JP2945561B2 - バックホウ - Google Patents

バックホウ

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JP2945561B2 JP15676593A JP15676593A JP2945561B2 JP 2945561 B2 JP2945561 B2 JP 2945561B2 JP 15676593 A JP15676593 A JP 15676593A JP 15676593 A JP15676593 A JP 15676593A JP 2945561 B2 JP2945561 B2 JP 2945561B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、旋回台に備えられた運
転部を覆う外部フレームから、外方に所定距離だけ離れ
た牽制面を空間上に設定する設定手段と、バックホウ装
置のバケットの位置を検出する位置センサーと、前記位
置センサーの検出に基づき、前記バケットが前記牽制面
を越えて運転部側に入り込もうとすると、前記バックホ
ウ装置駆動用の油圧シリンダを停止させてこれを阻止す
る牽制手段とを備えているバックホウに関する。
【0002】
【従来の技術】バックホウにおいて、従来、たとえば特
開平2‐256722号公報に示されるように、運転部
を覆う外部フレーム(前記公報の第3図中の3)から、
外方に所定距離だけ離れた牽制面(前記公報の第3図中
の第2設定位置)を空間上に設定し、バックホウ装置の
バケットの位置を検出する位置センサーを設けて、この
位置センサーの検出に基づきバケットが牽制面を越えて
運転部側に入り込もうとすると、バックホウ装置駆動用
の油圧シリンダを停止させてこれを阻止する牽制手段を
備え、バケットが牽制面に達すればバックホウ装置が自
動的に停止して、バケットが運転部に干渉することを防
止しながら作業できるものがあった。
【0003】また、このバックホウは、牽制面から所定
距離だけ外方に離れた空間上の面と牽制面との間に牽制
領域(前記公報の第3図中の減速範囲)を設定するとと
もに、この牽制領域をバケットが牽制面の方に移動する
速度を減速する減速手段を備えており、バケットが牽制
面に接近すると、これを減速によって認識できるものに
なっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】バケットを運転部の近
くに位置させて作業する場合には、遠くに位置させる場
合よりも作動速度を遅くしてバックホウ操作を行われる
ことが多々ある。また、制御弁などに作動不良が発生し
た場合、バックホウ装置は低速でしか作動しなくなるこ
とがある。このように、バックホウ装置が比較的低速で
作動している場合、減速手段が作用して減速制御が実行
されても、実際に発生する速度変化があまり大きくない
ことがある。このため、従来、バケットが牽制面に近づ
いて減速制御が実行されても、気付かないままで作業を
継続して行われ、バケットが牽制面に到達してそれ以上
移動させ得なくなって始めて、バケットが運転部に近づ
いていることに気付かれる場合が発生しやすくなってい
た。本発明の目的は、バックホウ装置の作動速度が絞ら
れているいないにかかわらずバケットが牽制面に近づい
ていることを認識しやすいとともに、バケットを運転部
の近くに位置させる作業が行いやすいバックホウを提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、冒頭に記した
バックホウにおいて、牽制面から外部フレーム側とは反
対側に所定距離だけ離れた空間上の面と前記牽制面との
間に位置する牽制領域を設定する設定手段と、バケット
が牽制面に接近したことを警報する警報装置と、バケッ
トが前記牽制領域を牽制面に接近する方向に移動してい
るときに警報装置が設定時間の間だけ作動し、かつ、バ
ケットが前記牽制領域を牽制面から離れる方向に移動し
ているときに警報装置が停止するように警報装置を操作
する警報操作手段とを備えてある。
【0006】
【作用】バケットが牽制領域を牽制面に接近する方に移
動するときも、牽制面から離れる方向に移動していると
きも警報装置が作動するよう構成した場合、警報装置に
よる警報が出てこれを知っても、このときバケットが牽
制面に接近する方向と牽制面から離れる方向とのいずれ
に操作しているかを認識した上でないと、バケットが牽
制面に近づいているのか否かを判断できない。これに対
し、バケットが牽制面から離れる方向に移動しているの
であれば警報装置が停止しており、牽制面に接近する方
向に移動しておれば警報装置が作動し、警報装置が作動
して警報が出たことを知れば、このときの操作方向をあ
えて認識しなくとも、バケットが牽制面に近づいている
と判断できる。しかも、警報装置による警報によって判
断できることから、バックホウ装置の作動速度の減速を
知って行うものであった従来のようにバックホウ装置の
作動速度に影響されることを回避しながら判断できる。
【0007】また、警報を出してバケットが牽制面に接
近していることを認識させるべく警報装置を作動させる
のに必要な警報装置作動時間を前記設定時間として設定
しておき、バケットを牽制面に接近する方向に移動する
ように操作して作業される場合、警報装置が作動して警
報が出たことによってバッケットが牽制面に接近してい
ることが認識されると、この後は、警報装置が停止し、
警報装置が作動したままとなった場合に生じる警報の煩
わしさを伴わないようにできるものである。また、バケ
ットを牽制面から離れていく方向に移動するように操作
しながら作業する場合にも、警報装置が停止しており、
警報装置が作動する場合に発生する警報の煩わしさを伴
わないものである。
【0008】
【発明の効果】したがって、バケットを運転部の近くに
位置させて作業する際、バケットが運転部に近づいて来
ると、バックホウ装置が高速で作動している場合であっ
ても低速で作動している場合であっても警報装置による
警報が出たことを知るだけで容易かつ確実に、バケット
が牽制面に到達して自動停止が実行されるまでに未然に
認識しながら作業できる。また、バケットを牽制領域に
位置させて作業するに当たり、バケットを牽制面に接近
する方向に操作した際には警報装置が必要以上に作動し
ないとともに、バケットを牽制面から離れていく方向に
操作した際には警報装置が停止していて、警報の煩わし
さを極力伴わないで快適に作業できる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。 (1) 図7はバックホウの全体側面を示しており、ゴムクロー
ラ型式の走行装置1にドーザ20及びこの上部に旋回台
2が支持され、旋回台2の前部にバックホウ装置3が備
えられている。このバックホウ装置3は、油圧シリンダ
11により上下に揺動駆動されるブーム4、油圧シリン
ダ12により前後に揺動駆動されるアーム5、及び油圧
シリンダ13により掻き込み揺動駆動されるバケット6
を備えて構成されている。そして、旋回台2の旋回駆動
用として油圧モータ14が備えられている。
【0010】バックホウ装置3におけるブーム4は図7
に示すように、上下に揺動駆動される第1ブーム部分4
a、第1ブーム部分4aの前端の軸芯P1周りに揺動自
在に連結された第2ブーム部分4b、第2ブーム部分4
bの前端の軸芯P2周りに揺動自在に連結された支持ブ
ラケット4cで構成されており、この支持ブラケット4
cにアーム5が連結されている。そして、第1ブーム部
分4aと支持ブラケット4cに亘り連係リンク8が架設
されて平行四連リンクが構成されており、油圧シリンダ
7により第2ブーム部分4bを揺動操作することによっ
て、アーム5及びバケット6を左右に平行移動させるこ
とができる。
【0011】図6に示すようにブーム4における第1ブ
ーム部分4aの油圧シリンダ11に対する制御弁21、
ブーム4における第2ブーム部分4bの油圧シリンダ7
に対する制御弁25、アーム5の油圧シリンダ12に対
する制御弁22、バケット6の油圧シリンダ13に対す
る制御弁23、及び旋回台2の油圧モータ14に対する
制御弁24が備えられている。この制御弁21〜25は
3位置切換式でパイロット操作型式であり、パイロット
圧に基づく開度調節により流量制御が可能である。そし
て、各制御弁21〜25に対して、開度操作用のパイロ
ット圧を発生する電磁比例減圧弁型式のパイロット弁3
1a,31b,32a,32b,33a,33b,34
a,34b,35a,35bが設けられている。
【0012】図5,6,7に示すように、旋回台2に右
操作レバー9及び左操作レバー10が備えられている。
この右及び左操作レバー9,10は前後左右に操作自在
であり、右操作レバー9の前後方向の操作位置を検出す
るポテンショメータ15、左右方向の操作位置を検出す
るポテンショメータ16が備えられ、左操作レバー10
の前後方向の操作位置を検出するポテンショメータ1
7、左右方向の操作位置を検出するポテンショメータ1
8が備えられている。そして、各ポテンショメータ15
〜18からの操作信号が制御装置19に入力されてい
る。又、旋回台2の前側下部に操作ペダル26が設けら
れ、この操作ペダル26からの操作信号が制御装置19
に入力されている。
【0013】以上の構成により、右操作レバー9を前又
は後に操作するとこれに基づきパイロット弁31a,3
1bがパイロット圧を発生し、制御弁21が第1ブーム
部分4aの下降側又は上昇側に操作され、右又は左に操
作するとこれに基づきパイロット弁33a,33bがパ
イロット圧を発生し、制御弁23がバケット6の排土側
又は掻き込み側に操作される。又、左操作レバー10を
前又は後に操作するとこれに基づきパイロット弁32
a,32bがパイロット圧を発生し、制御弁22がアー
ム5の前方側又は掻き込み側に操作され、右又は左に操
作するとこれに基づきパイロット弁34a,34bがパ
イロット圧を発生し、制御弁24が右旋回側又は左旋回
側に操作される。操作ペダル26を右又は左に踏み分け
るとこれに基づきパイロット弁35a,35bがパイロ
ット圧を発生し、制御弁25が第2ブーム部分4bの右
又は左揺動側に操作される。
【0014】以上の操作において、右及び左操作レバー
9,10用の各ポテンショメータ15〜18は右及び左
操作レバー9,10の操作方向だけではなく、その中立
位置からの操作量も検出している。これにより、右及び
左操作レバー9,10の操作量が大きい程、パイロット
弁31a〜34bのパイロット圧が大となり制御弁21
〜24が流量大側に操作される。つまり、右及び左操作
レバー9,10を大きく操作する程、油圧シリンダ11
〜13及び油圧モータ14が高速で作動するように構成
している。
【0015】(2) 図5及び図7に示すように旋回台2において、右側にバ
ックホウ装置3が配置され、左側に運転席28や右及び
左操作レバー9,10等で構成された運転部27が配置
されている。そして、旋回台2の左右中央において、バ
ックホウ装置3と運転部27とを仕切る窓付きの縦仕切
り板29(運転部27を覆う外部フレームに相当)が設
けられており、この縦仕切り板29の上端に旋回台2の
外側に沿った半円形状の上仕切り板30(運転部27を
覆う外部フレームに相当)が固定されている。
【0016】図3及び図5に示すように、地面Gから所
定高さにある所定位置D1より上方の範囲において、上
仕切り板30より上方(外方)に所定距離だけ離れ、縦
仕切り板29より前方(外方)に所定距離だけ離れた前
第1牽制面A1が、制御装置19内に設定されている
(設定手段に相当)。所定位置D1より下方の範囲にお
いて、前第1牽制面A1から少し前方に膨れた前第2牽
制面A2が、制御装置19内に設定されている(設定手
段に相当)。この場合、図3の実線で示す位置にバケッ
ト6を位置させている状態において、第1ブーム部分4
a(ブーム4)を旋回台2の支持点40周りに上下に揺
動操作した際に、バケット6の先端が描く側面視円弧状
の軌跡を前第2牽制面A2としている。図5に示すよう
に、縦仕切り板29のバックホウ装置3側の側面から右
方(外方)に所定距離だけ離れた横牽制面Cが、制御装
置19内に設定されている(設定手段に相当)。
【0017】図3に示す地面Gから所定高さにある所定
位置D2より上方の範囲において、前第1及び前第2牽
制面A1,A2、横牽制面Cの各々に対し図3及び図5
に示すように、これらから所定距離だけ前方又は右方に
離れた面が設定されて、この空間の面と前第1及び前第
2牽制面A1,A2、横牽制面Cとの間が、前牽制領域
B1及び横牽制領域B2として制御装置19内に設定さ
れている。以上のような前第1及び前第2牽制面A1,
A2、横牽制面C、前及び横牽制領域B1,B2は旋回
台2に対して設定されているものであり、旋回台2が旋
回するのに伴い旋回台2と一緒に移動して行くものであ
る。
【0018】(3) 次に、前第1及び前第2牽制面A1,A2、前牽制領域
B1に対するバックホウ装置3の制御について説明す
る。図6及び図7に示すように、第1ブーム部分4aの
上下角度を検出するポテンショメータ36(位置センサ
ーに相当)、第2ブーム部分4bの左右角度を検出する
ポテンショメータ37(位置センサーに相当)、アーム
5の前後角度を検出するポテンショメータ38(位置セ
ンサーに相当)、及びバケット6の前後角度を検出する
ポテンショメータ39(位置センサーに相当)が設けら
れており、各ポテンショメータ36〜39の検出値が制
御装置19に入力されている。
【0019】制御装置19では図1に示すように、ポテ
ンショメータ36〜39の検出値による第1ブーム部分
4aの上下角度、第2ブーム部分4bの左右角度、アー
ム5及びバケット6の前後角度と、第1ブーム部分4
a、第2ブーム部分4b、アーム5及びバケット6の各
長さにより、バケット6の先端の位置及びバケット6の
底部の位置を常時検出している。そして、ポテンショメ
ータ36〜39の検出値を微分処理することにより、バ
ケット6の先端及び底部の移動方向及び移動速度を検出
している(ステップS1,S2)。
【0020】これにより、図3に示すようにバケット6
が旋回台2の前方に位置している状態において、バケッ
ト6の先端が底部よりも運転部27に近い場合(ステッ
プS3)、バケット6が運転部27に接近する移動速度
が高くなるほど、図3に示す前牽制領域B1の幅が前方
側(図3の紙面右方)に拡げられるように設定変更され
(ステップS5)、バケット6が運転部27に接近する
移動速度が低くなるほど、図3に示す前牽制領域B1の
幅が運転部27側(図3の紙面左方)に狭められるよう
に設定変更される(ステップS6)。
【0021】このようにして幅が大小に変更される前牽
制領域B1内にバケット6の先端が入り込むと(ステッ
プS7)、パイロット弁31a〜32b,35a,35
bが操作されて、右及び左操作レバー9,10、操作ペ
ダル26の操作に関係なく、第1及び第2ブーム部分4
a,4bの油圧シリンダ11,7、アーム5の油圧シリ
ンダ12の作動速度が減速操作される(ステップS
8)。
【0022】この場合、バケット6の先端が前牽制領域
B1内で前第1及び前第2牽制面A1,A2に接近する
ほど、油圧シリンダ11,7,12が大きく減速操作さ
れていくのであり、バケット6の先端が前第1及び前第
2牽制面A1,A2の近傍にまで達すると、油圧シリン
ダ11,7,12の作動速度は略零に近い状態にまで減
速操作される。逆に、前牽制領域B1内においてバケッ
ト6の先端が前第1及び前第2牽制面A1,A2から離
れる方向に第1及び第2ブーム部分4a,4b、アーム
5が操作された場合には、前述の減速とは逆に前牽制領
域B1内で、油圧シリンダ11,7,12の作動速度が
増速操作されて行き、前牽制領域B1から出たときに元
の速度に戻し操作される。
【0023】以上のように、前牽制領域B1内にバケッ
ト6の先端が入り込み(ステップS7)、前第1及び前
第2牽制面A1,A2に接近するのに伴い次第に減速操
作されて(ステップS8)、バケット6の先端の前第1
及び前第2牽制面A1,A2に接近する方向の移動速度
が所定の低速度にまで減速すると(ステップS9)、バ
ケット6の先端が前第1及び前第2牽制面A1,A2に
略接するような状態になる。この場合、図5及び図6に
示す警報ブザー41(警報装置に相当)が、短い音で数
回だけ鳴る(例えば短い電子音を「ピッ、ピッ」と言う
ように数回だけ鳴らす)(ステップS10)(警報操作
手段に相当)。これにより、バケット6の先端が前牽制
領域B1を前第1及び前第2牽制面A1,A2から離れ
る方向に移動しているときには警報ブザー41が停止す
るように操作され、バケット6の先端が前牽制領域B1
を前第1及び前第2牽制面A1,A2に接近する方向に
移動しているときには警報ブザー41が作動するととも
に作動してから警報に必要なものとして設定してある設
定時間が経過した後には停止するように操作され、作業
者はバケット6の先端が前第1及び前第2牽制面A1,
A2に略接するような位置にまで達したことを認識す
る。
【0024】そして、図2に示すようにバケット6の先
端が前第1牽制面A1に完全に達したとする(ステップ
S11)。この場合、アーム5を掻き込み側に操作して
も第1ブーム部分4aを上昇操作しても、又、第2ブー
ム部分4bを左揺動側(運転部27側)に操作しても、
バケット6の先端が前第1牽制面A1を越えて運転部2
7側に入り込んでくる。従って、以上の状態において左
操作レバー10でアーム5を掻き込み側に、右操作レバ
ー9で第1ブーム部分4aを上昇側に、操作ペダル26
で第2ブーム部分4bを左揺動側に操作しようとして
も、パイロット弁31a〜32b,35a,35bのパ
イロット圧が消えて、制御弁21,22,25により、
油圧シリンダ11,12,7が停止操作される(ステッ
プS12,S13,S14)(牽制手段に相当)。逆
に、バケット6の先端が前第1牽制面A1に達した状態
で、アーム5の前方への操作、第1ブーム部分4aの下
降操作及び第2ブーム部分4bの右揺動側への操作は、
バケット6の先端が前第1牽制面A1から離れる方向の
操作なので、これらの操作は支障なく行える。
【0025】バケット6の先端が前第1牽制面A1に達
した状態で、油圧シリンダ13によるバケット6の操作
は、以下の説明のような条件下において可能に構成され
ている。図4に示すようにバケット6の先端が前第1牽
制面A1に位置している状態において、前第1牽制面A
1に直交した姿勢Hを挟んだ設定範囲F内にバケット6
が位置していれば(ステップS17)、設定範囲F内に
おいて油圧シリンダ13によるバケット6の上下揺動操
作が可能である(ステップS19)。
【0026】そして、バケット6が設定範囲Fを越えた
上向き姿勢で、その先端が前第1牽制面A1に位置して
いる状態では、バケット6を下方に揺動操作するとバケ
ット6の先端が前第1牽制面A1を越えて運転部27側
に大きく入り込むので、このような場合にはバケット6
を現在の状態から上方にしか揺動操作できない(ステッ
プS18)。逆にバケット6が設定範囲Fを越えた下向
き姿勢で、その先端が前第1牽制面A1に位置している
状態では、バケット6を上方に揺動操作するとバケット
6の先端が前第1牽制面A1を越えて運転部27側に大
きく入り込むので、このような場合にはバケット6を現
在の状態から下方にしか揺動操作できない(ステップS
20)(以上、牽制手段に相当)。
【0027】次に、バケット6の先端が前牽制領域B1
内から前第2牽制面A2に達したとする(ステップS1
1)。この場合、アーム5を掻き込み側に操作しても、
第2ブーム部分4bを左揺動側(運転部27側)に操作
しても、バケット6の先端が前第2牽制面A2を越えて
運転部27側に入り込んでくる。しかし、図3の実線で
示す位置にバケット6を位置させている状態において、
第1ブーム部分4a(ブーム4)を旋回台2の支持点4
0周りに上下に揺動操作した際に、バケット6の先端が
描く側面視円弧状の軌跡を前第2牽制面A2としてい
る。これにより、バケット6の先端が前第2牽制面A2
に達した状態で、第1ブーム部分4aを上昇及び下降操
作しても、バケット6の先端は前第2牽制面A2上を移
動するだけで、バケット6の先端が前第2牽制面A2を
越えて運転部27側に入り込んでくることはない。
【0028】従って、以上の状態において左操作レバー
10でアーム5を掻き込み側に、操作ペダル26で第2
ブーム部分4bを左揺動側に操作しようとしても、パイ
ロット弁32a,32b,35a,35bのパイロット
圧が消えて、制御弁22,25により、油圧シリンダ1
2,7が停止操作される(ステップS15,S16)
(牽制手段に相当)。しかし、右操作レバー9による第
1ブーム部分4aの上昇及び下降操作は支障なく行え
る。バケット6の先端が前第2牽制面A2に達した状態
で、アーム5の前方への操作及び第2ブーム部分4bの
右揺動側への操作は、バケット6の先端が前第2牽制面
A2から離れる方向の操作なので、これらの操作は支障
なく行える。又、バケット6の先端が前第2牽制面A2
に達した状態で、油圧シリンダ13によるバケット6の
操作は、前述の説明のような条件下において可能である
(ステップS17〜S20)(牽制手段に相当)。
【0029】(4) 次に、横牽制面C及び横牽制領域B2に対するバックホ
ウ装置3の制御について説明する。制御装置19におい
ては前述と同様に、ポテンショメータ36〜39の検出
値による第1ブーム部分4aの上下角度、第2ブーム部
分4bの左右角度、アーム5及びバケット6の前後角度
と、第1ブーム部分4a、第2ブーム部分4b、アーム
5及びバケット6の各長さとにより、バケット6の左横
側面の位置を常時検出している。そして、ポテンショメ
ータ36〜39の検出値を微分処理することにより、バ
ケット6の左横側面の移動方向及び移動速度を検出して
いる。
【0030】図5の実線に示すようにバケット6を運転
部27の右横に位置させている場合において、油圧シリ
ンダ7により第2ブーム部分4bを運転部27側の左揺
動側に操作する場合、前項(3)と同様にバケット6の
左横側面が運転部27に接近する移動速度が高くなるほ
ど、図5に示す横牽制領域B2の幅が右方側に拡げられ
るように設定変更され、バケット6の左横側面が運転部
27に接近する移動速度が低くなるほど、図5に示す横
牽制領域B2の幅が運転部27側(図5の紙面左方)に
狭められるように設定変更される。
【0031】このようにして幅が大小に変更される横牽
制領域B2内にバケット6の左横側面が入り込むと、パ
イロット弁35a,35bが操作されて操作ペダル26
の操作に関係なく、第2ブーム部分4bの油圧シリンダ
7の作動速度が減速操作される。この場合、バケット6
の左横側面が横牽制領域B2内で横牽制面Cに接近する
ほど、油圧シリンダ7が大きく減速操作されていくので
あり、バケット6の左横側面が横牽制面Cの近傍にまで
達すると、油圧シリンダ7の作動速度は略零に近い状態
にまで減速操作される。逆に、横牽制領域B2内におい
てバケット6の左横側面が横牽制面Cから離れる方向に
第2ブーム部分4bが操作された場合には、前述の減速
とは逆に横牽制領域B2内で、油圧シリンダ7の作動速
度が増速操作されて行き、横牽制領域B2から出たとき
に元の速度に戻し操作される。
【0032】以上のように、横牽制領域B2内にバケッ
ト6の左横側面が入り込み、横牽制面Cに接近するのに
伴い次第に減速操作されて、バケット6の左横側面の横
牽制面Cに接近する方向の移動速度が所定の低速度にま
で減速すると、バケット6の左横側面が横牽制面Cに略
接するような状態になる。この場合、図5及び図6に示
す警報ブザー41が、短い音で数回だけ鳴る(例えば短
い電子音を「ピッ、ピッ」と言うように数回だけ鳴ら
す)(警報操作手段に相当)。これにより、バケット6
の左横側面が横牽制領域B2を横牽制面Cから離れる方
向に移動しているときには警報ブザー41が停止するよ
うに操作され、バケット6の左横側面が横牽制領域B2
を横牽制面Cに接近する方向に移動しているときには警
報ブザー41が作動するとともに作動してから警報に必
要なものとして設定してある設定時間が経過した後には
停止するように操作され、作業者はバケット6の左横側
面が横牽制面Cに略接するような位置にまで達したこと
を認識する。
【0033】そして、バケット6の左横側面が横牽制面
Cに完全に達すると、この状態から第2ブーム部分4b
が少しでも横牽制面Cを越えて左揺動側に操作されよう
とした場合には、パイロット弁35a,35bのパイロ
ット圧が消えて、制御弁25により第2ブーム部分4b
の油圧シリンダ7が停止操作される(牽制手段に相
当)。
【0034】(5) 次に、所定位置D2から下方の領域でのバックホウ装置
3の制御について説明する。以上のように、図3に示す
所定位置D2から上方の領域においては、前第1及び前
第2牽制面A1,A2、横牽制面Cに対して前及び横牽
制領域B1,B2が設定されているが、所定位置D2か
ら下方の領域においてはこのようなものは設定されてい
ない(図1のステップS7から図2のステップS11に
移行)。これにより、バケット6の先端が前第2牽制面
A2に達するまでは、右及び左操作レバー9,10、操
作ペダル26の操作に基づいた速度でバックホウ装置3
の油圧シリンダ11,12,7が操作されるのであり、
警報ブザー41も鳴らない。
【0035】そして、バケット6の先端が前第2牽制面
A2に達した場合(ステップS11)、アーム5の掻き
込み側の操作及び第2ブーム部分4bの左揺動側の操作
は行えないが(ステップS15,S16)、第1ブーム
部分4aの上昇及び下降操作は行える。そして、バケッ
ト6の操作も前述の条件下において可能であるが(ステ
ップS17〜S20)(以上、牽制手段に相当)、警報
ブザー41は前述と同様に鳴らない。
【0036】〔別実施例〕 前述の実施例では、警報ブザー41のみを数回だけ鳴ら
しているが、警報ブザー41を設定時間の間だけ連続的
に鳴らしてから停止するようにしてもよい。そして、こ
の警報ブザー41の作動と同時に運転部27に備えた警
報ランプ(図示せず)を点灯又は点滅させるようにして
もよい。前述の実施例では、前及び横牽制領域B1,B
2内でバックホウ装置3が所定の低速度にまで減速する
と、警報ブザー41を鳴らすように構成しているが、ポ
テンショメータ36〜39の検出値により検出すると、
警報ブザー41を鳴らすように構成してもよい。
【0037】前述の実施例ではバケット6の先端、底部
及び左横側面を基準として、前第1及び前第2牽制面A
1,A2、横牽制面Cを設定しているが、図7のポテン
ショメータ39を省略し、ポテンショメータ36,3
7,38によりアーム5の先端(バケット6の連結点)
を基準として、前第1及び前第2牽制面A1,A2、横
牽制面Cを設定してもよい。又、ポテンショメータ36
〜39に代えて、縦及び上仕切り板29,30に備えた
超音波センサー等により、バケット6の位置を検出する
ように構成してもよい。
【0038】前述の実施例では、右及び左操作レバー
9,10、操作ペダル26の操作位置をポテンショメー
タ15〜18で電気的に検出して、電磁比例減圧弁型式
のパイロット弁31a〜35bによりパイロット操作型
式の制御弁21〜25を操作する型式であり、この型式
に本発明を適用しているが、本発明を次のような構成の
バックホウに適用してもよい。つまり、前述の電磁比例
減圧弁型式のパイロット弁31a〜35bを装備せず
に、右及び左操作レバー9,10、操作ペダル26の操
作位置をポテンショメータ15〜18で電気的に検出し
て、この検出値に基づいて電磁比例減圧弁型式の制御弁
21〜25を操作する型式。又、前述のポテンショメー
タ15〜18を装備せずに、右及び左操作レバー9,1
0、操作ペダル26の操作によりパイロット弁(図示せ
ず)を直接機械的に操作し、このパイロット弁からのパ
イロット圧で制御弁21〜25を切換操作する型式であ
る。
【0039】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】前牽制領域、前第1及び前第2牽制面でのバッ
クホウ装置の制御の前半の流れを示す図
【図2】前牽制領域、前第1及び前第2牽制面でのバッ
クホウ装置の制御の後半の流れを示す図
【図3】前第1及び前第2牽制面、前牽制領域を示すバ
ックホウの概略側面図
【図4】バケットの先端が前第1及び前第2牽制面に達
した状態での側面図
【図5】前第1牽制面、前牽制領域、横牽制面及び横牽
制領域を示すバックホウの概略平面図
【図6】バックホウ装置用の各油圧シリンダ、制御弁、
パイロット弁、右及び左操作レバー等の関係を示す図
【図7】バックホウの全体側面図
【符号の説明】
2 旋回台 3 バックホウ装置 6 バケット 7,11,12,13 油圧シリンダ 27 運転部 29,30 外部フレーム 36,37,38,39 位置センサー 41 警報装置 A1,A2,C 牽制面 B1,B2 牽制領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−79063(JP,A) 特開 昭60−62342(JP,A) 実開 昭63−61465(JP,U) 実開 昭61−32255(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02F 9/24 E02F 3/43

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 旋回台(2)に備えられた運転部(2
    7)を覆う外部フレーム(29),(30)から、外方
    に所定距離だけ離れた牽制面(A1),(A2),
    (C)を空間上に設定する設定手段と、バックホウ装置
    (3)のバケット(6)の位置を検出する位置センサー
    (36),(37),(38),(39)と、前記位置
    センサー(36),(37),(38),(39)の検
    出に基づき、前記バケット(6)が前記牽制面(A
    1),(A2),(C)を越えて運転部(27)側に入
    り込もうとすると、前記バックホウ装置(3)駆動用の
    油圧シリンダ(7),(11),(12),(13)を
    停止させてこれを阻止する牽制手段とを備えているバッ
    クホウであって、前記牽制面(A1),(A2),(C)から外部フレー
    ム(29),(30)側とは反対側に所定距離だけ離れ
    た空間上の面と前記牽制面(A1),(A2),(C)
    との間に位置する牽制領域(B1),(B2)を設定す
    る設定手段と、バケット(6)が牽制面(A1),(A
    2),(C)に接近したことを警報する警報装置(4
    1)と、バケット(6)が前記牽制領域(B1),(B
    2)を牽制面(A1),(A2),(C)に接近する方
    向に移動しているときに警報装置(41)が設定時間の
    間だけ作動し、かつ、バケット(6)が前記牽制領域
    (B1),(B2)を牽制面(A1),(A2),
    (C)から離れる方向に移動しているときに警報装置
    (41)が停止するように警報装置(41)を操作する
    警報操作手段とを備えてある バックホウ。
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