JPH0711673A - バックホウ - Google Patents

バックホウ

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JPH0711673A
JPH0711673A JP15676593A JP15676593A JPH0711673A JP H0711673 A JPH0711673 A JP H0711673A JP 15676593 A JP15676593 A JP 15676593A JP 15676593 A JP15676593 A JP 15676593A JP H0711673 A JPH0711673 A JP H0711673A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 旋回台の運転部から外方に所定距離だけ離れ
た牽制面を空間上に設定し、バケットの位置を検出する
位置センサーに基づき、バケットが牽制面を越えて運転
部側に入り込もうとすると、バックホウ装置駆動用の油
圧シリンダを停止させてこれを阻止するように構成した
バックホウにおいて、警報ブザーを有効に鳴らす。 【構成】 バケット6が牽制面A1,A2に達してバッ
クホウ装置が停止した場合にのみ警報ブザーを鳴らし、
これ以外の状態では警報ブザーは鳴らさない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はバックホウにおいて、運
転部を覆う外部フレームとバケットとの接触を避ける為
の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】バックホウにおいて、運転部を覆う外部
フレームとバケットとの接触を避ける構造の一例が、特
開平2−256722号公報に開示されている。この構
造においては運転部を覆う外部フレーム(前記公報の第
3図中の3)から、外方に所定距離だけ離れた牽制面
(前記公報の第3図中の第2設定位置)を空間上に設定
し、バックホウ装置のバケットの位置を検出する位置セ
ンサーを設けて、この位置センサーの検出に基づきバケ
ットが牽制面を越えて運転部側に入り込もうとすると、
バックホウ装置駆動用の油圧シリンダを停止させてこれ
を阻止する牽制手段を備えている。
【0003】この場合、牽制面から所定距離だけ外方に
離れた空間上の面と牽制面との間に牽制領域(前記公報
の第3図中の減速範囲)を設定して、この牽制領域内に
バケットが入り込むとブザー等の警報装置を作動させ
て、バケットが牽制面に接近したことを運転部の作業者
に知らせるように構成することが提案されている。以上
の構成により、運転部の作業者がバックホウ装置を操作
している場合に、誤ってバケットを運転部側に至近距離
まで近づけて外部フレームに衝突させるような操作を行
っても、この操作が運転部の作業者に報知されるのであ
り、バケットが外部フレームより外側の牽制面に達すれ
ば、バックホウ装置が自動的に停止して接触が回避され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この場合、牽制領域内
においてはバケットが牽制面に達しない限り、バックホ
ウ装置は自由に操作することができるのであるが、牽制
領域内にバケットが在れば警報装置が常時作動してい
る。これにより、牽制面の手前でバケットを牽制面から
遠ざけるような操作を行っても、又、牽制面の手前でバ
ケットを停止させていても、ブザー等の警報装置が作動
しているので、特に熟練した作業者にとっては煩わしい
状態となっている。そして、牽制面の手前で警報装置が
常時作動していると、そのうちに作業者が警報装置に慣
れてしまって、作業者の注意力が低下してしまう。本発
明は、前述のように牽制面の手前付近にバケットを操作
している状態での煩わしさを少なくし、又、作業者の注
意力の低下を防止することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は以上のよ
うなバックホウにおいて、次のように構成することにあ
る。つまり、旋回台に備えられた運転部を覆う外部フレ
ームから、外方に所定距離だけ離れた牽制面を空間上に
設定する設定手段と、バックホウ装置のバケットの位置
を検出する位置センサーとを備え、位置センサーの検出
に基づき、バケットが牽制面を越えて運転部側に入り込
もうとすると、バックホウ装置駆動用の油圧シリンダを
停止させてこれを阻止する牽制手段と、位置センサーの
検出に基づき、バケットが牽制面に達すると、警報装置
を設定時間の間だけ作動させる警報操作手段とを備えて
ある。
【0006】
【作用】本発明のように構成すると、バケットを牽制面
付近に位置させてバックホウ装置を操作していても警報
装置は特に作動しない。そして、バケットが牽制面に達
して初めて、警報装置が作動する。これにより、バケッ
トが牽制面に達したことを作業者が認識するのであり、
警報装置が停止状態から作動状態に切り換わるので、こ
の切り換わりによって低下していた作業者の注意が喚起
される。
【0007】バックホウにおいてはバケットによる吊り
下げ作業等のように、バケットを牽制面で停止させた状
態で作業を行う場合がある。そこで、本発明のようにバ
ケットが牽制面に達した際に警報が設定時間後に停止す
るように構成すれば、バケットを牽制面で停止させてい
る際に警報装置も作動し続けると言うような煩わしさが
ない。
【0008】
【発明の効果】以上のように、バックホウ装置が自動的
に停止操作される牽制面を空間上に設定したバックホウ
において、バケットが牽制面に達した場合にのみ警報装
置を作動させているので、バケットが牽制面の手前付近
に位置している状態で警報装置が常時作動するような煩
わしさがなくなり、且つ、作業者の注意も喚起されるの
で、作業者が快適に誤操作なく作業を行えるようにな
る。そして、バケットを牽制面で停止させていても設定
時間後に警報装置が停止するので、作業者がさらに快適
に作業を行うことができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。 (1)図7はバックホウの全体側面を示しており、ゴム
クローラ型式の走行装置1にドーザ20及びこの上部に
旋回台2が支持され、旋回台2の前部にバックホウ装置
3が備えられている。このバックホウ装置3は、油圧シ
リンダ11により上下に揺動駆動されるブーム4、油圧
シリンダ12により前後に揺動駆動されるアーム5、及
び油圧シリンダ13により掻き込み揺動駆動されるバケ
ット6を備えて構成されている。そして、旋回台2の旋
回駆動用として油圧モータ14が備えられている。
【0010】バックホウ装置3におけるブーム4は図7
に示すように、上下に揺動駆動される第1ブーム部分4
a、第1ブーム部分4aの前端の軸芯P1周りに揺動自
在に連結された第2ブーム部分4b、第2ブーム部分4
bの前端の軸芯P2周りに揺動自在に連結された支持ブ
ラケット4cで構成されており、この支持ブラケット4
cにアーム5が連結されている。そして、第1ブーム部
分4aと支持ブラケット4cに亘り連係リンク8が架設
されて平行四連リンクが構成されており、油圧シリンダ
7により第2ブーム部分4bを揺動操作することによっ
て、アーム5及びバケット6を左右に平行移動させるこ
とができる。
【0011】図6に示すようにブーム4における第1ブ
ーム部分4aの油圧シリンダ11に対する制御弁21、
ブーム4における第2ブーム部分4bの油圧シリンダ7
に対する制御弁25、アーム5の油圧シリンダ12に対
する制御弁22、バケット6の油圧シリンダ13に対す
る制御弁23、及び旋回台2の油圧モータ14に対する
制御弁24が備えられている。この制御弁21〜25は
3位置切換式でパイロット操作型式であり、パイロット
圧に基づく開度調節により流量制御が可能である。そし
て、各制御弁21〜25に対して、開度操作用のパイロ
ット圧を発生する電磁比例減圧弁型式のパイロット弁3
1a,31b,32a,32b,33a,33b,34
a,34b,35a,35bが設けられている。
【0012】図5,6,7に示すように、旋回台2に右
操作レバー9及び左操作レバー10が備えられている。
この右及び左操作レバー9,10は前後左右に操作自在
であり、右操作レバー9の前後方向の操作位置を検出す
るポテンショメータ15、左右方向の操作位置を検出す
るポテンショメータ16が備えられ、左操作レバー10
の前後方向の操作位置を検出するポテンショメータ1
7、左右方向の操作位置を検出するポテンショメータ1
8が備えられている。そして、各ポテンショメータ15
〜18からの操作信号が制御装置19に入力されてい
る。又、旋回台2の前側下部に操作ペダル26が設けら
れ、この操作ペダル26からの操作信号が制御装置19
に入力されている。
【0013】以上の構成により、右操作レバー9を前又
は後に操作するとこれに基づきパイロット弁31a,3
1bがパイロット圧を発生し、制御弁21が第1ブーム
部分4aの下降側又は上昇側に操作され、右又は左に操
作するとこれに基づきパイロット弁33a,33bがパ
イロット圧を発生し、制御弁23がバケット6の排土側
又は掻き込み側に操作される。又、左操作レバー10を
前又は後に操作するとこれに基づきパイロット弁32
a,32bがパイロット圧を発生し、制御弁22がアー
ム5の前方側又は掻き込み側に操作され、右又は左に操
作するとこれに基づきパイロット弁34a,34bがパ
イロット圧を発生し、制御弁24が右旋回側又は左旋回
側に操作される。操作ペダル26を右又は左に踏み分け
るとこれに基づきパイロット弁35a,35bがパイロ
ット圧を発生し、制御弁25が第2ブーム部分4bの右
又は左揺動側に操作される。
【0014】以上の操作において、右及び左操作レバー
9,10用の各ポテンショメータ15〜18は右及び左
操作レバー9,10の操作方向だけではなく、その中立
位置からの操作量も検出している。これにより、右及び
左操作レバー9,10の操作量が大きい程、パイロット
弁31a〜34bのパイロット圧が大となり制御弁21
〜24が流量大側に操作される。つまり、右及び左操作
レバー9,10を大きく操作する程、油圧シリンダ11
〜13及び油圧モータ14が高速で作動するように構成
している。
【0015】(2)図5及び図7に示すように旋回台2
において、右側にバックホウ装置3が配置され、左側に
運転席28や右及び左操作レバー9,10等で構成され
た運転部27が配置されている。そして、旋回台2の左
右中央において、バックホウ装置3と運転部27とを仕
切る窓付きの縦仕切り板29(運転部27を覆う外部フ
レームに相当)が設けられており、この縦仕切り板29
の上端に旋回台2の外側に沿った半円形状の上仕切り板
30(運転部27を覆う外部フレームに相当)が固定さ
れている。
【0016】図3及び図5に示すように、地面Gから所
定高さにある所定位置D1より上方の範囲において、上
仕切り板30より上方(外方)に所定距離だけ離れ、縦
仕切り板29より前方(外方)に所定距離だけ離れた前
第1牽制面A1が、制御装置19内に設定されている
(設定手段に相当)。所定位置D1より下方の範囲にお
いて、前第1牽制面A1から少し前方に膨れた前第2牽
制面A2が、制御装置19内に設定されている(設定手
段に相当)。この場合、図3の実線で示す位置にバケッ
ト6を位置させている状態において、第1ブーム部分4
a(ブーム4)を旋回台2の支持点40周りに上下に揺
動操作した際に、バケット6の先端が描く側面視円弧状
の軌跡を前第2牽制面A2としている。図5に示すよう
に、縦仕切り板29のバックホウ装置3側の側面から右
方(外方)に所定距離だけ離れた横牽制面Cが、制御装
置19内に設定されている(設定手段に相当)。
【0017】図3に示す地面Gから所定高さにある所定
位置D2より上方の範囲において、前第1及び前第2牽
制面A1,A2、横牽制面Cの各々に対し図3及び図5
に示すように、これらから所定距離だけ前方又は右方に
離れた面が設定されて、この空間の面と前第1及び前第
2牽制面A1,A2、横牽制面Cとの間が、前牽制領域
B1及び横牽制領域B2として制御装置19内に設定さ
れている。以上のような前第1及び前第2牽制面A1,
A2、横牽制面C、前及び横牽制領域B1,B2は旋回
台2に対して設定されているものであり、旋回台2が旋
回するのに伴い旋回台2と一緒に移動して行くものであ
る。
【0018】(3)次に、前第1及び前第2牽制面A
1,A2、前牽制領域B1に対するバックホウ装置3の
制御について説明する。図6及び図7に示すように、第
1ブーム部分4aの上下角度を検出するポテンショメー
タ36(位置センサーに相当)、第2ブーム部分4bの
左右角度を検出するポテンショメータ37(位置センサ
ーに相当)、アーム5の前後角度を検出するポテンショ
メータ38(位置センサーに相当)、及びバケット6の
前後角度を検出するポテンショメータ39(位置センサ
ーに相当)が設けられており、各ポテンショメータ36
〜39の検出値が制御装置19に入力されている。
【0019】制御装置19では図1に示すように、ポテ
ンショメータ36〜39の検出値による第1ブーム部分
4aの上下角度、第2ブーム部分4bの左右角度、アー
ム5及びバケット6の前後角度と、第1ブーム部分4
a、第2ブーム部分4b、アーム5及びバケット6の各
長さにより、バケット6の先端の位置及びバケット6の
底部の位置を常時検出している。そして、ポテンショメ
ータ36〜39の検出値を微分処理することにより、バ
ケット6の先端及び底部の移動方向及び移動速度を検出
している(ステップS1,S2)。
【0020】これにより、図3に示すようにバケット6
が旋回台2の前方に位置している状態において、バケッ
ト6の先端が底部よりも運転部27に近い場合(ステッ
プS3)、バケット6が運転部27に接近する移動速度
が高くなるほど、図3に示す前牽制領域B1の幅が前方
側(図3の紙面右方)に拡げられるように設定変更され
(ステップS5)、バケット6が運転部27に接近する
移動速度が低くなるほど、図3に示す前牽制領域B1の
幅が運転部27側(図3の紙面左方)に狭められるよう
に設定変更される(ステップS6)。
【0021】このようにして幅が大小に変更される前牽
制領域B1内にバケット6の先端が入り込むと(ステッ
プS7)、パイロット弁31a〜32b,35a,35
bが操作されて、右及び左操作レバー9,10、操作ペ
ダル26の操作に関係なく、第1及び第2ブーム部分4
a,4bの油圧シリンダ11,7、アーム5の油圧シリ
ンダ12の作動速度が減速操作される(ステップS
8)。
【0022】この場合、バケット6の先端が前牽制領域
B1内で前第1及び前第2牽制面A1,A2に接近する
ほど、油圧シリンダ11,7,12が大きく減速操作さ
れていくのであり、バケット6の先端が前第1及び前第
2牽制面A1,A2の近傍にまで達すると、油圧シリン
ダ11,7,12の作動速度は略零に近い状態にまで減
速操作される。逆に、前牽制領域B1内においてバケッ
ト6の先端が前第1及び前第2牽制面A1,A2から離
れる方向に第1及び第2ブーム部分4a,4b、アーム
5が操作された場合には、前述の減速とは逆に前牽制領
域B1内で、油圧シリンダ11,7,12の作動速度が
増速操作されて行き、前牽制領域B1から出たときに元
の速度に戻し操作される。
【0023】以上のように、前牽制領域B1内にバケッ
ト6の先端が入り込み(ステップS7)、前第1及び前
第2牽制面A1,A2に接近するのに伴い次第に減速操
作されて(ステップS8)、バケット6の先端の前第1
及び前第2牽制面A1,A2に接近する方向の移動速度
が所定の低速度にまで減速すると(ステップS9)、バ
ケット6の先端が前第1及び前第2牽制面A1,A2に
略接するような状態になる。この場合、図5及び図6に
示す警報ブザー41(警報装置に相当)が、短い音で数
回だけ鳴る(例えば短い電子音を「ピッ、ピッ」と言う
ように数回だけ鳴らす)(ステップS10)(警報操作
手段に相当)。これにより、作業者はバケット6の先端
が前第1及び前第2牽制面A1,A2に略接するような
位置にまで達したことを認識する。
【0024】そして、図2に示すようにバケット6の先
端が前第1牽制面A1に完全に達したとする(ステップ
S11)。この場合、アーム5を掻き込み側に操作して
も第1ブーム部分4aを上昇操作しても、又、第2ブー
ム部分4bを左揺動側(運転部27側)に操作しても、
バケット6の先端が前第1牽制面A1を越えて運転部2
7側に入り込んでくる。従って、以上の状態において左
操作レバー10でアーム5を掻き込み側に、右操作レバ
ー9で第1ブーム部分4aを上昇側に、操作ペダル26
で第2ブーム部分4bを左揺動側に操作しようとして
も、パイロット弁31a〜32b,35a,35bのパ
イロット圧が消えて、制御弁21,22,25により、
油圧シリンダ11,12,7が停止操作される(ステッ
プS12,S13,S14)(牽制手段に相当)。逆
に、バケット6の先端が前第1牽制面A1に達した状態
で、アーム5の前方への操作、第1ブーム部分4aの下
降操作及び第2ブーム部分4bの右揺動側への操作は、
バケット6の先端が前第1牽制面A1から離れる方向の
操作なので、これらの操作は支障なく行える。
【0025】バケット6の先端が前第1牽制面A1に達
した状態で、油圧シリンダ13によるバケット6の操作
は、以下の説明のような条件下において可能に構成され
ている。図4に示すようにバケット6の先端が前第1牽
制面A1に位置している状態において、前第1牽制面A
1に直交した姿勢Hを挟んだ設定範囲F内にバケット6
が位置していれば(ステップS17)、設定範囲F内に
おいて油圧シリンダ13によるバケット6の上下揺動操
作が可能である(ステップS19)。
【0026】そして、バケット6が設定範囲Fを越えた
上向き姿勢で、その先端が前第1牽制面A1に位置して
いる状態では、バケット6を下方に揺動操作するとバケ
ット6の先端が前第1牽制面A1を越えて運転部27側
に大きく入り込むので、このような場合にはバケット6
を現在の状態から上方にしか揺動操作できない(ステッ
プS18)。逆にバケット6が設定範囲Fを越えた下向
き姿勢で、その先端が前第1牽制面A1に位置している
状態では、バケット6を上方に揺動操作するとバケット
6の先端が前第1牽制面A1を越えて運転部27側に大
きく入り込むので、このような場合にはバケット6を現
在の状態から下方にしか揺動操作できない(ステップS
20)(以上、牽制手段に相当)。
【0027】次に、バケット6の先端が前牽制領域B1
内から前第2牽制面A2に達したとする(ステップS1
1)。この場合、アーム5を掻き込み側に操作しても、
第2ブーム部分4bを左揺動側(運転部27側)に操作
しても、バケット6の先端が前第2牽制面A2を越えて
運転部27側に入り込んでくる。しかし、図3の実線で
示す位置にバケット6を位置させている状態において、
第1ブーム部分4a(ブーム4)を旋回台2の支持点4
0周りに上下に揺動操作した際に、バケット6の先端が
描く側面視円弧状の軌跡を前第2牽制面A2としてい
る。これにより、バケット6の先端が前第2牽制面A2
に達した状態で、第1ブーム部分4aを上昇及び下降操
作しても、バケット6の先端は前第2牽制面A2上を移
動するだけで、バケット6の先端が前第2牽制面A2を
越えて運転部27側に入り込んでくることはない。
【0028】従って、以上の状態において左操作レバー
10でアーム5を掻き込み側に、操作ペダル26で第2
ブーム部分4bを左揺動側に操作しようとしても、パイ
ロット弁32a,32b,35a,35bのパイロット
圧が消えて、制御弁22,25により、油圧シリンダ1
2,7が停止操作される(ステップS15,S16)
(牽制手段に相当)。しかし、右操作レバー9による第
1ブーム部分4aの上昇及び下降操作は支障なく行え
る。バケット6の先端が前第2牽制面A2に達した状態
で、アーム5の前方への操作及び第2ブーム部分4bの
右揺動側への操作は、バケット6の先端が前第2牽制面
A2から離れる方向の操作なので、これらの操作は支障
なく行える。又、バケット6の先端が前第2牽制面A2
に達した状態で、油圧シリンダ13によるバケット6の
操作は、前述の説明のような条件下において可能である
(ステップS17〜S20)(牽制手段に相当)。
【0029】(4)次に、横牽制面C及び横牽制領域B
2に対するバックホウ装置3の制御について説明する。
制御装置19においては前述と同様に、ポテンショメー
タ36〜39の検出値による第1ブーム部分4aの上下
角度、第2ブーム部分4bの左右角度、アーム5及びバ
ケット6の前後角度と、第1ブーム部分4a、第2ブー
ム部分4b、アーム5及びバケット6の各長さとによ
り、バケット6の左横側面の位置を常時検出している。
そして、ポテンショメータ36〜39の検出値を微分処
理することにより、バケット6の左横側面の移動方向及
び移動速度を検出している。
【0030】図5の実線に示すようにバケット6を運転
部27の右横に位置させている場合において、油圧シリ
ンダ7により第2ブーム部分4bを運転部27側の左揺
動側に操作する場合、前項(3)と同様にバケット6の
左横側面が運転部27に接近する移動速度が高くなるほ
ど、図5に示す横牽制領域B2の幅が右方側に拡げられ
るように設定変更され、バケット6の左横側面が運転部
27に接近する移動速度が低くなるほど、図5に示す横
牽制領域B2の幅が運転部27側(図5の紙面左方)に
狭められるように設定変更される。
【0031】このようにして幅が大小に変更される横牽
制領域B2内にバケット6の左横側面が入り込むと、パ
イロット弁35a,35bが操作されて操作ペダル26
の操作に関係なく、第2ブーム部分4bの油圧シリンダ
7の作動速度が減速操作される。この場合、バケット6
の左横側面が横牽制領域B2内で横牽制面Cに接近する
ほど、油圧シリンダ7が大きく減速操作されていくので
あり、バケット6の左横側面が横牽制面Cの近傍にまで
達すると、油圧シリンダ7の作動速度は略零に近い状態
にまで減速操作される。逆に、横牽制領域B2内におい
てバケット6の左横側面が横牽制面Cから離れる方向に
第2ブーム部分4bが操作された場合には、前述の減速
とは逆に横牽制領域B2内で、油圧シリンダ7の作動速
度が増速操作されて行き、横牽制領域B2から出たとき
に元の速度に戻し操作される。
【0032】以上のように、横牽制領域B2内にバケッ
ト6の左横側面が入り込み、横牽制面Cに接近するのに
伴い次第に減速操作されて、バケット6の左横側面の横
牽制面Cに接近する方向の移動速度が所定の低速度にま
で減速すると、バケット6の左横側面が横牽制面Cに略
接するような状態になる。この場合、図5及び図6に示
す警報ブザー41が、短い音で数回だけ鳴る(例えば短
い電子音を「ピッ、ピッ」と言うように数回だけ鳴ら
す)(警報操作手段に相当)。これにより、作業者はバ
ケット6の左横側面が横牽制面Cに略接するような位置
にまで達したことを認識する。
【0033】そして、バケット6の左横側面が横牽制面
Cに完全に達すると、この状態から第2ブーム部分4b
が少しでも横牽制面Cを越えて左揺動側に操作されよう
とした場合には、パイロット弁35a,35bのパイロ
ット圧が消えて、制御弁25により第2ブーム部分4b
の油圧シリンダ7が停止操作される(牽制手段に相
当)。
【0034】(5)次に、所定位置D2から下方の領域
でのバックホウ装置3の制御について説明する。以上の
ように、図3に示す所定位置D2から上方の領域におい
ては、前第1及び前第2牽制面A1,A2、横牽制面C
に対して前及び横牽制領域B1,B2が設定されている
が、所定位置D2から下方の領域においてはこのような
ものは設定されていない(図1のステップS7から図2
のステップS11に移行)。これにより、バケット6の
先端が前第2牽制面A2に達するまでは、右及び左操作
レバー9,10、操作ペダル26の操作に基づいた速度
でバックホウ装置3の油圧シリンダ11,12,7が操
作されるのであり、警報ブザー41も鳴らない。
【0035】そして、バケット6の先端が前第2牽制面
A2に達した場合(ステップS11)、アーム5の掻き
込み側の操作及び第2ブーム部分4bの左揺動側の操作
は行えないが(ステップS15,S16)、第1ブーム
部分4aの上昇及び下降操作は行える。そして、バケッ
ト6の操作も前述の条件下において可能であるが(ステ
ップS17〜S20)(以上、牽制手段に相当)、警報
ブザー41は前述と同様に鳴らない。
【0036】〔別実施例〕前述の実施例では、バケット
6が前第1及び前第2牽制面A1,A2、横牽制面Cに
達した場合、警報ブザー41のみを数回だけ鳴らしてい
るが、この場合に警報ブザー41を設定時間の間だけ連
続的に鳴らしてから停止するようにしてもよい。そし
て、この警報ブザー41の作動と同時に運転部27に備
えた警報ランプ(図示せず)を点灯又は点滅させるよう
にしてもよい。前述の実施例では、前及び横牽制領域B
1,B2内でバックホウ装置3が所定の低速度にまで減
速すると、警報ブザー41を鳴らすように構成している
が、バケット6が前第1及び前第2牽制面A1,A2、
横牽制面Cに達したことを、ポテンショメータ36〜3
9の検出値により検出すると、警報ブザー41を鳴らす
ように構成してもよい。
【0037】前述の実施例ではバケット6の先端、底部
及び左横側面を基準として、前第1及び前第2牽制面A
1,A2、横牽制面Cを設定しているが、図7のポテン
ショメータ39を省略し、ポテンショメータ36,3
7,38によりアーム5の先端(バケット6の連結点)
を基準として、前第1及び前第2牽制面A1,A2、横
牽制面Cを設定してもよい。又、ポテンショメータ36
〜39に代えて、縦及び上仕切り板29,30に備えた
超音波センサー等により、バケット6の位置を検出する
ように構成してもよい。
【0038】前述の実施例では、右及び左操作レバー
9,10、操作ペダル26の操作位置をポテンショメー
タ15〜18で電気的に検出して、電磁比例減圧弁型式
のパイロット弁31a〜35bによりパイロット操作型
式の制御弁21〜25を操作する型式であり、この型式
に本発明を適用しているが、本発明を次のような構成の
バックホウに適用してもよい。つまり、前述の電磁比例
減圧弁型式のパイロット弁31a〜35bを装備せず
に、右及び左操作レバー9,10、操作ペダル26の操
作位置をポテンショメータ15〜18で電気的に検出し
て、この検出値に基づいて電磁比例減圧弁型式の制御弁
21〜25を操作する型式。又、前述のポテンショメー
タ15〜18を装備せずに、右及び左操作レバー9,1
0、操作ペダル26の操作によりパイロット弁(図示せ
ず)を直接機械的に操作し、このパイロット弁からのパ
イロット圧で制御弁21〜25を切換操作する型式であ
る。
【0039】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】前牽制領域、前第1及び前第2牽制面でのバッ
クホウ装置の制御の前半の流れを示す図
【図2】前牽制領域、前第1及び前第2牽制面でのバッ
クホウ装置の制御の後半の流れを示す図
【図3】前第1及び前第2牽制面、前牽制領域を示すバ
ックホウの概略側面図
【図4】バケットの先端が前第1及び前第2牽制面に達
した状態での側面図
【図5】前第1牽制面、前牽制領域、横牽制面及び横牽
制領域を示すバックホウの概略平面図
【図6】バックホウ装置用の各油圧シリンダ、制御弁、
パイロット弁、右及び左操作レバー等の関係を示す図
【図7】バックホウの全体側面図
【符号の説明】
2 旋回台 3 バックホウ装置 6 バケット 7,11,12,13 油圧シリンダ 27 運転部 29,30 外部フレーム 36,37,38,39 位置センサー 41 警報装置 A1,A2,C 牽制面

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 旋回台(2)に備えられた運転部(2
    7)を覆う外部フレーム(29),(30)から、外方
    に所定距離だけ離れた牽制面(A1),(A2),
    (C)を空間上に設定する設定手段と、バックホウ装置
    (3)のバケット(6)の位置を検出する位置センサー
    (36),(37),(38),(39)とを備え、 前記位置センサー(36),(37),(38),(3
    9)の検出に基づき、前記バケット(6)が前記牽制面
    (A1),(A2),(C)を越えて運転部(27)側
    に入り込もうとすると、前記バックホウ装置(3)駆動
    用の油圧シリンダ(7),(11),(12),(1
    3)を停止させてこれを阻止する牽制手段と、 前記位置センサー(36),(37),(38),(3
    9)の検出に基づき、前記バケット(6)が前記牽制面
    (A1),(A2),(C)に達すると、警報装置(4
    1)を設定時間の間だけ作動させる警報操作手段とを備
    えてあるバックホウ。
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Cited By (3)

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CN105492698B (zh) * 2013-08-22 2018-05-08 洋马株式会社 作业车辆

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