JP2933464B2 - バックホウ - Google Patents

バックホウ

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JP2933464B2
JP2933464B2 JP14995093A JP14995093A JP2933464B2 JP 2933464 B2 JP2933464 B2 JP 2933464B2 JP 14995093 A JP14995093 A JP 14995093A JP 14995093 A JP14995093 A JP 14995093A JP 2933464 B2 JP2933464 B2 JP 2933464B2
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  • Operation Control Of Excavators (AREA)
  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はバックホウにおいて、運
転部を覆う外部フレームとバケットとの接触を避ける為
の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】バックホウにおいて、運転部を覆う外部
フレームとバケットとの接触を避ける構造の一例が、特
開平4‐333730号公報に開示されている。この構
造においては、運転部を覆う外部フレーム(前記公報の
図1及び図2中の29,30)から、外方に所定距離だ
け離れた牽制面(前記公報の図1及び図2中のA1,A
2)を空間上に設定し、バックホウ装置のバケット(前
記公報の図1及び図2中の6)の位置を検出する位置セ
ンサー(前記公報の図5中の36,37,38)を設け
ている。そして、位置センサーの検出値に基づきバケッ
トが牽制面を越えて運転部側に入り込もうとすると、バ
ックホウ装置駆動用の油圧シリンダの制御弁を中立位置
に強制的に戻し操作し、バックホウ装置を停止させる牽
制手段を備えている。
【0003】以上の構成により、運転部の作業者がバッ
クホウ装置を操作している場合に、誤ってバケットを運
転部側に至近距離まで近づけて、外部フレームに衝突さ
せるような操作を行っても、バケットが外部フレームよ
り外側の牽制面に達すれば、バックホウ装置が自動的に
停止して接触が回避される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のバックホウにお
いて、組み立て時等の各部の僅かな誤差や位置センサー
自身が持つ個体差等により、バケットの実際の位置と牽
制手段内で算出されるバケットの位置とがズレる場合が
ある。これにより、当初設定していた実際の牽制面にバ
ケットがまだ実際には達していないのに、牽制手段内で
バケットが実際の牽制面に達したと判断されて、バケッ
トが当初設定していた実際の牽制面の手前で停止してし
まうような状態になることがある。従って、その分だけ
バケットの作業範囲が狭められることになるので、作業
性の面で改善の余地がある。
【0005】本発明は前述のような牽制面を空間上に設
定するバックホウにおいて、組み立て時等の各部の僅か
な誤差や、位置センサー自身の個体差等に関係なく、バ
ケットを運転部の外部フレームから所定距離だけ離れた
実際の牽制面で、正確に停止させることができるように
するとともに操作簡単で済むようにすることを目的とし
ている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は冒頭に記
したバックホウにおいて、次のように構成することにあ
る。つまり、前記牽制手段の解除状態で人為的な指令が
あったときの前記バケットの位置を記憶する記憶手段
と、前記記憶されたバケットの位置が前記牽制面上とは
異なる位置に在れば、前記設定手段による牽制面の形状
の設定を消去しないで牽制面が前記外部フレームに対し
て接近、離間する方向に位置変更して設定されるよう
に、かつ、記憶手段によって記憶されたバケットの位置
が位置変更して設定された牽制面の上に存在する位置に
なるように、前記牽制面の設定位置を変更する補正手段
とを備えてある。
【0007】
【作用】組み立て時等の各部の僅かな誤差や位置センサ
ー自身が持つ個体差等により、バケットの実際の位置
と、牽制手段内で算出されるバケットの位置とがズレ
て、当初設定していた実際の牽制面でバケットが停止せ
ず、この実際の牽制面の手前や運転部側に入り込んだ位
置で、バケットが停止するような箇所が出てくる状態に
なったとする。
【0008】すると、牽制手段を解除状態にしてバック
ホウ装置を操作し、例えば図3に示すような当初設定し
ていた実際の牽制面A1,A2での箇所でバケット6を
実際の牽制面A1,A2上に位置させて、このバケット
6の位置を記憶させる。この場合、牽制手段側では図3
の実際の牽制面A1,A2でバケット6が停止していな
いことになっているが、実際には図3の実際の牽制面A
1,A2で、バケット6が停止している状態となる。
【0009】以上のような操作を行うと、牽制手段側に
おいて、位置センサーが実際に検出しているバケットの
位置と、設定手段に牽制面を設定するための位置センサ
ーの検出値として設定されていた設定検出値を基に設定
する牽制面との位置ズレを基にし、牽制面に備えさせる
べき形状の設定を消去しないで牽制面を設定する位置を
変更して新たな牽制面が設定される。すなわち、新たな
牽制面を設定する位置が、設定検出値を基にして牽制面
を設定する場合よりも外部フレームに対して接近又は離
間する方向に変更した位置となるようにして、かつ、記
憶されたバケットの位置が新たな牽制面の上に存在する
位置となるようにして新たな牽制面が設定される。これ
により、新たに設定される牽制面は、組み立て誤差や位
置センサーの個体差等によって発生していた位置ズレを
解消した所望の正しい位置でバケットを自動停止させる
正しい牽制面となる。
【0010】設定手段によって設定される牽制面を消去
し、位置センサーによる検出値の補正を加えるとともに
所定の形状を備えさせた新たな牽制面を設定し直すこと
によっても、バックホウ装置が所望どおり正しく停止操
作される正しい牽制面を得られるが、この場合、位置セ
ンサーによる検出値に補正を加える補正操作の他に、新
たな牽制面を所定の形状のものにする形状設定の操作が
必要になる。これに対し、本発明によれば、設定手段に
よる牽制面の形状の設定を消去しないで牽制面の位置を
所望のものに変更設定されるから、位置センサーの検出
値に補正を加える補正操作のみを行えば、所望の形状を
備えさせる形状設定の操作を不要しながら、正しい牽制
面が得られる。
【0011】
【発明の効果】以上のように、組み立て時等の各部の僅
かな誤差や位置センサー自身の個体差等が在っても、牽
制手段側で設定する牽制面に位置修正の補正を加えるこ
とにより、バケットを運転部の外部フレームから所定距
離だけ離れた実際の牽制面で停止されるようにしなが
ら、バケットの作業範囲が極力広いものになって作業性
が向上した状態で作業できる。又、バケットを実際に操
作して記憶した位置に基づいて、牽制面の補正を行って
いるので、牽制面の補正も精度良く行える。しかも、設
定手段によって設定される牽制面を消去してから所望の
正しい牽制面を再設定するに比し、牽制面の設定位置を
変更させる補正操作を行うだけで操作簡単に済むように
操作面で有利にできた。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。 (1)図7はバックホウの全体側面を示しており、ゴム
クローラ型式の走行装置1にドーザ20及びこの上部に
旋回台2が支持され、旋回台2の前部にバックホウ装置
3が備えられている。このバックホウ装置3は、油圧シ
リンダ11により上下に揺動駆動されるブーム4、油圧
シリンダ12により前後に揺動駆動されるアーム5、及
び油圧シリンダ13により掻き込み揺動駆動されるバケ
ット6を備えて構成されている。そして、旋回台2の旋
回駆動用として油圧モータ14が備えられている。
【0013】バックホウ装置3におけるブーム4は図7
に示すように、上下に揺動駆動される第1ブーム部分4
a、第1ブーム部分4aの前端の軸芯P1周りに揺動自
在に連結された第2ブーム部分4b、第2ブーム部分4
bの前端の軸芯P2周りに揺動自在に連結された支持ブ
ラケット4cで構成されており、この支持ブラケット4
cにアーム5が連結されている。そして、第1ブーム部
分4aと支持ブラケット4cに亘り連係リンク8が架設
されて平行四連リンクが構成されており、油圧シリンダ
7により第2ブーム部分4bを揺動操作することによっ
て、アーム5及びバケット6を左右に平行移動させるこ
とができる。
【0014】図6に示すようにブーム4における第1ブ
ーム部分4aの油圧シリンダ11に対する制御弁21、
ブーム4における第2ブーム部分4bの油圧シリンダ7
に対する制御弁25、アーム5の油圧シリンダ12に対
する制御弁22、バケット6の油圧シリンダ13に対す
る制御弁23、及び旋回台2の油圧モータ14に対する
制御弁24が備えられている。この制御弁21〜25は
3位置切換式でパイロット操作型式であり、パイロット
圧に基づく開度調節により流量制御が可能である。そし
て、各制御弁21〜25に対して、開度操作用のパイロ
ット圧を発生する電磁比例減圧弁型式のパイロット弁3
1a,31b,32a,32b,33a,33b,34
a,34b,35a,35bが設けられている。
【0015】図5,6,7に示すように、旋回台2に右
操作レバー9及び左操作レバー10が備えられている。
この右及び左操作レバー9,10は前後左右に操作自在
であり、右操作レバー9の前後方向の操作位置を検出す
るポテンショメータ15、左右方向の操作位置を検出す
るポテンショメータ16が備えられ、左操作レバー10
の前後方向の操作位置を検出するポテンショメータ1
7、左右方向の操作位置を検出するポテンショメータ1
8が備えられている。そして、各ポテンショメータ15
〜18からの操作信号が制御装置19に入力されてい
る。又、旋回台2の前側下部に操作ペダル26が設けら
れ、この操作ペダル26からの操作信号が制御装置19
に入力されている。
【0016】以上の構成により、右操作レバー9を前又
は後に操作するとこれに基づきパイロット弁31a,3
1bがパイロット圧を発生し、制御弁21が第1ブーム
部分4aの下降側又は上昇側に操作され、右又は左に操
作するとこれに基づきパイロット弁33a,33bがパ
イロット圧を発生し、制御弁23がバケット6の排土側
又は掻き込み側に操作される。又、左操作レバー10を
前又は後に操作するとこれに基づきパイロット弁32
a,32bがパイロット圧を発生し、制御弁22がアー
ム5の前方側又は掻き込み側に操作され、右又は左に操
作するとこれに基づきパイロット弁34a,34bがパ
イロット圧を発生し、制御弁24が右旋回側又は左旋回
側に操作される。操作ペダル26を右又は左に踏み分け
るとこれに基づきパイロット弁35a,35bがパイロ
ット圧を発生し、制御弁25が第2ブーム部分4bの右
又は左揺動側に操作される。
【0017】以上の操作において、右及び左操作レバー
9,10用の各ポテンショメータ15〜18は右及び左
操作レバー9,10の操作方向だけではなく、その中立
位置からの操作量も検出している。これにより、右及び
左操作レバー9,10の操作量が大きい程、パイロット
弁31a〜34bのパイロット圧が大となり制御弁21
〜24が流量大側に操作される。つまり、右及び左操作
レバー9,10を大きく操作する程、油圧シリンダ11
〜13及び油圧モータ14が高速で作動するように構成
している。
【0018】(2)図5及び図7に示すように旋回台2
において、右側にバックホウ装置3が配置され、左側に
運転席28や右及び左操作レバー9,10等で構成され
た運転部27が配置されている。そして、旋回台2の左
右中央において、バックホウ装置3と運転部27とを仕
切る窓付きの縦仕切り板29(運転部27を覆う外部フ
レームに相当)が設けられており、この縦仕切り板29
の上端に旋回台2の外側に沿った半円形状の上仕切り板
30(運転部27を覆う外部フレームに相当)が固定さ
れている。
【0019】図3及び図5に示すように、地面Gから所
定高さにある所定位置D1より上方の範囲において、上
仕切り板30より上方(外方)に所定距離だけ離れ、縦
仕切り板29より前方(外方)に所定距離だけ離れた前
第1牽制面A1が、制御装置19内に設定されている
(設定手段に相当)。所定位置D1より下方の範囲にお
いて、前第1牽制面A1から少し前方に膨れた前第2牽
制面A2が、制御装置19内に設定されている(設定手
段に相当)。この場合、図3の実線で示す位置にバケッ
ト6を位置させている状態において、第1ブーム部分4
a(ブーム4)を旋回台2の支持点40周りに上下に揺
動操作した際に、バケット6の先端が描く側面視円弧状
の軌跡を前第2牽制面A2としている。図5に示すよう
に、縦仕切り板29のバックホウ装置3側の側面から右
方(外方)に所定距離だけ離れた横牽制面Cが、制御装
置19内に設定されている(設定手段に相当)。
【0020】図3に示す地面Gから所定高さにある所定
位置D2より上方の範囲において、前第1及び前第2牽
制面A1,A2、横牽制面Cの各々に対し図3及び図5
に示すように、これらから所定距離だけ前方又は右方に
離れた面が設定されて、この空間の面と前第1及び前第
2牽制面A1,A2、横牽制面Cとの間が、前牽制領域
B1及び横牽制領域B2として制御装置19内に設定さ
れている。以上のような前第1及び前第2牽制面A1,
A2、横牽制面C、前及び横牽制領域B1,B2は旋回
台2に対して設定されているものであり、旋回台2が旋
回するのに伴い旋回台2と一緒に移動して行くものであ
る。
【0021】(3)次に、前第1及び前第2牽制面A
1,A2、前牽制領域B1に対するバックホウ装置3の
制御について説明する。図6及び図7に示すように、第
1ブーム部分4aの上下角度を検出するポテンショメー
タ36(位置センサーに相当)、第2ブーム部分4bの
左右角度を検出するポテンショメータ37(位置センサ
ーに相当)、アーム5の前後角度を検出するポテンショ
メータ38(位置センサーに相当)、及びバケット6の
前後角度を検出するポテンショメータ39(位置センサ
ーに相当)が設けられており、各ポテンショメータ36
〜39の検出値が制御装置19に入力されている。
【0022】制御装置19では図2に示すように、ポテ
ンショメータ36〜39の検出値による第1ブーム部分
4aの上下角度、第2ブーム部分4bの左右角度、アー
ム5及びバケット6の前後角度と、第1ブーム部分4
a、第2ブーム部分4b、アーム5及びバケット6の各
長さにより、バケット6の先端の位置及びバケット6の
底部の位置を常時算出している(ステップS1,S
2)。そして、ポテンショメータ36〜39の検出値を
微分処理することにより、バケット6の先端及び底部の
移動方向及び移動速度を算出している。
【0023】これにより、図3に示すようにバケット6
が旋回台2の前方に位置している状態において、バケッ
ト6の先端が底部よりも旋回台2に近い場合(ステップ
S3)、前牽制領域B1にバケット6の先端が入り込む
と(ステップS4)、パイロット弁31a〜32b,3
5a,35bが操作されて右及び左操作レバー9,1
0、操作ペダル26の操作に関係なく、第1及び第2ブ
ーム部分4a,4bの油圧シリンダ11,7、アーム5
の油圧シリンダ12の作動速度が減速操作される(ステ
ップS5)。この場合、バケット6の先端が前牽制領域
B1内で運転部27側に入り込むほど、油圧シリンダ1
1,7,12が大きく減速操作される。逆に、前牽制領
域B1内においてバケット6の先端が運転部27から離
れる方向に第1及び第2ブーム部分4a,4b、アーム
5が操作された場合には、前述の減速とは逆に前牽制領
域B1内で、油圧シリンダ11,7,12の作動速度が
増速操作されて行き、前牽制領域B1から出たときに元
の速度に戻し操作されるのである。
【0024】バケット6の先端が前第1牽制面A1に達
したとする(ステップS6)。この場合に、アーム5を
掻き込み側に操作しても第1ブーム部分4aを上昇操作
しても、又、第2ブーム部分4bを左揺動側(運転部2
7側)に操作しても、バケット6の先端が前第1牽制面
A1を越えて、運転部27側に入り込んでくる。従っ
て、以上の状態において左操作レバー10でアーム5を
掻き込み側に、右操作レバー9で第1ブーム部分4aを
上昇側に、操作ペダル26で第2ブーム部分4bを左揺
動側に操作しようとしても、パイロット弁31a〜32
b,35a,35bのパイロット圧が消えて、制御弁2
1,22,25により、油圧シリンダ11,12,7が
停止操作される(ステップS7,S8,S9)(牽制手
段に相当)。逆に、バケット6の先端が前第1牽制面A
1に達した状態で、アーム5の前方への操作、第1ブー
ム部分4aの下降操作及び第2ブーム部分4bの右揺動
側への操作は、バケット6の先端が前第1牽制面A1か
ら離れる方向の操作なので、これらの操作は支障なく行
える。
【0025】バケット6の先端が前第1牽制面A1に達
した状態で、油圧シリンダ13によるバケット6の操作
は、以下の説明のような条件下において可能に構成され
ている。図4に示すようにバケット6の先端が前第1牽
制面A1に位置している状態において、前第1牽制面A
1に直交した姿勢Hを挟んだ設定範囲F内にバケット6
が位置していれば(ステップS12)、設定範囲F内に
おいて油圧シリンダ13によるバケット6の上下揺動操
作が可能である(ステップS14)。
【0026】そして、バケット6が設定範囲Fを越えた
上向き姿勢で、その先端が前第1牽制面A1に位置して
いる状態では、バケット6を下方に揺動操作するとバケ
ット6の先端が前第1牽制面A1を越えて運転部27側
に大きく入り込むので、このような場合にはバケット6
を現在の状態から上方にしか揺動操作できない(ステッ
プS13)。逆にバケット6が設定範囲Fを越えた下向
き姿勢で、その先端が前第1牽制面A1に位置している
状態では、バケット6を上方に揺動操作するとバケット
6の先端が前第1牽制面A1を越えて運転部27側に大
きく入り込むので、このような場合にはバケット6を現
在の状態から下方にしか揺動操作できない(ステップS
15)(以上、牽制手段に相当)。
【0027】次にバケット6の先端が前第2牽制面A2
に達したとする(ステップS6)。この場合、アーム5
を掻き込み側に操作しても、第2ブーム部分4bを左揺
動側(運転部27側)に操作しても、バケット6の先端
が前第2牽制面A2を越えて運転部27側に入り込んで
くる。しかし、図3の実線で示す位置にバケット6を位
置させている状態において、第1ブーム部分4a(ブー
ム4)を旋回台2の支持点40周りに上下に揺動操作し
た際に、バケット6の先端が描く側面視円弧状の軌跡を
前第2牽制面A2としている。これにより、バケット6
の先端が前第2牽制面A2に達した状態で、第1ブーム
部分4aを上昇及び下降操作しても、バケット6の先端
は前第2牽制面A2上を移動するだけで、バケット6の
先端が前第2牽制面A2を越えて運転部27側に入り込
んでくることはない。
【0028】従って、以上の状態において、左操作レバ
ー10でアーム5を掻き込み側に、操作ペダル26で第
2ブーム部分4bを左揺動側に操作しようとしても、パ
イロット弁32a,32b,35a,35bのパイロッ
ト圧が消えて、制御弁22,25により、油圧シリンダ
12,7が停止操作される(ステップS10,S11)
(牽制手段に相当)。しかし、右操作レバー9による第
1ブーム部分4aの上昇及び下降操作は支障なく行え
る。バケット6の先端が前第2牽制面A2に達した状態
で、アーム5の前方への操作及び第2ブーム部分4bの
右揺動側への操作は、バケット6の先端が前第2牽制面
A2から離れる方向の操作なので、これらの操作は支障
なく行える。又、バケット6の先端が前第2牽制面A2
に達した状態で、油圧シリンダ13によるバケット6の
操作は、前述の説明のような条件下において可能である
(ステップS12〜S15)(牽制手段に相当)。
【0029】(4)次に、横牽制面C及び横牽制領域B
2に対するバックホウ装置3の制御について説明する。
制御装置19においては前述と同様に、ポテンショメー
タ36〜39の検出値による第1ブーム部分4aの上下
角度、第2ブーム部分4bの左右角度、アーム5及びバ
ケット6の前後角度と、第1ブーム部分4a、第2ブー
ム部分4b、アーム5及びバケット6の各長さとによ
り、バケット6の左横側面の位置を常時算出している。
そして、ポテンショメータ36〜39の検出値を微分処
理することにより、バケット6の左横側面の移動方向及
び移動速度を算出している。
【0030】図5の実線に示すようにバケット6を運転
部27の右横に位置させている場合において、油圧シリ
ンダ7により第2ブーム部分4bを運転部27側の左揺
動側に操作して、バケット6の左横側面が横牽制領域B
2に入り込むと、パイロット弁35a,35bが操作さ
れて操作ペダル26の操作に関係なく、第2ブーム部分
4bの油圧シリンダ7の作動速度が減速操作される。こ
の場合、バケット6の左横側面が横牽制領域B2に入り
込んで横牽制面Cに接近するほど、大きく減速操作され
る。
【0031】逆に、バケット6の左横側面が横牽制面C
から離れる右揺動側に第2ブーム部分4bが操作された
場合には、前述の減速とは逆に横牽制領域B2内で第2
ブーム部分4bの油圧シリンダ7の作動速度が増速操作
されて行き、横牽制領域B2から出たときに元の速度に
戻し操作される。そして、バケット6の左横側面が横牽
制面Cに達してこれから少しでも横牽制面Cを越えて左
揺動側に操作されようとした場合には、パイロット弁3
5a,35bのパイロット圧が消えて、制御弁25によ
り第2ブーム部分4bの油圧シリンダ7が停止操作され
る(牽制手段に相当)。
【0032】(5)次に、所定位置D2から下方の領域
でのバックホウ装置3の制御について説明する。以上の
ように、図3に示す所定位置D2から上方の領域におい
ては、前第1及び前第2牽制面A1,A2、横牽制面C
に対して前牽制領域B1及び横牽制領域B2が設定され
ているが、所定位置D2から下方の領域においてはこの
ようなものは設定されていない(図2のステップS4か
らステップS6に移行)。
【0033】従って、バケット6の先端が前第2牽制面
A2に達するまでは、右及び左操作レバー9,10、操
作ペダル26の操作に基づいた速度でバックホウ装置3
の油圧シリンダ11,12,7が操作される。そして、
バケット6の先端が前第2牽制面A2に達した場合(ス
テップS6)、アーム5の掻き込み側の操作及び第2ブ
ーム部分4bの左揺動側の操作は行えないが(ステップ
S10,S11)、第1ブーム部分4aの上昇及び下降
操作は行える。そして、バケット6の操作も前述の条件
下において可能である(ステップS12〜S15)(以
上、牽制手段に相当)。
【0034】(6)組み立て時等の各部の僅かな誤差や
ポテンショメータ36〜39自身が持つ個体差等によ
り、バケット6の先端、底部及び左横側面の実際の位置
と、制御装置19内で算出されるバケット6の先端、底
部及び左横側面の位置とがズレる場合がある。これによ
り当初、図3及び図5の前第1及び前第2牽制面A1,
A2、横牽制面Cでバケット6の先端、底部及び左横側
面が停止するように設定していても、実際にはバケット
6の先端、底部及び左横側面が、図3及び図5の実際の
前第1及び前第2牽制面A1,A2、横牽制面Cの手前
や、これより運転部27側に入り込んだ位置で停止する
ような箇所が出てくる状態になることがある。次に、こ
のズレの補正について説明する。
【0035】制御装置19の作用で図3及び図5の実際
の前第1及び前第2牽制面A1,A2、横牽制面Cでバ
ケット6の先端、底部及び左横側面が停止しない箇所が
ある場合、図6及び図1に示すように、運転部27に切
換スイッチ41及び記憶ボタン42が配置されており、
先ず切換スイッチ41を補正モードに切換操作する(ス
テップS21)。これにより、制御装置19内に設定さ
れている前第1及び第前第2牽制面A1,A2、横牽制
面Cに関係なく右及び左操作レバー9,10、操作ペダ
ル26によりバケット6を所望の位置に操作できるよう
になる。
【0036】この後、図3及び図5の実際の前第1及び
前第2牽制面A1,A2、横牽制面Cでバケット6の先
端、底部及び左横側面が停止しない箇所において、バケ
ット6の先端、底部及び左横側面を、図3及び図5の実
際の前第1及び前第2牽制面A1,A2、横牽制面Cに
位置させて(ステップS22)、図6の記憶ボタン42
を押し操作する(ステップS23)。
【0037】これにより、ポテンショメータ36〜39
の検出値に基づき、このときのバケット6の先端、底部
及び左横側面の位置が制御装置19に記憶される(ステ
ップS24)(記憶手段に相当)。この場合、制御装置
19内では図3及び図5の実際の前第1及び前第2牽制
面A1,A2、横牽制面Cで、バケット6の先端、底部
及び左横側面が停止していないことになっているが、実
際には図3及び図5の前第1及び前第2牽制面A1,A
2、横牽制面Cで、バケット6の先端、底部及び左横側
面が停止している状態となる。
【0038】以上の操作が終了すると、切換スイッチ4
1を作業モードに切換操作する(ステップS25)。こ
れにより、ステップS24において記憶されたバケット
6の先端、底部及び左横側面の位置と、当初から設定し
ていた制御装置19内の前第1及び前第2牽制面A1,
A2、横牽制面Cとの差が検出される(ステップS2
6)。次にこの検出された差に基づき、ステップS24
において記憶されたバケット6の先端、底部及び左横側
面の位置が、新たな前第1及び前第2牽制面A1,A
2、横牽制面Cの上に存在する位置となるように、制御
装置19内で補正が行われるのであり(ステップS2
7)、この位置補正以外では当初から設定していた制御
装置19内の前第1及び前第2牽制面A1,A2、横牽
制面Cがそのまま残される(補正手段に相当)。そし
て、補正された前第1及び前第2牽制面A1,A2、横
牽制面Cに沿うように前及び横牽制領域B1,B2も補
正されるのである(ステップS28)。
【0039】以上のようにして、前第1及び前第2牽制
面A1,A2、横牽制面Cを制御装置19内で補正する
と、バケット6の先端、底部及び左横側面が、制御装置
19内で設定されている前第1及び前第2牽制面A1,
A2、横牽制面Cに達したと制御装置19が判断してバ
ックホウ装置3を停止させると、バケット6の先端、底
部及び左横側面が、図3及び図5に示す実際の前第1及
び前第2牽制面A1,A2、横牽制面Cで停止すること
になるのである。
【0040】以上のような補正操作は、同じ形状のバケ
ット6やアーム5を備えたバックホウ装置3において、
組み立て時等の各部の僅かな誤差やポテンショメータ3
6〜39自身が持つ個体差等を吸収し、全てのバックホ
ウのバケット6を図3及び図5に示す実際の前第1及び
前第2牽制面A1,A2、横牽制面Cで停止させる為の
ものである。しかし、以上のような補正操作は次のよう
な場合にも利用できる。つまり、先端の爪の長さが異な
る等のように異なる形状のバケット6に交換したり、運
転部27の縦仕切り板29及び上仕切り板30を異なる
形状のものに変更したり、アーム5の長さを変更したり
と言うような仕様変更を行った場合、前述の補正操作を
行うことにより、仕様変更に関係なくバケット6の先
端、底部及び左横側面を、図3及び図5に示すように縦
仕切り板29及び上仕切り板30から、所定距離だけ離
れた実際の前第1及び前第2牽制面A1,A2、横牽制
面Cで停止させることができるのである。
【0041】〔別実施例〕 前述の実施例ではバケット6の先端、底部及び左横側面
を基準として、前第1及び前第2牽制面A1,A2、横
牽制面Cを設定しているが、図7のポテンショメータ3
9を省略し、ポテンショメータ36,37,38により
アーム5の先端(バケット6の連結点)を基準として、
前第1及び前第2牽制面A1,A2、横牽制面Cを設定
してもよい。又、ポテンショメータ36〜39に代え
て、縦及び上仕切り板29,30に備えた超音波センサ
ー等により、バケット6の位置を検出するように構成し
てもよい。
【0042】前述の実施例では、右及び左操作レバー
9,10、操作ペダル26の操作位置をポテンショメー
タ15〜18で電気的に検出して、電磁比例減圧弁型式
のパイロット弁31a〜35bによりパイロット操作型
式の制御弁21〜25を操作する型式であり、この型式
に本発明を適用しているが、本発明を次のような構成の
バックホウに適用してもよい。つまり、前述の電磁比例
減圧弁型式のパイロット弁31a〜35bを装備せず
に、右及び左操作レバー9,10、操作ペダル26の操
作位置をポテンショメータ15〜18で電気的に検出し
て、この検出値に基づいて電磁比例減圧弁型式の制御弁
21〜25を操作する型式。又、前述のポテンショメー
タ15〜18を装備せずに、右及び左操作レバー9,1
0、操作ペダル26の操作によりパイロット弁(図示せ
ず)を直接機械的に操作し、このパイロット弁からのパ
イロット圧で制御弁21〜25を切換操作する型式であ
る。
【0043】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】前第1及び前第2牽制面、横牽制面の補正の手
順の流れを示す図
【図2】前牽制領域、前第1及び前第2牽制面でのバッ
クホウ装置の制御の流れを示す図
【図3】前第1及び前第2牽制面、前牽制領域を示すバ
ックホウの概略側面図
【図4】バケットの先端が前第1及び前第2牽制面に達
した状態での側面図
【図5】前第1牽制面、前牽制領域、横牽制面及び横牽
制領域を示すバックホウの概略平面図
【図6】バックホウ装置用の各油圧シリンダ、制御弁、
パイロット弁、右及び左操作レバー等の関係を示す図
【図7】バックホウの全体側面図
【符号の説明】
2 旋回台 3 バックホウ装置 6 バケット 7,11,12,13 油圧シリンダ 27 運転部 29,30 外部フレーム 36,37,38,39 位置センサー A1,A2,C 牽制面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−79063(JP,A) 特開 平6−264475(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02F 9/24

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 旋回台(2)に備えられた運転部(2
    7)を覆う外部フレーム(29),(30)から外方
    に、所定距離だけ離れた位置に所定形状を指定して牽制
    (A1),(A2),(C)を空間上に設定する設定
    手段と、前記旋回台(2)に対するバックホウ装置
    (3)のバケット(6)の位置を検出する位置センサー
    (36),(37),(38),(39)とを備え、 前記位置センサー(36),(37),(38),(3
    9)の検出値に基づき、前記バケット(6)が前記牽制
    面(A1),(A2),(C)を越えて運転部(27)
    側に入り込もうとすると、前記バックホウ装置(3)駆
    動用の油圧シリンダ(7),(11),(12),(1
    3)を停止させてこれを牽制阻止する牽制手段とを備え
    バックホウであって、 前記牽制手段の解除状態で人為的な指令があったときの
    前記バケット(6)の位置を記憶する記憶手段と、前記
    記憶されたバケット(6)の位置が前記牽制面(A
    1),(A2),(C)上とは異なる位置に在れば、前
    記設定手段による牽制面(A1),(A2)の形状の設
    定を消去しないで牽制面(A1),(A2)が前記外部
    フレーム(29),(30)に対して接近、離間する方
    向に位置変更して設定されるように、かつ、記憶手段に
    よって記憶されたバケット(6)の位置が位置変更して
    設定された牽制面(A1),(A2),(C)の上に存
    在する位置になるように、前記牽制面(A1),(A
    2),(C)の設定位置を変更する補正手段とを備えて
    あるバックホウ。
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