JP3151348B2 - 画像形成装置の用紙穿孔装置 - Google Patents

画像形成装置の用紙穿孔装置

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JP3151348B2
JP3151348B2 JP33732993A JP33732993A JP3151348B2 JP 3151348 B2 JP3151348 B2 JP 3151348B2 JP 33732993 A JP33732993 A JP 33732993A JP 33732993 A JP33732993 A JP 33732993A JP 3151348 B2 JP3151348 B2 JP 3151348B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機等において画像
形成後の用紙に穴をあける画像形成装置の用紙穿孔装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の複写機等の画像形成装置には、画
像形成後の用紙を書類としてまとめる作業を効率化する
目的で、用紙に穴をあける処理を行なう用紙穿孔装置を
備えたものがある。このような用紙穿孔装置としては、
例えば、特開昭58−140755号公報に開示されて
いるような用紙穿孔装置が知られている。以下、この用
紙穿孔装置について説明する。なお、以下に説明する例
では、便宜上、上記公報に開示されているものと若干構
成を変更している。
【0003】図24に示すように、上記の用紙穿孔装置
において、用紙Pは、ベース201上を搬送ガイド20
2で上方への変位が規制されながら、上流側から搬送ロ
ーラ203・204の搬送により搬送されてくる。用紙
Pの前端が反射型のフォトセンサ205の光路を通過す
ると、フォトセンサ205により用紙Pの前端が検知さ
れる。すると、フォトセンサ205の下流側に配された
ストッパ206が、待機位置から上方に移動して用紙P
の前端を押さえ、用紙Pの搬送を停止させる。
【0004】搬送ローラ204の回転停止直後、穿孔刃
207がベース201に設けられたパンチダイ208に
向かって下方に移動することにより、用紙Pは、穿孔刃
207により穿たれる。このとき、下流側に配されてい
る搬送ローラ204は回転を停止するが、上流側に配さ
れている搬送ローラ203は回転を続けている。
【0005】したがって、用紙Pは、搬送ローラ203
により後端側から送られ、搬送ガイド202の用紙搬送
ローラ203と搬送ローラ204との間において上方に
膨出して設けられた撓みスペース202a内で撓む。こ
れにより、用紙Pの搬送が完全に停止することがない。
また、用紙Pをストッパ206に押し付ける力が強めら
れ、穿孔時に用紙Pが後退しないようになる。
【0006】また、電子写真装置の用紙穿孔装置として
は、詳述しないが、用紙を完全に停止させた状態で穿孔
を行ない、穿孔後に搬送を再開するものが知られてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記公報に
記載の用紙穿孔装置では、短時間ではあるものの用紙P
の前端部を一時的に停止させるため、画像形成やそれに
伴う処理速度を高めた場合、ある限界を越えると、先の
用紙Pの穿孔処理が終わっていないにも関わらず、次の
用紙が搬送されてきて紙詰まりなどの障害を招くことに
なる。また、用紙Pを撓ませるので、用紙Pにダメージ
が与えられるおそれがある。しかも、用紙Pが228g/
m2以上の厚紙の場合は撓みにくく、穿孔時に搬送ローラ
203で用紙Pを送り続けることができなくなるという
不都合がある。さらに、その用紙穿孔装置の構造上、用
紙Pの後端部に穴を空けることができないとう問題があ
る。
【0008】一方、用紙を完全に停止させる用紙穿孔装
置では、用紙Pの前端側と後端側との、いずれにも穿孔
機構を設けることはできるが、用紙を完全に停止させて
穿孔動作に移るため、処理の高速化を図ることが不可能
である。
【0009】本発明の目的は、用紙の搬送を減速または
停止させることなく高速で穿孔処理が可能な用紙穿孔装
置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の画像形成
装置の用紙穿孔装置は、上記の課題を解決するために、
用紙を所定方向に案内する案内手段と、この案内手段に
設けられて用紙に穴を空ける穿孔刃と、この穿孔刃を駆
動する駆動手段と、上記案内手段における上記穿孔刃の
下流側に設けられて用紙を常時搬送し、用紙が上記穿孔
刃により拘束されたときに用紙に対し所定量すべる搬送
ローラとを備え、用紙が上記穿孔刃により拘束されてい
る時間と上記搬送ローラによる搬送速度との積が上記搬
送ローラの所定のすべり量以下となるように設定されて
いることを特徴としている。
【0011】本発明の第2の画像形成装置の用紙穿孔装
置は、上記の課題を解決するために、上記穿孔刃が、上
記案内手段に、搬送方向に直交する方向に対して所定角
度傾斜した一直線上に互いに間隔をおいて複数設けら
れ、上記駆動手段が、上記穿孔刃を個別に駆動するよう
に複数設けられており、上記駆動手段を用紙の後端に近
いものから所定の時間間隔をおいて順次動作させる駆動
回路とを備えていることを特徴としている。
【0012】上記の第の用紙穿孔装置における上記駆
動回路は、隣合う上記穿孔刃を駆動する上記駆動手段を
順次動作させる時間間隔が隣合う上記穿孔刃同士の搬送
方向に直交する方向の配置間隔と上記所定角度の正接と
の積を搬送速度で除した値に一致するように上記駆動手
段を動作させるものである。
【0013】本発明の第の画像形成装置の用紙穿孔装
置は、上記の課題を解決するために、用紙を所定方向に
案内する案内手段と、上記案内手段に設けられて用紙に
穴を空ける穿孔刃と、上記案内手段における上記穿孔刃
の下流側に設けられて用紙を常時搬送する搬送ローラ
と、上記穿孔刃を駆動する駆動手段と、上記案内手段に
おける穿孔位置に用紙が存在しない特定の期間に穿孔刃
を駆動するように上記駆動手段を動作させる空駆動制御
手段を備えていることを特徴としている。
【0014】上記の第の用紙穿孔装置は、本発明の第
4の画像形成装置の用紙穿孔装置においてさらに、上
案内手段の穿孔位置における用紙の有無を検知する用紙
検知手段を備えており、上記空駆動制御手段は、上記検
知手段により穿孔位置において用紙の存在が検知された
ときのみ上記駆動手段を動作させず、かつ穿孔位置に用
紙があることを告知する。
【0015】
【作用】上記の第1の用紙穿孔装置では、用紙が案内手
段により案内されて用紙の後端が所定位置に達すると駆
動手段が動作する。これにより、用紙には、後端から所
定距離の位置に穿孔が施される。
【0016】一方、搬送ローラが常時搬送を行なうの
で、穿孔刃により用紙が穿孔されるときも用紙の搬送が
続けられる。このため、穿孔が少しでも長引けば、用紙
が穿孔刃に拘束されていることにより搬送ローラに引っ
張られることになる。しかしながら、用紙が穿孔刃に拘
束されると搬送ローラが用紙に対し所定量すべるので、
搬送ローラの引っ張りにより用紙に作用する張力を吸収
することができる。特に、一方の搬送ローラがゴムで形
成され、他方の搬送ローラが発泡体で形成されることに
より、良好なすべりを生じさせることができる。
【0017】また、厚紙の穿孔を行なうときなど用紙が
穿孔刃により拘束されている時間が長引く場合は、搬送
速度を低下させることにより、用紙が穿孔刃により与え
られる損傷は少なくなる。逆に、普通紙の穿孔を行なう
ときなど用紙が穿孔刃により拘束されている時間が短い
場合は、搬送速度を高めても用紙が穿孔刃により与えら
れる損傷は増すことはない。すなわち、搬送ローラが用
紙に対しすべる条件下で、上記のような関係に基づい
て、穿孔刃により用紙が拘束されている時間と搬送ロー
ラによる搬送速度との積が上記搬送ローラの所定のすべ
り量以下となるように設定されていることにより、穿孔
刃から与えられる用紙の損傷を少なくすることができ
る。上記の設定は、後述の実施例における実験により明
確に示される。
【0018】このように、第1の用紙穿孔装置によれ
ば、穿孔刃より下流側で用紙を搬送するので、用紙に撓
みが生じることがなく、撓みによる用紙の損傷は生じな
い。しかも、撓みの生じにくい厚紙においても穿孔が可
能になる。また、搬送ローラより上流側に穿孔刃が配さ
れているので、用紙後端側での穿孔が可能である。これ
により、ステープル処理を穿孔と同時に行うとき、用紙
後端側で両処理を行なうことができ、処理効率の向上を
図ることも可能になる。
【0019】上記の第2の画像形成装置の用紙穿孔装置
では、複数の穿孔刃に対しそれぞれ個別の駆動手段で駆
動されるが、各駆動手段が駆動回路にて一括して制御さ
れる。したがって、駆動回路を駆動手段毎に設ける必要
がなくなり、部品点数の削減を図ることができる。この
場合、駆動回路は、各駆動手段を同時に動作させること
ができないので、各駆動手段を所定の時間間隔をおいて
順次動作させる。
【0020】また、穿孔時においては、用紙が搬送され
ているので、駆動手段が個別に動作することで各穿孔刃
による穿孔時期が異なると、搬送方向の穿孔位置の調整
が必要になる。これに対しては、各穿孔刃が搬送方向に
直交する方向に対して所定角度傾斜した一直線上に設け
られて、用紙後端に近い穿孔刃から順次駆動されること
により、搬送方向の穿孔位置のずれをなくすことができ
る。それゆえ、各穿孔刃による穿孔位置を用紙後端に対
しほぼ平行に並ばせることができる。さらに、上記の構
成では、下記のようにして、各穿孔刃による穿孔をより
正確な位置で行なうことができる。
【0021】上記の第3の画像形成装置の用紙穿孔装置
において、駆動回路が駆動手段を順次動作させる際は、
ある駆動手段が動作してから時間間隔Tの後に次の駆動
手段が動作するとすれば、搬送速度vで用紙が搬送され
ているとき、穿孔位置は、時間間隔Tの間に搬送方向に
対してvTずれることになる。このため、各穿孔位置が
用紙後端から等しい距離で一直線上に並ぶようにするに
は、vTを穿孔位置すなわち穿孔刃の間隔xで除した値
が、上記の所定角度(θ)の正接と一致すればよい。す
なわち、 tanθ=vT/xの関係を満たせばよいことに
なる。したがって、駆動回路がT=x tanθ/vとなる
時間間隔Tで駆動手段を順次駆動させれば、上記のよう
に適切な位置で穿孔を行なうことができる。
【0022】上記の第の用紙穿孔装置では、空駆動制
御手段により、案内手段における穿孔位置に用紙が存在
しない特定の期間に穿孔刃が駆動されるので、穿孔刃が
不完全に駆動された状態で案内手段内の穿孔位置に存在
することがなくなり、穿孔刃に用紙が引っかかって生じ
るジャムを防止することができる。
【0023】また、第の用紙穿孔装置において、用紙
検知手段により穿孔位置における用紙の有無が検出さ
れ、さらに、穿孔位置に用紙が存在する場合のみ、空制
御検出手段により駆動手段が駆動されなくなる。これと
同時に、空駆動制御手段により、穿孔位置における用紙
の存在が告知される。それゆえ、ユーザは、ジャムへの
対処を行なうことができる。
【0024】
【実施例】
〔実施例1〕本発明の第1の実施例を図1ないし図13
に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0025】本実施例に係る複写機は、図4に示すよう
に、本体1の上面に複写対象となる原稿を載置する透明
な原稿載置台2が設けられるととももに、この原稿載置
台2を覆う原稿カバー3が設けられている。原稿載置台
2の下方には、光学系4が配置されている。
【0026】この光学系4は、ハロゲンランプ等からな
るコピーランプ5と、複数のミラー6〜11と、レンズ
ユニット12とを有している。ミラー6〜11は、コピ
ーランプ5から照射された光が、原稿載置台2上に載置
された原稿で反射した反射光を後述する感光体13に一
点鎖線で示すように導くようになっている。また、レン
ズユニット12は、この反射光が感光体13で鮮明な像
を結ぶように、反射光を屈折・集光させる機能を有して
いる。
【0027】光学系の下方には、上述の感光体13を中
心とする複写プロセス部が配置されており、この感光体
13の周囲には、メインチャージャユニット14、現像
ユニット15、転写チャージャ16、剥離チャージャ1
7、クリーニングユニット18等が配されている。ま
た、複写プロセス部には、感光体13の出紙側に設けら
れるベルト状のサクションユニット19や、サクション
ユニット19の出紙側に配される定着装置20も含まれ
ている。
【0028】一方、現像ユニット15の下方には、用紙
を適正なタイミングで感光体13に供給するレジストロ
ーラ21・21が配されている。そして、上記の複写プ
ロセス部の下方には、各サイズの用紙を収容可能な複数
の給紙カセット22・23が配されている。また、本体
1における現像ユニット15側の側壁には、手差しトレ
イ24が取り付けられている。さらに、レジストローラ
21・21と給紙カセット22・23と手差しトレイ2
4との間には、搬送ローラ25・25等を有して用紙を
搬送する搬送装置26が設けられている。そして、上記
のレジストローラ21・21、給紙カセット22・2
3、手差しトレイ24および搬送装置26により給紙部
が構成されている。
【0029】定着装置20の出紙側には、本発明に係る
用紙穿孔装置である穿孔装置27、および用紙の搬出を
給紙カセット22側と本体1の外部側とに振り分ける分
離ゲート27が設けられている。さらに、本体1におけ
る穿孔装置27の出紙側外壁面には、用紙を排出するス
テープルソータ28等が設置されている。
【0030】上記の複写プロセス部では、メインチャー
ジャユニット14により所定の電圧が印加されて帯電し
た感光体13に、光学系4により導かれた原稿からの反
射光が結像すると、感光体13には原稿画像に応じた静
電潜像が形成される。次いで、この静電潜像は、現像ユ
ニット13から与えられたトナーにより可視化されてト
ナー像となり、このトナー像は、給紙カセット22・2
3または手差しトレイ24からの用紙に転写チャージャ
16により転写される。トナー像が転写された用紙は、
剥離チャージャ17で感光体13から剥離された後、サ
クションユニット19により搬送され、定着装置19で
加熱されてトナー像が定着させられる。
【0031】上記のようにして複写が完了した用紙は、
穿孔装置27で穿孔処理が施された後、分離ゲート28
によりステープルソータ29に導かれる。そして、用紙
は、ステープルソータ29にてステープル処理やソータ
処理が施されて排出される。また、両面複写を行なう場
合、定着装置20を経た用紙は、分離ゲート28によ
り、給紙カセット22に導かれ、裏面の複写に供され
る。
【0032】なお、穿孔装置27による穿孔処理は、パ
ンチモードが指定されているときに実行されるようにな
っている。パンチモードは、本体1の上面に設けられた
図示しない操作部(第2の実施例における操作部110
に該当)にてユーザにより指定される。また、操作部で
は、厚紙に複写を行なう厚紙モードや、その他、カバー
モード、インサートモード等の特殊モードを指定するこ
とができるようになっている。
【0033】本実施例の複写機は、穿孔装置27として
パンチユニット30を備えている。以下に、パンチユニ
ット30について詳細に説明する。
【0034】図1の(a)および図2に示すように、パ
ンチユニット30は、搬送ガイド31と、フォトセンサ
32と、パンチ装置33と、駆動ローラ34と、従動ロ
ーラ35と、駆動装置36とを有している。
【0035】搬送ガイド31は、用紙Pを上記の分離ゲ
ート28から排出側に導くとともに用紙Pの上下方向の
変位を規制するように、上下に平行に配された2枚の上
プレート31aと下プレート31bとにより構成されて
いる。上プレート31aには、分離ゲート28より下流
側(ステープルソータ29側)において開口部31cが
設けられている。また、この開口部31cには、フォト
センサ32が配されている。
【0036】フォトセンサ32は、いわゆる反射型の光
学センサである。このフォトセンサ32は、下方に向け
て光を出射し、搬送ガイド31内を通過する用紙Pによ
り反射されたその光を受光すると、用紙Pの通過を検知
する検知信号を出力するようになっている。
【0037】パンチ装置33は、搬送ガイド31におい
て開口部31cより下流側に取り付けられている。この
パンチ装置33は、収容ケース37と、穿孔部材38
と、復帰スプリング39と、パンチダイ40とからなっ
ている。また、パンチ装置33は、用紙Pに必要な穴の
数に応じた数だけ、図1の(a)において紙面に垂直な
方向に間隔をおいて並設されている。
【0038】図2は、図1の(a)を下流側から見た図
であり、この図において収容ケース37の詳細について
説明する。収容ケース37は、内部に、穿孔部材38が
上下動可能となり、かつ復帰スプリング39を一定範囲
で伸縮させるような空間を有している。また、収容ケー
ス37は、上面と底面とにそれぞれ穿孔部材38の挿通
しうる通過穴37a・37bが設けられている。通過穴
37bは、上プレート31aに設けられた開口部31d
に合致している。
【0039】穿孔部材38は、全体が円柱の軸形状をな
しており、下端に穿孔刃38aが形成されるとともに、
ほぼ中央部外周に鍔部38bが形成されている。
【0040】穿孔刃38aとしては、例えば、図5の
(a)ないし(c)に示す刃物41や、図6の(a)お
よび(b)に示す刃物42が挙げられる。
【0041】刃物41は、一般のマニュアルハンドパン
チ器に用いられており、両端に2つの刃先41a・41
aを有するとともに、その刃先41a・41aの間に深
い谷部41bを有している。ところが、刃物41により
用紙Pに穴を空ける場合、穴の空け始めにおいてはその
刃先41a・41aのみが用紙Pに突き刺さる。用紙P
は、この状態において搬送力が加わると極めて破れやす
くなる。したがって、刃物41は、用紙Pを搬送させな
がら用紙Pの穿孔を高速で行なうには適さない。
【0042】一方、刃物42は、先端部がすり鉢形状を
なしており、その先端部の外周縁が全て刃先42aとな
っている。したがって、刃物42により用紙Pに穴を空
ける場合、刃先42aが同時に用紙Pに突き刺さるの
で、刃物41のような不都合は生じない。しかしなが
ら、刃物42では、刃先42aが同時に用紙Pに突き刺
さるため、穿孔部材38の駆動トルクとして極めて大き
な力を必要として、駆動装置36にかかる負担が大きく
なる。したがって、現実的にはこの刃物42を採用する
ことは難しい。
【0043】これらの理由から、本パンチユニット30
においては、図7の(a)ないし(d)に示す刃物43
を採用している。この刃物43は、中心軸の回りに4つ
の刃先43a…と、隣合う刃先43a・43a同士の間
に形成される4つの谷部43b…とを有している。すな
わち、刃先43a…と谷部43b…とは交互に45°の
間隔をおいて形成されている。また、この刃物43は、
穴を空けるための必要な最少ストロークが、刃物41・
42に比べて小さめ(0.8mm)に設定されている。刃
物43により用紙Pに穴を空ける場合、刃先43a…が
十字形状をなすことにより同時に用紙Pに突き刺さるだ
けでなく、穿孔部材38の駆動トルクとして必要な力を
刃物42に比べて小さくすることができる。このよう
に、刃物43は、用紙Pを搬送させながら用紙Pの穿孔
を高速で行なうのに適している。
【0044】パンチダイ40は、下プレート31bに取
り付けられている。このパンチダイ40は、中央部に上
方に延びて開口する管部40aを有している。管部40
aは、穿孔部材38の外径よりやや大きい内径となるよ
うに形成されており、開口部31dに対向するように下
プレート31bに設けられた開口部31eに嵌合されて
いる。これにより、穿孔部材38が下方に移動する際に
は、穿孔刃38aが管部40a内に達するようになって
いる。
【0045】復帰スプリング39は、圧縮型のスプリン
グであり、穿孔部材38の回りに配されている。この復
帰スプリング39の両端部は、鍔部38bと収容ケース
37の底面とによって保持されている。復帰スプリング
39は、穿孔部材38に下方への外力が作用していない
とき、穿孔部材38を図1の(a)に示すような待機位
置に付勢するようになっている。また、復帰スプリング
39は、穿孔部材38に作用する下方への外力が解除さ
れたとき、穿孔部材38を上記の待機位置に復帰させる
ようになっている。
【0046】駆動ローラ34および従動ローラ35は、
搬送ガイド31においてパンチ装置33より下流側(ス
テープルソータ29側)に設けられている。駆動ローラ
(以降、単に搬送ローラと称する)34は、下プレート
31bに設けられた開口部31fに配され、図示しない
モータにより駆動されて回転するようになっている。一
方、従動ローラ(以降、単に搬送ローラと称する)35
は、上プレート31aに設けられた開口部31gに配さ
れており、搬送ローラ34に接触することで回転駆動さ
れている。搬送ローラ34・35は、複写動作時に常に
矢印方向に回転して用紙Pを下流側へ搬送するようにな
っている。
【0047】ところで、搬送ローラ34・35と用紙P
との間に大きい摩擦がある状態で搬送を行なおうとする
と、用紙Pの種類によっては用紙Pにダメージが与えら
れるおそれがある。すなわち、用紙Pは穿孔刃38aに
拘束されている間にも搬送ローラ34・35により引っ
張られるため、薄い用紙Pでは穿孔刃38aに拘束され
ている部分が破れてしまう。
【0048】このため、本実施例においては、搬送力に
反する力(穿孔刃38aによる拘束力)が生じた場合に
搬送ローラ35が用紙Pに対し極小量スリップしうるよ
うに、搬送ローラ35の材質として発泡体を採用してい
る。このような発泡体として好適なものとしては、スポ
ンジ質の材料が挙げられるが、搬送ローラ35として用
いられる発泡体は、一般のスポンジに比べて物性質・耐
候性等がより厳しく規定されている。上記のような条件
を満たすものとしては、発泡ポリウレタンや発泡シリコ
ンゴム等が挙げられる。
【0049】このような材質の発泡体により形成された
搬送ローラ35は、その発泡構造により、変形量に関わ
らず用紙Pをほぼ一定の力で押圧するので、上記のよう
なスリップ性能を発揮することができる。これに対し、
ゴムローラは、大きく変形すると押圧力が大きくなるの
で、搬送ローラ35には適さない。
【0050】また、搬送ローラ34としてゴムローラを
用いるとともに、搬送ローラ35をPOM(ポリオキシ
メチレン)等で作製した一般的な構成においても、搬送
ローラ34・35の圧接力を通常より小さく設定するこ
とにより、用紙Pに対し搬送ローラ35をスリップさせ
ることができる。搬送ローラ35として発泡ポリウレタ
ンとPOMとをそれぞれ採用した場合、両者共に搬送ロ
ーラ34・35の圧接力の設定が最適であれば、スリッ
プの能力についてはほとんど差がない。
【0051】しかしながら、POMローラの場合、ほぼ
剛体であるため、搬送ローラ34・35の圧接力の設定
を厳密に行なわないと、スリップ性能にばらつきが出て
しまう。つまり、圧接力が大きすぎるとスリップが不十
分であり穿孔動作に不具合が出る反面、圧接力が小さす
ぎると搬送時においてもスリップが発生してしまう。そ
の点、発泡ポリウレタンローラの場合、上記のように用
紙Pの押圧力を変形量に関わらずほぼ一定に保つので、
圧接力の設定をPOMローラ程厳密に行なわなくても、
最適なスリップ性能を発揮することができる。
【0052】なお、POMローラと発泡ポリウレタンロ
ーラとのスリップ性能の差については、後に詳述する実
験結果により明らかになる。
【0053】駆動装置36は、支持部材51と、押圧バ
ー52と、圧電素子53と、歪拡大機構54とにより構
成されている。
【0054】支持部材51は、搬送ガイド31上に設け
られており、ベース51aと、支柱51bとからなって
いる。ベース51aは、上プレート31a上に固定さ
れ、支柱51bは、ベース51aから垂直に上方へ延び
るように形成されている。押圧バー52は、基端が上記
の支柱51bの上端部にピン55にて回動自在に取り付
けられるとともに、自由端が穿孔部材38の上端まで達
するように設けられている。
【0055】圧電素子53は、電圧が加えられると圧電
効果により寸法歪を発生するようになっている。その寸
法歪の方向は、図3に示すように、図中上下方向につい
て中心に向かう方向、かつ、図中左右方向について外方
に向かう方向である。
【0056】歪拡大機構54は、全体が5mm程度の厚み
の鋼により形成されており、圧電素子53の寸法歪によ
り変形するように、局部的に変形しやすい部分を有して
いる。歪拡大機構54は、側部54a・54bと、上部
54cと、下部54dと、連結部54e・54fとから
なっており、圧電素子53の周囲を取り囲んでいる。
【0057】側部54a・54bは、圧電素子53にお
ける図中左右方向の両端部と接続されている。上部54
cと下部54dとは、それぞれ両端が細く括れた部分を
介して側部54a・54bに接続されるとともに、中央
部が大きく切り欠かれており、容易に変形するように形
成されている。すなわち、歪拡大機構54は、このよう
な形状により、図3において一点鎖線で示した部位に変
形を生じるようになっている。また、上記の変形する部
位は、変形量がわずかであるので塑性ひずみを生じるこ
とはない。
【0058】連結部54eは、上部54cの中央部上端
から上方に延びるように長く形成されており、上端が押
圧バー52において基端に近くかつ自由端から遠い位置
で軸着されている。一方、連結部54fは、下部54d
の中央部下端から下方に延びるように短く形成されてお
り、下端がベース51aに軸着されている。
【0059】上記のように構成される駆動装置36にお
いては、圧電素子53に生じた矢印方向の寸法歪は、歪
拡大機構54の変形でより大きな変位となって押圧バー
52に伝達される。すると、押圧バー52は、ベース5
1a側に引き寄せられて、ピン55を中心に下方に向け
て回動する。これにより、押圧バー52の自由端が下方
に移動して、穿孔部材38を下方に押圧する。
【0060】続いて、パンチ装置33を駆動するための
制御系の概略について説明する。
【0061】図8に示すように、この制御系では、フォ
トセンサ32からの検知信号がタイマー61に与えられ
る。タイマー61は、検知信号が入力されてから計時を
開始して所定時間の計時を行なうと、計時終了信号を出
力して駆動回路62に与えるようになっている。駆動回
路62は、圧電素子53に与える駆動電圧を発生する回
路であり、タイマー61からの計時終了信号を受ける
と、その駆動電圧を出力するようになっている。
【0062】タイマー61が計時する時間は、搬送速
度、用紙Pにおいて穴を空ける位置、パンチ装置33お
よび駆動装置36の動作時間等に基づいて決定される。
例えば、搬送速度を一定とすると、用紙Pの後端に近接
して穴を空ける場合、タイマー61の計時時間を長く設
定する一方、用紙Pの後端から離間して穴を空ける場
合、タイマー61の計時時間を短く設定する。
【0063】ここで、搬送速度をv〔mm/sec〕とし、用
紙Pが穿孔刃38aにより拘束されている時間をt〔se
c 〕とすると、穿孔により用紙Pにダメージが与えられ
ないように、 v〔mm/sec〕×t〔sec 〕≦1〔mm〕 …(1) という関係が成立する条件で穿孔部材38が駆動される
ようになっている。すなわち、本パンチユニット30に
おいては、用紙Pが穿孔刃38aにより拘束されている
ときに、搬送ローラ35が用紙Pに対し最大1〔mm〕の
スリップを許容しうるように構成されている。搬送速度
が一般の複写機と同程度に設定されているとすると、圧
電素子53を用いることにより駆動装置36の動作時間
が短くなり、上記の関係の成立が可能になる。また、上
記の関係については、後に詳述する実験結果により明ら
かになる。
【0064】続いて、本パンチユニット30の動作を図
9のフローチャートを参照にして説明する。
【0065】用紙Pは、本体1から搬送されてきて搬送
ガイド31内に導入されると、続いて搬送ローラ34・
35により搬送される。このとき、用紙Pの後端がフォ
トセンサ32により検知されると(S1)、パンチモー
ドが指定されているか否かが判定される(S2)。パン
チモードが指定されている場合、タイマー61がONし
て計時を開始する(S3)。タイマー61は、所定時間
を計時するとOFFとなり計時を終了する(S4)。そ
して、タイマー61のOFFにより、駆動装置36およ
びパンチ装置33が動作して、穿孔処理が行なわれる
(S5)。また、S2でパンチモードが指定されていな
い場合は、穿孔処理が行なわれない。
【0066】穿孔処理の実行時には、駆動回路62は、
タイマー61から計時終了信号が与えられて、圧電素子
53を駆動する駆動電圧を発生する。すると、駆動装置
36では、圧電素子53が寸法歪を発生することによ
り、押圧バー52が下方に駆動される。一方、パンチ装
置33では、穿孔部材38が押圧バー52により下方に
押圧されることで、図1の(b)に示すように、穿孔刃
38aが用紙Pを捕らえて穴空けを行なう。このとき、
搬送ローラ34・35が回転しているため、用紙Pが穿
孔刃38aに拘束されると、用紙Pに対し搬送ローラ3
5がスリップする。
【0067】引き続き、上記のパンチユニット30を用
いて、用紙Pの一部あるいは全部を全く停止させること
なく搬送状態のままで、穿孔処理を実際に実行した実験
結果について説明する。ただし、以下には、まず比較例
として(A)搬送ローラ34・35を両方ともゴムロー
ラとした場合を説明し、続いて(B)搬送ローラ34を
ゴムローラとし、かつ搬送ローラ35を発泡ポリウレタ
ンローラとした場合について説明する。
【0068】ここで、用紙Pを搬送する搬送速度v〔mm
/sec〕を100、200、400とし、用紙Pが穿孔刃
38aにより拘束されている拘束時間t〔sec 〕を1.
25/1000、2.5/1000、5/1000、1
0/1000、20/1000、40/1000とし
て、搬送速度vと拘束時間tとを種々組み合わせて実験
を行なった。上記の拘束時間tは、穿孔刃38aが用紙
Pに突き刺さってから穿孔を終えて用紙Pから抜け去る
までの時間である。また、用紙Pの破れや用紙P上での
搬送ローラ35のスリップ跡等の不具合の発生頻度を1
0%きざみにカウントし、その発生頻度の累積に基づい
て、(A)の場合と(B)の場合とについてそれぞれ図
10の(a)ないし(c)と図11の(a)ないし
(c)とに示すようなヒストグラムを作成した。
【0069】なお、本実験で用いた用紙Pは、64g/m
m、75g/mm、80g/mm、128g/mm、200g/mmの5
種類の試験紙である。
【0070】また、上記のヒストグラムにおいて、上記
のカウント値は1つの“v”と1つの“t”とによって
決定される。また、厚い試験紙では搬送速度vが低下す
るとともに拘束時間tが長くなるというように、試験紙
の種類は“v”および“t”の値に関連している。さら
に、5種類の試験紙の枚数(母)は一定しておらず、
各々の試験紙に生じる不具合の現象およびそのレベルに
は差があった。
【0071】(A)の場合におけるヒストグラムを図1
0の(a)ないし(c)に示すが、図10の(b)で
は、v=200〔mm/sec〕、t=40/1000〔sec
〕の条件で用いた試験紙の枚数は、64g/m2:30
枚、75g/m2:40枚、80g/m2:40枚、128g/
m2:50枚、200g/m2:40枚であった。この条件下
での穿孔時においては、試験紙毎に次のような不具合が
発生した。64、75、80g/m2の試験紙には、図12
の(a)に示すような試験紙の後端にまで及ぶ破れR・
Rが生じた。64、75、80、128g/m2の試験紙に
は、図12の(b)に示すような穴破損S・Sが生じ
た。75、128、200g/m2の試験紙には、図12の
(c)に示すようなローラ跡T・Tが残された。
【0072】上記のような不具合の現象を、ここでは穿
孔刃38aに拘束されている試験紙に搬送力が加わるこ
とによって発生する不具合とみなす。そして、(不具合
発生数の合計)/(全試験紙の合計枚数)×100
〔%〕による計算で、不具合発生率を算出した。
【0073】そして、図10の(a)ないし(c)に示
すヒストグラムに基づく実験結果を統一的に評価解析す
れば、前記の(1)式を満たす場合、不具合の発生頻度
が10%以下になっていることが分かる。具体的には、
図10の(a)のヒストグラム(v=100〔mm/se
c〕)ではt=1.25、2.5、5、10〔sec 〕の
場合、図10の(b)のヒストグラム(v=200〔mm
/sec〕)ではt=1.25、2.5、5〔sec 〕の場
合、図10の(c)のヒストグラム(v=400〔mm/s
ec〕)ではt=1.25、2.5〔sec 〕の場合であ
る。
【0074】つまり、穿孔刃38aによって用紙Pが拘
束されている間に搬送ローラ35による搬送量が1〔m
m〕以下であれば、用紙Pに与えられるダメージは小さ
いということになる。これにより、(1)式を満たす条
件でパンチユニット30を構成すれば、用紙Pを搬送さ
せながらの穿孔が可能であるといえる。
【0075】しかしながら、(1)式が成立する条件下
においても、10%以下ではあるものの不具合が発生し
ている。この原因を究明したところ、搬送ローラ34・
35がともにゴム製であるために、用紙Pを押圧する力
が大きすぎることが最大の原因であることが分かった。
この際、搬送ローラ34・35の圧接力を小さくするこ
とで用紙Pの押圧力を小さくするといった実験も行った
が、平均的な押圧力を小さくすることはできても不具合
発生頻度が低下するだけで、不具合が完全になくなるこ
とはなかった。つまり、搬送ローラ34・35がゴム製
である以上、用紙Pが瞬間的に搬送ローラ34・35に
密着する現象を完全になくすことは不可能であると思わ
れる。
【0076】次に、(B)の場合について、(A)の場
合と同様に穿孔時の不具合発生状況を確認した。具体的
には、搬送ローラ34の材質をゴムとし、搬送ローラ3
5の材質を発泡ポリウレタン等の発泡体にして、それぞ
れ確認を行った。また、併せて搬送ローラ35の材質を
POM樹脂とした場合についても同様の確認を行なっ
た。この際、発泡体とPOM樹脂とについて、ともに1
0%以下の不具合を無くすことだけでなく、v×t>1
となる条件においても、不具合発生頻度をより低下させ
ることができた。
【0077】これは、搬送ローラ34・35によるスリ
ップが用紙搬送力を吸収することによる。すなわち、用
紙Pは、穿孔刃38aに拘束されている間も搬送ローラ
34・35によって送られ続けているので、極微量の撓
みがなくなり強く引っ張られるが、そのときの張力は、
搬送ローラ対34・35が少量スリップすることで吸収
される。
【0078】上記の改善実験のうち、搬送ローラ34が
ゴムローラであり、搬送ローラ35が発泡ポリウレタン
である場合の結果を図11の(a)ないし(c)にヒス
トグラムで示す。これらのヒストグラムより、v×t≦
1となる条件では完全に不具合がなくなっているだけで
なく、v×t>1となる条件においても不具合発生頻度
が低下していることが分かる。
【0079】このような実験結果から、上記の(A)お
よび(B)の場合について次のことが判明した。つま
り、拘束時間tが搬送速度vに対して極端に短い場合、
全ての用紙において不具合点の発生はなかった。また、
搬送速度vに対して拘束時間tが極端に高い場合、薄紙
においては、破れR(図12の(a))や、穴破損S
(図12の(b))等の不具合が高頻度で発生した。ま
た、同じ条件で、厚紙においては、瞬間的に用紙Pが停
止状態となることから、(A)の場合についてのみ、ゴ
ム製の搬送ローラ34・35によるスリップ跡T(図1
2の(c))が高頻度で発生した。
【0080】以上述べたように、本実施例におけるパン
チユニット30によれば、用紙Pの後端側で穿孔を行な
うので、処理の高速化を図るために搬送速度を高めて
も、紙詰まりなどの障害の発生する頻度が大幅に低下す
る。また、用紙Pが撓むことがないので、撓みによる用
紙Pのダメージを回避することができるだけでなく、1
28g/m2を越えるような厚紙の穿孔も可能になる。
【0081】また、搬送ローラ34・35を回転させ続
けて搬送を停止することなく穿孔を行なうので、高速処
理が可能になる。しかも、穿孔時に用紙Pが穿孔刃38
aに拘束されているわずかの間は、搬送ローラ35が微
小量スリップするようになっているので、用紙Pが搬送
ローラ34・35により引っ張られても、破れ等のダメ
ージを受けにくくなる。
【0082】さらに、駆動装置36の駆動源として圧電
素子53を採用したことにより、パンチ装置33の動作
速度を高めて穿孔刃38aが用紙Pを拘束する時間を短
縮し、用紙Pのダメージの発生頻度を低下させることが
できる。
【0083】そして、ステープル処理を穿孔処理と同時
に行うとき、用紙後端側で両処理を行なうことができ、
処理効率の向上を図ることも可能になる。ステープル処
理の場合、一般的には、用紙後端側をそろえて、ステー
プル動作を行う。したがって、用紙後端側に穴がある方
が、用紙P相互間の穴のずれは少なくなる。しかも、ス
テープル処理においては、用紙後端側を綴じることが一
般的であり、穴との方向性も一致する。
【0084】〔変形例1〕ここで、本実施例の第1の変
形例について説明する。
【0085】本変形例では、穿孔装置27として図13
に示パンチユニット71を備えている。このパンチユ
ニット71は、パンチ装置33・33’と、駆動装置7
2とを備えており、2つ穴の穿孔を行なうように構成
されている。
【0086】パンチ装置33・33’は、ともに同等の
機能を有しており、穴の間隔に応じた所定の間隔をおい
て配されている。またパンチ装置33・33’の中間位
置には、駆動手段としての駆動装置72が配されてい
る。この駆動装置72は、支持部材73と、押圧バー7
4・75と、圧電素子53と、歪拡大機構54とにより
構成されている。
【0087】支持部材73は、搬送ガイド31上に設け
られており、ベース73aと、支柱73b・73cとか
らなっている。ベース73aは、上プレート31a上に
固定され、支柱73b・73cは、互いに平行となるよ
うに間隔をおいてベース73aから垂直に上方へ延びる
ように形成されている。
【0088】押圧バー74は、基端が上記の支柱73
の上端部にピン76にて回動自在に取り付けられてい
る。この押圧バー74の自由端は、パンチ装置33の穿
孔部材38の上端まで達している。一方、押圧バー75
は、上記の支柱73の上端部に押圧バー74と逆向き
にピン77にて回動自在に取り付けられている。この押
圧バー75の自由端は、パンチ装置33’の穿孔部材3
8の上端まで達している。
【0089】また、歪拡大機構54は、連結部54e
が、支柱73b・73cの中間位置で、押圧バー74・
75の双方に軸着されている。また、連結部54fは、
ベース73aに軸着されている。
【0090】上記のように構成される駆動装置72にお
いては、圧電素子53に生じた寸法歪は、歪拡大機構5
4の変形でより大きな変位となって押圧バー74・75
に伝達される。すると、押圧バー74・75は、連結部
54eの軸着部分がベース73a側に引き寄せられて、
ピン76・77を中心に下方に向けて回動する。これに
より、押圧バー74・75の自由端が下方に移動してパ
ンチ装置33・33’の穿孔部材38・38を下方に押
圧する。
【0091】この変形例では、圧電素子53による単一
の動力源で、2つのパンチ装置33・33’を駆動する
ことが可能となり、構造を簡素化することができ、パン
チユニット71の製造コストの低減を図ることもでき
る。
【0092】〔変形例2〕続いて、本実施例の第2の変
形例について説明する。
【0093】本変形例では、穿孔装置27として図14
に示すパンチユニット81を備えている。パンチユニッ
ト81は、前述のパンチ装置33を3個有する駆動装置
82を駆動手段として備えており、それぞれが搬送ガイ
ド31の上プレート31a上に固定されている。パンチ
装置33…は、穿孔部材38…が、搬送方向に対し(9
0−θ)°の角度をなす一直線上に並ぶように配され、
かつ、隣合う穿孔部材38・38(穿孔刃38a・38
b)同士の搬送方向に直交する方向の間隔が一定のx
〔mm〕となるように配されている。また、パンチ装置3
3…は、図示しないが、それぞれ前述の駆動装置36…
により個別に駆動されるようになっている。
【0094】また、パンチ装置33…は、1個の駆動回
路62により駆動されるようになっており、同時に駆動
されない。したがって、パンチ装置33(α)→パンチ
装置33(β)→パンチ装置33(γ)の順に一定の時
間間隔で駆動されるようになっている。
【0095】上記のように構成されるパンチユニット8
1では、用紙Pは、搬送されながら、まず、パンチ装置
33(α)により穿孔され、続いてパンチ装置33
(β)により穿孔され、さらにパンチ装置33(γ)に
より穿孔される。これにより、用紙Pは、図15に示す
ように、一直線上に並ぶ穴H…が形成される。
【0096】ここで、隣合うパンチ装置33・33は時
間T〔sec 〕の間隔をおいて順次駆動されるものとし、
搬送速度をv〔mm/sec〕とする。この条件で、パンチ装
置33…で開けられた穴H…が用紙P上で後端に沿って
一直線上に並ぶように、次式で表される関係が成立しな
けらばならない。したがって、駆動回路62は、その関
係を設立させるようにパンチ装置33…の駆動を行なう
ようになっている。
【0097】 tanθ=vT/x …(2) 具体的には、T=50/1000〔sec 〕とし、v=3
00〔mm/sec〕とし、x=108〔mm〕(米国仕様)と
したとき、(2)式により、 tanθ=(300×50/
1000)/108=0.139すなわちθ=7.91
°となる。この設定により、上記のようにして穿孔を行
なえば、用紙Pには、米国仕様の3個の穴H…が形成さ
れる。
【0098】この変形例によれば、パンチ装置33…お
よび駆動装置36…が穴H…の数だけ必要になるが、駆
動回路62を1個のみ備えればよい。これにより、制御
系の構成を簡素化することができ、パンチユニット81
の製造コストの低減を図ることができる。
【0099】〔実施例2〕本発明の第2の実施例を図
4、図16ないし図19に基づいて説明すれば、以下の
通りである。なお、本実施例において、前記の第1の実
施例における構成要素と同等の機能を有する構成要素に
ついてはその説明を省略する。
【0100】本実施例に係る複写機は、図4に示す本体
1内に穿孔装置27として図16に示すパンチユニット
101を備えている。パンチユニット101は、極端に
厚い用紙Pへの穿孔と、通常の用紙Pでの高速穿孔処理
を両立することを目的として構成されている。
【0101】パンチユニット101は、パンチユニット
30(図1(a)参照)における搬送ガイド31のパン
チ装置33と搬送ローラ34・35との間を広げ、ここ
にパンチ装置102が取り付けられている。パンチ装置
102は、普通紙からやや厚みのある紙までを穿孔する
高速用パンチ装置である。このパンチ装置102は、収
容ケース103と、穿孔部材104と、復帰スプリング
105と、パンチダイ106とからなっている。穿孔部
材104は、下端に穿孔刃104aを有している。
【0102】また、パンチ装置102は、基本的には、
パンチ装置33とほぼ同一の機能を有しているが、パン
チ装置33と異なり200g/m2程度を越える厚紙の穿孔
が可能である。したがって、パンチ装置102は、復帰
スプリング105の付勢力が復帰スプリング39より大
きく設定されるとともに、穿孔刃104aの切削能力が
必要に応じて穿孔刃38aより高く設定されている。
【0103】パンチ装置102は、上記の構成に加えて
偏心カム107を備えている。偏心カム107は、円盤
状をなしており、中心から外れた位置に回転軸107a
で後述するモータ113により回転駆動されるようにな
っている。また、偏心カム107は、回転軸107aに
最も近い外周端縁が、復帰スプリング105より待機
位置に付勢されている状態の穿孔部材104の頭部と当
接するように配されている。この偏心カム107は、そ
の外周端縁を穿孔部材104の頭部に常に当接させなが
ら偏心回転することで、穿孔部材104を上下動させる
ようになっている。
【0104】なお、パンチ装置33・102は、用紙P
における穿孔位置が同じになるように構成されている。
【0105】続いて、パンチ装置33・102を駆動す
るための制御系の概略について説明する。
【0106】図17に示すように、この制御系では、フ
ォトセンサ32からの検知信号がタイマー108に与え
られる。タイマー108は、検知信号が入力されてから
計時を開始して所定時間の計時を行なうと、計時終了信
号を出力して駆動回路112に与えるようになってい
る。
【0107】このタイマー108は、パンチ装置33を
動作させる場合と、パンチ装置102を動作させる場合
とで計時を行なう時間が異なっている。パンチ装置10
2を動作させる際の第1計時時間は、パンチ装置33を
動作させる際の第2計時時間より長く設定されている。
これは、パンチ装置102の位置がパンチ装置33に比
べてフォトセンサ32から遠い位置にあるからである。
また、タイマー108は、CPU109により、いずれ
の計時を行なうかが選択されるようになっている。
【0108】CPU109は、厚紙モードが指定されて
いるとき、手差しトレイ24からの給紙が行なわれると
き、またはカバーモードあるいはインサートモードが指
定されているとき、タイマー108に第1計時時間で計
時させるようになっている。また、CPU109は、厚
紙モードが指定されていないとき、タイマー108に第
2計時時間させるようになっている。上記の各モード
は、操作部110でユーザにより指定され、モード情報
としてRAM111に記憶される。上記のモード情報
は、CPU109により、必要に応じて随時呼び出され
る。
【0109】駆動回路112は、圧電素子53およびモ
ータ113を駆動する回路である。すなわち、駆動回路
112は、タイマー108から第1計時時間の計時によ
る計時終了信号を受けると、モータ113に与える電圧
を出力するようになっている。また、駆動回路112
は、タイマー108から第2計時時間の計時による計時
終了信号を受けると、圧電素子53に与える電圧を出力
するようになっている。
【0110】また、本パンチユニット101では、厚紙
モードが指定されているとき、パンチ装置102が動作
する間、CPU109により、一時的に搬送ローラ34
・35の回転が停止されるようになっている。一方、厚
紙モードが指定されていないときは、前記の第1の実施
例1と同様に搬送ローラ34・35が回転したままで穿
孔処理が行なわれる。
【0111】上記のように構成されるパンチユニット1
01においては、フォトセンサ32により、用紙Pの後
端が検知される。用紙Pとして厚紙の穿孔を行なう場
合、複写に先立ってユーザにより操作部110にて厚紙
モードが設定されていると、タイマー108が所定の時
間だけ計時を行なった後、駆動回路112からモータ1
13に電圧が与えられる。これにより、モータ113が
回転して、パンチ装置102が動作する。
【0112】また、このとき、搬送ローラ対34・35
が停止するので、用紙Pは停止した状態で穿孔される。
穿孔時、穿孔部材38は、偏心カム107がモータ11
3に駆動されて180°回転することにより生じた動力
で下降して、穿孔刃38aで用紙Pを貫く。偏心カム1
07がさらに180°回転することより偏心カム107
の動力が解除されて、穿孔部材104が復帰スプリング
105により上方に付勢され、穿孔が終了する。その
後、再び搬送ローラ34・35が回転し、用紙Pが排出
される。
【0113】続いて、本実施例の複写機の動作を図18
のフローチャートを参照にして説明する。
【0114】まず、パンチモードが指定しているか否か
が判定され(S11)、パンチモードが指定されていれ
ば、厚紙モードが指定されているか否かが判定される
(S12)。厚紙モードが指定されていなければ、さら
に手差しトレイ24からの給紙が指定されているか否か
が判定され(S13)、手差しトレイ24からの給紙で
ない場合、続いてカバーモードが指定されているか否か
が判定される(S14)。S14は、手差しトレイ24
にセットされる用紙Pの種類が明確でないため、厚紙が
セットされる可能性を想定して採用された処理である。
【0115】カバーモードが指定されていない場合は、
インサートモードが指定されているか否かが判定される
(S15)。カバーモードまたはインサートモードが指
定されている場合は、カバー用またはインサート用の用
紙Pがセットされている給紙カセット22・34のいず
れか一方から給紙が行なわれるか否かが判定される(S
16)。
【0116】カバー用またはインサート用の用紙Pが給
紙される場合、コピー動作が行なわれる(S17)。コ
ピー終了後は、パンチ装置102により厚紙用の一時停
止タイプの穿孔処理が行なわれ(S18)、用紙Pが排
出されると(S19)、処理が全て完了する。
【0117】一方、S11でパンチモードが指定されて
いない場合、そのままコピー動作が行なわれて(S2
0)、処理がS19に移行する。また、S12で厚紙モ
ードが選択されている場合およびS13で手差しトレイ
24からの給紙である場合、処理がS17に移行する。
さらに、S15でインサートモードが指定されていない
場合およびS16でカバー用またはインサート用の用紙
Pが給紙されない場合、コピー動作が行なわれる(S2
1)。コピー終了後は、パンチ装置33により普通紙用
の高速タイプの穿孔処理が行なわれ(S22)、処理が
S19に移行する。
【0118】このように、本実施例のパンチユニット1
01では、普通紙用のパンチ装置33の動力源として圧
電素子を用い、厚紙用のパンチ装置102の動力源とし
てモータ113を用いている。それゆえ、用紙Pの厚さ
に応じて、パンチ装置33・102を使い分けることに
より、インサートモード、カバーモード等で用いられる
200g/m2以上の厚紙の穿孔が可能になる。また、普通
紙の穿孔を行なう際は、パンチ装置33により、前記の
第1の実施例と同様に、高速で穿孔を行なったり、用紙
Pに与えられるダメージの発生頻度を低下させたりする
ことができる。
【0119】〔変形例〕本変形例に係る複写機は、図4
に示す本体1内に、図19に示す用紙待機部121を備
えている。
【0120】用紙待機部121は、レジストローラ21
・21と搬送ローラ25・25との間に配されており、
下プレート122と、上プレート123・124と、圧
力センサ125とからなっている。
【0121】下プレート122は、用紙Pの搬送経路の
下側に配されて用紙Pの搬送を案内するようになってい
る。上プレート123は、一端がレジストローラ21・
21の間の近傍に位置するとともに他端がそれよりやや
上方に位置するように傾斜して配されている。一方、上
プレート124は、一端が搬送ローラ25・25の間の
近傍に位置するとともに他端がそれよりやや上方に位置
するように傾斜して配されている。すなわち、上プレー
ト123・124は、レジストローラ21・21と搬送
ローラ25・25との中間で上方に膨らむ案内板を形成
している。
【0122】また、上プレート123と上プレート12
4との間に形成される隙間には、圧力センサ125が配
されている。圧力センサ125は、その表面に加わった
圧力(力)をアナログ的に検知することのできる半導体
素子(ピエゾ素子)である。圧力センサ125として
は、例えば、コパル電子株式会社製の半導体圧力トラン
スジューサP−8100等が好適である。
【0123】この圧力センサ125は、上記の位置に配
されることにより、用紙Pが給紙ローラ25・25に搬
送される一方レジストローラ21・21に阻止されて図
示するように上方に撓んだとき、用紙Pの撓んだ部分に
よる押圧力を検出するようになっている。換言すれば、
圧力センサ125は、その押圧力を用紙Pの剛性として
検出するようになっている。
【0124】本複写機では、CPU109により、圧力
センサ125の検出出力に基づいて、用紙Pが厚紙であ
るか普通紙であるか判定し、その結果をタイマー108
に与えるようになっている。すなわち、CPU109
は、用紙Pが厚紙である場合、タイマー108に第1計
時時間で計時させる一方、用紙Pが普通紙である場合、
タイマー108に第2計時時間で計時させるようになっ
ている。つまり、本変形例では、ユーザにより指定され
る厚紙モードに代えて、厚紙か否かの判定結果を利用す
るように構成されている。
【0125】上記のように構成される複写機において、
用紙Pは、感光体13に形成されたトナー像の転写前
に、その先端がレジストローラ21・21で阻止される
が、搬送ローラ25・25により一定量搬送されるた
め、所定の大きさに撓んで停止する。これにより、用紙
Pは、先端のスキューが除かれて姿勢が正される。ま
た、このとき、圧力センサ125は、撓んだ用紙Pに押
圧されることにより、圧力を検出し、検出信号を出力す
る。この検出信号に基づいて、用紙Pが厚紙であるか普
通紙であるかの判定が行なわれる。
【0126】その後、図4に示す光学系4との同期がと
られた状態でレジストローラ21・21が回転し、用紙
Pが搬送ガイド126を介して感光体13に供給され
る。転写等の所定の処理が施されて複写が終了した用紙
Pは、図16に示すパンチユニット101に搬送され
る。用紙Pは、厚紙と判定された場合、パンチ装置10
2で穿孔が施される一方、普通紙と判定された場合、パ
ンチ装置33で穿孔が施される。
【0127】このように、本変形例では、圧力センサ1
25の検出出力を用紙Pが厚紙であるか否かの判定に利
用して、パンチ装置33・102を使い分けるようにな
っている。それゆえ、ユーザによる厚紙モードの設定が
不要になる。
【0128】〔実施例3〕 本発明の第の実施例を図4、図20ないし図23に基
づいて説明すれば、以下の通りである。なお、本実施例
において、前記の第1および第2の実施例における構成
要素と同等の機能を有する構成要素についてはその説明
を省略する。
【0129】本実施例に係る複写機は、図4に示す構造
になっているが、前記の第1の実施例における複写機に
加えて、穿孔処理の信頼性を向上させるための制御機能
が付加されている。また、本複写機は、穿孔装置27と
して図20に示すパンチユニ151を備えている。
【0130】パンチユニット151は、第1の実施例に
おけるパンチユニット33(図1参照)とほぼ同等の機
能を有しているが、パンチ装置33に代えてパンチ装置
152を備えている。パンチ装置152は、収容ケース
153と、穿孔部材38と、復帰スプリング39と、パ
ンチダイ40と、フォトセンサ154とを有している。
【0131】収容ケース153は、上プレート31aの
上側と搬送ガイド31の内部とに通じる透過穴153a
が設けられている。この透過穴153aは、収容ケース
153の外壁部と上プレート31aに固定される平坦部
と、通過穴153bの近傍とに開口する貫通穴であり、
その中心軸がパンチダイ40の管部40a内を通過する
ように形成されている。
【0132】フォトセンサ154は、発光部154a
と、受光部154bとを有する透過型の光学センサであ
る。発光部154aは、透過穴153aの上側の開口部
近傍に配されている。一方、受光部154bは、透過穴
153aおよび管部40aを介して発光部154aと対
向するように配されている。これにより、フォトセンサ
154は、搬送ガイド31内に用紙Pが存在していない
とき、発光部154aが出射した光を受光部154
受光するようになっており、用紙検知手段としての機能
を有している。
【0133】パンチ装置152を駆動するための制御系
では、図21に示すように、フォトセンサ154からの
検知信号が、本複写機の動作を制御するCPU155に
与えられる。空駆動制御手段としてのCPU155は、
検知信号に基づいて用紙Pの有無を判定し、用紙Pが搬
送ガイド31内に存在していないと判定したとき、駆動
回路62を動作させて圧電素子53を駆動するようにな
っている。また、CPU155は、用紙Pが搬送ガイド
31内に存在していると判定したとき、操作部110の
図示しないディスプレイにジャムが生じていることを告
知するようになっている。
【0134】上記のように構成されるパンチユニット1
51を有する複写機の動作を、図22のフローチャート
を参照にして説明する。
【0135】まず、本体1の操作部に設けられた図示し
ない電源スイッチがONされると(S21)、本体1に
て複写に先立つウオーミングアップ動作が開始される
(S22)。ウオーミングアップ動作中は、パンチユニ
ット151内でフォトセンサ154によりジャムの検知
が行なわれる(S23)。ジャムが発生しているとき、
発光部154aからの光が用紙Pで遮断されて受光部1
54bに受光されず、受光部154bが受光信号を出力
しなくなる。一方、穿孔後に通常に用紙が搬送されると
きは、発光部154aからの光が受光部154bに受光
され、受光部154bが受光信号を出力する。
【0136】次いで、フォトセンサ154の出力に基づ
いてCPU155によりジャムの発生が確認され(S2
4)、ジャムが発生していない場合は、穿孔部材38が
用紙Pのない状態で1回駆動されて上下動作を行なう
(S25)。これに先立って、ウオーミングアップ動作
中には、CPU155によって圧電素子53に電圧が与
えられており、S25において圧電素子53の放電が行
われて穿孔部材38が1回上下動作を行う。圧電素子5
3に静電気が蓄積されたまま、つまり放電が行なわれて
いない場合は、穿孔部材38が下がった状態となって搬
送ガイド31内で用紙Pの搬送を阻止してしまう。これ
に対し、S25のように穿孔部材38が上下動作を行う
ことにより、穿孔部材38が待機位置に戻り、ジャムの
発生を防ぐことができる。
【0137】その後、ウオーミングアップ動作が終了し
(S26)、操作部110のディスプレイに複写が可能
であるレディ状態に移行したことが表示され(S2
7)、複写に先立った一連の処理が終了する。一方、S
24でジャムが発生している場合、上記のディスプレイ
に警告メッセージが表示され(S28)、再びS24の
処理が行なわれる。また、S28においては、警告メッ
セージの表示とともにコピー動作の禁止が決定される。
【0138】本実施例では、このような処理を行なうこ
とにより、コピーする用紙Pのパンチユニット151に
おけるジャムを防止するとともに、穿孔刃38aの破損
等の種々の不具合を防ぐことができる。
【0139】なお、上記の処理によるジャムの防止およ
び監視は、コピー前後、連続して行なわれる穿孔動作の
間などで必要に応じて行なえば、さらにパンチユニット
151を安定して動作させることができる。
【0140】〔変形例〕ここで、本実施例の変形例につ
いて説明する。
【0141】前述の本実施例においては、フォトセンサ
154をジャム検知に用いたが、本変形例では、フォト
センサ154を、穿孔が確実に行われたか否かを判定す
るために利用する。この変形例によれば、穿孔動作直後
にパンチ穴を介して光が透過した場合、穿孔が正常に行
なわれたことが判定される。逆に、光が透過しなかった
場合、穿孔が正常に行なわれなかったと判定される。本
変形例において、CPU155は、上記の判定を下し、
穿孔が正常に行なわれなかったと判定すると、穿孔部材
38を繰り返し(少なくとも1回)動作させるようにな
っている。
【0142】ただし、本変形例は、穿孔動作中、用紙P
の全体あるいは穿孔部位のみが、確実に停止させる構成
(例えば、第2の実施例に述べたパンチユニット10
1)においてのみ有効で、用紙Pを搬送させながら穿孔
を行なう構成には適用できない。したがって、本変形例
を適用する場合は、穿孔時に搬送ローラ34・35を一
時的に停止させる必要がある。
【0143】本変形例による複写機の動作を、図23の
フローチャートを参照にして説明する。
【0144】まず、コピーが開始されると(S31)、
パンチユニット151にて用紙Pが停止し(S32)、
穿孔処理が行なわれる(S33)。次いで、フォトセン
サ154により穿孔完了の検知が行なわれ(S34)、
穿孔が完了している場合、搬送が再開して(S35)、
用紙Pが排出される(S36)。また、S35において
穿孔が完了していない場合、処理がS33に移行する。
【0145】このように、本変形例によれば、穿孔が正
常に行なわれなかった場合には、穿孔が再度行なわれる
ので、ミスパンチや不完全なパンチを防止することがで
きる。
【0146】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1に係る
画像形成装置の用紙穿孔装置は、用紙を所定方向に案内
する案内手段と、上記案内手段に設けられて用紙に穴を
空ける穿孔刃と、上記穿孔刃を駆動する駆動手段と、上
記案内手段における上記穿孔刃の下流側に設けられて用
紙を常時搬送し、用紙が上記穿孔刃により拘束されたと
きに用紙に対し所定量すべる搬送ローラとを備え、用紙
が上記穿孔刃により拘束されている時間と上記搬送ロー
ラによる搬送速度との積が上記搬送ローラの所定のすべ
り量以下となるように設定されている構成である。
【0147】これにより、穿孔刃より下流側で用紙を搬
送するので、用紙に撓みが生じなくなり、撓みによる用
紙の損傷が生じないだけでなく、撓みにくい厚紙におい
ても穿孔が可能になる。また、搬送ローラが用紙に対し
所定量すべるうえ、用紙が穿孔刃により拘束されている
時間と搬送速度との積が上記搬送ローラの所定のすべり
量以下となるように設定されているので、用紙は、穿孔
刃により拘束されても搬送ローラに引っ張られて損傷す
ることがなくなる。さらに、搬送ローラより上流側に穿
孔刃が配されているので、用紙後端側で穿孔を行なうこ
とが可能になる。
【0148】したがって、請求項1に用紙穿孔装置を採
用すれば、用紙に損傷を与えることなく、高速で穿孔を
行なうことができるという効果を奏する。
【0149】本発明の請求項2に係る画像形成装置の用
紙穿孔装置は、上記の請求項1に係る画像形成装置の用
紙穿孔装置に加えて、上記穿孔刃が、上記案内手段に、
搬送方向に直交する方向に対して所定角度傾斜した一直
線上に互いに間隔をおいて複数設けられ、上記駆動手段
が、上記穿孔刃を個別に駆動するように複数設けられて
おり、上記駆動手段を用紙の後端に近いものから所定の
時間間隔をおいて順次動作させる駆動回路とを備えてい
る構成である。
【0150】これにより、搬送されている用紙に複数の
穴を穿孔する場合、穿孔刃が上記のように設けられてい
ることにより、用紙の後端に近い穿孔刃から順に駆動手
段が動作すると、搬送方向の穿孔位置のずれをなくすこ
とができる。それゆえ、複数の駆動手段を駆動回路にて
一括して動作させることができ、部品点数を削減するこ
とができるという効果を奏する。
【0151】本発明の請求項3に係る画像形成装置の用
紙穿孔装置は、上記の請求項2における上記駆動回路が
次のように構成されている。すなわち、上記駆動回路
は、隣合う上記穿孔刃を駆動する上記駆動手段を順次動
作させる時間間隔が隣合う上記穿孔刃同士の搬送方向に
直交する方向の配置間隔と上記所定角度の正接との積を
搬送速度で除した値に一致するように上記駆動手段を動
作させる。
【0152】これにより、上記の時間間隔で駆動手段を
順次駆動させれば、用紙後端位置から均等な位置で複数
の穴を一直線上に並べて形成することができる。したが
って、複数穴の穿孔を正確に行なうことができるという
効果を奏する。
【0153】本発明の請求項4に係る画像形成装置の用
紙穿孔装置は、用紙を所定方向に案内する案内手段と、
上記案内手段に設けられて用紙に穴を空ける穿孔刃と、
上記案内手段における上記穿孔刃の下流側に設けられて
用紙を常時搬送する搬送ローラと、上記穿孔刃を駆動す
る駆動手段と、上記案内手段における穿孔位置に用紙が
存在しない特定の期間に穿孔刃を駆動するように上記駆
動手段を動作させる空駆動制御手段を備えている構成で
ある。
【0154】これにより、穿孔刃が不完全に駆動された
状態で案内手段における穿孔位置に存在することがなく
なる。それゆえ、穿孔刃に用紙が引っかかって生じるジ
ャムを防止することができるという効果を奏する。
【0155】本発明の請求項5に係る画像形成装置の用
紙穿孔装置は、上記の請求項4に係る画像形成装置の用
紙穿孔装置に加えて、上記案内手段の穿孔位置における
用紙の有無を検知する用紙検知手段を備え、しかも、上
記空駆動制御手段は、上記検知手段により穿孔位置にお
いて用紙の存在が検知されたときのみ上記駆動手段を動
作させず、かつ穿孔位置に用紙があることを告知するよ
うに構成されているので、ユーザがジャムの発生を容易
に把握することができ、迅速にジャムに対処することが
できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る複写機におけるパ
ンチユニットの穿孔前および穿孔時の動作状態を示す縦
断面図である。
【図2】図1のパンチユニットを搬送ガイドの下流側か
ら見た縦断面図である。
【図3】図2のパンチユニットにおける駆動装置に設け
られる圧電素子および歪拡大機構の構成を示す正面図で
ある。
【図4】本発明の各実施例に共通する複写機の内部構造
を示す正面図である。
【図5】図1のパンチユニットに適さない穿孔刃の形状
を示す平面図、正面図および側面図である。
【図6】図1のパンチユニットに適さない他の穿孔刃の
形状を示す平面図およびこの平面図のA−A線矢視断面
図である。
【図7】図1のパンチユニットに適した穿孔刃の形状を
示す平面図、正面図、側面図および背面方向に対し45
°をなす角度から見た図である。
【図8】図1のパンチユニットにおけるパンチ装置の動
作を制御するための制御系を示すブロック図である。
【図9】図1のパンチユニットによる穿孔動作の手順を
示すフローチャートである。
【図10】ゴム製の搬送ローラを用いた図1のパンチユ
ニットにより穿孔を行なった場合の不具合発生頻度を示
すヒストグラムである。
【図11】発泡ポリウレタン製の搬送ローラを用いた図
1のパンチユニットにより穿孔を行なった場合の不具合
発生頻度を示すヒストグラムである。
【図12】図10および図11のヒストグラムを作成す
る実験時において用紙に生じた不具合の状態を示す平面
図である。
【図13】本発明の第1の実施例の第1の変形例におい
て用いられるパンチユニットの構成を示す縦断面図であ
る。
【図14】本発明の第1の実施例の第2の変形例におい
て用いられるパンチユニットの構成を示す平面図であ
る。
【図15】図14のパンチユニットにより穿孔が施され
た用紙を示す平面図である。
【図16】本発明の第2の実施例に係る複写機における
パンチユニットの構成を示す縦断面図である。
【図17】図16のパンチユニットを駆動するための制
御系を示すブロック図である。
【図18】図16のパンチユニットによる各モードに応
じた穿孔動作の選択の手順を示すフローチャートであ
る。
【図19】本発明の第2の実施例の変形例に係る複写機
の要部の構成を示す正面図である。
【図20】本発明の第3の実施例に係る複写機における
パンチユニットの構成を示す縦断面図である。
【図21】図20のパンチユニットにおけるパンチ装置
のジャム発生時の動作を制御するための制御系を示すブ
ロック図である。
【図22】図20のパンチユニットを備えた複写機のウ
ォーミングアップにおける動作の手順を示すフローチャ
ートである。
【図23】本発明の第3の実施例の変形例に係るパンチ
ユニットの穿孔完了を監視する動作の手順を示すフロー
チャートである。
【図24】従来の用紙穿孔装置の構成を示す縦断面図で
ある。
【符号の説明】
31 搬送ガイド(案内手段) 34・35 搬送ローラ 36 駆動装置(駆動手段) 38 穿孔部材 38a 穿孔刃 53 圧電素子(駆動源) 54 歪拡大機構 62 駆動回路 72 駆動装置(駆動手段) 82 駆動装置(駆動手段) 154 フォトセンサ(用紙検知手段) 155 CPU(空駆動制御手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平井 政志 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 高 京介 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 宇野 欣治 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 米田 泰治 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 山内 浩一 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−93198(JP,A) 特開 平4−193498(JP,A) 特開 昭63−300897(JP,A) 特開 平4−105895(JP,A) 実公 平3−37916(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B26F 1/02 B26D 5/00,5/30,7/06 B65H 37/04

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】用紙を所定方向に案内する案内手段と、 上記案内手段に設けられて用紙に穴を空ける穿孔刃と、 上記穿孔刃を駆動する駆動手段と、 上記案内手段における上記穿孔刃の下流側に設けられて
    用紙を常時搬送し、用紙が上記穿孔刃により拘束された
    ときに用紙に対し所定量すべる搬送ローラとを備え、 用紙が上記穿孔刃により拘束されている時間と上記搬送
    ローラによる搬送速度との積が上記搬送ローラの所定の
    すべり量以下となるように設定されていることを特徴と
    する画像形成装置の用紙穿孔装置。
  2. 【請求項2】上記穿孔刃が、上記案内手段に、搬送方向
    に直交する方向に対して所定角度傾斜した一直線上に互
    いに間隔をおいて複数設けられ、 上記駆動手段が、上記穿孔刃を個別に駆動するように複
    数設けられており、 上記駆動手段を用紙の後端に近いものから所定の時間間
    隔をおいて順次動作させる駆動回路とを備えていること
    を特徴とする請求項1に記載の画像形成装置の用紙穿孔
    装置。
  3. 【請求項3】上記駆動回路は、隣合う上記穿孔刃を駆動
    する上記駆動手段を順次動作させる時間間隔が隣合う上
    記穿孔刃同士の搬送方向に直交する方向の配置間隔と上
    記所定角度の正接との積を搬送速度で除した値に一致す
    るように上記駆動手段を動作させることを特徴とする請
    求項2に記載の画像形成装置の用紙穿孔装置。
  4. 【請求項4】用紙を所定方向に案内する案内手段と、 上記案内手段に設けられて用紙に穴を空ける穿孔刃と、 上記案内手段における上記穿孔刃の下流側に設けられて
    用紙を常時搬送する搬送ローラと、 上記穿孔刃を駆動する駆動手段と、 上記案内手段における穿孔位置に用紙が存在しない特定
    の期間に穿孔刃を駆動するように上記駆動手段を動作さ
    せる空駆動制御手段を備えていることを特徴とする画像
    形成装置の用紙穿孔装置。
  5. 【請求項5】上記案内手段の穿孔位置における用紙の有
    無を検知する用紙検知手段を備え、 上記空駆動制御手段は、上記検知手段により穿孔位置に
    おいて用紙の存在が検知されたときのみ上記駆動手段を
    動作させず、かつ穿孔位置に用紙があることを告知する
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置の用紙
    穿孔装置。
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