JP2933219B2 - 信号の同期ずれ補正方法 - Google Patents

信号の同期ずれ補正方法

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JP2933219B2 JP62204134A JP20413487A JP2933219B2 JP 2933219 B2 JP2933219 B2 JP 2933219B2 JP 62204134 A JP62204134 A JP 62204134A JP 20413487 A JP20413487 A JP 20413487A JP 2933219 B2 JP2933219 B2 JP 2933219B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、互いに独立な基準信号と被同期信号との
同時ずれを一定時間毎に補正するようにした信号の同期
ずれ補正方法に関するものである。 〔従来の技術〕 従来の信号の同期方法について、光ディスクのカッテ
ィングマシンを例にして第3図により説明する。 第3図において、1は信号源で、マスタ発振器2とこ
れを分周する分周器3,4を有し、分周器3で1/αに分周
して第1の基準信号Aとして出力し、また、分周器4で
1/βに分周して第2の基準信号Bとして出力する。5は
モータ駆動回路で、第1の基準信号Aを受けてモータ6
を駆動する。7は回転テーブルで、この上に原板8が載
置される。原板8はガラス円板上にフォトレジストを塗
布したものが用いられる。9はレーザ、10は光変調器
で、第2の基準信号Bを利用して光変調を行う。11は記
録部で、記録レンズ12を通して光変調器10の変調された
出力光を原板8上のフォトレジストに投射する。記録部
11は図示しない駆動機構によって原板8の半径方向に微
小送りされ、必要なピットに対応する感光部分を形成す
る。 ところで、このような記録を行う場合、モータ6の回
転と光変調器10の出力光とは同期をとる必要がある。光
ディスクの場合、1周が複数固のセクタに分かれてお
り、各セクタの頭のところで同期している必要がある。
しかし、第3図に示すように、1つのマスタ発振器2を
使用し、これを1/α,1/βに分周して第1,第2の基準信
号A,Bを作る場合、マスタ発振器2はαとβの最小公倍
数の発振周波数を出力できるものでないと正確に同期を
とることができない。しかし、αとβの最小公倍数の発
振周波数発振器を用いようとすると、極めて大形(かつ
高価格)の発振器となり、実用的でない。 これを解決する1つの方法として2個の発振器を用
い、一方を基準発振器として、他方の発振器からの信号
をPLL制御によって基準発振器の信号に同期させること
が行われている。これを第4図によって説明する。 第4図において、21,25はいずれも基準信号発振器で
あり、基準信号発振器21からは所定の繰返し周期のパル
スからなる第1の基準信号Aが、同じく基準信号発振器
25からは第2の基準信号Bが出力される。22はモータ回
転基準信号用の分周回路、23はモータ回転基準信号発生
回路で、この出力で第3図のモータ6が駆動される。24
はPLL同期信号用の分周回路、26は記録信号発生回路、2
7は光変調素子駆動信号発生回路で、この出力で第3図
の光変調器10が変調される。28はPLL同期信号用の分周
回路、29はPLL回路である。 第5図は、第4図に示す従来の同期方法の動作を説明
するための波形図である。この例は第1の基準信号Aに
被同期信号として第2の基準信号Bを分周した信号B1
同期させるものである。 第5図に示すように、第1の基準信号Aは繰返し周期
が正確に一定なパルス列であり、これを分周回路22で分
周して信号A1とし、この信号A1をモータ回転基準信号発
生回路23で、さらに分周してモータ用信号A2としてい
る。また、第1の基準信号Aは分周回路24において分周
され、PLL用の同期信号A3が作られる。 一方、第2の基準信号Bは基準信号発振器25にPLLが
かかるため、基準信号Aと違って微細にみると不等間隔
のパルス列となり、これが適宜分周されて記録信号発生
回路26から上述した信号B1として出力され、光変調素子
駆動信号発生回路27で信号B2として光変調素子の駆動に
用いられる。また、分周回路28において分周されて信号
B3となり、さらにPLLの同期信号B4が作られる。両分周
回路24と28からの同期信号A3と同期信号B4がPLL回路29
において位相比較され信号Eが発生し、そのパルス幅に
応じた電圧Fが発生し、これが基準信号発振器25に印加
され、発振周波数が制御され位相差が零になるように、
つまり同期するように制御が行われる。 〔発明が解決しようとする問題点〕 このようなPLLによる同期方法では、第5図の第2の
基準信号Bの波形に見られるように、PLLがかかるため
各パルスの位相が動き、パルス間隔が一定したものとは
ならない。また、PLL回路29にはアナログ回路的な要素
もあり、外部雑音に対して弱点をもっている。したがっ
て、このような第2の基準信号Bを用いて記録を行うと
すると第3図の原板8のフォトレジストの露光長が一定
にならず、隣接するトラック上の各ピットの端部が不揃
いになり、半径方向に一直線に並ばないという問題点が
あった。 この発明は、上記問題点を解決するためになされたも
ので、基準信号と被同期信号とのそれぞれのパルス間隔
が乱されることがないようにした信号の同期ずれ補正方
法を提供することを目的とするものである。 〔問題点を解決するための手段〕 この発明にかかる信号の同期ずれ補正方法は、所定の
繰返し周期のパルスからなる第1の基準信号と、この第
1の基準信号とは独立で所定の繰返し周期のパルスから
なる第2の基準信号を分周した被同期信号とを同期させ
るに当り、前記第1の基準信号を分周した信号を基準と
して前記第2の基準信号の所定の繰返し周期のパルスに
同期したトリガ信号を発生させ、このトリガ信号の発生
時点ごとに前記被同期信号の前記第1の基準信号に対す
るずれを前記被同期信号をリセットして再スタートさせ
ることにより補正するものである。 〔作用〕 この発明においては、第1の基準信号を分周した信号
を基準としてトリガ信号を作り、このトリガ信号が発生
するごとに被同期信号をリセットして再スタートさせ第
1の基準信号とのずれを補正する。 〔実施例〕 第1図はこの発明の一実施例を示すブロック図であ
る。 この図で、21,22,23,25,27は第4図と同じものであ
り、31は同期タイミング発生回路、32は副基準信号発生
用の分周回路である。 次に第1図の動作を第2図のタイミング図を用いて説
明する。 基準信号発振器21,25からは所定の繰返し周期のパル
スからなる基準信号A,Bがそれぞれ発生される。基準信
号Aを第1の基準信号、基準信号Bを第2の基準信号と
すると、まず、第1の基準信号Aは分周回路22で分周さ
れ、信号A1となり、さらにモータ回転基準信号用発生回
路23でモータ用信号A2が作られ出力される。 一方、第2の基準信号Bは分周回路32において分周さ
れ、記録信号用クロックDとなり、さらに後段の光変調
素子駆動信号発生回路27に入力され、ここから分周信号
B2を出力する。 さて、第1の基準信号Aと第2の基準信号Bとは互い
に独立な基準信号発振器21,25で作られているので、ど
こかで第1,第2の基準信号A,Bのパルスが一致(同期が
とれる)したとしても、時間の経過と共にずれが生じ
る。この発明では、このずれが許容範囲外となる前にリ
セットをかける点に特徴がある。すなわち、第1図の同
期タイミング発生回路31は第1の基準信号Aを分周して
同期タイミング信号Cを発生する。分周回路32におい
て、この同期タイミング信号Cの立上りの時点から一番
近い第2の基準信号BのパルスP1に同期してトリガ信号
Ptを発生し、それまでの記録信号用クロックDをリセッ
トとし、前記パルスP1の次のパルスP2から再び第2の基
準信号Bを分周した記録信号用クロックDを再スタート
して発生させる。このようにすることにより、パルスP2
と第1の基準信号Aとの間に位相差がもし存在したとし
ても、その差はパルスP1とP2の期間以下であり、第2の
基準信号Bの周波数が高ければ問題にならない。 以下、同様にして同期タイミング信号Cの発生(立上
り)毎にトリガ信号Ptが発生し、記録信号用クロックD
をリセットし同期ずれを補正する。 なお、上記の実施例は光ディスクのカッティングマシ
ンを例にして説明したが、この発明はこれに限定される
ものではなく、広く基準信号と被同期信号とを同期させ
て使用する場合に適用できることはいうまでもない。ま
た、上記の実施例では基準信号Aを第1の基準信号と
し、分周して、これに基づいてトリガ信号Ptを作成した
が、上記実施例における第1,第2の関係を入れかえて基
準信号Bを第1の基準信号とし、分周して、これに基づ
いてトリガ信号Ptを作成してもよい。すなわち、第1図
に示したブロック図においては、基準信号発振器21の側
からの信号を同期タイミング発生回路31につないでいる
が、これを基準信号発振器25からつないでも同様の効果
を得ることができる。 〔発明の効果〕 この発明は以上説明したとおり、所定の繰返し周期の
パルスからなる第1の基準信号と、この第1の基準信号
とは独立で所定の繰返し周期のパルスからなる第2の基
準信号を分周した被同期信号とを同期させるに当り、第
1の基準信号を分周した信号を基準として前記第2の基
準信号の所定の繰返し周期のパルスの同期したトリガ信
号を発生させ、このトリガ信号の発生時点ごとに被同期
信号の第1の基準信号に対するずれを被同期信号をリセ
ットして再スタートさせることにより補正するようにし
たので、こうすることにより、実施例において説明した
とおり、パルスP2と第1の基準信号Aとの間に位相差が
もし存在したとしても、その差はパルスP1とP2の期間以
下であり、第2の基準信号Bの周波数が高ければ問題に
ならないものであり、さらに、従来のPLLを用いて2つ
の基準信号の同期をとるもののように、一方の基準信号
の個々のパルスの位相が乱れることが全くないばかりで
なく、すべてディジタル回路で組めるので、PLL回路ア
ナログ部に要する調整作業も不要であるため、構成が極
めて簡易化されるので、小形な装置で実現できる。さら
に、第1,第2の基準信号の位相差が存在したとしても、
その差は第2の基準信号の隣接するパルスの間隔以下の
極めて小さいものとすることができる利点がある。
【図面の簡単な説明】 第1図はこの発明の一実施例を示すブロック図、第2図
は、第1図の実施例の動作説明のためのタイミング図、
第3図は従来の光ディスクのカッティングマシンにおけ
る同期方法を説明するための構成を示す図、第4図は従
来の同期方法の一例を示すブロック図、第5図は、第4
図の動作を説明するためのタイミング図である。 図中、21,25は基準信号発振器、22はモータ回転基準信
号用の分周回路、23はモータ回転基準信号発生回路、27
は光変調素子駆動信号発生回路、31は同期タイミング発
生回路、32は副基準信号発生用の分周回路、Aは第1の
基準信号、Bは第2の基準信号である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−26926(JP,A) 特開 昭54−52457(JP,A) 特開 昭62−81837(JP,A) 特開 昭48−46255(JP,A) 実開 昭47−9339(JP,U)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.所定の繰返し周期のパルスからなる第1の基準信号
    と、この第1の基準信号とは独立で所定の繰返し周期の
    パルスからなる第2の基準信号を分周した被同期信号と
    を同期させるに当り、前記第1の基準信号を分周した信
    号を基準として前記第2の基準信号の所定の繰返し周期
    のパルスに同期したトリガ信号を発生させ、このトリガ
    信号の発生時点ごとに前記被同期信号の前記第1の基準
    信号に対するずれを前記被同期信号をリセットして再ス
    タートさせることにより補正することを特徴とする信号
    の同期ずれ補正方法。
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