JP2932042B2 - 課金式端末機器の切替装置 - Google Patents

課金式端末機器の切替装置

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JP2932042B2
JP2932042B2 JP21704994A JP21704994A JP2932042B2 JP 2932042 B2 JP2932042 B2 JP 2932042B2 JP 21704994 A JP21704994 A JP 21704994A JP 21704994 A JP21704994 A JP 21704994A JP 2932042 B2 JP2932042 B2 JP 2932042B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は課金回線に対し接続され
る各端末機器の切り替え接続を行う切替装置に関する。
【0002】
【従来の技術】通話時に交換機から課金信号が到来する
この種の課金回線には、従来は例えばピンク電話機が接
続され使用されている。しかし、近年は、同一課金回線
にこのピンク電話機の他に一般電話機を接続し、各電話
機を相互に切り替えて使用できるようにしたものがあ
る。即ち、課金回線と各電話機の間に切替装置を設け、
切替装置は、発信時には最先にオフフックした電話機を
課金回線に接続し、発信を許容すると共に、このとき他
方の電話機は回線から切り離すように制御する。また、
課金回線へ着信が到来した時は、双方の電話機に着信音
を鳴動させ、かつその際には最先にオフフックした電話
機のみを着信応答させる。その後、他の電話機に転送し
たい場合は転送ボタン等を操作して着信呼を転送するも
のとなっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように上述の切替
装置では、同一課金回線へ複数の電話機を接続し、各電
話機の発着信及び転送等を行うことができる。しかし通
話時には、上述した課金信号が到来するため、通話の障
害になると共に、一般電話機の代わりに例えばファクシ
ミリ装置等のデータ端末を接続した場合は、課金信号に
よってデータの伝送に乱れを生じデータが正確に受信で
きない等の問題を生じている。したがって本発明は、通
話または通信中に課金信号が到来した場合に、課金信号
の通話または通信に与える影響を排除することを目的と
する。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために本発明は、課金信号の到来する課金回線と複数
の課金式端末機器との間に接続され各課金式端末機器の
切り替え接続を行う切替装置において、課金回線に接続
される第1のトランスと、第1のトランスに接続される
課金信号除去手段と、この課金信号除去手段と課金式端
末機器との間に接続される第2のトランスとを設け、第
1のトランスは課金信号の直流成分を遮断すると共に、
課金信号除去手段は課金信号の交流成分を遮断するよう
にしたものである。また、課金信号除去手段は、第1の
トランスに接続される第1のハイブリッド回路と、第2
のトランスに接続される第2のハイブリッド回路と、第
1のハイブリッド回路に接続され信号の低周波成分を除
去するフィルタと、このフィルタの出力を増幅して第2
のハイブリッド回路へ出力する第1のアンプ部と、第2
のハイブリッド回路の出力を増幅して第1のハイブリッ
ド回路へ出力する第2のアンプ部とからなる。
【0005】また、第1のハイブリッド回路は、第1の
トランスの出力と第2のアンプ部の出力とを合成して増
幅しフィルタへ出力する第1の合成アンプ部と、第2の
アンプ部の出力インピーダンスを調整する第1のインピ
ーダンス調整部とから構成されると共に、第2のハイブ
リッド回路は、第2のトランスの出力と第1のアンプ部
の出力とを合成して増幅し第2のアンプ部へ出力する第
2の合成アンプ部と、第1のアンプ部の出力インピーダ
ンスを調整する第2のインピーダンス調整部とから構成
される。また、第1のインピーダンス調整部に、二次側
が第1のトランスに接続される第3のトランスを設ける
と共に、第3のトランスの一次側に擬似回線インピーダ
ンス回路を設けたものである。また、第3のトランスの
二次側にコンデンサを直列に接続したものである。ま
た、第1の合成アンプ部は、第1のトランス及び第2の
アンプ部の各出力レベル及び各出力周波数が同一の場合
はフィルタへの出力を停止するようにしたものである。
【0006】
【作用】課金回線と課金信号除去手段との間に第1のト
ランスを設け、第1のトランスにより課金信号の直流成
分を遮断すると共に、課金信号除去手段によりその交流
成分を除去する。この結果、課金信号は端末機器側へ出
力される前に除去されるため、課金信号に影響されずに
安定したデータ伝送を行うことができる。また、課金信
号除去手段を、第1及び第2のハイブリッド回路、フィ
ルタ、第1及び第2のアンプ部から構成する。この結
果、課金信号を確実に除去できると共に、端末機器とし
て一般電話機を接続した場合に通話時の雑音を低減でき
る。また、第1のハイブリッド回路は第1のトランスの
出力と第2のアンプ部の出力とを合成して増幅しフィル
タへ出力し、かつ端末機器側からの信号を増幅する第2
のアンプ部の出力インピーダンスを調整して課金回線側
へ送出すると共に、第2のハイブリッド回路は第2のト
ランスの出力と第1のアンプ部の出力とを合成して第2
のアンプ部へ出力し、かつ課金回線側からの信号を増幅
する第1のアンプ部の出力インピーダンスを調整して端
末機器側へ送出する。この結果、端末機器からの送信信
号と同等レベルの信号が回線側へ出力できると共に、回
線側からの信号と同等レベルの信号が端末機器側へ出力
できる。
【0007】また、第1のインピーダンス調整部に、二
次側が第1のトランスに接続される第3のトランスを設
け、第3のトランスの一次側に擬似回線インピーダンス
回路を設ける。この結果、端末機器側から第1及び第3
のトランスを介して各個に回線側及び擬似回線インピー
ダンス回路側を見たときのそれぞれのインピーダンス及
び位相が同等になり、従って回線側のインピーダンスが
変動した場合も第2のアンプ部の出力インピーダンスを
一定にできることから、この場合、回線側に一定レベル
の信号を出力できる。また、第3のトランスの二次側に
コンデンサを直列に接続する。この結果、低周波ノイズ
が入力された場合でも信号に歪みが発生しにくくなり、
従ってフィルタで低周波ノイズのみを効率良く減衰でき
る。また、第1の合成アンプ部は、第1のトランス及び
第2のアンプ部の各出力レベル及び各出力周波数が同一
の場合はフィルタへの出力を停止する。この結果、信号
の回り込みを防止できる。
【0008】
【実施例】以下、本発明について図面を参照して説明す
る。図1は、本発明に係る課金式端末機器の切替装置の
一実施例を示すブロック図である。同図において、1は
切替装置であり、切替装置1は、課金回線L1,L2と
ピンク電話機2及びファクシミリ装置等の端末装置3と
の間に接続され、課金回線に対するピンク電話機2また
は端末装置3の接続を制御するものである。
【0009】ここで、切替装置1は次のように構成され
ている。即ち、11は装置1の各部に電源を供給する電
源回路、12は回線L1,L2の転極を検出する転極検
出回路、13は着信を検出する着信検出回路である。1
4はCNG検出回路であり、回線L1,L2に到来する
CNG信号(ファクシミリ信号)をトランスT1及びバ
ンドパスフィルタ(以下、BPF)15を介して検出す
る。16は回線L1,L2に到来する課金信号を除去す
るための双方向アンプ回路であり、ハイブリッド回路
(以下、HYB)16A,16B、ハイパスフィルタ
(以下、HPF)16C、アンプ部16D,16Eから
構成される。また、17は通話路スイッチである。
【0010】18は保留音発生回路であり、ローパスフ
ィルタ(以下、LPF)19,アンプ部20及び通話路
スイッチ17等を介し端末側へ保留音を送出する。21
は信号発生回路であり、LPF22,アンプ部23及び
通話路スイッチ17等を介し端末側へダイヤルトーン等
の各種信号を送出する。24,25はピンク電話機2,
端末装置3の各端末へそれぞれ電流を供給する電流供給
回路、26,27は各端末側のループをそれぞれ検出す
るループ検出回路である。28はベル信号発生回路であ
り、各フォトトライアック29,30を介しそれぞれの
端末へベル信号を送出する。
【0011】また、31は各端末側が操作するPBダイ
ヤル信号を検出するPB検出回路、32は着信通話転送
及び内線呼出時に操作される転送ボタン、33は以上の
各部を制御するCPUである。なお、RL1〜RL3は
リレーであり、CPU33に制御されてその接点rl1
〜rl3を切り替え、通話路スイッチ17とともに回線
L1,L2に対する各端末の接続の切り替えを行うもの
である。また、T2〜T4はそれぞれ一次側及び二次側
が600Ωのインピーダンスを有するトランスである。
【0012】次に以上のように構成された切替装置の動
作について説明する。常時は、各リレーの接点rl1〜
rl3は図示の状態となっている。ここで、ピンク電話
機2がオフフックすると、CPU33はループ検出回路
26を介してループの閉結を検知し、この場合、リレー
RL2を制御してその接点rl2を図示と反対側に切り
替える。この結果、ピンク電話機2は回線L1,L2に
接続されその後のダイヤル発信により回線L1,L2を
介する通話が行われる。
【0013】一方、端末装置3がオフフックすると、C
PU33はループ検出回路27を介してループの閉結を
検知し、この場合、リレーRL3を制御してその接点r
l3を図示と反対側に切り替え、ピンク電話機2と同
様、端末装置3を回線L1,L2に直接接続する。その
後、端末装置3がダイヤル発信し相手が応答すると、C
PU33はこの応答を転極検出回路12を介して検出す
る。すると、CPU33は、リレーRL1を制御してそ
の接点rl1を図示と反対側に、またリレーRL3を復
旧させてその接点rl3を図示状態にし、かつ通話路ス
イッチ17を制御して双方向アンプ回路の出力と端末装
置3の入力側トランスT4(第2のトランス)とを接続
する。
【0014】この結果、端末装置3は、ループ検出回路
27,トランスT4,通話路スイッチ17,双方向アン
プ回路16,トランスT2(第1のトランス)及び転極
検出回路12等を介して回線L1,L2側へ接続され、
この経路を介して相手との通話を行う。また、ピンク電
話機2が着信応答したときに回線L1,L2からのCN
G信号がCNG検出回路14を介してCPU33に検知
されると、呼出先はピンク電話機2では無く、ファクシ
ミリ装置であるということで、CPU33は、ピンク電
話機3の通話経路を切断したうえ、端末装置3の呼出を
行う。この結果、ファクシミリ装置である端末装置3は
この呼出に自動的に応答し、上述の経路を介してファク
シミリ通信を行う。。こうして通話中またはファクシミ
リ通信中に課金回線L1,L2を介し課金信号が到来す
ると、この課金信号は転極検出回路12を介しCPU3
3により検知される。この場合、CPU33は、課金信
号の到来毎に単位通話料金を加算し、通話が終了すると
図示しない表示部等にこの通話に係わる全通話料金を表
示し、端末装置3の使用者に対し課金を行うものとなっ
ている。
【0015】また、課金回線L1,L2に着信が到来す
ると、着信信号は着信検出回路13を介してCPU33
に伝達される。この場合、CPU33はベル発生器28
を駆動してベル音を発生させると共に、フォトトライア
ック29,30を駆動してベル音をピンク電話機2及び
端末装置3の各端末へ送出し双方を着信鳴動させる。こ
こで何れかの端末がオフフックすることによりループ検
出回路を介しその応答が検知されると、CPU33はベ
ル音を停止させかつ応答した端末を回線L1,L2へ接
続する。即ち、応答した端末がピンク電話機2の場合は
リレーRL2を制御して回線L1,L2へ直接接続す
る。また、応答した端末が端末装置3の場合はリレーR
L1及び通話路スイッチ17を制御して、端末装置3を
通話路スイッチ17及び双方向アンプ回路16等を経由
して回線L1,L2に接続する。
【0016】このようにして応答した何れかの端末が通
話中に転送ボタンを操作すると、CPU33は他方の端
末側に上述した制御によりベル音を鳴動させ、かつ信号
発生回路21から通話路スイッチ17経由で転送元の端
末にリングバックトーンを送出すると共に、転送先であ
るベル音鳴動中の端末のオフフックを検出すると、各リ
レーの切替制御等を行って転送先へ着信呼を転送する。
【0017】ところで、端末装置3が発信して通話また
はデータ通信中には、課金回線L1,L2を介し課金信
号が到来する。このような課金信号は、直流電圧レベル
の転極信号であるため、データの通信中はこの転極信号
によって通信エラーが生じるという問題がある。そこ
で、トランスT2及び上述した双方向アンプ回路16を
設け、まずトランスT2で回線側の直流ループを閉結
し、かつ直流電圧分をカットする。そして、転極信号が
急激に変化する部分及び転極信号に重畳されるノイズ
は、次段の双方向アンプ回路16で除去する。
【0018】即ち、トランスT2の一次側において、転
極信号が急激に変動する場合やこの切替装置1が交換機
の近くに設置され転極信号にノイズが重畳される場合
は、トランスT2の二次側にはノイズが発生する。この
ため、双方向アンプ回路16に音声帯域に影響を与えな
いレベルのHPF16Cを設け、100Hz以下の低周
波数のノイズを除去する。そしてさらに、回線側のトラ
ンスT2と内線側のトランスT4によって減衰する信号
のレベルを、アンプ部16Dにより増幅し、通話路スイ
ッチ17及びトランスT4を介し端末装置3へ出力す
る。なお、この場合端末装置3側では、電流供給回路2
5から常に安定した電流が供給されていることから、課
金信号による電圧変動は発生しない。一方、端末装置3
から回線L1,L2側への送信信号については、トラン
スT4及びトランスT2で減衰する信号のレベルのみを
アンプ部16Eにより増幅して回線側へ出力する。
【0019】このように、課金信号は端末装置3へ出力
される前に除去されるため、課金信号に影響されずに安
定したデータ伝送を行うことができる。また、端末装置
3として一般電話機を接続した際には、上述と同様に課
金信号が除去されると共に、双方向アンプ回路16内の
HYB16A及び16Bにより送信信号と受信信号とが
分離されるため、課金信号に基づく通話時の雑音を確実
に除去できる。
【0020】次に、図2は切替装置1の要部を構成する
双方向アンプ回路16の詳細なブロック図である。ここ
で、HYB16Aは、合成アンプ部16A1 及びインピ
ーダンス調整部16A2 から構成される。合成アンプ部
16A1 は、増幅器161と、抵抗等からなる回路ブロ
ックA1,A2,A4,A5とからなり、各回路ブロッ
クはそれぞれインピーダンスZ1,Z2,Z4,Z5を
有している。なお、回路ブロックA1,A2の各インピ
ーダンスは等しく設定されている。また、インピーダン
ス調整部16A2 は、一次及び二次側が600Ωのイン
ピーダンスを有するトランスT5(第3のトランス)、
インピーダンスZ3を有する回路ブロックA3、コンデ
ンサC2からなる。
【0021】また、HYB16Bは、合成アンプ部16
B1 及びインピーダンス調整部16B2 から構成され
る。合成アンプ部16B1 は、増幅器163と、それぞ
れがインピーダンスZ9,Z10を有する各回路ブロッ
クA9,A10とからなる。なお、回路ブロックA9,
A10の各インピーダンスは等しく設定されている。ま
た、インピーダンス調整部16B2 は、一次及び二次側
が600Ωのインピーダンスを有するトランスT6、イ
ンピーダンスZ8を有する回路ブロックA8からなる。
また、アンプ部16Dは、増幅器162と、それぞれが
インピーダンスZ6,Z7を有する各回路ブロックA
6,A7とからなり、アンプ部16Eは、増幅器164
と、それぞれがインピーダンスZ11,Z12を有する
各回路ブロックA11,A12とからなる。
【0022】ここで、端末装置3側からトランス4へ入
力された音声帯域の信号は、通話路スイッチ17を介し
てトランスT6に入力され、インピーダンス調整部16
B2内のトランスT6により終端されると共に、インピ
ーダンス調整部16B2 によりインピーダンス調整が行
われて、合成アンプ部16B1 に入力される。合成アン
プ部16B1 では、この入力信号に対しその電圧の2倍
の電圧に相当する「+6dB」分増幅しアンプ部16E
へ出力する。アンプ部16Eでは合成アンプ部16B1
の出力信号に対してトランスT4及びトランスT2で減
衰される分だけ増幅する。
【0023】ここでアンプ部16Eの出力インピーダン
スは、HYB16Aのインピーダンス調整部16A2 に
よって送出信号の周波数に基づいた調整が行われる。即
ち、回路ブロックA3に相当する後述の擬似回線インピ
ーダンス回路によりアンプ部16Eの出力インピーダン
スが調整される。このため、アンプ部16Eからトラン
スT2に対しては、合成アンプ部16B1 で増幅して出
力された信号の「−6dB」分の出力信号が与えられる
ことになり、この結果、端末装置3から送信される信号
の出力レベルと同等の出力レベルの信号がこの切替装置
1のトランスT2の一次側から回線L1,L2へ出力さ
れる。
【0024】また、アンプ部16Eからの出力信号を、
HYB16A内の合成アンプ部16A1 でトランスT2
側からの信号と比較し、各信号が同一のレベル及び周波
数を有している場合は、アンプ部16D側への出力を遮
断する。この結果、アンプ部16Eの出力信号のアンプ
部16D側への回り込みを防止することができる。
【0025】一方、回線L1,L2側からトランスT2
へ入力された音声帯域の信号は、トランスT2を介しH
YB16AのトランスT5に入力されて終端され、イン
ピーダンス調整部16A2 によりインピーダンス調整が
行われると共に、合成アンプ部16A1 を介してHPF
16Cに出力される。そしてHPF16Cにより低周波
ノイズを除去した後、アンプ部16Dにより、トランス
T2,T4による減衰レベル及びアンプ部16Dの出力
インピーダンスに基づく減衰レベルの合計の減衰分(約
6dB)を増幅し、HYB16B内のトランスT6に出
力する。この場合、前述と同様にアンプ部16Dの出力
インピーダンスがインピーダンス調整部16B2 により
調整され、この結果、アンプ部16DからトランスT4
に対しては、アンプ16Dに入力される上記トランス減
衰分を含まない入力信号の「−6dB」の信号が出力さ
れる。従って、入出力信号レベルをほぼ同等に保つこと
が可能になり、課金信号の到来の有無にかかわらず課金
回線L1,L2の平衡状態を保持できる。
【0026】また、課金信号による低周波ノイズを入力
した場合は、HYB16A内のトランスT5のインピー
ダンスが極端に低下し、入力インピーダンスのバランス
が崩れるため、コンデンサC2を直列に接続して低周波
におけるインピーダンスの低下を防止する。この結果、
低周波ノイズが入力された場合でも信号に歪みが発生し
にくくなり、したがって、この低周波ノイズを含む信号
がHPF16Cを通過するときに低周波ノイズのみを効
率良く減衰させることが可能になる。
【0027】次に図3は、上述した擬似回線インピーダ
ンス回路の回路図であり、同図において、CLはコイ
ル、C3,C4はコンデンサ、R1〜R5は抵抗を示
す。ここで、コンデンサC3,C4の各容量を同一に設
定し、かつ抵抗R1,R3の各値を同一設定すると共
に、抵抗R2,R4の各値も同一に設定する。なお、抵
抗R5の値は600Ωである。また、コンデンサC3,
C4及び各抵抗R1〜R4の具体的な値は、回線のイン
ピーダンスに合わせて決定する。
【0028】このような擬似回線インピーダンス回路が
図2のHYB16AのインピーダンスZ3を有する回路
ブロックA3として付加されることにより、次のような
効果が期待できる。即ち、擬似回線インピーダンス回路
の各部の値を回線L1,L2の線路条件に合わせて選定
することで、図2に示すトランスT2の二次側(アンプ
部16E側)から見たときの回線L1,L2のインピー
ダンス及び位相が、図2のトランスT5の二次側(アン
プ部16E側)から一次側を見たときのインピーダンス
及び位相とほぼ同等になる。この結果、回線L1,L2
のインピーダンスの変動に合わせて回路ブロックA3の
インピーダンスZ3も変動することから、周波数の相違
による出力レベルの変動を抑制することが可能になり、
従ってアンプ部16Eから常に一定レベルの信号を出力
させることができる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、課
金回線と課金信号除去手段との間に第1のトランスを設
け、第1のトランスにより課金信号の直流成分を遮断す
ると共に、課金信号除去手段によりその交流成分を除去
するようにしたので、課金信号は端末機器側へ出力され
る前に除去され、従って端末装置では課金信号に影響さ
れずに安定したデータ伝送を行うことができる。また、
課金信号除去手段を、第1及び第2のハイブリッド回
路、フィルタ、第1及び第2のアンプ部から構成するよ
うにしたので、課金信号を確実に除去できると共に、端
末機器として一般電話機を接続した場合に通話時の雑音
を低減できる。また、第1のハイブリッド回路は第1の
トランスの出力と第2のアンプ部の出力とを合成して増
幅しフィルタへ出力し、かつ端末機器側からの信号を増
幅する第2のアンプ部の出力インピーダンスを調整して
課金回線側へ送出すると共に、第2のハイブリッド回路
は第2のトランスの出力と第1のアンプ部の出力とを合
成して第2のアンプ部へ出力し、かつ課金回線側からの
信号を増幅する第1のアンプ部の出力インピーダンスを
調整して端末機器側へ送出するようにしたので、端末機
器からの送信信号と同等レベルの信号が回線側へ出力で
きると共に、回線側からの信号と同等レベルの信号が端
末機器側へ出力できる。
【0030】また、第1のインピーダンス調整部に、二
次側が第1のトランスに接続される第3のトランスを設
け、第3のトランスの一次側に擬似回線インピーダンス
回路を設けるようにしたので、端末機器側から第1及び
第3のトランスを介して各個に回線側及び擬似回線イン
ピーダンス回路側を見たときのそれぞれのインピーダン
ス及び位相が同等になり、従って回線側のインピーダン
スが変動した場合も第2のアンプ部の出力インピーダン
スを一定にできることから、この場合、回線側に一定レ
ベルの信号を出力することができる。また、第3のトラ
ンスの二次側にコンデンサを直列に接続したので、低周
波ノイズが入力された場合でも信号に歪みが発生しにく
くなり、従ってフィルタで低周波ノイズのみを効率良く
減衰できる。また、第1の合成アンプ部は、第1のトラ
ンス及び第2のアンプ部の各出力レベル及び各出力周波
数が同一の場合はフィルタへの出力を停止するようにし
たので、信号の回り込みを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】 上記実施例装置内の双方向アンプ回路のブロ
ック図である。
【図3】 上記双方向アンプ回路を構成する擬似回線イ
ンピーダンス回路の回路図である。
【符号の説明】
1…切替装置、2…ピンク電話機、3…端末装置、12
…転極検出回路、16…双方向アンプ回路、16A,1
6B…ハイブリッド回路(HYB)、16C…ハイパス
フィルタ(HPF)、16D,16E…アンプ部、16
A1 ,16B1…合成アンプ部、16A2 、16B2 …
インピーダンス調整部、33…CPU、161〜164
…増幅器、A1〜A12…回路ブロック、T1〜T6…
トランス、CL…コイル、C1〜C4…コンデンサ、R
1〜R5…抵抗。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 課金信号の到来する課金回線と複数の課
    金式端末機器との間に接続され各課金式端末機器の切り
    替え接続を行う切替装置において、 前記課金回線に接続される第1のトランスと、前記第1
    のトランスに接続される課金信号除去手段と、この課金
    信号除去手段と前記課金式端末機器との間に接続される
    第2のトランスとを備え、前記第1のトランスは前記課
    金信号の直流成分を遮断すると共に、前記課金信号除去
    手段は前記課金信号の交流成分を遮断することを特徴と
    する課金式端末機器の切替装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の課金式端末機器の切替装
    置において、 前記課金信号除去手段は、前記第1のトランスに接続さ
    れる第1のハイブリッド回路と、前記第2のトランスに
    接続される第2のハイブリッド回路と、前記第1のハイ
    ブリッド回路に接続され信号の低周波成分を除去するフ
    ィルタと、このフィルタの出力を増幅して前記第2のハ
    イブリッド回路へ出力する第1のアンプ部と、前記第2
    のハイブリッド回路の出力を増幅して前記第1のハイブ
    リッド回路へ出力する第2のアンプ部とにより構成され
    ることを特徴とする課金式端末機器の切替装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の課金式端末機器の切替装
    置において、 前記第1のハイブリッド回路は、前記第1のトランスの
    出力と前記第2のアンプ部の出力とを合成して増幅し前
    記フィルタへ出力する第1の合成アンプ部と、前記第2
    のアンプ部の出力インピーダンスを調整する第1のイン
    ピーダンス調整部とから構成されると共に、前記第2の
    ハイブリッド回路は、前記第2のトランスの出力と前記
    第1のアンプ部の出力とを合成して増幅し前記第2のア
    ンプ部へ出力する第2の合成アンプ部と、前記第1のア
    ンプ部の出力インピーダンスを調整する第2のインピー
    ダンス調整部とから構成されることを特徴とする課金式
    端末機器の切替装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の課金式端末機器の切替装
    置において、 前記第1のインピーダンス調整部に、二次側が前記第1
    のトランスに接続される第3のトランスを設けると共
    に、前記第3のトランスの一次側に擬似回線インピーダ
    ンス回路を設けたことを特徴とする課金式端末機器の切
    替装置。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の課金式端末機器の切替装
    置において、 前記第1のインピーダンス調整部に、二次側が前記第1
    のトランスに接続される第3のトランスを設けると共
    に、前記第3のトランスの二次側にコンデンサを直列に
    接続したことを特徴とする課金式端末機器の切替装置。
  6. 【請求項6】 請求項3記載の課金式端末機器の切替装
    置において、 前記第1の合成アンプ部は、前記第1のトランス及び第
    2のアンプ部の各出力レベル及び各出力周波数が同一の
    場合は前記フィルタへの出力を停止することを特徴とす
    る課金式端末機器の切替装置。
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