JP2008044689A - シート束折り装置と画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】安定した折り品質を得ると共に無駄な電力を消費しないようにする。
【解決手段】シート束折りユニット60は、接離可能な折りローラ26,27と、折りローラ26,27の間にシート束を突いて押し込む突き出し板25aと、折りローラ26,27が、突き出し板25aによって押し込まれたシート束を挟持して回転しながら搬送することによって、シート束を折り曲げるようになっており、突き出し板25aが、折りローラ26,27にシート束を押し込む量を、シート束の厚みが薄いほど少なくしてなる。
【選択図】図3
【解決手段】シート束折りユニット60は、接離可能な折りローラ26,27と、折りローラ26,27の間にシート束を突いて押し込む突き出し板25aと、折りローラ26,27が、突き出し板25aによって押し込まれたシート束を挟持して回転しながら搬送することによって、シート束を折り曲げるようになっており、突き出し板25aが、折りローラ26,27にシート束を押し込む量を、シート束の厚みが薄いほど少なくしてなる。
【選択図】図3
Description
本発明は、シート束の枚数、印刷状態に関わらずシート束の折り曲げを確実に行うと共に、シート束の損傷を少なくしてシート束を折り曲げるシート束折り装置と、このシート束折り装置を装置本体に備えた画像形成装置に関する。
従来、シート束を折り曲げるシート束折り装置として、突き部材によってシート束を1対の回転体に押し込み、その1対の回転体でシート束を挟持して回転しながら搬送することによって折り曲げるようになっているものがある(特許文献1参照)。この、シート束折り装置は、シートにトナー画像を形成する画像形成装置の装置本体でトナー画像を形成されたシートを束状にして折り曲げるようになっている。
しかし、従来のシート束折り装置は、突き部材が1対の回転体にシート束を押し込む量が、シート束の厚みに関係なく一定であった。
また、従来のシート束折り装置は、突き部材が1対の回転体にシート束を押し込む量が、同じ厚みのシート束であっても、シート同士の滑り具合に関係なく一定であった。
このように、従来のシート束折り装置は、シート束の厚みの相違や、シート同士の滑り具合の相違に関係なく、シート束の押し込み量が同一であるので、シート束によっては、不完全な折りとなるばかりでなく、最悪の場合、損傷を与えることがあった。なお、シートの滑り具合は、材質によることが多いが、同一の材質のシートであっても、トナー画像が形成されている面積が広いほど(余白が少ないほど)滑り易い。
また、このようなシート束折り装置を装置本体に備えた画像形成装置は、シートに画像を形成し直す必要があった。
本発明は、シートの枚数、印刷状態に関わらず安定した品質のシート束折りを行い、かつ無駄な電力消費を抑えたシート束折り装置を提供することにある。
本発明は、画像を形成し直すことを少なくした画像形成装置を提供することにある。
本発明のシート束折り装置は、接離可能な1対の回転体と、前記1対の回転体の間にシート束を突いて押し込む突き部材と、を備え、前記1対の回転体が、前記突き部材によって押し込まれた前記シート束を挟持して回転しながら搬送することによって、前記突き部材が、前記1対の回転体に対する前記シート束の移動量を、前記シート束の厚みが厚いときよりも薄いときの方が少なくしてなる、ことを特徴としている。
本発明のシート束折り装置は、接離可能な1対の回転体と、前記1対の回転体の間にシート束を突いて押し込む突き部材と、を備え、前記1対の回転体が、前記突き部材によって押し込まれた前記シート束を挟持して回転しながら搬送することによって、前記シート束を折り曲げるシート束折り装置において、前記突き部材が、前記1対の回転体に対する前記シート束の移動量を、同じ厚みのシート束であっても、シート同士が滑り易いシート束よりも滑りにくいシート束ほど少なくしてなる、ことを特徴としている。
本発明の画像形成装置は、シートに画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部によって画像を形成されたシートを束状にして折り曲げるシート束折り装置と、を備え、前記シート束折り装置が、上記のシート束折り装置である、ことを特徴としている。
本発明のシート束折り装置は、突き部材が、1対の回転体にシート束を押し込む量を、シート束の厚みが厚いときよりも薄いときの方が少なくしてあるので、厚みの薄いシート束に損傷を与えることを少なくすることができる。また、無駄な電力を消費することが少なくなる。
本発明のシート束折り装置は、突き部材が、1対の回転体にシート束を押し込む量を、同じ厚みのシート束であっても、シート同士が滑り易いシート束よりも滑りにくいシート束ほど少なくしてあるので、滑りにくいシート束に損傷を与えることが少なくなる。これによって、安定した折り品質を得ることができる。また、無駄な電力を消費することが少なくなる。
以下、本発明の実施形態のシート処理装置と、このシート処理装置を装置本体に備えた画像形成装置とを図面に基づいて説明する。
〈画像形成装置〉
図1は、画像形成装置のシート搬送方向に沿った断面図である。画像形成装置は、シートに画像を形成するようになっている。画像形成装置には、複写機、プリンタ、ファクシミリ、及びこれらの機能を複合的に備えた複合機等がある。
図1は、画像形成装置のシート搬送方向に沿った断面図である。画像形成装置は、シートに画像を形成するようになっている。画像形成装置には、複写機、プリンタ、ファクシミリ、及びこれらの機能を複合的に備えた複合機等がある。
画像形成装置900は、装置本体900Aと、装置本体900Aの上部に設けた自動原稿給送装置903と、装置本体900Aに接続されているシート処理装置2とを備えている。シート処理装置2は、装置本体900Aにオプションとして接続されているが、装置本体900A内に組み込まれていてもよい。
画像形成装置900の装置本体900Aの上部には、画像読取装置921が組み込まれている。画像読取装置921は、自動原稿給送装置903からプラテンガラス906に送り込まれた原稿D、或はプラテンガラス906に載置された原稿Dを読み取るようになっている。また、画像読取装置921は、原稿載置台としてのプラテンガラス906と、このプラテンガラス906上の原稿Dに走査光を照射する光源907と、走査光の反射光を集光するレンズ系908と、不図示の光電変換装置、画像処理部、レーザ変調器等を備えている。
装置本体900Aは、給紙部909を備えている。給紙部909は、記録用のシートSを収納して装置本体900Aに着脱自在なカセット910,911、及びペディスタル912に配置されたデッキ913を有している。
画像形成部902は、円筒状の感光体ドラム914、その回りの現像器915、転写用帯電器916、分離帯電器917、クリーナ918、一次帯電器919等を備えている。
画像形成部902の下流側には、搬送装置920、定着装置904、排出ローラ対905等が配設されている。
装置本体900Aに設けられている制御装置150から給紙信号が出力されると、カセット910,911、またはデッキ913からシートSが送り出される。一方、プラテンガラス906上の原稿Dに、光源907から当てられて反射した光は、レーザ光に変換されて、感光体ドラム914上に照射される。
感光体ドラム914は、予め、一次帯電器919により帯電されていて、レーザ光が照射されると静電潜像が形成される。その静電潜像は、現像器915によってトナー現像されてトナー画像になる。
給紙部909から給送されたシートSは、レジストローラ対901で斜行が補正され、さらにタイミングを合わされて画像形成部902へ送られる。画像形成部902では、感光体ドラム914上のトナー画像が、送られてきたシートSに転写用帯電器916によって転写される。トナー像が転写されたシートSは、分離帯電器917によって転写用帯電器916と逆極性に帯電されて、感光体ドラム914から分離される。クリーナ918は、感光体ドラム914に残存したトナーを除去して、感光体ドラム914を清浄にする。
そして、分離されたシートSは、搬送装置920により定着装置904に搬送されて、定着装置904によりトナー画像が永久定着される。トナー画像が永久定着されたシートSは、排出ローラ対905により装置本体900Aから排出される。
(シート処理装置)
図2は、シート束折りユニット60を備えたシート処理装置のシート搬送方向に沿った断面図である。
図2は、シート束折りユニット60を備えたシート処理装置のシート搬送方向に沿った断面図である。
スタックモードにおいて、シート処理装置2は、画像形成装置の装置本体900A内で画像を形成されて排出ローラ対905から排出されたシートを、フラッパ3によりガイド4に案内して、排出ローラ5、排出ころ6によりスタッカトレイ7上に排出積載する。
製本モードにおいて、シート処理装置2は、画像形成装置の装置本体900Aからのシートをフラッパ3によりガイド11,12,20,21に案内する。上流搬送ローラ13、中流搬送ローラ17、下流搬送ローラ22は、シートをストッパ23に送り込む。上流搬送ローラ13には、搬送ころ14が圧接されている。中流搬送ローラ17と下流搬送ローラ22には、弾性部材17d,22dが圧接されている。
ストッパ23は、順次送り込まれて来るシートの下端を受け止めて昇降し、シートの上下方向長さの中心を2台のステープラ18A,18Bに対向させる。2台のステープラ18A,18Bは、シートが送り込まれてくる方向に対して交差する方向(シートの幅方向)に配列されている。ストッパ23は、ストッパモータ61によって回転するピニオンギア23aと、ピニオンギア23aに噛合するラック23bとによって昇降する。その後、幅よせ部材24a,24bが、幅よせモータ24dの回転によって互いにシートの幅方向に移動して接近し、ストッパ23上のシート束の側端を揃える幅整合を行う。
そして、ステープラ18A,18Bが、下端と側端を揃えられたシート束の中央部分を複数箇所綴じる。すると、ストッパ23が下降して、シート束の綴じた部分をシート束折りユニット60に対向させる。シート束折りユニット60は、シート束を2つに折って冊子状にして、積載トレイ32に排出する。なお、シート束は、ステープラ18A,18Bによって綴じられないで、折り曲げられて排出されてもよい。
図8は、シート処理装置の制御ブロック図である。
シート処理装置2は、MPU170によって作動するようになっている。MPU170は、画像形成装置の装置本体900Aを制御する制御装置150(図1)と信号の授受を行いながらシート処理装置2を制御するようになっている。MPU170と制御装置150は、いずれか一方が、他方に組み込まれて、一体化されていてもよい。
MPU170の入力ポートI1乃至I11には、各種センサが接続されている。MPU170の出力ポートO1乃至O12には、ドライバD1乃至D12を介して各種ソレノイド、モータ、及びクラッチが接続されている。
MPU170に接続されたセンサには、次のセンサがある。ガイド11,12にシートが送り込まれたことを検知する入口センサ83。ステープラ18A,18Bがステープル(綴じ処理)を行える状態に戻ったことを検知するステープラホームセンサ34A,34B。幅よせ部材24a,24bがホームポジションに戻ったことを検知する幅よせホームセンサ24e。ストッパ23にシートが積載されたことを検知するストッパセンサ33。突き出し板25aがホームポジションにいることを検知する突き出しホームセンサ82。積載トレイ32に排出されるシート束を検知する排出センサ29。突き出し板25aの突出位置を検知する突き位置検出センサ121。
MPU170に接続されたソレノイド、モータ、及びクラッチには、次のソレノイド、モータ、及びクラッチがある。入口フラッパ3を回動させる入口ソレノイド3d。スタック排出ローラ5を回転させるスタック排出モータ95。上流搬送ローラ13、中流搬送ローラ17、下流搬送ローラ22を回転させる搬送モータ51。ステープラ18A,18Bを作動させるステープラモータ35A,35B。幅よせ部材24a,24bを接近離間させる幅よせモータ24d。ストッパ23を昇降させるストッパモータ61。折りローラ27を回転させる折りモータ64。折りモータ64の回転を突き出し板25aに伝達する突き出しクラッチ74a。排出ローラ30を回転させる排出モータ91。
[シート束折りユニット]
図1乃至図7に基づいて、シート束折り装置である例えばシート束折りユニット60を説明する。図3において、折りモータ64の出力軸上には、プーリ65が固着されている。アイドラギヤプーリ67と同軸上には、プーリ2列とギヤが設けられている。その内の1列のプーリとプーリ65との間にタイミングベルト66が巻回されている。
図1乃至図7に基づいて、シート束折り装置である例えばシート束折りユニット60を説明する。図3において、折りモータ64の出力軸上には、プーリ65が固着されている。アイドラギヤプーリ67と同軸上には、プーリ2列とギヤが設けられている。その内の1列のプーリとプーリ65との間にタイミングベルト66が巻回されている。
折りギヤ68,69は、1対の回転体である例えば折りローラ26,27に固着され、互いに噛み合っている。折りギヤ69は、アイドラギヤプーリ67のギヤ部に噛み合っている。なお、1対の回転としては、1対の折りローラ26,27の他に1対のベルトがある。
図4において、折りローラ26は、フレーム8(図2)に支軸98aを中心に回動可能に支持された支持板98に取り付けられ、ばね98bによって、同じくフレーム8に取り付けられた折りローラ27に圧接されている。これにより、シート束の厚さに応じて、折りローラ26,27間が変更される。なお、折りローラ26が折りローラ27から離れても、折りギア68が、折りギア69から噛み合いが外れないように、折りギア68と折りギア69との歯形が形成されている。
図3、図5において、突き出しユニット25は突き出し板25aを有している。突き部材である例えば突き出し板25aは、折りローラ26,27のニップにシート束と共に進入するため、ステンレス鋼などの薄くて硬い材質で形成されており、突き板ホルダ25b,25dに保持されている。すなわち、突き出し板25aは、板状部材である。
突き板ホルダ25bには、軸25c,25eが突設されている。その外周には、摺動ころ25f,25gが回転自在に取り付けられている。
ギヤ73は、軸72を有している。ギヤ73には、アイドラギヤ75が噛み合っている。アイドラギヤ75の軸76上には突き出しクラッチ(電磁クラッチ)74aが配設され、突き出しクラッチ74aは、プーリ74を有している。プーリ74とアイドラギヤプーリ67には、タイミングベルト70が巻回されている。突き出しクラッチ74aは、電源のON/OFFによって、折りモータ64の回転を軸76へ伝達したり、断ったりするようになっている。
ギヤ73の軸73a上には切欠を有しているフラグ81が固着されている。そしてフラグ81の切欠を検知する位置に、突き出しホームセンサ82が配設されている。突き出しホームセンサ82は、突き出し板25aがガイド21のシート案内面よりも引っ込んだ位置で検知できる位置に配設されている。
折りモータ64の回転は、プーリ65からタイミングベルト66を介してアイドラギヤプーリ67に伝達される。そして、アイドラギヤプーリ67の回転は、折りギヤ69から折りギヤ68へ伝達され、折りローラ27,26が回転する。
また、アイドラギヤプーリ67の回転は、タイミングベルト70を介して突き出しクラッチ74a上のプーリ74に伝達される。突き出しクラッチ74aのON、OFFによって、プーリ74の回転は軸76に伝達され、アイドラギヤ75が回転する。この回転によって、ギヤ73が回転して同ギヤ73の軸73aから外れた位置にある軸72が円運動をする。軸72に嵌合したリンク71の他端は軸25cに嵌合されている。軸25cは突き板ホルダ25bに固着され、さらにフレーム8の溝8aに摺動ころ25fを介して嵌合している。このため、ギヤ73が回転すると突き出しユニット25は溝8aに沿った直線往復運動を行う。
図6に示すように、突き出しユニット25の摺動ころ25fと、フレーム8の溝8aの上縁との間には、隙間(補正余裕)hが形成されている。その隙間hは、摺動ころ25fがばね97によって下方向に牽引されることで、維持されている。摺動ころ25gは、溝部8aの幅と略同一径である。また、ばね97は摺動ころ25fの軸とフレーム8に掛け渡してある。
このことにより、突き出し板25aは、シート束Sを2つの折りローラ26,27のニップに押し込むとき、溝8aに案内されて、折りローラ26,27のニップにシート束SAを正確に突くことができる。
このときの突き出し板25aの位置は、軸73aに固着された回転検出板(エンコーダ)120(図5)の不図示のスリットを突き位置検出センサ121が検知することによって、検知される。シート折りユニット60のMPU170は、画像形成装置の装置本体900Aから送られてくる情報に基づいて、突き出しクラッチ74aを制御し、突き出し板25aの移動距離を制御する。
情報には、製本モードかスタックモードかのモード情報、シートの縦長さLと横幅Wのサイズ情報、シート束1つ当たりのシート枚数情報N、部数情報M、印刷情報(余白の有無情報)G、シートの材質情報、シートの厚み情報等がある。
ここで、図12に基づいて、厚みの薄いシート束SA1と厚みの厚いシート束SA2が突き出し板25aに突かれて、折りローラ26,27によって、折り曲げられる状態を説明する。
図12(a)は、厚みの薄いシート束SA1の折り状態を示した図である。この図において、外側のシートP1が突き出し板25aによって折りローラ26,27のニップ近くまで押されていれば、内側のシートは、外側のシートに挟まれて、折りローラ26,27のニップを通過することができる。したがって、厚みの薄いシート束SA1の場合、突き出し板25aは内側のシートを折りローラ26,27のニップの位置まで押し込む必要がない。
図12(b)は、厚みの厚いシート束SA2の折り状態を示した図である。この図において、外側のシートP1が突き出し板25aによって折りローラ26,27のニップまで押されていても、内側のシートP2は、外側のシートP1に押し出されて、押し戻されることになる。特に、シート束は、綴じられているため、内側のシートが破れるおそれがある。したがって、厚みの厚いシート束SA2の場合、突き出し板25aは、内側のシートを折りローラ26,27のニップの位置まで押し込む必要がある。
そこで、本発明のシート束折りユニット60は、シート束の厚みが異なる場合、突き出し板25aの折りローラ26,27に対するシート束の移動量を、シート束の厚みが厚いときよりも薄いときの方が少なくしてある。
具体的には、所定の厚み未満の薄いシート束SA1の場合には、突き出し板25aを折りローラ26,27のニップの手前で停止させるようになっている。また、所定の厚み以上の厚いシート束SA2の場合には、突き出し板25aを折りローラ26,27のニップまで、あるいはそれ以上、押し込むようになっている。
さらに、同じ厚みのシート束であっても、滑り易いシートからなるシート束の場合には、内側のシートが押し戻され易い。なお、シートの滑り易さは、材質によることが多いが、同一の材質のシートであっても、トナー画像が形成されている面積が広いほど(余白が少ないほど)滑り易い。
そこで、本発明のシート束折りユニット60は、同じ厚みのシート束において、シートの滑り易さが異なる場合、折りローラ26,27に対するシート束の移動量を、シート同士が滑りにくいほど少なくしてある。
具体的には、同じ厚みのシート束であっても、滑りにくいシートからなるシート束の場合には、突き出し板25aを折りローラ26,27のニップの手前で停止させるようになっている。また、滑り易いシートからなるシート束の場合には、突き出し板25aを折りローラ26,27のニップまで、あるいはそれ以上押し込むようになっている。
このように、本発明のシート束折りユニット60は、厚みの薄いシート束SA1の場合、滑りにくいシートからなるシート束の場合、折りローラ26,27に対する突き出し板25aの移動量を少なくして、シート束に対する突き出し板の接触時間を短くしている。これによって、本発明のシート束折りユニット60は、シートに損傷を与えることが少なくなる。また、無駄な電力を消費することが少なくなる。
突き出し板25aの移動距離の制御は次のようにして行われる。
本体900Aの制御装置150よりシートサイズ情報、シート束1つ当たりの枚数情報N、印刷情報(余白の有無情報)G、シート材質情報、シートの厚み情報等がMPU170に送られる。すると、MPU170は、シート束の厚みが薄いほど、突き出しクラッチ74aのON時間を短くし、突き出し板25aがシート束を折りローラ26,27のニップに押し込む量が少なくなるように突き出し板25aの移動量を制御するする。また、MPU170は、同じ厚みのシート束であっても、滑りにくいシートほど、突き出しクラッチ74aのON時間を短くし、突き出し板25aがシート束を折りローラ26,27のニップに押し込む量が少なくなるように突き出し板25aの移動量を制御する。さらに、MPU170は、反対にシート束の厚みが厚い、若しくは滑り易いシートである場合には突き出しクラッチ74aのON時間を長くすることにより、押し込み量を多くする。
MPU170は、折りモータ64を始動させ、突き出しクラッチ74aをONにして、突き出し板25aを前進させる。突き出し板25aの移動距離は、突き位置検出センサ121によって検知される。突き出し板25aが所望の位置まで移動すると、MPU170は、突き出しクラッチ74aをOFFにする。すると、突き出し板25aが所望の移動量の位置で停止する。この場合、突き出し板25aは、前進できる全ストロークの途中で停止するか、あるいは全ストローク移動して停止する。しかし、折りモータ64は、回転を継続しているので、折りローラ26,27がシート束を折り曲げながら搬送する。そして、MPU170は、折り曲げられたシート束の後端が折りローラ26,27のニップを通過した後、突き出しクラッチ74aを再度ONにする。すると、突き出し板25aは、前進できる全ストロークの残りのストロークを前進して、ガイド21より引っ込んだ待機位置に戻る。この場合、突き出し板25aは、全ストローク移動して停止している場合、直ちに後退して、ガイド21より引っ込んだ待機位置に戻る。その後、次のシート束のシートがガイド20,21に送り込まれてくる。
なお、突き板25aが折りローラ26,27のニップ位置を通り越した位置まで移動した場合のことを考慮して、図5、図7に示すように突き出し板25aには、折りローラ26,27のニップを避ける孔25hが形成されている。突き出し板25aは、孔25hが折りローラ26,27のニップまで移動したとき、突き位置検出センサ121が突き出しクラッチ74aをOFFにするので、前進が停止される。このとき、シート束SAは、折りローラ26,27により挟持されてそのまま搬送され、排出ローラ30と排出ころ31とで積載トレイ32に排出される。
[制御シーケンス]
シート処理装置の動作を、図1乃至図7、図12に記載の構成と、図8に示す制御ブロック図と、図9乃至図11に示すフローチャートとに基づいて説明する。
シート処理装置の動作を、図1乃至図7、図12に記載の構成と、図8に示す制御ブロック図と、図9乃至図11に示すフローチャートとに基づいて説明する。
MPU170は、装置本体の制御装置150から、製本モードかスタックモードかのモード情報、シートの縦長さLと横幅Wのサイズ情報、シート束1つ当たりのシート枚数情報N、部数情報M、印刷情報(余白の有無情報)Gを受け取る。さらに、シートの材質情報、シートの厚み情報も受取る。MPU170は、スタート信号を受けたところで、シート処理装置2を作動開始させる(S201)。
MPU170は、モードを確認する(S202)。MPU170は、製本モードでなければ、スタックモードのサブルーチンを選択する(S205)。MPU170は、製本モードであれば、長さLが本装置2で処理し得る最大長さ(Lmax)と最小長さ(Lmin)との間にあるかを確認して(S203)、範囲外のときはスタックモード処理を行う(S205)。なお、スタックモードのサブルーチンは、省略する。
続いて、MPU170は、幅Wについても、本装置2で処理し得る最大幅(Wmax)と最小幅(Wmin)との間にあるか否かを確認して(S204)、範囲外のときは、スタックモード(S205)とする。MPU170は、範囲内であれば、入口ソレノイド3dをONにして、製本モードへのパスを開放する(S207)。続いて、MPU170は、搬送モータ51をONにしてローラ類を回転させる(S208)。
そして、MPU170は、幅よせ部材24a,24b間の距離Pが、P=W+α(ここでαはシート束と幅よせ部材の突き当て部との隙間)となるステップ数を幅よせモータ24dに送って幅よせモータ24dを回転させる(S210)。
続いて、MPU170は、ストッパ部材23がステープラ18A,18Bのステイプルポイント19aから下流に、1=L/2なる位置まで移動する分のステップ数をストッパモータ61に送ってストッパモータ61を回転させる(S211)。
続いて、MPU170は、枚数カウンタCNT1を0にセットして(S212)、入口センサ83の信号を確認する(S213)。枚数カウンタは、MPU170内に設けられていてもよいし、入口センサ83自体がカウンタであってもよい。入口センサ83自体がカウンタである場合、カウント数は、MPU170に送られる。
MPU170は、入口センサ83がONであれば、入口センサ83の信号がOFFになり(S214)、搬送ローラセンサがOFFになったところで(S214a)、幅よせモータ24dを回転させて、幅よせ部材24a,24bを移動させる(S215)。この場合、MPU170は、シートの下端がストッパ23に突き当たるまでの時間(t1)後、P=W−β(βは幅よせ部材24a,24bがシートを押し込む量とする)になる位置まで幅よせ部材24a,24bが移動する分のステップ数を幅よせモータ24dに送る。ここで、幅よせ部材24a,24bがシート束の幅整合をしたことになる。
続いて、MPU170は、幅よせ部材24a,24bがP=W+αなる位置までの移動分のステップ数を幅よせモータ24dに送り(S216)、枚数カウンタCNT1を1進める(S217)。ここで、幅よせ部材24a,24bは、シート束から離れる。
そして、MPU170は、枚数カウンタCNT1が所望の枚数Nに達したかを確認して(S218)、達していなければS213に戻り、画像形成装置900から送られてくるシートを同様に処理する。MPU170は、枚数カウンタCNT1が所望の枚数Nに達していれば、幅よせモータ24dを回転させて幅よせ部材24a,24bを外側へ移動させる(S219)。MPU170は、幅よせホームセンサ24eがONになるまで幅よせモータ24dの回転を継続させる(S220)、(S220a)。
次に、2台のステープラ18A,18Bがシート束を綴じる。MPU170は、ステープラモータ35AをONして(S221)、ステープラホームセンサ34Aが検知したところで(S222)、ステープラモータ35AをOFFする(S223)。以下、MPU170は、ステープラ18Bについても同様の動作をさせて(S224、S225、S226)、ステープル作業を完了する。
そして、MPU170は、ストッパ23がステープル位置19aより下流側に1=(L/2)+aとなるようなステップ分だけ、ストッパモータ61を回転させる(S227)。ここで、aはステイプルポイント19aと折り位置間の距離である。このとき、シート束の中心(ステープルされた位置)が、折りローラ26,27のニップ位置と、突き出し板25aの中心を結んだ線上にある。
続いて、MPU170は、搬送モータ51、入口ソレノイド3dをOFFにして折り動作に入る準備をする(S228乃至S229)。
そして、MPU170は、ストッパセンサ33がONであることを確認して(S231)、排出モータ91を回転させて(S232)、折りモータ64も回転させる(S233)。
続いて、MPU170は、シート厚情報、印刷情報(余白の有無情報)G、シート束1つ当たりの枚数情報Nを判断する(S234a、S234b、S234c)。続いて突き出しクラッチ74aをONする(S235a、S236a)。これにより、突き出し板25aが突き出し動作を開始する。MPU170は、突き位置検出センサ121により突き出し板25aの位置が検出されて、シートの情報に応じた適正位置に達したところで(S235b、S236b)、突き出しクラッチ74aをOFFする(S235c、S236c)。適正位置は、枚数情報N、印刷情報G、シート厚み情報Z、シート材質情報に基づいて設定される。そして、MPU170は、排出センサ29がOFFするのを確認して(S235d、S236d)、タイマをスタートさせる。
ここで、MPU170は、シート厚み情報Zによるシート厚が所定以下の厚みであり(S234a)、印刷情報Gより余白有り印刷であり(S234b)、枚数情報Nよりシート枚数が所定枚数以下の場合(S234c)、タイマスタートをONする。また、同時に突き出しクラッチ74aもONする(S236e)。
また、MPU170は、シート厚み情報Zによるシート厚が所定以上であるか(S234a)、印刷情報Gにより余白無し印刷であるか(S234b)、枚数情報Nよりシート枚数が所定枚数以上であった場合(S234c)、突き出しクラッチ74aをONする。突き出しクラッチ74aをONするタイミングは、シート束後端が折りローラ26,27を抜けるのに十分な時間が経過したことをタイマで確認した後である(S235e)。
次に、MPU170は、突き出しホームセンサ82がONするのを確認し(S235f、S236f)、ONしたところで突き出しクラッチ74aをOFFする(S237)。
続いて、MPU170は、折りモータ64をOFFし(S238)、排出モータ91をOFFする(S239)。両モータ64,91をOFFするタイミングは、排出センサ29のOFFよりスタートしているタイマによってシート束後端が排出ローラ対30,31を抜けるのに十分な時間が経過したことをタイマで確認した後である。
ここにおいて、MPU170は、排出センサ29がOFFすると直後に排出モータ91の速度も落とし、シート束の後端が低速で排出ローラを抜けるようにする。
続いて、MPU170は、部数カウンタCNT2を1進め(S240)、部数カウンタCNT2が所望の部数Mに達していなければ(S241)S206へ戻り、所望の部数Mに達していれば、作業を終了する。
以上説明したように、本発明のシート束折りユニット60は、画像形成装置の装置本体900Aより得られるシート束情報、印刷情報と言ったシート束に関する情報に応じて、シート束折りを行うときの突き出し板25aの移動量を可変するようになっている。このため、本発明のシート束折りユニット60は、シート枚数や印刷状態に影響されないで一定の折り品質を持ち、且つシート束の損傷を少なくし、さらに、無駄な消費電力を抑えることができる。
SA シート束
2 シート処理装置
18A,18B ステープラ
25 突き出しユニット
25a 突き出し板(突き部材、板状部材)
26 折りローラ(1対の回転体)
27 折りローラ(1対の回転体)
60 シート束折りユニット(シート束折り装置)
150 制御装置
170 MPU
900 画像形成装置
900A 画像形成装置の装置本体
902 画像形成部
2 シート処理装置
18A,18B ステープラ
25 突き出しユニット
25a 突き出し板(突き部材、板状部材)
26 折りローラ(1対の回転体)
27 折りローラ(1対の回転体)
60 シート束折りユニット(シート束折り装置)
150 制御装置
170 MPU
900 画像形成装置
900A 画像形成装置の装置本体
902 画像形成部
Claims (4)
- 接離可能な1対の回転体と、
前記1対の回転体の間にシート束を突いて押し込む突き部材と、を備え、
前記1対の回転体が、前記突き部材によって押し込まれた前記シート束を挟持して回転しながら搬送することによって、前記シート束を折り曲げるシート束折り装置において、
前記突き部材が、前記1対の回転体に対する前記シート束の移動量を、前記シート束の厚みが厚いときよりも薄いときの方が少なくしてなる、
ことを特徴とするシート束折り装置。 - 接離可能な1対の回転体と、
前記1対の回転体の間にシート束を突いて押し込む突き部材と、を備え、
前記1対の回転体が、前記突き部材によって押し込まれた前記シート束を挟持して回転しながら搬送することによって、前記シート束を折り曲げるシート束折り装置において、
前記突き部材が、前記1対の回転体に対する前記シート束の移動量を、同じ厚みのシート束であっても、シート同士が滑り易いシート束よりも滑りにくいシート束ほど少なくしてなる、
ことを特徴とするシート束折り装置。 - 前記1対の回転体が1対のローラであり、突き部材が板状部材である、
ことを特徴とする請求項1に記載のシート束折り装置。 - シートに画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部によって画像を形成されたシートを束状にして折り曲げるシート束折り装置と、を備え、
前記シート束折り装置が、請求項1または2に記載のシート束折り装置である、
ことを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006219011A JP2008044689A (ja) | 2006-08-10 | 2006-08-10 | シート束折り装置と画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006219011A JP2008044689A (ja) | 2006-08-10 | 2006-08-10 | シート束折り装置と画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008044689A true JP2008044689A (ja) | 2008-02-28 |
Family
ID=39178806
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006219011A Withdrawn JP2008044689A (ja) | 2006-08-10 | 2006-08-10 | シート束折り装置と画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2008044689A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011184190A (ja) * | 2010-03-11 | 2011-09-22 | Canon Inc | シート処理装置及び画像形成装置 |
WO2013140834A1 (ja) * | 2012-03-22 | 2013-09-26 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 折り装置、後処理装置及び画像形成装置 |
JP2013237555A (ja) * | 2012-05-17 | 2013-11-28 | Kyocera Document Solutions Inc | 折り装置、後処理装置及び画像形成装置 |
JP2014088265A (ja) * | 2012-10-30 | 2014-05-15 | Mueller Martini Holding Ag | 枚葉紙を折り畳むための装置及び方法 |
JP2015042585A (ja) * | 2013-08-26 | 2015-03-05 | 株式会社リコー | シート処理装置、画像形成システム及びシート束の増し折り方法 |
-
2006
- 2006-08-10 JP JP2006219011A patent/JP2008044689A/ja not_active Withdrawn
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