JP2945589B2 - バックホウ - Google Patents

バックホウ

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JP2945589B2
JP2945589B2 JP21444294A JP21444294A JP2945589B2 JP 2945589 B2 JP2945589 B2 JP 2945589B2 JP 21444294 A JP21444294 A JP 21444294A JP 21444294 A JP21444294 A JP 21444294A JP 2945589 B2 JP2945589 B2 JP 2945589B2
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  • Operation Control Of Excavators (AREA)
  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、旋回台に上下揺動自在
に連結された第1ブーム部分と、この第1ブーム部分の
先端に左右揺動自在に連結された第2ブーム部分とを備
えてブームを構成し、第2ブーム部分の先端にアーム及
びバケットを揺動操作自在に連結してバックホウ装置を
構成し、バックホウ装置と運転部とを旋回台に左右に並
べて配置したバックホウにおいて、運転部を覆う外部フ
レームとバケットとの接触を避ける為の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】前述のようなバックホウにおいて運転部
を覆う外部フレームとバケットとの接触を避ける構造の
一例が、特開平2‐252826号公報に開示されてい
る。この構造では運転部を覆う外部フレームとして、運
転キャビン(前記公報の第3図及び第4図中の3)を備
えており、運転キャビンから外方に所定距離だけ離れた
平面状の牽制面(前記公報の第3図及び第4図中のN)
を空間に設定している。
【0003】そして、バックホウ装置のバケット(前記
公報の第3図及び第4図中の8)の位置を検出する位置
センサー(前記公報の第1図中のP1,P2,P3)を
設けて、位置センサーの検出に基づきバケットが牽制面
を越えて運転部側に入り込もうとすると、バックホウ装
置駆動用の油圧シリンダの制御弁を中立停止位置に強制
的に戻し操作して、バックホウ装置を停止させる牽制手
段を備えている。これにより、運転部の作業者がバック
ホウ装置を操作している場合、誤ってバケットを運転部
側に至近距離まで近づけて運転キャビンに衝突させるよ
うな操作を行っても、バケットが運転キャビンの外側の
牽制面に達すれば、バックホウ装置が自動的に停止して
接触が回避される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、運転部
の外部フレーム(運転キャビン)に対して単純な平面状
の牽制面を設定すると、運転部の外部フレーム(運転キ
ャビン)とバケットとの接触は余裕を持って回避でき
る。しかし、その余裕の分だけバケットを運転部側に接
近操作できなくなって、バケットの作業範囲が狭められ
ることになり改善の余地がある。本発明は、前述のよう
に第1及び第2ブーム部分によりブームを構成して、第
2ブーム部分を左右に揺動操作可能に構成したバックホ
ウにおいて、前述のような牽制面を空間に設定した場合
に、バケットの作業範囲を広く設定できるように構成す
ることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は以上のよ
うなバックホウにおいて、次のように構成することにあ
る。つまり、旋回台に上下揺動自在に連結された第1ブ
ーム部分と、この第1ブーム部分の先端に左右揺動自在
に連結された第2ブーム部分とを備えてブームを構成
し、第2ブーム部分の先端にアーム及びバケットを揺動
操作自在に連結してバックホウ装置を構成し、バックホ
ウ装置と運転部とを旋回台に左右に並べて配置して、バ
ックホウ装置と運転部とを仕切る縦壁部を、バックホウ
装置と運転部の間に設け、縦壁部の上端から運転部側に
屋根部を延出すると共に、旋回台から上方の所定位置か
ら上側の範囲で、縦壁部の前縁から所定距離だけ前方に
離れて、所定の左右幅を持つ第1牽制面を空間に設定す
る第1設定手段と、屋根部の前縁から所定距離だけ前方
に離れて、所定の上下幅を持つ第2牽制面を空間に設定
する第2設定手段と、バケットの位置を検出する位置セ
ンサーと、位置センサーの検出に基づき、バケットが第
1牽制面及び第2牽制面を越えて運転部側に入り込もう
とすると、バックホウ装置駆動用の油圧シリンダを停止
させてこれを牽制阻止する牽制手段とを備えてある。
【0006】
【作用】本発明のように構成すると例えば図1,2,3
に示すように、運転部27を覆う外部フレームとして運
転キャビンではなく、運転部27とバックホウ装置3と
を仕切る縦壁部29及び屋根部30が備えられる。この
状態において、所定位置Dから上側の縦壁部29及び屋
根部30の前縁29a,30aの前方にバケット6を位
置させた状態で、バケット6が第1及び第2牽制面A
1,A2に接近する側にバックホウ装置3が操作され、
バケット6が第1牽制面A1又は第2牽制面A2に達し
たとする。
【0007】この場合、バケット6が第1牽制面A1又
は第2牽制面A2を越えて運転部27側(縦壁部29及
び屋根部30側)に接近するように、作業者がバックホ
ウ装置3を操作しようとしても、バックホウ装置3駆動
用の油圧シリンダが停止操作されて、このようなバック
ホウ装置3の操作が阻止される。これにより、バケット
6と縦壁部29及び屋根部30との接触が回避される。
バケット6を縦壁部29の前縁29aの前方に位置させ
た状態において、バックホウ装置3の第2ブーム部分4
bを、第1ブーム部分4aの先端周りに運転部27側に
操作した場合、バケット6が第1牽制面A1に触れなけ
れば、第2ブーム部分4bを運転部27側に操作してい
ける。これは、第1牽制面A1の運転部27側の横側は
バケット6が接触するようなものが何も無い空間である
からである。
【0008】図4に示すように、所定位置Dから下側の
範囲にバケット6を位置させている状態は、ブーム4
(第1ブーム部分4a)を比較的下げた状態なので、ブ
ーム4の先端(第2ブーム部分4bの先端)は旋回台2
から前方に比較的離れた状態となっている。従って、所
定位置Dから下側の範囲にバケット6を位置させている
状態において、第2ブーム部分4bを運転部27側に操
作した場合、バケット6が運転部27や旋回台2に接近
することになるが、前述のようにブーム4の先端(第2
ブーム部分4bの先端)、及びバケット6が旋回台2か
ら元々前方に比較的離れた状態なので、第2ブーム部分
4bを運転部27側に操作してもバケット6が運転部2
7の各部や旋回台2等に接触するようなことはない。
【0009】同様に、所定位置Dから下側の範囲にバケ
ット6を位置させている状態において、アーム5を上下
に操作しても、バケット6が旋回台2や縦壁部29、運
転部27の各部等に接触するようなことはない。このよ
うに、所定位置Dから下側の位置ではバックホウ装置3
をどのように操作しても、バケット6が縦壁部29や旋
回台2等に接触することはないので、第1及び第2牽制
面A1,A2を設定する必要がない。
【0010】以上のように、単純な平面状の牽制面を運
転部の全面に対して設定するのではなく、縦壁部の前縁
(第1牽制面)の運転部側の横側はバケットが接触する
ようなものが何も無い空間である点、所定位置から下側
の範囲ではバケットが運転部から前方に比較的離れてい
る点に着目して、必要な部分(縦壁部の前縁及び屋根部
の前縁)に対してのみ、所定の左右幅及び上下幅を持つ
第1及び第2牽制面を設定することにより、バケットの
作業範囲を広くすることができる。
【0011】
【発明の効果】以上のように、運転部に対し外部フレー
ムとして縦壁部及び屋根部を設けた場合、単純な平面状
の牽制面を運転部の全面に対して設定するのではなく、
バケットが接触するおそれのある部分に対してのみ第1
及び第2牽制面を設定し、バケットをいくら接近させて
も接触することがない部分は、牽制面を設定しないよう
にすることにより、バケットの作業範囲を広くすること
ができるようになって、バックホウの作業性を向上させ
ることができた。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。 (1)図4はバックホウの全体側面を示しており、ゴム
クローラ型式の走行装置1にドーザ20及び上部に旋回
台2が支持され、旋回台2の前部にバックホウ装置3が
備えられている。バックホウ装置3は油圧シリンダ11
により揺動駆動されるブーム4、油圧シリンダ12によ
り揺動駆動されるアーム5、及び油圧シリンダ13によ
り揺動駆動されるバケット6を備えて構成されている。
旋回台2の旋回駆動用として油圧モータ14が備えられ
ている。
【0013】バックホウ装置3のブーム4は図4に示す
ように、旋回台2に上下に揺動自在に連結された第1ブ
ーム部分4a、第1ブーム部分4aの前端の軸芯P1周
りに左右に揺動自在に連結された第2ブーム部分4b、
第2ブーム部分4bの前端の軸芯P2周りに左右に揺動
自在に連結された支持ブラケット4cで構成されてお
り、支持ブラケット4cにアーム5が連結されている。
第1ブーム部分4aと支持ブラケット4cに亘り連係リ
ンク8が架設されて平行四連リンクが構成されており、
油圧シリンダ7により第2ブーム部分4bを揺動操作す
ることによって、アーム5及びバケット6を平行に左右
移動させる。
【0014】図5に示すようにブーム4における第1ブ
ーム部分4aの油圧シリンダ11に対する制御弁21、
ブーム4における第2ブーム部分4bの油圧シリンダ7
に対する制御弁25、アーム5の油圧シリンダ12に対
する制御弁22、バケット6の油圧シリンダ13に対す
る制御弁23、及び旋回台2の油圧モータ14に対する
制御弁24が備えられている。制御弁21〜25は3位
置切換式でパイロット操作型式であり、パイロット圧に
基づく開度調節により流量制御が可能である。各制御弁
21〜25に対して、開度操作用のパイロット圧を発生
する電磁比例減圧弁型式のパイロット弁31a,31
b,32a,32b,33a,33b,34a,34
b,35a,35bが設けられている。
【0015】図5及び図3に示すように、旋回台2に右
操作レバー9及び左操作レバー10が備えられている。
右及び左操作レバー9,10は前後左右に操作自在であ
り、右操作レバー9の前後方向の操作位置を検出するポ
テンショメータ15、左右方向の操作位置を検出するポ
テンショメータ16が備えられ、左操作レバー10の前
後方向の操作位置を検出するポテンショメータ17、左
右方向の操作位置を検出するポテンショメータ18が備
えられており、各ポテンショメータ15〜18からの操
作信号が制御装置19に入力されている。旋回台2の前
側下部に操作ペダル26が設けられ、操作ペダル26か
らの操作信号が制御装置19に入力されている。
【0016】以上の構成により、右操作レバー9を前又
は後に操作するとこれに基づきパイロット弁31a,3
1bがパイロット圧を発生し、制御弁21が第1ブーム
部分4aの下降側又は上昇側に操作され、右又は左に操
作するとこれに基づきパイロット弁33a,33bがパ
イロット圧を発生し、制御弁23がバケット6の排土側
又は掻き込み側に操作される。左操作レバー10を前又
は後に操作するとこれに基づきパイロット弁32a,3
2bがパイロット圧を発生し、制御弁22がアーム5の
上げ側又は掻き込み側に操作され、右又は左に操作する
とこれに基づきパイロット弁34a,34bがパイロッ
ト圧を発生し、制御弁24が右旋回側又は左旋回側に操
作される。操作ペダル26を右又は左に踏み分けるとこ
れに基づきパイロット弁35a,35bがパイロット圧
を発生し、制御弁25が第2ブーム部分4bの右又は左
揺動側に操作される。
【0017】以上の操作において、右及び左操作レバー
9,10用の各ポテンショメータ15〜18は右及び左
操作レバー9,10の操作方向だけではなく、その中立
位置からの操作量も検出している。これにより、右及び
左操作レバー9,10の操作量が大きい程、パイロット
弁31a〜34bのパイロット圧が大となり制御弁21
〜24が流量大側に操作される。つまり、右及び左操作
レバー9,10を大きく操作する程、油圧シリンダ11
〜13及び油圧モータ14が高速で作動するように構成
している。
【0018】(2)次に、旋回台2の運転部27に対し
て設定される前第1及び前第2牽制面A1,A2、横牽
制面A3について説明する。図2及び図3に示すように
旋回台2において、右側にバックホウ装置3が配置さ
れ、左側に運転席28や右及び左操作レバー9,10等
で構成された運転部27が配置されている。図2,3,
4に示すように旋回台2の左右中央に、バックホウ装置
3と運転部27とを仕切る窓付きの仕切り壁29(縦壁
部に相当)が設けられており、仕切り壁29の上端に旋
回台2の外側に沿った半円形状の屋根部30が固定され
ている。
【0019】図4及び図5に示すように、旋回台2に対
する第1ブーム部分4a(ブーム4)の上下角度を検出
するポテンショメータ36(位置センサーに相当)、第
1ブーム部分4aに対する第2ブーム部分4bの左右角
度を検出するポテンショメータ37(位置センサーに相
当)、支持ブラケット4cに対するアーム5の前後角度
を検出するポテンショメータ38(位置センサーに相
当)、及びアーム5に対するバケット6の前後角度を検
出するポテンショメータ39(位置センサーに相当)が
設けられており、各ポテンショメータ36〜39の検出
値が制御装置19に入力されている。
【0020】図1,2,3に示すように、旋回台2から
上方の所定位置Dから上側の範囲において、仕切り壁2
9の前縁29aから所定距離だけ前方に離れて所定の左
右幅を持つ前第1牽制面A1(第1牽制面に相当)が空
間に設定され(第1設定手段に相当)、屋根部30の前
縁30aから所定距離だけ前方に離れて所定の上下幅を
持つ前第2牽制面A2(第2牽制面に相当)が、前第1
牽制面A1に連なって空間に設定されている(第2設定
手段に相当)。所定位置Dから上方の範囲において、前
第1及び前第2牽制面A1,A2から所定距離だけ外方
に離れた面が設定されて、この空間の面と前第1及び前
第2牽制面A1,A2との間が、前第1牽制領域B1及
び前第2牽制領域B2として設定されている。
【0021】図3及び図2に示すように、前第1牽制面
A1のバックホウ装置3側の端部から後方に亘り、仕切
り壁29から図3の紙面右方に所定距離だけ離れた平面
状の横牽制面A3が空間に設定されている。横牽制面A
3から所定距離だけ図3の紙面右方に離れた面が設定さ
れて、この空間の面と横牽制面A3との間が、横牽制領
域B3として設定されている。以上のような前第1及び
前第2牽制面A1,A2、前第1及び前第2牽制領域B
1,B2、横牽制面A3及び横牽制領域B3は、旋回台
2の空間に対して設定されているものであり、旋回台2
が旋回するのに伴い旋回台2と一緒に移動して行く。
【0022】(3)次に、図1及び図2の所定位置Dに
ついて説明する。図1に示すように、バケット6が仕切
り壁29の前縁29aの前方に位置するように、油圧シ
リンダ7によって第2ブーム部分4bを操作して、アー
ム5を作動範囲の端部にまで掻き込み側に操作し、バケ
ット6を排土側に操作してバケット6の先端とアーム5
とが一直線状になるように操作した状態(アーム5から
バケット6の先端までが最も長くなる状態)において、
第1ブーム部分4aを上昇側に操作すると、バケット6
の先端は軌跡C上を移動していく。
【0023】この場合、前述の状態で第1ブーム部分4
aを上昇側に操作した際にバケット6の先端が、仕切り
壁29の前縁29aに最も接近する位置が所定位置Dと
なるのであり、所定位置Dを越えて第1ブーム部分4a
を上昇側に操作するとバケット6の先端が仕切り壁29
の前縁29aに接触する。逆に、前述の状態で所定位置
Dから第1ブーム部分4aを下降側に操作して行って
も、バケット6の先端は仕切り壁29の前縁29a及び
旋回台2に接触することはない。
【0024】(4)次に、前第1及び前第2牽制面A
1,A2、前第1及び前第2牽制領域B1,B2に対す
るバックホウ装置3の制御について説明する。制御装置
19においては、ポテンショメータ36〜39の検出値
による第1ブーム部分4aの上下角度、第2ブーム部分
4bの左右角度、アーム5及びバケット6の前後角度
と、第1ブーム部分4a、第2ブーム部分4b、アーム
5及びバケット6の各長さとにより、バケット6の先端
の位置を常時検出しており、ポテンショメータ36〜3
9の検出値を微分処理することにより、バケット6の先
端の移動方向及び移動速度を検出している。
【0025】バケット6の先端が仕切り壁29及び屋根
部30の前縁29a,30aの前方に位置している状態
において、バケット6の先端が図1,2,3の前第1及
び前第2牽制領域B1,B2に入り込むと、右及び左操
作レバー9,10、操作ペダル26の操作に関係なく、
油圧シリンダ7,11,12,13の作動速度が減速操
作される。この場合、バケット6の先端が前第1及び前
第2牽制領域B1,B2内において、前第1及び前第2
牽制面A1,A2に接近するほど、油圧シリンダ7,1
1,12,13が大きく減速操作される。逆に前第1及
び前第2牽制領域B1,B2内において、バケット6の
先端が前第1及び前第2牽制面A1,A2から離れる方
向に第1ブーム部分4a等が操作された場合には、前述
の減速操作とは逆に油圧シリンダ7,11,12,13
の作動速度が増速操作されて行き、前第1及び前第2牽
制領域B1,B2から出たときに元の作動速度に戻る。
【0026】そして、バケット6の先端が前第1牽制面
A1又は前第2牽制面A2に達したとする。この場合、
アーム5を掻き込み側に操作しても第1ブーム部分4a
を上昇側に操作しても、又、第2ブーム部分4bを左側
(運転部27側)に操作しても、バケット6の先端が前
第1又は前第2牽制面A1,B1を越えて運転部27側
に入り込んでくる。
【0027】従って、バケット6の先端が前第1又は前
第2牽制面A1,A2に達した状態で、左操作レバー1
0でアーム5を掻き込み側に操作、右操作レバー9で第
1ブーム部分4aを上昇側に操作、バケット6の先端を
前第1又は前第2牽制面A1,A2の入り込み側に操作
ペダル26で第2ブーム部分4bを左側に操作、又はバ
ケット6の先端の前第1又は前第2牽制面A1,A2の
入り込み側に右操作レバー9でバケット6を揺動操作し
ようとしても、パイロット弁31a〜33b,35a,
35bのパイロット圧が消えて制御弁21,22,2
3,25により、油圧シリンダ7,11,12,13が
停止操作される(牽制手段に相当)。逆にバケット6の
先端が前第1又は前第2牽制面A1,A2に達した状態
で、アーム5の上げ側への操作、第1ブーム部分4aの
下降側への操作、バケット6の先端の前第1又は前第2
牽制面A1,A2から離れる側への操作、及び第2ブー
ム部分4bの右側への操作は、バケット6の先端が前第
1又は前第2牽制面A1,A2から離れる方向の操作な
ので、これらの操作は支障なく行える。
【0028】バケット6の先端が仕切り壁29の前縁2
9aの前方に位置している状態において、油圧シリンダ
7により第2ブーム部分4bを、第1ブーム部分4aの
軸芯P1周りに左側(運転部27側)に操作した場合、
バケット6の先端が前第1牽制面A1に触れなければ、
第2ブーム部分4bを左側(運転部27側)に操作して
いける。これは、前第1牽制面A1の運転部27側の横
側はバケット6の先端が接触するようなものが何も無い
空間であるからである。そして、前第1牽制面A1の下
端付近(所定位置D付近)において、第2ブーム部分4
bを左側(運転部27側)に操作した場合、バケット6
の先端が図2及び図3に示す運転部27のガードフレー
ム40(仕切り壁29の前縁29aの中程と旋回台2と
に亘って接続されている)、走行装置1用の操作レバー
41等に接触することがないように、ガードフレーム4
0及び操作レバー41の位置が設定されている。
【0029】(5)次に、図1に示すようにバケット6
の先端が所定位置Dから下側に位置している状態では、
前述のようにバケット6を仕切り壁29の前縁29aの
前方に位置させた状態において、第1ブーム部分4aを
上下に操作した際にバケット6の先端は軌跡C上を移動
していくので、バケット6の先端が仕切り壁29の前縁
29a及び旋回台2に接触することはない。
【0030】そして、バケット6の先端が所定位置Dか
ら下側に位置し軌跡C上に位置している状態において、
油圧シリンダ7により第2ブーム部分4bを左右に操作
しても、バケット6の先端が旋回台2や、運転部27の
ガードフレーム40、走行装置1用の操作レバー41等
に接触することはない。以上のように、所定位置Dから
下側の位置ではバックホウ装置3をどのように操作して
も、バケット6の先端が旋回台2等に接触することがな
いように、バケット6の先端の移動軌跡が設定されてい
るので、図1及び図2に示すような前第1及び前第2牽
制面A1,A2、前第1及び前第2牽制領域B1,B2
等は設定されていない。
【0031】(6)次に、横牽制面A3及び横牽制領域
B3に対するバックホウ装置3の制御について説明す
る。制御装置19では前述と同様に、ポテンショメータ
36〜39の検出値による第1ブーム部分4aの上下角
度、第2ブーム部分4bの左右角度、アーム5及びバケ
ット6の前後角度と、第1ブーム部分4a、第2ブーム
部分4b、アーム5及びバケット6の各長さとにより、
バケット6の左横側面の位置を常時検出しており、ポテ
ンショメータ36〜39の検出値を微分処理することに
よって、バケット6の左横側面の移動方向及び移動速度
を検出している。
【0032】図2及び図3に示すようにバケット6を運
転部27の右横に位置させている場合において、油圧シ
リンダ7により第2ブーム部分4bを運転部27側に操
作して、バケット6の左横側面が横牽制領域B3に入り
込むと、パイロット弁35a,35bが操作されて操作
ペダル26の操作に関係なく、第2ブーム部分4bの油
圧シリンダ7の作動速度が減速操作される。この場合、
バケット6の左横側面が横牽制領域B3に入り込んで横
牽制面A3に接近するほど大きく減速操作される。
【0033】逆に、バケット6の左横側面が横牽制面A
3から離れる方向に第2ブーム部分4bが操作された場
合には、前述の減速操作とは逆に横牽制領域B3内で第
2ブーム部分4bの油圧シリンダ7の作動速度が増速操
作されて行き、横牽制領域B3から出たときに元の作動
速度に戻る。そして、バケット6の左横側面が横牽制面
A3に達してこれから少しでも横牽制面A3を越えて運
転部27側に操作されようとした場合には、パイロット
弁35a,35bのパイロット圧が消えて、制御弁25
により第2ブーム部分4bの油圧シリンダ7が停止操作
される。
【0034】〔別実施例〕前述の実施例ではバケット6
の先端及び左横側面を基準として、前第1及び前第2牽
制面A1,A2、横牽制面A3を設定しているが、図4
のポテンショメータ39を省略し、ポテンショメータ3
6,37,38によりアーム5の先端(バケット6の連
結点)を基準として、前第1及び前第2牽制面A1,A
2、横牽制面A3を設定してもよい。
【0035】前述の実施例は右及び左操作レバー9,1
0、操作ペダル26の操作位置をポテンショメータ15
〜18で電気的に検出して、電磁比例減圧弁型式のパイ
ロット弁31a〜35bによりパイロット操作型式の制
御弁21〜25を操作する型式であり、この型式に本発
明を適用しているが、本発明を次のような構成のバック
ホウに適用してもよい。つまり、前述の電磁比例減圧弁
型式のパイロット弁31a〜35bを装備せずに、右及
び左操作レバー9,10、操作ペダル26の操作位置を
ポテンショメータ15〜18で電気的に検出して、この
検出値に基づいて電磁比例減圧弁型式の制御弁21〜2
5を操作する型式。又、前述のポテンショメータ15〜
18を装備せずに、右及び左操作レバー9,10、操作
ペダル26の操作によりパイロット弁(図示せず)を直
接機械的に操作し、このパイロット弁からのパイロット
圧で制御弁21〜25を切換操作する型式である。
【0036】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】前第1及び前第2牽制面、前第1及び前第2牽
制領域を示すバックホウの概略側面図
【図2】前第1及び前第2牽制面、前第1及び前第2牽
制領域、横牽制面及び横牽制領域を示すバックホウの概
略正面図
【図3】前第1及び前第1牽制領域、横牽制面及び横牽
制領域を示すバックホウの概略平面図
【図4】バックホウの全体側面図
【図5】バックホウ装置用の各油圧シリンダ、制御弁、
パイロット弁、右及び左操作レバー等の関係を示す図
【符号の説明】
2 旋回台 3 バックホウ装置 4 ブーム 4a ブームの第1ブーム部分 4b ブームの第2ブーム部分 5 アーム 6 バケット 7,11,12,13 油圧シリンダ 27 運転部 29 縦壁部 29a 縦壁部の前縁 30 屋根部 30a 屋根部の前縁 36,37,38,39 位置センサー A1 第1牽制面 A2 第2牽制面 D 所定位置

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 旋回台(2)に上下揺動自在に連結され
    た第1ブーム部分(4a)と、この第1ブーム部分(4
    a)の先端に左右揺動自在に連結された第2ブーム部分
    (4b)とを備えてブーム(4)を構成し、前記第2ブ
    ーム部分(4b)の先端にアーム(5)及びバケット
    (6)を揺動操作自在に連結してバックホウ装置(3)
    を構成し、前記バックホウ装置(3)と運転部(27)
    とを前記旋回台(2)に左右に並べて配置して、 前記バックホウ装置(3)と運転部(27)とを仕切る
    縦壁部(29)を、前記バックホウ装置(3)と運転部
    (27)の間に設け、前記縦壁部(29)の上端から運
    転部(27)側に屋根部(30)を延出すると共に、 前記旋回台(2)から上方の所定位置(D)から上側の
    範囲で、前記縦壁部(29)の前縁(29a)から所定
    距離だけ前方に離れて、所定の左右幅を持つ第1牽制面
    (A1)を空間に設定する第1設定手段と、 前記屋根部(30)の前縁(30a)から所定距離だけ
    前方に離れて、所定の上下幅を持つ第2牽制面(A2)
    を空間に設定する第2設定手段と、 前記バケット(6)の位置を検出する位置センサー(3
    6),(37),(38),(39)と、前記位置セン
    サー(36),(37),(38),(39)の検出に
    基づき、前記バケット(6)が前記第1牽制面(A1)
    及び第2牽制面(A2)を越えて運転部(27)側に入
    り込もうとすると、前記バックホウ装置(3)駆動用の
    油圧シリンダ(7),(11),(12),(13)を
    停止させてこれを牽制阻止する牽制手段とを備えてある
    バックホウ。
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