JP2014058374A - 穿孔装置、用紙処理装置及び画像形成装置 - Google Patents

穿孔装置、用紙処理装置及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】小型化を図ることができる穿孔装置、その穿孔装置を備えた用紙処理装置、及び、前記穿孔装置を備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】用紙に穿孔を行う刃材231などの穿孔部材と、前記穿孔部材を駆動させる駆動手段とを備え、用紙後処理装置200などの用紙処理装置や画像形成装置に設けられる、パンチ230などの穿孔装置において、前記駆動手段は圧電素子10を有しており、前記圧電素子の超音波振動による進行波を用いて前記穿孔部材を駆動させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、用紙に穿孔処理を施す穿孔装置、前記穿孔装置を備えた用紙処理装置及び画像形成装置に関するものである。
従来、画像形成装置で画像が形成された用紙に対して、穿孔部材であるパンチピンで穿孔処理を施す穿孔装置を備えた用紙処理装置が知られている。
特許文献1に記載の穿孔装置に備えられた、パンチピンを駆動させるパンチ駆動部には、圧電効果により寸法歪を発生する圧電素子と、長尺なレバー部材などからなるてこを用いて圧電素子の寸法歪を拡大しパンチピンに伝達する歪拡大機構とが設けられている。パンチ駆動部では、圧電素子に生じた寸法歪を歪拡大機構で拡大させてパンチピンに伝達することで、前記寸法歪をパンチピンの駆動に用いている。
圧電素子の寸法歪自体は数nm程度と微小なため、パンチピンを穿孔方向に数mm程度移動させることができるよう、圧電素子の寸法歪をてこを用いて拡大させる。しかしながら、てこによる前記寸法歪の拡大量は前記長尺なレバー部材の長さに比例するため、前記レバー部材が長くなり過ぎてパンチ駆動部が大型化し、穿孔装置の小型化を図ることができなくなるといった問題が生じる。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、装置の小型化を図ることができる穿孔装置、その穿孔装置を備えた用紙処理装置及び画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、用紙に穿孔を行う穿孔部材と、前記穿孔部材を駆動させる駆動手段とを備えた穿孔装置において、前記駆動手段は圧電素子を有しており、該圧電素子の超音波振動による進行波を用いて前記穿孔部材を駆動させることを特徴とするものである。
本発明においては、圧電素子の超音波振動による進行波を用いて穿孔部材に駆動力を発生させ、穿孔部材を駆動させることができる。前記進行波を用いて穿孔部材に駆動力を発生させる際には、圧電素子の寸法歪を拡大して穿孔部材に伝達するため従来の駆動手段に設けられていた長尺なレバー部材のような、前記進行波を拡大させるための部材が必要ない。よって、前記長尺なレバー部材を設けることで生じ得る駆動手段の大型化が抑えられ、穿孔装置の小型化を図ることができる。
以上、本発明によれば、穿孔装置の小型化を図ることができるという優れた効果がある。
実施例1に係るパンチの刃材の駆動についての説明に用いる図。 実施形態に係る画像形成装置の概略構成図。 用紙後処理装置の図2におけるA−A断面図。 用紙後処理装置及びその近傍を上方から見た場合の模式図。 用紙後処理装置での用紙搬送方向の説明に用いる図。 パンチのフレームに対する刃材の設置例を示す図。 圧電素子の超音波振動による進行波を用いた刃材の駆動についての説明に用いる図。 刃材が振動することによって得られる効果の説明に用いる図。 実施例2に係るパンチの刃材の駆動についての説明に用いる図。 環状の圧電素子の模式図。 刃材の刃先形状の例を示す図。 実施例3に係るパンチの刃材の駆動についての説明に用いる図。 実施例4に係るパンチの刃材の駆動についての説明に用いる図。 ロータリーパンチ方式の穿孔装置の模式図。 ロータリーパンチ方式の穿孔動作を示す動作説明図。
図2は本発明を適用した実施形態に係る画像形成装置の概略構成図であり、穿孔処理、綴じ処理及びシフト処理などの各種処理機能を備えた用紙後処理装置200を胴内に装備している。
同図において、本実施形態に係る画像形成装置は、画像形成装置本体100、用紙後処理装置200、及び、画像読取装置500から構成されている。
画像形成装置本体100は、間接転写方式のタンデム型カラー画像形成装置であり、図においてほぼ中央部に4色の作像ステーション111Y,111C,111M,111Bkが配置された作像部110、この作像部110の下方に隣接して設けられた光書き込み装置8、光書き込み装置8の下方に設けられた給紙部120、給紙部120でピックアップされた用紙を2次転写部140及び定着部150に搬送する給紙搬送路(縦搬送路)130、画像が定着された用紙を用紙後処理装置200側に搬送する排紙搬送路160、一面に画像が形成された用紙を反転し、他面に画像形成させるための両面搬送路170を備えている。
作像部110は、作像ステーション111Y,111C,111M,111Bkの各色用の感光体ドラム20Y,20C,20M,20Bkを備えている。この感光体ドラム20Y,20C,20M,20Bkの外周に沿って配置された帯電ユニット30Y,30C,30M,30Bk、現像ユニット50Y,50C,50M,50Bk、1次転写ユニット62Y,62C,62M,62Bk、クリーニングユニット40Y,40C,40M,40Bk、及び図示しない除電ユニットと、感光体ドラム20Y,20C,20M,20Bkに形成された画像を1次転写ユニット62Y,62C,62M,62Bkによって中間転写する中間転写ベルト112と、感光体ドラム20Y,20C,20M,20Bkに各色毎に画像を書き込む光書き込み装置8とを備えている。光書き込み装置8は、作像ステーション111の下方に配置され、中間転写ベルト112は作像ステーション111の上側に配置されている。また、作像部110の上方には現像ユニット50Y,50C,50M,50Bkに補給するためのトナーが収容されたトナー収容容器116Y,116C,116M,116Bkが交換可能に配置されている。
中間転写ベルト112は複数の支持ローラによって回転可能に支持され、そのうちの1つの支持ローラ114は2次転写部140で中間転写ベルト112を介して2次転写ローラ115と対向し、中間転写ベルト112上の画像を用紙に2次転写できるようになっている。
なお、間接転写方式のタンデム型カラー画像形成装置の画像形成プロセスは公知であり、本発明の要旨とは直接関係しないので、詳細な説明は省略する。
給紙部120は給紙トレイ121、ピックアップローラ122、給紙搬送ローラ123を備え、給紙トレイ121からピックアップした用紙を給紙搬送路130に沿って上方に送り出す。
送り出された用紙は2次転写部140で画像が転写され、定着部150に送られる。定着部150は定着ローラ150aと加圧ローラ150bを備え、用紙が両者間のニップを通過する過程で、加熱及び加圧が行われ、トナーが用紙に定着される。
定着部150の下流には、排紙搬送路160と両面搬送路170が設けられ、両者は分岐爪161によって2方向に分岐し、用紙後処理装置200側に搬送される場合と、両面搬送路170に搬送される場合とで搬送路が選択される。
なお、分岐爪161の用紙搬送方向上流側の直近には分岐搬送ローラ162が設けられ、用紙へ搬送力を付与している。
用紙後処理装置200は、画像形成装置本体100の内部に配置され、画像形成装置本体100から搬送された画像形成済み用紙に所定の処理を施し、最下流に位置する排紙トレイ210に積載するものである。
画像読取装置500は、コンタクトガラス上にセットされた原稿を光走査して原稿面の画像を読み取る公知のものである。画像読取装置500自体の構成及び機能は公知であり、本発明の要旨とは直接関係しないので、詳細な説明は省略する。
このように構成された画像形成装置本体100では、画像読取装置500から読み取られた原稿データあるいは外部のPCなどから転送された印刷データに基づいて書き込みに使用する画像データを生成し、その画像データに基づいて光書き込み装置8から各感光体ドラム20Y,20C,20M,20Bkに対して光書き込みが行われ、各作像ステーション111Y,111C,111M,111Bkで各色毎に形成された画像が順次、中間転写ベルト112に転写され、中間転写ベルト112上に4色の画像が重畳されたカラー画像が形成される。
一方、給紙トレイ121からは前記画像形成に応じて用紙が給送される。用紙は、2次転写部140の直前の図示しないレジストローラ位置で一旦停止し、中間転写ベルト112上の画像先端とタイミングを合わせて送り出され、2次転写部140で2次転写され、定着部150へと送り込まれる。
定着部150で画像が定着された用紙は、片面印刷の場合及び両面印刷の両面印刷後の場合には、分岐爪161の切り替え動作により排紙搬送路160側へ搬送され、両面印刷の場合には両面搬送路170側へ搬送される。
両面搬送路170に搬送された用紙は反転後再度、2次転写部140に送り込まれて、他側の面に画像が形成された後、排紙搬送路160側に返送される。
排紙搬送路160側に搬送された用紙は、用紙後処理装置200に搬送され、用紙後処理装置200で所定の用紙処理を施し、あるいは、処理なしで排紙トレイ210に排紙される。
図3は用紙後処理装置200の図2におけるA−A断面図であり、図4は用紙後処理装置200及びその近傍を上方から見た場合の模式図である。
用紙後処理装置200では、用紙に穿孔処理を施すパンチ230や、用紙に綴じ処理を施すステイプラ240などが設けられており、ステイプラ240の上方にパンチ230が配置されている。このように、パンチ230とステイプラ240とを上下に配置することで、パンチ230とステイプラ240とを装置幅方向で直列に並べて配置した場合よりも、用紙後処理装置200ひいては画像形成装置の装置幅方向の大型化を抑えることができる。
用紙後処理装置200は、用紙搬送方向上流側から入口ローラ対201、排紙搬送路202、搬送ローラ対203、叩きコロ204、パンチジョガーフェンス211、パンチ放出ガイド205、ステイプルトレイ206、後端基準フェンス207、ステイプルジョガーフェンス208、排紙ローラ209、及び、排紙トレイ210などを備えている。
すなわち、用紙後処理装置200の用紙受け入れ部には、画像形成装置本体100の排紙搬送路160から排紙搬送路202に用紙を受け入れる入口ローラ対201や、受け入れた用紙を排紙搬送路202からパンチ部まで搬送する搬送ローラ対203が設けられている。そして、不図示のステッピングモータである入口モータにより入口ローラ対201及び搬送ローラ対203を回転駆動させることによって排紙搬送路202に沿って用紙を搬送する。
また、排紙搬送路202には不図示の入口センサが配置されており、この入口センサによって排紙搬送路202を通過する用紙の先端と後端の検知を行っている。そして、このように検知した用紙の先端と後端の検知タイミングと、入口モータの駆動のステップ数とにより、各用紙処理を行う際のタイミングをとっている。
なお、排紙搬送路202に沿って設けられた入口ローラ対201及び搬送ローラ対203が用紙を搬送する搬送手段として機能する。
次に、搬送ローラ対203よりも用紙搬送方向下流側における用紙後処理装置200の構成配置について説明する。図5は用紙後処理装置200での用紙搬送方向の説明に用いる図である。画像形成装置本体100は、装置自体をコンパクトにするために、図5の図中矢印A方向のように用紙の長辺が用紙搬送方向に平行となる姿勢で用紙を搬送するSEF(Short Edge Feed)短手端面搬送にて用紙の搬送を行う。すなわち、給紙部120から作像部110などを通って用紙後処理装置200までは、用紙の長辺が用紙搬送方向に平行となる姿勢で搬送手段たる給紙搬送ローラ123や分岐搬送ローラ162などにより用紙を搬送する。これにより、給紙部120から作像部110などを通って用紙後処理装置200まで、用紙の短辺が用紙搬送方向に平行となる姿勢で用紙を搬送する場合よりも、その区間での用紙搬送経路である給紙搬送路130や排紙搬送路160などの各搬送路の用紙搬送方向と直交する方向の幅を狭くすることができ、その分、画像形成装置の小型化を図ることできる。
また、用紙後処理装置200では、図5のように画像形成装置本体100から用紙後処理装置200に用紙を搬送するときの用紙搬送方向と平行な用紙端部である用紙の長辺縁部に、パンチ孔位置Cやステイプル綴じ位置D等で後処理を施す。
よって、用紙後処理装置200の搬送ローラ対203よりも用紙搬送方向下流では、用紙の搬送方向を画像形成装置本体100から用紙後処理装置200に用紙を搬送するときの用紙搬送方向(図5中矢印A方向)に対して直交する方向(図5中矢印B方向)に切り替えて、用紙の短辺が用紙搬送方向に平行となる姿勢で用紙の搬送を行う。そして、最終的に排紙トレイ210に用紙を排紙して積載収容する。
このように、用紙後処理装置200から排紙トレイ210までは用紙の短辺が用紙搬送方向に平行となる姿勢で搬送手段たる排紙ローラ209などにより用紙を搬送するので、排紙トレイ210の用紙搬送方向の幅は少なくとも用紙の短辺と同じ長さだけあれば良い。これにより、前述したように用紙の搬送方向を切り替えず、用紙後処理装置200から排紙トレイ210まで用紙の長辺が用紙搬送方向に平行となる姿勢で用紙を搬送する構成よりも、排紙トレイ210の用紙搬送方向の幅を小さくすることができる。よって、給紙部120から作像部110を通って排紙トレイ210まで用紙の長辺が用紙搬送方向に平行となる姿勢で用紙を搬送する構成よりも、排紙トレイ210の用紙搬送方向の幅を小さくすることができる分、装置の大型化を抑えることができる。
搬送ローラ対203から排出された用紙は、図3中右側である装置奥側端部をパンチ230の用紙支持板232に支えられ、図3中左側である装置手前側端部をステイプルトレイ206に支えられた状態でパンチ部に侵入する。そして、搬送ローラ対203による用紙搬送方向で用紙の先端及び後端にパンチジョガーフェンス211を接触させて用紙の整合を行う。このように整合された用紙を叩きコロ204によってパンチ放出ガイド205に向けて搬送し用紙の装置奥側端面をパンチ放出ガイド205に突き当てて用紙の位置決めがなされる。
なお、叩きコロ204は、不図示のステッピングモータにより上下動を行うレバー部分とコロ部分とからなり、コロ部分は不図示のモータによって、用紙後処理装置200での用紙搬送方向と逆方向に用紙が搬送されるように回転駆動される。そして、前述のように用紙の位置決めがなされた状態で、パンチ230により装置奥側にある用紙の長辺縁部に穿孔処理を施す。
パンチ230には、長尺なフレーム234の長手方向に円筒状の刃材231が所定の間隔で2箇所に設けられている。これら刃材231は、上下方向に変位可能にフレーム234に開けられた貫通孔235内に配置されている。また、パンチ230の用紙支持板232には、刃材231との対向位置に刃材231の直径と略同径の貫通孔233が開けられており、刃材231が下降した際に刃材231の先端部分が貫通孔233に入り込むようになっている。そして、パンチ230の用紙支持板232により用紙を支持した状態で、刃材231を下降させることで刃材231が用紙を貫通し用紙に対してパンチ孔を開けることができる。
なお、 図6(a)に示すように、刃材231をフレーム234の長手方向に所定の間隔で3箇所設けてもより。また、図6(b)に示すように、1つの刃材231に対して1つのフレーム234を設けてもよく、この組み合わせを1つだけ設けたり、図6(c)に示すように複数並べて設けたりしても良い。
パンチカスは不図示の穿孔屑収納容器に貯められ、画像形成装置本体100の装置側面などから穿孔屑収納容器を取り外すことにより回収することができる。
パンチ230によって用紙にパンチ孔を開けた後、パンチ放出ガイド205により用紙の装置奥側端面が押されてパンチ230から用紙が押し出されることにより、用紙の装置奥側端部がパンチ230によって支えられなくなり、パンチ230から用紙の装置奥側の部分がステイプル部のステイプルトレイ206上に落下する。
なお、用紙に対してパンチ230によるパンチ孔を開けなる動作を行わない動作モードを実行した場合は、上述したパンチ穿孔動作の中でパンチ230によるパンチ動作を行わずに、用紙の装置奥側端面をパンチ放出ガイド205で押して用紙の装置奥側の部分をステイプルトレイ206上に落下させる。もしくは、搬送ローラ対203からパンチ部に排出された用紙に対して、叩きコロ204を逆転させ用紙を装置手前側に移動させることにより、用紙の装置奥側端部をパンチ230によって支えられなくし、用紙の装置奥側の部分をステイプルトレイ206上に落下させる
用紙の装置奥側の部分がパンチ部からステイプル部のステイプルトレイ206上に落下した後は、用紙をシフトして排紙トレイ210上に排紙するシフトモードと、複数の用紙を綴じて排紙トレイ210上に排紙するステイプルモードとで動作が異なるので、モード毎に各部構成を加えて説明する。
<シフトモード>
シフトモードは、用紙に対してステイプラ240による綴じ処理を行うことなく、排紙トレイ210上にて画像形成装置本体100の正面側(図2手前側)から見て左右に用紙を所定枚数毎に仕分けするモードである。
図4に示すように、ステイプルトレイ206には、用紙を挟んで対向するように一対のステイプルジョガーフェンス208が設けられており、ステイプルトレイ206に固定された図示しないガイド軸に挿入されている。更にステイプルジョガーフェンス208は、図示しないタイミングベルトを介してステッピングモータ227に連結されており、ステッピングモータの正逆回転駆動により直線往復移動を行う。また、一対のステイプルジョガーフェンス208は、各々独立した駆動が可能な構成になっている。
前述したように、用紙の装置奥側の部分をパンチ部からステイプル部のステイプルトレイ206上に落下させた後、用紙の装置手前側の部分に接触させた叩きコロ204により用紙を後端基準フェンス207側に向けて搬送し、用紙の装置奥側端面を後端基準フェンス207へ突き当てる。これにより、用紙に対して用紙後処理装置200での用紙搬送方向の整合が行われる。一方、用紙に対する用紙後処理装置200での用紙搬送方向と直交する方向の整合は、一対のステイプルジョガーフェンス208により用紙を挟み込みことで行われる。
叩きコロ204よりも用紙搬送方向下流側には、排紙ガイド板212と排紙ローラ209とが配置されている。排紙ガイド板212は、図示しないステッピングモータにより上下動可能であり、排紙ガイド板212を下降させて排紙ガイド板212に取り付けられた従動コロ213と排紙ローラ209とを接触させることにより、排紙ローラ209と従動コロ213とで用紙を挟持搬送することができる。このように搬送された用紙は排紙トレイ210上へと排紙されて排紙トレイ210上に複数枚の用紙が積載される。
なお、所定枚数毎に排紙トレイ210上に排出された用紙を仕分ける場合は、用紙に対する用紙後処理装置200での用紙搬送方向と直交する方向の整合位置、言い換えれば、一対のステイプルジョガーフェンス208の位置を所定枚数毎にずらして排紙トレイ210上に用紙を排紙する。これにより、排紙トレイ210上に用紙が積載されたとき、前記所定枚数毎に排紙位置が交互にずれ、用紙の仕分けがなされる。
用紙後処理装置200の本体部に対する排紙トレイ210の取り付け部分には、排紙トレイ210上に積載された用紙を上方から押さえるための用紙押さえ部材220が配置されており、ソレノイド221のON/OFFにより用紙押さえ解除動作と用紙押さえ動作が行われる。すなわち、用紙の搬送にあわせてソレノイド221をONにして用紙押さえ部材220の用紙押さえ動作を解除し、用紙が排紙ローラ209を通過したらソレノイド221をOFFにして用紙押さえ部材220の用紙押さえ動作を行う。
排紙トレイ210は、搬送方向下流側の固定トレイ部222aと用紙搬送方向上流側の可動トレイ部222bとを備えている。可動トレイ部222bは、用紙搬送方向上流側端部が自由端で用紙搬送方向下流側端部が揺動中心となるように、支軸223cを介して固定トレイ部222aに揺動可能に軸支されている。また、トレイDCモータ233aの回転に応じて可動トレイ部222bを揺動させるカム・リンク機構223bの作動端が、可動トレイ部222bの下面に連結されている。これにより、トレイDCモータ223aが回転し、この回転に応じてカム・リンク機構223bにより可動トレイ部222bが支軸223cを中心に揺動する。
排紙トレイ210上に排紙された用紙の枚数が一定枚数に達すると、制御部からの指令によりトレイDCモータ223aを回転させてカム・リンク機構223bにより可動トレイ部222bの自由端を下降させる。
また、用紙押さえ部材220には不図示のトレイ紙面センサが設けられており、用紙押さえ部材220が用紙押さえを行っている状態でトレイ紙面センサがOFFであれば排紙トレイ210を紙面センサがONするまで上昇させる。一方、紙面センサがONしていれば一旦紙面センサがOFFするまで可動トレイ部222bの自由端を下降させ、再度、紙面センサがONするまで可動トレイ部222bの自由端を上昇させることにより、排紙トレイ210上の用紙高さを一定に保つようになっている。
このように、排紙トレイ210上の用紙積載状態に応じて可動トレイ部222bの自由端を上下動させ、排紙ローラ209と従動コロ213とで形成されるニップ部から可動トレイ部222bの用紙積載部分までの距離を一定に保つことにより、排紙ローラ209から排紙される用紙と可動トレイ部222bとの接触角度を一定にし、排紙トレイ210に積載される用紙の揃え品質を安定させることができ、また多枚数の用紙の積載が可能となる。
以上の動作を繰り返すことにより排紙トレイ210上に仕分けされた用紙が積載されることになる。
<ステイプルモード>
ステイプルモードは、所定枚数毎に用紙をステイプラ240によって綴じた後、排紙トレイ210上に用紙を排紙するモードである。なお、上記シフトモードの説明で示した各種部材の構成は同じなので、その説明は省略する。
上述したようにパンチ230によって用紙にパンチ孔を開けた後、パンチ放出ガイド205により用紙の装置奥側端面が押されてパンチ230から用紙が押し出されることにより、用紙の装置奥側端部がパンチ230によって支えられなくなり、パンチ230から用紙の装置奥側の部分がステイプル部のステイプルトレイ206上に落下する。
また、パンチ230から用紙が押し出されたタイミングで叩きコロ204を下降させ、コロ部分で用紙をステイプルトレイ206に押し付けつつ、コロ部分を回転させて用紙の装置奥側端面が後端基準フェンス207に突き当たるまで用紙をスイッチバックさせて、用紙に対する用紙後処理装置200での用紙搬送方向の整合を行う。なお、この整合は、用紙の装置奥側端面を後端基準フェンス207に突き当てることにより、後端基準フェンス207を基準に行われる。用紙に対する用紙後処理装置200での用紙搬送方向の整合が完了した後、一対のステイプルジョガーフェンス208により用紙を挟み込みことで、用紙に対する用紙後処理装置200での用紙搬送方向と直交する方向の整合が行われる。このように、用紙の整合が行われた後、ステイプラ240により用紙の装置奥側端部が針によって綴じられる。
ステイプルトレイ206には、ステイプルジョガーフェンス208の待機位置を検出するホームセンサが設けられている。
また、ステイプルトレイ206には図示しないガイド軸にスライダを介して後端基準フェンス207が設けられており、ステイプルジョガーフェンス208と同方向に移動可能になっている。スライダにはラックが保持されており、ステイプルトレイ略中央に配置されたギヤと連結されているため、後端基準フェンス207はギヤに対して対称移動することになる。
また、後端基準フェンス207の端部にはガイド部が設けられており、ステイプラ240が移動することでステイプラ240の図示しないベースがガイド部の内側を引っ掛けていくことにより、後端基準フェンス207が追従して移動する。ステイプラ240がステイプルトレイ206の端方向に移動した場合は、2つの後端基準フェンス207の間隔は広がり、ステイプラ240がステイプルトレイ206の中央に移動した場合、後端基準フェンス207が図示しないバネにてステイプルトレイ中央方向に付勢されているため、後端基準フェンス207の間隔は狭まることになる。
用紙に対してステイプラ240により綴じ処理を行った後、排紙ガイド板212を下降させ、排紙ガイド板212に取り付けられた従動コロ213と排紙ローラ209とにより用紙束を挟持搬送して排紙トレイ210に排紙する。この際、用紙束の排紙中にソレノイド221をONにして用紙押さえ部材220による用紙押さえ動作を解除し、さらに排紙トレイ210の可動トレイ部222bの自由端を一定量下降させる。
次いで、排紙ローラ209の用紙搬送方向上流側近傍に設けられた束排紙センサ224により用紙束の用紙搬送方向後端が検知されたタイミングで、排紙ガイド板212を上昇させて、次の用紙の受け入れに備える。また、同じタイミングでソレノイド221をOFFにして用紙押さえ部材220による用紙押さえ動作を行う。
以上の動作を繰り返すことにより排紙トレイ210上に綴じ処理が施された用紙が積載されることになる。
[実施例1]
本実施例のパンチ230においては、図1(a)や図1(b)に示すように、刃材231が内部に配置される貫通孔235の内壁面もしくは刃材231の周面に、穿孔方向(上下方向)に沿って、圧電素子10と弾性体11とを設けている。
詳しくは、図7に示すように、圧電素子10の貫通孔235の内壁面と接する側とは反対側の面に弾性体11を装着している。そして、不図示の電源から圧電素子10に位相の異なる複数の交流電圧を印加することによって圧電素子10を超音波振動させ、この超音波振動により弾性体11に進行波を発生させる。弾性体11の圧電素子10と接する側とは反対側の面に刃材231の周面を接触させており、前記進行波を発生させて刃材231を穿孔方向に移動させる駆動力を発生させる。
つまり、本実施例では、圧電素子10を超音波振動させることで発生した進行波を用いて、刃材231を貫通孔235内で穿孔方向(上下方向)に駆動させる。これにより、従来のパンチ230に設けられていた、リンク部材、カム機構、歯車、及びDCモータやステッピングモータなどの駆動源などの刃材231を動作させる部材を有しないため、従来のパンチ230に比べて、軽量化や小型化、省エネルギー、低価格でパンチ230を提供することができる。
また、図8に示すように、刃材231が繊細に振動するため、せん断孔負荷が低く、せん断がきれいでバリが発生しにくい。さらに、刃材自体が微細な振動をすることで、フレーム234にあけられた貫通孔235の内壁面に対する摺動負荷が軽減され、エネルギー効率の向上に繋がる。
また、パンチ230のフレーム234に設けた複数の刃材231を電気的に切り換えて動作させるように構成しても良い。これにより、複数の刃材231を電気的に切り換えて動作させるため、複雑なリンク部材やカム機構を必要としないので、軽量化や小型化、低価格でパンチ230を提供することができる。
また、電気的に複数の刃材231を同時、または穿孔時の負荷を分散させるために、各刃材231の長さを異ならせたり、電気の通電タイミングを異ならせたりすることで、各刃材231による穿孔タイミングを変え位相をずらしても良い。これにより、穿孔負荷のピーク値を低減させることができ、省エネルギー化や静音化を図ることができる。また、電気的制御で穿孔時期をずらすため、複雑なリンク部材やカム機構を必要としないので、軽量化や小型化、低価格でパンチ230を提供することができる。
[実施例2]
本実施例のパンチ230においては、図9(a)や図9(b)に示すように刃材231が軸方向で3つの部位に分かれており、刃先部231aと胴部231bと軸部231cとからなる。刃材231の胴部231bの周面と貫通孔235の内壁面とのそれぞれに、刃材231が雄ネジとなり貫通孔235が雌ネジとなるようにネジを切ってネジ山とネジ溝とが設けられている。
図9(a)では、刃材231の軸部231cを軸受部材31で回転可能に軸支している。この軸受部材31には、軸部231cが設けられた側の胴部231bの端面と接するように環状の弾性体11が設けられており、この弾性体11の前記端面とは反対側の面に、図10に示すような環状の圧電素子10が設けられている。これにより、圧電素子10の超音波振動による軸部231cまわりの進行波を回転駆動力に変換する超音波モータを構成している。
一方、図9(b)では、軸部231cが設けられた側の胴部231bの端部には、軸受部材31の刃材側の面と接するように環状の弾性体11が設けられており、この弾性体11の軸受部材31と接する側とは反対側の面に環状の圧電素子10が設けられている。これにより、圧電素子10の超音波振動による軸部231cまわりの進行波を回転駆動力に変換する超音波モータを構成している。
図9(a)と図9(b)とのどちらに示した構成においても、不図示の電源から圧電素子10に位相の異なる複数の交流電圧を印加することによって圧電素子10を超音波振動させ、この超音波振動により弾性体11に軸部231cまわりの進行波を発生させ、刃材231の胴部231bに回転駆動力を発生させることができる。
また、刃材231の胴部231bの周面と貫通孔235の内壁面とに、ネジ山及びネジ溝とを設けることで、前記回転駆動力が刃材231の移動方向(穿孔方向)への力に変換されるようにしている。これにより、超音波モータにより発生させた回転駆動力によって刃材231を回転させることで、貫通孔235内で刃材231を穿孔方向に上下動させることができる。
また、本実施例においては、刃材231が回転するため、刃材231の刃先形状として、図11(a)、図11(b)、図11(c)に示すような刃先形状を採用することができる。
本実施例においても、フレーム234に設けられた複数の刃材231を駆動させる駆動機構は、従来の穿孔装置に設けられていた、リンク部材、カム機構、歯車、及びDCモータやステッピングモータなどの駆動源などの刃材231を動作させる部材を有しない。そのため、従来の穿孔装置に比べて、軽量化や小型化、省エネルギー、低価格で穿孔装置であるパンチ230を提供することができる。
また、刃材231の周面や貫通孔235の内壁面に設けるネジ山及びネジ溝の穿孔方向のピッチを変えて穿孔方向に高トルクを発生させることも可能である。
[実施例3]
本実施例のパンチ230においては、図12(a)や図12(b)に示すように、刃材231が軸方向で3つの部位に分かれており、刃先部231aと胴部231bと軸部231cとからなる。また、刃材231の胴部231bの周面には、軸方向に軌跡が変位した溝カム80が設けられており、フレーム234の貫通孔235の内壁面から突出したカムピン81が、溝カム80内を移動可能に嵌り込んでいる。
図12(a)では、刃材231の軸部231cを軸受部材31で回転可能に軸支している。この軸受部材31には、軸部231cが設けられた側の胴部231bの端面と接するように環状の弾性体11が設けられており、この弾性体11の前記端面とは反対側の面に環状の圧電素子10が設けられている。これにより、圧電素子10の超音波振動による軸部231cまわりの進行波を回転駆動力に変換する超音波モータを構成している。
一方、図12(b)では、軸部231cが設けられた側の胴部231bの端部には、軸受部材31の刃材側の面と接するように環状の弾性体11が設けられており、この弾性体11の軸受部材31と接する側とは反対側の面に環状の圧電素子10が設けられている。これにより、圧電素子10の超音波振動による軸部231cまわりの進行波を回転駆動力に変換する超音波モータを構成している。
図12(a)と図12(b)とのどちらに示した構成においても、不図示の電源から圧電素子10に位相の異なる複数の交流電圧を印加することによって圧電素子10を超音波振動させ、この超音波振動により弾性体11に軸部231cまわりの進行波を発生させ、刃材231の胴部231bに回転駆動力を発生させることができる。
また、刃材231の胴部231bの周面に軸方向で軌跡が変位した溝カム80を設け、その溝カム80内を貫通孔235の内壁面から突出したカムピン81が移動可能に構成することで、前記回転駆動力が刃材231の移動方向(穿孔方向)への力に変換されるようにしている。これにより、超音波モータにより発生させた回転駆動力によって刃材231を回転させることで、溝カム80内をカムピン81が軸方向(穿孔方向)で変位することで、貫通孔235内で刃材231を穿孔方向に上下動させることができる。
また、本実施例においても、刃材231が回転するため刃材231の刃先形状として、図11(a)、図11(b)、図11(c)に示すような刃先形状を採用することができる。
本実施例においても、フレーム234に設けられた複数の刃材231を駆動させる駆動機構は、従来のパンチ230に設けられていた、リンク部材、カム機構、歯車、及びDCモータやステッピングモータなどの駆動源などの刃材231を動作させる部材を有しない。そのため、従来のパンチ230に比べて、軽量化や小型化、省エネルギー、低価格でパンチ230を提供することができる。
また、刃材231の周面に設けた溝カム80の傾斜や軌跡を変えることで、穿孔速度を変化させることができ、画像形成装置の処理速度に対応させることができる。
[実施例4]
本実施例のパンチ230においては、図13(a)、図13(b)、図13(c)、図13(d)に示すように、刃材231が軸方向で3つの部位に分かれており、刃先部231aと胴部231bと凸部231dとからなる。刃材231の胴部231bの周面には、螺旋状で凸部231dが設けてられており、貫通孔235の内壁面に刃材231の凸部231dと螺合する螺旋状の溝が設けられている。
そして、図13(a)では、刃材231の前記凸部の下面に圧電素子10を螺旋状で配置している。図13(b)では、刃材231の前記凸部の側面に圧電素子10を螺旋状で配置している。一方、図13(c)では、貫通孔235の刃材231の胴部231bの周面と対向する内壁面に圧電素子10を螺旋状で配置している。図13(d)では、貫通孔235の前記凸部の側面と対向する内壁面に圧電素子10を螺旋状で配置したりしている。
本実施例においては、図13(a)〜図13(d)に示すように、圧電素子10を設けることで、圧電素子10の超音波振動による進行波を回転駆動力に変換する超音波モータを構成している。不図示の電源から圧電素子10に位相の異なる複数の交流電圧を印加することによって圧電素子10を超音波振動させ、この超音波振動により弾性体11に螺旋状の進行波を発生させ、刃材231の胴部231bに回転駆動力を発生させることができる。
また、刃材231の周面に螺旋状の凸部を設け、貫通孔235の内壁面に螺旋状の溝部を設けることで、前記回転駆動力が刃材231の移動方向(穿孔方向)への力に変換されるようにしている。これにより、超音波モータによって刃材231を回転させることで、貫通孔235内で刃材231を穿孔方向に上下動させることができる。
また、本実施例においても、刃材231が回転するため刃材231の刃先形状として、図11(a)、図11(b)、図11(c)に示すような刃先形状を採用することができる。
本実施例においても、刃材231を駆動させる駆動機構は、従来のパンチ230に設けられていた、リンク部材、カム機構、歯車、及びDCモータやステッピングモータなどの駆動源などの刃材231を動作させる部材を有しない。そのため、従来のパンチ230に比べて、軽量化や小型化、省エネルギー、低価格でパンチ230を提供することができる。
また、刃材231の胴部231bの周面に設けた螺旋状の凸部や、貫通孔235の内壁面に設けた螺旋状の溝部の穿孔方向のピッチを変えて穿孔方向に高トルクを発生させることも可能である。
[実施例5]
図14はロータリー機構の駆動系を示す概略構成図である。図15はパンチ230にロータリーパンチ方式のものを採用した場合の穿孔動作を示す動作説明図である。図15(a)は初期状態を、図15(b)は穿孔を開始した状態を、図15(c)は穿孔時の状態を、図15(d)は穿孔を終了した直後の状態を、図15(e)は穿孔時から90[°]回転した状態をそれぞれ示す。そして、図15(a)〜図15(e)に示すように、用紙Sを搬送しつつ穿孔するようになっている。
図14にも示すように刃材231は駆動軸である軸71を中心に回転する。一方、刃材231と対になる位置にダイ73が設けられ、ダイ73は従動軸である軸72を中心に回転する。そして、用紙Sの搬送動作に合わせて、刃材231とダイ73とが回転を開始し図14(c)の状態で用紙Sを穿孔する。すなわち、刃材231とダイ73とはそれぞれ用紙Sを挟んで対になっている回転体74と回転体75の周面に装着されており、回転体74と回転体75は軸71と軸72を中心に回転する。刃材231とダイ73の軸71と軸72とにはそれぞれギヤ76とギヤ77が装着されており、双方のギヤの噛み合わせによって回転が伝達するようになっている。
刃材231が周面に装着された回転体74の側面には、軸71を中心に圧電素子10を環状に配置しており、圧電素子10の超音波振動による進行波を用いて回転体74に回転駆動力を発生させて、軸71を中心に回転体74を回転させ、刃材231を駆動(回転移動)させる。なお、ダイ73が周面に装着された回転体75の側面に、軸72を中心に圧電素子10を環状に配置しても良い。
このロータリーパンチ方式のパンチ230では、用紙Sを停止させることなく穿孔作業を行うことができるので、画像形成装置の画像形成速度を考慮する必要がなく、また、用紙Sを停止させる必要がないので、制御が簡単になる。
また、本実施例では、刃材231やダイ73を回転させるために、駆動モータや、駆動モータからの駆動力を減速させて、ギヤ76やギヤ77に伝達するための減速機構などを設けていない。よって、その分、装置の軽量化やコンパクト化、省エネルギー、及び、低価格でパンチ230を提供することができる。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
用紙に穿孔を行う刃材231などの穿孔部材と、穿孔部材を駆動させる駆動手段とを備えたパンチ230などの穿孔装置において、前記駆動手段は圧電素子10などの圧電素子を有しており、圧電素子の超音波振動による進行波を用いて穿孔部材を駆動させる。これよれば、圧電素子の振動による進行波で駆動力を発生させ、穿孔動作に変換するため、機構は単純になり、軽量、小型化、省エネルギー、低価格で穿孔装置を提供することができる。また、穿孔部材の刃先が振動することで、穿断面がきれいにバリが発生し難い。また、振動で穿孔部材自体が微細な振動をするので、穿孔部材のガイドやダイヘの摺動負荷が軽減され、エネルギー効率の向上に繋がる。
(態様B)
(態様A)において、上記圧電素子を弾性体11などの弾性体に装着し、圧電素子に位相の異なる複数の交流電圧を印加することによって弾性体に進行波を発生させ、弾性体に穿孔部材を接触させて穿孔部材に駆動力を発生させる。これによれば、上記実施形態について説明したように、リンク部材、カム機構、歯車、及びDCモータやステッピングモータなどの駆動源などの穿孔部材を動作させる部材を有しない。そのため、従来の穿孔装置に比べて、軽量化や小型化、省エネルギー、低価格で穿孔装置を提供することができる。
(態様C)
(態様A)または(態様B)において、上記圧電素子を上記穿孔部材の移動方向に沿って設けており、圧電素子の超音波振動を直接、穿孔部材の穿孔方向への移動に用いる。これによれば、リンク部材、カム機構、歯車、及びDCモータやステッピングモータなどの駆動源などの穿孔部材を動作させる部材を有しないため、軽量化や小型化、省エネルギー、低価格で穿孔装置を提供することができる。
(態様D)
(態様A)または(態様B)において、上記圧電素子を上記穿孔部材に対して環状に設けており、圧電素子の超音波振動を回転駆動力に変換する第1駆動力変換手段と、前記回転駆動力を穿孔部材の移動方向への力に変換する第2駆動力変換手段とを有する。これによれば、圧電素子の超音波振動を回転駆動力に変換し、それを穿孔の上下動に変換するため、リンク部材、カム機構、歯車、及びDCモータやステッピングモータなどの駆動源などのパンチピンを動作させる部材を有しない。そのため、従来の穿孔装置に比べて、軽量化や小型化、省エネルギー、低価格で穿孔装置を提供することができる。また、ネジ溝のピッチを変えて穿孔方向へ高トルクを発生させることができる。
(態様E)
(態様A)または(態様B)において、軸71などの回転軸を中心に回転可能な回転体74などの回転体の周面に上記穿孔部材が設けられており、前記回転体の側面に圧電素子を前記回転軸を中心に環状で設け、圧電素子の超音波振動に進行波を用いて回転体を回転させて穿孔部材を駆動させる。これによれば、従来のロータリーパンチ方式の穿孔装置に比べて、軽量化や小型化、省エネルギー、低価格で穿孔装置を提供することができる。
(態様F)
(態様A)、(態様B)、(態様C)、(態様D)または(態様E)において、上記穿孔部材を複数備える。これによれば、上記実施形態について説明したように、複数の穿孔部材を動作させるために複雑なリンク部材やカム機構を必要としないため、軽量化や小型化、低価格で穿孔装置を提供することができる。
(態様G)
(態様A)、(態様B)、(態様C)、(態様D)、(態様E)または(態様F)において、複数の上記穿孔部材を電気的に切り換えて動作させる。これによれば、複数の穿孔部材を電気的に切り換えて動作させるため、複雑なリンク部材やカム機構を必要としないので、軽量化や小型化、低価格で穿孔装置を提供することができる。
(態様H)
(態様A)、(態様B)、(態様C)、(態様D)、(態様E)、(態様F)または(態様G)において、電気的に複数の上記穿孔部材を同時、または穿孔時の負荷を分散させるために、各穿孔部材の長さを異ならせたり、電気の通電タイミングを異ならせたりすることで、各穿孔部材による穿孔タイミングを変え位相をずらす。これによれば、穿孔負荷のピーク値を低減させることができ、省エネルギー化や静音化を図ることができる。また、電気的制御で穿孔時期をずらすため、複雑なリンク部材やカム機構を必要としないので、軽量化や小型化、低価格で穿孔装置を提供することができる。
(態様I)
用紙に対して穿孔処理を施すパンチ230などの穿孔手段を備えた用紙後処理装置200などの用紙処理装置において、前記穿孔手段として、(態様A)、(態様B)、(態様C)、(態様D)、(態様E)、(態様F)、(態様G)または(態様H)の穿孔装置を用いる。これによれば、穿孔装置の小型化を図ることができる分、用紙処理装置の小型化を図ることができる。
(態様J)
用紙に画像を形成する作像部110などの画像形成手段と、前記画像形成手段によって画像が形成された後の前記用紙に対して穿孔処理を施すパンチ230などの穿孔手段とを備えた画像形成装置において、(態様A)、(態様B)、(態様C)、(態様D)、(態様E)、(態様F)、(態様G)または(態様H)の穿孔装置を用いる。これによれば、穿孔装置の小型化を図ることができる分、画像形成装置の小型化を図ることができる。
8 光書き込み装置
10 圧電素子
11 弾性体
20 感光体ドラム
30 帯電ユニット
31 軸受部材
40 クリーニングユニット
50 現像ユニット
62 1次転写ユニット
71 軸
72 軸
73 ダイ
74 回転体
75 回転体
76 ギヤ
77 ギヤ
80 溝カム
81 カムピン
100 画像形成装置本体
110 作像部
111 作像ステーション
112 中間転写ベルト
114 支持ローラ
115 2次転写ローラ
116 トナー収容容器
120 給紙部
121 給紙トレイ
122 ピックアップローラ
123 給紙搬送ローラ
130 給紙搬送路
140 2次転写部
150 定着部
150a 定着ローラ
150b 加圧ローラ
160 排紙搬送路
161 分岐爪
162 分岐搬送ローラ
170 両面搬送路
200 用紙後処理装置
201 入口ローラ対
202 排紙搬送路
203 搬送ローラ対
204 叩きコロ
205 パンチ放出ガイド
206 ステイプルトレイ
207 後端基準フェンス
208 ステイプルジョガーフェンス
209 排紙ローラ
210 排紙トレイ
211 パンチジョガーフェンス
212 排紙ガイド板
213 従動コロ
220 用紙押さえ部材
221 ソレノイド
222a 固定トレイ部
222b 可動トレイ部
223a トレイDCモータ
223b カム・リンク機構
223c 支軸
224 束排紙センサ
227 ステッピングモータ
230 パンチ
231 刃材
231a 刃先部
231b 胴部
231c 軸部
231d 凸部
232 用紙支持板
233a トレイDCモータ
233 貫通孔
234 フレーム
235 貫通孔
240 ステイプラ
500 画像読取装置
特許第2933819号公報

Claims (10)

  1. 用紙に穿孔を行う穿孔部材と、
    前記穿孔部材を駆動させる駆動手段とを備えた穿孔装置において、
    前記駆動手段は圧電素子を有しており、該圧電素子の超音波振動による進行波を用いて前記穿孔部材を駆動させることを特徴とする穿孔装置。
  2. 請求項1の穿孔装置において、
    上記圧電素子を弾性体に装着し、該圧電素子に位相の異なる複数の交流電圧を印加することによって該弾性体に進行波を発生させ、該弾性体に上記穿孔部材を接触させて該穿孔部材に駆動力を発生させることを特徴とする穿孔装置。
  3. 請求項1または2の穿孔装置において、
    上記圧電素子を上記穿孔部材の移動方向に沿って設けており、
    前記圧電素子の超音波振動を直接、前記穿孔部材の前記穿孔方向への移動に用いることを特徴とする穿孔装置。
  4. 請求項1または2の穿孔装置において、
    上記圧電素子を上記穿孔部材に対して環状に設けており、
    前記圧電素子の超音波振動を回転駆動力に変換する第1駆動力変換手段と、
    前記回転駆動力を前記穿孔部材の移動方向への力に変換する第2駆動力変換手段とを有することを特徴とする穿孔装置。
  5. 請求項1または2の穿孔装置において、
    回転軸を中心に回転可能な回転体の周面に上記穿孔部材が設けられており、
    前記回転体の側面に上記圧電素子を前記回転軸を中心に環状で設け、
    前記圧電素子の超音波振動に進行波を用いて前記回転体を回転させて前記穿孔部材を駆動させることを特徴とする穿孔装置。
  6. 請求項1、2、3または4の穿孔装置において、
    上記穿孔部材を複数備えることを特徴とする穿孔装置。
  7. 請求項6の穿孔装置において、
    複数の上記穿孔部材を電気的に切り換えて動作させることを特徴とする穿孔装置。
  8. 請求項6または7の穿孔装置において、
    電気的に複数の上記穿孔部材を同時、または穿孔時の負荷を分散させるために、各穿孔部材の長さを異ならせたり、電気の通電タイミングを異ならせたりすることで、各穿孔部材による穿孔タイミングを変え位相をずらすことを特徴とする穿孔装置。
  9. 用紙に対して穿孔処理を施す穿孔手段を備えた用紙処理装置において、
    前記穿孔手段として、請求項1、2、3、4、5、6、7または8の穿孔装置を用いることを特徴とする用紙処理装置。
  10. 用紙に画像を形成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段によって画像が形成された後の前記用紙に対して穿孔処理を施す穿孔手段とを備えた画像形成装置において、
    前記穿孔手段として、請求項1、2、3、4、5、6、7または8の穿孔装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
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