JP2001335234A - シート処理装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

シート処理装置及びこれを備えた画像形成装置

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JP2001335234A
JP2001335234A JP2000157887A JP2000157887A JP2001335234A JP 2001335234 A JP2001335234 A JP 2001335234A JP 2000157887 A JP2000157887 A JP 2000157887A JP 2000157887 A JP2000157887 A JP 2000157887A JP 2001335234 A JP2001335234 A JP 2001335234A
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folding
pair
rollers
processing apparatus
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Seiichiro Adachi
成一郎 安達
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ローラの外周に欠け部を持つ折りローラを用
いても、その折りローラ外周部に削れ、変形が生ずるこ
とがないシート処理装置及び該シート処理装置を備える
画像形成装置を提供するものである。 【解決手段】 シートをローラ対により折り処理を行う
シート処理装置において、外周上に欠け部26a,27aを
有する折りローラ対26,27と、前記折りローラ対26,27
の周方向位置を検知する位置検知手段87,88と、シート
積載部へ積載されたシートを前記折りローラ対26,27に
対して突き出すためのシート突出し部材25aと、を有
し、前記シート折り処理に際し、前記折りローラ対26,
27の軸方向に欠け部26a,27aのない部分がニップを形
成しているときにシートの折り処理を開始するととも
に、少なくとも2以上のニップ形成位置で折り処理を開
始可能に構成したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシート処理装置、特
にシート中綴じ製本装置を含むシート処理装置及びこれ
を備える画像形成装置に関し、詳細には、例えば、複写
機、印刷機、レーザビームプリンタ等の画像形成装置に
よる複写用紙等のシート部材への画像形成後、排出され
る画像形成済みのシート部材(以下単に「シート」とい
う)を順次に取り込んで、折り処理を行った後、排出積
載するシート処理装置及びこれを備える画像形成装置に
係るものである。
【0002】
【従来の技術】図16は、従来のこの種のシート中綴じ製
本装置を含むシート処理装置の概要構成を模式的に示す
断面説明図である。すなわち、これらの各図において、
従来のシート中綴じ製本装置を含むシート処理装置200
は、シート搬送用の上部と下部との各搬送ローラ217
a,222a、及び該各搬送ローラ217a,222aにシート
を弾圧的に当接させる弾性部材(弾圧当接手段)217
d,222dの組み合せと、下部搬送ローラ222aの下方に
設けられるシートストッパ部223、及びシート整合部224
と、上部搬送ローラ217aの下方に設けられるシート綴
じ装置としてのステイプラ部218と、ステイプラ部218と
下部搬送ローラ222aとの間に配されて、突き出し作動
可能な板状シート束突出し部材225aを有する突出しユ
ニット部225と、該突出しユニット部225に対向して上下
に設けられ、そのローラの外周に欠け部を有する1組の
折りローラ226,227と、1対の排出ローラ230及び排出
コロ231と、それに、積載トレイ232とで構成されてい
る。
【0003】上記構成のシート処理装置200において、
この場合、不図示の画像形成装置から画像形成して排出
されるシートSは、上部搬送ローラ217aと弾性部材217
dとに挟持され、ステイプラ部218の近傍から突出しユ
ニット部225と1組の折りローラ226,227との間を通っ
て下部搬送ローラ222aと弾性部材222dとに受け渡さ
れ、あらかじめ設定された所要の第1積載位置で待機中
のシートストッパ部223に先端縁(前端縁)が突き当て
られるまで搬送され、該シートストッパ部223内に受け
入れられる。引続き、シートストッパ部223内に受け入
れられたシートSは、シート整合部224によって整合さ
れ、その側端部が揃えられる。そして、複数枚のシート
Pに対する同様の動作が順次に繰り返されることによ
り、第1積載位置には、所要枚数のシートSの束が積載
される。
【0004】ついで、第1積載位置に積載されたシート
Sは、その該当部分がステイプラ部218によって綴じ止
めされ、その後、シートストッパ部223が第2積載位置
まで移動し、そこで、綴じられたシート束が突出しユニ
ット部225の板状シート束突出し部材225aで突き出され
ることによって、折りローラ226,227間のニップ部に導
かれ、該折りローラ226,227により綴じ部分中心に2つ
折りにされる。このとき、ローラの回転方向の位置は不
図示のセンサにより、位置が検知され、折りローラ22
6,227の外周部に欠け部がない位置でシートの先端部の
折りが行われるように、常に折りローラ226,227が円周
方向で同じ位置にあるときシート束突出し部材225aが
突き出し動作を行うようになっている。その後、2つ折
りにされたシート束は、排出ローラ対230,231によって
積載トレイ232上に排出かつ積載されるのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記構成による従来の
シート中綴じ製本装置を含むシート処理装置200におい
ては、折りローラ226,227の円周方向で常に同じ位置で
突出し部材225aが突き出し動作を行い、シート束を2
つ折りにしている。ここで、突出し部材225aを挟み込
みながら、シートを2つ折りにする際、折りローラ22
6,227には、過大な負荷がかかっているため、常に、同
じ位置で折り動作を行っていると、折りローラ226,227
の一部が削れ、または、変形することがあった。
【0006】本発明は上記課題に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、ローラの外周に欠け部を持つ折りロ
ーラを用いても、その折りローラ外周部に削れ、変形が
生ずることがないシート処理装置及び該シート処理装置
を備える画像形成装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る代表的な構成は、シートをローラ対によ
り折り処理を行うシート処理装置において、外周上に欠
け部を有する折りローラ対と、前記折りローラ対の周方
向位置を検知する位置検知手段と、シート積載部へ積載
されたシートを前記折りローラ対に対して突き出すため
の突出し部材と、を有し、前記シート折り処理に際し、
前記折りローラ対の軸方向に欠け部のない部分がニップ
を形成しているときにシートの折り処理を開始するとと
もに、少なくとも2以上のニップ形成位置で折り処理を
開始可能に構成したことを特徴とする。
【0008】上記構成にあっては、シート折り処理に際
して折りローラ対の異なるニップ形成位置で折り処理が
開始されるため、常に折りローラ対の同一位置で折り処
理が行われることがなくなる。このために、折りローラ
対の同一部分に過負荷がかかることがなくなり、折りロ
ーラの変形等が防止される。
【0009】
【発明の実施の形態】次に本発明のシート処理装置及び
これを備える画像形成装置の好ましい実施の形態例につ
き、図1乃至図15を参照して詳細に説明する。
【0010】説明の都合上、最初に、本発明に係る画像
形成装置、ここでは、シート処理装置を備える画像形成
装置について説明する。
【0011】{画像形成装置}図15は、本実施の形態に
よるシート処理装置を備える画像形成装置(この場合
は、複写装置)の1例による概略構成を模式的に示す全
体断面図である。
【0012】この図に示す装置構成において、本画像形
成装置(複写装置)900には、自動給送される複写元原
稿Dの読み取りのためのプラテンガラス等の原稿載置台
906、光源907及びレンズ系908等からなる原稿読み取り
部と、画像形成用シートSの給紙部909と、画像形成部
(画像形成手段)902と、画像形成されて排出ローラ対9
05から排出される画像形成後のシートSを処理して積載
するシート処理装置2等が備えられている。
【0013】給紙部909には、シートSを収載して装置
本体に着脱自在に装着されるカセット910,911、及びペ
デスタル912に配置されるデッキ913が設けられる。画像
形成部902には、円筒状の感光体ドラム914と、その回り
の現像器915、転写用帯電器916、分離用帯電器917、ク
リーナ918及び一次帯電器919等が設けられると共に、画
像形成部902の下流側に搬送装置920を介して定着器904
及び排出ローラ対905が配されている。
【0014】続いて、上記構成の画像形成装置900の動
作について述べる。装置本体内の制御装置(制御手段)
150から給紙信号が出力されると、給紙部909のカセット
910,911またはデッキ913からシートSの給紙が開始さ
れる。一方、原稿載置台906上に載置されている原稿D
の画像が光源907からの光で読み取られ、レンズ系908を
経て感光体ドラム914面に照射される。感光体ドラム914
は、あらかじめ一次帯電器919によって帯電されてお
り、読取り光の照射でドラム面に静電潜像が形成され、
かつ該静電潜像は、現像器915のトナーによって現像さ
れることで、対応するトナー像が形成される。
【0015】給紙部909から給紙されるシートSは、レ
ジストローラ901によって斜行が補正され、かつタイミ
ングが合わされて画像形成部902に給送される。つい
で、画像形成部902では、感光体ドラム914面のトナー像
が、転写用帯電器916によってシートS上に転写された
後に、該トナー像が転写されたシートSは、分離用帯電
器917で逆極性に帯電されて、感光体ドラム914面から分
離される。
【0016】その後、シートSは、搬送装置920によっ
て定着器904に搬送され、該定着器904で転写画像が永久
定着される。そして、このように画像形成されたシート
Sは、排出ローラ対1a,1bによってシート処理装置
2側に排出されるのである。
【0017】{シート処理装置}次に、本発明に係るシ
ート処理装置について説明する。 図1は本実施の形態
によるシート処理装置の概略構成を模式的に示す全体断
面説明図であり、図2はシート処理装置の搬送系を示す
断面説明図、図3はシート処理装置における主要各部の
配置位置関係を示す断面説明図である。また、図4はシ
ート処理装置におけるステイプラユニット部の詳細構成
を拡大して示す側面説明図であり、図5はシート処理装
置でのシート幅寄せ整合部及び先端ストッパ部の詳細構
成を拡大して示す正面説明図である。さらに、図6はシ
ート処理装置における突出し部及び折りローラ部の詳細
構成を拡大して示す平面説明図であり、図7及び図8は
図6における折りローラ部の詳細構成を示す側面説明
図、図9は図7における折りローラ部によってシートが
折られるときの過程を順次に示す側面説明図である。
【0018】(シート処理装置の全体の概要)まず、本
シート処理装置の主要な各部構成について述べる。これ
らの各図、特に、図1、図2及び図3に示すシート処理
装置2の構成において、符号3は前記画像形成装置900
の排出ローラ対1a,1bから排出されてくるシートS
を受け入れるための入口部に配置された入口フラッパ
で、後述する入口ソレノイド3dが係合されており、該
入口ソレノイド3dへの通電のオン・オフ操作によって
製本モード/スタックモードの相互切り換えを行う。
【0019】(スタックモードの構成)4は、排紙ガイ
ドで、該排紙ガイド4の下流側には、スタッカ排出ロー
ラ5、及びこれに押圧されてローラ対を構成する排出コ
ロ6が配置されている。また、7はスタッカトレイであ
り、シート処理において、スタックモードが選択された
場合、入口フラッパ3の切り換えによって、画像形成装
置900から排紙ガイド4に導かれ、かつスタッカ排出ロ
ーラ対5,6で排出される画像形成後のシートSを受け
入れて積載する。なお、図中、8は、本シートS処理装
置2の本体フレームである。
【0020】(製本モードの構成)11,12は、入口フラ
ッパ3の下流側に配置された上部ガイド部であり、該上
部ガイド部11,12の上流側には、第1の搬送ローラ13及
びこれに押圧されてローラ対を構成する搬送コロ14とが
配置されており、これらの第1の搬送ローラ対13,14に
よって製本モード側に導入されるシートSを搬送するた
めの第1の搬送手段が構成される。15,16は、第1の搬
送手段の下流側対応の上部ガイド部11,12に設けられる
上部及び下部の各切換えフラッパであり、該各切換えフ
ラッパ15,16には、後述する上部及び下部の各対応する
切換えソレノイド15d,16dがそれぞれに係合されてお
り、該各切換えソレノイド15d,16dへの通電のオン・
オフ操作によって、図1に示す1点鎖線と実線との2つ
の位置に切換え得るようになっている。
【0021】17a及び22aは第2の上部側及び下部側の
各搬送ローラであって、第2の上部側搬送ローラ17aが
上部ガイド部11,12の下流側、第2の下部側搬送ローラ
22aが後述する下部ガイド部20,21の上流側にそれぞれ
設けられており、各搬送ローラ17a,22aに対しては、
対向面にシートSを弾圧的に当接させるための各弾性部
材17d,22dがそれぞれに組み合わされ、これらによっ
て第2の搬送手段が構成される。
【0022】ここで、これらの第2の上部側及び下部側
の各搬送ローラ17a,22aは、後述する駆動によって第
1の搬送ローラ13で搬送されるシートSを受け入れてさ
らに搬送し、該シートSの先端縁(前端縁)が先端スト
ッパ部23に達した時点で、これを後述するセンサ33が検
知することによって停止する。
【0023】18は後述する中綴じ手段としてのステイプ
ラユニット部を示し、受け入れたシートSの束を受け入
れ方向ほぼ中間部対応の左右各中綴じ位置で針綴じする
ために配置される。
【0024】20,21は、ステイプラユニット部18の下流
側に配置された下部ガイド部であり、24a,24bは、シ
ート幅寄せ整合部(整合手段)であって、シートSを両
側縁側から押止して整合するために設けられる。
【0025】23は下部ガイド部20,21の途上に配されて
シートSの先端縁を突き当てることで位置決めして受け
入れる先端ストッパ部(位置決め手段)であって、後述
するように、図1の矢印A方向に移動可能に構成されて
おり、該先端ストッパ部23では、シートSを受け入れる
ことで、ステイプルユニット部18による針打ち、つまり
中綴じするときの位置決めと、後述するように、綴じ位
置を折り中心にした2つ折りのための位置決めとが行わ
れる。また、さきにも述べたように、この先端ストッパ
部23に対しては、シートSの束先端を検知する先端スト
ッパセンサ33が配置されている。
【0026】次に、25は中綴じされたシート束を2つ折
り操作のために突き出す突出しユニット部(突出し手
段)であり、所要の突き出し作動を行う前はガイド部21
側の内側部分(図1の右側部分)に退避することで、突
き出し作動に備えて待機する。
【0027】26,27は突出しユニット部25によって突き
出されるシート束を2つ折りするための1組の折りロー
ラ対(折り手段)であって、後述するように所要の押圧
力で相互に当接されている。
【0028】28は1組の折りローラ対26,27を経て製本
されたシート束を排出手段を構成する排出ローラ30、排
出コロ31からなる排出ローラ対に案内するための排出ガ
イド、29は該排出ガイド28に設けられて排出されるシー
ト束の先端、後端を検知する排出センサ、32は排出ロー
ラ対30,31から排出されるシート束を略水平方向の積載
面に積載する積載トレイである。
【0029】(入口フラッパの構成及び駆動機構)図1
乃至図3に示すように、入口フラッパ3は、枢支軸3a
を中心に揺動可能にされており、該枢支軸3aの一端側
には、バネ3cの付勢力で入口フラッパ3を常時スタッ
ク側に保持するリンク3bを固着させると共に、該リン
ク3bを介して入口ソレノイド3dを連結させてある。
【0030】この場合には、入口ソレノイド3dの電源
をオンにして通電させることで、入口フラッパ3が上部
に跳ね上げられて製本モードへの切り換えがなされ、ま
た、電源オフによってバネ3cの付勢力で現状に復帰
し、スタックモードに維持される。
【0031】(第1の搬送ローラと第2の上部及び下部
搬送ローラの駆動機構)図1乃至図3に示すように、第
1の搬送ローラ13の回転中心軸13a上には、搬送ローラ
プーリ13bが固着され、かつ第2の上部側搬送ローラ17
aの回転中心軸17b上には、搬送ローラプーリ17cが、
同様に、第2の下部側搬送ローラ22aの回転中心軸22b
上には、搬送ローラプーリ22cがそれぞれに固着されて
おり、また、搬送モータ51の出力軸上に固着された搬送
モータプーリ52と、搬送ローラプーリ13b,17cとの間
にタイミングベルト53が巻き掛けられると共に、搬送ロ
ーラプーリ17cと22cとの間にタイミングベルト54が巻
き掛けられている。
【0032】この場合には、搬送モータ51の回転駆動に
よって、搬送モータプーリ52からタイミングベルト53を
介して各搬送ローラプーリ13b,17cが同期回転され、
かつ搬送ローラプーリ17cからタイミングベルト54を介
して搬送ローラプーリ22cが同期回転されることにな
り、結果的に、第1の搬送ローラ13と搬送コロ14、それ
に第2の上部及び下部の各搬送ローラ17a,22aのそれ
ぞれが相互に同期して回転されることになる。
【0033】(上部及び下部の各切換えフラッパの構成
及び駆動機構)図1乃至図3において、上部及び下部の
各切換えフラッパ15,16はそれぞれの枢支軸15a,16a
を中心に揺動可能にされており、該各枢支軸15a,16a
の一端側には、バネ15c,16cの付勢力で各切換えフラ
ッパ15,16を各図の実線表示位置に保持するフラッパリ
ンク15b,16bを固着させると共に、該各フラッパリン
ク15b,16bを介してフラッパ切換えソレノイド15d,
16dを連結させてある。
【0034】この場合には、各フラッパ切換えソレノイ
ド15dまたは16dの電源をオンにして通電させることに
より、対応する上部または下部の切換えフラッパ15,16
を図1の1点鎖線位置側へ切り換え、また、電源オフに
よって対応するバネ15c,16cの付勢力で現状に復帰し
て維持される。この切換えフラッパ15,16は、本シート
処理装置2で処理するシートSの紙サイズによって切り
換え操作されるもので、本装置2内で積載整合されてい
るシートSの重ねられる順序が常に一定になるように、
つまり、後から積載されるシートSが常にシート束の左
上方側に重ねられるようになっている。
【0035】(ステイプラユニット部の構成及び駆動機
構)図1及び図4において、ステイプラユニット部18
は、本体フレーム8に固定された支持板100aを用いる
ことにより、後述する先端ストッパ部23で位置決めさ
れ、かつシート幅寄せ整合部24で整合されたシート束の
上下方向センター位置に対して、左右問隔を隔てた対称
位置にそれぞれステイプラ18a(18a1,18a2)を配置
して構成され、該ステイプラ18aは、枢支軸18bを中心
に揺動可能に支持されている。
【0036】ここで、ステイプラ18aは、可動部である
針打ち込み手段としての針打ち込み部(以下「フォーミ
ング部」という)101と、駆動ユニット100及びアンビル
部(針折曲げ部)19とを有し、上部ガイド部11,12の下
流側には、シートSを案内するガイド部材102のガイド
面102aと、案内されて複数枚が積層したシート束を針
綴じするアンビル部19の綴じ面103とが、互いに角度β
をもつように設定して形成され、かつ該角度βの紙パス
部(102)を含む綴じ面103に対向したガイド部111側に
は、ステイプラ18aのフォーミング部101が揺動してス
テイプル(針綴じ)動作を行う際に干渉しない程度の大
きさの切欠き穴111aを開口する。
【0037】フォーミング部101には、針カートリッジ1
04が着脱可能に装着されており、該針カートリッジ104
内には、板状に連接された断面コ字状の綴じ針105が約5
000本程度装填されている。綴じ針105は、針カートリッ
ジ104の最上側に設けられたバネ106によって下方に付勢
され、最下側に配置された送りローラ107で搬送力を付
与する。送りローラ107によって送り出される綴じ針105
は、フォーミング部101の揺動作動に伴い、その1本ず
つが切り離される。
【0038】一方、フオーミング部101は、ステイプラ
モータ108の起動でギア列109を介して偏心カムギア110
を回転させることにより、該偏心カムギア110と一体に
設けられる偏心カムの作用で矢印方向のアンビル部19側
へ揺動され、シート束に対してクリンチ動作(綴じ針打
ち込み動作)を行うと共に、打ち込んだ綴じ針105の両
先端をシート束背面のアンビル部19で共に内側へ折り曲
げて針綴じする。
【0039】また、偏心カムギア110と同軸上には、不
図示のフラグが配設されており、該フラグを不図示のス
テイプルセンサで検知することで、ステイプル18aがク
リンチ動作中であるか、あるいはクリンチ動作を終了し
ている(または開始前)かを検知する。
【0040】(先端ストッパ部の構成及び駆動機構)図
1及び図5において、先端ストッパ部23は幅方向の左右
両端側に1組づつ1対のコロ23a,23aを回転自在に有
し、該各コロ23a,23aを本体フレーム8に形成した不
図示のガイド溝部内に嵌挿して上下にスライド可能にさ
れると共に、該左右両端には、別に1対のラックギア23
e,23eが形成され、該各ラックギア23e,23eに対応
する各ピニオンギア23b,23bを噛合させてある。
【0041】また、各ピニオンギア23b,23bに共用の
駆動軸23cの端部には、ストッパギア23dを設けてあ
り、該ストッパギア23dに対しては、ステッピングモー
タ等を用いたストッパモータ61の出力ギア62を噛合さ
せ、該ストッパモータ61の制御駆動によって、先端スト
ッパ部23の構成全体を上下方向の所要位置へ昇降作動さ
せ得るようになっている。さらに、先端ストッパ部23の
一部には、フラグが設けられており、ホームポジション
位置に達したことをストッパホームセンサ63で検知す
る。
【0042】一方、先端ストッパセンサ33は先端ストッ
パ部23内に受け入れるシートSの束の有無を検知する。
【0043】(シートの幅寄せ整合部の構成及び駆動機
構)さらに図1及び図5において、幅方向の左右両側に
配される左右1対の幅寄せ部材(整合手段)24a,24b
は、シートSの搬送方向に平行でかつ両側縁に外側から
対向する整合壁面24a1,24b1を設け、中央部分の上下
位置に1組となるラックギア24a2,24b2を相互に対向
するように形成してある。そして、これらの各ラックギ
ア24a2,24b2間に共通に噛合させたピニオンギア24c
をステッピングモータからなる幅寄せ整合モータ24dで
制御駆動させることにより、各幅寄せ部材24a,24bを
搬送中心側へ向けて移動させ、先端ストッパ部23に搬入
されたシート束の幅寄せ整合を行い得るようになってい
る。
【0044】また、フォトインタラプタ等を用いた幅寄
せホームセンサ24eは、各幅寄せ部材24a,24bが整合
可能な最大シート幅よりも所定量外側に待避したホーム
ポジション位置で、一方の幅寄せ部材24aの一部に設け
られたフラグを検知する。
【0045】(突出しユニット部と折りローラ部の構成
及び駆動機構)次に図1及び図5乃至図9を参照して突
出しユニット部と折りローラ部の構成について説明す
る。突出しユニット部25と折りローラ対(折り手段)2
6,27とは、相互に連繁して設けられる。
【0046】図7に示すように、折りモータ64は、出力
軸上に回転量検出手段85,86とプーリ65を有し、該プー
リ65とアイドラプーリ67aとの間にタイミングベルト66
が巻き掛けられ、かつアイドラプーリ67aには、同軸に
アイドラプーリ67bとアイドラギア67cとが設けられて
いる。また、回転量検出手段はエンコーダ86とこのエン
コーダ86の回転を検出するセンサ85とによって構成され
ている。
【0047】1対の折りローラ対26,27は、各軸端の折
りギア68,69を相互に噛合させると共に、下部側の折り
ローラ27に付設される折りギア69をアイドラギア67cに
噛合させることで、折りモータ64の制御駆動に伴い、そ
れぞれに図7の矢印方向に連動回転し得るようにされて
いる。
【0048】また、上部側の折りローラ26は、シート束
を挟持するために、図8に示す如く、下部側の折りロー
ラ27に対してシートSでの束の厚さ分相当程度に矢印方
向へ可動な構造にしてある。すなわち、該上部側の折り
ローラ26は、枢支軸98aで本体フレーム8に揺回動可能
に支持した保持板98に保持されており、かつバネ等の弾
圧手段99によって、同様に本体フレーム8に枢支された
下部側の折りローラ27に対して圧接させてある。
【0049】さらに、折りローラ26,27は、図9に示す
ように、外周上に欠け部26a,27aをもっていて、折り
ローラ26,27が回転するとき、欠け部のある部分同士
と、欠け部のない部分同士が必ず向き合うように組みつ
けられている。このため、欠け部のないところでは、折
りローラ26,27の軸方向全域でシートを折っている。一
方、欠け部のあるところでは、折りローラ26,27の一部
でシートを折り、その他の部分で、シートに与えられて
いる折りしわの発生原因となるひずみを逃がすようにな
っている。
【0050】また、図9に示すように、下部側の折りロ
ーラ27の一端部には、センサフラグ87が取り付けられて
おり、検知手段としてのセンサ88が該センサフラグ87を
検知することにより、折りローラ同士が欠けのある部分
が接しているか、欠けのない部分が接しているのかを検
知する検知手段を形成している。このセンサ88の信号と
前述の折りモータ回転量検出手段85,86から得られる信
号とによって、任意の時間で折りローラが欠け部同士で
接しているのか、欠けがない部分で接しているのかを検
出することができる。
【0051】突出しユニット部25において、板状シート
束突出し部材25aは、シート束を折りローラ対26,27の
ニップ形成位置(シート挟持位置)まで突き出して導く
ため、図6に示すように、ステンレス鋼板等の薄くて硬
い材質の材料を用いることで、左右の各針綴じ該当部分
の位置を欠けるために部分的に切り欠いた形状(各切欠
き部25a1)に形成し、上部及び下部の突き板ホルダー2
5b,25c間に挟着固定して保持される。そして、下部
側の突き板ホルダー25cには、突き出し方向の左右各コ
ロ軸25d,25eに対して回転自在な摺動コロ25f,25g
が枢支され、各摺動コロ25f,25gは、本体フレーム8
の左右各面に開穿したそれぞれの各ガイド溝8a内に嵌
挿されて突出方向に摺動可能にされている。
【0052】また、駆動軸73aの両端部に設けられた各
駆動ギア73には、外端面の各軸ピン72と前記各コロ軸25
dとの間にクランクアーム71をそれぞれリンクさせると
共に、前記アイドラプーリ67bとの間にタイミングベル
ト70を巻き掛けて連動可能にしたアイドラプーリ74に
は、同軸上に突出しクラッチ(電磁クラッチ)74aを介
してアイドラギア75を設け、該アイドラギア75を一方の
駆動ギア73に噛合させてある。このために、前記折りモ
ータ64の制御駆動によってアイドラプーリ74が回転さ
れ、該回転は、突出しクラッチ74aの接・断制御のもと
で各駆動ギア73に伝達され、該各駆動ギア73の回転に伴
い、クランクアーム71を経て前記板状シート束突出し部
材25aを折りローラ対26,27に向け進退作動可能にす
る。そして、図6に示すように、駆動軸73a上には、一
部に切欠き部(図示せず)を形成したフラグ81を設けて
あり、該切欠き部を突出しホームセンサ82で検知され、
板状シート束突出し部材25aをホームポジションに停止
して維持する。
【0053】この場合、板状シート束突出し部材25aで
突き出されたシート束Sは、図9の(a)(b)(c)に示され
ているように、該シート束突き出し部材25aと折りロー
ラ対26,27間のニップ部に挟まれて押圧力を生じ、該折
りローラ対26,27の矢印方向への回転につれ、各ローラ
26,27間に挟み込まれて2つ折りされる。
【0054】(排出ローラ部の構成及び駆動機構)図1
乃至図3に示すように、排出ローラ30の中心軸30aに設
けられるプーリ30bと、排出モータ91の出力軸に設けら
れるプーリ92との間には、タイミングベルト93が巻き掛
けられており、排出モータ91の回転がプーリ92からタイ
ミングベルト93を介しプーリ30bに伝達されて排出ロー
ラ30を駆動する。
【0055】ここで、排出モータ91は、ステッピングモ
ータによって構成され、排出ローラ30の周速が折りロー
ラ対26,27の周速よりも幾分か速くなるように設定され
ている。また、折りローラ対26,27の搬送力は、排出ロ
ーラ対30,31の搬送力よりも高く設定されているので、
中綴じされたシート束が折りローラ対26,27間に挟持さ
れた状態で2つ折り処理されているときには、該排出ロ
ーラ対30,31間に滑りを生じており、2つ折り処理され
たシート束が折りローラ対26,27間を抜けた時点では、
排出ローラ対30,31の搬送力によって搬送される。
【0056】(スタッカ排出部の構成及び駆動機構)次
に図1及び図2を参照して、スタッカ排出ローラ5の中
心軸5aに設けられるプーリ98と、スタッカ排出モータ
95の出力軸に設けられるプーリ96との間には、タイミン
グベルト97が巻き掛けられており、スタッカ排出モータ
95の回転がプーリ96からタイミングベルト97を介しプー
リ98に伝達されてスタッカ排出ローラ5を駆動する。
【0057】ここで、スタッカ排出モータ95は、ステッ
ピングモータで構成され、スタッカ排出ローラ5の周速
が排出ローラ対1a,1bの周速よりも幾分か速くなる
ように設定されている。また、排出ローラ対1a,1b
の搬送力は、スタッカ排出ローラ対5,6の搬送力より
も高く設定されているので、シートSが排出ローラ対1
a,1b間に挟持された状態で排出されているときに
は、スタッカ排出ローラ対5,6間に滑りを生じてお
り、該シートSが排出ローラ対1a,1b間を抜けた時
点では、スタッカ排出ローラ対5,6の搬送力によって
搬送される。
【0058】{制御シーケンス}次に、図1、図2及び
図10、ならびに図11乃至図14を用いて本実施の形態にお
けるシート処理装置全体の制御シーケンスについて説明
する。
【0059】図10は本実施形態によるシート処理装置の
主要各部での制御系の関係を示すブロック図であり、M
PU170が各センサ等から信号を入力し、それぞれのモ
ータ等の駆動を制御するようになっている。また、図11
及び図12はシート処理装置における全体制御操作のメイ
ンルーチンを示すフローチャートであり、図13はシート
処理装置における切換えソレノイド制御操作のフローチ
ャート、図14はシート処理装置におけるスタックモード
時での制御操作のフローチャートである。
【0060】図1,図2及び図11、図12を参照して説明
すると、図11に示すように、本シート処理装置2は画像
形成装置900から、製本モードであるか、あるいは、ス
タックモードであるかのモード情報と、扱われるシート
Sの縦長さLと横幅Wのサイズ情報と、それに枚数情報
N及び部数情報Mをそれぞれに受け取り、さらに、スタ
ート信号を受け取ることによって所要の処理動作を開始
する(S201)。
【0061】まず、受け取ったモード情報を確認し(S2
02)、該モード情報が製本モードでなければ、スタック
モードのルーチンへとぶ(S205)。そして、製本モード
であれば、シートSの長さLが本装置2で処理し得る上
限Lmaxと下限Lminの間にあるか否かを確認し(S20
3)、この範囲を外れるときはスタックモード処理を行
い(S205)、また、シートSの幅Wについても、同様に
本装置2で処理し得る上限WmaxとWmin間にあるか否か
を確認して(S204)、この範囲を外れるときは、スタッ
クモード処理を行う(S205)。
【0062】一方、これらの各々が範囲内にあるとき
は、入口ソレノイド3dをオンして製本モードへのパス
を開放し(S207)、かつ搬送モータ51をオンして回転さ
せ、各搬送ローラ類を駆動させる(S208)。さらに、上
部及び下部の各フラッパ切換えソレノイド15d,16dを
切り換え制御するために、切換ソレノイド制御ルーチン
にとぶ(S209)。
【0063】ついで、シート幅寄せ部材24a,24b間の
距離Pが、P=W+d(dはシート束と幅寄せ部材の突
き当て部との隙間)となるステップ数を、幅寄せ整合モ
ータ24dに送って回転させる(S210)。また、先端スト
ッパ部23がステイプラユニット部18でのステイプルポイ
ント19aから下流側に、l=L/2なる位置まで移動す
る分のステップ数を、ストッパモータ61に送って回転さ
せる(S211)。
【0064】引続き、枚数カウンタCNT1を"0"にセ
ットした上で(S212)、入口センサ83の信号を確認し
(S213)、該信号がオンであれば、オフになったところ
で(S214)、弾性ローラセンサ34のオフを確認後(S214
a)、シート束先端が先端ストッパ部23まで突き当たる
時間t後に、P=W−e(eはシート幅寄せ部材24a,
24bが整合のためにシートを押し込む量)なる位置まで
シート幅寄せ部材24a,24bが移動する分のステップ数
を送って、幅寄せモータ24dを回転させ(S215)、さら
に、シート幅寄せ部材24a,24bがP=W+dなる位置
まで移動する分だけのステップ数を幅寄せモータ24dに
送る(S216)。さらに、枚数カウンタCNT1を"1"進
めた上で(S217)、該枚数カウンタCNT1が所望の設
定枚数Nに達したか否かを確認し(S218)、所望の枚数
Nに達していなければ、ステップS213に戻って画像形
成装置900から排出されてくるシートSを同一処理し、
所望の枚数Nに達していれば、シート幅寄せ部材24a,
24bが外側に移動する方向へ幅寄せモータ24dを回転さ
せ(S219)、これを幅寄せホームセンサ24eがオンする
まで続ける(S220)。その後、該幅寄せホームセンサ24
eがオンになった時点で幅よせモータ24dをオフする
(S220a)。
【0065】(ステイプル処理)次に、図12に示すよう
に、シート束のステイプル処理を行う。ステイプラユニ
ット部18に配置されている左右2個1組のステイプラ18
aのうちで、まず、一方のステイプラA18a1によるス
テイプルを開始する。すなわち、対応するステイプラモ
ータA108a1をオンして(S221)針綴じ処理を実行し、
該処理の終了をステイプルセンサAが検知した時点で
(S222)、ステイプラモータA108a1をオフする(S22
3)。以下、他方のステイプラモータB108a2について
も、同様の処理を行なわせること(S224,S225,S22
6)により、ここでの該当するステイプル処理を完了す
る。
【0066】また、先端ストッパ部23がステイプルポイ
ント19aよりも下流側へ、l=(L/2)+f(fはス
テイプルポイント19aと折り位置間の距離)となるステ
ップ分だけ、ストッパモータ61を回転させる(S227)。
この作動によってシート束の中央部(針綴じされた位
置)が折りローラ対26,27のニップ形成位置と突出し板
25aとを結んだ突き出し線上に移動する。この時点で、
搬送モータ51、入口ソレノイド3d及び各フラッパ切換
えソレノイド15d,16dをそれぞれにオフにして折り動
作に入る準備をする(S228,S229,S230)。
【0067】(2つ折り処理)続いて、シート束の2つ
折り処理を行う。先の準備状態において、まず、先端ス
トッパセンサ33がオンであることを確認した(S231)
後、排出モータ91をオンする(S232)と共に、折りモー
タ64をオンする(S233)。ここで、折りローラ欠け部検
知センサが折りローラの欠け部の監視を開始する。
【0068】図9(b)に示した、折りローラ27上のZ1の
位置が、折りローラ26とのニップ位置(B1)に到達し
た時(図9(a)状熊)に、クラッチ76aをオンして(S2
34)、板状シート束突出し部材25aの突き出し動作を開
始し、ホームセンサ82がオンするまで突き出し動作を続
け(S235)、オンした所でクラッチ76aをオフする(S2
36)。この時が図9(b)の状態である。
【0069】上記Z1の位置は、シートが折り始められ
てからローラ欠け部27aに到達するまでの距離が、所定
距離a以上確保できるように設定されている。これは十
分な折り動作に必要とされる距離である。つまり、ロー
ラ欠け部27a端部から、余裕分δと、所定距離aと、Z
1がニップ位置に到達した時に突き出し動作を開始した
際にシートが折りローラニップ(B1)に挟まれるまで
にローラ27が角度β回転することで進む距離sだけ離れ
た位置に設定されている。
【0070】こうして、突き出し部材は折りローラ対2
6,27間のニップ部に針綴じしたシート束、ひいては、
シート束の針綴じした中央部分を案内し、該折りローラ
対26,27によって2つ折り処理する。1部を2つ折り処
理後、次束の束突き出し部材による突き出し動作は、折
りローラ対26,27のニップ形成位置がZ1から所定量α
だけずれた位置Z2で行われる。そして、次の束では、
さらにαだけずれた位置Z3で突き出し動作が行われ、
さらに次の束では、折りローラ対26,27のニップ形成位
置がZ1で突き出し動作が行われる。こうして2つ折り
処理を行う毎に折りローラ対26,27に対する突き出し位
置をずらすことによって、連続して折りローラ対26,27
の同一位置で折り処理を開始しないようにすることで、
折りローラ上で、同じ位置にだけシート束の折りのため
過負荷や突き出し部材による過負荷がかかることを防ぐ
ことができる。
【0071】なお、折りローラ対26,27上でのずらし位
置は上記の3値に限定されるものではなく、多いほど良
い。ただし前述したように、シート束の先端部を欠けの
ない部分で最低必要距離aが確保できるように、図9
(d)中のtの範囲で、突き出し動作を始めるように設定
する必要がある。
【0072】ここで、突き動作を行う時の折りローラ対
26,27の欠け部位置は前述のように一方向にずらす限定
をうけるものではなく、前述の最低必要ニップ距離aが
確保できる範囲tで、任意の位置でシートの突き出し動
作を行っても良い。
【0073】また、突き動作を行う時の折りローラ対2
6,27の欠け部位置は、複数部毎、例えば、3部毎、5
部毎といった規定部数や、1ジョブ毎に変えると、より
簡易な制御で折りローラの変形等が防止できる。
【0074】また、所定回数は折りローラ対26,27の第
1の位置で折り処理を開始し、所定回数を超える場合は
前記第1の位置とは異なる第2の位置で折り処理を開始
するように構成しても同様の効果を得ることができる。
【0075】なお、前述した実施形態では、制御の簡易
化のため、シート突出し部材の突き出し動作の終了と、
シートが折り処理が開始される時が略同時として、制御
を行っていたが、実際の動作のなかで、シートの突き出
し部材が突きを終了した時と、実際に折り処理が開始さ
れる時がずれることがある。このため、予備実験によ
り、そのずれ量を予め制御のための変数として考慮に入
れた上で、折りローラ対26,27にかかる負荷が大きくな
るシートに対して折り処理を行う時の折りローラの位置
をずらすように制御しても良い。
【0076】さらに、前記シート折り処理に際し、折り
ローラ対26,27の軸方向に欠け部のない部分がニップを
形成しているときに前記突出し部材の突き動作が完了す
るとともに、少なくとも折りローラ対26,27の2以上の
ニップ形成位置で前記突き動作が完了するよう構成して
もよい。
【0077】上記のようにしてシートの2つ折り処理を
行い、排出センサ29がオフされた時点で、タイマをスタ
ートさせ(S237)、2つ折り処理されたシート束の後端
が排出ローラ対30,31を抜けるのに十分な時間が経過し
たことをタイマで確認した後に、排出モータ91をオフす
る(S239)。この場合、排出センサ29がオフした直後に
排出モータ91の速度も落とし、シート束が比較的低速で
排出ローラ対30,31によって外部へ排出されるようにす
る。ここで、部数カウンタCNT2を"1"進める(S24
0)。そして、該部数カウンタCNT2が所望の部数Mに
達していなければ、ステップS206へ戻って処理操作を
繰り返し、所望の部数Mに達していれば、作業を終了す
る(S242)。
【0078】(切換えソレノイド制御)次に、図2、図
3及び図13を参照して、切換えソレノイド制御ルーチン
について述べる。
【0079】切換えソレノイド制御操作を開始し(S25
1)、シートSのサイズの半分、すなわちL/2が、ス
テイプルポイント19aから上部ガイド11,12に沿って上
部切換えフラッパ15までの距離k1と定数βとの和(k1
+β)よりも大きければ(S252)、上部及び下部の各切
換えソレノイド15,16については、それぞれにオフのま
まとし、本ルーチンは終了する(S254)。ここで、前記
定数βは、先端ストッパ部23が適正な位置にあるとき、
積載されたシート束の上端(後端)位置に相当する上部
切換えフラッパ15からの長さである。
【0080】また、L/2が(k1+β)よりも小さい
ときには、さらに、L/2(k2+β)と比較する(S25
4)。ここで、k2は、k1の場合と同様に、ステイプル
ポイント19aから上部ガイド部11,12に沿って下部切換
えフラッパ16までの距離であり、βは下部切換えフラッ
パ16からシート束の上端位置までの長さである。そし
て、L/2がk2+βよりも大きければ(S254)、上部
切換えソレノイド15をオンして(S255)シート束を下部
切換えソレノイド16で案内する。また、L/2が(k2
+β)よりも小さければ、上部及び下部の各切換えソレ
ノイド上15,16を共にオンして(S257)上部ガイド部1
1,12に沿って積載する。以上で切換えソレノイド制御
ルーチンを終える。
【0081】(スタックモード制御)次に、図2、図3
及び図14を参照して、スタックモード制御ルーチンにつ
いて述べる。
【0082】スタックモード制御操作を開始し(S27
1)、まず、枚数カウンタCNTを"0"にセットする(S
272)。ついで、スタッカ排出モータ95をオンして(S27
3)スタッカ排出ローラ対5,6を回転させる。この開
始状態で、スタックセンサ84がオンであるか否かを確認
する(S274)。オンであれば、さらに該スタックセンサ
84がオフになるのを確認し(S275)、オフになった時点
で、枚数力ウンタCNTに"1"を加える(S276)。ま
た、枚数カウンタCNTの数値(枚数)が所望の枚数N
と一致しているか否かを確認した上で(S277)、枚数カ
ウンタCNTの枚数がNより小さければ、ステップS27
4へ戻って処理操作を繰り返し、枚数カウンタCNTの
枚数がNに達したならば、シートSの後端がスタックセ
ンサ84を通過するのに十分な時間経過後、スタック排出
モータ95をオフする(S278)。以上で、スタックモード
ルーチンを終了する(S279)。
【0083】
【発明の効果】本発明は前述のように構成したために、
シート折り処理に際して折りローラ対の異なるニップ形
成位置で折り処理が開始されるため、常に折りローラ対
の同一位置で折り処理が行われることがなくなる。この
ために、折りローラ対の同一部分に過負荷がかかること
がなくなり、折りローラの変形等が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態によるシート処理装置の概略構成
を模式的に示す全体断面説明図である。
【図2】シート処理装置の搬送系を示す断面説明図であ
る。
【図3】シート処理装置における主要各部の配置位置関
係を示す断面説明図である。
【図4】シート処理装置におけるステイプラユニット部
の詳細構成を拡大して示す側面説明図である。
【図5】シート処理装置でのシート幅寄せ整合部及び先
端ストッパ部の詳細構成を拡大して示す正面説明図であ
る。
【図6】シート処理装置における突出し部及び折りロー
ラ部の詳細構成を拡大して示す平面説明図である。
【図7】図6における折りローラ部の詳細構成を示す側
面説明図である。
【図8】図6における折りローラ部の詳細構成を示す側
面説明図である。
【図9】図7における折りローラ部によってシートが折
られるときの過程を順次に示す側面説明図である。
【図10】シート処理装置の主要各部での制御系の関係
を示すブロック図である。
【図11】シート処理装置における全体制御操作のメイ
ンルーチンを示すフローチャートである。
【図12】シート処理装置における全体制御操作のメイ
ンルーチンを示すフローチャートである。
【図13】シート処理装置における切換えソレノイド制
御操作のフローチャートである。
【図14】シート処理装置におけるスタックモード時で
の制御操作のフローチャートである。
【図15】シート処理装置を備える画像形成装置の概略
構成を模式的に示す全体断面図である。
【図16】従来のシート中綴じ製本装置を含むシート処
理装置の概要構成を模式的に示す断面説明図である。
【符号の説明】
D …原稿 S …画像形成用シート 1a,1b …排出ローラ対 2 …シート処理装置 3 …入口フラッパ 3a …枢支軸 3b …リンク 3c …バネ 3d …入口ソレノイド 4 …排紙ガイド 5 …スタッカ排出ローラ 5a …中心軸 6 …排出コロ 7 …スタッカトレイ 8 …本体フレーム 8a …ガイド溝 11,12 …上部ガイド部 13 …搬送ローラ 13b …搬送ローラプーリ 14 …搬送コロ 15,16 …切換えフラッパ 15a,16a …枢支軸 15b,16b …フラッパリンク 15c,16c …バネ 15d,16d …切換えソレノイド 17a …上部側搬送ローラ 17b …回転中心軸 17c …搬送ローラプーリ 17d,22d …弾性部材 18 …ステイプラユニット部 18a …ステイプラ 18b …枢支軸 19 …アンビル部 20,21 …下部ガイド部 22a …下部側搬送ローラ 22b …回転中心軸 22c …搬送ローラプーリ 23 …先端ストッパ部 23a …コロ 23b …ピニオンギア 23c …駆動軸 23d …ストッパギア 23e …ラックギア 24 …シート幅寄せ整合部 24a1,24b1 …整合壁面 24a2,24b2 …ラックギア 24a,24b …シート幅寄せ整合部 24c …ピニオンギア 24d …幅寄せ整合モータ 24e …幅寄せホームセンサ 25 …突出しユニット部 25a …突出し部材 25a1 …切欠き部 25b,25c …突き板ホルダー 25d,25e …コロ軸 25f,25g …摺動コロ 26 …折りローラ 26a,27a …欠け部 27 …折りローラ 28 …排出ガイド 29 …排出センサ 30 …排出ローラ 30a …中心軸 30b …プーリ 31 …排出コロ 32 …積載トレイ 33 …先端ストッパセンサ 34 …弾性ローラセンサ 51 …搬送モータ 52 …搬送モータプーリ 53 …タイミングベルト 54 …タイミングベルト 61 …ストッパモータ 62 …出力ギア 63 …ストッパホームセンサ 64 …折りモータ 65 …プーリ 66 …タイミングベルト 67a …アイドラプーリ 67b …アイドラプーリ 67c …アイドラギア 68,69 …折りギア 70 …タイミングベルト 71 …クランクアーム 72 …軸ピン 73 …駆動ギア 73a …駆動軸 74 …アイドラプーリ 74a …突出しクラッチ 75 …アイドラギア 81 …フラグ 82 …ホームセンサ 83 …入口センサ 84 …スタックセンサ 85 …センサ 86 …エンコーダ 87 …センサフラグ 88 …センサ 91 …排出モータ 92 …プーリ 93 …タイミングベルト 95 …スタッカ排出モータ 96 …プーリ 97 …タイミングベルト 98 …プーリ 98a …枢支軸 99 …弾圧手段 100 …駆動ユニット 100a …支持板 101 …フォーミング部 102 …ガイド部材 102a …ガイド面 103 …綴じ面 104 …針カートリッジ 105 …綴じ針 106 …バネ 107 …送りローラ 108 …ステイプラモータ 109 …ギア列 110 …偏心カムギア 111 …ガイド部 111a …切欠き穴 150 …制御装置 170 …MPU 900 …画像形成装置 901 …レジストローラ 902 …画像形成部 904 …定着器 905 …排出ローラ対 906 …原稿載置台 907 …光源 908 …レンズ系 909 …給紙部 910,911 …カセット 912 …ペデスタル 913 …デッキ 914 …感光体ドラム 915 …現像器 916 …転写用帯電器 917 …分離用帯電器 918 …クリーナ 919 …一次帯電器 920 …搬送装置

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートをローラ対により折り処理を行う
    シート処理装置において、 外周上に欠け部を有する折りローラ対と、 前記折りローラ対の周方向位置を検知する位置検知手段
    と、 シート積載部へ積載されたシートを前記折りローラ対に
    対して突き出すための突出し部材と、 を有し、 前記シート折り処理に際し、前記折りローラ対の軸方向
    に欠け部のない部分がニップを形成しているときにシー
    トの折り処理を開始するとともに、少なくとも2以上の
    ニップ形成位置で折り処理を開始可能に構成したことを
    特徴とするシート処理装置。
  2. 【請求項2】 連続してシート折り処理を行う際に、連
    続して前記折りローラの同一位置で折り処理を開始しな
    いよう構成したことを特徴とする請求項1記載のシート
    処理装置。
  3. 【請求項3】 シート折り処理に際し、所定回数は前記
    折りローラ対の第1の位置で折り処理を開始し、所定回
    数を超える場合は前記折りローラ対の第2の位置で折り
    処理を開始するよう構成したことを特徴とする請求項1
    記載のシート処理装置。
  4. 【請求項4】 シート折り処理に際し、一連の連続折り
    処理ごとに前記折りローラ対の異なる位置で折り処理を
    開始するよう構成したことを特徴とする請求項1記載の
    シート処理装置。
  5. 【請求項5】 シートをローラ対により折り処理を行う
    シート処理装置において、 外周上に欠け部を有する折りローラ対と、 前記折りローラ対の周方向位置を検知する位置検知手段
    と、 シート積載部へ積載されたシートを前記折りローラ対に
    対して突き出すための突出し部材と、 を有し、 前記シート折り処理に際し、前記折りローラ対の軸方向
    に欠け部のない部分がニップを形成しているときに前記
    突出し部材の突き動作が完了するとともに、少なくとも
    前記折りローラ対の2以上のニップ形成位置で前記突き
    動作が完了するよう構成したことを特徴とするシート処
    理装置。
  6. 【請求項6】 シートを積載部へ搬送するシート搬送手
    段と、 前記シート積載部へ積載されたシートを整合する整合手
    段と、 前記整合されたシートを綴じ止めする綴じ手段と、 折り処理されたシートを排出部へ排出する排出手段と、 を有することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいず
    れか1項に記載のシート処理装置。
  7. 【請求項7】 シートを搬送して画像を形成する画像形
    成装置において、 シートに画像を形成する画像形成手段と、 前記画像形成後のシートを折り処理するための請求項1
    乃至請求項6のいずれか1項に記載のシート処理装置
    と、 を有することを特徴とする画像形成装置。
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