y3 は、 YMIN <Y3 <YMAX となる。YMIN は、前述のXMIN と同じように、パンチ
孔を確実に空けることができ、用紙Pをファイルする場
合、破れずに使用でき得る距離である。一方、Y
MAX は、パンチ装置33における、用紙ガイド45の上
下プレート45a・45bの連結部44(図中、クロス
ハッチングにて示す)が用紙Pの幅の外側に位置する距
離であり、連結部44のパンチ部材38からの距離をY
0 とすると、 YMAX <Y0 (図13参照) の範囲である。もし、Y0 より内側にくると、用紙Pは
この連結部44に接触してしまい、紙詰まりとなる。ま
た、用紙Pの搬送方向では、用紙Pの前端部、後端部よ
り前述の距離XMIN 内側の範囲となる。そして、このよ
うなパンチユニット108の駆動により、用紙Pの搬送
方向と平行な用紙Pの側端側の一直線上に、用紙Pの前
端部から任意の距離で任意の個数、パンチ孔を形成する
ことができる。
【0105】ここで、上記パンチユニット108におけ
る、パンチ装置33の上下プレート45a・45bの連
結部44について説明する。
【0106】前述したように、刃物43を有するパンチ
部材38は、下プレート45bに設けられた、刃物43
の刃先を受けるパンチダイ40に微妙なクリアランスで
オーバーラップすることにより、用紙Pにパンチ孔を形
成するようになっているため、パンチ部材38と、パン
チダイ40との位置関係には、精度が要求される。この
ため、上下プレート45a・45bは、できるだけ近傍
で連結する必要がある。その位置関係を、図13に基づ
いて説明すると、連結部44は、パンチ部材38よりX
0 上流側に、Y0 外側に設けられており、その範囲は、 X0 >XP , Y0 >YMAX である。この範囲であれば、図18にて示す斜線部K・
Jの両方に、パンチ処理を実施することが可能である。
【0107】尚、用紙Pの前端側にパンチ孔を形成する
構成も考えられるが、その場合、上記連結部44が、用
紙Pの搬送方向の下流側にくることとなるので、万一パ
ンチ装置33が途中で停止した場合、用紙Pは連結部4
4に引っ掛かり、パンチ装置33内で紙詰まりとなる恐
れがあるが、本実施例では、用紙Pの後端側にパンチ孔
を形成するようになっているので、たとえ途中でパンチ
装置33が停止しても用紙Pは確実に排紙され、紙詰ま
りとなることはない。
【0108】ところで、パンチモードが指定されてパン
チ処理を行なうに際し、処理すべき用紙Pの幅が、パン
チ孔Hのパンチ孔間隔より小さい場合、図20(a)に
示すようなミスパンチによるミスコピーとなってしま
う。また、用紙Pの幅L2 が、たとえパンチ孔間隔L1
より大きくとも、その差(L2 −L1 )が20mm以下
となるような場合は、同図(b)に示すようにパンチ孔
Hが用紙端ぎりぎりに位置し、ファイリング等に用いる
と、同図(c)に示すように用紙Pが破れてしまった
り、用紙穿孔装置への用紙搬送時に用紙Pの位置がず
れ、同図(d)のようなミスパンチによるミスコピーが
生じる虞れがある。そしてこのようなミスパンチによる
ミスコピーは、用紙Pが定形サイズ外で、用紙Pの幅を
特定できない場合にも生じ、用紙Pを無駄にするだけで
なく、作業時間を長引かせて作業効率をも低下させるこ
ととなる。
【0109】また、原稿載置台上に原稿をセットするだ
けで、自動的に原稿サイズと等しい用紙Pが選択される
用紙自動選択モードが設定されている場合には、原稿の
置き方により、ミスパンチによるミスコピーが発生す
る。例えば、レターサイズ(縦)279.4mm×(横)
215.9mmの用紙Pには、通常、図21(a)に示す
ように、孔径Φ6mm、パンチ孔ピッチ107.95mm
で、用紙Pの長辺側に端部に沿って3つのパンチ孔H・
H・Hを形成するようになっている。したがって、用紙
Pの搬送方向に直交する方向の端部側に沿ってパンチ孔
Hを形成する装置では、原稿を縦置きにして、用紙Pが
横送りで搬送されると、上記したように、用紙Pの長辺
側の端部側に3つのパンチ孔H・H・Hが形成される。
しかしながら、もしここで、原稿を横置きにして、用紙
Pが縦送りで搬送されてくると、同図(b)に示すよう
に用紙Pの短辺側の端部側に3つのパンチ孔H・H・H
が形成されてしまい、ミスコピーとなってしまう。
【0110】そこで、図10に示す上記制御系では、給
紙部に備えられた上記用紙サイズ検出センサ118の出
力信号に基づいて搬送されてくる用紙Pのサイズを検知
し、これに基づいて予め設定されている条件(パンチ
径、パンチ孔ピッチ)でのパンチ孔の形成が可能である
かを判断し、可能であると判断された場合にのみパンチ
処理を実施し、ミスコピーを防止するようになってい
る。
【0111】以下に、本実施例の複写機におけるミスコ
ピーを防止するための動作を、図2、図3、図10、図
23を用いて、図22のフローチャートを参照しながら
説明する。ここで、フローチャート中における判断基準
Xとしては、上記用紙穿孔装置27が用紙Pの搬送方向
に直交する方向に沿ってパンチ孔を形成する場合には、
『用紙の幅が短すぎず、適切であるか?』が適合する。
一方、用紙Pの搬送方向に沿ってパンチ孔を形成する場
合には、『用紙の長さが短すぎず、適切であるか?』が
適合する。また、その他、用紙Pの搬送方向もしくはそ
の直交方向の何れに沿ってパンチ孔を形成する場合に
も、『用紙は定形サイズであるかどうか?』が適合す
る。また、用紙自動選択モードが設定されている場合
は、判断基準Xとしては、『原稿の置き方は適切である
か?、不適切な場合は、原稿の向きを変えることで適切
となるか?』が適合する。
【0112】ユーザによる原稿載置台2上への原稿セッ
トが行われると(S100)、まず、用紙自動選択モー
ドが設定されているかどうかが判断される(S10
1)。用紙自動選択モードが設定されている場合は、原
稿載置台2近傍に備えられた図示しない原稿検知センサ
により原稿検知が行われ(S104)、原稿の大きさに
等しい用紙Pが自動的に選択される(S105)。そし
て、この用紙Pの自動選択時に、用紙Pの大きさが検知
される。一方、用紙自動選択モードが非設定である場合
は、ユーザによる給紙部への用紙セットが行われ(S1
02)、本体1側に備えられた図10に示す用紙サイズ
検出センサ118によりこの用紙Pのサイズが検知され
る(S103)。
【0113】次いで、ユーザによる図3に示す操作部1
00のパンチキー101のONにより(S106)、パ
ンチモードが設定される(S107)。パンチモードが
設定されると、判断基準Xを満たしているかどうかが判
断される(S108)。ここで、判断基準Xを満たして
いる場合は、ユーザによるプリントキー107のONに
より(S116)、複写動作が実施され(S117)、
続いてパンチ処理が実施された後(S118)、用紙P
が排出され(S115)、動作を終了する。
【0114】一方、もし上記S108にて、判断基準X
を満たしていない場合は、判断基準Xに応じた警告メッ
セージが操作部100の表示パネル102に表示される
(S109)。
【0115】即ち、用紙自動選択モードが非設定であ
り、判断基準Xが『用紙の幅が短すぎず、適切であるか
?』の場合は、図23(a)に示すような警告メッセー
ジが表示され、ユーザに用紙Pの変更が促される。判断
基準Xが『用紙の長さが短すぎず、適切であるか?』の
場合は、図23(b)に示すような警告メッセージが表
示され、ユーザに用紙Pの変更が促される。また、判断
基準Xが『用紙は定形サイズであるかどうか?』の場合
は、図23(c)に示すような警告メッセージが表示さ
れユーザに用紙Pの変更が促される。一方、用紙自動選
択モードが設定されており、判断基準Xが『原稿の置き
方は適切であるか?、不適切な場合は、原稿の向きを変
えることで適切となるか?』の場合は、図23(d)に
示すような警告メッセージが表示され、ユーザに原稿の
置き方の変更が促される。
【0116】これにより、ユーザは、表示された警告メ
ッセージに応じて複写を実施する前に、用紙Pを変更、
或いは原稿の向きを変えることができる。したがって、
上記のようなミスパンチによるミスコピーを未然に防止
することが可能となる。
【0117】その後、ユーザによる用紙P、或いは原稿
の向きの変更が成されたかどうかが判断され(S11
0)、変更された場合は、再度、判断基準Xを満たして
いるかどうかが判断され(S108)、ここで、判断基
準Xを満たしていると判断されると、表示パネル102
の警告メッセージが消去される。そして、ユーザによる
プリントキー107のONにより(S116)、複写動
作が実施され(S117)、続いてパンチ処理が施され
た後(S118)、用紙Pが排出され(S115)、動
作を終了する。
【0118】一方、上記S108にて変更されなかった
場合は、ユーザによるプリントキー107のONと共に
(S112)、自動的にパンチモードが解除され(S1
13)、複写動作のみが実施されて用紙Pが排出されて
(S114・S115)、処理を終了する。
【0119】これにより、たとえユーザが警告メッセー
ジに気づかずに、プリントキー107をONしたとして
も、ミスコピーの発生を確実に防止できる。
【0120】尚、上記S106で、ユーザにてパンチキ
ー101がONされなかった場合は、通常の処理に移行
し、ユーザによるプリントキー107のONにて(S1
11)、複写動作のみが実施されて用紙Pが排出されて
(S114・S115)、処理を終了する。
【0121】このようなミスコピー防止制御を実施する
ことで、ミスパンチによるミスコピーの発生は確実に防
止されるので、用紙Pの無駄を無くすと共に、作業時間
を短縮し、作業効率を向上させることが可能となる。
【0122】尚、このような効果を奏し得るミスコピー
防止制御としては、上記フローチャートにて説明したも
の以外にも考えられ、例えば、判断基準Xを満たしてい
ない場合、即刻、パンチモードを解除して警告メッセー
ジを表示し、プリントキー107がONされると、パン
チ処理を施さず、複写処理のみを施して用紙Pを排出す
るもの、或いは、判断基準Xを満たしていない場合は、
用紙P、或いは原稿の向きが適切なものに変更されるま
で警告メッセージを表示し、複写・パンチ処理の両処理
とも停止するもの等が考えられる。前者を図2、図3、
図25を用いて図24のフローチャートを参照しなが
ら、後者を図2、図3、図27を用いて図26のフロー
チャートを参照しながらそれぞれ説明する。
【0123】まず、前者であるが、S100’〜S10
7’にて、前記の図22のフローチャートにおけるS1
00〜S107までと同じ処理が実施され、S120に
て、判断基準Xを満たしているかどうかが判断される
(S120)。そして、満たしている場合は、S11
6’〜S118’、S115’にて、前記の図22のフ
ローチャートにおけるS116〜S118、S115と
同じ処理が実施され、動作を終了する。
【0124】一方、満たしていない場合は、直ちにパン
チモードが解除され(S121)、判断基準Xに応じた
警告メッセージが操作部100の表示パネル102に表
示される(S122)。
【0125】即ち、判断基準Xが『用紙の幅が短すぎ
ず、適切であるか?』の場合は、図25(a)に示すよ
うな警告メッセージが表示され、ユーザにパンチモード
が設定できないことが知らされる。これと同様に、判断
基準Xが『用紙の長さが短すぎず、適切であるか?』の
場合は、図25(b)に示すような警告メッセージ、判
断基準Xが『用紙は定形サイズであるかどうか?』の場
合は、図25(c)に示すような警告メッセージ、判断
基準Xが『原稿の置き方は適切であるか?、不適切な場
合は、原稿の向きを変えることで適切となるか?』の場
合は、図25(d)に示すような警告メッセージがそれ
ぞれ表示され、ユーザにパンチモードが設定できないこ
とが知らされ、用紙Pの変更、或いは原稿の置き方の変
更が促される。
【0126】この場合、パンチモードは設定されないの
で、ユーザにてプリントキー107がONされると(S
111’)、通常の処理に移行し、複写動作のみが実施
され排出される(S114’・S115’)。これによ
り、ミスパンチによるミスコピーを未然に防止すること
ができる。
【0127】尚、このフローチャートにおけるS10
6’にてパンチキー101がONされなかった場合のS
111’・S114’・S115’の処理は、図22の
フローチャートにおけるS111・S114・S115
と同じ処理であるので、その説明は省略する。
【0128】続いて、後者であるが、S100”〜S1
07”にて、前記の図22のフローチャートにおけるS
100〜S107までと同じ処理が実施された後、判断
基準Xを満たしているかどうかが判断される(S13
0)。そして、満たしている場合は、S116”〜S1
18”、S115”にて、前記の図22のフローチャー
トにおけるS116〜S118、S115と同じ処理が
実施され、動作を終了する。
【0129】一方、判断基準Xを満たしていない場合
は、ユーザにてプリントキー107がONされたときに
(S131)、判断基準Xに応じた警告メッセージが操
作部100の表示パネル102に表示される(S13
2)。
【0130】即ち、判断基準Xが『用紙の幅が短すぎ
ず、適切であるか?』の場合は、図27(a)に示すよ
うな警告メッセージが表示され、ユーザにコピーできな
いことが知らされる。これと同様に、判断基準Xが『用
紙の長さが短すぎず、適切であるか?』の場合は、図2
7(b)に示すような警告メッセージ、判断基準Xが
『用紙は定形サイズであるかどうか?』の場合は、図2
7(c)に示すような警告メッセージ、判断基準Xが
『原稿の置き方は正しい?』の場合は、図27(d)に
示すような警告メッセージがそれぞれ表示され、ユーザ
にコピーできないことが知らされ、用紙Pの変更、或い
は原稿の置き方の変更が促される。
【0131】その後、ユーザにて用紙P、或いは原稿の
向きが変更されると(S133)、再度、判断基準Xを
満たしているかどうかが判断され(S130)、満たし
ている場合は、表示パネル102の警告メッセージが消
去される。そして、上記したS116”〜S118”、
S115”を経て、動作を終了する。
【0132】一方、用紙Pの変更や、原稿の向きが変更
されなかった場合は、S131〜S133までの処理が
繰り返され、適切な用紙P、あるは原稿の置き方に変更
されるまで警告メッセージが表示され、S131にて何
度プリントキー107がONされたとしても、複写動作
を実施しない。これにより、ミスパンチによるミスコピ
ーを未然に防止することができる。
【0133】尚、このフローチャートにおけるS10
6”にてパンチキー101がONされなかった場合のS
111”・S114”・S115”の処理は、図22の
フローチャートにおけるS111・S114・S115
と同し処理であるので、その説明は省略する。
【0134】以上のように、本実施例の複写機に備えら
れた用紙穿孔装置27としてのパンチユニット108
は、パンチ装置33を、パンチ移動装置113にて、ホ
ームポジションから下流側へと、搬送方向に対して(9
0−θ)°の角度を成す方向に、移動速度VP (式1)
にて移動させるように構成され、用紙検出センサ32の
用紙後端部の検出に基づいて、パンチ装置33を下流側
へと移動させて用紙Pの所定位置に最初のパンチ孔を形
成し、その後、さらにパンチ装置33を下流側へと移動
させ、前回に形成したパンチ孔と平行な位置関係となる
ように次のパンチ孔を形成するようになっている。
【0135】これにより、従来技術では、用紙Pの搬送
方向にほぼ直交する方向に沿って複数のパンチ孔を形成
する場合、パンチ孔の数に応じて穿孔手段が必要であっ
たが、これにより、一つの穿孔手段47によって、搬送
方向に直交する方向に沿って、複数箇所、任意の位置に
パンチ孔を形成することができる。しかも、この場合、
穿孔手段47と、これを移動させるパンチ移動装置11
3だけで構成できるので、高価な圧電素子を多く用いる
場合に比べ、非常に安価にて構成できる。さらに、移動
中の用紙Pを停止させることなくパンチ孔が形成できる
ので、作業速度が低下せず、高速度処理の複写機にも搭
載できる。
【0136】また、本実施例のパンチユニット108の
ように、パンチ装置33を制御系の制御下で駆動せずと
も、パンチ装置33を搬送ガイド31を横切る方向に移
動可能とし、用紙Pに対して可動とする構成だけで、用
紙Pの搬送方向に直交する方向の任意の位置にパンチ孔
を空けることができるので、従来、搬送方向に沿ってパ
ンチ孔を形成する構成の用紙穿孔装置は、センター基準
の複写機等に搭載できなかったが、これにより、構造の
複雑化、コストアップを招来することなく、用紙Pを搬
送路の中央に位置決めして搬送するセンター基準型の複
写機等にも搭載できるようになる。
【0137】また、本実施例のパンチユニット108で
は、用紙Pの搬送方向、及び、これに直交する方向の両
方向に沿って、パンチ孔を形成できるので、用紙Pの縦
送り、横送りの両方に対応可能となる。
【0138】また、用紙サイズ検出センサ118にて検
出された用紙サイズに基づいて予め設定されている条件
(パンチ径、パンチ孔ピッチ)でのパンチ孔の形成が可
能であるかを判断し、可能であると判断された場合にの
みパンチ処理を実施するので、用紙Pが小さすぎ、パン
チ孔が用紙端ぎりぎりに形成され、使用に耐えないもの
となったり、或いは、パンチ孔が用紙端にかかり、使用
できないものとなったりするミスパンチによるミスコピ
ーの発生が未然に防止される。この結果、用紙Pの無駄
を無くすと共に、やり直しによる作業効率の低下を防止
して、作業性を向上させることが可能となる。
【0139】また、本パンチユニット108では、上記
パンチ装置33の移動経路に沿って、パンチ処理に際し
て発生するパンチ屑を受けるパンチ屑受け部62が配さ
れると共に、このパンチ屑受け部62のパンチ装置33
の進行方向下流側の特定位置には、パンチ屑回収容器6
4が設けられ、かつ、上記パンチ装置33の下部位に、
パンチ装置33の移動に伴ってパンチ屑受け部62に溜
まったパンチ屑を、パンチ屑回収容器64へと搬送する
パンチ屑清掃部材61が設けられているので、パンチ屑
回収容器64の位置を、複写機本体1のフロント側やバ
ック側の比較的余裕のあるスペースに設けることがで
き、パンチ屑回収容器64を大きく形成できる。この結
果、パンチ屑回収容器64からパンチ屑を取り出す廃棄
作業の回数が減り、作業生が向上する。しかも、パンチ
屑回収容器64へのパンチ屑の搬送を、パンチ装置33
の移動を利用して行なうことで、別途手段を設ける必要
がないので、製造コストを抑えることができる。また、
パンチ屑を搬送せず、パンチユニット108の真下にパ
ンチ屑回収容器を配した構成に比べて、複写機の高さ方
向に対して設計上の余裕ができ、コンパクト化が図れ
る。
【0140】ここで、上記パンチユニット108に搭載
可能な上記パンチ屑回収器28の変形例を、図28ない
し図32を用いて説明する。尚、説明の便宜上、前説明
にて示した部材と同一の機能を有する部材には、同一の
符号を付記し、その説明を省略する。
【0141】パンチ屑回収器28’は、パンチ装置33
の移動範囲内である途中に、パンチ屑排出口66が設け
られたパンチ屑受け部65を備えている。そして、パン
チ装置33の下部位には、進行方向前方・後方の両側に
パンチ屑清掃部材61・61がそれぞれ取り付けられて
いる。これにより、パンチ装置33の移動に伴って、効
果的にパンチ屑をパンチ屑排出口66へと搬送して排出
することができる。このような構成は、パンチ装置33
の移動方向に、スペース的に余裕がない場合に適してい
る。
【0142】また、上記パンチユニット108に搭載可
能な他のパンチ屑回収器48としては、図29に示すよ
うなものがある。これにおいては、本体1側の排気ファ
ン68から発生した空気の流れを、パンチ屑経路69内
へとつなぎ、この空気の流れを利用して、パンチ装置3
3から排出されるパンチ屑を、パンチ屑排出口70か
ら、パンチ屑回収容器71へと搬送し、回収するように
なっている。
【0143】上記パンチ屑経路69の上面側には、図3
0に示すように、空気の流れにて閉じる開閉弁72が設
けられており、パンチ孔形成用の開口部69aを通って
空気が外部へ漏れるのを防ぐようになっている。これに
より、パンチ屑経路69内の空気の流れも安定する。し
かも、空気の流れを利用して、開閉弁72を作動させる
ので、機構が簡素化される。
【0144】また、図31に示すように、上記パンチ屑
回収容器71のパンチ屑排出口70近傍には、空気穴7
3が設けられており、この空気穴73から、空気が排出
されるようになっている。そして、上記パンチ屑経路6
9の上部位置には、スプリング75にて支えられた浮き
74が設けられており、この浮きの押圧方向に、ユーザ
にパンチ屑回収容器71のパンチ屑が満杯になったこと
を報知する報知スイッチ76が設けられている。この報
知スイッチ76は、パンチ屑回収容器71内の上部まで
パンチ屑が溜まって空気穴73が塞がれ、これによりパ
ンチ屑経路69内の圧力が上がって浮き74が押さえ込
まれることで作動するようになっている。
【0145】このような満杯検知機能を有したパンチ屑
回収器48を備えた場合の、パンチユニット108の動
作を、図32のフローチャートを用いて簡単に説明する
と、パンチ動作が終了し(S61)、カウンタ部67の
パンチカウンタをカウントアップし(S62)、このと
き、カウンタ値が所定回数Zであれば(S63)、パン
チ屑経路69内へ空気を送り、パンチ屑回収を実施し
(S64)、カウンタ値をリセットする(S65)。
【0146】そして、報知スイッチ76がONされてい
ないかを確認し(S66)、報知スイッチ76がONさ
れて満杯の場合は、パンチ動作を停止する(S67)。
【0147】一方、S63にて所定回数Zに達していな
い場合や、S66にて満杯でない場合は、そのまま動作
を継続する。
【0148】上記パンチ屑回収器48では、複写機の本
体1側に既存の排気ファン68を利用することで、部品
点数の削減が可能である。そして、常に、一方向の空気
の流れができるので、パンチ屑の流れが安定し、パンチ
屑の経路を塞ぐことがなくなる。また、パンチ屑経路6
9内の圧力を利用して満杯を検知するので、機構が簡素
化される。しかも、このような圧力による検知は、重量
検知と異なり、パンチ屑のような軽量なものに対して高
信頼性である。そして、圧力変化を利用することで、満
杯状態だけでなく、パンチ屑経路69内にパンチ屑が詰
まったときにも報知スイッチ76がONされ、トラブル
にも対応できる。
【0149】次に、上記パンチユニット108の変形例
を、図33及び図34を用いて説明する。尚、説明の便
宜上、前説明にて示した部材と同一の機能を有する部材
には、同一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0150】図33及び図34に示すように、パンチユ
ニット121は、上記パンチユニット108パンチ装置
33に変えて、パンチ装置122を備えている。パンチ
装置122は、用紙Pの搬送方向にほぼ直交する方向に
併設された二つの穿孔手段47・47を備えている。
【0151】これら二つの穿孔手段47における、パン
チ部材38・38の間隔は、本複写機にて使用可能な最
大用紙幅Wの1/2となっている。このように、穿孔手
段47を二つ配することで、用紙Pの搬送方向のパンチ
装置122の移動距離L2は、穿孔手段47が一つのパ
ンチ装置33の移動距離L1の1/2となっている。
【0152】これにより、前記した用紙Pの搬送速度V
が大きいほど取付け角θは大きくなり、搬送方向の装置
スペースが大きくなるという課題を改善できる。また、
これにより、複写機にて使用可能な最大用紙の長さでき
まる、搬送ローラ34・35の間隔LR 内に、パンチ装
置を問題なく収めることができる(図4参照)。そし
て、もし、穿孔手段47が二つでも対応できない場合
は、穿孔手段47を同様に増やすことで対応可能であ
る。
【0153】この場合、穿孔手段47の数をnとする
と、上記した用紙Pの搬送方向のパンチ装置の移動距離
N は、次式となる。
【0154】 LN =L1/n … (式18) このようにすることで、用紙Pの搬送速度Vと、穿孔手
段47の動作時間tとの関係を切り離すことが可能とな
り、超高速で用紙Pが搬送されてくる場合でも、用紙P
を停止させることなく、パンチ孔を形成することができ
る。
【0155】〔実施例2〕本発明の他の実施例を、図
2、図3、図10、図18、図35ないし図37に基づ
いて説明すれば、以下の通りである。尚、説明の便宜
上、前記実施例にて示した部材と同一の機能を有する部
材には、同一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0156】本実施例に係る複写機は、図2に示す本体
1内に用紙穿孔装置27として、図35に示すパンチユ
ニット123を備えている。このパンチユニット123
におけるパンチ装置124は、前記パンチユニット10
8においては、パンチ装置33とは別個に、搬送ガイド
31の開口部に取り付けられていた用紙検出センサ32
が(図1参照)、パンチ装置124の進行方向側に、用
紙側端部検出センサ110に併設し、かつ、この用紙側
端部検出センサ110より上流側に取り付けられた構成
を有しており、その他の部分はほぼ同様の構成を有して
いる。
【0157】このパンチユニット123の動作を、図
3、図10、及び図35を用いて、図36のフローチャ
ートを参照しながら説明する。尚、用紙Pの搬送方向に
沿ってパンチ孔を形成する場合の動作は、前記実施例の
場合と同じであるのでここでは省略し、用紙後端側に、
用紙Pの搬送方向に直交する方向に沿ってパンチ孔を形
成する場合について説明する。また、パンチ屑回収のた
めの動作も、前記実施例と同様であるのでここでは省略
する。
【0158】前記のパンチユニット108では、用紙P
の搬送速度Vに、搬送方向の成分速度が等しくなるよう
に、移動速度VP が設定されていたが、本パンチユニッ
ト123では、搬送速度Vで搬送されている用紙Pに対
して、移動速度VP より速い移動速度VP ’で移動され
るようになっている。この移動速度VP ’は、次式で求
められる。
【0159】 V’>Vsinθ … (式19) 前記図12のフローチャートにおけるS1〜S3と同様
の処理であるS81〜S83が実施され、用紙後端部の
検知をトリガーとしてパンチ装置124の動作が開始す
ると、タイマー部42におけるタイマーtx1がリセッ
トされ(S84)、続いて、タイマー部42におけるタ
イマーty1・ty2がそれぞれリセットされる(S8
5)。
【0160】次いで、パンチ装置124のスタート時間
0 ’が計算される(S86)。
【0161】このスタート時間T0 ’は、用紙後端部の
検知からパンチ装置124をスタートさせるまでの待機
時間であり、図35に示す、第1及び第2パンチ孔A・
Bの用紙後端部からの距離X1 と、パンチ部材38のホ
ームポジションに対する用紙検出センサ32の搬送方向
の取付け距離XP 、及びパンチ部材38のホームポジシ
ョンから用紙Pのスタート側端部までの距離YP によ
り、次式で求められる。
【0162】 T0 ’=(XP −X1 )/V + (YP +Y1 )〔tan θ/V − 1/(VP ’cos θ)〕 … (式20) 続いて、第1パンチ孔A・第2パンチ孔Bまでの到達時
間TY1’・TY2’が計算される(S87)。
【0163】これら到達時間TY1’・TY2’は、パンチ
部材38のホームポジションから用紙Pのスタート側端
部までの距離YP 、各パンチ孔A・Bのスタート側端部
からの距離Y1 ・Y2 と、搬送方向に直交する方向のパ
ンチ装置124の速度VY ’により、以下の式で求めら
れる。
【0164】 TY1’=(Y1 +YP )/VY ’ … (式21) TY2’=(Y2 +YP )/VY ’ … (式22) VY ’=VP ’cosθ … (式23) 続いて、第1パンチ孔Aを形成した後のパンチ装置12
4の待機時間TY2”が計算される(S88)。この待機
時間TY2”は、パンチ装置124の移動速度VP ’の搬
送方向の成分速度が、用紙Pの搬送速度Vより速いた
め、上記TY2’でパンチ装置124を移動させると用紙
Pの第2パンチ孔形成位置であるB地点がまだ到達して
おらず、その時間差を吸収するための待機時間である。
この待機時間は、第1パンチ孔Aを形成した後にパンチ
装置124をスタートさせる際に使用してもよく、ま
た、第2パンチ孔Bを形成する際の圧電素子53の駆動
を遅らせてもよく、本実施例では、圧電素子53の駆動
を遅らせるようになっている。
【0165】スタート時間T0 ’が、タイマーtx1に
て計時され、スタート時間T0 ’の計時が終了すると
(S89)、パンチ装置124が進行方向に移動を開始
する(S90)。また、到達時間TY1’・TY2’は、タ
イマーty1・ty2にてそれぞれ計時されており、タ
イマーty1による第1パンチ孔Aまでの到達時間
Y1’の計時が終了すると(S91)、駆動回路120
がONされ、圧電素子53に電流が流され、第1パンチ
孔Aが形成される(S92)。
【0166】続いて、タイマーty2による第2パンチ
孔Bまでの到達時間TY2’の計時が終了すると(S9
3)、一旦、パンチ装置124を停止し(S94)、タ
イマーty2による到達時間TY2’+待機時間TY2”の
計時が終了すると(S95)、駆動回路120がONさ
れ、圧電素子53に電流が流され、用紙Pに第2パンチ
孔Bが形成される(S96)。
【0167】その後、パンチ装置124が退行方向へと
移動し(S97)、パンチ装置124がスタート位置ま
で復帰してホームポジションセンサ111がONすると
(S98)、パンチ装置124が停止し(S99)、一
連の動作を終了する。その後、次の用紙Pの搬送が用紙
検出センサ32にて検出されるまで待機する。
【0168】このようなパンチユニット123の動作に
より、前記実施例と同様に、S1におけるパンチ孔の個
数や、形成位置の設定を変えることで、搬送速度Vで移
動している用紙Pに対し、図18に斜線にて示す領域
K、即ち、XMIN 〜XP までの範囲内の任意の位置に、
任意の個数、パンチ孔を形成することが可能となる。ま
た、用紙Pを停止させることなく、パンチ孔を形成する
ことができるので、高速度処理の複写機にも対応可能と
なる。
【0169】また、このように用紙検知センサ32を、
パンチ部材38と共に移動するようにユニット化するこ
とで、各々を別体に取り付けていた構成と比べて、パン
チ部材38と用紙検知センサ32との取付け距離である
P の狂いが少なくなり、正確なタイミング制御が可能
となり、より正確な位置にパンチ孔を形成することがで
きる。
【0170】ところで、用紙Pが搬送ガイド31内を斜
め方向に搬送されてくると、第1パンチ孔Aに対して
は、位置ずれ量は小さいが、遠い第2パンチ孔Bに対し
ては、大きく位置ずれする場合がある。
【0171】そこで、用紙Pの第2パンチ孔形成位置で
あるB地点に達した時点でパンチユニットを一旦停止さ
せ、その後、用紙検知センサ32にて用紙Pの後端部を
検出した時点で、二つめのパンチ孔を形成するようにす
れば、用紙Pが搬送ガイド31内を斜め方向に搬送され
てきたとしても、確実に用紙後端部から所定距離の位置
に第2パンチ孔を形成できる。
【0172】用紙PのB地点で用紙後端検知後に孔を空
けるための待機時間TW は、用紙Pの搬送速度Vと、パ
ンチ部材38のホームポジションに対する用紙検出セン
サ32の取付け距離XP と、第2パンチ孔Bの用紙後端
部からの距離X1 により、次式で求められる。
【0173】 TW =(Xp −X1 )/V … (式24) 以下に、このようにして、第2パンチ孔Bを形成する場
合のパンチユニット123の動作を、図37のフローチ
ャートを参照して説明する。
【0174】前記図36のフローチャートにおけるS8
1〜S87と同様の処理であるS81’〜S87’が実
施されると、S100にて上記待機時間TW =(Xp
1)/Vが計算される。
【0175】その後、前記の図36に示すフローチャー
トと同じ、S89〜S94と同様の処理であるS89’
〜S94’までが実施されると、パンチ装置124が一
旦停止し、用紙検知センサ32にて用紙Pの後端部が検
出されると(S101)、タイマーtx1がリセットさ
れ(S102)、上記S100にて計算した待機時間T
W が計時される(S103)。
【0176】その後、待機時間TW の計時が終了する
と、前記の図36に示すフローチャートにおけるS96
〜S99までと同じ処理であるS96’〜S99’の処
理が実施され、第2パンチ孔Bが形成される。
【0177】このように、二つ目のパンチ孔の形成に際
しては、用紙検知センサ32により用紙後端部の検知に
基づいて、パンチ孔を形成することで、たとえ用紙Pが
搬送ガイド31内を斜め方向に搬送されてきたとして
も、確実に所望の位置に第2パンチ孔を形成できる。
尚、本実施例では、2個のパンチ孔を形成する際の動作
に付いて説明したが、3固以上の場合も同様に、二つ目
以降のパンチ孔の形成に際しては、用紙検知センサ32
による用紙後端部の検知に基づいて行うものとする。
【0178】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の画像形成装置の
用紙穿孔装置は、以上のように、上記穿孔手段に、穿孔
手段を、搬送路の所定位置から、搬送方向に直交する方
向に対し所定角度傾斜した直線上を下流側へと、搬送方
向の成分速度が用紙の搬送速度以上となる速度で移動さ
せる移動手段が備えられている構成である。
【0179】これにより、用紙に対して可動となり、用
紙の搬送方向に直交する方向の任意の位置にパンチ孔を
空けることができる。したがって、例えばこの構成を、
前述の公報(特開平4−105895号)に記載の装置
に採用することで、用紙の搬送方向に沿った用紙側端部
から任意の位置にパンチ孔を形成できるようになり、従
来、搬送方向に沿ってパンチ孔を形成する構成の用紙穿
孔装置は、センター基準の複写機等に搭載できなかった
が、これにより、構造の複雑化、コストアップを招来す
ることなく、用紙を搬送路の中央に位置決めして搬送す
るセンター基準型の複写機等にも搭載できるようにな
る。また、用紙に対して可動となることで、用紙が搬送
路内で搬送路の幅方向に位置ずれしたとしても、その補
正量を算出することで、穿孔手段の位置を補正して、正
確な位置にパンチ孔を形成できるようになる等の効果を
奏する。
【0180】本発明の請求項2記載の画像形成装置の用
紙穿孔装置は、以上のように、上記請求項1記載の画像
形成装置の用紙穿孔装置において、搬送方向に直交する
方向に沿った用紙端縁を検出する用紙端縁検出手段を備
えると共に、上記用紙端縁検出手段の信号に基づいて、
上記移動手段にて上記穿孔手段を下流側へと移動させて
用紙の所定位置に最初のパンチ孔を形成し、その後、さ
らに穿孔手段を下流側へと移動させ、前回に形成したパ
ンチ孔と平行な位置関係となるように次のパンチ孔を形
成するように、上記穿孔手段及び移動手段を制御する制
御手段が備えられている構成である。
【0181】これにより、従来技術では、用紙の搬送方
向に直交する方向に沿って複数のパンチ孔を形成する場
合、パンチ孔の数に応じて穿孔手段が必要であったが、
これにより、一つの穿孔手段によって、搬送方向に直交
する方向に沿って、複数箇所、任意の位置にパンチ孔を
形成することができる。また、この場合、部材として
は、一つの穿孔手段と、これを移動させる移動手段だけ
で構成できるので、安価にて構成できる。さらに、移動
中の用紙を停止させることなくパンチ孔を形成できるの
で、作業速度が低下せず、高速度処理の複写機にも搭載
できる等の効果を奏する。
【0182】本発明の請求項3記載の画像形成装置の用
紙穿孔装置は、以上のように、上記請求項2記載の画像
形成装置の用紙穿孔装置において、上記穿孔手段と共
に、上記用紙端縁検出手段が移動可能となるように、穿
孔手段と用紙端縁検出手段とがユニット化されており、
上記制御手段は、2つ目以降のパンチ孔の形成に際して
は、上記用紙端縁検出手段による再検出信号に基づい
て、前回に形成したパンチ孔と平行な位置関係となるよ
うに次のパンチ孔を形成するように、上記穿孔手段及び
移動手段を制御する構成である。
【0183】これにより、上記請求項2にて奏する効果
に加え、毎回、用紙端縁から同じ位置にパンチ孔を形成
できるので、たとえ用紙が斜めに傾いた状態で搬送され
てきたとしても、予め設定されている正確な位置に、パ
ンチ孔を形成することができるという効果を奏する。
【0184】本発明の請求項4記載の画像形成装置の用
紙穿孔装置は、以上のように、上記請求項2記載の画像
形成装置の用紙穿孔装置において、搬送される用紙のサ
イズを検出する用紙サイズ検出手段を備えると共に、上
記用紙サイズ検出手段にて検出された用紙サイズに基づ
いて、穿孔処理が可能であるか否かを判断する判断手段
を備え、上記制御手段は、上記判断手段の判断結果に基
づいて、穿孔手段及び移動手段を制御する構成である。
【0185】これにより、上記請求項2にて奏する効果
に加え、用紙が小さすぎ、穿孔処理が不可能である場合
は穿孔処理を中止することで、パンチ孔が用紙端ぎりぎ
りに形成され、使用に耐えないものとなったり、或い
は、パンチ孔が用紙端にかかり、使用できないものとな
ったりするミスパンチによるミスコピーの発生を未然に
防止することができる。この結果、用紙の無駄を無くす
と共に、やり直しによる作業効率の低下を防止して、作
業性を向上させることが可能となるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る複写機におけるパ
ンチユニットの構成を示す平面図である。
【図2】本発明の各実施例に共通する複写機の内部構造
を示す説明図である。
【図3】上記複写機の上面に設けられた操作部の説明図
である。
【図4】上記パンチユニットの縦断面図である。
【図5】図4のパンチユニットに備えられたパンチ装置
を上流側から見た縦断面図である。
【図6】図1のパンチ装置に備えられた穿孔刃の形状を
示す平面図、正面図、側面図および背面方向に対し45
°をなす角度から見た図である。
【図7】図4のパンチ装置における駆動装置に設けられ
る圧電素子および歪拡大機構の構成を示す正面図であ
る。
【図8】図1のパンチユニットに備えられたパンチ屑回
収容器の平面図と、縦断面図である。
【図9】図8のパンチ屑回収容器におけるパンチ屑受け
部の、傾斜部の縦断面図と、平坦部の縦断面図である。
【図10】本発明の各実施例に共通する制御系を示すブ
ロック図である。
【図11】上記制御系の動作を示すタイミングチャート
である。
【図12】図1のパンチユニットによる、用紙の搬送方
向に直交する方向に沿ってパンチ孔を形成する際の穿孔
動作の手順を示すフローチャートである。
【図13】図1のパンチユニットのパンチ装置と、パン
チ孔が形成される用紙との位置関係を示す説明図であ
り、ホームポジションにて待機している動作開始時の位
置関係を示している。
【図14】図1のパンチユニットのパンチ装置と、パン
チ孔が形成される用紙との位置関係を示す説明図であ
り、第1パンチ孔形成時の位置関係を示している。
【図15】図1のパンチユニットのパンチ装置と、パン
チ孔が形成される用紙との位置関係を示す説明図であ
り、第2パンチ孔形成時の位置関係を示している。
【図16】図1のパンチユニットのパンチ装置と、パン
チ孔が形成される用紙との位置関係を示す説明図であ
り、リターンポジションに位置している状態を示してい
る。
【図17】図1のパンチユニットによる穿孔処理にて、
パンチ孔が広がった状態を示す説明図である。
【図18】図1のパンチユニットによる、用紙の搬送方
向に沿ってパンチ孔を形成する場合のパンチ装置と用紙
との位置関係を示す説明図である。
【図19】図1のパンチユニットによる、用紙の搬送方
向に沿ってパンチ孔を形成する際の穿孔動作の手順を示
すフローチャートである。
【図20】用紙に生じた不具合の状態を示す説明図であ
る。
【図21】用紙に生じた不具合の状態を示す説明図であ
る。
【図22】図1のパンチユニットを備えた複写機の、ミ
スコピー防止制御の処理手順を示すフローチャートであ
る。
【図23】図22のミスコピー防止制御の際に表示パネ
ルに表示される警告メッセージを示す説明図である。
【図24】図1のパンチユニットを備えた複写機の、他
のミスコピー防止制御の処理手順を示すフローチャート
である。
【図25】図24のミスコピー防止制御の際に表示パネ
ルに表示される警告メッセージを示す説明図である。
【図26】図1のパンチユニットを備えた複写機の、他
のミスコピー防止制御の処理手順を示すフローチャート
である。
【図27】図26のミスコピー防止制御の際に表示パネ
ルに表示される警告メッセージを示す説明図である。
【図28】図1のパンチユニットに備えられる、他の構
成のパンチ屑回収器の縦断面図である。
【図29】図1のパンチユニットに備えられる、他の構
成のパンチ屑回収器の斜視図である。
【図30】図29のパンチ屑回収器の要部を示す縦断面
図である。
【図31】図29のパンチ屑回収器に備えられたパンチ
屑満杯検知機構を説明する縦断面図である。
【図32】図29のパンチ屑回収器を備えたパンチユニ
ットによる、パンチ屑回収、満杯検知の手順を示すフロ
ーチャートである。
【図33】本発明の第1の実施例の変形例において用い
られるパンチユニットの構成を示す平面図である。
【図34】図33のパンチユニットを上流側から見た縦
断面図である。
【図35】本発明の第2の実施例に係る複写機における
パンチユニットの構成を示す平面図である。
【図36】図35のパンチユニットによる、用紙の搬送
方向に直交する方向に沿ってパンチ孔を形成する際の穿
孔動作の手順を示すフローチャートである。
【図37】図35のパンチユニットによる、用紙の搬送
方向に直交する方向に沿ってパンチ孔を形成する際の他
の穿孔動作の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
31 搬送ガイド(搬送路) 32 用紙検知センサ(用紙端縁検出手段) 34・35 搬送ローラ(搬送手段) 47 穿孔手段 53 圧電素子 54 歪拡大機構 60 コントローラ(制御手段、判断手段) 108 パンチユニット 111 ホームポジションセンサ 112 リターンポジションセンサ 113 パンチ移動装置(移動手段) 118 用紙サイズ検出センサ(用紙サイズ検出
手段)
フロントページの続き (72)発明者 平井 政志 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 宇野 欣治 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 山中 敏央 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 米田 泰治 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 高 京介 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−129698(JP,A) 特開 平6−56334(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65H 37/00 - 37/06 G03G 15/00 534

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】搬送路に沿って用紙を搬送させる搬送手段
    と、搬送路中を送られる用紙にパンチ孔を形成するよう
    に動作可能な穿孔手段とを備え、搬送中の用紙に穿孔処
    理を施してパンチ孔を形成する画像形成装置の用紙穿孔
    装置において、 上記穿孔手段に、穿孔手段を、搬送路の所定位置から、
    搬送方向に直交する方向に対し所定角度傾斜した直線上
    を下流側へと、搬送方向の成分速度が用紙の搬送速度以
    上となる速度で移動させる移動手段が備えられているこ
    とを特徴とする画像形成装置の用紙穿孔装置。
  2. 【請求項2】搬送方向に直交する方向に沿った用紙端縁
    を検出する用紙端縁検出手段を備えると共に、 上記用紙端縁検出手段の信号に基づいて、上記移動手段
    にて上記穿孔手段を下流側へと移動させて用紙の所定位
    置に最初のパンチ孔を形成し、その後、さらに穿孔手段
    を下流側へと移動させ、前回に形成したパンチ孔と平行
    な位置関係となるように次のパンチ孔を形成するよう
    に、上記穿孔手段及び移動手段を制御する制御手段が備
    えられていることを特徴とする上記請求項1記載の画像
    形成装置の用紙穿孔装置。
  3. 【請求項3】上記穿孔手段と共に、上記用紙端縁検出手
    段が移動可能となるように、穿孔手段と用紙端縁検出手
    段とがユニット化されており、上記制御手段は、2つ目
    以降のパンチ孔の形成に際しては、上記用紙端縁検出手
    段による再検出信号に基づいて、前回に形成したパンチ
    孔と平行な位置関係となるように次のパンチ孔を形成す
    るように、上記穿孔手段及び移動手段を制御することを
    特徴とする上記請求項2記載の画像形成装置の用紙穿孔
    装置。
  4. 【請求項4】搬送される用紙のサイズを検出する用紙サ
    イズ検出手段を備えると共に、 上記用紙サイズ検出手段にて検出された用紙サイズに基
    づいて、穿孔処理が可能であるか否かを判断する判断手
    段を備え、 上記制御手段は、上記判断手段の判断結果に基づいて、
    穿孔手段及び移動手段を制御することを特徴とする上記
    請求項2記載の画像形成装置の用紙穿孔装置。
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