JP2744567B2 - バックホウ - Google Patents

バックホウ

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JP2744567B2
JP2744567B2 JP5040793A JP4079393A JP2744567B2 JP 2744567 B2 JP2744567 B2 JP 2744567B2 JP 5040793 A JP5040793 A JP 5040793A JP 4079393 A JP4079393 A JP 4079393A JP 2744567 B2 JP2744567 B2 JP 2744567B2
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    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02FDREDGING; SOIL-SHIFTING
    • E02F9/00Component parts of dredgers or soil-shifting machines, not restricted to one of the kinds covered by groups E02F3/00 - E02F7/00
    • E02F9/20Drives; Control devices
    • E02F9/2025Particular purposes of control systems not otherwise provided for
    • E02F9/2033Limiting the movement of frames or implements, e.g. to avoid collision between implements and the cabin

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mining & Mineral Resources (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Operation Control Of Excavators (AREA)
  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はバックホウにおいて、運
転部の最外側を覆う外部フレームとバケットとの接触を
避ける為の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】バックホウにおいて、運転部の最外側を
覆う外部フレームとバケットとの接触を避ける構造の一
例が、特開平2−256722号公報に開示されてい
る。この構造においては、運転部の最外側を覆う外部フ
レーム(前記公報の第3図中の3)から、前方に所定距
離だけ離れた牽制面(前記公報の第3図中の第2設定位
置)を空間上に設定し、バックホウ装置のバケット(前
記公報の第3図中の8)の位置を検出する位置センサー
を設けている。そして、位置センサーの検出に基づきバ
ケットが牽制面を越えて運転部側に入り込もうとする
と、バックホウ装置駆動用の油圧シリンダの制御弁を中
立位置に強制的に戻し操作し、バックホウ装置を停止さ
せる牽制手段を備えている。以上の構成により、運転部
の作業者がバックホウ装置を操作している場合に、誤っ
てバケットを運転部側に至近距離まで近づけて外部フレ
ームに衝突させるような操作を行っても、バケットが外
部フレームより外側の牽制面に達すれば、バックホウ装
置が自動的に停止して接触が回避される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述の構造において前
記公報の第3図に示すように、ブーム(前記公報の第3
図中の10)を比較的下げて停止させた状態で、アーム
(前記公報の第3図中の9)のみを運転部側に掻き込み
操作した場合、バケットが牽制面に達してアームが停止
操作されることになる。このようにブームが下がった状
態であると、ブームの先端が旋回台から大きく前方に離
れた状態となり、この状態で旋回を行うとブームの先端
が建物の壁等に接触するおそれがあるので、事前にブー
ムを充分に上昇させておく必要がある。
【0004】しかしながら、ブームを前記公報の第3図
に示すような比較的下げた状態から上昇させる場合、ブ
ームが旋回台の支持点を中心に円弧軌跡を描きながら上
昇していくので、アームが停止していてもバケットが運
転部に接近することになる。この場合、前述のように既
にバケットが牽制面上に位置していると、ブームを上昇
させようとしてもバケットが牽制面内に入り込むことに
なり、ブームの上昇操作が行えない状態になる。従っ
て、このような状態でブームを上昇させるには、アーム
を牽制面から一度離れる方向に操作してからでないとブ
ームの上昇操作が行えないので、操作性の面で改善の余
地がある。本発明は、前述のような牽制面を空間上に設
定したバックホウにおいて、アームを掻き込み側に操作
した後に再びアームを前方側に操作しなければ、ブーム
の上昇操作が行えなくなると言うような状態を防止する
ことを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は以上のよ
うなバックホウにおいて、次のように構成することにあ
る。つまり、旋回台に備えられた運転部の最外側を覆う
外部フレームから前方に所定距離だけ離れた第1牽制面
を、運転部の上部付近の空間上に設定する第1設定手段
と、バックホウ装置のブームを上下揺動自在に旋回台に
支持する旋回台の支持点を中心とした側面視円弧状の第
2牽制面を、第1牽制面の下側の空間上に設定する第2
設定手段と、バックホウ装置のバケットの位置を検出す
る位置センサーとを備えると共に、位置センサーの検出
に基づき、バケットが第1牽制面及び第2牽制面を越え
て運転部側に入り込もうとすると、バックホウ装置にお
けるアーム駆動用の油圧シリンダの掻き込み側への作動
を牽制阻止するアーム牽制手段と、位置センサーの検出
に基づき、バケットが第1牽制面を越えて運転部側に入
り込もうとすると、バックホウ装置におけるブーム駆動
用の油圧シリンダを停止させてこれを牽制阻止するブー
ム牽制手段とを備えてある。
【0006】
【作用】本発明のように構成すると例えば図2に示すよ
うに、バケット6が旋回台2の前方に位置してブーム4
を比較的下げた状態において、アーム5を掻き込み側
(旋回台2側)に操作すると、図2の実線に示すように
バケット6が第2牽制面A2に達してアーム5用の油圧
シリンダが停止し、第2牽制面A2を越えてアーム5を
掻き込み側に操作できなくなる(アーム牽制手段に相
当)。この場合、ブーム4の旋回台2との支持点40を
中心とした側面視円弧状の軌跡を第2牽制面A2として
いるので、バケット6が第2牽制面A2に達した状態で
ブーム4を上昇及び下降操作しても、バケット6は第2
牽制面A2上を上下に移動するだけで、バケット6が第
2牽制面A2を越えて運転部側に入り込んでくることは
ない。これにより、ブーム牽制手段が作動してブーム4
の上昇及び下降操作が阻止されるようなことはなく、ア
ーム5を第2牽制面A2から離れる上げ側に操作する必
要もない。
【0007】従って、バケット6が第2牽制面A2に達
した状態においてもブーム4を上昇及び下降操作するこ
とができるのであり、ブーム4を上昇操作するとこれに
伴いバケット6が第1牽制面A1側に接近していき、バ
ケット6が第1牽制面A1に達すればブーム牽制手段に
よりブーム4用の油圧シリンダが停止して、これ以上ブ
ーム4を上昇操作できなくなるのである(ブーム牽制手
段に相当)。このようにブーム4を上昇操作することが
できればブーム4の先端が旋回台2に接近するので、こ
の状態で旋回を行ってもブーム4の先端が建物の壁等に
接触するおそれはない。
【0008】又、このバックホウをトラック等で運搬す
る場合、道路上での運搬時に高さ制限があるので、バケ
ット6が第2牽制面A2に達した状態においてブーム4
を下降操作すれば、アーム5を掻き込み側に操作した状
態でブーム4を下げることができるので、バックホウを
トラック等に無理なく載せることができる。そして、第
2牽制面A2を円弧面に形成していると、第1牽制面A
1から第2牽制面A2が前方に突出する範囲を最小限に
抑えることができるので、第1牽制面A1から第2牽制
面A2が前方に突出したことにより、バケット6の作業
範囲が大きく狭められることはない。
【0009】逆に、ブーム4を比較的上げた状態でアー
ム5を掻き込み側に操作すると、バケット6が図2の前
第1牽制面A1に達する。このようにバケット6が上側
の第1牽制面A1に達すると、アーム5を掻き込み側に
操作してもブーム4を上昇操作しても、バケット6が第
1牽制面A1を越えて運転部側に入り込んでくることに
なるので、アーム5の掻き込み操作及びブーム4の上昇
操作の両方が行えない。この場合、ブーム4を比較的上
げてブーム4の先端が旋回台2に接近した状態なので、
この状態で旋回を行ってもブーム4の先端が建物の壁等
に接触するおそれはない。
【0010】
【発明の効果】以上のように牽制面を空間上に設定した
バックホウにおいて、アームを掻き込み側に操作した後
に再びアームを前方側に操作しなくても、そのままブー
ムの上昇操作が行えるので、ブームを上昇させての旋回
台の旋回状態に円滑に移行することができ、バックホウ
の操作性を向上させることができた。又、アームを掻き
込み側に操作した状態でブームを下げることもできるの
で、トラック等でのバックホウの運搬も無理なく行うこ
とができると共に、第1牽制面から第2牽制面が前方に
突出したことによりバケットの作業範囲が狭められる状
態も最小限に抑えているので、作業性の低下を伴うもの
ではない。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。 (1)図6はバックホウの全体側面を示しており、ゴム
クローラ型式の走行装置1にドーザ20及びこの上部に
旋回台2が支持され、旋回台2の前部にバックホウ装置
3が備えられている。このバックホウ装置3は、油圧シ
リンダ11により上下に揺動駆動されるブーム4、油圧
シリンダ12により前後に揺動駆動されるアーム5、及
び油圧シリンダ13により掻き込み揺動駆動されるバケ
ット6を備えて構成されている。そして、旋回台2の旋
回駆動用として油圧モータ14が備えられている。
【0012】バックホウ装置3におけるブーム4は図6
に示すように、上下に揺動駆動される第1ブーム部分4
aと、この第1ブーム部分4aの前端の軸芯P1周りに
揺動自在に連結された第2ブーム部分4bと、この第2
ブーム部分4bの前端の軸芯P2周りに揺動自在に連結
された支持ブラケット4cとで構成されており、この支
持ブラケット4cにアーム5が連結されている。そし
て、第1ブーム部分4aと支持ブラケット4cに亘り連
係リンク8が架設されて平行四連リンクが構成されてお
り、油圧シリンダ7により第2ブーム部分4bを揺動操
作することによって、アーム5及びバケット6を平行に
左右移動させることができるように構成している。
【0013】図5に示すようにブーム4における第1ブ
ーム部分4aの油圧シリンダ11に対する制御弁21、
ブーム4における第2ブーム部分4bの油圧シリンダ7
に対する制御弁25、アーム5の油圧シリンダ12に対
する制御弁22、バケット6の油圧シリンダ13に対す
る制御弁23、及び旋回台2の油圧モータ14に対する
制御弁24が備えられている。この制御弁21〜25は
3位置切換式でパイロット操作型式であり、パイロット
圧に基づく開度調節により流量制御が可能である。そし
て、各制御弁21〜25に対して、開度操作用のパイロ
ット圧を発生する電磁比例減圧弁型式のパイロット弁3
1a,31b,32a,32b,33a,33b,34
a,34b,35a,35bが設けられている。
【0014】図4,5,6に示すように、旋回台2に右
操作レバー9及び左操作レバー10が備えられている。
この右及び左操作レバー9,10は前後左右に操作自在
であり、右操作レバー9の前後方向の操作位置を検出す
るポテンショメータ15、左右方向の操作位置を検出す
るポテンショメータ16が備えられると共に、左操作レ
バー10の前後方向の操作位置を検出するポテンショメ
ータ17、左右方向の操作位置を検出するポテンショメ
ータ18が備えられている。そして、各ポテンショメー
タ15〜18からの操作信号が制御装置19に入力され
ている。又、旋回台2の前側下部に操作ペダル26が設
けられ、この操作ペダル26からの操作信号が制御装置
19に入力されている。
【0015】以上の構成により、右操作レバー9を前又
は後に操作するとこれに基づきパイロット弁31a,3
1bがパイロット圧を発生し、制御弁21が第1ブーム
部分4aの下降側又は上昇側に操作され、右又は左に操
作するとこれに基づきパイロット弁33a,33bがパ
イロット圧を発生し、制御弁23がバケット6の排土側
又は掻き込み側に操作される。又、左操作レバー10を
前又は後に操作するとこれに基づきパイロット弁32
a,32bがパイロット圧を発生し、制御弁22がアー
ム5の上げ側又は掻き込み側に操作され、右又は左に操
作するとこれに基づきパイロット弁34a,34bがパ
イロット圧を発生し、制御弁24が右旋回側又は左旋回
側に操作される。操作ペダル26を右又は左に踏み分け
るとこれに基づきパイロット弁35a,35bがパイロ
ット圧を発生し、制御弁25が第2ブーム部分4bの右
又は左揺動側に操作される。
【0016】以上の操作において、右及び左操作レバー
9,10用の各ポテンショメータ15〜18は右及び左
操作レバー9,10の操作方向だけではなく、その中立
位置からの操作量も検出している。これにより、右及び
左操作レバー9,10の操作量が大きい程、パイロット
弁31a〜34bのパイロット圧が大となり制御弁21
〜24が流量大側に操作される。つまり、右及び左操作
レバー9,10を大きく操作する程、油圧シリンダ11
〜13及び油圧モータ14が高速で作動するように構成
している。
【0017】(2)図4及び図6に示すように旋回台2
においては、右側にバックホウ装置3が配置され、左側
に運転席28や右及び左操作レバー9,10等で構成さ
れた運転部27が配置されている。そして、旋回台2の
左右中央において、バックホウ装置3と運転部27とを
仕切る窓付きの縦仕切り板29(運転部27の最外側部
を覆う外部フレームに相当)が設けられており、この縦
仕切り板29の上端に旋回台2の外側に沿った半円形状
の上仕切り板30(運転部27の最外側部を覆う外部フ
レームに相当)が固定されている。
【0018】図2及び図4に示すように、地面Gから所
定高さにある所定位置D1より上方の範囲において、上
仕切り板30より上方に所定距離だけ離れ、縦仕切り板
29より前方に所定距離だけ離れた前第1牽制面A1
が、制御装置19内に設定されている(第1設定手段に
相当)。所定位置D1より下方の範囲において、前第1
牽制面A1から少し前方に膨れた前第2牽制面A2が、
制御装置19内に設定されている(第2設定手段に相
当)。この場合、図2の実線で示す位置にバケット6を
水平に位置させている状態において、第1ブーム部分4
a(ブーム4)を旋回台2との支持点40周りに上下に
揺動操作した際に、バケット6の先端が描く側面視円弧
状の軌跡を前第2牽制面A2としているのである。
【0019】図4に示すように、縦仕切り板29のバッ
クホウ装置3側の側面から右方(外方)に所定距離だけ
離れた横牽制面Cが、制御装置19内に設定されてい
る。図2に示す地面Gから所定高さにある所定位置D2
より上方の範囲において、前第1及び前第2牽制面A
1,A2、横牽制面Cから所定距離だけ前方又は右方に
離れた面が設定されて、この空間の面と前第1及び前第
2牽制面A1,A2、横牽制面Cとの間が、前牽制領域
B1及び横牽制領域B2として制御装置19内に設定さ
れている。以上のような前第1及び前第2牽制面A1,
A2、横牽制面C、前及び横牽制領域B1,B2は旋回
台2に対して設定されているものであり、旋回台2が旋
回するのに伴い旋回台2と一緒に移動して行くものであ
る。
【0020】(3)次に、前第1及び前第2牽制面A
1,A2、前牽制領域B1に対するバックホウ装置3の
制御について説明する。図6及び図5に示すように、第
1ブーム部分4aの上下角度を検出するポテンショメー
タ36(位置センサーに相当)、第2ブーム部分4bの
左右角度を検出するポテンショメータ37(位置センサ
ーに相当)、アーム5の前後角度を検出するポテンショ
メータ38(位置センサーに相当)、及びバケット6の
前後角度を検出するポテンショメータ39(位置センサ
ーに相当)が設けられており、この各ポテンショメータ
36〜39からの検出信号が制御装置19に入力されて
いる。
【0021】制御装置19においては図1に示すよう
に、ポテンショメータ36〜39からの検出信号による
第1ブーム部分4aの上下角度、第2ブーム部分4bの
左右角度、アーム5及びバケット6の前後角度と、第1
ブーム部分4a、第2ブーム部分4b、アーム5及びバ
ケット6の各長さにより、バケット6の先端の位置及び
バケット6の底部の位置を常時算出している(ステップ
S1,S2)。そして、ポテンショメータ36〜39の
検出値を微分処理することにより、バケット6の先端及
び底部の移動方向及び移動速度を算出している。
【0022】これにより、図2に示すようにバケット6
が旋回台2の前方に位置している状態において、バケッ
ト6の先端が底部よりも旋回台2に近い場合(ステップ
S3)、バケット6の先端が前牽制領域B1に入り込む
と(ステップS4)、パイロット弁31a〜32b,3
5a,35bが操作されて右及び左操作レバー9,1
0、操作ペダル26の操作に関係なく、第1及び第2ブ
ーム部分4a,4bの油圧シリンダ11,7、アーム5
の油圧シリンダ12の作動速度が減速操作される(ステ
ップS5)。この場合、バケット6の先端が前牽制領域
B1に入り込んで前第1牽制面A1又は前第2牽制面A
2に接近するほど、油圧シリンダ11,7,12が大き
く減速操作される。逆に、バケット6の先端が前第1牽
制面A1又は前第2牽制面A2から離れる方向に第1及
び第2ブーム部分4a,4b、アーム5が操作された場
合には、前述の減速とは逆に前牽制領域B1内で、油圧
シリンダ11,7,12の作動速度が増速操作されて行
き、前牽制領域B1から出たときに元の速度に戻し操作
される。
【0023】そして、バケット6の先端が図2の前第1
牽制面A1に達したとする(ステップS6)。この場
合、アーム5を掻き込み側に操作しても第1ブーム部分
4aを上昇操作しても、又、第2ブーム部分4bを左揺
動側(運転部27側)に操作しても、バケット6の先端
が前第1牽制面A1を越えて運転部27側に入り込んで
くる。従って、バケット6の先端が前第1牽制面A1に
達した状態で、左操作レバー10でアーム5を掻き込み
側に、右操作レバー9で第1ブーム部分4aを上昇側
に、操作ペダル26で第2ブーム部分4bを左揺動側に
操作しようとしても、パイロット弁31a〜32b,3
5a,35bのパイロット圧が消えて、制御弁21,2
2,25により、油圧シリンダ11,7,12が停止操
作される(ステップS7,S8,S9)(ブーム牽制手
段及びアーム牽制手段に相当)。逆に、バケット6の先
端が前第1牽制面A1に達した状態で、アーム5の上げ
操作、第1ブーム部分4aの下降操作及び第2ブーム部
分4bの右揺動操作は、バケット6の先端が前第1牽制
面A1から離れる方向の操作なので、これらの操作は支
障なく行える。
【0024】そして、バケット6の先端が前第1牽制面
A1に達した状態で、油圧シリンダ13によるバケット
6の操作は、以下の説明のような条件下において可能に
構成されている。つまり、図3に示すようにバケット6
の先端が前第1牽制面A1に位置している状態におい
て、前第1牽制面A1に直交した姿勢Hを挟んだ設定範
囲F内にバケット6の姿勢が位置していれば(ステップ
S12)、この設定範囲F内において油圧シリンダ13
によるバケット6の上下揺動操作が可能である(ステッ
プS13)。そして、バケット6が設定範囲Fを越えた
上向き姿勢で、その先端が前第1牽制面A1に位置して
いる状態では、バケット6を下方に揺動操作するとバケ
ット6の先端が前第1牽制面A1を越えて運転部27側
に大きく入り込むので、このような場合にはバケット6
を現在の状態から上方にしか揺動操作できない(ステッ
プS14)。逆にバケット6が設定範囲Fを越えた下向
き姿勢で、その先端が前第1牽制面A1に位置している
状態では、バケット6を上方に揺動操作するとバケット
6の先端が前第1牽制面A1を越えて運転部27側に大
きく入り込むので、このような場合にはバケット6を現
在の状態から下方にしか揺動操作できない(ステップS
15)。
【0025】次に、バケット6の先端が図2の前第2牽
制面A2に達したとする(ステップS6)。この場合、
アーム5を掻き込み側に操作しても、第2ブーム部分4
bを左揺動側(運転部27側)に操作しても、バケット
6の先端が前第2牽制面A2を越えて運転部27側に入
り込んでくる。しかし、図2の実線で示す位置にバケッ
ト6を水平に位置させている状態において、第1ブーム
部分4a(ブーム4)を旋回台2との支持点40周りに
上下に揺動操作した際に、バケット6の先端が描く側面
視円弧状の軌跡を前第2牽制面A2としている。これに
より、バケット6の先端が前第2牽制面A2に達した状
態で第1ブーム部分4aを上昇及び下降操作しても、バ
ケット6の先端は前第2牽制面A2上を移動するだけ
で、バケット6の先端が前第2牽制面A2を越えて運転
部27側に入り込んでくることはない。
【0026】従って、バケット6の先端が前第2牽制面
A2に達した状態で、左操作レバー10でアーム5を掻
き込み側に、操作ペダル26で第2ブーム部分4bを左
揺動側に操作しようとしても、パイロット弁32a,3
2b,35a,35bのパイロット圧が消えて、制御弁
22,25により、油圧シリンダ7,12が停止操作さ
れる(ステップS10,S11)(アーム牽制手段に相
当)。しかし、右操作レバー9による第1ブーム部分4
aの上昇及び下降操作は支障なく行える。そして、バケ
ット6の先端が前第2牽制面A2に達した状態で、アー
ム5の上げ操作及び第2ブーム部分4bの右揺動操作
は、バケット6の先端が前第2牽制面A2から離れる方
向の操作なので、これらの操作は支障なく行える。又、
バケット6の先端が前第2牽制面A2に達した状態で、
油圧シリンダ13によるバケット6の操作は、前述の説
明のような条件下において可能である(ステップS12
〜S15)。
【0027】(4)次に、横牽制面C及び横牽制領域B
2に対するバックホウ装置3の制御について説明する。
制御装置19においては前述と同様に、ポテンショメー
タ36〜39からの信号による第1ブーム部分4aの上
下角度、第2ブーム部分4bの左右角度、アーム5及び
バケット6の前後角度と、第1ブーム部分4a、第2ブ
ーム部分4b、アーム5及びバケット6の各長さとによ
り、バケット6の左横側面の位置を常時算出している。
そして、ポテンショメータ36〜39の検出値を微分処
理することにより、バケット6の左横側面の移動方向及
び移動速度を算出している。
【0028】図4の実線に示すようにバケット6を運転
部27の右横に位置させている場合において、油圧シリ
ンダ7により第2ブーム部分4bを運転部27側に揺動
操作させて、バケット6の左横側面が横牽制領域B2に
入り込むと、パイロット弁35a,35bが操作されて
操作ペダル26の操作に関係なく、第2ブーム部分4b
の油圧シリンダ7の作動速度が減速操作される。この場
合、バケット6の左横側面が横牽制領域B2に入り込ん
で横牽制面Cに接近するほど、大きく減速操作される。
逆に、バケット6の左横側面が横牽制面Cから離れる方
向に第2ブーム部分4bが操作された場合には、前述の
減速とは逆に横牽制領域B2内で第2ブーム部分4bの
油圧シリンダ7の作動速度が増速操作されて行き、横牽
制領域B2から出たときに元の速度に戻し操作される。
そして、バケット6の左横側面が横牽制面Cに達してこ
れから少しでも横牽制面Cを越えて運転部27側に操作
されようとした場合には、パイロット弁35a,35b
のパイロット圧が消えて、制御弁25により第2ブーム
部分4bの油圧シリンダ7が停止操作される。
【0029】(5)次に、所定位置D2から下方の領域
でのバックホウ装置3の制御について説明する。以上の
ように、図2に示す所定位置D2から上方の領域におい
ては、前第1及び前第2牽制面A1,A2、横牽制面C
に対して前牽制領域B1及び横牽制領域B2が設定され
ているが、所定位置D2から下方の領域においてはこの
ようなものは設定されていない(図1のステップS4か
らステップS6に移行)。従って、バケット6の先端が
前第2牽制面A2に達するまでは右及び左操作レバー
9,10、操作ペダル26の操作に基づいた速度で、バ
ックホウ装置3の油圧シリンダ11,12,7が操作さ
れる。そして、バケット6の先端が前第2牽制面A2に
達した場合(ステップS6)、アーム5の掻き込み側の
操作及び第2ブーム部分4bの左揺動側の操作は行えな
いが(ステップS10,S11)、第1ブーム部分4a
の上昇及び下降操作は行える。そして、バケット6の操
作も前述の条件下において可能である(ステップS12
〜S15)。
【0030】〔別実施例〕前述の実施例ではバケット6
の先端、底部及び左横側面を基準として、前第1及び前
第2牽制面A1,A2、横牽制面Cを設定しているが、
図6のポテンショメータ39を省略し、ポテンショメー
タ36,37,38によりアーム5の先端(バケット6
の連結点)を基準として、前第1及び前第2牽制面A
1,A2、横牽制面Cを設定してもよい。
【0031】前述の実施例では、右及び左操作レバー
9,10、操作ペダル26の操作位置をポテンショメー
タ15〜18で電気的に検出して、電磁比例減圧弁型式
のパイロット弁31a〜35bによりパイロット操作式
の制御弁21〜25を操作する型式であり、この型式に
本発明を適用しているが、本発明を次のような構成のバ
ックホウに適用してもよい。つまり、前述の電磁比例減
圧弁型式のパイロット弁31a〜35bを装備せずに、
右及び左操作レバー9,10、操作ペダル26の操作位
置をポテンショメータ15〜18で電気的に検出して、
この検出値に基づいて電磁比例減圧弁型式の制御弁21
〜25を操作する型式。又、前述のポテンショメータ1
5〜18を装備せずに、右及び左操作レバー9,10、
操作ペダル26の操作によりパイロット弁(図示せず)
を直接機械的に操作し、このパイロット弁からのパイロ
ット圧で制御弁21〜25を切換操作する型式である。
【0032】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】前第1及び前第2牽制面、前牽制領域における
制御の流れを示す図
【図2】前第1及び前第2牽制面、前牽制領域を示すバ
ックホウの概略側面図
【図3】バケットの先端が前第1及び前第2牽制面に達
した状態での側面図
【図4】前第1牽制面、前牽制領域、横牽制面及び横牽
制領域を示すバックホウの概略平面図
【図5】バックホウ装置用の各油圧シリンダ、制御弁、
パイロット弁、右及び左操作レバー等の関係を示す図
【図6】バックホウの全体側面図
【符号の説明】
2 旋回台 3 バックホウ装置 4 ブーム 5 アーム 6 バケット 1 ブーム駆動用の油圧シリンダ 11 アーム駆動用の油圧シリンダ 27 運転部 29,30 外部フレーム 36,37,38,39 位置センサー 40 支持点 A1 第1牽制面 A2 第2牽制面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−306535(JP,A) 特開 平4−333730(JP,A) 特開 平5−272155(JP,A) 特開 平3−156037(JP,A) 特開 平3−228929(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 旋回台(2)に備えられた運転部(2
    7)の最外側を覆う外部フレーム(29),(30)か
    ら前方に所定距離だけ離れた第1牽制面(A1)を、前
    記運転部(27)の上部付近の空間上に設定する第1設
    定手段と、 バックホウ装置(3)のブーム(4)を上下揺動自在に
    前記旋回台(2)に支持する旋回台(2)の支持点(4
    0)を中心とした側面視円弧状の第2牽制面(A2)
    を、前記第1牽制面(A1)の下側の空間上に設定する
    第2設定手段と、前記バックホウ装置(3)のバケット
    (6)の位置を検出する位置センサー(36),(3
    7),(38),(39)とを備えると共に、 前記位置センサー(36),(37),(38),(3
    9)の検出に基づき、前記バケット(6)が前記第1牽
    制面(A1)及び第2牽制面(A2)を越えて運転部
    (27)側に入り込もうとすると、前記バックホウ装置
    (3)におけるアーム(5)駆動用の油圧シリンダ(1
    2)の掻き込み側への作動を牽制阻止するアーム牽制手
    段と、 前記位置センサー(36),(37),(38),(3
    9)の検出に基づき、前記バケット(6)が前記第1牽
    制面(A1)を越えて運転部(27)側に入り込もうと
    すると、前記バックホウ装置(3)におけるブーム
    (4)駆動用の油圧シリンダ(11)を停止させてこれ
    を牽制阻止するブーム牽制手段とを備えてあるバックホ
    ウ。
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