JP2932097B2 - 往復動シール - Google Patents

往復動シール

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potassium titanate
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  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
  • Sealing Material Composition (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、往復動シールに関する。更に詳しくは、耐
摩耗性を改善せしめた往復動シールに関する。
〔従来の技術〕および〔発明が解決しようとする課題〕 従来から、ショックアブソーバーシールなどの往復動
シールの成形材料としてNBRが用いられており、その成
形品の耐摩擦・摩耗性の改善に、グラファイト、パルプ
繊維などの配合が行われている。
しかしながら、これらの充填剤では、摩擦抵抗を低下
させることはできるが、それを配合した成形品は材料強
度の点で十分ではない。また、これらの充填剤は、粒径
が大きいため面状態が粗くなり、往復動シールにとって
優先される機能であるシール性の低下(漏れ)を免れな
い。
本発明の目的は、成形品の材料強度を低下せしめるこ
となく、耐摩耗性を改善せしめた往復動シールを提供す
ることにある。
〔課題を解決するための手段〕
かかる本発明の目的は、NBRにチタン酸カリウムウィ
スカーを配合したNBR組成物から加硫成形された往復動
シールによって達成される。
NBRとしては、各種ニトリル含量、好ましくは中高ニ
トリル含量のものが用いられる。これに配合されるチタ
ン酸カリウムウィスカーは、平均繊維長が約5〜20μ
m、繊維径が約0.2〜0.5μmと小さいため、シール性を
損なわせるようなことはない。チタン酸カリウムウィス
カーは、NBR100重量部当り約5〜50重量部、好ましくは
約10〜40重量部の割合で用いられる。配合割合がこれよ
り少ないと、耐摩耗性の改善効果がみられず、一方これ
より多い割合で用いると、加工性が悪くなり実用的では
ない。
組成物の調製は、NBRに所定の配合剤およびチタン酸
カリウムウィスカーを添加し、密閉式混練機およびオー
プンロールで混練するなどの方法で行われ、得られた組
成物は、圧縮成形法などによりオイルシール等の往復動
シールに加硫成形される。
〔発明の効果〕
本発明に係る往復動シールは、材料強度を向上させな
がら、耐摩耗性の著しい改善を達成せしめることができ
るので、ショックアブソーバーシールなどの往復動シー
ルとして有効に使用することができる。
〔実施例〕
次に、実施例について本発明を説明する。
実施例1 以上の各成分を密閉式混練機およびオープンロールで
混練し、得られたNBR組成物を155℃で15分間圧縮成形し
て試験サンプルとした。そして、各試験サンプルについ
て、次のような測定および試験が行われた。
(材料物性) 厚さ2mmのシートについて、JIS K−6301に準じ、硬
さ、引張強さおよび伸びの測定が行われた。
(製品摩耗試験) JIS B2402 D15 30 7Aのオイルシールについて、スト
ローク10mm、速度8Hz、圧力17kg/cm2、温度100℃、時間
5時間の試験条件下での摩耗量が測定された。
(製品速度比漏れ試験) JIS B2402 D15 30 7Aのオイルシールについて、スト
ローク100mm、速度比TEN/COMP=6/1、圧力5kg/cm2、回
数600回、温度自然昇温の条件下での漏れ量が測定され
た。
実施例2 実施例1において、チタン酸カリウムウィスカー量が
40重量部に変更された。
比較例1 実施例1において、チタン酸カリウムウィスカーの代
わりに、同量の天然グラファイト粉末(粒径1〜7μ
m)が用いられた。
比較例2 実施例1において、チタン酸カリウムウィスカーの代
わりに、同量のパルプ繊維(山陽国策パルプ製品KC−fl
oc W250;径10〜20μm、長さ100〜150μm)が用いられ
た。
比較例3 実施例1において、チタン酸カリウムウィスカーの代
わりに、同量のフッ素樹脂粉末(旭硝子製品フルオンL
−172J;粒径0.5〜5μm)が用いられた。
比較例4 実施例1において、チタン酸カリウムウィスカーが用
いられなかった。
以上の各実施例および比較例における測定結果は、次
の表に示される。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】NBRにチタン酸カリウムウィスカーを配合
    したNBR組成物から加硫成形された往復動シール。
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