JPH06257185A - バックホウ - Google Patents

バックホウ

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JPH06257185A
JPH06257185A JP4474893A JP4474893A JPH06257185A JP H06257185 A JPH06257185 A JP H06257185A JP 4474893 A JP4474893 A JP 4474893A JP 4474893 A JP4474893 A JP 4474893A JP H06257185 A JPH06257185 A JP H06257185A
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栄治 西
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 運転部から所定距離だけ離れた空間上に牽制
面を設定し、バケットが牽制面に達するとバックホウ装
置を自動的に停止させて、バケットと運転部との接触を
回避するように構成したバックホウにおいて、ブームの
上昇操作とアームの掻き込み操作を同時に行ってバケッ
トを上げる場合、アームの掻き込み操作でバケットが牽
制面に達してしまい、アームを一度前方側に逆操作しな
ければブームの上昇操作が行えないと言う状態を回避す
る。 【構成】 ブーム4の上昇操作とアーム5の掻き込み操
作とを同時に行う場合、通常の第1牽制面A1よりも前
の第2牽制面A2にバケット6が達すると、先にアーム
5を停止させて、その後にバケット6が第1牽制面A1
に達するまでブーム4を上昇させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はバックホウにおいて、運
転部の最外側を覆う外部フレームとバケットとの接触を
避ける為の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】バックホウにおいて、運転部の最外側を
覆う外部フレームとバケットとの接触を避ける構造の一
例が、特開平2−256722号公報に開示されてい
る。この構造においては、運転部の最外側を覆う外部フ
レーム(前記公報の第3図中の3)から、前方に所定距
離だけ離れた牽制面(前記公報の第3図中の第2設定位
置)を空間上に設定し、バックホウ装置のバケット(前
記公報の第3図中の8)の位置を検出する位置センサー
を設けている。そして、位置センサーの検出に基づきバ
ケットが牽制面を越えて運転部側に入り込もうとする
と、バックホウ装置駆動用の油圧シリンダの制御弁を中
立位置に強制的に戻し操作し、バックホウ装置を停止さ
せる牽制手段を備えている。以上の構成により、運転部
の作業者がバックホウ装置を操作している場合に、誤っ
てバケットを運転部側に至近距離まで近づけて外部フレ
ームに衝突させるような操作を行っても、バケットが外
部フレームより外側の牽制面に達すれば、バックホウ装
置が自動的に停止して接触が回避される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】バックホウにおいて
は、ブーム(前記公報の第3図中の10)を前記公報の
第3図に示すような比較的下げた状態で掘削作業を行
い、その後にブームの上昇操作及びアーム(前記公報の
第3図中の9)の掻き込み操作を同時に行い、バックホ
ウ装置を小さく折り畳んで旋回して、次の作業に入るよ
うな作業形態を採ることがある。この場合、前述の構造
において前記公報の第3図に示すようにブームを比較的
下げて停止させた状態で、ブームの上昇操作及びアーム
の掻き込み操作を同時に行った場合、ブームが充分に上
昇操作されないうちにアームの掻き込み操作により、バ
ケットが牽制面に達してアームが先に停止操作されるこ
とがある。この状態ではまだブームが充分に上昇操作さ
れていないので、ブームの先端が旋回台から大きく前方
に出た状態となっており、この状態で旋回を行うとブー
ムの先端が建物の壁等に接触するおそれがある。
【0004】そこで、アームの停止後にブームを上昇操
作してやればよいのであるが、ブームは旋回台の連結点
を中心に円弧軌跡を描きながら上昇していくので、アー
ムが停止していてもブームの上昇に伴いバケットが運転
部に接近することになる。この場合、前述のように既に
バケットが牽制面上に位置していると、ブームを上昇さ
せようとしてもバケットが牽制面内に入り込むことにな
るので、牽制手段の作用によりブームの上昇操作が行え
ない状態になる。従って、このような状態でブームを上
昇させるには、アームを牽制面から一度離れる方向に操
作してからでないとブームの上昇操作が行えなくなるの
で、操作性の面で改善の余地がある。本発明は、前述の
ような牽制面を空間上に設定したバックホウにおいて、
ブームの上昇操作とアームの掻き込み操作とを同時に行
った場合に、アームを再び前方側に操作しなければ、ブ
ームの上昇操作が行えなくなると言うような状態を防止
することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は以上のよ
うなバックホウにおいて、次のように構成することにあ
る。つまり、 〔1〕旋回台に備えられた運転部の最外側を覆う外部フ
レームから前方に所定距離だけ離れた第1牽制面を空間
上に設定する第1設定手段と、バックホウ装置のバケッ
トの位置を検出する位置センサーと、位置センサーの検
出に基づき、バケットが第1牽制面を越えて運転部側に
入り込もうとすると、バックホウ装置駆動用の油圧シリ
ンダを停止させてこれを牽制阻止する第1牽制手段とを
備えると共に、第1牽制面からさらに前方に離れた第2
牽制面を空間上に設定する第2設定手段と、バックホウ
装置のブームの上昇操作とアームの掻き込み操作とが同
時に行われたことを検出する検出手段と、この検出手段
に基づきブームの上昇及びアームの掻き込みの同時操作
時にバケットが第2牽制面に達すると、アーム駆動用の
油圧シリンダを停止させる第2牽制手段とを備えてあ
る。
【0006】前項〔1〕の構成において、位置センサー
が旋回台に対するブームの角度を検出するポテンショメ
ータであり、且つ、ブームに対するアームの角度を検出
するポテンショメータであると共に、検出手段が両ポテ
ンショメータの検出値に変化に基づいて、ブームの上昇
及びアームの掻き込みの同時操作を検出するものであ
る。
【0007】
【作用】
〔I〕前項〔1〕のように構成すると例えば図4に示す
ように、バックホウ装置におけるブーム4の上昇操作
と、アーム5の掻き込み操作とが同時に行われ始めたと
する。この場合、一般に図4の実線で示すようにアーム
5の掻き込み操作によって、バケット6が第2牽制面A
2に達するのであり、第2牽制手段の作用によりアーム
5駆動用の油圧シリンダが停止操作されて、アーム5が
その位置で停止する。この状態においてバケット6はま
だ第1牽制面A1に達していないので、ブーム4の上昇
操作はそのまま継続して行われる。このようにブーム4
を上昇操作すると、これに伴ってバケット6が第1牽制
面A1側に接近していくのであり、バケット6が第1牽
制面A1に達すれば、ブーム4駆動用の油圧シリンダが
停止操作されてブーム4がその位置で停止する。
【0008】以上のようにしてブーム4を上昇操作する
ことができれば、ブーム4の先端が旋回台2に接近する
ので、この状態で旋回を行ってもブーム4の先端が建物
の壁等に接触するおそれはない。この場合、運転部の作
業者はブーム4の上昇操作とアーム5の掻き込み操作を
同時に行っているだけでよく、アーム5が先に停止しそ
の後に続けてブーム4が上昇して停止するのであり、ア
ーム5を前方(旋回台2から遠ざかる方向)に再操作す
る必要はない。
【0009】逆に、バックホウ装置のブーム4、アーム
5、バケット6のうちの一つが単独操作されている状態
や、ブーム4の上昇操作とアーム5の掻き込み操作とが
同時に行われる状態以外の通常の作業状態においては、
第2牽制面A2はバケット6の制御に対して関係なく、
第2牽制面A2の内外においてブーム4、アーム5、バ
ケット6を通常どおりに操作できるのである。そして、
二点鎖線で示すようにバケット6が第1牽制面A1に達
すると、この第1牽制面A1を越えてバケット6を運転
部側に操作しても、第1牽制手段の作用によりこの操作
が行えない。
【0010】この場合、アーム5のみを掻き込み側に単
独操作してやれば、図4の二点鎖線で示すように、第2
牽制面A2を越えてバケット6を運転部側に操作して、
バケット6を旋回台2に接近させることができる。これ
により、建物内等のように高さに制限がありブーム4を
上昇操作することができず、アーム5とバケット6の操
作のみにより掘削を行う場合において、アーム5の操作
範囲が第2牽制面A2により狭められるようなことがな
い。又、このバックホウをトラック等で運搬する場合、
道路上での運搬時に高さ制限があるので、ブーム4を比
較的下げた状態でアーム5を充分に掻き込み側に操作し
て、バックホウをトラック等に無理なく載せることがで
きる。
【0011】〔II〕前項〔1〕のように構成する場
合、バケット6の位置を検出する位置センサーとして、
例えば図8に示すように旋回台2に対するブーム4の角
度を検出するポテンショメータ36や、ブーム4に対す
るアーム5の角度を検出するポテンショメータ38を使
用する場合が多くある。従って、この両ポテンショメー
タ36,38の検出値の変化を見れば、ブーム4が上昇
操作されている状態、及びアーム5が掻き込み操作され
ている状態を判別できる。これにより、ブーム4の上昇
及びアーム5の掻き込みの同時操作が行われている状態
を検出する検出手段と、バケット6の位置を検出する為
のポテンショメータ36,38とを兼用することができ
る。
【0012】
【発明の効果】請求項1のように構成すると牽制面を空
間上に設定したバックホウにおいて、アームを掻き込み
側に操作した後に再びアームを前方側に操作しなくて
も、アームの掻き込み操作を行いながらブームの上昇操
作が行えるので、ブームを上昇させての旋回台の旋回状
態に円滑に移行することができ、バックホウの操作性を
向上させることができた。又、ブームを比較的下降させ
た状態でも、アームを充分に掻き込み側に操作できるの
で、アーム及びバケットのみで作業を行う場合の作業性
の低下を抑えることができると共に、トラック等でのバ
ックホウの運搬も無理なく行うことができる。請求項2
のように構成すると、バケットの位置を検出する為のポ
テンショメータを、ブームの上昇及びアームの掻き込み
の同時操作が行われたことを検出する検出手段に兼用す
ることができ、専用の検出手段を省略することができる
ので、生産コストの低減の面で有利なものとなる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。 (1)図8はバックホウの全体側面を示しており、ゴム
クローラ型式の走行装置1にドーザ20及びこの上部に
旋回台2が支持され、旋回台2の前部にバックホウ装置
3が備えられている。このバックホウ装置3は、油圧シ
リンダ11により上下に揺動駆動されるブーム4、油圧
シリンダ12により前後に揺動駆動されるアーム5、及
び油圧シリンダ13により掻き込み揺動駆動されるバケ
ット6を備えて構成されている。そして、旋回台2の旋
回駆動用として油圧モータ14が備えられている。
【0014】バックホウ装置3におけるブーム4は図8
に示すように、上下に揺動駆動される第1ブーム部分4
aと、この第1ブーム部分4aの前端の軸芯P1周りに
揺動自在に連結された第2ブーム部分4bと、この第2
ブーム部分4bの前端の軸芯P2周りに揺動自在に連結
された支持ブラケット4cとで構成されており、この支
持ブラケット4cにアーム5が連結されている。そし
て、第1ブーム部分4aと支持ブラケット4cに亘り連
係リンク8が架設されて平行四連リンクが構成されてお
り、油圧シリンダ7により第2ブーム部分4bを揺動操
作することによって、アーム5及びバケット6を平行に
左右移動させることができるように構成している。
【0015】図7に示すようにブーム4における第1ブ
ーム部分4aの油圧シリンダ11に対する制御弁21、
ブーム4における第2ブーム部分4bの油圧シリンダ7
に対する制御弁25、アーム5の油圧シリンダ12に対
する制御弁22、バケット6の油圧シリンダ13に対す
る制御弁23、及び旋回台2の油圧モータ14に対する
制御弁24が備えられている。この制御弁21〜25は
3位置切換式でパイロット操作型式であり、パイロット
圧に基づく開度調節により流量制御が可能である。そし
て、各制御弁21〜25に対して、開度操作用のパイロ
ット圧を発生する電磁比例減圧弁型式のパイロット弁3
1a,31b,32a,32b,33a,33b,34
a,34b,35a,35bが設けられている。
【0016】図6,7,8に示すように、旋回台2に右
操作レバー9及び左操作レバー10が備えられている。
この右及び左操作レバー9,10は前後左右に操作自在
であり、右操作レバー9の前後方向の操作位置を検出す
るポテンショメータ15、左右方向の操作位置を検出す
るポテンショメータ16が備えられると共に、左操作レ
バー10の前後方向の操作位置を検出するポテンショメ
ータ17、左右方向の操作位置を検出するポテンショメ
ータ18が備えられている。そして、各ポテンショメー
タ15〜18からの操作信号が制御装置19に入力され
ている。又、旋回台2の前側下部に操作ペダル26が設
けられ、この操作ペダル26からの操作信号が制御装置
19に入力されている。
【0017】以上の構成により、右操作レバー9を前又
は後に操作するとこれに基づきパイロット弁31a,3
1bがパイロット圧を発生し、制御弁21が第1ブーム
部分4aの下降側又は上昇側に操作され、右又は左に操
作するとこれに基づきパイロット弁33a,33bがパ
イロット圧を発生し、制御弁23がバケット6の排土側
又は掻き込み側に操作される。又、左操作レバー10を
前又は後に操作するとこれに基づきパイロット弁32
a,32bがパイロット圧を発生し、制御弁22がアー
ム5の上げ側又は掻き込み側に操作され、右又は左に操
作するとこれに基づきパイロット弁34a,34bがパ
イロット圧を発生し、制御弁24が右旋回側又は左旋回
側に操作される。操作ペダル26を右又は左に踏み分け
るとこれに基づきパイロット弁35a,35bがパイロ
ット圧を発生し、制御弁25が第2ブーム部分4bの右
又は左揺動側に操作される。
【0018】以上の操作において、右及び左操作レバー
9,10用の各ポテンショメータ15〜18は右及び左
操作レバー9,10の操作方向だけではなく、その中立
位置からの操作量も検出している。これにより、右及び
左操作レバー9,10の操作量が大きい程、パイロット
弁31a〜34bのパイロット圧が大となり制御弁21
〜24が流量大側に操作される。つまり、右及び左操作
レバー9,10を大きく操作する程、油圧シリンダ11
〜13及び油圧モータ14が高速で作動するように構成
している。
【0019】(2)図6及び図8に示すように旋回台2
においては、右側にバックホウ装置3が配置され、左側
に運転席28や右及び左操作レバー9,10等で構成さ
れた運転部27が配置されている。そして、旋回台2の
左右中央において、バックホウ装置3と運転部27とを
仕切る窓付きの縦仕切り板29(運転部27の最外側部
を覆う外部フレームに相当)が設けられており、この縦
仕切り板29の上端に旋回台2の外側に沿った半円形状
の上仕切り板30(運転部27の最外側部を覆う外部フ
レームに相当)が固定されている。
【0020】図4に示すように、上仕切り板30より上
方に所定距離だけ離れ、縦仕切り板29より前方に所定
距離だけ離れた前第1牽制面A1が、制御装置19内に
設定されている(第1設定手段に相当)。地面Gから所
定高さにある所定位置Dより上方の範囲において、前第
1牽制面A1から少し前方に膨れた前第2牽制面A2
が、制御装置19内に設定されている(第2設定手段に
相当)。この場合、図4の実線で示す位置にバケット6
を位置させている状態において、第1ブーム部分4a
(ブーム4)を旋回台2との支持点40周りに上下に揺
動操作した際に、バケット6の先端が描く側面視円弧状
の軌跡を前第2牽制面A2としているのである。
【0021】図6に示すように、縦仕切り板29のバッ
クホウ装置3側の側面から右方に所定距離だけ離れた横
牽制面Cが、制御装置19内に設定されている。図4に
示すように、所定位置Dより上方の範囲において、前第
1及び前第2牽制面A1,A2、横牽制面Cから所定距
離だけ前方又は右方に離れた面が設定されて、この空間
の面と前第1及び前第2牽制面A1,A2、横牽制面C
との間が、前第1牽制領域B1及び前第2牽制領域B
2、横牽制領域B3として制御装置19内に設定されて
いる。以上のような前第1及び前第2牽制面A1,A
2、横牽制面C、前第1及び前第2牽制領域B1,B
2、横牽制領域B3は旋回台2に対して設定されている
ものであり、旋回台2が旋回するのに伴い旋回台2と一
緒に移動して行くものである。
【0022】(3)次に、前第1及び前第2牽制面A
1,A2、前第1及び前第2牽制領域B1,B2に対す
るバックホウ装置3の制御について説明する(第1ブー
ム部分4aの上昇操作とアーム5の掻き込み操作とが同
時に行われる状態以外の状態)。図7及び図8に示すよ
うに、第1ブーム部分4aの上下角度を検出するポテン
ショメータ36(位置センサーに相当)、第2ブーム部
分4bの左右角度を検出するポテンショメータ37(位
置センサーに相当)、アーム5の前後角度を検出するポ
テンショメータ38(位置センサーに相当)、及びバケ
ット6の前後角度を検出するポテンショメータ39(位
置センサーに相当)が設けられており、この各ポテンシ
ョメータ36〜39からの検出信号が制御装置19に入
力されている。
【0023】制御装置19においては図1に示すよう
に、ポテンショメータ36〜39からの検出信号による
第1ブーム部分4aの上下角度、第2ブーム部分4bの
左右角度、アーム5及びバケット6の前後角度と、第1
ブーム部分4a、第2ブーム部分4b、アーム5及びバ
ケット6の各長さとにより、バケット6の先端の位置及
び底部の位置を常時算出している(ステップS1,S
2)。そして、ポテンショメータ36〜39の検出値を
微分処理することにより、バケット6の先端及び底部の
移動方向及び移動速度を算出している(ステップS3,
S4)。
【0024】これにより、図4に示すようにバケット6
が旋回台2の前方に位置して、バケット6の先端が底部
よりも旋回台2に近い場合(ステップS5)、第1及び
第2ブーム部分4a,4b、アーム5、バケット6のう
ちの一つが操作されている状態、つまり、第1ブーム部
分4aの上昇操作とアーム5の掻き込み操作とが同時に
行われる状態以外の状態であったとする(ステップS
6)。この場合、図4の前第2牽制面A2及び前第2牽
制領域B2はバケット6の制御に対して関係はなく、前
第2牽制面A2及び前第2牽制領域B2内において、第
1及び第2ブーム部分4a,4b、アーム5、バケット
6を通常どおりに単独操作できるのであり、前第1牽制
面A1及び前第1牽制領域B1に対して、バケット6の
制御が以下の説明のようにして行われる。
【0025】つまり、第1又は第2ブーム部分4a,4
b、アーム5、バケット6の単独操作により、バケット
6の先端が前第1牽制領域B1に入り込むと(ステップ
S7)、パイロット弁31a〜32b,35a,35b
が操作されて右及び左操作レバー9,10、操作ペダル
26の操作に関係なく、第1及び第2ブーム部分4a,
4bの油圧シリンダ11,7、アーム5の油圧シリンダ
12の作動速度が減速操作される(ステップS8)。こ
の場合、バケット6の先端が前第1牽制領域B1に入り
込んで前第1牽制面A1に接近するほど、油圧シリンダ
11,7,12が大きく減速操作される。逆に、バケッ
ト6の先端が前第1牽制面A1から離れる方向に第1及
び第2ブーム部分4a,4b、アーム5が操作された場
合には、前述の減速とは逆に前第1牽制領域B1内で、
油圧シリンダ11,7,12の作動速度が増速操作され
て行き、前第1牽制領域B1から出たときに元の速度に
戻し操作される。
【0026】そして、バケット6の先端が図4の前第1
牽制面A1に達したとする(ステップS9)(図4の二
点鎖線の状態参照)。この場合、図3に示すようにアー
ム5を掻き込み側に操作しても第1ブーム部分4aを上
昇側に操作しても、又、第2ブーム部分4bを左揺動側
(運転部27側)に操作しても、バケット6の先端が前
第1牽制面A1を越えて運転部27側に入り込んでく
る。これによって、バケット6の先端が前第1牽制面A
1に達した状態で、左操作レバー10でアーム5を掻き
込み側に、右操作レバー9で第1ブーム部分4aを上昇
側に、操作ペダル26で第2ブーム部分4bを左揺動側
に操作しようとしても、パイロット弁31a〜32b,
35a,35bのパイロット圧が消えて、制御弁21,
22,25により、油圧シリンダ11,7,12が停止
操作される(ステップS10,S11,S12)(第1
牽制手段に相当)。逆に、バケット6の先端が前第1牽
制面A1に達した状態で、アーム5の上げ操作、第1ブ
ーム部分4aの下降操作及び第2ブーム部分4bの右揺
動操作は、バケット6の先端が前第1牽制面A1から離
れる方向の操作なので、これらの操作は支障なく行え
る。
【0027】そして、バケット6の先端が前第1牽制面
A1に達した状態で、油圧シリンダ13によるバケット
6の操作は、以下の説明のような条件下において可能に
構成されている。つまり、図5に示すようにバケット6
の先端が前第1牽制面A1に位置している状態におい
て、前第1牽制面A1に直交した姿勢Hを挟んだ設定範
囲F内にバケット6の姿勢が位置していれば(ステップ
S13)、この設定範囲F内において油圧シリンダ13
によるバケット6の上下揺動操作が可能である(ステッ
プS14)。そして、バケット6が設定範囲Fを越えた
上向き姿勢で、その先端が前第1牽制面A1に位置して
いる状態では、バケット6を下方に揺動操作するとバケ
ット6の先端が前第1牽制面A1を越えて運転部27側
に大きく入り込むので、このような場合にはバケット6
を現在の状態から上方にしか揺動操作できない(ステッ
プS15)。逆にバケット6が設定範囲Fを越えた下向
き姿勢で、その先端が前第1牽制面A1に位置している
状態では、バケット6を上方に揺動操作するとバケット
6の先端が前第1牽制面A1を越えて運転部27側に大
きく入り込むので、このような場合にはバケット6を現
在の状態から下方にしか揺動操作できない(ステップS
16)。
【0028】(4)次に、図1のステップS6において
第1ブーム部分4aの上昇操作と、アーム5の掻き込み
操作とが同時に行われた場合について説明する。前述の
図1のステップS3,S4において、ポテンショメータ
36〜39の検出値を微分処理し、バケット6の先端及
び底部の移動方向及び移動速度を算出しているので、こ
のうち第1ブーム部分4aのポテンショメータ36及び
アーム5のポテンショメータ38の検出値の微分値によ
り、第1ブーム部分4aの上昇操作とアーム5の掻き込
み操作とが同時に行われ始めたことを検出する(ステッ
プS6)(検出手段に相当)。
【0029】図1から図2に示すように、第1ブーム部
分4aの上昇操作とアーム5の掻き込み操作とが同時に
行われ始めると、一般に図4の実線で示すようにアーム
5の掻き込み操作によりバケット6の先端が、前第2牽
制領域B2に入り込む(ステップS17)。この場合、
前第1牽制領域B1と同様にアーム5の油圧シリンダ1
2が減速操作されるのであり、バケット6の先端が前第
2牽制領域B2に入り込んで前第2牽制面A2に接近す
るほど、油圧シリンダ12が大きく減速操作される(ス
テップS18)。
【0030】次に、バケット6の先端が前第2牽制面A
2に達すると(ステップS19)、アーム5の油圧シリ
ンダ12が停止操作される(ステップS20)(第2牽
制手段に相当)。そして、第1ブーム部分4aの上昇操
作はそのまま継続して行われるのであり、この第1ブー
ム部分4aの上昇操作に伴い、バケット6の先端が前第
2牽制面A2に沿って上方に移動していくのである。こ
のように、バケット6の先端が前第2牽制面A2に沿っ
て上方に移動していき、図1及び図3に示すようにバケ
ット6の先端が第2牽制面A2上から前第1牽制領域B
1に入ると(ステップS7)、前述と同様に第1ブーム
部分4aの油圧シリンダ11が減速操作されるのであり
(ステップS8)、バケット6の先端が前第1牽制面A
1に達すると、第1ブーム部分4aの油圧シリンダ11
が停止操作されるのである(ステップS11)。
【0031】又、アーム5の単独操作によりバケット6
の先端が前第2牽制面A2を越えて運転部27側に入り
込んだ状態において、第1ブーム部分4aの上昇操作と
アーム5の掻き込み操作とが同時に行われ始めたとする
(ステップS17,S21)この場合には、即座にアー
ム5の油圧シリンダ12が停止操作されて(ステップS
20)、第1ブーム部分4aの上昇操作のみが行われ
る。そして、前述と同様にバケット6の先端が前第1牽
制領域B1に入ると(ステップS7)、第1ブーム部分
4aの油圧シリンダ11が減速操作されるのであり(ス
テップS8)、バケット6の先端が前第1牽制面A1に
達すると、第1ブーム部分4aの油圧シリンダ11が停
止操作される(ステップS11)。
【0032】(5)次に、横牽制面C及び横牽制領域B
3に対するバックホウ装置3の制御について説明する。
制御装置19においては前述と同様に、ポテンショメー
タ36〜39からの信号による第1ブーム部分4aの上
下角度、第2ブーム部分4bの左右角度、アーム5及び
バケット6の前後角度と、第1ブーム部分4a、第2ブ
ーム部分4b、アーム5及びバケット6の各長さとによ
り、バケット6の左横側面の位置を常時算出している。
そして、ポテンショメータ36〜39の検出値を微分処
理することにより、バケット6の左横側面の移動方向及
び移動速度を算出している。
【0033】図6の実線に示すようにバケット6を運転
部27の右横に位置させている場合において、油圧シリ
ンダ7により第2ブーム部分4bを運転部27側に揺動
操作させて、バケット6の左横側面が横牽制領域B3に
入り込むと、パイロット弁35a,35bが操作されて
操作ペダル26の操作に関係なく、第2ブーム部分4b
の油圧シリンダ7の作動速度が減速操作される。この場
合、バケット6の左横側面が横牽制領域B3に入り込ん
で横牽制面Cに接近するほど、大きく減速操作される。
【0034】逆に、バケット6の左横側面が横牽制面C
から離れる方向に第2ブーム部分4bが操作された場合
には、前述の減速とは逆に横牽制領域B3内で第2ブー
ム部分4bの油圧シリンダ7の作動速度が増速操作され
て行き、横牽制領域B3から出たときに元の速度に戻し
操作される。そして、バケット6の左横側面が横牽制面
Cに達してこれから少しでも横牽制面Cを越えて運転部
27側に操作されようとした場合には、パイロット弁3
5a,35bのパイロット圧が消えて、制御弁25によ
り第2ブーム部分4bの油圧シリンダ7が停止操作され
る。
【0035】(6)次に、所定位置Dから下方の領域で
のバックホウ装置3の制御について説明する。以上のよ
うに、図4に示す所定位置Dから上方の領域において
は、前第1及び前第2牽制面A1,A2、横牽制面C、
これに対する前第1及び前第2牽制領域B1,B2、横
牽制領域B3が設定されているが、所定位置Dから下方
の領域においては、前第1牽制面A1のみが設定されて
いる。従って、バケット6の先端が前第1牽制面A1に
達するまでは右及び左操作レバー9,10、操作ペダル
26の操作に基づいた速度で、バックホウ装置3の油圧
シリンダ11,12,7が操作される。そして、バケッ
ト6の先端が前第1牽制面A1に達すると、バケット6
の先端が前第1牽制面A1を越えて運転部27側に入り
込むような操作は行えない。
【0036】〔別実施例〕前述の実施例ではバケット6
の先端、底部及び左横側面を基準として、前第1及び前
第2牽制面A1,A2、横牽制面Cを設定しているが、
図8のポテンショメータ39を省略し、ポテンショメー
タ36,37,38によりアーム5の先端(バケット6
の連結点)を基準として、前第1及び前第2牽制面A
1,A2、横牽制面Cを設定してもよい。
【0037】前述の実施例では、右及び左操作レバー
9,10、操作ペダル26の操作位置をポテンショメー
タ15〜18で電気的に検出して、電磁比例減圧弁型式
のパイロット弁31a〜35bによりパイロット操作型
式の制御弁21〜25を操作する型式であり、この型式
に本発明を適用しているが、本発明を次のような構成の
バックホウに適用してもよい。つまり、前述の電磁比例
減圧弁型式のパイロット弁31a〜35bを装備せず
に、右及び左操作レバー9,10、操作ペダル26の操
作位置をポテンショメータ15〜18で電気的に検出し
て、この検出値に基づいて電磁比例減圧弁型式の制御弁
21〜25を操作する型式。又、前述のポテンショメー
タ15〜18を装備せずに、右及び左操作レバー9,1
0、操作ペダル26の操作によりパイロット弁(図示せ
ず)を直接機械的に操作し、このパイロット弁からのパ
イロット圧で制御弁21〜25を切換操作する型式であ
る。
【0038】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】前第1及び前第2牽制面、前第1及び前第2牽
制領域における制御の前半の流れを示す図
【図2】前第1及び前第2牽制面、前第1及び前第2牽
制領域における制御の中程の流れを示す図
【図3】前第1及び前第2牽制面、前第1及び前第2牽
制領域における制御の後半の流れを示す図
【図4】前第1及び前第2牽制面、前第1及び前第2牽
制領域を示すバックホウの概略側面図
【図5】バケットの先端が前第1及び前第2牽制面に達
した状態での側面図
【図6】前第1及び前第2牽制面、前第1及び前第2牽
制領域、横牽制面及び横牽制領域を示すバックホウの概
略平面図
【図7】バックホウ装置用の各油圧シリンダ、制御弁、
パイロット弁、右及び左操作レバー等の関係を示す図
【図8】バックホウの全体側面図
【符号の説明】
2 旋回台 3 バックホウ装置 4 ブーム 5 アーム 6 バケット 7,11,12,13 油圧シリンダ 27 運転部 29,30 外部フレーム 36,37,38,39 位置センサー 36,38 ポテンショメータ A1 第1牽制面 A2 第2牽制面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 旋回台(2)に備えられた運転部(2
    7)の最外側を覆う外部フレーム(29),(30)か
    ら前方に所定距離だけ離れた第1牽制面(A1)を空間
    上に設定する第1設定手段と、バックホウ装置(3)の
    バケット(6)の位置を検出する位置センサー(3
    6),(37),(38),(39)と、 前記位置センサー(36),(37),(38),(3
    9)の検出に基づき、前記バケット(6)が前記第1牽
    制面(A1)を越えて運転部(27)側に入り込もうと
    すると、前記バックホウ装置(3)駆動用の油圧シリン
    ダ(7),(11),(12),(13)を停止させて
    これを牽制阻止する第1牽制手段とを備えると共に、 前記第1牽制面(A1)からさらに前方に離れた第2牽
    制面(A2)を空間上に設定する第2設定手段と、前記
    バックホウ装置(3)のブーム(4)の上昇操作とアー
    ム(5)の掻き込み操作とが同時に行われたことを検出
    する検出手段と、 この検出手段に基づき前記ブーム(4)の上昇及びアー
    ム(5)の掻き込みの同時操作時に前記バケット(6)
    が前記第2牽制面(A2)に達すると、前記アーム
    (5)駆動用の油圧シリンダ(12)を停止させる第2
    牽制手段とを備えてあるバックホウ。
  2. 【請求項2】 前記位置センサー(36),(37),
    (38),(39)が前記旋回台(2)に対するブーム
    (4)の角度を検出するポテンショメータ(36)であ
    り、且つ、前記ブーム(4)に対するアーム(5)の角
    度を検出するポテンショメータ(38)であると共に、
    前記検出手段が前記両ポテンショメータ(36),(3
    8)の検出値に変化に基づいて、前記ブーム(4)の上
    昇及びアーム(5)の掻き込みの同時操作を検出するも
    のである請求項1記載のバックホウ。
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JP2013245456A (ja) * 2012-05-24 2013-12-09 Kobelco Contstruction Machinery Ltd 建設機械の作業アタッチメント制御装置及び建設機械

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